JPH06100676A - 親水性シリコン−改質ポリエステル樹脂及びその製造方法 - Google Patents

親水性シリコン−改質ポリエステル樹脂及びその製造方法

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JPH06100676A JP4151189A JP15118992A JPH06100676A JP H06100676 A JPH06100676 A JP H06100676A JP 4151189 A JP4151189 A JP 4151189A JP 15118992 A JP15118992 A JP 15118992A JP H06100676 A JPH06100676 A JP H06100676A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 芳香族ジカルボン酸又はそのジエステル、ジ
オール及び、ポリシロキサン主鎖がヒドロキシ置換有機
基によりエンドブロックされており、コポリマーのポリ
エーテル部分がオキシエチレン単位を含むポリシロキサ
ン−ポリエーテルコポリマーの反応を含む方法により、
親水性ポリエステル樹脂を提供する。 【効果】 得られるシリコン−改質ポリエステルは、親
水性繊維及びフィルムの製造に特に適している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】本発明は、コポリマー構造を得るために
特定の反応性ポリシロキサンと重合させたポリエステル
樹脂に関する。得られたシリコン−改質ポリエステル樹
脂は、親水性であり、繊維及びフィルムの製造に特に有
用である。本発明は又、親水性ポリエステル樹脂の製造
法にも関する。
【0002】
【発明の背景】ポリエステルは、多数のカルボキシレー
トエステル基をその骨格構造の成分として有する複素鎖
大分子化合物として特徴づけられ、骨格構造からの側基
の一部を形成するカルボキシレート基を有するセルロー
スエステル、ポリ(アクリレート)及びポリ(ビニルエ
ステル)などの他のエステル含有ポリマーと区別され
る。ポリエステルは、広い用途を見い出し、いくつかの
用途を除いて挙げると繊維、フィルム、可塑剤及びポリ
ウレタン中間体として使用されている。
【0003】ポリエステルの製造には多くの反応が可能
であるが、ジオールを用いたジカルボン酸又はその官能
基誘導体のポリエステル化及びそれに続く重縮合反応が
従来最も広く用いられてきた。
【0004】多くの用途に適しているにもかかわらず、
ポリエステルはその物理的性質の強化のために多種類の
添加剤で処理してきた。例えばポリエステル製品の潤滑
性、撥水性及び軟度の向上のために、シリコンがポリエ
ステルと組み合わせて用いられてきた。従来シリコン
は、完成ポリエステルに局部的に適用されてきた;例え
ばU.S.特許4,105,567を参照。しかしポリ
エステル及び他の布の局部的処理は、布の特性の短期間
の向上しか与えない。時間の経過及び洗濯の繰り返しに
より、局部的シリコン−処理ポリエステルは、シリコン
が消散するに従いその効力を失う。従ってポリエステル
樹脂にシリコンを永久に挿入し、特性の永久的向上を得
ることが非常に望まれている。
【0005】繊維で有利に使用されるシリコン−改質ポ
リエステルは、U.S.特許4,640,962;4,
766,181;及び4,758,637に記載されて
いる。これらの特許は、ポリエステルマトリックス中に
離散ドメインを持つシリコン−改質ポリエステルを開示
している。熔融紡糸及び常温延伸の間に、得られるポリ
エステル繊維の表面にドメインが移行し、シリコン−外
装ポリエステル繊維を与える。これらの特許の場合、寸
法を制御したコポリマードメインの形成が必要である。
さらに特許は、ポリエステル主鎖に挿入した反応性ポリ
シロキサン末端基は、ヒドロキシ−キャップすることが
できないと明記している。
【0006】繊維及びフィルムとして使用するために特
に親水性などの性質が向上したポリエステル樹脂への需
要が引き続きある。綿及び他のセルロース性繊維は、体
からの汗を“吸い上げる”又は吸収する能力を持ち、身
につける者に快適な感触を与える。対照的にポリエステ
ル繊維などの合成繊維を多量に用いて製造した製品は、
