JP2920714B2 - 車両用自動変速機の油温推定装置 - Google Patents

車両用自動変速機の油温推定装置

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JP2920714B2
JP2920714B2 JP4073661A JP7366192A JP2920714B2 JP 2920714 B2 JP2920714 B2 JP 2920714B2 JP 4073661 A JP4073661 A JP 4073661A JP 7366192 A JP7366192 A JP 7366192A JP 2920714 B2 JP2920714 B2 JP 2920714B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用自動変速機の油
温を推定する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動変速機付車両の中には、自動変速機
の油温を検出し、この検出した油温を車両の制御因子と
しているものがある。例えば、特開平3−115755
号公報に記載の技術では、自動変速機の油温をセンサで
検出し、検出した油温に応じてアイドル回転速度を制御
している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報の技術は、自動変速機の油温を検出するためのセンサ
を新たに設けているため、コスト面及びスペース確保の
面で不利である。
【0004】本発明は、このような従来の問題に鑑みて
なされたものであって、専用の油温センサを設けずに自
動変速機の油温を精度良く検出することを目的としてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】発明は、図1にその要
旨を示すように、トルクコンバータを有した車両の自動
変速機の油温(T)を推定する車両用自動変速機の油温
推定装置において、エンジンの回転速度(Ne)を検出
する手段と、エンジンの出力トルク(Te)を検出する
手段と、前記エンジン回転速度(Ne)とエンジン出力
トルク(Te)とからトルクコンバータの容量係数(C
=Te/Ne2)を演算する手段と、シフトレンジが走
行レンジか否かを検出する手段と、車両が停止している
か否かを検出する手段と、シフトレンジが走行レンジで
且つ車両停止時に、前記演算手段によって演算されたそ
のときのトルクコンバータの容量係数(C)と、予め記
憶してあるトルクコンバータの容量係数と自動変速機の
油温の関係と、から自動変速機の油温を求める手段と、
を備えたことにより、上記目的を達成したものである。
【0006】
【0007】
【作用】トルクコンバータの容量係数Cは「C=Te/
Ne2 」で定義されており、エンジン回転速度Neとエ
ンジン出力トルクTeとが分かれば、それらの値より容
量係数Cが演算される。通常のエンジンでは、例えばQ
/N値(エンジン1回転当りの吸入空気量)等からエン
ジン出力トルクTeを推定することができる。又、エン
ジンのクランク角センサからエンジン回転速度Neを割
り出すことができる。
【0008】発明では、シフトレンジが走行レンジで
停車中の場合(タービン回転速度Ntが零の場合)、自
動変速機の油温と容量係数Cとの間には一定の関係が成
り立つことに着目し、予め油温と容量係数Cとの関係を
マップとして記憶しておく。そして、検出又は演算によ
り得られたエンジン回転速度Neとエンジン出力トルク
Teとにより容量係数Cを演算し、その値に応じてマッ
プからその時点での油温Tを導き出す。
【0009】
【0010】
【0011】
【実施例】以下図面を参照して本発明の実施例を詳細に
説明する。
【0012】図2は、本発明が適用される、自動変速機
付エンジンの全体概要図である。このエンジンは吸入空
気量感知式の自動車用電子燃料噴射エンジンであり、そ
の出力軸に図3に示す自動変速機(以下ECTと称す
る)900が連結されている。
【0013】エアクリーナ10から吸入された空気は、
エアフローメータ12、吸気スロットル弁14、サージ
タンク16、吸気マニホルド18へと順次送られる。こ
の空気は吸気ポート20付近でインジェクタ22から噴
射される燃料と混合され、吸気弁24を介して更にエン
ジン本体26の燃焼室26Aへと送られる。燃焼室26
A内において混合気が燃焼した結果生成された排気ガス
は、排気弁28、排気ポート30、排気マニホルド32
