JPH0597800A - メルカプト変性ラクタム誘導体及びそれを含有する毛髪処理剤組成物 - Google Patents

メルカプト変性ラクタム誘導体及びそれを含有する毛髪処理剤組成物

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JPH0597800A
JPH0597800A JP3290310A JP29031091A JPH0597800A JP H0597800 A JPH0597800 A JP H0597800A JP 3290310 A JP3290310 A JP 3290310A JP 29031091 A JP29031091 A JP 29031091A JP H0597800 A JPH0597800 A JP H0597800A
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JP
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acid
mercapto
hair
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JP3290310A
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Inventor
Akira Fujio
明 藤生
Naohisa Go
尚久 呉
Yoshiko Tabata
佳子 田端
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 低刺激性で低臭のメルカプタン誘導体及びメ
ルカプタン誘導体を用いた毛髪処理剤組成物を提供す
る。毛髪変形用処理剤の主剤として用いた場合、従来の
チオグリコール酸、又はその塩を主剤とする処理剤に比
べウェーブ効果が高く、且つ不快臭の少ない毛髪変形処
理剤組成物を提供する。 【構成】 下記式に示すメルカプト変性ラクタム誘導体
及びメルカプト変性ラクタム誘導体を含有する毛髪処理
剤組成物。 (式中、R′は基 を示し、Rは炭素数1〜5の低級アルキレン基を示
す。Rは炭素数1〜3の低級のアルキレン基を示
す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、環状アミド構造を有す
るメルカプト変性ラクタム誘導体及びこれを含有する毛
髪処理剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
様々なメルカプタン誘導体がラジカル反応を利用したポ
リマー合成における重合調整剤及び重合停止剤として又
はコールドパーマネントウェーブ第1剤の主剤、及び化
粧品等における着色防止剤や酸化防止剤等として広く利
用されている。しかし、一般にメルカプタン誘導体は悪
臭を有しているため、使用に際してはこの臭いが大きな
問題となっている。特にコールドパーマネントウェーブ
第1剤等の毛髪変形用処理剤に使用される場合には、安
全で且つウェーブ効果の高いことは勿論、美容上の観点
から不快なメルカプト臭の無いメルカプタン誘導体が強
く要望されていた。
【0003】現在、コールドパーマネントウェーブ用と
して汎用されているメルカプタン誘導体には、チオグリ
コール酸又はその塩やシステイン又はその塩等がある。
しかしながら、チオグリコール酸又はその塩はウェーブ
効果は比較的高いものの、若干の感作性を有し、またメ
ルカプト臭が強いという欠点を有する。そこで蒸留脱臭
処理を施したり、マスキング性の強い香料を配合したり
して低臭化の試みが成されてきたが、臭いの少ないメル
カプタン誘導体の開発はほとんど行われていない。一
方、システイン又はその塩はメルカプト臭及び感作性は
比較的弱いが、ウェーブ剤としての基本性能であるウェ
ーブ形成能が充分でないという欠点を有している。
【0004】斯かる状況下において、本発明者は先に高
いウェーブ形成効果と安全性を有し、且つ臭いの少ない
メルカプタン誘導体であるチオグリセリルアルキルエー
テル及びチオグリセリルフェニルエーテルを見出し、先
に出願した(特開昭62−205012号公報)。しか
しながら、このメルカプタン誘導体は従来のチオグリコ
ール酸又はその塩と比較してもウェーブ形成効果に優
れ、且つ感作性も極めて弱いという優れた性能を有して
はいるが、低臭化の面で未だ満足し得るものではなかっ
た。
【0005】すなわち、高いウェーブ形成効果と安全性
を有し、臭いの少ないメルカプタン誘導体及びこれを含
有する毛髪処理剤の開発が望まれていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
した結果、下記化3(化1と同じ)で表されるメルカプ
