JPH059782U - H型鋼溶接用裏当金 - Google Patents

H型鋼溶接用裏当金

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JPH059782U
JPH059782U JP6380991U JP6380991U JPH059782U JP H059782 U JPH059782 U JP H059782U JP 6380991 U JP6380991 U JP 6380991U JP 6380991 U JP6380991 U JP 6380991U JP H059782 U JPH059782 U JP H059782U
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JP
Japan
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backing metal
shaped steel
flange
welding
groove
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Application number
JP6380991U
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English (en)
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▲高▲須賀三郎
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SUNOUCHI CORPORATION
Original Assignee
SUNOUCHI CORPORATION
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スカラップを形成しないでH型鋼を溶接でき
る裏当金を提供する。 【構成】 一対のH型鋼を直角方向に突き合わせて、一
方のH型鋼W1の端部と他方のH型鋼のフランジ面を溶
接する際に用いる裏当金BPにおいて、所定の長さ及び
厚さの長方形のピースであって、一方の短辺側に、一方
のH型鋼W1のフランジとウェブの接続部の曲面に応じ
た傾斜面Rを形成してなることを特徴としている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はH型鋼溶接用の裏当金に関し、より詳細には、溶接によりH型鋼を 接続して組立る際にスカラップ加工が不要な裏当金の構造に関する。
【0002】
【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】
大型の構造物においては、H型鋼とH型鋼を突き合わせる接続構造が必要とさ れる。例えば、図1に示すように、一対のH型鋼W1とH型鋼W2を直角に突き合 わせて接続する構造の場合、一方のH型鋼W1の端部(フランジ及びウェブ端部) を他方のH型鋼W2のフランジ面に突き合わせる接続構造になる。
【0003】 このような接続構造を溶接により得る場合には、一方のH型鋼のフランジ端部 を他方のH型鋼のフランジ面に直角に突合せて形成される開先部Xを溶接するこ とになるが、この溶接に際しては裏当金が必要である。裏当金は開先部の全長に わたって設ける必要があるが、一方のH型鋼W1の端部にはウェブ端部が存在す るため、何らかの工夫を施さなければ、開先部の全長にわたって裏当金を取付け ることが不可能である。
【0004】 従来は、図2に示すように、一方のH型鋼W1の端部の開先部分Xの底部に全 長にわたってフラットバー(裏当金)Bを取付ける都合上、フランジ近傍のウェブ にスカラップSCが形成されていた。しかし、スカラップは断面欠損及び応力集 中により破壊の起点となり易いため、構造の信頼性に問題があった。またスカラ ップ加工を必要とするため加工工数が増える問題があった。このため、スカラッ プ加工を必要としない形状の裏当金が望まれていた。
【0004】 本考案は、一対のH型鋼を直角方向に突き合わせて一方のH型鋼の端部と他方 のH型鋼のフランジ面を溶接する際に用いる裏当金として、スカラップ加工が不 要な形状の裏当金を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための手段として、本考案は、一対のH型鋼を直角方向 に突き合わせて、一方のH型鋼の端部と他方のH型鋼のフランジ面を溶接する際 に用いる裏当金において、所定の長さ及び厚さの長方形のピースであって、一方 の短辺側に、一方のH型鋼のフランジとウェブの接続部の曲面に応じた傾斜面を 形成してなることを特徴とするものである。
【0006】 以下に図示の実施例を用いて本考案を更に詳細に説明する。
【0007】
【実施例】
【0008】 図1は、前述のとおり、一方のH型鋼W1と他方のH型鋼W2を直角に突合せた 状態を示しているが、この突合せ部分を溶接するには、一方のH型鋼W1の端面 、すなわち、図3に示すように、フランジ部端面の全長とウェブ上方部端面に開 先加工により開先面(図中、斜線部)が成形される。そして、この開先加工面と他 方のH型鋼W2のフランジ面とで開先が形成される(図8参照)。
【0009】 従来は、図2に示すように、一方のH型鋼W1のウェブに加工によりスカラッ プSCを形成し、このスカラップを通してバー状の裏当金が全長にわたって取り 付けられ、溶接施工が行われていた。図7はその開先を示しており、スカラップ SCを形成してあるので、裏当金としては単純な長方形のバーBで足りた。
【0010】 これに対し、本考案では、スカラップを形成しないことを前提としているので 、フランジの幅方向の途中にウェブ端面が存在しているため、1個の裏当金をそ のままフランジ全長にわたって取付けることはできないことから、裏当金の形状 に工夫して、これをウェブの両側に1個ずつ、合計2個の裏当金を用いるように したものである。しかし、単純な長方形のバー状裏当金では、H型鋼のフランジ とウェブとの接続個所の曲面に取付けることができない。そこで、本考案では、 長方形のピースの一方の短辺側を、H型鋼のフランジとウェブとの接続個所の曲 面に応じた形状としたものである。
