JPH061009B2 - 構造物の屋根の架設方法 - Google Patents
構造物の屋根の架設方法Info
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- JPH061009B2 JPH061009B2 JP60175996A JP17599685A JPH061009B2 JP H061009 B2 JPH061009 B2 JP H061009B2 JP 60175996 A JP60175996 A JP 60175996A JP 17599685 A JP17599685 A JP 17599685A JP H061009 B2 JPH061009 B2 JP H061009B2
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- Japan
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- roof
- structures
- frame unit
- roof frame
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Description
【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この発明は、構造物の屋根の架設方法、特に長大スパン
の構造物の施工に際して用いて有効な屋根の架設方法に
関するものである。
の構造物の施工に際して用いて有効な屋根の架設方法に
関するものである。
「従来の技術」 長大スパン構造物の屋根の架構形式としては、トラス構
造、シェル構造、吊り構造、空気膜構造等、種々のもの
が用いられている。なかでも、長大スパンの平行弦トラ
ス梁を用いるトラス構造は、室内空間が必要以上に大き
くなることがなく、また、増築に容易に対応できる等の
利点を有しており、広く用いられている。
造、シェル構造、吊り構造、空気膜構造等、種々のもの
が用いられている。なかでも、長大スパンの平行弦トラ
ス梁を用いるトラス構造は、室内空間が必要以上に大き
くなることがなく、また、増築に容易に対応できる等の
利点を有しており、広く用いられている。
そのような長大スパンのトラス構造の構造物を施工する
に当たっては、まず、この構造物の外壁を形成する構造
体を施工し、この構造体相互間に、地上において予め組
み立てた屋根架構を吊り上げて架け渡すことにより、屋
根を架けるという工法が取られることが一般的である。
に当たっては、まず、この構造物の外壁を形成する構造
体を施工し、この構造体相互間に、地上において予め組
み立てた屋根架構を吊り上げて架け渡すことにより、屋
根を架けるという工法が取られることが一般的である。
「発明が解決しようとする問題点」 しかしながら、上記のような屋根の架設方法では、組み
立てられた長スパンの屋根架構を吊り上げるための超大
型のクレーンが必要であったり、あるいは、構造物の内
部における仮設工事が大掛かりとなる等の問題があり、
このため、工期や工費の点で難があった。
立てられた長スパンの屋根架構を吊り上げるための超大
型のクレーンが必要であったり、あるいは、構造物の内
部における仮設工事が大掛かりとなる等の問題があり、
このため、工期や工費の点で難があった。
この発明は上記の事情に鑑みてなされたもので、仮設工
事を簡略化し、工期の短縮、工費の削減を図ることがで
きる屋根の架設方法を提供することを目的とする。
事を簡略化し、工期の短縮、工費の削減を図ることがで
きる屋根の架設方法を提供することを目的とする。
「問題点を解決するための手段」 この発明は、互いに対向している一組の構造体相互間上
部に屋根が架け渡されることによって構築される構造物
を施工するに当たり、前記構造体相互間に前記屋根を架
け渡すに際しては、前記構造体の長さ方向と直交する方
向に延びてそれら構造体相互間の距離にわたる長さの仮
設構台を、構造体の一端側に隣接させるとともに施工す
るべき構造物の外部に位置させて設け、この仮設構台上
において前記構造体相互間の距離にわたる長さの屋根架
構ユニットを組み立てる工程と、この屋根架構ユニット
を前記構造体の長さ方向に送り出して構造体相互間に架
け渡す工程と、送り出された屋根架構ユニットに連結し
て他の屋根架構ユニットを組み立てる工程と、連結され
た屋根架構ユニットを前記構造体の長さ方向に送り出す
工程とを有することを特徴としている。
部に屋根が架け渡されることによって構築される構造物
を施工するに当たり、前記構造体相互間に前記屋根を架
け渡すに際しては、前記構造体の長さ方向と直交する方
向に延びてそれら構造体相互間の距離にわたる長さの仮