ト変性ラクタム誘導体が従来のメルカプタン誘導体特有
の不快なメルカプト臭が極めて少なく、下記化4(化2
と同じ)で表されるメルカプト変性ラクタム誘導体を含
有する毛髪処理剤がウェーブ効果に優れ、且つ低臭の毛
髪処理剤であることを見出し、本発明を完成した。
【0007】即ち、本発明は、下記化3(化1と同じ)
で表されるメルカプト変性ラクタム誘導体
【化3】 及び下記化4(化2と同じ)で表されるメルカプト変性
ラクタム誘導体を含有する毛髪処理剤組成物
【化4】 を提供するものである。
【0008】斯かる本発明の化3で表されるメルカプト
変性ラクタム誘導体は例えば次の反応式化5及び化6に
従って製造することができる。
【0009】
【化5】 すなわち、γ−ブチロラクトン(1)とモノエタノール
アミン(2)と水とを加圧下にて反応させることにより
ヒドロキシエチルピロリドン(3)を得た後、酸触媒等
の公知のエステル化触媒の存在下でヒドロキシエチルピ
ロリドン(3)とチオグリコール酸(4)とのエステル
化反応を行うことにより目的物であるチオグリコール酸
N−エチルピロリドンエステル(5)を得ることができ
る。より一般的には、チオグリコール酸(4)の代わり
にメルカプトプロピオン酸、メルカプト酪酸、メルカプ
トペンタン酸およびメルカプトヘキサン酸を用いて同様
の反応を行うことによって、前記化3においてR1 が−
(CH2)2O-COR2SH(R2 は炭素数1〜5の低級アルキレン
基)であるチオカルボン酸N−エチルピロリドンエステ
ルを得ることができる。このチオカルボン酸N−エチル
ピロリドンエステルは次の方法によっても得ることがで
きる。すなわち、化5のチオグリコール酸(4)の代わ
りにチオカルボン酸エステルを用いてヒドロキシエチル
ピロリドン(3)とエステル交換反応を行うことにより
合成することができる。さらには、ClCH2COCl やCl(C
H2)3COCl等のハロゲン化カルボン酸クロライド又はClCH
2COOH 等のハロゲン化カルボン酸を用いてヒドロキシエ
チルピロリドン(3)とのエステル化反応を行った後、
ハロゲンを硫化水素法やチオ尿素法又はブンテ塩法等に
よりSH基化することによっても同様に得ることができ
る。
【0010】
【化6】 化6では、化5と同様にして得られたヒドロキシエチル
ピロリドン(3)とエピクロルヒドリン(6)とを反応
させ、中間体であるエポキシド(7)を得た後、これと
硫化水素(8)とを反応させることによって、目的物で
あるチオグリセリルN(β─エトキシ)ピロリドンエー
テル(9)を得ることができる。
【0011】中間体であるヒドロキシエチルピロリドン
(3)とエピクロルヒドリン(6)との反応は公知の手
段によって行うことができ、例えばこれらを酸触媒の存
在下反応させた後、アルカリ触媒を用いて閉環するか、
あるいはアルカリ触媒のみを用いて一段階に反応させれ
ば中間体であるエポキシド(7)が得られる。ここで触
媒としては一般にエポキシド基の反応触媒として用いら
れる触媒を用いることができ、たとえば硫酸等の酸性触
媒;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水素化ナトリ
ウム等のアルカリ触媒が挙げられる。また、アルカリ触
媒を用いる場合は、テトラブチルアンモニウムブロマイ
ドやトリエチルベンジルアンモニウムクライド等の相間
移動触媒を共存させることもできる。
【0012】次いで、得られたエポキシド(7)を蒸留
等により精製した後、これと硫化水素(8)とを反応さ
せてチオール化を行うことにより、化6で示した目的物
であるチオグリセリルN(β─エトキシ)ピロリドンエ
ーテル(9)を得ることができる。
【0013】この際のチオール化も公知の手段によって
行うことができ、例えばエポキシド(7)と硫化水素
(8)とをアルコール系溶媒中で触媒存在下反応させる
ことにより行われる。ここでアルコール系溶媒として
は、メタノール、エタノール等の低級アルコールを用い
るのが好ましい。また、触媒としてはトリエチルアミン
等の第3級アミンが挙げられる。
【0014】このようにして得られた反応混合物から、
アミン類、溶媒を留去し、更に蒸留により精製すれば、
高純度のチオグリセリルN(β─エトキシ)ピロリドン
エーテル(9)を得ることができる。
【0015】さらに、化5及び化6において、γ−ブチ
ロラクトン(1)の代わりに、5−ペンタノリド、6−
ヘキサノリドを用いて同様の反応を行うことにより化3
においてR3 が炭素数2または3の低級アルキレン基で
あるメルカプト変性ラクタム誘導体を得ることができ
る。
【0016】かくして得られる化3で表されるメルカプ
ト変性ラクタム誘導体はこれ以外の公知のメルカプト変
性ラクタム誘導体と同様に毛髪処理剤として使用するこ
とができる。
