JPH06100846A - 剥離剤及びそれを塗布したシート - Google Patents
剥離剤及びそれを塗布したシートInfo
- Publication number
- JPH06100846A JPH06100846A JP27233892A JP27233892A JPH06100846A JP H06100846 A JPH06100846 A JP H06100846A JP 27233892 A JP27233892 A JP 27233892A JP 27233892 A JP27233892 A JP 27233892A JP H06100846 A JPH06100846 A JP H06100846A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 水性ペンで筆記可能で、印刷適性、剥離性、
紙への定着などが良く、しかも剥離剤が粘着面へ移行し
ないような剥離剤、およびそれをを塗布したシートであ
って、万年筆や水性サインペン、プリンターを用いて行
う水性インキを使用する印字が可能で、なおかつ粘着剤
に対しては剥離性を有する印字可能なシートを開発す
る。 【構成】 水溶性高分子を含有する水系剥離剤の単独ま
たは混合物からなる剥離剤、およびそれを基材の表面に
塗布した剥離層を有する印字可能なシートにより目的を
達成することができる。
紙への定着などが良く、しかも剥離剤が粘着面へ移行し
ないような剥離剤、およびそれをを塗布したシートであ
って、万年筆や水性サインペン、プリンターを用いて行
う水性インキを使用する印字が可能で、なおかつ粘着剤
に対しては剥離性を有する印字可能なシートを開発す
る。 【構成】 水溶性高分子を含有する水系剥離剤の単独ま
たは混合物からなる剥離剤、およびそれを基材の表面に
塗布した剥離層を有する印字可能なシートにより目的を
達成することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、剥離剤及びそれを塗布
したシートに関するものであり、さらに詳しくは水性ペ
ンで筆記可能で、印刷適性、剥離性、紙への定着などが
良く、しかも剥離剤が粘着面へ移行しないような剥離
剤、および万年筆や水性サインペン、プリンターを用い
て行う水性インキを使用する印字が可能で、なおかつ粘
着剤に対しては剥離性を有する印字可能なシートに関す
るものである。
したシートに関するものであり、さらに詳しくは水性ペ
ンで筆記可能で、印刷適性、剥離性、紙への定着などが
良く、しかも剥離剤が粘着面へ移行しないような剥離
剤、および万年筆や水性サインペン、プリンターを用い
て行う水性インキを使用する印字が可能で、なおかつ粘
着剤に対しては剥離性を有する印字可能なシートに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】剥離剤を塗布した剥離層を有するシート
は剥離紙、粘着紙テープの基材やセパレーターとして広
く使用されており、剥離層の形成のためオルガノポリシ
ロキサン、アクリル酸エステルの共重合体、ワックス若
しくはパラフィン等が提案されている。しかし、一般に
使用されている各種シリコーンその他の剥離剤は剥離性
は良いが撥水性があるため、水性インキをはじき、印刷
インキの定着も悪い。この問題を改善するために水溶性
シリコーンを剥離剤として用いた剥離紙が提案されてい
るが(実公平1−14667号公報)、水性ペンでの筆
記はある程度可能で、印刷適性も良いが、剥離性が悪
く、また、紙への定着も悪いため、粘着剤面への剥離剤
の移行があり、粘着力が低下する、という欠点がある。
また、水溶性シリコーンと架橋基を有する水溶性シリコ
ーンとの混合物を剥離剤として用い、架橋・硬化した剥
離層を有する剥離紙が提案されているが(実公平1−1
4668号公報)、一般にUV硬化シリコーン、熱硬化
シリコーン等の硬化定着型のものは、剥離性、紙への定
着性は良いが、水性ペンでの筆記性が悪く、印刷適性も
悪い(インキの剥離剤面への定着が悪い)という欠点が
ある。このように従来の剥離剤は、表面の印字性、特に