設構台を、構造体の一端側に隣接させるとともに施工す
るべき構造物の外部に位置させて設け、この仮設構台上
において前記構造体相互間の距離にわたる長さの屋根架
構ユニットを組み立てる工程と、この屋根架構ユニット
を前記構造体の長さ方向に送り出して構造体相互間に架
け渡す工程と、送り出された屋根架構ユニットに連結し
て他の屋根架構ユニットを組み立てる工程と、連結され
た屋根架構ユニットを前記構造体の長さ方向に送り出す
工程とを有することを特徴としている。
「作用」 この発明は、施工するべき構造物の外部に隣接させて設
置した仮設構台上において屋根架構ユニットを組み立
て、これを構造体の上方に送り出すとともに、順次他の
屋根架構ユニットを連結することにより、屋根を架設す
る。
置した仮設構台上において屋根架構ユニットを組み立
て、これを構造体の上方に送り出すとともに、順次他の
屋根架構ユニットを連結することにより、屋根を架設す
る。
「実施例」 以下、この発明の実施例について第1図ないし第5図を
参照して説明する。
参照して説明する。
まず、第2図および第3図を参照して、この実施例の方
法により構築される構造物Aについて説明する。第2図
はこの構造物Aの立面図、第3図は部分平面図である。
(第3図の中心線より右方は屋根面を表しており、左方
は屋根の架構を表している。) これらの図に示すようにこの構造物Aは、図中X方向
(梁間方向)に延在するトラス梁1が、互いに平行に立
てられて外壁を形成している構造体2に掛け渡された構
成となっている。構造体2は、柱2aおよびその上端に
架け渡されているウォールガーダー梁2bによる軸組に
よって形成されており、基礎3により地盤上に自立して
いる。この構造体2相互間には複数の上記トラス梁1
が、その両端部を構造体2に支持されて互いに平行に架
け渡されている。これらトラス梁1は、連結部材4,5
により互いに連結され、またトラス梁1の上部には屋根
折板6が取り付けられて、この構造物Aの屋根Bを構成
している。なお、この構造物Aにおけるスパン寸法は1
00m、有効階高7m、トラス梁1相互間の距離は5m
とされている。
法により構築される構造物Aについて説明する。第2図
はこの構造物Aの立面図、第3図は部分平面図である。
(第3図の中心線より右方は屋根面を表しており、左方
は屋根の架構を表している。) これらの図に示すようにこの構造物Aは、図中X方向
(梁間方向)に延在するトラス梁1が、互いに平行に立
てられて外壁を形成している構造体2に掛け渡された構
成となっている。構造体2は、柱2aおよびその上端に
架け渡されているウォールガーダー梁2bによる軸組に
よって形成されており、基礎3により地盤上に自立して
いる。この構造体2相互間には複数の上記トラス梁1
が、その両端部を構造体2に支持されて互いに平行に架
け渡されている。これらトラス梁1は、連結部材4,5
により互いに連結され、またトラス梁1の上部には屋根
折板6が取り付けられて、この構造物Aの屋根Bを構成
している。なお、この構造物Aにおけるスパン寸法は1
00m、有効階高7m、トラス梁1相互間の距離は5m
とされている。
上記の構造物Aに用いられているトラス梁1について、
その部分詳細を示す第4図および第5図を参照して説明
すると、トラス梁1は、鋼管からなる上弦材7と、H形
鋼からなる下弦材8と、それらを連結する、鋼管からな
るラチス材9によって組み立てられている。そして、下
弦材8には、そのウェッブの両側に所定間隔でリブ10
が取り付けられており、このリブ10を貫通して下弦材
8の全長にわたる長さのシース管11が取り付けられ、
このシース管11内にはPC鋼線12が通されている。
このPC鋼線12は、上弦材7、下弦材8、ラチス材9
が互いに連結されて組み立てが終了し、さらに屋根Bに
構造物Aとして機能上必要な仕上げ材やその他の設備機
器類が設置された後に緊張され、その両端部は下弦材8
の両端部に固定されている。これによりこのトラス梁1
は、PC鋼線12により予め圧縮力が加えられ、プレス
トレスが導入されている。
その部分詳細を示す第4図および第5図を参照して説明
すると、トラス梁1は、鋼管からなる上弦材7と、H形
鋼からなる下弦材8と、それらを連結する、鋼管からな
るラチス材9によって組み立てられている。そして、下
弦材8には、そのウェッブの両側に所定間隔でリブ10
が取り付けられており、このリブ10を貫通して下弦材
8の全長にわたる長さのシース管11が取り付けられ、
このシース管11内にはPC鋼線12が通されている。
このPC鋼線12は、上弦材7、下弦材8、ラチス材9
が互いに連結されて組み立てが終了し、さらに屋根Bに
構造物Aとして機能上必要な仕上げ材やその他の設備機
器類が設置された後に緊張され、その両端部は下弦材8
