JPH06100695A - スルホン酸変性シリコーン - Google Patents

スルホン酸変性シリコーン

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JPH06100695A
JPH06100695A JP4274801A JP27480192A JPH06100695A JP H06100695 A JPH06100695 A JP H06100695A JP 4274801 A JP4274801 A JP 4274801A JP 27480192 A JP27480192 A JP 27480192A JP H06100695 A JPH06100695 A JP H06100695A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 界面活性剤及び塗膜の改質剤等として有用な
新規なスルホン酸変性シリコーンを提供する。 【構成】 次式で示されるスルホン酸変性シリコーン
で、各R1 は独立に低級アルキル基又は非置換もしくは
置換フェニル基を示し、nは10〜3000の整数であ
り、Aは一価の金属、水素原子又は−H・X1 (ここ
で、X1 はアンモニア又はアミンを示す)を示し、Rは
アリーレン基、直鎖又は分岐のアルキレン基、アルカリ
ーレン基又はアラルキレン基を示す)。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、界面活性剤及び塗膜の
改質剤等として有用なスルホン酸変性シリコーンに関す
る。
【0002】
【従来の技術】ジメチルシリコーンのいくつかのメチル
基をアミノアルキル基、エポキシ基、ポリエーテル基等
の親水性基で置き換えたシリコーンは、従来より界面活
性剤として用いられてきた。例えば、ポリエーテル変性
シリコーンはシリコーン界面活性剤として、有機系の界
面活性剤と比べてレベリング効果、柔軟効果、湿潤効
果、乳化効果、分散効果等に優れた特徴を持っているこ
とがよく知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、スルホン酸
変性シリコーンを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、次式で
示されるスルホン酸変性シリコーンである
【0005】
【化2】 (ここで、各R1 は独立に低級アルキル基又は非置換も
しくは置換フェニル基を示し、nは10〜3000の整
数であり、Aは一価の金属、水素原子又は−H・X
1 (ここで、X1 はアンモニア又はアミンを示す)を示
し、Rはアリーレン基、直鎖又は分岐のアルキレン基、
アルカリーレン基又はアラルキレン基を示す)。
【0006】ここで、低級アルキル基とは、好ましくは
メチル基、エチル基、プロピル基を示す。nの値は、1
0〜3000であり、好ましくは200〜2000であ
る。Aで表される一価の金属としては、好ましくはL
i、Na、Kが挙げられる。また、式−H・X1 中のX
1 がアミンである場合、これは、一般式NR3 3 で示さ
れ、ここで、R3 は、それぞれ独立して、水素原子、好
ましくは1〜5個の炭素原子を有する直鎖又は分岐のア
ルキル基、あるいは好ましくは1〜5個の炭素原子を有
し、好ましくは3個以下のヒドロキシル基を有する直鎖
又は分岐のヒドロキシアルキル基を示す。該アミンとし
ては、例えばトリエタノールアミン、2‐アミノ‐2‐
メチル‐1‐プロパノール、2‐アミノ‐2‐メチル‐
1,3‐プロパンジオール、モノエタノールアミン等が
挙げられる。Rは、好ましくはフェニレン基、炭素数1
〜4の低級アルキル基で置換されたフェニレン基、炭素
数1〜5のアルキレン基及び
【0007】
【化3】 である。また、該スルホン酸変性シリコーンの数平均分
子量(Mn)は好ましくは1000〜20万、特に好ま