水性インキを使用する際の印字性が不充分であるので、
使用の都度、印字を行い、印字した面とは反対側の面に
塗工してある粘着剤を利用して別の品物に貼着する等の
用途には印字性と剥離性を兼ね備えたシートが要求され
ているにも拘らず、このような用途に適したシートはな
かった。
は剥離紙、粘着紙テープの基材やセパレーターとして広
く使用されており、剥離層の形成のためオルガノポリシ
ロキサン、アクリル酸エステルの共重合体、ワックス若
しくはパラフィン等が提案されている。しかし、一般に
使用されている各種シリコーンその他の剥離剤は剥離性
は良いが撥水性があるため、水性インキをはじき、印刷
インキの定着も悪い。この問題を改善するために水溶性
シリコーンを剥離剤として用いた剥離紙が提案されてい
るが(実公平1−14667号公報)、水性ペンでの筆
記はある程度可能で、印刷適性も良いが、剥離性が悪
く、また、紙への定着も悪いため、粘着剤面への剥離剤
の移行があり、粘着力が低下する、という欠点がある。
また、水溶性シリコーンと架橋基を有する水溶性シリコ
ーンとの混合物を剥離剤として用い、架橋・硬化した剥
離層を有する剥離紙が提案されているが(実公平1−1
4668号公報)、一般にUV硬化シリコーン、熱硬化
シリコーン等の硬化定着型のものは、剥離性、紙への定
着性は良いが、水性ペンでの筆記性が悪く、印刷適性も
悪い(インキの剥離剤面への定着が悪い)という欠点が
ある。このように従来の剥離剤は、表面の印字性、特に
水性インキを使用する際の印字性が不充分であるので、
使用の都度、印字を行い、印字した面とは反対側の面に
塗工してある粘着剤を利用して別の品物に貼着する等の
用途には印字性と剥離性を兼ね備えたシートが要求され
ているにも拘らず、このような用途に適したシートはな
かった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】水性ペンで筆記可能
で、印刷適性、剥離性、紙への定着などが良く、しかも
粘着剤面へ移行がない剥離剤、および万年筆や水性サイ
ンペン、プリンターを用いて行う水性インキを使用する
印字が可能で、なおかつ粘着剤に対しては剥離性を有す
る印字可能なシートを開発する。
で、印刷適性、剥離性、紙への定着などが良く、しかも
粘着剤面へ移行がない剥離剤、および万年筆や水性サイ
ンペン、プリンターを用いて行う水性インキを使用する
印字が可能で、なおかつ粘着剤に対しては剥離性を有す
る印字可能なシートを開発する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は前記課題を解
決した剥離剤およびそれを塗布した剥離層を有するシー
トを開発すべく鋭意研究を重ねた結果、水溶性高分子を
有効量配合した水系剥離剤を用い、それを基材に塗布す
ることにより、その目的を達成し得ることを見い出して
本発明を完成するに至った。
決した剥離剤およびそれを塗布した剥離層を有するシー
トを開発すべく鋭意研究を重ねた結果、水溶性高分子を
有効量配合した水系剥離剤を用い、それを基材に塗布す
ることにより、その目的を達成し得ることを見い出して
本発明を完成するに至った。
【0005】本発明の請求項1の発明は、水溶性高分子
を含有する水系剥離剤の単独または混合物からなる剥離
剤である。
を含有する水系剥離剤の単独または混合物からなる剥離
剤である。
【0006】本発明の請求項2の発明は、基材の表面に
水溶性高分子を含有する水系剥離剤の単独または混合物
を塗布した剥離層を有する印字可能なシートである。
水溶性高分子を含有する水系剥離剤の単独または混合物
を塗布した剥離層を有する印字可能なシートである。
【0007】図1は本発明のシート1の一実施例を示す
断面図であり、基材2の上表面に剥離層3を有してお
り、さらに下面の左端部に防浸処理層4を介して再貼着
・再剥離可能な粘着剤層5を有している。防浸処理層4
と粘着剤層5はシート1の下面全面に設けられていても
よい。図2は本発明のシート1の応用例を示す斜視図で
あり、剥離層3の上に水性印刷インキを用いて印刷され