【0017】すなわち、化4で表されるメルカプト変性
ラクタム誘導体を毛髪処理剤の一例として毛髪変形処理
剤の主剤として使用する場合、コールド二浴式パーマネ
ントウェーブ剤や加温二浴式パーマネントウェーブ剤の
第1液の形態、またはコールド一浴式パーマネントウェ
ーブ剤や加温一浴式パーマネントウェーブ剤の形態で用
いることができる。どちらの場合も高いウェーブ形成能
を有し、且つ、不快臭の少ない毛髪変形処理剤組成物が
得られる。
【0018】コールド及び加温二浴式パーマネントウェ
ーブ剤の第1液用処理剤は化4で表されるメルカプト変
性ラクタム誘導体の配合量が第1液中に好ましくは1〜
20重量%(以下単に%で示す)、特に好ましくは2〜
10%となるよう、水に溶解することにより製される。
この二浴式第1液用処理剤は酸、アルカリ及び緩衝剤に
よりpH3〜11、特にpH7〜9に調整することが好
ましい。
【0019】また、コールド及び加温一浴式パーマネン
トウェーブ剤は化4で表されるメルカプト変性ラクタム
誘導体の配合量が全量中に好ましくは0.1〜5.0
%,特に好ましくは0.5〜3.0%となるよう、水に
溶解することにより製される。この一浴式処理剤は酸、
アルカリ及び緩衝剤によりpH4〜10、特にpH7〜
9に調整することが好ましい。
【0020】緩衝剤としては、例えば特開昭61−72
11号公報第3頁右上欄1行〜左下欄10行に記載の緩
衝剤の他、毛髪、皮膚等にアルカリ剤が残留しにくいも
のとして水溶性アンモニウム塩/アルギニン、リジン等
の塩基性アミノ酸の組合せもある。これらの緩衝剤は本
発明処理剤中に総量で0.05〜10%、好ましくは
0.1〜5%配合されることが好ましい。
【0021】本発明の毛髪変形処理剤には、ウェーブ形
成効果の向上、毛髪損傷防止等の目的で次に挙げる
(1)ペプチド又はその誘導体、(2)2価金属塩、
(3)カチオン性ポリマー又は両性ポリマー等の1種又
は2種以上を併用するのが好ましい。
【0022】(1)ペプチド又はその誘導体
【0023】塩基性アミノ酸(例えばリジン、アルギ
ニン)の1種又は2種から合成された2量体以上のペプ
チド又は酸性アミノ酸(例えばグルタミン酸、アスパラ
ギン酸)の1種又は2種から合成された2量体以上のペ
プチド;羊毛、羽毛、ひずめ、角などのケラチン蛋白
質、特開昭57−88111号公報に記載のケラチン加
水分解物カチオン化物、アルブミン、グロブリン、コン
グリシニン、カゼインの蛋白質あるいは大豆蛋白質等の
分解誘導体として特開昭57−85308号公報に記載
されている方法により製造された加水分解物;天然に
存在するホルモン、又は生理活性ペプチド、例えばイン
スリン、酸化型グルタチオン等が挙げられる。これらの
うち分子量10,000以下、好ましくは5,000以
下のポリリジン;ケラチン蛋白質、大豆蛋白質等の加水
分解物;インスリンが特に好ましい。
【0024】これらのペプチド又はその誘導体は、単独
又は2種以上組合せて、毛髪処理剤組成物に0.01〜
50%、好ましくは0.1〜10%配合される。
【0025】(2)2価金属塩
【0026】下記化7
【化7】 で表される水溶性無機化合物、あるいは上記2価金属
(A)の酢酸塩、クエン酸塩、乳酸塩、コハク酸塩、酒
石酸塩等の有機酸塩が挙げられ、とりわけ、カルシウ
ム、亜鉛、ニッケル、マグネシウム、バリウムの酢酸
塩、あるいは塩化物が特に好ましい。
【0027】この2価金属塩は、単独又は2種以上組合
せて、最終使用形態において、金属イオンとして10〜
5000ppm、好ましくは100〜1000ppmに
なるように配合される。
【0028】(3)カチオン性ポリマー又は両性ポリマ
【0029】カチオン性ポリマーとしては特開昭56−
92812号公報に記載の水溶性又は無機塩若しくは有
機塩の存在下において水に可溶なカチオン性ポリマーが
挙げられる。これらのカチオン性ポリマーとしては、具
体的には、特開昭64−75411号公報第2頁左下欄
20行〜第5頁左上欄12行に記載の、セルロースエー
テル第四誘導体、水溶性コポリマー類、四級化ポリマー
類、ビニルピロリドンのコポリマー類及びポリリジン等
のカチオン性ポリマー、特開昭58−150506号公
報第3頁右下欄3〜14行に記載の四級化されたポリビ
ニルアミンの重合体及び共重合体及び同公報第4頁左上
欄7行〜右上欄1行に記載の四級化されたポリ−4−ビ
ニルピリジンの重合体等のカチオン性ポリマー、並びに
下記のアミノ変性シリコーン重合体が例示される。
【0030】〔アミノ変性シリコーン重合体〕
【0031】1分子中に少なくとも1個のアミノアルキ
ル基を有するオルガノシロキサンの重合体であるアミノ
変性シリコーン重合体。
【0032】このアミノ変性シリコーン重合体を形成す
るオルガノシロキサン中には、アミノアルキル基以外の
