JPH05991U - 回転圧縮機の軸封装置 - Google Patents
回転圧縮機の軸封装置Info
- Publication number
- JPH05991U JPH05991U JP055622U JP5562291U JPH05991U JP H05991 U JPH05991 U JP H05991U JP 055622 U JP055622 U JP 055622U JP 5562291 U JP5562291 U JP 5562291U JP H05991 U JPH05991 U JP H05991U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- head cover
- sealing device
- seal
- housing
- shaft
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 シール装置にヘッドカバー等のハウジングか
らの熱の伝達を小さくして、シール装置のシール機能の
劣化を防止し、シール機能が常に効果的に保持すること
ができる回転圧縮機の軸封装置を提供する。 【構成】 ハウジングを構成するアルミニウム製のヘッ
ドカバー12に形成した軸孔12aにシール装置14を
内挿し、シール装置14と軸孔12aとの間にヘッドカ
バー12の材質より熱伝導率の小さい材質例えばステン
レススチールよりなるカラーを介挿した。
らの熱の伝達を小さくして、シール装置のシール機能の
劣化を防止し、シール機能が常に効果的に保持すること
ができる回転圧縮機の軸封装置を提供する。 【構成】 ハウジングを構成するアルミニウム製のヘッ
ドカバー12に形成した軸孔12aにシール装置14を
内挿し、シール装置14と軸孔12aとの間にヘッドカ
バー12の材質より熱伝導率の小さい材質例えばステン
レススチールよりなるカラーを介挿した。
Description
【0001】
本考案は、例えば車両用空気調和装置の圧縮機等、例えばベーン型回転圧縮機 におけるハウジングに液体の密封を目的として装着される回転圧縮機の軸封装置 に関する。
【0002】
従来、この種回転圧縮機等の流体機器における軸封装置は、ハウジングと回転 軸との間に液密封止構造が採用され、この種の液密封止構造としてゴムシールを 主体としたものを使用していることは知られている(特開平1−234659号 公報)。
【0003】 このような軸封装置は、図3に示すごとく、ハウジングを構成するヘッドカバ ー12に内挿された環状の金属ケース21、この金属ケース21の内周に気密的 に保持された漏斗状のテフロンシール22、このテフロンシール22と前記ヘッ ドカバー12との間に内挿されたゴムシール23等から構成するシール装置20 を有している。
【0004】 そして、ヘッドカバー12の内周面に、第1の段部24とこれよりも径の大き な第2の段部25を連続的に形成し、第1の段部24には、テフロンシール22 を気密的に抱持した金属ケース21を圧入し、第2の段部25には、金属環26 により補強されたゴムシール23が圧入されている。ゴムシール23は、そのリ ップ部23aはガータスプリング27が嵌められて回転軸1に弾接しているとと もに、側部に設けた突起23bがテフロンシール22に当接しており、このテフ ロンシール22も回転軸1に弾接している。
【0005】 上記のシール装置14のテフロンシール22側は、大気に面しており、ゴムシ ール23側は、例えば圧縮機の場合には吸入室に面しているものである。
【0006】
しかしながら、上記従来の軸封装置では、圧縮機の運転にかかわらずエンジン の熱がブラケットを介してアルミニウム製のヘッドカバー12に伝達されて、ヘ ッドカバー12は高温に晒され、シール装置20特にゴムシール23が熱硬化し て外周シール性が低下することが考えられる。またヘッドカバー12との圧入力 の減少も考えらる。
【0007】 そこで、本考案は、シール装置にヘッドカバー等ハウジングからの熱の伝達を 小さくして、シール装置のシール機能の劣化を防止し、シール機能が常に効果的 に保持することができる回転圧縮機の軸封装置を提供することを目的としている 。
【0008】
この目的を達成するために、本考案は、ハウジングに形成した軸孔にシール装 置を内挿し、該シール装置と前記軸孔との間に前記ハウジングの材質より熱伝導 率の小さい材質よりなるカラーを介挿したことを特徴とする。
【0009】
このような構成に基づいて、本考案によれば、ハウジングにエンジンからの熱 が伝達されても、この熱の一部がカラーにより遮断されて、シール装置が直接高 温に晒されることがなくなり、シール機能の熱劣化を防止し、所定のシール機能 を確保することができる。
【0010】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0011】 図1は車両の空調装置に使用される圧縮機であり、所謂ベーン型回転圧縮機が 示されている。このベーン型回転圧縮器は、回転軸1と回転軸1を介して回転さ れるロータ2と、ロータ2に略半径方向に出没自在に取り付けられる多数のベー ン3…3と、ベーン3…3を取り付けたロータ2を収容しているカムリング4と 、カムリング4を挟持して該カムリング4の内周にポンプ室5を形成するフロン ト側サイドプレート6およびリヤ側サイドプレート7と、これら両サイドプレー ト6、7乃至ロータ2を収容しているハウジングを構成するシェル8を備えてい て、吸入ポート9が外部のエバポレータ側より冷媒を受け入れ、ロータ2を回転 させると該ロータ2に取り付けられているベーン3…3がカムリング4の内周面 に押し付けられながら摺動し、その時の各ベーン3…3間の容積変化によって吐 出弁10a図外の冷媒を吐出ポート10を介して再び冷凍サイクルのコンデンサ 側に導かれるようになっている。そして、前記吸入ポート9には、逆止弁として の吸入ポートチェック弁18が設けられており、圧縮機回転中は吸入ポート9に 冷媒が流入して開弁し、ポンプ室5に供給されている。他方圧縮機が止まると、 吸入ポートチェック弁18は閉弁し、吸入室側の冷媒が低圧側の図示しないエバ ポレータ側に逆流するのを防止している。