た文字7や記入欄8のあるシート1が複数枚積層されて
いる。図3は図2で示した伝言メモのIII −III線の断
面図である。上表面に剥離層3を有しており、さらに下
面の左端部に防浸処理層4を介して再貼着・再剥離可能
な粘着剤層5を有しているシート1が順次複数枚積層さ
れ、台紙6上に一体化されている。シート1を一枚ずつ
めくって剥がし、他の被貼着体に貼着する用途などに用
いることができる。
断面図であり、基材2の上表面に剥離層3を有してお
り、さらに下面の左端部に防浸処理層4を介して再貼着
・再剥離可能な粘着剤層5を有している。防浸処理層4
と粘着剤層5はシート1の下面全面に設けられていても
よい。図2は本発明のシート1の応用例を示す斜視図で
あり、剥離層3の上に水性印刷インキを用いて印刷され
た文字7や記入欄8のあるシート1が複数枚積層されて
いる。図3は図2で示した伝言メモのIII −III線の断
面図である。上表面に剥離層3を有しており、さらに下
面の左端部に防浸処理層4を介して再貼着・再剥離可能
な粘着剤層5を有しているシート1が順次複数枚積層さ
れ、台紙6上に一体化されている。シート1を一枚ずつ
めくって剥がし、他の被貼着体に貼着する用途などに用
いることができる。
【0008】上記において基材2としては非塗被紙であ
る上質紙、中質紙、ザラ紙、コットン紙;塗被紙である
アート紙、コート紙、軽量コート紙などを挙げることが
できる。基材2の坪量は通常50〜160g/m2 程度
である。上記において剥離層3は水溶性高分子を配合し
た水系剥離剤の単独または混合物からなる剥離剤からな
る。
る上質紙、中質紙、ザラ紙、コットン紙;塗被紙である
アート紙、コート紙、軽量コート紙などを挙げることが
できる。基材2の坪量は通常50〜160g/m2 程度
である。上記において剥離層3は水溶性高分子を配合し
た水系剥離剤の単独または混合物からなる剥離剤からな
る。
【0009】本発明で用いる水系剥離剤は水分散系剥離
剤、水溶性剥離剤などの水系剥離剤であればいずれでも
よく、特に限定されるものではない。例えば、水系シリ
コーン剥離剤として、各種の水溶性シリコーンオイル
[信越化学(株)製、KF351,KF352,KF3
53等]、シリコーンオイルエマルジョン[信越化学
(株)製、KM700,KM800シリーズ等)、シリ
コーンゴムエマルジョン(高松油脂(株)製、KT70
14)を挙げることができ、また、非シリコーン系水溶
性剥離剤としてワーナー型クロム錯塩を主体とする撥水
剤(デュポン(株)製、キロンc)、その他、日本触媒
(株)製のRP−18w等を挙げることができる。
剤、水溶性剥離剤などの水系剥離剤であればいずれでも
よく、特に限定されるものではない。例えば、水系シリ
コーン剥離剤として、各種の水溶性シリコーンオイル
[信越化学(株)製、KF351,KF352,KF3
53等]、シリコーンオイルエマルジョン[信越化学
(株)製、KM700,KM800シリーズ等)、シリ
コーンゴムエマルジョン(高松油脂(株)製、KT70
14)を挙げることができ、また、非シリコーン系水溶
性剥離剤としてワーナー型クロム錯塩を主体とする撥水
剤(デュポン(株)製、キロンc)、その他、日本触媒
(株)製のRP−18w等を挙げることができる。
【0010】本発明で用いる水溶性高分子としては天然
物でも合成物でもあるいはそれらの混合物でもよく、例
えば、ポリビニルアルコール(PVA)、カルボキシメ
チルセルロース(CMC)、ヒドロキシエチルセルロー
ル(HEC)、カゼイン、でんぷん等を挙げることがで
きる。
物でも合成物でもあるいはそれらの混合物でもよく、例
えば、ポリビニルアルコール(PVA)、カルボキシメ
チルセルロース(CMC)、ヒドロキシエチルセルロー
ル(HEC)、カゼイン、でんぷん等を挙げることがで
きる。
【0011】本発明で用いる水溶性高分子の添加量は水
系剥離剤の種類などによって異なるので特定することは
できないが、通常は水系剥離剤:水溶性高分子の比率が
20:1〜1:10(固形分重量比)の範囲で使用でき
る。水溶性高分子の添加量があまり少ないと水性インキ