しくは1万〜15万である。
【0008】本発明のスルホン酸変性シリコーンは、片
末端にスルホン化剤と反応しうる基を持つシリコーンを
合成し、続いて該シリコーンをスルホン化することによ
り製造することができる。
【0009】ここで、片末端にスルホン化剤と反応しう
る基を持つシリコーンは、次式で示される。
【0010】
【化4】 ここで、R、R1 、nは上記と同じであり、Xはスルホ
ン化剤と反応する基、例えばハロゲン原子、ビニル基、
又は芳香環に結合した水素原子等である。
【0011】上記の片末端にスルホン化剤と反応しうる
基を持つシリコーンは、片末端のSiに結合した水素を
持つシリコーンと、スルホン化剤と反応しうる基及びビ
ニル基を持つ化合物(ヒドロシリル化剤)とを白金系触
媒の存在下に付加反応させるヒドロシリル化反応により
製造する。
【0012】ヒドロシリル化反応の原料として使用する
上記の片末端のSiに結合した水素を持つシリコーン
は、次式で示される。
【0013】
【化5】 ここで、R1 、nは上記と同じである。
【0014】該片末端のSiに結合した水素を持つシリ
コーンは公知の方法によって製造される。例えば該シリ
コーンとしての片末端水素封止のポリメチルポリシロキ
サンは、オクタメチルシクロテトラシロキサン及びエン
ドキャップとしてペンタメチルジシロキサンの平衡化反
応で製造される。好ましくは該平衡化反応は、窒素等の
不活性ガス雰囲気下で、ヘキサン、ベンゼン等の炭化水
素系溶媒の存在下に、反応温度0〜100℃、反応時間
10〜100時間で終了する。また、原料として使用さ
れるオクタメチルシクロテトラシロキサン及びペンタメ
チルジシロキサンのモル比は、所望の目的物の分子量に
より適宜調節される。
【0015】一方、スルホン化剤と反応しうる基及びビ
ニル基を持つヒドロシリル化剤は次の一般式で示され
【0016】
【化6】 (ここで、Rは上記と同じであり、R2 はアリール基、
アルカリール基又はアラルキル基である。)、例えば
【0017】
【化7】 (ここで、pは、整数であり好ましくは1〜5であ
る。)等が挙げられる。該ヒドロシリル化剤の使用量
は、化学式(3)中のSiに結合した水素に対し当量比
で1.0〜5.0が好ましい。
【0018】また、白金系触媒としては、例えば塩化白
金酸のイソプロピルアルコール(IPA)溶液等が使用
され、その添加量はヒドロシリル化剤に対して1×10
-4〜1×10-5当量が好ましい。また、該ヒドロシリル
化反応に際しては、好ましくは、溶媒として例えばヘキ
サン、ベンゼン等の脂肪族炭化水素あるいは芳香族炭化
水素が使用される。該ヒドロシリル化反応の好ましい例
を挙げれば、該反応は、反応系を窒素等の不活性ガス雰
囲気下に置き、反応温度を0〜100℃として、反応時
間が5時間〜50時間程度で終了する。
【0019】次に、上記ヒドロシリル化反応によって製
造された片末端にスルホン化剤と反応しうる基を持つシ
リコーンをスルホン化してスルホン酸変性シリコーンを
製造する。
【0020】ここで使用するスルホン化剤は、ヒドロシ
リル化反応で使用したヒドロシリル化剤の種類によって
異なり、スルホン化剤と反応する基としてハロゲン原子
を有するヒドロシリル化剤、例えば、化学式(4)又は
化学式(5)の化合物を使用した場合には、例えばNa
2 SO3 、NaHSO3 等が好ましい。スルホン化剤と
反応する基としてビニル基を有するヒドロシリル化剤、
例えば、化学式(6)又は化学式(7)の化合物を使用
した場合には、例えばNaHSO3 等が好ましい。スル
ホン化剤と反応する基としてフェニル基を有するヒドロ
シリル化剤、例えば、化学式(8)又は化学式(9)の
化合物を使用した場合には、例えばH2SO4 、HSO
3 Cl等が好ましい。該スルホン化剤の使用量は、化学
式(2)中のスルホン化剤と反応する基Xに対して当量
比で1〜5が好ましい。
【0021】スルホン化反応に際しては、溶媒として例