の両端部に固定されている。これによりこのトラス梁1
は、PC鋼線12により予め圧縮力が加えられ、プレス
トレスが導入されている。
以上のように構成されたこのトラス梁1は、PC鋼線1
2によるプレストレス力を調整することにより、このト
ラス梁1の撓みを低減することができるばかりでなく、
PC鋼線12に下弦材8に加わる引張荷重の一部を負担
させることができ、その分下弦材8の強度を低減させる
ことができる。また、このトラス梁1は下弦材8にPC
鋼線12が一体に取り付けられていることを除いては従
来のトラス梁と同様であり、それ自体で充分な剛性を有
しているので、万一PC鋼線12が切断してもトラス梁
1が落下する恐れは無い。さらに、このトラス梁1は、
その組み立てもPC鋼線12を取り付けて緊張すること
を除けば従来と変わるところはなく、従来の手法をその
まま用いることができる。
2によるプレストレス力を調整することにより、このト
ラス梁1の撓みを低減することができるばかりでなく、
PC鋼線12に下弦材8に加わる引張荷重の一部を負担
させることができ、その分下弦材8の強度を低減させる
ことができる。また、このトラス梁1は下弦材8にPC
鋼線12が一体に取り付けられていることを除いては従
来のトラス梁と同様であり、それ自体で充分な剛性を有
しているので、万一PC鋼線12が切断してもトラス梁
1が落下する恐れは無い。さらに、このトラス梁1は、
その組み立てもPC鋼線12を取り付けて緊張すること
を除けば従来と変わるところはなく、従来の手法をその
まま用いることができる。
そして、上記のトラス梁1を用いていることにより、構
造物Aにおいては、トラス梁1に大きな撓みが生じるこ
となく100mにも及ぶ長大なスパンが必要最小限の高
さで確保され、したがって内部に無駄な空間が生じるこ
となく、経済的な下構が実現されている。また、この構
造物Aは、既設部分に何等の影響を及ぼすことなく、図
示Y方向(桁行方向)に自由に増築することが可能であ
る。
造物Aにおいては、トラス梁1に大きな撓みが生じるこ
となく100mにも及ぶ長大なスパンが必要最小限の高
さで確保され、したがって内部に無駄な空間が生じるこ
となく、経済的な下構が実現されている。また、この構
造物Aは、既設部分に何等の影響を及ぼすことなく、図
示Y方向(桁行方向)に自由に増築することが可能であ
る。
次に、上記の構造物Aの施工方法について第1図を参照
して説明する。第1図はこの方法により構造物Aを構築
している状態を示している。
して説明する。第1図はこの方法により構造物Aを構築
している状態を示している。
まず、この構造物Aの外壁となる構造体2を地盤上に立
設する。この構造体2の施工は従来一般に用いられてい
る適宜の手段によれば良い。
設する。この構造体2の施工は従来一般に用いられてい
る適宜の手段によれば良い。
次いで、この構造体2の上方を覆う屋根Bを架設する
が、これに際しては、まず、構造体2の長さ方向と直交
する方向すなわち梁間方向に延びる仮設構台13を、そ
れら構造体2の一端側に隣接させるとともに施工するべ
き構造物の外部に位置させて設ける。その仮設構台13
の長さは構造体2相互間の距離にわたるものとし、その
上面の高さは構造体2の高さとほぼ等しくし、幅はトラ
ス梁1相互間の寸法(この場合は5m)より大きいもの
とする。また、仮設構台13上面に、この仮設構台13
に直交している構造体2上部のウォールガーダー梁2b
に連続するようにガイドレール14を敷設する。
が、これに際しては、まず、構造体2の長さ方向と直交
する方向すなわち梁間方向に延びる仮設構台13を、そ
れら構造体2の一端側に隣接させるとともに施工するべ
き構造物の外部に位置させて設ける。その仮設構台13
の長さは構造体2相互間の距離にわたるものとし、その
上面の高さは構造体2の高さとほぼ等しくし、幅はトラ
ス梁1相互間の寸法(この場合は5m)より大きいもの
とする。また、仮設構台13上面に、この仮設構台13
に直交している構造体2上部のウォールガーダー梁2b
に連続するようにガイドレール14を敷設する。
そして、この仮設構台13上に、トラッククレーン15
を用いてトラス梁1の構成部材16を揚重し、構台13
上においてまず2つのトラス梁1を組み立て、それらの
両端部をガイドレール14上に載置する。そして、これ
らのトラス梁1を連結部材4,5により互いに連結し、
連結されたトラス梁1の上部に屋根折板6を取り付け、
また必要に応じて照明器具等の付帯物を取り付けてか
ら、それぞれのPC鋼線12を緊張して屋根架構ユニッ
トB1を形成する。
を用いてトラス梁1の構成部材16を揚重し、構台13
上においてまず2つのトラス梁1を組み立て、それらの