に対する親和性が改善されず、あまり多いと剥離性が不
十分となるので、適宜決定することが望ましい。
系剥離剤の種類などによって異なるので特定することは
できないが、通常は水系剥離剤:水溶性高分子の比率が
20:1〜1:10(固形分重量比)の範囲で使用でき
る。水溶性高分子の添加量があまり少ないと水性インキ
に対する親和性が改善されず、あまり多いと剥離性が不
十分となるので、適宜決定することが望ましい。
【0012】本発明で用いる剥離剤には、さらに本発明
の主旨を逸脱しない範囲において、他の合成樹脂やゴム
あるいは架橋剤、酸化防止剤、紫外線防止剤、顔料、染
料、滑剤、発泡剤、難燃剤等の通例の添加剤等を添加し
ても差し支えない。
の主旨を逸脱しない範囲において、他の合成樹脂やゴム
あるいは架橋剤、酸化防止剤、紫外線防止剤、顔料、染
料、滑剤、発泡剤、難燃剤等の通例の添加剤等を添加し
ても差し支えない。
【0013】本発明で用いる剥離剤は、公知の塗布方
法、例えばロールコーティング、グラビアコーティン
グ、エアーナイフコーティング若しくはカーテンフロー
コーティングなどにより基材上に塗布する。本発明で用
いる剥離剤は水溶性高分子が配合されているので水に分
散あるいは溶解する。従って、この剥離剤を用いた本発
明のシートは剥離剤を容易に水によって除去することが
でき、リサイクルして再使用するのも容易である。
法、例えばロールコーティング、グラビアコーティン
グ、エアーナイフコーティング若しくはカーテンフロー
コーティングなどにより基材上に塗布する。本発明で用
いる剥離剤は水溶性高分子が配合されているので水に分
散あるいは溶解する。従って、この剥離剤を用いた本発
明のシートは剥離剤を容易に水によって除去することが
でき、リサイクルして再使用するのも容易である。
【0014】塗布適性上塗布時の粘度は10000セン
チストークス(25℃)以下とすることが望ましい。剥
離層2の上記方法による形成時の塗布量は、0.1〜5
g/m2 であることが好ましく、0.1g/m2 未満で
は基材の表面凹凸を完全には平坦化するに至らず、従っ
て剥離性が不充分となり、又、5g/m2 を越えると剥
離性の向上が期待できない。
チストークス(25℃)以下とすることが望ましい。剥
離層2の上記方法による形成時の塗布量は、0.1〜5
g/m2 であることが好ましく、0.1g/m2 未満で
は基材の表面凹凸を完全には平坦化するに至らず、従っ
て剥離性が不充分となり、又、5g/m2 を越えると剥
離性の向上が期待できない。
【0015】本発明で用いる剥離剤に、熱、紫外線、電
子線などのエネルギーの付与により架橋構造を導入して
も差し仕えない。
子線などのエネルギーの付与により架橋構造を導入して
も差し仕えない。
【0016】
【作用】水溶性高分子を水系剥離剤に添加することによ
り、水系剥離剤の本来の特性を損なうことなく、剥離剤
に対する水性インキの親和性が改善されて水性ペンによ
る筆記性、印刷適性がよくなると共に、水性インキの着
肉性がよくなり、剥離剤自身の紙などの基材に対する定
着性が改善されるので、剥離層が粘着剤に接触しても粘
着剤への剥離剤の浸透が防止でき粘着剤の性能の低下及
び剥離力の劣化が防止できる。また、水溶性高分子を水
系剥離剤に添加することにより、塗工適性が向上し、よ
り多いコート量を確保できるので、もし剥離性が幾分で
も低下するようなことがあっても、コート量によりカバ
ーできる利点がある。
り、水系剥離剤の本来の特性を損なうことなく、剥離剤
に対する水性インキの親和性が改善されて水性ペンによ
る筆記性、印刷適性がよくなると共に、水性インキの着
肉性がよくなり、剥離剤自身の紙などの基材に対する定
着性が改善されるので、剥離層が粘着剤に接触しても粘
着剤への剥離剤の浸透が防止でき粘着剤の性能の低下及
び剥離力の劣化が防止できる。また、水溶性高分子を水
系剥離剤に添加することにより、塗工適性が向上し、よ
り多いコート量を確保できるので、もし剥離性が幾分で
も低下するようなことがあっても、コート量によりカバ
ーできる利点がある。
【0017】
