JPH0599009A - 自動変速機付内燃機関の制御装置 - Google Patents
自動変速機付内燃機関の制御装置Info
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- JPH0599009A JPH0599009A JP25926691A JP25926691A JPH0599009A JP H0599009 A JPH0599009 A JP H0599009A JP 25926691 A JP25926691 A JP 25926691A JP 25926691 A JP25926691 A JP 25926691A JP H0599009 A JPH0599009 A JP H0599009A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- torque
- down control
- automatic transmission
- control
- torque down
- Prior art date
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- Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
- Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
- Control Of Transmission Device (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 変速時のトルクダウン制御時における変速シ
ョックの軽減を図ることを目的とする。 【構成】 変速機のトルク波形をサンプリングし(S
1)、トルクダウン制御中であるか否かを判定し(S
2)、サンプリングしたトルク波形から得られる出力軸
トルクTrをスライスレベルSLと比較する(S3)。
Tr≦SLであれば、フラグFobitを1にセットし(S
5)、Tr>SLであれば、フラグF1bitを1にセット
する(S6)。フラグFobitが1にセットされているか
否かを判定し(S4)、1にセットされていれば、トル
クダウン制御を終了するギヤ比の設定値GRO を変更し
(S7)、フラグF1bitが1にセットされているか否か
を判定し(S9)、1にセットされていれば、トルクダ
ウン制御を終了するギヤ比の設定値GRO を変更する
(S10)
ョックの軽減を図ることを目的とする。 【構成】 変速機のトルク波形をサンプリングし(S
1)、トルクダウン制御中であるか否かを判定し(S
2)、サンプリングしたトルク波形から得られる出力軸
トルクTrをスライスレベルSLと比較する(S3)。
Tr≦SLであれば、フラグFobitを1にセットし(S
5)、Tr>SLであれば、フラグF1bitを1にセット
する(S6)。フラグFobitが1にセットされているか
否かを判定し(S4)、1にセットされていれば、トル
クダウン制御を終了するギヤ比の設定値GRO を変更し
(S7)、フラグF1bitが1にセットされているか否か
を判定し(S9)、1にセットされていれば、トルクダ
ウン制御を終了するギヤ比の設定値GRO を変更する
(S10)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動変速機付内燃機関
の制御装置に関し、特に、変速制御時の内燃機関のトル
クダウン制御技術に関する。
の制御装置に関し、特に、変速制御時の内燃機関のトル
クダウン制御技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、内燃機関(以下、エンジンと言
う)制御用のコントロールユニットと自動変速機制御用
のコントロールユニットとの間でリアルタイムの信号交
換を行い、連携制御により、変速ショックの低減(自動
変速機の変速制御)を図るため、エンジン・自動変速機
総合制御システムが知られている(特開昭56−399
25号公報等参照)。
う)制御用のコントロールユニットと自動変速機制御用
のコントロールユニットとの間でリアルタイムの信号交
換を行い、連携制御により、変速ショックの低減(自動
変速機の変速制御)を図るため、エンジン・自動変速機
総合制御システムが知られている(特開昭56−399
25号公報等参照)。