体からの水分を吸収することができず、身につける者に
“じっとりした”感触を与える。親水性ポリエステル繊
維は、より綿に近い挙動を示し、それから製造した製品
は涼しく、従ってより快適に着ることができると思われ
るので、そのような繊維が望まれる。
【0007】同様に、非改質ポリエステルフィルムより
親水性ポリエステルフィルムの表面の方が水の濡れが良
いので、そのようなポリエステルフィルムが望ましい。
濡れの向上は、フィルムの表面の清浄化に重要である。
【0008】従って親水性であり、それを用いて製造し
た製品の有効寿命の間を通じてその親水性を維持するこ
とができるポリエステル樹脂の提供が望ましい。
【0009】
【発明の概略】本発明は、親水性が改良され、それから
製造した繊維が綿などの天然繊維により似た挙動を示す
改質ポリエステル樹脂を提供する。同様に、本発明の改
質ポリエステルから製造したフィルムは、湿潤性が向上
する。特に本発明のポリエステルは、ポリシロキサン主
鎖がヒドロキシル−置換有機基によりエンドブロックさ
れており、ポリエステル部分がオキシエチレン単位を有
するポリシロキサン−ポリエーテルコポリマーを用いて
改質する。又本発明は、ジカルボン酸又はそのジエステ
ル、ジオール及び前述のポリシロキサン−ポリエーテル
コポリマーの反応を含む親水性ポリエステルの製造法も
提供する。
【0010】本発明のシリコン−改質ポリエステル樹脂
の形成に使用する基本的反応物には、芳香族ジカルボン
酸又はそのジエステルあるいはそれらの混合物、ジオー
ル及びポリシロキサン−ポリエーテルコポリマーが含ま
れ、コポリマー中のポリシロキサン主鎖はヒドロキシル
基を含む有機基によりエンドブロックされ、ポリエーテ
ル部分はオキシエチレン単位を含む。
【0011】好ましい芳香族ジカルボン酸反応物には、
炭素数が8−15のものが含まれる。好ましいジエステ
ル反応物には、そのような酸の低級(C1−C4)ジアル
キルエステルが含まれる。芳香族ジカルボン酸及びジエ
ステル反応物の例には、テレフタル酸、テレフタル酸ジ
メチル、フタル酸、イソフタル酸、1,5−ナフタレン
ジカルボン酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、4,
4′−ジフェニルジカルボン酸、4,4′−スルホニル
ジ安息香酸及びそれらのいずれかの組み合わせが含まれ
るが、それらに限られるわけではない。対称芳香族ジカ
ルボン酸又はそれらのジエステルの使用が好ましく、そ
れぞれテレフタル酸又はテレフタル酸ジメチルならびに
それらの混合物が最も好ましい。
【0012】適したジオール反応物には、炭素数が2−
8のものが含まれる。そのようなジオールの代表的例に
は、以下のひとつ又はそれ以上が含まれるが、これらに
限られるわけではない: (a)エチレングリコール、ジエチレングリコール、プ
ロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,8
−オクタンジオールなどの脂肪族ジオール; (b)ネオペンチルグリコール、2−メチル−2−エチ
ルプロパンジオール−1,3及び2,2−ジエチルプロ
パンジオール−1,3などの分枝鎖状ジオール;及び (c)シクロヘキサンジメタノールなどのシクロアルカ
ンジオール。
【0013】本発明の使用に適したポリシロキサン−ポ
リエーテルコポリマーは、次式Iで定義されるものであ
る:
【0014】
【化3】
【0015】式中、R、R1、a、b及びEは、下記に
定義する。
【0016】式Iから明らかな通り、シリコン−結合の
一価R基がポリシロキサン主鎖をエンドブロックしてい
る。R基は、例えばヒドロキシアルキル及びヒドロキシ
アルコキシアルキルなどのヒドロキシ含有基である。一
般にRの炭素数は、1−12であり、通常8以下であ
る。Rの炭素数は4−6であることが好ましい。特に有
効なRは、ヒドロキシアルコキシアルキル基、−(CH
23O(CH22OHである。
【0017】式Iにつきさらに言及すると、R1は炭素
数が1−10の一価の炭化水素基である。R1基は、互
いに同一であることも異なることもでき、アルキル、ア
リール及びアラルキルを含み、その例はメチル、エチ
ル、ブチル、ヘキシル、フェニル及びベンジルである。
これらの中で低級(C1−C4)アルキルが好ましい。通
常R1はメチルである。
