JPH0434276Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0434276Y2 JPH0434276Y2 JP1987107551U JP10755187U JPH0434276Y2 JP H0434276 Y2 JPH0434276 Y2 JP H0434276Y2 JP 1987107551 U JP1987107551 U JP 1987107551U JP 10755187 U JP10755187 U JP 10755187U JP H0434276 Y2 JPH0434276 Y2 JP H0434276Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ring
- heat
- rotating
- auxiliary
- fixed
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 229910001285 shape-memory alloy Inorganic materials 0.000 claims description 2
- 238000000926 separation method Methods 0.000 claims 1
- 230000013011 mating Effects 0.000 description 10
- 238000007789 sealing Methods 0.000 description 7
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- 239000004677 Nylon Substances 0.000 description 1
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- 239000007787 solid Substances 0.000 description 1
Landscapes
- Mechanical Sealing (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本考案は、例えばカーエアコン用コンプレツサ
などの機体の回転軸部を軸封するに用いられるメ
カニカルシールの改良に関するものである。
などの機体の回転軸部を軸封するに用いられるメ
カニカルシールの改良に関するものである。
[従来の技術]
従来、この種のカーエアコン用コンプレツサ等
に用いられるメカニカルシールにおいては、第3
図に示すように、機体のハウジング1側にキヤツ
プガスケツト2を介して固定された固定環である
メイテイングリング3に回転軸4を挿通させ、こ
のメイテイングリング3に回転軸4と共に回転す
る回転環であるカーボン素材からなるシールリン
グ5を組付ける場合、通常ケーシング6内に、前
記回転軸4にドライブリング7を介して胴部8a
が密接されかつその先端部8bを前記シールリン
グ5の背面側に当接させたゴムベローズ8と、こ
のゴムベローズ8の先端部8bをスプリング抑え
部材9を介して前記メイテイングリング3側の軸
方向に付勢するコイルスプリング10とで一体構
造にし、かつ、前記シールリング5とケーシング
6とを互いに係着させて廻り止めを施した状態で
回転軸4に組み込んでなるものとともに、コイル
スプリング10の付勢力によりメイテイングリン
グ3にシールリング5を弾性的に押圧付勢して摺
動させるように構成することによつて、外部への
密封流体の漏洩を防止してなるものがある。
に用いられるメカニカルシールにおいては、第3
図に示すように、機体のハウジング1側にキヤツ
プガスケツト2を介して固定された固定環である
メイテイングリング3に回転軸4を挿通させ、こ
のメイテイングリング3に回転軸4と共に回転す
る回転環であるカーボン素材からなるシールリン
グ5を組付ける場合、通常ケーシング6内に、前
記回転軸4にドライブリング7を介して胴部8a
が密接されかつその先端部8bを前記シールリン
グ5の背面側に当接させたゴムベローズ8と、こ
のゴムベローズ8の先端部8bをスプリング抑え
部材9を介して前記メイテイングリング3側の軸
方向に付勢するコイルスプリング10とで一体構
造にし、かつ、前記シールリング5とケーシング
6とを互いに係着させて廻り止めを施した状態で
回転軸4に組み込んでなるものとともに、コイル
スプリング10の付勢力によりメイテイングリン
グ3にシールリング5を弾性的に押圧付勢して摺
動させるように構成することによつて、外部への
密封流体の漏洩を防止してなるものがある。
[考案が解決しようとする問題点]
しかしながら、このような従来構造のメカニカ
ルシール、所謂、本体回転型のメカニカルシール
にあつては、一般に、カーエアコン用コンプレツ
サが運転時間よりも運転停止時間の方が長く、ま
た、運転停止時間中に加わる圧力が、約4〜6
Kg/cm2Gとなるため、その時のメカニカルシール
からの密封流体の漏洩は、摺動面の粗度あるいは
歪等の影響によつて完全には防止することができ
ないといつた問題があつた。
ルシール、所謂、本体回転型のメカニカルシール
にあつては、一般に、カーエアコン用コンプレツ
サが運転時間よりも運転停止時間の方が長く、ま
た、運転停止時間中に加わる圧力が、約4〜6
Kg/cm2Gとなるため、その時のメカニカルシール
からの密封流体の漏洩は、摺動面の粗度あるいは
歪等の影響によつて完全には防止することができ
ないといつた問題があつた。
[考案の目的]
本考案は、上記の事情のもとになされたもの
で、その目的とするところは、機体の運転停止時