【0003】このようなエンジン・自動変速機総合制御
システムにおいて、例えばスロットル開度が大きい(急
発進,急加速時)場合の1−2速、2−3速変速時、自
動変速機制御用のコントロールユニットからトルクダウ
ン要求信号をエンジン制御用のコントロールユニットに
出力し、エンジンのトルクダウン制御を行って、変速時
のトルク変動が生じている間、エンジントルクをダウン
させることで、そのショックを緩和させるようにしてい
る。
システムにおいて、例えばスロットル開度が大きい(急
発進,急加速時)場合の1−2速、2−3速変速時、自
動変速機制御用のコントロールユニットからトルクダウ
ン要求信号をエンジン制御用のコントロールユニットに
出力し、エンジンのトルクダウン制御を行って、変速時
のトルク変動が生じている間、エンジントルクをダウン
させることで、そのショックを緩和させるようにしてい
る。
【0004】そして、かかるトルクダウン制御の終了タ
イミングは、従来、トルクコンバータの速度比(スリッ
プ率)により決定するようにしている。ここで、トルク
コンバータの速度比eは、次式から得られる。 e=Nt /Ne 尚、Nt は歯車式変速機の入力軸回転速度(トルクコン
バータの出力側のタービン回転速度), Ne はエンジン
回転速度である。
イミングは、従来、トルクコンバータの速度比(スリッ
プ率)により決定するようにしている。ここで、トルク
コンバータの速度比eは、次式から得られる。 e=Nt /Ne 尚、Nt は歯車式変速機の入力軸回転速度(トルクコン
バータの出力側のタービン回転速度), Ne はエンジン
回転速度である。
【0005】そして、タービン回転速度Nt は 歯車式
変速機の出力軸回転速度No と歯車式変速機のギヤ比G
R とから次式によって得られる。 Nt =No ×GR 従って、トルクコンバータのスリップ率eは、上記の各
式から、次のように表される。
変速機の出力軸回転速度No と歯車式変速機のギヤ比G
R とから次式によって得られる。 Nt =No ×GR 従って、トルクコンバータのスリップ率eは、上記の各
式から、次のように表される。
【0006】e=No ×GR /Ne
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の変速時のトルクダウン制御においては、路面
負荷,油温及び油圧或いはトルクコンバータの個体バラ
ツキ等により、トルクコンバータの速度比により決定さ
れるトルクダウン制御の終了タイミングにずれを生じ、
自動変速機の出力トルクの引込みや突出しが生じて、変
速ショックを感じるようになり、運転性が悪化するとい
う問題点がある。
うな従来の変速時のトルクダウン制御においては、路面
負荷,油温及び油圧或いはトルクコンバータの個体バラ
ツキ等により、トルクコンバータの速度比により決定さ
れるトルクダウン制御の終了タイミングにずれを生じ、
自動変速機の出力トルクの引込みや突出しが生じて、変
速ショックを感じるようになり、運転性が悪化するとい
う問題点がある。
【0008】例えば、図7に示すように、トルクダウン
制御の終了タイミングが理想のタイミングよりも遅いと
A部のようなトルクの引込みが生じ、図8に示すよう
に、トルクダウン制御の終了タイミングが理想のタイミ
ングよりも早いとB部のようなトルクの突出しが生じ
る。尚、油温及び油圧がトルクコンバータの速度比に影
響を与えるのは、油温よって油の粘性が変化してトルク
コンバータの特性が変化し、油圧の変化によって変速時
間が変化するためである。
制御の終了タイミングが理想のタイミングよりも遅いと
A部のようなトルクの引込みが生じ、図8に示すよう
に、トルクダウン制御の終了タイミングが理想のタイミ
ングよりも早いとB部のようなトルクの突出しが生じ
る。尚、油温及び油圧がトルクコンバータの速度比に影
響を与えるのは、油温よって油の粘性が変化してトルク
コンバータの特性が変化し、油圧の変化によって変速時
間が変化するためである。
【0009】そこで、本発明は以上のような従来の問題
点に鑑み、トルクダウン制御の終了タイミングの設定手
法の改良により、変速時のトルクダウン制御時における
自動変速機の出力トルクの引込みや突出し等を防止し
て、変速ショックの軽減を図ることを目的とする。
点に鑑み、トルクダウン制御の終了タイミングの設定手
法の改良により、変速時のトルクダウン制御時における