【0018】式Iにおいて、は1−100の範囲の値
であり、通常約5−30の範囲である。が約10−2
5の範囲の値であることが好ましい。式Iのパラメータ
は、約1−100の範囲の値であることができる
が、通常の値は約1−20であり、約2−約15が好
ましい。式Iに含まれるポリシロキサン−ポリエーテル
コポリマーの好ましい具体化の場合、a:bの比率は約
1:1から50:1の値である。a:bの比率が約1:
1から約10:1の値となるような及びの値がより
好ましい。
【0019】式IにおいてEは、以下の一般式IIを持
つポリエーテル基を示す:
【0020】
【化4】 −Cc2c(OC24)d(OC36)eOR2 (II) 式中、は1−8の値であり、通常2−4の値であり、
3が好ましく;は正の数であり、少なくとも10であ
ることが好ましく;は0又は正の数である。及び
はそれぞれ最高100までの値であることができるが、
通常は約30以下であり、は約20以下である。
が正の数である場合、オキシエチレン及びオキシプロピ
レン単位はポリエーテル鎖全体に無作為に分布する、又
はそれぞれオキシエチレン及びオキシプロピレン単位の
ブロックとして存在する、あるいは無作為分布とブロッ
ク分布の組み合わせであることができる。
【0021】式IIのR2基は、炭素数が1−8のアル
キル基、又は炭素数が2−8のアシル基である。R2
アルキルの場合、メチルのような低級(C1−C4)アル
キルが好ましい。R2がアシル基の場合、アセチル基、
−C(O)CH3にように炭素数が4以下であることが
好ましい。
【0022】式Iに含まれ、本発明の方法に特に有用な
反応物である適したポリシロキサン−ポリエーテルコポ
リマーには、以下が含まれるがそれらに限られるわけで
はない:次式のビス(ヒドロキシイソプロポキシプロピ
ル)ポリ(ジメチルシロキサン)−ポリオキシエチレン
コポリマー:
【0023】
【化5】
【0024】及び次式のビス(ヒドロキシエトキシプロ
ピル)ポリ(ジメチルシロキサン)−ポリオキシエチレ
ンコポリマー:
【0025】
【化6】
【0026】式中:及びは、式I及びIIに関
して上記で定義した値である。
【0027】それぞれジカルボン酸又はそのジエステ
ル、ジオール及びポリシロキサン−ポリエステルコポリ
マー反応物の互いの相対的量は、重要である。ポリシロ
キサン−ポリエーテルコポリマーの量が多すぎると、ポ
リエステルの物理的性質に不利な影響を与え、少なすぎ
るとその後の加工において親水性ポリエステル繊維又は
フィルムを得るのに必要な表面特性を与えない。芳香族
ジカルボン酸又はジエステルに対してジオールは、化学
量論量又は過剰に存在しなければならず、過剰のジオー
ルの使用が好ましい。ポリシロキサン−ポリエーテルコ
ポリマーは、反応生成物の合計重量に基づきポリエステ
ルマトリックス中に0.1−30重量%のコポリマー単
位を与えるのに十分な量で反応混合物中に存在しなけれ
ばならない。通常0.2−20、好ましくは0.5−1
5.0重量%のポリシロキサン−ポリエーテルをポリエ
ステルに挿入する。
【0028】芳香族ジカルボン酸及び/又はそのジエス
テル、ジオール及びポリシロキサン−ポリエーテルコポ
リマーは、ポリエステルの技術において周知の条件下で
反応させる;例えばU.S.特許4,758,637を
参照。一般に反応は、不活性雰囲気下で約200℃−約
300℃の範囲の温度及び大気圧下又は減圧下(すなわ
ち1気圧から約0.1mmHgの圧力まで)にて行う。
反応は、触媒の非存在下で行うこともできるが、通常1
種類かそれ以上の触媒を使用する。適した触媒には、マ
ンガン、アンチモン、亜鉛、鉛、ジルコニウム、ニオブ
及びゲルマニウムなどの金属のアセテート、オキシド、
アルコキシレート及び他の化合物が含まれる。
【0029】本発明の方法により製造したシリコン−改
質ポリエステル樹脂は削って、後の熔融紡糸又はフィル
ム形成のためのペレットとすることができ、あるいはあ
る連続系において直接熔融紡糸又はフィルム形成を行う
こともできる。熔融紡糸及びフィルム形成操作の両方
は、文献において周知である;例えばKirk Oth
mer Encyclopedia of Chemi
cal Technolohy,第3版、Vol.18
(1982)pp.536−543及び563−564