えば1,4−ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチル
エーテル、テトラヒドロフラン又は炭素数5〜8の炭化
水素系溶媒(例えばヘキサン等)等、又はこれらの二種
類以上を混合して使用してもよい。好ましい反応条件を
例示すると、反応系を窒素等の不活性ガス雰囲気下に置
き、スルホン化剤と反応する基としてハロゲン原子を有
するヒドロシリル化剤を使用した場合は反応温度は50
〜300℃、反応時間は5〜30時間程度である。ビニ
ル基を有するヒドロシリル化剤あるいはフェニル基を有
するヒドロシリル化剤を使用した場合は共に反応温度は
0〜100℃、反応時間は5〜30時間程度である。
【0022】あるいは、本発明のスルホン酸変性シリコ
ーンは、化学式(3)の片末端のSiに結合した水素を
持つシリコーンを一工程でヒドロシリル化することによ
り製造することもできる。このためのヒドロシリル化剤
は次の一般式で示され
【0023】
【化8】 (ここで、Rは上記と同じである。)、例えば
【0024】
【化9】 等が挙げられる。また、該化合物の使用量は、化学式
(3)中の片末端のSiに結合した水素に対し当量比で
1〜5.0が好ましい。白金系触媒としては、例えば塩
化白金酸のイソプロピルアルコール(IPA)溶液等が
使用され、その添加量は上記ヒドロシリル化剤に対して
1×10-4〜1×10-5当量が好ましい。該反応におい
ても、好ましくは、溶媒として例えば1,4−ジオキサ
ン、ジメトキシエタン、ジエチルエーテル、テトラヒド
ロフラン、炭素数5〜8の脂肪族炭化水素(例えばヘキ
サン等)又は芳香族炭化水素等が使用され、これら二種
類以上を混合して使用してもよい。また、好ましい反応
条件を例示すれば、反応系を窒素等の不活性ガス雰囲気
下に置き、反応温度を0〜100℃とし、反応時間を1
〜20時間程度とする。
【0025】スルホン酸基をアンモニウム塩又はアミン
塩にする方法は公知である。例えば、上記のようにして
製造した化学式(1)のAが一価の金属であるスルホン
酸変性シリコーンをヘキサン又はヘプタンに溶解し、こ
れに塩酸又は硫酸の水溶液を加えて、好ましくは反応温
度0〜50℃、好ましくは反応時間5分〜1時間で酸性
加水分解した後、シリコーン相を取り出し、これに上記
のアミンを加えるとアミン塩の形のスルホン酸変性シリ
コーンが生成する。
【0026】本発明で製造されたスルホン酸変性シリコ
ーンは界面活性剤及び塗膜の改質剤等として有用であ
る。
【0027】以下、本発明を実施例により更に詳細に説
明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものでは
ない。
【0028】
【実施例】
【0029】
【実施例1】1リットルの丸底フラスコにオクタメチル
シクロテトラシロキサン250重量部、ペンタメチルジ
シロキサン0.37重量部、濃硫酸5重量部およびトル
エン300重量部を収め、窒素雰囲気下、室温で48時
間撹拌後、炭酸水素ナトリウムで中和し、低沸点物を蒸
留によって除き、ポリメチルハイドロジェンポリシロキ
サン214g(収率86%)を得た。
【0030】次に、このポリメチルハイドロジェンポリ
シロキサン180重量部をヘキサン360重量部に溶解
し、p−クロロメチルスチレン1.2重量部(ポリメチ
ルハイドロジェンポリシロキサン中の片末端のSiに結
合した水素に対して当量比は4.4である)と塩化白金
酸のIPA溶液(2×10-4モル/cc)0.001m
l(p‐クロロメチルスチレンに対して当量比は2.5
×10-5である)を収めた丸底フラスコに窒素雰囲気
下、50℃で攪拌しながら滴下した。24時間撹拌後、
濾過し、続いて低沸点物を蒸留によって除き、クロロメ
チルフェネチル基を有するシリコーン134g(収率7
4%)を得た。
【0031】更に、得られたクロロメチルフェネチル基