自動変速機の出力トルクの引込みや突出し等を防止し
て、変速ショックの軽減を図ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】このため、本発明の自動
変速機付内燃機関の制御装置は、図1(A)に示すよう
に、内燃機関の出力側に介在されるトルクコンバータと
歯車式変速機とを含んで構成される自動変速機による所
定の変速時に、内燃機関のトルクダウン制御を行う制御
手段を備えてなる自動変速機付内燃機関の制御装置にお
いて、トルクダウン制御中に前記歯車式変速機のギヤ比
を検出する手段と、前記検出されたギヤ比が設定値とな
ったときにトルクダウン制御を終了するトルクダウン制
御終了手段と、トルクダウン制御中に自動変速機の出力
トルクを検出する出力トルク検出手段と、該検出手段に
より検出された出力トルクに基づいて前記トルクダウン
制御を終了するギヤ比の設定値を変更するギヤ比設定値
変更手段と、を含んで構成した。
変速機付内燃機関の制御装置は、図1(A)に示すよう
に、内燃機関の出力側に介在されるトルクコンバータと
歯車式変速機とを含んで構成される自動変速機による所
定の変速時に、内燃機関のトルクダウン制御を行う制御
手段を備えてなる自動変速機付内燃機関の制御装置にお
いて、トルクダウン制御中に前記歯車式変速機のギヤ比
を検出する手段と、前記検出されたギヤ比が設定値とな
ったときにトルクダウン制御を終了するトルクダウン制
御終了手段と、トルクダウン制御中に自動変速機の出力
トルクを検出する出力トルク検出手段と、該検出手段に
より検出された出力トルクに基づいて前記トルクダウン
制御を終了するギヤ比の設定値を変更するギヤ比設定値
変更手段と、を含んで構成した。
【0011】又、図1(B)に示すように、上記の自動
変速機付内燃機関の制御装置における歯車式変速機のギ
ヤ比に代えてトルクコンバータの速度比を検出し、検出
された速度比が設定値となったときにトルクダウン制御
を終了し、トルクダウン制御中に自動変速機の出力トル
クを検出し、この検出された出力トルクに基づいて前記
トルクダウン制御を終了する速度比の設定値を変更する
構成としても良い。
変速機付内燃機関の制御装置における歯車式変速機のギ
ヤ比に代えてトルクコンバータの速度比を検出し、検出
された速度比が設定値となったときにトルクダウン制御
を終了し、トルクダウン制御中に自動変速機の出力トル
クを検出し、この検出された出力トルクに基づいて前記
トルクダウン制御を終了する速度比の設定値を変更する
構成としても良い。
【0012】
【作用】かかる構成において、所定の変速時にトルクダ
ウン要求信号が制御手段に出力され、機関のトルクダウ
ン制御を行う。かかるトルクダウン制御の終了タイミン
グは、歯車式変速機のギヤ比又はトルクコンバータの速
度比により決定される。この場合、トルクダウン制御中
に出力トルクを検出し、この出力トルクの検出結果に基
づいてトルクダウン制御の終了タイミングを設定するギ
ヤ比または速度比の設定値を変更する。
ウン要求信号が制御手段に出力され、機関のトルクダウ
ン制御を行う。かかるトルクダウン制御の終了タイミン
グは、歯車式変速機のギヤ比又はトルクコンバータの速
度比により決定される。この場合、トルクダウン制御中
に出力トルクを検出し、この出力トルクの検出結果に基
づいてトルクダウン制御の終了タイミングを設定するギ
ヤ比または速度比の設定値を変更する。
【0013】従って、終了タイミングが理想の終了タイ
ミングに近づき、路面負荷,油温及び油圧或いはトルク
コンバータの個体バラツキ等とあった場合においても、
トルクダウン制御の終了タイミングにずれを生じること
がなく、自動変速機の出力トルクの引込みや突出しが生
じないため、変速ショックを軽減できるようになり、運
転性の向上を図ることが可能となる。
ミングに近づき、路面負荷,油温及び油圧或いはトルク
コンバータの個体バラツキ等とあった場合においても、
トルクダウン制御の終了タイミングにずれを生じること
がなく、自動変速機の出力トルクの引込みや突出しが生
じないため、変速ショックを軽減できるようになり、運
転性の向上を図ることが可能となる。
【0014】
【実施例】以下、添付された図面を参照して本発明を詳
述する。図2において、エンジン1の出力側には自動変
速機2が設けられている。この自動変速機2は、エンジ
ン1の出力側に介在するトルクコンバータ3と、このト