参照。本発明のシリコン−改質ポリエステル樹脂のいく
つかの利点が最初に明らかになるのは、加工の時であ
る。
【0030】U.S.特許4,758,637などの先
行技術に記載のシリコン−改質ポリエステルと対照的
に、本発明の組成物は、ドメインを含まない。本発明の
シリコン−改質ポリエステルの場合は、代わりにポリエ
ーテル−含有シリコン基がポリマーマトリックス全体に
可溶性である。構造におけるこの相違点は、先行技術の
組成物から延伸した繊維及び本発明の組成物から延伸し
た繊維の物理的外観により証明される。本発明のシリコ
ン−改質ポリエステルは透明な繊維を与え、先行技術で
開示されたシリコン−改質繊維は不透明である。
【0031】先行技術のシリコン−改質ポリエステル繊
維の表面へのケイ素原子の移行にドメインが必要である
という先行技術の示唆と対照的に、本発明のシリコン−
改質ポリエステルから製造した繊維に関して、ポリエー
テル側基が結合するケイ素原子が、予想される量の約1
0倍多く繊維の鏡面に存在することがわかった。すなわ
ち繊維の表面に存在するケイ素原子の量は、改質ポリエ
ステルマトリックスに挿入されたポリシロキサン中のケ
イ素原子の重量%と実質的に同一であると予想してい
た。繊維の表面におけるケイ素原子の濃度が高いのだか
ら、シリコン−結合ポリエーテル基も、本発明のシリコ
ン−改質ポリエステル中の表面近辺に予想以上の高濃度
で存在する。繊維(又はフィルム)の表面近辺における
高濃度の有効なポリエーテル基は、本発明のシリコン−
改質ポリエステルから製造した繊維(又はフィルム)の
親水性に寄与する。
【0032】特定の理論に縛られずに、本発明が提供す
るポリエステルマトリックスのシリコン−含有基は、繊
維又はフィルムの表面に引かれる傾向があると思われ
る。シリコン−含有基は、表面エネルギーが低く、その
結果低エネルギー表面に引かれる。表面エネルギーの低
いシリコンが表面に移行する傾向があることは周知であ
るが、移行のためにシリコンが遊離であり、化学結合し
ていないことが必要であると文献は示唆している。
【0033】先行技術は、ドメイン形成がポリマーマト
リックス中のポリエステルとシリコンセグメントの間の
非相溶性の結果であると示唆している。非相溶性の結果
がシリコン−濃縮ドメインを繊維形成の間に表面に押し
やる力となり、先行技術においてシリコン−外装ポリエ
ステル繊維を形成する。本発明の改質ポリエステルには
ドメインが存在しないので、ポリエステルとシリコンセ
グメントの間の非相溶性は見られない。
【0034】本発明に従い製造したシリコン−改質ポリ
エステル繊維は、多様な数多くの用途に使用することが
できる。トウから切断したステープルは、シリコン−改
質ポリエステル繊維の最大の利用のひとつである。シリ
コン−改質ポリエステル繊維の綿又は羊毛との配合物を
作ることができる。編み物又は織物のためのフィラメン
ト糸などの糸は、シリコン−改質ポリエステル繊維を使
用することができる別の重要な領域である。寝袋、枕、
衣料品断熱剤などのための繊維充填物は、ステープル又
はトウの形態のシリコン−改質ポリエステル繊維のさら
に別の用途である。有力な利用法の他の領域には、絨毯
繊維、電気絶縁体、おむつカバー材料などが含まれる。
【0035】以下の実施例は、本発明の説明のために示
し、クレイムを制限するものではない。部及びパーセン
トは、他に特定しなければすべて重量による。
【0036】
【実施例】
A.ポリシロキサン−ポリエーテルコポリマー反応物の
合成 上文に示す式Iを持ち、本発明の方法によりポリエステ
ル主鎖に共重合させるポリシロキサン−ポリエーテルコ
ポリマーを多段階法で合成する。第1に、ヒドロシレー
ション反応においてポリエーテルを、シリコン−結合水
素(−SiH)を含むポリシロキサンと反応させ、ポリ
シロキサン−ポリエーテルコポリマー中間体を形成す
る。その後中間体を化学量論量の、上記式IでR基とし
て示したヒドロキシル−置換有機基を持つシロキサン供
給源と反応させる。後者の反応は、塩基触媒平衡反応で
あり、本発明で使用するための所望のポリシロキサン−
ポリエーテルコポリマー反応物を与える。下記に、上記
段階をより詳細に例示する。 (1) 次式Aに定義するポリシロキサン−ポリエーテ
ル中間体(“ポリシロキサンA”)の製造:
【0037】
【化7】