官能基としてメチル基を含むものが一般に用いられる
が、その他、エチル基、プロピル基等のアルキル基;ビ
ニル基、アリル基等のアルケニル基;フェニル基、ナフ
チル基等のアリール基;シクロヘキシル基等のシクロア
ルキル基;ヒドロキシ基、ヒドロキシアルキル基、オキ
シアルキレン基又はポリオキシアルキレン基等も含むこ
とができる。
【0033】アミノ変性シリコーン重合体に含まれるア
ミノアルキル基の代表的な例は下記化8又は下記化9で
示される。
【0034】
【化8】
【0035】
【化9】
【0036】上記の化8及び化9中のR7 の2価の炭化
水素基としては、メチレン基、エチレン基、プロピレン
基、ブチレン基、−CH2CH(CH3)CH2 −のようなアルキレ
ン基、−(CH2)2−C6H4−のようなアルキレンアリーレン
基が挙げられるが、これらのうちアルキレン基、特にプ
ロピレン基が好ましい。また、R9 及びR10の1価の炭
化水素基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、
ヘキシル基、フェニル基が挙げられる。また、R9 及び
10の双方が水素原子又は1価の炭化水素基であっても
よいし、R9 が水素原子であり、R10が1価の炭化水素
基であっても良い。更に、d及びeの好ましい値は、d
=0、e=1である。
【0037】また、ヒドロキシアルキル基の代表的な例
は次の一般式で示される。
【0038】−R7OH (式中、R7 は前記と同じ意味を有する。)
【0039】また、オキシアルキレン基及びポリオキシ
アルキレン基の代表的な例は次の一般式で示される。
【0040】−(R7f −O −(C h 2hO)g −H (式中、R7 は前記と同じ意味を有し、f は0又は1を
示し、g は1〜100の整数を示し、h は1〜5の整数
を示す。)
【0041】上記化11で表わされるヒドロキシアルキ
ル基のうちで好ましいものはf=1、gが3〜70の整
数、hが2又は3となるものである。ここで、hが2又
は3のものがブロック状又はランダム状に結合していて
もよい。これは他のhの整数の組み合わせの場合も同様
である。
【0042】代表的なアミノ変性シリコーン重合体とし
ては、下記化10又は下記化11で表わされるものが挙
げられる。
【0043】
【化10】
【0044】
【化11】
【0045】これらのうち、特に好ましいアミノ変性シ
リコーン重合体は下記化12で表わされるものである。
【0046】
【化12】
【0047】また、本発明におけるアミノ変性シリコー
ン重合体の代表的なものは、下記化13で表わされる、
重合体の平均分子量が約3000〜100000のもの
であり、これはアモジメチコーン(Amodimethicone)の名
称でCTFA辞典(米国Cosmetic Ingredient Dictiona
ry) 第3版中に記載されている。
【0048】
【化13】
【0049】両性ポリマーとしては、酸性ビニル単量体
と塩基性ビニル単量体とを共重合させることにより、ま
た両性単量体を重合させることにより、あるいは合成又
は天然の高分子にその性質に応じて酸性基、塩基性基、
酸性基と塩基性基の両者あるいは両性基を導入すること
により製造することができる。
【0050】上記両性ポリマーの代表例を示せば以下の
通りである。
【0051】(1)酸性ビニル単量体と塩基性ビニル単
量体との共重合物
【0052】典型的なものとしては、酸性ビニル単量体
又はその塩45〜55モル%、塩基性ビニル単量体又は
その塩45〜55モル%からなる単量体混合物を、公知
のラジカル重合開始剤の存在下で、また公知の促進剤の
存在下あるいは不存在下150℃で共重合することによ
り得られる両性共重合体を挙げることができる。ここに
いうモル比はそれぞれのビニル単量体が1分子中に1つ
の酸性基又は塩基性基を有する場合をいい、1分子中に
複数個の酸性基又は塩基性基を有する単量体の場合は、
正味の電荷がほぼ0となるよう適宜モル比を調整する。
【0053】酸性ビニル単量体とは、1分子中にカルボ
キシル基、スルホン酸基、リン酸基等の酸性基と、重合
可能なビニル基とを有する化合物であって、例えば、ア
クリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、ビニル安息香
酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン
酸、スチレンスルホン酸、ビニルスルホン酸、アリルス
ルホン酸、メタクリルスルホン酸、3−メタクリルプロ
パンスルホン酸等の不飽和一塩基酸、及びイタコン酸、
マレイン酸、フマール酸の如き不飽和二塩基酸、並びに
これらのモノエステル等を挙げることができる。また、
それらの塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩、アン