を有するシリコーン120重量部をヘキサン120重量
部に溶解し、亜硫酸ナトリウム・7水和物1.4重量部
(クロロメチルフェネチル基に対して当量比は4.6で
ある)を窒素雰囲気下オートクレーブ中に仕込み、20
0℃で24時間攪拌しながら反応させた。冷却後、生成
した塩及び未反応の亜硫酸ナトリウムを濾別、溶媒を蒸
留して除き乳白色のオイル100gを得た。このオイル
はIRスペクトル(図1に示す)上の1180cm-1
スルホン酸基に帰属される吸収によりスルホン酸変性シ
リコーンであることが確認された(化学式(1)のRが
【0032】
【化10】 であり、AがNaであり、R1 がメチル基であり、n=
705であった)。
【0033】
【実施例2】オクタメチルシクロテトラシロキサン20
0重量部、ペンタメチルジシロキサン2.98重量部、
濃硫酸4重量部を使用した以外は、実施例1と同様にし
て、ポリメチルハイドロジェンポリシロキサン172g
(収率86%)を得た。
【0034】次に、このポリメチルハイドロジェンポリ
シロキサン160重量部をヘキサン140重量部に溶解
し、p−クロロメチルスチレン5重量部(ポリメチルハ
イドロジェンポリシロキサン中の片末端のSiに結合し
た水素に対して当量比は2.0である)と塩化白金酸の
IPA溶液(2×10-4モル/cc)0.01ml(p
‐クロロメチルスチレンに対して当量比は6.2×10
-5である)を収めた丸底フラスコに窒素雰囲気下、室温
で攪拌しながら滴下した。24時間撹拌後、濾過し、続
いて低沸点物を蒸留によって除き、クロロメチルフェネ
チル基を有するシリコーン127g(収率79%)を得
た。
【0035】更に、得られたクロロメチルフェネチル基
を有するシリコーン100重量部をヘキサン80重量部
に溶解し、亜硫酸ナトリウム・7水和物5重量部(クロ
ロメチルフェネチル基に対して当量比は2.0である)
を窒素雰囲気下オートクレーブ中に仕込み、200℃で
24時間攪拌しながら反応させた。冷却後、生成した塩
及び未反応の亜硫酸ナトリウムを濾別、溶媒を蒸留して
除き乳白色のオイル82gを得た。このオイルはIRス
ペクトル(図2に示す)上の1180cm-1のスルホン
酸基に帰属される吸収によりスルホン酸変性シリコーン
であることが確認された(化学式(1)のRは化学式
(10)と同じであり、AがNaであり、R1 がメチル
基であり、n=218であった)。
【0036】
【実施例3】オクタメチルシクロテトラシロキサン25
0重量部、ペンタメチルジシロキサン0.59重量部、
濃硫酸4重量部を使用した以外は、実施例1と同様にし
て、ポリメチルハイドロジェンポリシロキサン227g
(収率91%)を得た。
【0037】次に、このポリメチルハイドロジェンポリ
シロキサン160重量部をヘキサン200重量部に溶解
し、p−ジアリルベンゼン1.5重量部(ポリメチルハ
イドロジェンポリシロキサン中の片末端のSiに結合し
た水素に対して当量比は3.0である)と塩化白金酸の
IPA溶液(2×10-4モル/cc)0.005ml
(p‐ジアリルベンゼンに対して当量比は1.0×10
-4である)を収めた丸底フラスコに窒素雰囲気下、室温
で攪拌しながら滴下した。12時間撹拌後、濾過し、続
いて低沸点物を蒸留によって除き、3‐(p‐アリルフ
ェニル)プロピル基を有するシリコーン139g(収率
87%)を得た。
【0038】更に、得られた3‐(p‐アリルフェニ
ル)プロピル基を有するシリコーン120重量部をヘキ
サン120重量部に溶解し、硫酸水素ナトリウム1重量
部(3‐(p‐アリルフェニル)プロピル基に対して当
量比は3.5である)を窒素雰囲気下、50℃で24時
間攪拌しながら反応させた。未反応の硫酸水素ナトリウ
ムを濾別、溶媒を蒸留して除き乳白色のオイル96gを
得た。このオイルはIRスペクトル(図3に示す)上の
1180cm-1のスルホン酸基に帰属される吸収により