【0038】合成の第1段階で、75.2グラム(g)
のアリルポリエーテル、CH2=CH−CH2(OCH2
CH217.5OCH3(“ポリエーテルA”)、25.5
gの以下のSi−H含有ポリシロキサン(“ポリシロキ
サンB“)
【0039】
【化8】
【0040】及び51.1gのトルエンを、水冷コンデ
ンサー、頭上機械撹拌機及び窒素導入口を備えた500
mlの三ツ首丸底フラスコに装填した。混合物を撹拌し
ながら95℃に加熱し、その時点で0.5mlのH2
tCl2・6H2O溶液(エタノール1ml当たり10m
gの白金)を加えた。約75分後に反応が完了した。反
応混合物を60℃に冷却した後、3.8gの1N塩酸を
加えた。その後混合物を90℃に加熱し、その温度を1
時間保持した。フラスコの内容物を40℃に冷却し、1
8gの重炭酸ナトリウムを加えた。これによりさらに1
時間で中和し、その後水を真空中で除去した。混合物を
加圧濾過し、トルエンを減圧下で除去し、明黄色の油を
得、冷却すると固化してワックスとなった。ゲル透過ク
ロマトグラフィーの結果は、中間体ポリシロキサンAと
して上記に示した公称構造と一致した。
【0041】(2) 次式Cにより定義するポリシロキ
サン−ポリエーテルコポリマー反応物(“ポリシロキサ
ンC”)の製造:
【0042】
【化9】
【0043】ポリシロキサンCの合成の第2段階で、7
0.8gのポリシロキサンA及び4.04gのHO(C
22O(CH23SiOSi(CH23O(CH22
OH(後文でM“M”と呼ぶ)の混合物を、水冷コンデ
ンサー、頭上機械撹拌機及び窒素導入口を備えた250
mlの三ツ首丸底フラスコに装填した。フラスコの内容
物を88℃に加熱し、2.3gの水酸化カリウム触媒を
加えた。混合物を150℃に加熱し、その温度を2時間
保持した。内容物を60℃に冷却した後、34.4gの
1N塩酸を反応混合物に加えた。混合物を95℃に加熱
し、その温度を1時間保持した。フラスコの内容物を6
0℃に冷却し、その時点で30mlのトルエンを加え、
続いて11.2gの重炭酸ナトリウムをゆっくり加え
た。この中和段階をさらに1時間続け、その後水を真空
中で除去した。混合物を加圧濾過し、トルエンを減圧下
で除去し、油が残り、冷却すると固化してワックスとな
った。ゲル透過クロマトグラフィー及びNMRの結果
は、上式Cで示したポリシロキサンCの公称構造と一致
した。
【0044】B.他のポリシロキサン−ポリエーテルコ
ポリマー反応物の合成 上記の合成法に従い、ポリエーテルA及びポリシロキサ
ンBの化学量論量を変え、種々のポリシロキサン−ポリ
エーテル中間体を製造した。中間体(“ポリシロキサン
D”)は、次式Dに定義する公称構造を有する:
【0045】
【化10】
【0046】ここで、及びの値を、反応ポリエーテ
ルA及びポリシロキサンBの特定の使用量と共に表Iに
示す:
【0047】
【表1】 表I 反応物 ポリエーテルA ポリシロキサンB ポリシロキサンD (g) (g) 43.74 60.05 95 5 72.84 49.82 90 10 71.98 29.53 83 17 78.64 22.01 75 25 85.89 16.62 65 33 90.84 11.41 50 50 その後これらの種々の中間体(ポリシロキサンD)を種
々の量のM“M”と、上記の塩基触媒平衡反応を用いて
反応させ、次式Eに定義する対応するヒドロキシル−エ
ンドブロックポリシロキサン−ポリエーテルコポリマー
反応物(“ポリシロキサンE”)を製造した:
【0048】
【化11】
【0049】ここで、及びの値を、中間体ポリシロ
キサンD及びM“M”の特定の使用量と共に下表IIに
示す:
【0050】
【表2】 表II ポリシロキサンD M“M” ポリシロキサンE 装填g 装填g 95 5 20.00 2.33 19 1 90 10 45.02 3.93 18 2 83 17 70.04 4.49 17 3 75 25 60.07 2.92 15 5 65 33 70.73 2.80 13 7 50 50 70.17 2.01 10 10実施例1 ポリシロキサン−ポリエーテル修飾ポリエチレンテレフ
タレートの製造 ジメチルテレフタレート(150g,0.773モ
ル)、エチレングリコール(119g,1.92モル)
及びCiba−Geigy Corporationか