間中においても密封流体の漏洩を完全に防止する
ことができるようにしたメカニカルシールを提供
することにある。
で、その目的とするところは、機体の運転停止時
間中においても密封流体の漏洩を完全に防止する
ことができるようにしたメカニカルシールを提供
することにある。
[問題点を解決するための手段]
上記した問題点を解決するために、本考案は、
機体のハウジング側に固定された固定環に、回転
軸側に固定される固定環を弾性的に押圧付勢して
組付け、この回転環を前記回転軸と共に回転させ
て前記固定環に摺動させたメカニカルシールにお
いて、前記回転環に感熱応動環を介して弾性部材
からなる補助回転環を同軸的に設け、この補助回
転環を固定環に弾性的に密接させるとともに、前
記感熱応動環が、熱によつて前記補助回転環を固
定環から離間させる方向に変形するものである構
成としたものである。
機体のハウジング側に固定された固定環に、回転
軸側に固定される固定環を弾性的に押圧付勢して
組付け、この回転環を前記回転軸と共に回転させ
て前記固定環に摺動させたメカニカルシールにお
いて、前記回転環に感熱応動環を介して弾性部材
からなる補助回転環を同軸的に設け、この補助回
転環を固定環に弾性的に密接させるとともに、前
記感熱応動環が、熱によつて前記補助回転環を固
定環から離間させる方向に変形するものである構
成としたものである。
[作用]
すなわち、本考案は、上記の構成とすることに
よつて、回転環の内周側に同軸的に設けた補助回
転環を、運転時の摺動発熱により固定環から離間
する方向に弾性変形するようにしたことから、運
転時には補助回転環の影響を受けることなく円滑
なシール性能を維持することができる一方、運転
停止時の冷却作用で補助回転環は固定環との離間
状態から密着する方向に弾性変形するため、運転
停止時、補助回転環と回転環とを固定環に2重に
密着させることができ、これによつて、運転停止
時の密封流体の漏洩を完全に防止することが可能
になる。
よつて、回転環の内周側に同軸的に設けた補助回
転環を、運転時の摺動発熱により固定環から離間
する方向に弾性変形するようにしたことから、運
転時には補助回転環の影響を受けることなく円滑
なシール性能を維持することができる一方、運転
停止時の冷却作用で補助回転環は固定環との離間
状態から密着する方向に弾性変形するため、運転
停止時、補助回転環と回転環とを固定環に2重に
密着させることができ、これによつて、運転停止
時の密封流体の漏洩を完全に防止することが可能
になる。
[実施例]
以下、本考案を第1図及び第2図に示す一実施
例を参照しながら詳細に説明する。なお、本考案
に係る図示の実施例において、第3図に示す従来
のメカニカルシールの構造と構成が重複する部分
は同一符号を用い、その説明は省略する。
例を参照しながら詳細に説明する。なお、本考案
に係る図示の実施例において、第3図に示す従来
のメカニカルシールの構造と構成が重複する部分
は同一符号を用い、その説明は省略する。
すなわち、本考案は、第1図に示すように、本
体回転型のメカニカルシールにおいて、シールリ
ング5の内周側に、補助回転環である補助シール
リング11を感熱応動環12を介して同軸的に一
体に接続し、この補助シールリング11を第1図
の運転停止状態においてメイテイングリング3に
シールリング5と共に密着し得るような構成とな
つているもので、前記補助シールリング11は、
例えばゴム、PTFEあるいはナイロンなどの弾性
部材からなる一方、前記感熱応動環12は、第2
図に実線矢印で示すように、運転時のメイテイン
グリング3とシールリング5との摺動面に発熱す
る熱(50℃以上)により前記補助シールリング1
1をメイテイングリング3の摺動面から離間する
方向に変形するバイメタルまたは形状記憶合金で
形成され、これによつて、運転時には、前記補助
シールリング11をメイテイングリング3の摺動
面から離間維持させて円滑なシール性能を可能に
し、また、運転停止時の常温(50℃以下)状態に
おける冷却作用で補助シールリング11をメイテ
イングリング3の摺動面にシールリング5と共に
2重に密着させて、運転停止時の密封流体の漏洩
を完全に防止することが可能しているものであ
る。
体回転型のメカニカルシールにおいて、シールリ
ング5の内周側に、補助回転環である補助シール
リング11を感熱応動環12を介して同軸的に一
体に接続し、この補助シールリング11を第1図
の運転停止状態においてメイテイングリング3に
シールリング5と共に密着し得るような構成とな
つているもので、前記補助シールリング11は、
例えばゴム、PTFEあるいはナイロンなどの弾性
部材からなる一方、前記感熱応動環12は、第2
図に実線矢印で示すように、運転時のメイテイン
グリング3とシールリング5との摺動面に発熱す
る熱(50℃以上)により前記補助シールリング1
1をメイテイングリング3の摺動面から離間する
方向に変形するバイメタルまたは形状記憶合金で
形成され、これによつて、運転時には、前記補助
シールリング11をメイテイングリング3の摺動
面から離間維持させて円滑なシール性能を可能に
し、また、運転停止時の常温(50℃以下)状態に
おける冷却作用で補助シールリング11をメイテ
イングリング3の摺動面にシールリング5と共に
2重に密着させて、運転停止時の密封流体の漏洩
を完全に防止することが可能しているものであ
る。
なお、本考案は、上記した実施例には何等限定
されないものであり、本考案の要旨を変えない範
囲で種々変更実施可能なことは勿論である。
されないものであり、本考案の要旨を変えない範
囲で種々変更実施可能なことは勿論である。
[考案の効果]