【0011】 図4は、本考案の裏当金BPの形状を示したものであり、所定の長さl及び厚 さ厚さtの長方形のピースであって、一方の短辺側に曲率Rの傾斜面が形成され ている。この傾斜面の曲率Rは、一方のH型鋼W1のフランジとウェブの接続部 の曲面の曲率Rに等しく或いはほぼ等しい曲率である。これらの寸法は母材の寸 法の種類に応じて適宜決められ、例えば、l=50mm、w=25mm、t=9mmで 、Rが12mm、18mm、20mm又は28mmである。
【0012】 このような形状の裏当金は、長方形のピースの一方の短辺側のみをガス切断、 機械加工等の適宜加工法により曲面とすればよいが、大きな寸法の鋼板の一方の 端部のみを圧延等で端部加工して曲面とし、その後に一定寸法の幅後とに切断す ることにより、多数個のピース(裏当金)を同時に製造できる利点がある。
【0013】 なお、本考案の裏当金は、通常は2個用いるが、これらの2個の裏当金を連結 することも考えられる。例えば、長方形のピースの一方の長辺側、すなわち、開 先面となる長辺とは反対側の長辺を互いに一体的に連結する形状である。このよ うにすれば、1個の裏当金を取付けるだけで済むが、連結する形状に加工する必 要があるのでコスト高となり、またH型鋼とH型鋼を突き合わせる前に一方のH 型鋼に裏当金を取付ける必要があるので施工に制約が生じる等の不利がある。
【0014】 次に本考案の裏当金の使用法並びに溶接施工法を説明する。 まず、図3に示すように、一方のH型鋼W1の端部(通常、単純な切断面となっ ている)を機械加工して開先面を形成する。開先面は、フランジ端部を削り取る と共にウェブの一部も削り取るので、ウェブ部において開先面が大きくなってい る。
【0015】 次に、この一方のH型鋼W1の開先面側に他方のH型鋼W2のフランジ面を突合 せて(図1参照)、開先を形成する。図8はその開先を示したものである。そして 、この開先の底部に、図5及び図8に示す如く2個の裏当金BPを仮溶接により 取付ける。この場合、裏当金の幅部分は一方のH型鋼のウェブ端面に合うように 取付けるので、フランジの開先面底部から少しはみ出したようになる。
【0016】 この状態で開先面を溶接する。溶接方法は従来と同様でよい。なお、図6に示 すように、本考案の裏当金BPに連続させて、スチール製又はセラミック製の裏 当金(及びエンドタブ)FBを適宜取り付け得ることは云うまでもない。
【0017】
【考案の効果】
以上詳述したように、本考案の裏当金によれば、H型鋼の溶接による組立に際 し、スカラップ加工が不要となり、しかも溶接施工も簡単である。
【図面の簡単な説明】
【図1】H型鋼とH型鋼を突き合わせた状態を示す斜視
図である。
【図2】H型鋼とH型鋼を突き合わせた状態を示す斜視
図で、一方のH型鋼のウェブにスカラップが形成され、
このスカラップを通して裏当金Bが取り付けられている
状況を示している。
【図3】H型鋼の端面に開先面(斜線部)が形成されてい
る状態を示す斜視図である。
【図4】本考案の裏当金の形状を示す斜視図である。
【図5】H型鋼端部に本考案の裏当金を取り付けた状態
を示す斜視図である。
【図6】H型鋼端部に本考案の裏当金とバー状裏当金を
取り付けた状態を示す斜視図である。
【図7】スカラップを形成した場合の開先部を示す断面
図で、バー状裏当金を取り付けた状態を示している。
【図8】スカラップを形成しない場合の開先部を示す断
面図で、本考案の裏当金を取り付けた状態を示してい
る。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対のH型鋼を直角方向に突き合わせ
    て、一方のH型鋼の端部と他方のH型鋼のフランジ面を
    溶接する際に用いる裏当金において、所定の長さ及び厚
    さの長方形のピースであって、一方の短辺側に、一方の
    H型鋼のフランジとウェブの接続部の曲面に応じた傾斜
    面を形成してなることを特徴とするスカラップ加工が不
    要なH型鋼溶接用裏当金。
  2. 【請求項2】 突き合わせる一方のH型鋼のフランジ端
    部にのみ開先加工されている請求項1に記載のH型鋼溶
    接用裏当金。
JP6380991U 1991-07-17 1991-07-17 H型鋼溶接用裏当金 Pending JPH059782U (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6380991U JPH059782U (ja) 1991-07-17 1991-07-17 H型鋼溶接用裏当金

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JP6380991U JPH059782U (ja) 1991-07-17 1991-07-17 H型鋼溶接用裏当金

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JPH059782U true JPH059782U (ja) 1993-02-09

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ID=13240076

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JP6380991U Pending JPH059782U (ja) 1991-07-17 1991-07-17 H型鋼溶接用裏当金

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015027695A (ja) * 2013-07-30 2015-02-12 株式会社神戸製鋼所 柱梁溶接継手およびその製造方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01181996A (ja) * 1988-01-14 1989-07-19 Mitsui Constr Co Ltd 裏当金

Patent Citations (1)

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