ら入手の酸化防止剤であるIrganoxR1010
(0.10g,375ppm)の混合物を、重合の前日
に300mlのステンレススチールの反応器に装填し
た。反応器の基部をステンレススチールのプラグ及びキ
ャップで固定し、アルミニウムワッシャーで封止した。
反応器の頭部を撹拌軸マウントにねじ込んだ。反応器は
水ジャケット及び枝付きコンデンサーの両方により冷却
した。反応器は、加熱マントルにより加熱した。アルゴ
ンは閉じることができるバルブを通して放出し、ガスバ
ブラーを通して引き取った。蒸留物は、ガラステークオ
フアダプターにより枝付きコンデンサーの末端に連結し
たすりガラスジョイント受け器中に集めた。組み立て、
アルゴンガスの正流下に置いた反応器に、0.06gの
三酸化アンチモン、0.05gの二酢酸マンガン四水和
物及び3.0モル%のポリシロキサンC(ジメチルテレ
フタレートの重量に対して)の混合物を加えた。反応器
のマントルを150℃に設定した。半時間後、混合物は
十分に熔融し、10rpmで撹拌を開始し、内部温度を
200℃に上げた。撹拌を50rpmに上げ、透明のメ
タノール蒸留物をその後の2.5時間で集めた。その後
内部温度を260℃に上げ、透明のエチレングリコール
蒸留物をその後の1.5時間で集めた。アルゴンを用い
て完全にパージした後、反応器をガスバブラーから外
し、ドライアイス/アセトン冷却真空トラップを付けた
高真空ポンプに接続した。ポンプラインがニードルバル
プを含むので、1時間かけて大気圧から約5mmHgま
で徐々に真空度を上げることができた。エチレングリコ
ール蒸留物の第2部分を集め、系を開いて全真空にし
た。内部温度を275℃に上げ、撹拌機のモーター速度
を上げた。撹拌機モーターを止め、ポリマーを5分間反
応器中で落ち着かせた。反応器の底を除去し、熔融ポリ
マーを浅皿中に集めた。ポリシロキサンCに関する上記
の公称構造を持つ、ポリシロキサン−ポリエーテルコポ
リマーで改質したポリエステルを用いて製造した繊維の
評価の結果を下文の表IIIに示す。
【0051】実施例2 繊維の湿潤性測定 繊維の親水性及び湿潤性の差の定量のために、Prin
ceton,N.J.のTextile Resear
ch Instituteで測定を行い、長さ25cm
の単一繊維の親水性を研究した。繊維の一端を微量天秤
に接続し、直径が5−10mmのステンレススチールの
環に通し、繊維の垂直性を保つために下端に適した重り
を付けることにより一連の測定を行った。ステンレスス
チールの環を、例えば0.2mm/秒などの非常に遅い
正確な速度で上下に動くことができる台の上に固定し
た。環内に水を注意深く導入し、その円周内に膜を形成
した。あらかじめ決められた速度(最高速度16mm/
秒)で環がフィラメントを上がったり下がったりする時
に水のフィルムにより繊維に加わる力を監視し、記録し
た。前進接触角は、フィルムが微量天秤に向かって上が
るにつれ、液膜の上端で繊維により形成される角度であ
る。接触角を測定し、典型的にcosθとして記録し
た。より大きなcosθの値がより優れた湿潤性を示
す。
【0052】非改質ポリエステル(参照標準)及び上式
Eに含まれるヒドロキシ−含有ポリシロキサン−ポリエ
ーテルコポリマーを挿入したポリエステルを用いて(実
験A−D)それぞれの繊維を製造した。それぞれの繊維
を上記の方法に従って調べ、接触角を測定した。結果を
表IIIに示す:
【0053】
【表3】 表III ポリシロキサン 式E 実験 挿入ポリシロキサン% a b cosθ 参照標準 0 適用なし 0.124 A 3 16 4 0.230 B 3 10 10 0.214 C 6 10 10 0.273 D 3 20 5 0.180 *装填するジメチルテレフタレートに基づく重量%ポリシロキサン 上記の結果は、ポリシロキサンを挿入していない参照標
準試料のcosθの値が最も低く、従って親水性が最も
悪いことを示す。3%のポリシロキサンを挿入した実験
A,B及びDは、比較的高いcosθの値を有する。上
記の結果は、ポリエステル繊維へのポリシロキサンの挿
入量が増加すると、繊維の親水性が向上することを示し
ている。6%のポリシロキサンを挿入した実験Dは、最
も高いcosθを有し、従って最も湿潤性が優れてい
る。
【0054】実施例3 実質的に実施例1の方法に従い、上文の式Eにより定義