モニウム塩等が挙げられる。
【0054】塩基性ビニル単量体とは、1分子中に、1
級アミノ基、2級アミノ基、3級アミノ基等の塩基性基
と、重合可能なビニル基とを有する化合物であって、例
えば、ジメチルアミノエチルメタクリレート、ジエチル
アミノエチルメタクリレート、ジメチルアミノエチルア
クリレート、ジエチルアミノエチルアクリレート、ジメ
チルアミノプロピルアクリレート、ジメチルアミノプロ
ピルメタクリルアミド、ジメチルアミノプロピルアクリ
ルアミド、2−ビニルピリジン、4−ビニルピリジン、
ジメチルアリルアミン、ジアリルメチルアミン等及びそ
の4級化物を挙げることができる。
【0055】4級化物とは、水素化物、メチル化物、エ
チル化物であって、対アニオンが塩素イオン、臭素イオ
ン等のハロゲンイオン、水酸基イオン、メチル硫酸基等
である化合物が挙げられる。
【0056】この重合にあたって、酸性ビニル単量体及
び塩基性ビニル単量体以外に、酸性ビニル単量体及び塩
基性ビニル単量体と共重合可能な他のビニル単量体を任
意の第3成分として共重合することもできるが、この他
のビニル単量体の割合は、全単量体に対し60モル%以
下に抑えることが必要である。
【0057】この他のビニル単量体は、ラジカル重合開
始剤により重合可能なモノビニル化合物であって、例え
ば、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル等のアクリル
酸エステル類、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチ
ル等のメタクリル酸エステル類、スチレン、α−メチル
スチレン等のスチレン化合物、アクリルアミド、メタク
リルアミド、ビニルエーテル、酢酸ビニル等が挙げられ
る。
【0058】(2)両性単量体の重合物
【0059】典型的なものとして、下記化14で表され
る両性単量体を、ラジカル重合開始剤の存在下で20〜
130℃の温度範囲で重合して得られる両性重合体が挙
げられる。
【0060】
【化14】
【0061】一般式化14で表される両性単量体は、適
当なアクリル酸もしくはメタクリル酸のアミノアルキル
エステルあるいはアミノアルキルアミドとラクトン、サ
ルトン又は環状ホスファミドとの反応によって合成する
ことができる。
【0062】これらの化合物としては、例えば、3−ジ
メチル(メタクロイルオキシエチル)アンモニウム・プ
ロパンスルホネート、3−ジメチル(メタクロイルアミ
ドプロピル)アンモニウム・プロパンスルホネート等を
挙げることができる。
【0063】この重合にあたって、両性単量体以外に共
重合可能な他のビニル単量体を任意成分として共重合す
ることもできるが、この他のビニル単量体の割合は、全
単量体に対し60モル%以下に抑える必要がある。この
他のビニル単量体はラジカル重合開始剤により重合可能
なモノビニル化合物であって、例えば、アクリル酸メチ
ル、アクリル酸エチル等のアクリル酸エステル類、メタ
クリル酸メチル、メタクリル酸エチル等のメタクリル酸
エステル類、スチレン、α−メチルスチレン等のスチレ
ン化合物、アクリルアミド、メタクリルアミド、ビニル
エーテル、酢酸ビニル等が挙げられる。
【0064】これらのカチオン性ポリマーまたは両性ポ
リマーは単独又は2種類以上組合せて毛髪変形用処理剤
に0.01〜20%、好ましくは0.1〜10%配合さ
れる。
【0065】さらに本発明の毛髪変形処理剤には、本発
明の効果を妨げない範囲において、従来公知の他の成分
を添加配合することができる。他の成分としては、例え
ば、高級アルコール、カチオン性、アニオン性、両性の
界面活性剤、尿素、カチオン性シリコーン以外のシリコ
ーン、ステアリン酸アルミニウム、明バン等のアルミニ
ウム化合物、クエン酸、リンゴ酸等の有機酸、塩酸等の
無機酸、エチレンジアミン、モノ−、ジ−もしくはトリ
エタノールアミン、アミノヒドロキシメチルプロパンジ
オール、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、
2−アミノ−2−メチル−1、3−プロパンジオール、
モルホリン、アルギニン、リジン等の塩基性アミノ酸、
アンモニア、苛性ソーダ等のアルカリ剤、養毛料、殺菌
料、着色料、香料等が挙げられる。
【0066】本発明の毛髪変形処理剤は、コールド二浴
式パーマネントウェーブ剤や加温二浴式パーマネントウ
ェーブ剤の第1液として使用する場合は、第2液として
は通常用いられている酸化剤を0.5〜20%程度配合
した酸化剤溶液を用いる。酸化剤としては、臭素酸又は
その塩、過ホウ酸又はその塩、過酸化水素及びヨウ素等
が挙げられる。施用量は毛髪の長さや部分パーマか全体
パーマかによっても異なるが、第1剤及び第2剤とも各