【実施例】次に、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明の主旨を逸脱しない限り本発明はこれ
らの例によってなんら限定されるものではない。なお、
剥離力、撥水性は次のようにして評価した。 剥離力、200g/25mm粘着力になるようBP
W4960を10〜12g/m2 塗布した面と剥離剤を
塗布した面を合わせ、300g/m2 の荷重をかけて、
25℃、65%の雰囲気中で3日間放置後、島津製作所
製オートグラフAGS50で剥離力を測定した。 撥水性(水性ペン、印刷)、JIS P8137
(紙、板紙の撥水度試験方法)に準ずる。 撥水性なし(R0 )→R2 →R4 →R6 →R7 →R8 →
R9 →(R10)撥水性強R0 、R2 、R4 なら水性ペン
で筆記可能、印刷適性も良好である。
明するが、本発明の主旨を逸脱しない限り本発明はこれ
らの例によってなんら限定されるものではない。なお、
剥離力、撥水性は次のようにして評価した。 剥離力、200g/25mm粘着力になるようBP
W4960を10〜12g/m2 塗布した面と剥離剤を
塗布した面を合わせ、300g/m2 の荷重をかけて、
25℃、65%の雰囲気中で3日間放置後、島津製作所
製オートグラフAGS50で剥離力を測定した。 撥水性(水性ペン、印刷)、JIS P8137
(紙、板紙の撥水度試験方法)に準ずる。 撥水性なし(R0 )→R2 →R4 →R6 →R7 →R8 →
R9 →(R10)撥水性強R0 、R2 、R4 なら水性ペン
で筆記可能、印刷適性も良好である。
【0018】(実施例1〜8、比較例1〜3)下記の各
種水性剥離剤に水溶性高分子(ユニチカ社製、PVA
up−240G)を配合した剥離剤水溶液を調整し、上
質紙上面に水性剥離剤の乾燥重量が0.1〜0.2g/
m2 となるように塗布、乾燥して剥離紙とした。この剥
離紙下面に図1に示すように粘着剤(東洋インキ社製、
BPW4960)を剥離層に対する粘着力がいずれも約
200g/25mmとなるように塗布した後、剥離層面
にプリンターにより水性インキで印字した結果、実施例
1〜8の場合は、鮮明な印字ができ、しかも剥離剤の紙
への定着が良く、粘着剤面への移行がなかった。剥離紙
面を水性サインペン、万年筆で筆記したところ鮮明に筆
記が可能であった。これに対して、水溶性高分子を水系
剥離剤に配合しなかった比較例1〜3の場合は、鮮明な
印字ができず、しかも剥離剤の紙への定着が悪く、粘着
剤面への移行が見られた。剥離紙面を水性サインペン、
万年筆で筆記したところ筆記が不可能であった。結果を
併せて表1に示す。
種水性剥離剤に水溶性高分子(ユニチカ社製、PVA
up−240G)を配合した剥離剤水溶液を調整し、上
質紙上面に水性剥離剤の乾燥重量が0.1〜0.2g/
m2 となるように塗布、乾燥して剥離紙とした。この剥
離紙下面に図1に示すように粘着剤(東洋インキ社製、
BPW4960)を剥離層に対する粘着力がいずれも約
200g/25mmとなるように塗布した後、剥離層面
にプリンターにより水性インキで印字した結果、実施例
1〜8の場合は、鮮明な印字ができ、しかも剥離剤の紙
への定着が良く、粘着剤面への移行がなかった。剥離紙
面を水性サインペン、万年筆で筆記したところ鮮明に筆
記が可能であった。これに対して、水溶性高分子を水系
剥離剤に配合しなかった比較例1〜3の場合は、鮮明な
印字ができず、しかも剥離剤の紙への定着が悪く、粘着
剤面への移行が見られた。剥離紙面を水性サインペン、
万年筆で筆記したところ筆記が不可能であった。結果を
併せて表1に示す。
【0019】
【表1】
【0020】
【発明の効果】水溶性高分子を含有する水系剥離剤の単
独または混合物からなる本発明の剥離剤は水性ペンで筆
記可能で、印刷適性、剥離性、紙への定着などが良く、
しかも剥離剤が粘着面へ移行しないような剥離剤であ
る。本発明の剥離剤を塗布したシートは、万年筆や水性
サインペン、プリンターを用いて行う水性インキを使用
する印字が可能で、なおかつ粘着剤に対しては剥離性を
有するシートである。上記剥離剤を用いた本発明のシー