される公称構造を持つポリシロキサンをジメチルテレフ
タレート及びエチレングリコールと反応させ、対応する
改質ポリエステルを得た。下表IVは、各コポリマー反
応物(ポリシロキサンE)に関する式Eのパラメーター
及びの値、及び挿入したコポリマー反応物のパーセ
ントを示す。
【0055】ポリシロキサン改質がポリエステルを親水
性にしたかどうかの鑑定のために、改質ポリエステルを
用いて形成したフィルム上の蒸留水の接触角を測定し
た。より小さい接触角がより優れた湿潤性を示す。これ
らの試験で行った方法には、Pasadenaプレスを
用い、530oFにて2片のTeflonR被覆アルミニ
ウム箔間に改質ポリエステルの薄いフィルムを形成する
段階が含まれる。接触角測定は、ゴニオメーターを用い
て行った。25ミクロンの蒸留水の水滴を用い、表面上
の6カ所の位置で各フィルムを試験した。接触角試験の
結果を、参照標準として非改質ポリエステルを用いて形
成したフィルムに関する接触角と共に下表IVに示す。
【0056】
【表4】 表IV ポリシロキサン 式E 実験 挿入ポリシロキサン% a b 接触角(o 参照標準 0 適用なし 102 A 1 16.7 3.3 75.1 B 5 16.7 3.3 66.8 C 10 16.7 3.3 64.1 D 5 18 2 94.6 E 5 16 4 74.2 F 5 15 5 71.6 G 5 13.3 6.6 71.5 H 5 10 10 58.7 *装填したジメチルテレフタレートに基づく重量%ポリシロキサン 表IVに示す結果は、少量のポリシロキサン改質(すな
わち実験Aで使用されるようにわずか1%)により水接
触角の大きな減少が起こり、フィルムの湿潤性が大きく
向上したことを示す。ポリシロキサンの挿入量が増加す
ると(実験A−C)、ポリエステルの親水性も向上す
る。式Eに示す通り、ポリシロキサン反応物中に存在す
るポリエーテル基の数を示すパラメーターの値が増加
することにより、さらに親水性が向上する(実験D−
H)。親水性の向上は、本発明の特定のポリシロキサン
−ポリエーテル改質ポリエステルから形成したフィルム
の表面近辺にポリエーテル側基があることを示す。
【0057】フィルムの加工中のポリエーテル−含有ポ
リシロキサン基の表面移行は、X−線光電子スペクトル
分析により確認することができる。スペクトル分析デー
タは、元素分析により決定して10倍のケイ素原子が、
大部分に対してフィルムの表面に濃縮されていることが
明らかになった。この結果は、ポリシロキサン−ポリエ
ーテル基がフィルムの表面に予想以上の高濃度で存在す
ることを証明する。ポリシロキサン主鎖に結合するポリ
エーテル側基も表面で有効であり、それにより改質ポリ
エステルを親水性にしている。
【0058】実施例4 実施例3のフィルムに類似のフィルムの親水性表面の耐
久性を、フィルムを水中に撹拌しながら2時間浸すこと
により調べた。フィルムを乾燥後、ゴニオメーターを用
いて接触角を測定した。2種類のシロキサン改質ポリエ
ステル、ならびに非改質ポリエステルに関する洗浄前及
び後の結果を下表Vに記録する。
【0059】
【表5】 表V ポリシロキサン 式E 接触角(o実験 a b 初期 2時間後 参照標準 −− −− 102 行わなかった A* 13 7 49.7 62.8 B* 15 5 64.9 71.6 *ジメチルテレフタレートの装填量に対して5%負荷におけるポリシロ キサン 上記の結果は、本文に記載の特定のポリシロキサン−ポ
リエーテルコポリマーで改質したポリエステルの親水性
が実質的に保持されることを示している。
【0060】本発明の主たる特徴及び態様は、以下の通
りである。
【0061】1.親水性シリコン−改質ポリエステル樹
脂の製造法において、芳香族ジカルボン酸又はそのジエ
ステル、ジオール及びポリシロキサン−ポリエーテルコ
ポリマーの反応を含み、コポリマーのポリシロキサン部
分がヒドロキシ置換有機基によりエンドブロックされて
おり、コポリマーのポリエーテル部分がオキシエチレン
単位を含むことを特徴とする方法。
【0062】2.第1項に記載の方法において、ヒドロ
キシル置換有機基がヒドロキシアルコキシアルキル基で
あることを特徴とする方法。
【0063】3.第2項に記載の方法において、ヒドロ
キシ置換基が−(CH23O(CH22OHであること