々通常一回当り10〜300ml、好ましくは10〜2
00ml(加温式の場合は10〜150ml)が好まし
い。毛髪に第1剤を塗布した後、好ましくは2〜30分
間、特に好ましくは5〜15分間放置した後通常の処理
を行なう。加温二浴式パーマネントウェーブ剤の場合に
は、第1剤塗布後、毛髪を好ましくは40〜160℃に
加温する。加温温度及び時間は、毛髪の損傷の程度、使
用するペプチドの種類、緩衝剤の種類、pH、処理剤の剤
型によって変化し、パーマやヘアダイ、ブリーチなどを
していない健常毛髪に対しては、高温での処理が有利で
あるが、加熱による毛髪の損傷を考慮すると40〜16
0℃、特に40〜80℃の間が好ましい。又、加温時に
毛髪から水分が蒸散しないように、キャップで覆い、さ
らに加湿を行なうと効果的である。加温時間は、低温
程、長時間を要するが、同様の理由から30分以下、3
分〜10分の間が好ましい。一方、パーマ、ヘアダイ、
ブリーチなどをした化学処理毛では、より緩和な処理条
件を選択することが望ましい。
【0067】また、コールド一浴式パーマネントウェー
ブ剤や加温一浴式パーマネントウェーブ剤として使用す
る場合には、次のような方法によりパーマネント処理を
行なうことが好ましい。すなわち、まず、毛髪に処理剤
を施用する。毛髪は、処理剤の施用に先立ち、ロッド、
カーラー、加熱可能なハンディータイプのセット器具等
に巻きつけ、所望のウェーブを形成しておくことが望ま
しいが、ゆるやかなウェーブを望む場合は、ドライヤ
ー、ブラシを用いて、通常のブロー仕上げ方法によるく
せづけが行なえる。施用量は毛髪の長さや部分パーマか
全体パーマかによっても異なるが、通常1回当り10〜
300ml、好ましくは10〜200ml(加温式の場
合は10〜150ml)とするのが好ましい。コールド
一浴式パーマネントウェーブ剤の場合には剤を塗布後、
好ましくは2〜30分間、特に好ましくは5〜15分間
放置した後、通常の処理を行う。加温一浴式パーマネン
トウェーブ剤の場合には、剤を塗布後、加温二浴式パー
マネントウェーブ剤の第1剤の場合と同様に毛髪を好ま
しくは40〜160℃、特に好ましくは40〜80℃に
加温する。加温時間も同様に30分以下、3分〜10分
の間が好ましく、毛髪からの水分蒸散防止のために毛髪
をキャップで覆い、更に加湿を行うと効果的である。
【0068】本発明の化4で表されるメルカプト変成ラ
クタム誘導体は上述の毛髪変形処理剤以外にも、あらゆ
る毛髪処理剤及び毛髪化粧料の酸化防止剤又は着色防止
剤等として使用することができる。例えば、酸化染毛料
の第1剤に配合した場合、顕色物質、およびカップラー
物質の自動酸化を防止し、安定性の優れた角質繊維染色
組成物が得られ、また、シャンプー剤、リンス剤、トリ
ートメント剤、ブロー剤、毛髪セット料等に配合した場
合にも、自動酸化による剤の着色や液性の変化を防止
し、保存安定性の優れた組成物を得ることができる。
【0069】本発明の化4で表されるメルカプト変性ラ
クタム誘導体を毛髪変形処理剤組成物以外の毛髪処理剤
又は毛髪化粧料に使用する場合には、全量中に好ましく
は0.01〜10.0%、特に好ましくは0.05〜
5.0%配合される。
【0070】
【効果】本発明の化3で表されるメルカプト変成ラクタ
ム誘導体は、低刺激性で低臭のメルカプタン誘導体であ
り、毛髪処理剤として用いることができ、化4で表され
るメルカプト変成ラクタム誘導体を毛髪変形処理剤の主
剤として用いた場合、従来のチオグリコール酸、又はそ
の塩を主剤とする処理剤に比べ、ウェーブ形成効果が高
く、且つ不快臭の少ない毛髪変形処理剤組成物を提供す
ることができる。さらに、化4で表されるメルカプト変
成ラクタム誘導体を毛髪処理剤中に酸化防止剤、着色防
止剤等として配合することにより、安定性に優れた毛髪
処理剤組成物を提供することができる。
【0071】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、本発明はこれによって限定されるものではない。
【0072】実施例1 チオグリコール酸N−エチルピロリドンエステル(5)
の合成 γ−ブチロラクトン(1)175.3g(2.0mo
l)、モノエタノールアミン(2)112.7g(1.
9mol)、水72.1g(4.0mol)をオートク
レーブに仕込み、窒素ガス置換した後、温度260℃、
圧力30kg/cm2 の下で3時間反応させた。反応物
を蒸留し、N−(β−ヒドロキシエチル)−ピロリドン
(3)を得た。収量は183gで、GC純度は99.2
%(140−145℃/2mmHg)であった。ここで
得られたN−(β−ヒドロキシエチル)ピロリドン
(3)156.3g(1.2mol)、p−トルエンス
ルホン酸15.8g、チオグリコール酸(4)129.