トは剥離剤を容易に水によって除去することができ、容
易にリサイクルして再使用できる。
独または混合物からなる本発明の剥離剤は水性ペンで筆
記可能で、印刷適性、剥離性、紙への定着などが良く、
しかも剥離剤が粘着面へ移行しないような剥離剤であ
る。本発明の剥離剤を塗布したシートは、万年筆や水性
サインペン、プリンターを用いて行う水性インキを使用
する印字が可能で、なおかつ粘着剤に対しては剥離性を
有するシートである。上記剥離剤を用いた本発明のシー
トは剥離剤を容易に水によって除去することができ、容
易にリサイクルして再使用できる。
【図1】 本発明のシート1の一実施例を示す断面図で
ある。
ある。
【図2】 本発明のシート1の応用例を示す斜視図であ
る。
る。
【図3】 図2のIII −III 線の断面図である。
1 シート 2 基材 3 剥離層 4 防浸処理層 5 粘着剤層 6 台紙 7 文字 8 記入欄
Claims (2)
- 【請求項1】 水溶性高分子を含有する水系剥離剤の単
独または混合物からなる剥離剤。 - 【請求項2】 基材の表面に水溶性高分子を含有する水
系剥離剤の単独または混合物を塗布した剥離層を有する
印字可能なシート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27233892A JPH06100846A (ja) | 1992-09-16 | 1992-09-16 | 剥離剤及びそれを塗布したシート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27233892A JPH06100846A (ja) | 1992-09-16 | 1992-09-16 | 剥離剤及びそれを塗布したシート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06100846A true JPH06100846A (ja) | 1994-04-12 |
Family
ID=17512504
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27233892A Pending JPH06100846A (ja) | 1992-09-16 | 1992-09-16 | 剥離剤及びそれを塗布したシート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06100846A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005077739A (ja) * | 2003-08-29 | 2005-03-24 | Sato Corp | 広告体および広告媒体提供装置 |
JP2006232962A (ja) * | 2005-02-24 | 2006-09-07 | Oji Tac Hanbai Kk | 継ぎ手用粘着テープおよび連続印刷シートの製造方法 |
-
1992
- 1992-09-16 JP JP27233892A patent/JPH06100846A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005077739A (ja) * | 2003-08-29 | 2005-03-24 | Sato Corp | 広告体および広告媒体提供装置 |
JP4589611B2 (ja) * | 2003-08-29 | 2010-12-01 | 株式会社サトー | 広告体および広告媒体提供装置 |
JP2006232962A (ja) * | 2005-02-24 | 2006-09-07 | Oji Tac Hanbai Kk | 継ぎ手用粘着テープおよび連続印刷シートの製造方法 |
JP4575191B2 (ja) * | 2005-02-24 | 2010-11-04 | 王子タック株式会社 | 継ぎ手用粘着テープおよび連続印刷シートの製造方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20030128 |