を特徴とする方法。
【0064】4.第2項に記載の方法において、ヒドロ
キシ置換基が
【0065】
【化12】 であることを特徴とする方法。
【0066】5.第1項に記載の方法において、ヒドロ
キシ置換有機基がヒドロキシアルキル基であることを特
徴とする方法。
【0067】6.親水性シリコン−改質ポリエステル樹
脂の製造法において、芳香族ジカルボン酸又はそのジエ
ステル、ジオール及び次式
【0068】
【化13】
【0069】[式中、Rは、炭素数が12以下のヒドロ
キシアルキル又はヒドロキシアルコキシアルキル基であ
り;R1は、炭素数が1−10の一価の炭化水素基であ
り;及びは、それぞれ約1−100の値であり;E
は、一般式が
【0070】
【化14】−Cc2C(OC24d(OC36eOR2 のポリエーテル基であり、ここでの値は、1−8であ
り;は、正の数であり;は0又は正の数であり;R
2は、炭素数が1−8のアルキル基又は炭素数が2−8
のアシル基である]のポリシロキサン−ポリエーテルコ
ポリマーの反応を含むことを特徴とする方法。
【0071】7.第6項に記載の方法において、R1
びR2がメチルであることを特徴とする方法。
【0072】8.第6項に記載の方法において、Rが−
(CH23O(CH22OHであることを特徴とする方
法。
【0073】9.親水性シリコン−改質ポリエステル樹
脂において、芳香族ジカルボン酸又はそのジエステル、
ジオール及びポリシロキサン−ポリエーテルコポリマー
の反応生成物を含み、コポリマーのポリシロキサン部分
がヒドロキシ置換有機基によりエンドブロックされてお
り、コポリマーのポリエーテル部分がオキシエチレン単
位を含むことを特徴とする樹脂。
【0074】10.第9項に記載の樹脂において、ヒド
ロキシ置換基が−(CH23O(CH22OHであるこ
とを特徴とする樹脂。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ダグラス・ジエイ・デ・ヤング アメリカ合衆国ニユーヨーク州12533ホー プウエルジヤンクシヨン・パインブルツク ループ32 (72)発明者 ジエラルド・ジヨセフ・マーフイ アメリカ合衆国ニユーヨーク州12533ホー プウエルジヤンクシヨン・モツキングバー ドコート8

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 親水性シリコン−改質ポリエステル樹脂
    の製造法において、芳香族ジカルボン酸又はそのジエス
    テル、ジオール及びポリシロキサン−ポリエーテルコポ
    リマーの反応を含み、コポリマーのポリシロキサン部分
    がヒドロキシ置換有機基によりエンドブロックされてお
    り、コポリマーのポリエーテル部分がオキシエチレン単
    位を含むことを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 親水性シリコン−改質ポリエステル樹脂
    の製造法において、芳香族ジカルボン酸又はそのジエス
    テル、ジオール及び次式 【化1】 [式中、 Rは、炭素数が12以下のヒドロキシアルキル又はヒド
    ロキシアルコキシアルキル基であり;R1は、炭素数が
    1−10の一価の炭化水素基であり;及びは、それ
    ぞれ約1−100の値であり;Eは、一般式が 【化2】−Cc2C(OC24d(OC36eOR2 のポリエーテル基であり、 ここでの値は、1−8であり;は、正の数であり;
    は0又は正の数であり;R2は、炭素数が1−8のア
    ルキル基又は炭素数が2−8のアシル基である]のポリ
    シロキサン−ポリエーテルコポリマーの反応を含むこと
    を特徴とする方法。
  3. 【請求項3】 親水性シリコン−改質ポリエステル樹脂
    において、芳香族ジカルボン酸又はそのジエステル、ジ
    オール及びポリシロキサン−ポリエーテルコポリマーの
    反応生成物を含み、コポリマーのポリシロキサン部分が
    ヒドロキシ置換有機基によりエンドブロックされてお
    り、コポリマーのポリエーテル部分がオキシエチレン単
    位を含むことを特徴とする樹脂。
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