ルクコンバータ3と、このトルクコンバータ3を介して
連結された歯車式変速機4と、この変速機4中の各種変
速要素の結合・解放操作を行う油圧アクチュエータ5と
を備える。油圧アクチュエータ5に対する作動油圧は各
種の電磁バルブを介してON・OFF制御されるが、こ
こでは、自動変速のためのシフト用電磁バルブ6A,6
Bのみを示してある。尚、7は自動変速機2の出力側で
ある。
述する。図2において、エンジン1の出力側には自動変
速機2が設けられている。この自動変速機2は、エンジ
ン1の出力側に介在するトルクコンバータ3と、このト
ルクコンバータ3と、このトルクコンバータ3を介して
連結された歯車式変速機4と、この変速機4中の各種変
速要素の結合・解放操作を行う油圧アクチュエータ5と
を備える。油圧アクチュエータ5に対する作動油圧は各
種の電磁バルブを介してON・OFF制御されるが、こ
こでは、自動変速のためのシフト用電磁バルブ6A,6
Bのみを示してある。尚、7は自動変速機2の出力側で
ある。
【0015】ここで、トルクコンバータ3及び油圧アク
チュエータ5に対する作動油圧であるライン圧を得るた
めに、歯車式変速機4の入力軸により駆動されるオイル
ポンプ8が用いられると共に、オリフィス9,電磁バル
ブ10,プレッシャモデファイヤバルブ11及びプレッ
シャレギュレータバルブ12が設けられている。電磁バ
ルブ10は、後述の如くデューティ制御され、オリィフ
ィス9を介して導かれるオイルポンプ8の吐出圧を基
に、パイロット圧を得る。プレッシャモデファイヤバル
ブ11は、そのパイロット圧を増幅する。プレッシャレ
ギュレータバルブ12は、オイルポンプ8からの吐出圧
をプレッシャモデファイヤバルブ11からのパイロット
圧に比例したライン圧に調圧して、トルクコンバータ3
及び油圧アクチュエータ5等の油圧回路に送る。
チュエータ5に対する作動油圧であるライン圧を得るた
めに、歯車式変速機4の入力軸により駆動されるオイル
ポンプ8が用いられると共に、オリフィス9,電磁バル
ブ10,プレッシャモデファイヤバルブ11及びプレッ
シャレギュレータバルブ12が設けられている。電磁バ
ルブ10は、後述の如くデューティ制御され、オリィフ
ィス9を介して導かれるオイルポンプ8の吐出圧を基
に、パイロット圧を得る。プレッシャモデファイヤバル
ブ11は、そのパイロット圧を増幅する。プレッシャレ
ギュレータバルブ12は、オイルポンプ8からの吐出圧
をプレッシャモデファイヤバルブ11からのパイロット
圧に比例したライン圧に調圧して、トルクコンバータ3
及び油圧アクチュエータ5等の油圧回路に送る。
【0016】一方、エンジン制御(燃料噴射及び点火時
期制御)用のコントロールユニット13aと、自動変速
機制御用のコントロールユニット13bとが設けられて
おり、両コントロールユニット間でリアルタイムの信号
交換を行い、連携制御により、変速ショックの低減(自
動変速機の変速制御)を図るように構成されている。各
コントロールユニット13a,13bには、各種のセン
サから出力される信号が入力される。
期制御)用のコントロールユニット13aと、自動変速
機制御用のコントロールユニット13bとが設けられて
おり、両コントロールユニット間でリアルタイムの信号
交換を行い、連携制御により、変速ショックの低減(自
動変速機の変速制御)を図るように構成されている。各
コントロールユニット13a,13bには、各種のセン
サから出力される信号が入力される。
【0017】各種のセンサとしては、エンジン1の吸気
系のスロットル弁14の開度TVOを検出するポテンシ
ョメータ式のスロットルセンサ15が設けられている。
エンジン1のクランク軸又はこれに同期して回転する軸
にクランク角センサ16が設けられている。このクラン
ク角センサ16からの信号は例えば基準クランク角毎の
パルス信号で、その周期よりエンジン回転速度Nが算出
される。
系のスロットル弁14の開度TVOを検出するポテンシ
ョメータ式のスロットルセンサ15が設けられている。
エンジン1のクランク軸又はこれに同期して回転する軸
にクランク角センサ16が設けられている。このクラン
ク角センサ16からの信号は例えば基準クランク角毎の
パルス信号で、その周期よりエンジン回転速度Nが算出
される。
【0018】又、エンジン1の吸気系に吸入空気流量Q
を検出する熱線式のエアフローメータ17が設けられて
いる。そして、前記エンジン回転速度Nと吸入空気流量