0g(1.4mol)を攪拌器、温度計及び脱水管を付
けた反応フラスコ中に仕込み、窒素ガス雰囲気下で10
5℃、常圧にて2時間反応させた後、徐々に減圧し、最
終30mmHgにて5時間反応させた。反応物から触媒
を除去することにより、精製チオグリコール酸N−エチ
ルピロリドンエステル(5)220.0gを得た。GC
純度は99.0%、SH含量は99%以上であった。 (5)の物理データ 質量分析(GC/MS法) m/e 203を検出した。このシグナルはチオグリコ
ール酸N−エチルピロリドンエステル(5)の親イオン
のシグナルに相当する。 IR(neat法) νcm-1;2980,2880 CH伸縮振動(CH2
由来) ,2480 SH伸縮振動 ,1740 C=O伸縮振動(エステル基由来) ,1670 C=O伸縮振動(環状アミド基由来)1 H−NMR(D2 O)
【0073】
【化15】
【0074】δ ppm;4.4(2H)b’ ,3.6(4H)c’,f’ ,3.4(2H)a’ ,2.4(2H)d’ ,2.1(2H)e’
【0075】実施例2 チオグリセリルN−(β−エトキシ)ピロリドンエ−テ
ル(9)の合成 実施例1と同じ方法で得られたN−(β−ヒドロキシエ
チル)ピロリドン(3)129.0g(1.0mo
l)、エピクロルヒドリン(6)186.0g(2.0
mol)、水酸化ナトリウム40.0g(1.0mo
l)を攪拌器、温度計及び還流冷却器を付けた反応フラ
スコ中で50℃にて3時間反応させた。水酸化ナトリウ
ム、塩化ナトリウム等の無機物を濾別し、反応液を蒸留
してエポキシド(7)101.8g(〜150℃/3m
mHg)を得た。攪拌器、温度計、還流冷却器及びガス
導入管を付けた別の反応器にエタノール150g、トリ
エチルアミン15.4gを加えた後、硫化水素ガス
(8)を導入した。反応器内が硫化水素ガスで飽和した
ことを確認した後、最初の反応により得られているエポ
キシド(7)84.9g(0.46mol)、を反応器
に入れ、硫化水素の吸収が認められなくなるまで10℃
にて約1時間反応させた。ガス導入管から窒素ガスを導
入し、硫化水素ガスを窒素ガスで置換した後、反応物か
ら溶媒と触媒を除去することによりチオグリセリルN−
(β−エトキシ)ピロリドンエ−テル(9)100gを
得た。GC純度は88%、SH含量は90%以上であっ
た。 (9)の物理データ 質量分析(GC/MS法) m/e 219を検出した。このシグナルはチオグリセ
リルN−(β−エトキシ)ピロリドンエ−テル(9)の
親イオンのシグナルに相当する。 IR(neat法) νcm-1;3450 OH伸縮振動 ,2980,2880 CH伸縮振動(CH2 由来) ,2490 SH伸縮振動 ,1670 C=O伸縮振動(環状アミド基由来) ,1130,1090 C−O伸縮振動1 H−NMR(D2 O)
【0076】
【化16】
【0077】δ ppm;3.6(4H)k’,n’ ,3.4(5H)h’,i’,j’ ,2.7(2H)g’ ,2.4(2H)l’ ,2.1(2H)m’
【0078】実施例3 N−(β−メルカプトエチル)ピロリドン(13)及び
N−(α,α−メルカプト,メチル)ピロリドン(1
4)の合成 次の反応式に従って製造した。
【0079】
【化17】
【0080】ビニルピロリドン(10)177.8g
(1.6mol)及びチオ酢酸(11)127.9g
(1.7mol)を攪拌器、温度計及び還流冷却器を付
けたフラスコ中で5℃にて5時間、さらに、室温にて1
2時間反応させた。続いて、水酸化ナトリウム83.2
g(2.1mol)を10%溶液に調製し、フラスコ中
に添加し、アセテート加水分解を行った。この時のpH
は11である。加水分解後、反応フラスコに12N塩化
水素水51.2gを加え、反応液を中性(pH8)とし
た後、揮発分を除去し、さらに、エチルエーテルによる
抽出を行い目的物213.7gを得た。但し、この目的
物はN−(β−メルカプトエチル)ピロリドン(13)
とN−(α,α−メルカプト,メチル)ピロリドン(1
4)の混合物であり、生成比は85:4であった。両者
を合わせたGC純度は89%、SH含量は90%以上で
あった。 (13)と(14)の物理データ 質量分析(GC/MS法) m/e 145を検出した。このシグナルは化18で表
されるN−(β−メルカプトエチル)ピロリドン(1
3)と化19で表されるN−(α,α−メルカプト,メ
チル)ピロリドン(14)の親イオンのシグナルに相当
する。 IR(neat法) νcm-1;2980,2888 CH伸縮振動(CH2
