JPH0770525A - 再生可能な剥離シート - Google Patents

再生可能な剥離シート

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JPH0770525A
JPH0770525A JP25121893A JP25121893A JPH0770525A JP H0770525 A JPH0770525 A JP H0770525A JP 25121893 A JP25121893 A JP 25121893A JP 25121893 A JP25121893 A JP 25121893A JP H0770525 A JPH0770525 A JP H0770525A
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JP
Japan
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water
release
sheet
soluble
release agent
Prior art date
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Pending
Application number
JP25121893A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Sakai
努 酒井
Tomohito Maruo
智史 丸尾
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Toppan Edge Inc
Original Assignee
Toppan Moore Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来、ラベルを剥離した後の剥離シートは殆
ど再利用できないと共に、再生シートの原料として使用
することも不可能なので、産業廃棄物として処分せざる
を得ず、しかも、剥離紙廃棄処理の工程は極めて煩雑で
ある。また、ビジネスユースで大量発生する剥離紙はゴ
ミ公害の一因ともなり、さらに、省資源化に反するとい
った不都合があるように、再生不能な剥離シートは一つ
の社会問題ともなっている。したがって、本発明では、
このような不都合や諸問題を解消する剥離シート、およ
び、これを使用したラベル用紙の提供を目的とする。 【構成】 水溶性基材と、剥離剤には従来の水溶性シリ
コーン系剥離剤は使用せず、その代わりに、金属錯塩あ
るいは非シリコーン系水溶性高分子の剥離剤を使用し、
基材面には目止め剤を設けず、直接、これを基材表面に
塗布して構成する剥離シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、再生可能な剥離シート
に関するものであり、さらに詳しくは、剥離剤として水
に溶解可能である金属錯塩あるいは非シリコーン系水溶
性高分子を使用することで、水溶性基材と同等の再生適
性を有する剥離シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】剥離シートに使用される剥離剤には、大
別してシリコーン系と非シリコーン系があるが、両者が
最も異なる点はその剥離特性である。シリコーン系の剥
離剤にはメチルスチレンまたはオレフィン変性シリコー
ンオイル、ポリエーテル変性シリコーンオイル等があ
り、これらシリコーン系は非常に軽い剥離力を有すもの
から重いものまで調製が可能で幅広い用途に使用できる
ものである。一方、非シリコーン系の剥離剤にはポリオ
レフィン系、アルキド樹脂、長鎖アルキル基含有樹脂、
フッソ樹脂等が挙げられるが、一般に軽い剥離力を有す
るものができないため用途が限定されている。
【0003】剥離シートの再生化は従来から要望が大き
く、製紙メーカー、ラベルメーカーが取り組んでいる。
再生適性の観点から言えば、水不溶性のシリコーン系剥
離剤あるいは、前記の非シリコーン系の剥離剤は水不溶
性のため不適当である。したがって、ポリエーテル変性
シリコーンオイル系にみられる水溶性を有するシリコー
ン系の剥離剤ならば再生適性が期待できそうであるが、
一般に水溶性シリコーン系の剥離剤はキュアしないか、
あるいはキュアし難いため剥離剤が接着剤に移行し易
く、結果、粘着力が低下する等剥離剤としての性能が不
十分である。しかも、剥離シートには剥離剤と基材との
間に、通常、ポリエチレン、クレー・バインダー、ある
いは、PVA等の目止め層を設けているため、さらに再
生が困難となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来にあっては、ラベ
ルを剥離した後の剥離シートは殆ど再利用できないと共
に、再生シートの原料として使用することも不可能なの
で、産業廃棄物として処分せざるを得ず、しかも、剥離
シート廃棄処理の工程は極めて煩雑である。また、ビジ
ネスユースで大量発生する剥離紙はゴミ公害の一因とな
り、また、省資源化に反するといった不都合があるよう
に、再生不能な剥離シートは一つの社会問題ともなって
いる。したがって、本発明は、このような従来の不都合
や諸問題を解消する剥離シート、および、これを使用し
たラベル用紙を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、かかる状況
を鑑み鋭意研究を重ねた結果、剥離剤には従来の水溶性
シリコーン系は使用せず、その代わりに、金属錯塩ある
いは非シリコーン系水溶性高分子の剥離剤を、水溶性基
材の表面に直接塗布した剥離シートと、これを保護紙と
して貼付したラベル用紙を供給することにより所期の目
的を達成するに至った。
【0006】
【作用】剥離シートの水溶性基材(例えば、上質紙等)
の表面には、予め目止め剤は使用せず、その表面に直
接、水溶性の金属錯塩あるいは非シリコーン系水溶性高
分子を塗布することで、剥離剤自体が水によって容易に
溶解し、結果、剥離シートが水溶性基材と同等の再生適
性を有する。
【0007】
【実施例】以下、本発明を好適な実施例を、添付図面に
基づき詳細に説明する。図1に示す剥離シート1の水溶
性基材2としては、再生適性を考慮すると情報用紙ある
いは印刷用紙が最も良い。すなわち、剥離シートの処理
が問題となるのは、ビジネスユースで大量にラベル用紙
を使用した場合であり、その場合、周辺で使用されてい
る基材はフォーム用紙、PPC用紙等の情報用紙、ある
いは、上質紙、中質紙といった印刷用紙が多く、剥離シ
ートの再生適性を最高のものとするためには、基材と剥
離シートの再生適性が同等となるのが最も好ましく、し
たがって、再生処理の際、周辺の基材と同じ材質の方が
分別の問題が生じ難い。
【0008】また、通常、基材と剥離剤との間に目止め
剤層(剥離剤防浸膜)を設けるが、目止め剤は水溶性と