Qとから、電子制御燃料噴射装置による燃料噴射量の演
算の基礎となる基本燃料噴射量Tp=K・Q/N(Kは
定数)が演算される。
を検出する熱線式のエアフローメータ17が設けられて
いる。そして、前記エンジン回転速度Nと吸入空気流量
Qとから、電子制御燃料噴射装置による燃料噴射量の演
算の基礎となる基本燃料噴射量Tp=K・Q/N(Kは
定数)が演算される。
【0019】自動変速機2の出力軸7より回転信号を得
て車速VSPを検出する車速センサ18が設けられてい
る。又、自動変速機2の出力軸7に取り付けられて出力
軸トルクTrを検出する磁歪式のトルクセンサ19が設
けられている。コントロールユニット13bが行う変速
制御は、セレクトレバーの操作位置に適合して行い、特
にセレクトレバーがDレンジの状態では、スロットル弁
開度TVOと車速VSPとに従って1速〜4速の変速位
置を自動設定し、シフト用電磁弁6A,6BのON・O
FFの組み合わせを制御して、油圧アクチュエータ5を
介して歯車式変速機4をその変速位置に制御する。
て車速VSPを検出する車速センサ18が設けられてい
る。又、自動変速機2の出力軸7に取り付けられて出力
軸トルクTrを検出する磁歪式のトルクセンサ19が設
けられている。コントロールユニット13bが行う変速
制御は、セレクトレバーの操作位置に適合して行い、特
にセレクトレバーがDレンジの状態では、スロットル弁
開度TVOと車速VSPとに従って1速〜4速の変速位
置を自動設定し、シフト用電磁弁6A,6BのON・O
FFの組み合わせを制御して、油圧アクチュエータ5を
介して歯車式変速機4をその変速位置に制御する。
【0020】又、コントロールユニット13bが行うラ
イン圧制御は、ライン圧アクチュエータとしての電磁バ
ルブ10をデューティ制御して行う。この場合、デュー
ティ(開弁時間割合)を増大させることにより、ライン
圧を増大させることができる。そして、例えばスロット
ル開度が大きい(急発進,急加速時)場合の1−2速、
2−3速変速時、自動変速機制御用のコントロールユニ
ット13bからトルクダウン要求信号をエンジン制御用
のコントロールユニット13aに出力し、エンジンのト
ルクダウン制御を行う。
イン圧制御は、ライン圧アクチュエータとしての電磁バ
ルブ10をデューティ制御して行う。この場合、デュー
ティ(開弁時間割合)を増大させることにより、ライン
圧を増大させることができる。そして、例えばスロット
ル開度が大きい(急発進,急加速時)場合の1−2速、
2−3速変速時、自動変速機制御用のコントロールユニ
ット13bからトルクダウン要求信号をエンジン制御用
のコントロールユニット13aに出力し、エンジンのト
ルクダウン制御を行う。
【0021】かかるトルクダウン制御の終了タイミング
は、歯車式変速機4のギヤ比により決定する。この場
合、トルクダウン制御中に前記トルクセンサ19により
出力トルクを検出し、この出力トルクの検出結果に基づ
いてトルクダウン制御の終了タイミングを設定するギヤ
比の設定値を変更する。
は、歯車式変速機4のギヤ比により決定する。この場
合、トルクダウン制御中に前記トルクセンサ19により
出力トルクを検出し、この出力トルクの検出結果に基づ
いてトルクダウン制御の終了タイミングを設定するギヤ
比の設定値を変更する。
【0022】次に、図3のフローチャートに基づいて、
上述のトルクダウン制御の終了タイミング設定ルーチン
について説明する。即ち、ステップ1(図では、S1と
略記する。以下同様)では、トルクセンサ19から出力
される信号(出力軸トルクTr)によりトルク波形をサ
ンプリングし、次のステップ2でトルクダウン制御中で
あるか否かを判定し、制御中であれば、ステップ3に進
み、制御中でなければ、ステップ4に進む。ステップ3
では、サンプリングしたトルク波形から得られる出力軸
トルクTrを図5に示すスライスレベルSLと比較す
る。このスライスレベルSLは、後述する変速直前の目
標トルクTO (図5参照)に係数K(<1)を乗算して
求められる(SL=TO ×K)。
上述のトルクダウン制御の終了タイミング設定ルーチン
について説明する。即ち、ステップ1(図では、S1と
略記する。以下同様)では、トルクセンサ19から出力
される信号(出力軸トルクTr)によりトルク波形をサ
ンプリングし、次のステップ2でトルクダウン制御中で
あるか否かを判定し、制御中であれば、ステップ3に進