両端部をガイドレール14上に載置する。そして、これ
らのトラス梁1を連結部材4,5により互いに連結し、
連結されたトラス梁1の上部に屋根折板6を取り付け、
また必要に応じて照明器具等の付帯物を取り付けてか
ら、それぞれのPC鋼線12を緊張して屋根架構ユニッ
トB1を形成する。
その後、この屋根架構ユニットB1を、油圧ジャッキ
(図示せず)等の手段を用いて、ガイドレール14上を
第1図においてY方向にスライドさせて送り出し、構造
体2のウォールガーダー梁2b上に移動させる。
(図示せず)等の手段を用いて、ガイドレール14上を
第1図においてY方向にスライドさせて送り出し、構造
体2のウォールガーダー梁2b上に移動させる。
次いで、仮設構台13上において次のトラス梁1を組み
立て、これに屋根折板6を取り付けた後にPC鋼線12
を緊張して屋根架構ユニットB2を形成する。そして、
この屋根架構ユニットB2を上記のスライドさせた屋根
架構ユニットB1に連結し、一体となった屋根架構ユニ
ットB1,B2を上記と同様にY方向に送り出す。
立て、これに屋根折板6を取り付けた後にPC鋼線12
を緊張して屋根架構ユニットB2を形成する。そして、
この屋根架構ユニットB2を上記のスライドさせた屋根
架構ユニットB1に連結し、一体となった屋根架構ユニ
ットB1,B2を上記と同様にY方向に送り出す。
以上の手順を繰り返し、屋根架構ユニットB2を順次継
ぎ足してはこれを送り出すことにより、構造体2上方全
体を覆う屋根Bを架設する。屋根Bの架設が完了したか
ら仮設構台13を解体する。
ぎ足してはこれを送り出すことにより、構造体2上方全
体を覆う屋根Bを架設する。屋根Bの架設が完了したか
ら仮設構台13を解体する。
以上の方法によれば、屋根架構ユニットB1,B2を組
み立てるための仮設構台13を施工するべき構造物の外
部に隣接させて設置したので、屋根Bの架設に際し、構
造物2の内部における仮設工事等の作業は一切不要であ
り、外部のみから全ての作業を行うことができる。した
がって、内部空間においては他の作業を並行して行うこ
とができ、工期の短縮が可能となるし、必要であれば内
部空間を使用しながら屋根を架ける(すなわちスクラッ
プアンドビルド)ことも可能である。また、この工事に
おいて必要なクレーンは、トラス梁1の構成部材16を
揚重できるもので良いから小型のもので充分である。
み立てるための仮設構台13を施工するべき構造物の外
部に隣接させて設置したので、屋根Bの架設に際し、構
造物2の内部における仮設工事等の作業は一切不要であ
り、外部のみから全ての作業を行うことができる。した
がって、内部空間においては他の作業を並行して行うこ
とができ、工期の短縮が可能となるし、必要であれば内
部空間を使用しながら屋根を架ける(すなわちスクラッ
プアンドビルド)ことも可能である。また、この工事に
おいて必要なクレーンは、トラス梁1の構成部材16を
揚重できるもので良いから小型のもので充分である。
以上、この発明の実施例について説明したが、この発明
は上記実施例に限定されるものではない。たとえば、上
記実施例では屋根を支える構造体を柱、梁による軸組に
よって構成したが、これに限らず、たとえば、独立して
いる既設建物をその構造体として利用することもでき
る。この場合、それら建物間に無柱に空間が形成でき
る。また、上記実施例では、プレストレスを導入したト
ラス梁により屋根架構を形成したが、これもたとえば鉄
骨梁や立体トラス等による、従来一般に用いられている
適宜の架構形式によるものであっても良いことは勿論で
ある。
は上記実施例に限定されるものではない。たとえば、上
記実施例では屋根を支える構造体を柱、梁による軸組に
よって構成したが、これに限らず、たとえば、独立して
いる既設建物をその構造体として利用することもでき
る。この場合、それら建物間に無柱に空間が形成でき
る。また、上記実施例では、プレストレスを導入したト
ラス梁により屋根架構を形成したが、これもたとえば鉄
骨梁や立体トラス等による、従来一般に用いられている
適宜の架構形式によるものであっても良いことは勿論で
ある。
なお、施工するべき構造物の内部に仮設構台を設置する
ことも考えられようが、その場合には、構造物内部での
作業工程に制約が生じるのみならず、仮設構台自体の組
み立て作業や解体作業も構造物の作業工程に制約され、
さらに、仮設構台を組み立てたり解体するに当たっては
構造物内部での作業となるので種々の制約が生じること
は勿論のこと、そのための資材を構造物の内部に搬入し
かつそこから搬出しなければならない、といった問題が
生じ、好ましくない。それに対し、本発明のように仮設
構台を構造物の外部に設置することとすれば、仮設構台
の組み立てや解体作業は構造物自体の作業工程とは係わ