【0012】 又、前記回転軸1のフロント側は、前記フロント側サイドプレート6およびこ のフロント側サイドプレート6にボルト11等で取付けられたアルミニウム製の ヘッドカバー12より突出して、駆動プーリー装置13が設けられ、動力源より の回転力を回転軸1に伝達するようになっている。前記回転軸1が挿通するヘッ ドカバー12の軸孔12aと回転軸1との間には、軸封装置14により軸封され て、ヘッドカバー12およびフロント側サイドプレート6が形成するシール室1 5を形成していて、このシール室15は、前記吸入ポート9に連通している。
【0013】 軸封装置14は、図2に示すように、ハウジングを構成するヘッドカバー12 に内挿された環状の金属ケース21、この金属ケースの内周にバックプレート2 2aとともに気密的に保持された漏斗状のテフロンシール22、該テフロンシー ル22と前記ヘッドカバー12との間に内挿されたゴムシール23等から構成す るシール装置20を有している。
【0014】 そしてハウジングを構成するヘッドカバー12の内周面に、第1の段部24と これよりも径の大きな第2の段部25を連続的に形成し、第1の段部24には、 テフロンシール22を気密的に抱持した金属ケース21を圧入し、第2の段部2 5には、金属環26により補強されたゴムシール23が本考案による後述のカラ ー35を介挿して圧入されている。ゴムシール23は、そのシールリップ部23 aはガータスプリング27が嵌められて回転軸1に弾接しているとともに、側部 に設けた突起23bがテフロンシール22に当接しており、突起23Cがヘッド カバー12に当接している。また、テフロンシール22も回転軸1に弾接してい る。上記のシール装置14のテフロンシール22側は、大気に面しており、ゴム シール23側は、吸入ポート9側に面しているものである。
【0015】 そして、本考案実施例の特徴とする所は、カラー35が前記ヘッドカバー12 の第2の段部25とゴムシール23との間に介挿されている点である。この結果 、シール装置14はハウジングに対してカラー35を介して内挿していることと なる。カラー35は、アルミニウム製のヘッドカバー12よりも熱伝導率が小さ いステンレススチール等によりなるものであり、しかも、この熱伝導率がアルミ ニウム製のヘッドカバー12で23、0×10−6mm/度であるのに対して、オ ーステナイト系ステンレススチールで17.2×10−6mm/度であるために、 ヘッドカバー12側の最高温度を想定した圧入代の設定が必要である。そこで、 本考案の実施例では、カラー35の基準外径を36.0mmとしたとき、ヘッドカ バー12の最高温度を100度と想定し、ステンレススチール製カラー35の締 め代がなくならないように、初期圧入代は20μm以上に設定されている。
【0016】 以上のような構成において、アルミニウム製のヘッドカバー12にエンジンか らの熱が伝達されても、この熱の一部がステンレススチール製のカラー35によ り遮断されて、シール装置14特にゴムシール23が直接高温に晒されて熱硬化 を起こすことがなくなり、シール機能の熱劣化を防止し、所定のシール機能を確 保することができる。
【0017】 このため、シール装置のヘッドカバー12との圧入力が減少することを防止で きるので、シールリップ部23aが軸方向に移動しなくなるとともに、ゴムシー ル23の突起23bがテフロンシール22と離れないということとなり、さらに 外周も突起23Cでシールされるのでテフロンシール22のバックアップ機能を 正常に確保でき、このことからゴムシール23と回転軸1とのシール性も効果的 に保持できることとなる。
【0018】
以上のように構成する本考案による回転圧縮機の軸封装置はおいては、ハウジ ングに形成した軸孔にシール装置を内挿し、該シール装置と前記軸孔との間に前 記ハウジングの材質より熱伝導率の小さい材質よりなるカラーを介挿したことに より、ハウジングにエンジンからの熱が伝達されても、この熱の一部がカラーに より遮断されて、シール装置が直接高温に晒されることがなくなり、シール機能 の熱劣化を防止し、この結果シール装置のゴムシール等が抜けるのを防ぎ、軸封 装置と回転軸とのシール機能を効果的に確保することができる。
【図1】 本考案による軸封装置の実施例を採用した車
両の空調装置のベーン型回転圧縮機の断面図である。
両の空調装置のベーン型回転圧縮機の断面図である。
【図2】 図1の軸封装置の要部を拡大した断面図であ
る。
る。
【図3】 従来の構造を示す軸封部分の拡大した側断面
図である。
図である。
12 ヘッドカバー(ハウジング) 12a 軸孔 14 シール装置 35 カラー
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 ハウジングに形成した軸孔にシール装置
を内挿し、該シール装置と前記軸孔との間に前記ハウジ
ングの材質より熱伝導率の小さい材質よりなるカラーを
介挿したことを特徴とする回転圧縮機の軸封装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP055622U JPH05991U (ja) | 1991-06-21 | 1991-06-21 | 回転圧縮機の軸封装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP055622U JPH05991U (ja) | 1991-06-21 | 1991-06-21 | 回転圧縮機の軸封装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05991U true JPH05991U (ja) | 1993-01-08 |
Family
ID=13003883
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP055622U Pending JPH05991U (ja) | 1991-06-21 | 1991-06-21 | 回転圧縮機の軸封装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05991U (ja) |
-
1991
- 1991-06-21 JP JP055622U patent/JPH05991U/ja active Pending
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