み、制御中でなければ、ステップ4に進む。ステップ3
では、サンプリングしたトルク波形から得られる出力軸
トルクTrを図5に示すスライスレベルSLと比較す
る。このスライスレベルSLは、後述する変速直前の目
標トルクTO (図5参照)に係数K(<1)を乗算して
求められる(SL=TO ×K)。
【0023】そして、Tr≦SLであれば、トルクの引
込みがあるため、ステップ5に進んで、フラグFobitを
1にセットし、Tr>SLであれば、トルクの引込みが
ないため、ステップ6に進んで、フラグF1bitを1にセ
ットして、リターンする。一方、ステップ4では、フラ
グFobitが1にセットされているか否かを判定し、1に
セットされていれば、ステップ7に進んで、トルクダウ
ン制御を終了するギヤ比の設定値GRO を変更して、ス
テップ8に進む。この場合、現在の設定値GRO から補
正値ΔGR1 を減算して新たな設定値GRO とする(G
RO =GR O −ΔGR1 )。
込みがあるため、ステップ5に進んで、フラグFobitを
1にセットし、Tr>SLであれば、トルクの引込みが
ないため、ステップ6に進んで、フラグF1bitを1にセ
ットして、リターンする。一方、ステップ4では、フラ
グFobitが1にセットされているか否かを判定し、1に
セットされていれば、ステップ7に進んで、トルクダウ
ン制御を終了するギヤ比の設定値GRO を変更して、ス
テップ8に進む。この場合、現在の設定値GRO から補
正値ΔGR1 を減算して新たな設定値GRO とする(G
RO =GR O −ΔGR1 )。
【0024】ステップ4において、フラグFobitが1に
セットされていないと判定されたならば、ステップ9に
進んで、フラグF1bitが1にセットされているか否かを
判定し、1にセットされていれば、ステップ10に進ん
で、トルクダウン制御を終了するギヤ比の設定値GRO
を変更して、ステップ8に進む。この場合、現在の設定
値GRO に補正値ΔGR2 を加算して新たな設定値GR
O とする(GRO =GRO +ΔGR2 )。
セットされていないと判定されたならば、ステップ9に
進んで、フラグF1bitが1にセットされているか否かを
判定し、1にセットされていれば、ステップ10に進ん
で、トルクダウン制御を終了するギヤ比の設定値GRO
を変更して、ステップ8に進む。この場合、現在の設定
値GRO に補正値ΔGR2 を加算して新たな設定値GR
O とする(GRO =GRO +ΔGR2 )。
【0025】又、ステップ9において、フラグFobitが
1にセットされていないと判定されたならば、ステップ
8に進む。ステップ8においては、各フラグFを0にセ
ットして、リターンする。図4は上記変速直前の目標ト
ルクTO の演算ルーチンを示すフローチャートであり、
ステップ11では、トルク波形をサンプリングし、次の
ステップ12で変速中であるか否かを判定し、変速中で
あれば、リターンし、制御中でなければ、ステップ13
に進む。ステップ13では、サンプリングしたトルク波
形から得られる出力軸トルクTrと次のギヤ比と現在の
ギヤ比を用いて次の演算を行って、変速直前の目標トル
クTO を求める。
1にセットされていないと判定されたならば、ステップ
8に進む。ステップ8においては、各フラグFを0にセ
ットして、リターンする。図4は上記変速直前の目標ト
ルクTO の演算ルーチンを示すフローチャートであり、
ステップ11では、トルク波形をサンプリングし、次の
ステップ12で変速中であるか否かを判定し、変速中で
あれば、リターンし、制御中でなければ、ステップ13
に進む。ステップ13では、サンプリングしたトルク波
形から得られる出力軸トルクTrと次のギヤ比と現在の
ギヤ比を用いて次の演算を行って、変速直前の目標トル
クTO を求める。
【0026】 TO =Tr×GRnext/GRcur 上述のトルクダウン制御の終了タイミング設定ルーチン
によって新たに設定されたギヤ比GRO はその都度サン
プリングされて、負荷及びトルクコンバータの作動油温
とトルクダウン制御を終了するギヤ比の設定値GRO を
関連付けしたマップを作成する(図6参照)。従って、
トルクダウン制御時には、このマップから参照したギヤ
比の設定値GRO に基づいてトルクダウン制御を終了さ
せる。
によって新たに設定されたギヤ比GRO はその都度サン
プリングされて、負荷及びトルクコンバータの作動油温