以上の説明から明らかなように、本考案によれ
ば、運転時には摺動面の発熱によつて感熱応動環
が補助回転環を固定環から離間させ、補助回転環
の摺動負荷が加わることがないので、円滑な摺動
シール性能を維持することができる一方、運転停
止時の冷却作用で補助回転環は固定環との離間状
態から密着する方向に弾性変形するため、運転停
止時、補助回転環と回転環とを固定環に2重に密
着させることができ、これによつて、運転停止時
の密封流体の漏洩を完全に防止することができる
というすぐれた効果を奏するものである。
ば、運転時には摺動面の発熱によつて感熱応動環
が補助回転環を固定環から離間させ、補助回転環
の摺動負荷が加わることがないので、円滑な摺動
シール性能を維持することができる一方、運転停
止時の冷却作用で補助回転環は固定環との離間状
態から密着する方向に弾性変形するため、運転停
止時、補助回転環と回転環とを固定環に2重に密
着させることができ、これによつて、運転停止時
の密封流体の漏洩を完全に防止することができる
というすぐれた効果を奏するものである。
第1図は本考案に係るメカニカルシールの一実
施例を示す運転停止状態の概略的要部断面図、第
2図は同じく運転時のシール状態を示す要部拡大
説明図、第3図は従来のメカニカルシールを示す
概略的要部断面図である。 1……機体のハウジング、3……固定環(メイ
テイングリング)、4……回転軸、5……回転環
(シールリング)、6……ケーシング、7……ドラ
イブリング、8……ゴムベローズ、9……スプリ
ング抑え部材、10……コイルスプリング、11
……補助回転環(補助シールリング)、12……
感熱応動環。
施例を示す運転停止状態の概略的要部断面図、第
2図は同じく運転時のシール状態を示す要部拡大
説明図、第3図は従来のメカニカルシールを示す
概略的要部断面図である。 1……機体のハウジング、3……固定環(メイ
テイングリング)、4……回転軸、5……回転環
(シールリング)、6……ケーシング、7……ドラ
イブリング、8……ゴムベローズ、9……スプリ
ング抑え部材、10……コイルスプリング、11
……補助回転環(補助シールリング)、12……
感熱応動環。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 機体のハウジング側に固定された固定環に、
回転軸側に固定される回転環を弾性的に押圧付
勢して組付け、この回転環を前記回転軸と共に
回転させて前記固定環に摺動させたメカニカル
シールにおいて、前記回転環に感熱応動環を介
して弾性部材からなる補助回転環を同軸的に設
け、この補助回転環を固定環に弾性的に密接さ
せるとともに、前記感熱応動環が、熱によつて
前記補助回転環を固定環から離間させる方向に
変形するものであることを特徴とするメカニカ
ルシール。 (2) 前記感熱応動環をバイメタルで形成したこと
を特徴とする実用新案登録請求の範囲第(1)項に
記載のメカニカルシール。 (3) 前記感熱応動環を形状記憶合金で形成したこ
とを特徴とする実用新案登録請求の範囲第(1)項
に記載のメカニカルシール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987107551U JPH0434276Y2 (ja) | 1987-07-15 | 1987-07-15 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987107551U JPH0434276Y2 (ja) | 1987-07-15 | 1987-07-15 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6415867U JPS6415867U (ja) | 1989-01-26 |
JPH0434276Y2 true JPH0434276Y2 (ja) | 1992-08-14 |
Family
ID=31342067
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1987107551U Expired JPH0434276Y2 (ja) | 1987-07-15 | 1987-07-15 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0434276Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07780Y2 (ja) * | 1990-01-25 | 1995-01-11 | イーグル工業株式会社 | メカニカルシール |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5346551A (en) * | 1976-10-09 | 1978-04-26 | Taiho Kogyo Co Ltd | Mechanical seal |
-
1987
- 1987-07-15 JP JP1987107551U patent/JPH0434276Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5346551A (en) * | 1976-10-09 | 1978-04-26 | Taiho Kogyo Co Ltd | Mechanical seal |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6415867U (ja) | 1989-01-26 |
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