スルホン酸変性シリコーンであることが確認された(化
学式(1)のRが
【0039】
【化11】 であり、AがNaであり、R1 がメチル基であり、n=
389であった)。
【0040】
【実施例4】オクタメチルシクロテトラシロキサン20
0重量部、ペンタメチルジシロキサン1.18重量部、
濃硫酸5重量部を使用した以外は、実施例1と同様にし
てポリメチルハイドロジェンポリシロキサン162g
(収率81%)を得た。
【0041】次に、トルエンとテトラヒドロフランの
1:1混合溶液100重量部とp‐スチレンスルホン酸
ナトリウム3.3重量部(ポリメチルハイドロジェンポ
リシロキサン中の片末端のSiに結合した水素に対して
当量比は2.6である)及び塩化白金酸のIPA溶液
(2×10-4モル/cc)0.005ml(p‐スチレ
ンスルホン酸ナトリウムに対して当量比は6.3×10
-5である)を収めた丸底フラスコに、上記得られたポリ
メチルハイドロジェンポリシロキサン150重量部とヘ
キサン100重量部の混合物を窒素雰囲気下50℃で攪
拌しながら滴下した。10時間攪拌後、濾過し、続いて
低沸点物を蒸留によって除き乳白色のオイル108gを
得た。このオイルはIRスペクトル(図4に示す)上の
1180cm-1のスルホン酸基に帰属される吸収により
スルホン酸変性シリコーンであることが確認された(化
学式(1)のRがp‐フェニレンであり、AがNaであ
り、R1 がメチル基であり、n=533であった)。
【0042】
【実施例5】実施例1で製造したスルホン酸変性シリコ
ーン50gをヘキサン50mlに溶解し、1N HCl
水溶液50mlと攪拌しながら室温で20分間反応させ
た。反応後シリコーン相を取り出し、トリエタノールア
ミン1gを加えて攪拌しながら30分間反応させた後、
未反応部分を留去して乳白色のオイル48gを得た。こ
のオイルはIRスペクトル(図5に示す)上の3350
cm-1付近にヒドロキシエチル基に帰属される吸収帯を
示すので、生成物がスルホン酸トリエタノールアミンと
の塩の形のスルホン酸変性シリコーンであることが確認
された。
【0043】
【発明の効果】以上のように本発明により、界面活性剤
及び塗膜の改質剤等として有用な新規なスルホン酸変性
シリコーンが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で得られたスルホン酸変性シリコーン
の水洗後のIRスペクトルのチャート。
【図2】実施例2で得られたスルホン酸変性シリコーン
の水洗後のIRスペクトルのチャート。
【図3】実施例3で得られたスルホン酸変性シリコーン
の水洗後のIRスペクトルのチャート。
【図4】実施例4で得られたスルホン酸変性シリコーン
の水洗後のIRスペクトルのチャート。
【図5】実施例5で得られたスルホン酸変性シリコーン
の水洗後のIRスペクトルのチャート。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次式で示されるスルホン酸変性シリコー
    ン 【化1】 (ここで、各R1 は独立に低級アルキル基又は非置換も
    しくは置換フェニル基を示し、nは10〜3000の整
    数であり、Aは一価の金属、水素原子又は−H・X
    1 (ここで、X1 はアンモニア又はアミンを示す)を示
    し、Rはアリーレン基、直鎖又は分岐のアルキレン基、
    アルカリーレン基又はアラルキレン基を示す)。
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JP2000273179A (ja) * 1999-03-19 2000-10-03 Chisso Corp メルカプトメチルフェニル基含有ジオルガノポリシロキサンおよびその製造方法
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