りなく任意に行えるとともに、その作業も外部の開放空
間で行うことから構造物の内部で行う場合に比して容易
であり、資材の搬入や搬出も一切不要であるという利点
がある。
ことも考えられようが、その場合には、構造物内部での
作業工程に制約が生じるのみならず、仮設構台自体の組
み立て作業や解体作業も構造物の作業工程に制約され、
さらに、仮設構台を組み立てたり解体するに当たっては
構造物内部での作業となるので種々の制約が生じること
は勿論のこと、そのための資材を構造物の内部に搬入し
かつそこから搬出しなければならない、といった問題が
生じ、好ましくない。それに対し、本発明のように仮設
構台を構造物の外部に設置することとすれば、仮設構台
の組み立てや解体作業は構造物自体の作業工程とは係わ
りなく任意に行えるとともに、その作業も外部の開放空
間で行うことから構造物の内部で行う場合に比して容易
であり、資材の搬入や搬出も一切不要であるという利点
がある。
「発明の効果」 以上詳細に説明したように、この発明によれば、施工す
るべき構造物の外部に隣接させて仮設構台を設置し、そ
の仮設構台上において屋根架構ユニットを組み立て、こ
れを送り出しては順次連結して継ぎ足すようにしたの
で、構造物の内部における仮設工事等の作業は一切不要
であり外部のみから全ての作業を行うことができ、ま
た、大型のクレーン等を必要とせず、仮設構台の組み立
てや解体も構造物自体の作業工程とは係わりなく構造物
の外部において任意にかつ容易に行うことができ、した
がって、工期の短縮、工事費の削減に寄与できるという
効果を奏する。
るべき構造物の外部に隣接させて仮設構台を設置し、そ
の仮設構台上において屋根架構ユニットを組み立て、こ
れを送り出しては順次連結して継ぎ足すようにしたの
で、構造物の内部における仮設工事等の作業は一切不要
であり外部のみから全ての作業を行うことができ、ま
た、大型のクレーン等を必要とせず、仮設構台の組み立
てや解体も構造物自体の作業工程とは係わりなく構造物
の外部において任意にかつ容易に行うことができ、した
がって、工期の短縮、工事費の削減に寄与できるという
効果を奏する。
第1図ないし第5図はこの発明の実施例を示す図であ
る。第1図はこの実施例の架設方法を説明するための斜
視図である。第2図および第3図はこの方法により構築
される構造物を示し、第2図は立面図、第3図は部分平
面図である。第4図および第5図は、この構造物におい
て用いられているトラス梁の構成を示し、第4図は部分
側面図、第5図は第4図V−V線視断面図である。 A……構造物、B……屋根、B1,B2……屋根架構ユニ
ット、2……構造体、13……仮設構台。
る。第1図はこの実施例の架設方法を説明するための斜
視図である。第2図および第3図はこの方法により構築
される構造物を示し、第2図は立面図、第3図は部分平
面図である。第4図および第5図は、この構造物におい
て用いられているトラス梁の構成を示し、第4図は部分
側面図、第5図は第4図V−V線視断面図である。 A……構造物、B……屋根、B1,B2……屋根架構ユニ
ット、2……構造体、13……仮設構台。
フロントページの続き (72)発明者 本田 九州男 東京都中央区京橋2丁目16番1号 清水建 設株式会社内 (72)発明者 川口 正人 東京都中央区京橋2丁目16番1号 清水建 設株式会社内 (72)発明者 久野 雍夫 東京都中央区京橋2丁目16番1号 清水建 設株式会社内 (72)発明者 熊谷 武紀 東京都中央区京橋2丁目16番1号 清水建 設株式会社内 (72)発明者 加藤 信夫 東京都中央区京橋2丁目16番1号 清水建 設株式会社内 (56)参考文献 特開 昭58−11206(JP,A) 特開 昭59−220561(JP,A) 特開 昭57−116847(JP,A) 特開 昭58−11241(JP,A) 特開 昭59−68454(JP,A) 特開 昭59−85053(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】互いに対向している一組の構造体相互間上
部に屋根が架け渡されることによって構築される構造物
を施工するに当たり、前記構造体相互間に前記屋根を架
け渡すに際しては、前記構造体の長さ方向と直交する方
向に延びてそれら構造体相互間の距離にわたる長さの仮
設構台を、構造体の一端側に隣接させるとともに施工す
るべき構造物の外部に位置させて設け、この仮設構台上
において前記構造体相互間の距離にわたる長さの屋根架
構ユニットを組み立てる工程と、この屋根架構ユニット
を前記構造体の長さ方向に送り出して構造体相互間に架
け渡す工程と、送り出された屋根架構ユニットに連結し
て他の屋根架構ユニットを組み立てる工程と、連結され