とトルクダウン制御を終了するギヤ比の設定値GRO を
関連付けしたマップを作成する(図6参照)。従って、
トルクダウン制御時には、このマップから参照したギヤ
比の設定値GRO に基づいてトルクダウン制御を終了さ
せる。
【0027】尚、図3のフローチャートのステップ7及
び10が本発明のギヤ比設定値変更手段に相当する。以
上の構成によれば、トルクダウン制御の終了タイミング
を、歯車式変速機のギヤ比により決定するようにし、ト
ルクダウン制御中にトルクセンサにより自動変速機の出
力トルクを検出し、この出力トルクの検出結果に基づい
てトルクダウン制御の終了タイミングを設定するギヤ比
の設定値を変更するようにして、トルクダウン制御の終
了タイミングを図5の矢印の如く遅くしたり、早くした
りして、該終了タイミングを理想の終了タイミングに近
づける構成としたから、路面負荷,油温及び油圧或いは
トルクコンバータの個体バラツキ等の影響を受けずに適
正なトルクダウン制御の終了タイミングが得られ、自動
変速機の出力トルクの引込みや突出しが生じないため、
変速ショックを軽減できるようになり、運転性の向上を
図ることが可能となる。
び10が本発明のギヤ比設定値変更手段に相当する。以
上の構成によれば、トルクダウン制御の終了タイミング
を、歯車式変速機のギヤ比により決定するようにし、ト
ルクダウン制御中にトルクセンサにより自動変速機の出
力トルクを検出し、この出力トルクの検出結果に基づい
てトルクダウン制御の終了タイミングを設定するギヤ比
の設定値を変更するようにして、トルクダウン制御の終
了タイミングを図5の矢印の如く遅くしたり、早くした
りして、該終了タイミングを理想の終了タイミングに近
づける構成としたから、路面負荷,油温及び油圧或いは
トルクコンバータの個体バラツキ等の影響を受けずに適
正なトルクダウン制御の終了タイミングが得られ、自動
変速機の出力トルクの引込みや突出しが生じないため、
変速ショックを軽減できるようになり、運転性の向上を
図ることが可能となる。
【0028】上記実施例においては、トルクダウン制御
の終了タイミングを歯車式変速機のギヤ比により決定す
る例について説明し、これを本発明の請求項1に基づく
発明の構成としたが、トルクコンバータの速度比(スリ
ップ率)はe=No ×GR /Ne の式で表されるから、
この式から明らかなように、トルクダウン制御の終了タ
イミングをトルクコンバータの速度比により決定する構
成にしても当然良く、これは本発明の請求項2に基づく
発明として構成される。
の終了タイミングを歯車式変速機のギヤ比により決定す
る例について説明し、これを本発明の請求項1に基づく
発明の構成としたが、トルクコンバータの速度比(スリ
ップ率)はe=No ×GR /Ne の式で表されるから、
この式から明らかなように、トルクダウン制御の終了タ
イミングをトルクコンバータの速度比により決定する構
成にしても当然良く、これは本発明の請求項2に基づく
発明として構成される。
【0029】以上のように、特定の実施例を参照して本
発明を説明したが、本発明はこれに限定されるものでは
なく、当該技術分野における熟練者等により、本発明に
添付された特許請求の範囲から逸脱することなく、種々
の変更及び修正が可能であるとの点に留意すべきであ
る。
発明を説明したが、本発明はこれに限定されるものでは
なく、当該技術分野における熟練者等により、本発明に
添付された特許請求の範囲から逸脱することなく、種々
の変更及び修正が可能であるとの点に留意すべきであ
る。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
内燃機関の出力側に介在されるトルクコンバータと歯車
式変速機とを含んで構成される自動変速機による所定の
変速時に、内燃機関のトルクダウン制御を行う制御装置
において、トルクダウン制御中に検出された歯車式変速
機のギヤ比又はトルクコンバータの速度比が設定値とな
ったときにトルクダウン制御を終了するようにし、トル
クダウン制御中の自動変速機の出力トルクに基づいて前
記トルクダウン制御を終了するギヤ比または速度比の設
定値を変更する構成としたから、トルクダウン制御の終
了タイミングにずれを生じることがなく、変速ショック
の軽減を図れ、運転性の向上を図ることができる有用性
大なるものである。
内燃機関の出力側に介在されるトルクコンバータと歯車