及び排気管(図示省略)を介して大気に放出される。
【0014】前記エアフローメータ12には、吸気温を
検出するための吸気温100センサが設けられている。
又、前記排気マニホルド32には、エンジンの排気温を
検出するための排気温センサ101が設けられている。
前記吸気スロットル弁14は、運転席に設けられた図示
せぬアクセルペダルと連動して回動する。この吸気スロ
ットル弁14には、その開度を検出するためのスロット
ルセンサ102が設けられている。
【0015】又、前記エンジン本体26のシリンダブロ
ツク26Bには、エンジン冷却水温を検出するための水
温センサ104が配設されている。更に、エンジン本体
26のクランク軸によって回転される軸を有するデスト
リビュータ38には、前記軸の回転からクランク角を検
出するためのクランク角センサ108が設けられてお
り、これからエンジン回転速度が検出されるようになっ
ている。
【0016】又、ECTには、その出力軸の回転速度N
0から車速を検出するための車速センサ110、クラッ
チC0の回転速度を検出するC0センサ113、シフト
ポジションを検出するためのシフトポジションセンサ1
12が設けられている。
【0017】これらの各センサ100、101、10
2、104、108、110、112、113、の出力
及びパターンセレクトスイッチ114、オーバードライ
ブスイッチ116、ブレーキランプスイッチ118の出
力は、エンジンコンピュータ40又はECTコンピュー
タ50に入力される。
【0018】エンジンコンピュータ40では各センサか
らの入力信号をパラメータとして燃料噴射量や最適点火
時期を計算し、該燃料噴射量に対応する所定時間だけ燃
料を噴射するように前記インジェクタ22を制御すると
共に、前記最適点火時期が得られるように前記イグニッ
ションコイル44を制御する。
【0019】吸気スロットル弁14の上流とサージタン
ク16とを連通させるバイパス通路には、ステップモー
タで駆動されるアイドル回転速度制御弁42が設けられ
ている。
【0020】前記ECTコンピュータ50は、前述した
各センサの信号に基づいて演算をすることにより、自動
変速機の油温を算出する機能を有する。又、前記エンジ
ンコンピュータ40は、ECTコンピュータ50から自
動変速機の油温情報を受け、アイドル回転速度制御弁4
2を制御することによりエンジンのアイドル回転速度を
自動変速機の油温をも考慮して制御する。
【0021】これらの具体的な制御フローは後に詳述す
る。
【0022】一方、この実施例におけるECTのトラン
スミッション部900は、図3に示すように、トルクコ
ンバータ910と、オーバードライブ機構920と、ア
ンダードライブ機構930とを備える。前記トルクコン
バータ910は、ポンプ911、タービン912、及び
ステータ913を含む周知のものであり、ロックアップ
クラッチ914を備える。
【0023】前記オーバードライブ機構920は、サン
ギヤ921、該サンギヤ921に噛合するプラネタリピ
ニオン922、該プラネタリピニオン922を支持する
キャリア923、プラネタリピニオン922と噛合する
リングギア924からなる1組の遊星歯車装置を備え、
この遊星歯車装置の回転状態をクラッチC0、ブレーキ
B0、及び一方向クラッチF0によって制御している。
【0024】前記アンダードライブ機構930は、共通
のサンギヤ931、該サンギヤ931に噛合するプラネ
タリピニオン932、933、該プラネタリピニオン9
32、933を支持するキャリア934、935、プラ
ネタリピニオン932、933と噛合するリングギア9
36、937からなる2組の遊星歯車装置を備え、この
遊星歯車装置の回転状態、及び前記オーバードライブ機
構との連結状態をクラッチC1、C2、ブレーキB1〜
B3、及び一方向クラッチF1、F2によって制御して
いる。このトランスミッション部900は、これ自体周
知であるため、各構成要素の連結状態については、図3
においてスケルトン図示するに留め、詳細な説明は省略
する。
【0025】この実施例におけるECTは、上述の如き
トランスミッション部900を備え、スロットルセンサ
102、及び車速センサ110、あるいはC0センサ1
13等の信号を入力されたECTコンピュータ50によ
って、予め設定された変速パターンに従って油圧制御回
路60内の電磁弁S1〜S4が駆動・制御され、図4に
示されるような、各クラッチ、ブレーキ等の係合の組み
合わせが行われて変速制御がなされる。なお、図4にお