た屋根架構ユニットを前記構造体の長さ方向に送り出す
工程とを有することを特徴とする構造物の屋根の架設方
法。
Priority Applications (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60175996A JPH061009B2 (ja) | 1985-08-10 | 1985-08-10 | 構造物の屋根の架設方法 |
US06/893,625 US4697397A (en) | 1985-08-10 | 1986-08-06 | Trussed girder, roof framing using the trussed girder and method of constructing the roof framing of a building using the trussed girder |
DE8686306144T DE3671264D1 (de) | 1985-08-10 | 1986-08-08 | Fachwerktraeger und verfahren zum bau eines dachgerippes eines gebaeudes unter verwendung des fachwerktraegers. |
EP86306144A EP0211671B1 (en) | 1985-08-10 | 1986-08-08 | Trussed girder and method of constructing the roof framing of a building using the trussed girder |
KR1019860006571A KR910008082B1 (ko) | 1985-08-10 | 1986-08-09 | 트러스보, 트러스보를 사용한 지붕골조 및 트러스보를 사용한 지붕골조의 건설방법 |
CN86104967A CN1010238B (zh) | 1985-08-10 | 1986-08-09 | 桁架式大梁及其构成屋顶构架的方法 |
CA000515729A CA1287469C (en) | 1985-08-10 | 1986-08-11 | Trussed girder, roof framing using the trussed girder and method of constructing the roof framing of a building using the trussed girder |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60175996A JPH061009B2 (ja) | 1985-08-10 | 1985-08-10 | 構造物の屋根の架設方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6237467A JPS6237467A (ja) | 1987-02-18 |
JPH061009B2 true JPH061009B2 (ja) | 1994-01-05 |
Family
ID=16005882
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60175996A Expired - Lifetime JPH061009B2 (ja) | 1985-08-10 | 1985-08-10 | 構造物の屋根の架設方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH061009B2 (ja) |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57116847A (en) * | 1981-01-08 | 1982-07-21 | Takenaka Komuten Co | Iron truss traveling engineering method |
JPS5811206A (ja) * | 1981-07-10 | 1983-01-22 | オリエンタルコンクリ−ト株式会社 | 骨組構造物の架設方法 |
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-
1985
- 1985-08-10 JP JP60175996A patent/JPH061009B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6237467A (ja) | 1987-02-18 |
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