由来) ,2536 SH伸縮振動 ,1688 C=O伸縮振動(環状アミド基由来)1 H−NMR(D2 O)
【0081】
【化18】
【0082】
【化19】
【0083】δ ppm,3.6(4H)p’,u’ ,2.7(2H)o’ ,2.4(2H)s’ ,2.1(2H)t’ ,5.5(1H)r’ ,1.7(3H)q’
【0084】実施例4 実施例1〜3で得られた3種のメルカプト変性ラクタム
誘導体(本発明化合物)又はチオグリコール酸(比較化
合物)の原液の臭いを調香師に評価させた結果を表1に
示す。
【0085】評価基準 ○:強い臭いはない。 ×:やや強い臭いがある。
【0086】
【表1】
【0087】実施例5
【0088】実施例1〜3で得られた3種のメルカプト
変性ラクタム誘導体(本発明化合物)又はチオグリコー
ル酸(比較化合物)を含む下記組成のコールド二浴式パ
ーマネントウェーブ剤第1剤を調製し、順毛ウィッグを
用いてコールドパーマ処理を行い(1液−10分 室
温、2液−10分 室温)、ウェーブ形成能と施術過程
での臭いを美容師に評価させた結果を表2に示す。な
お、本発明化合物を含むコールド二浴式パーマネントウ
ェーブ剤第1剤は、1か月保存後も、酸化や着色等が見
られず、安定性に優れていた。
【0089】 第1剤: メルカプト化合物 5.0 EDTA 0.5 重炭酸アンモニウム 3.0 アンモニア水*1 適 量 水 バランス ──────────────────────────────────── 100.0wt% *1 第1剤のpHが9.0になる量。
【0090】 第2剤: 臭素酸ナトリウム 5.0 水 95.0 ──────────────────────────────────── 100.0wt%
【0091】評価基準: ウェーブ形成能 ○:強い。 △:やや強い。 ×:弱い。
【0092】施術時の匂い ○:強い臭いはない。 ×:やや強い臭いがある。
【0093】
【表2】
【0094】実施例6
【0095】実施例1〜3で得られたメルカプト変性ラ
クタム誘導体(本発明化合物)を用いた下記組成の加温
一浴式パーマネントウェーブ剤を調製し、そのウェーブ
形成能を試験した結果を表3に示す。なお、本発明化合
物を含む加温一浴式パーマネントウェーブ剤は、1か月
保存後も、酸化や着色等が見られず、安定性に優れてい
た。
【0096】 メルカプト化合物 (表3記載) EDTA 0.5 リン酸二ナトリウム・12水和物 3.0 水酸化ナトリウム*2 適 量 水 バランス ──────────────────────────────────── 100.0wt% *2 pHが8.0になる量。
【0097】ウェーブ度測定試験の方法 15cmの日本人の健常毛髪10本を一束とし、ガラス
管(直径10mm)に巻き、これを各処理剤中に50
℃、80℃で各々15分間浸漬した。水で充分すすいだ
後、毛管をガラス管よりはずすと、毛髪はコイル状にな
る。このときの毛髪のコイルの長さを測定した。ウェー
ブ度は式1より求めた。
【0098】
【式1】
【0099】
【表3】
【0100】実施例1〜3で得られた3種のメルカプト
変性ラクタム誘導体(本発明化合物、チオグリコール酸
あるいは亜硫酸ナトリウム(比較化合物)又は水(対照
化合物)を含む下記組成のヘアカラー第1剤を調製し、
配合直後及び室温保存1か月後の液の着色の程度を観
察、評価した結果を表4に示す。
【0101】 試験化合物 0.5 エタノール 15.0 プロピレングリコール 10.0 オレイン酸 10.0 オレイン酸ジエタノールアミド 8.0 オレイルアルコール 2.0 ポリオキシエチレンオクチルドデシルエーテル (平均E.O.20モル付加) 10.0 塩化アンモニウム 3.0 アンモニア水(25%) 7.0 P-フェニレンジアミン 1.0 P-アミノフェノール 0.2 O-アミノフェノール 1.0 レゾルシノール 1.8 水 30.5 ──────────────────────────────────── 100.0wt%
【0102】液の着色の評価基準 ◎:ほとんど着色せず ○:やや着色あり △:かなりの着色 ×:完全な着色
【0103】
【表4】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記化1で表されるメルカプト変性ラク
    タム誘導体。 【化1】
  2. 【請求項2】 下記化2で表されるメルカプト変性ラク
    タム誘導体 【化2】 を含有する毛髪処理剤組成物。
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