いて○印は作用状態を示し、又、◎印は駆動時のみ作用
状態になることを示している。
【0026】次に、自動変速機の油温を算出する制御フ
ローを、図5を用いて説明する。
【0027】
【0028】図5のフローは、シフトレンジがDレンジ
(走行レンジ)の場合のものであり、Dレンジがセレク
トされている場合にのみ実行される。
【0029】このフローがスタートすると、まず、ステ
ップ202において車速センサ110により車速vを測
定する。次いで、ステップ204で車速vが零か否か
(実際には零に近い所定値以下か否か)を判断する。零
つまり停車中と判断した場合はステップ206に進ん
で、エンジン回転速度Neを測定する。エンジン回転速
度Neはクランク角センサ108による信号に基づいて
検出される。
【0030】次に、ステップ208にて、エアフローメ
ータ12によって得られる吸入空気量とエンジン回転速
度NeとからいわゆるQ/N値(エンジン1回転当りの
吸入空気量)を測定する。そして、ステップ210で、
エンジン回転速度Ne−エンジントルク(等Q/N線)
の関係を定めるマップより、エンジン出力トルクTeを
求める。
【0031】次いで、ステップ212で、エンジン出力
トルクTeとエンジン回転速度Neとからトルクコンバ
ータの容量係数Cを求める。容量係数Cは C=Te/Ne2 より求められる。
【0032】次いで、ステップ214にて演算により求
めた容量係数Cから自動変速機の油温Tを導き出す。こ
こでは、走行レンジで停車中の場合(タービン回転速度
Ntが零の場合)の容量係数Cと自動変速機の油温の関
係がマップとして記憶されており、このマップに演算し
た容量係数Cの値を入力することで、その時点での自動
変速機の油温Tが導き出される。
【0033】
【0034】
【0035】
【0036】
【0037】
【0038】以上のように、図5の制御フローを実行す
ることにより、専用のセンサが無くても、通常装備して
いるその他のセンサの信号を用いて自動変速機の油温を
知ることができる。このようにして得た油温情報は、例
えば従来のようなアイドル回転速度制御等の種々の制御
に広く利用することができる。
【0039】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、専
用のセンサを用いなくても通常装備しているセンサの信
号を用いて自動変速機の油温を検出することができる。
したがって、専用の油温センサを設けずに済む分、コス
ト低減を図ることができる上、配置スペースをとること
もなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の要旨を示すブロック図
【図2】本発明が適用される、自動車用電子燃料噴射エ
ンジンの全体概要図
【図3】図2に示した自動変速機の概要図
【図4】自動変速機の各摩擦係合装置の作用状態を示す
線図
【図5】エンジンコントロールコンピュータあるいはE
CTコンピュ−タで実行される油温算出制御の一例を示
すフローチャート
【符号の説明】
12…エアーフローメータ(吸入空気量Q/N検出セン
サ)、 26…エンジン本体、 108…クランク角センサ(エンジン回転速度セン
サ)、 110…車速センサ(トルクコンバータのタービン回転
速度センサ)、 112…シフトポジションセンサ、 900…自動変速機、 910…トルクコンバータ、 40…エンジンコンピュータ、 50…ECTコンピュータ。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トルクコンバータを有した車両の自動変速
    機の油温を推定する車両用自動変速機の油温推定装置に
    おいて、 エンジンの回転速度を検出する手段と、 エンジンの出力トルクを検出する手段と、 前記エンジン回転速度とエンジン出力トルクとからトル
    クコンバータの容量係数を演算する手段と、 シフトレンジが走行レンジか否かを検出する手段と、 車両が停止しているか否かを検出する手段と、 シフトレンジが走行レンジで且つ車両停止時に、前記演
    算手段によって演算されたそのときのトルクコンバータ
    の容量係数と、予め記憶してあるトルクコンバータの容
    量係数と自動変速機の油温の関係と、から自動変速機の
    油温を求める手段と、 を備えたことを特徴とする車両用自動変速機の油温推定
    装置。
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