式変速機とを含んで構成される自動変速機による所定の
変速時に、内燃機関のトルクダウン制御を行う制御装置
において、トルクダウン制御中に検出された歯車式変速
機のギヤ比又はトルクコンバータの速度比が設定値とな
ったときにトルクダウン制御を終了するようにし、トル
クダウン制御中の自動変速機の出力トルクに基づいて前
記トルクダウン制御を終了するギヤ比または速度比の設
定値を変更する構成としたから、トルクダウン制御の終
了タイミングにずれを生じることがなく、変速ショック
の軽減を図れ、運転性の向上を図ることができる有用性
大なるものである。
【図1】 本発明の構成を示す機能ブロック図
【図2】 本発明の一実施例を示すシステム図
【図3】 トルクダウン制御の終了タイミング設定ルー
チンを示すフローチャート
チンを示すフローチャート
【図4】 目標トルク演算ルーチンを示すフローチャー
ト
ト
【図5】 本発明の実施例の制御内容を示すタイムチャ
ート
ート
【図6】 本発明の実施例の制御内容を示すマップ
【図7】 従来の制御を示すタイムチャート
【図8】 従来の制御を示すタイムチャート
1 エンジン 2 自動変速機 3 トルクコンバータ 4 歯車式変速機 7 出力軸 13a コントロールユニット 13b コントロールユニット 19 トルクセンサ
Claims (2)
- 【請求項1】内燃機関の出力側に介在されるトルクコン
バータと歯車式変速機とを含んで構成される自動変速機
による所定の変速時に、内燃機関のトルクダウン制御を
行う制御手段を備えてなる自動変速機付内燃機関の制御
装置において、トルクダウン制御中に前記歯車式変速機
のギヤ比を検出する手段と、前記検出されたギヤ比が設
定値となったときにトルクダウン制御を終了するトルク
ダウン制御終了手段と、トルクダウン制御中に自動変速
機の出力トルクを検出する出力トルク検出手段と、該検
出手段により検出された出力トルクに基づいて前記トル
クダウン制御を終了するギヤ比の設定値を変更するギヤ
比設定値変更手段と、を含んで構成したことを特徴とす
る自動変速機付内燃機関の制御装置。 - 【請求項2】内燃機関の出力側に介在されるトルクコン
バータと歯車式変速機とを含んで構成される自動変速機
による所定の変速時に、内燃機関のトルクダウン制御を
行う制御手段を備えてなる自動変速機付内燃機関の制御
装置において、トルクダウン制御中に前記トルクコンバ
ータの速度比を検出する手段と、前記検出された速度比
が設定値となったときにトルクダウン制御を終了するト
ルクダウン制御終了手段と、トルクダウン制御中に自動
変速機の出力トルクを検出する出力トルク検出手段と、
該検出手段により検出された出力トルクに基づいて前記
トルクダウン制御を終了する速度比の設定値を変更する
速度比設定値変更手段と、を含んで構成したことを特徴
とする自動変速機付内燃機関の制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25926691A JPH0599009A (ja) | 1991-10-07 | 1991-10-07 | 自動変速機付内燃機関の制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25926691A JPH0599009A (ja) | 1991-10-07 | 1991-10-07 | 自動変速機付内燃機関の制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0599009A true JPH0599009A (ja) | 1993-04-20 |
Family
ID=17331717
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25926691A Pending JPH0599009A (ja) | 1991-10-07 | 1991-10-07 | 自動変速機付内燃機関の制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0599009A (ja) |
-
1991
- 1991-10-07 JP JP25926691A patent/JPH0599009A/ja active Pending
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