言えども基材とは溶解性が異なり、再生適性を悪化させ
るため、本発明ではこれを使用せず、したがって、剥離
剤の基材への浸透、定着のバランスを考慮した場合は上
質紙あるいは印刷用紙が最も適するが、水溶性の高分子
フィルム等を用いても良い。
【0009】次に、図1に示す剥離剤3には、ワーナー
型クロム錯塩を主成分とする撥水剤(デュポン製、キロ
ンC)あるいは、ポリエチレンイミン系水溶性高分子
(日本触媒製、RP−18w)を用いる。これらの金属
錯塩、あるいは非シリコーン系水溶性高分子の剥離剤
は、従来の水溶性シリコーン系と同等以上の水溶性を有
するだけでなく、さらに、基材への浸透性が小さいた
め、従来のような目止め剤を必要としない。また、従来
のシリコーン系剥離剤が殆ど筆記適性あるいは印字適性
を有していなかったのに比べ、これらの剥離剤は、ある
程度の適性を有するものである。そして、剥離剤3の基
材2表面への塗付は、公知の塗工方法、例えば、グラビ
ア、メイヤーバー、エアーナイフ、リバースロールある
いはロールコーター等で行なうことができる。再生適性
を考慮すると塗工量はなるべく少ない方がよいが、あま
り少ないと剥離が重くなるので、乾燥後の固形分ベース
でクロム錯塩(キロンC)では0.2〜0.5g/
、ポリエチレンイミン系(RP−18w)では1.
0〜1.5g/m程度が好ましい。
【0010】尚、本発明の剥離剤には、本発明の主旨を
逸脱しない範囲において、他の合成樹脂やゴムあるいは
架橋剤、酸化防止剤、紫外線防止剤、顔料、染料、発泡
剤、難燃剤等の通例の添加剤を添加しても差し支えな
い。
【0011】次に、図2及び図3に示しているのは、本
発明の剥離シートを用いて、その連続ウエヴの剥離剤塗
布面にラベルを貼付して形成されたラベルシートである
が、基材シートの両面に本発明における剥離剤を塗布し
た剥離シートにラベルを貼付した両面ラベルシートとし
てもよく、さらに、連続シートウエヴの任意の部分に本
発明における剥離剤をスポット状に塗布し、部分的にラ
ベルを貼付し、他の部分には必要な印字をしてなる連続
帳票を形成することもできる。そして、これらのラベル
シートは巻き取ってロール状としたり、あるいは、折り
畳んで貯蔵されるものである。尚、本発明の剥離シート
はこのような連続状態のラベルシートに限らず、単片状
態のラベルシートとしても利用できる。また、ラベル基
材4に塗布される粘着剤5は、次の理由により高進性の
無いものあるいは小さいものを選定するのが良い。すな
わち、通常の粘着剤には貼着後の高進性が大きく、剥離
剤の剥離効果が弱いと高進性の影響を受けてしまい、経
時変化で剥離が非常に重くなってしまったり、ついに
は、剥離紙が基材に完全に固着してしまうものもある。
そこで、本発明における粘着剤には、好ましくは弱粘着
性のもの、さらに好ましくは高進性が小さい弱粘着性の
ものを使用する。このような高進性の小さい弱粘着性の
粘着剤については、現在使用されているものでは、殆ど
全てが再剥離再貼着可能な粘着剤タイプのものである
が、このタイプの他ではアクリル系球状粘着剤等を使用
するのが好ましい。
【0012】実施例の本発明のラベル用紙に対し各種評
価テストを行なった結果、被貼着物への粘着力、およ
び、剥離シートの剥離時の張力に関しては、従来の市販
ラベル用紙と同等なものであり、さらに、再生適生適性
の評価に関してはJIS P8209に従って行い、未
離解物がなくなるまでの離解時間については5分〜15
分程度と、非常に良好な結果が得られた。
【0013】
【発明の効果】以上に説明したところで明らかなよう
に、本発明の剥離剤シートには、従来の水溶性シリコー
ン系とは全く異なる水溶性剥離剤を使用することで水に
よる溶解性が向上し、さらに、剥離シートの水溶性基材
表面に剥離剤を直接塗布できるため目止め層を設けず、
したがって、剥離シート自体の水による溶解性が向上
し、再生シートの原料としての再利用が容易となり、省
資源化および環境保全に大きく貢献できるといった効果
を奏するものである。また、製造面でも、水分蒸発によ
り被膜を形成できるので通常の乾燥機が使用でき、剥離
紙製造の省力化、効率化に貢献する。
【図面の簡単な説明】
【図1】再生可能な剥離シートを示す概略的な断面図。
【図2】再生可能な剥離シートに貼付してなるラベル用
紙の平面図。
【図3】再生可能な剥離シートに貼付してなるラベル用
紙の概略的なA−A線断面図。
【符号の説明】
1 再生可能な剥離シート 2 水溶性基材 3 剥離剤 4 ラベル基材 5 粘着剤

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水溶性基材の表面に、金属錯塩あるいは
    非シリコーン系水溶性高分子の剥離剤を直接塗布して形
    成した剥離剤塗布域を有する再生可能な剥離シート。
JP25121893A 1993-08-31 1993-08-31 再生可能な剥離シート Pending JPH0770525A (ja)

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JPH0770525A true JPH0770525A (ja) 1995-03-14

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5981012A (en) * 1997-11-25 1999-11-09 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Flushable release liner comprising a release coating on a water-sensitive film
US5985396A (en) * 1997-11-25 1999-11-16 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Flushable release liners and methods of making the same
US6530910B1 (en) 1997-12-31 2003-03-11 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Flushable release film with combination wiper
US6638603B1 (en) 1997-08-15 2003-10-28 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Screen printed coating on water-sensitive film for water protection

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Effective date: 20021022