JPH059749A - 鋳鉄管酸化スケールの封孔処理方法 - Google Patents

鋳鉄管酸化スケールの封孔処理方法

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JPH059749A
JPH059749A JP16728191A JP16728191A JPH059749A JP H059749 A JPH059749 A JP H059749A JP 16728191 A JP16728191 A JP 16728191A JP 16728191 A JP16728191 A JP 16728191A JP H059749 A JPH059749 A JP H059749A
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JP
Japan
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oxide scale
cast iron
pipe
sealing
iron pipe
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Application number
JP16728191A
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English (en)
Inventor
Mutsuo Uchida
睦雄 内田
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 鋳造後に鋳鉄管を焼鈍処理したときに管の外
表面に生成する酸化スケールを除去することなく耐食性
を保ったうえで、管継手部のシール性能を確保する。 【構成】 酸化スケールの生成した鋳鉄管5を封孔処理
剤3の中へ浸漬させ、次にその液面よりも上方の空間4
を減圧して、ポーラス部に含まれる空気を膨張させて排
出させる。その後大気圧に戻して、ポーラス部に封孔処
理剤を吸い込ませる。 【効果】 管5の外面に酸化スケールが残るため十分な
耐食性が得られる。ポーラス部に封孔処理剤が吸い込ま
れるため、継手を接合したときのシール性能が十分なも
のとなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は鋳鉄管酸化スケールの封
孔処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ダクタイル鋳鉄で金型遠心力鋳造
した鋳鉄管は、鋳造により生じた硬くて脆いセメンタイ
ト組織を分解し、伸びのあるフェライト組織にするた
め、鋳造後に 950℃〜1000℃の高温の炉で焼鈍してい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、焼鈍後に、
鋳鉄管の外表面には、耐食性はすぐれているが、厚い、
ポーラスな酸化スケールが生成する。この酸化スケール
を管の外面に付けたままその上から塗装すると、管外面
の耐食性は向上するが、継手接合時のシール性が確保で
きない。すなわち、継手の接合時には、管の受口内に挿
口を挿入して、受口の内面と挿口の外面との間をゴム製
のシール材でシールするが、管の外面にポーラスな酸化
スケールが付着していると、シール性能の低下をきた
す。
【0004】そこで従来は、管の外面にショットブラス
トを施して、酸化スケールの被膜を除去している。そし
て、このために、ショットブラストを行うための大型設
備が必要になるという問題点がある。また、せっかく生
成された酸化スケールの被膜を除去してしまうので、管
の耐食性の観点から好ましくないという問題点もある。
【0005】そこで本発明はこのような問題点を解決
し、酸化スケールの被膜を除去することなしに継手部の
シール性能を確保した、高耐食性鋳鉄管を得ることを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、鋳造後の焼鈍処理により外表面にポーラスな
酸化スケールが生成した鋳鉄管を封孔処理剤の浴槽内に
浸漬させ、浴槽における液面よりも上部の空気を減圧し
てポーラス部に含まれる空気を膨張させて排出させ、そ
の後液面よりも上部の空気を大気圧に戻して、前記ポー
ラス部に封孔処理剤を吸い込ませるものである。
【0007】
【作用】このようにすると、鋳鉄管の外面に生成した酸
化スケールを残すことから耐食性が確保され、しかもそ
のポーラス部には確実に封孔処理剤が吸い込まれるた
め、継手を接合したときのシール性能も十分なものとな
る。
【0008】
【実施例】図1において、1は封孔処理剤の浴槽で、開
閉蓋2により内部が密閉されている。浴槽1にはエチル
シリケートなどの封孔処理剤3が貯留され、この封孔処
理剤3よりも上方には空間4が形成されている。図示の
ように封孔処理剤3の内部に鋳鉄管5を浸漬可能とさ
れ、浴槽1の底部には、鋳鉄管5を水平に支持可能な台
6が設けられている。開閉蓋2にはバルブ7を備えた排
気管8が取り付けられており、この排気管8は真空ポン
プに接続されている。
【0009】次に、封孔処理の手順について説明する。
まず開閉蓋2を開き、鋳造後に焼鈍を受けて外面にポー
ラスな酸化スケールが生成した管5を浴槽内に搬入し、
この管5の両端の開口を塞いだうえでこれを封孔処理剤
3の液中に浸漬させ、台6により水平方向に支持する。
次に開閉蓋2を閉じて浴槽1を密閉し、封孔処理剤3よ
りも上方の空間4を真空ポンプにより減圧する。する
と、酸化スケールのポーラス部に含まれる空気は、膨張
してその大部分が酸化スケールの外に排出され、封孔処
理剤3の中を上方に移動して空間4内に達し、同様に排
気管8を通って外部へ排気される。
【0010】その後、空間4内を大気圧に戻すことによ
り、前述のようにして減圧されていたポーラス部が周り
の封孔処理剤3を吸い込む。最後に鋳鉄管5を浴槽1か
ら搬出すれば、その管5についての封孔処理作業が完了
する。
【0011】このようにすることで、酸化スケールのポ
ーラス部に封孔処理剤3を十分に浸透させることができ
る。たとえば、空間4内の空気の圧力を0.3kgf/cm3に減
圧して1分間保持し、その後大気圧に戻したところ、大
気圧下で封孔処理剤に浸漬したときの酸化スケールへの
浸透量に比べ、3倍〜5倍の浸透量を確保できた。
【0012】このように酸化スケールを鋳鉄管の外面に
そのまま残したうえで、その封孔処理を効果的に行える
ため、継手部のシール性を確保した高耐食性鋳鉄管を得
ることができる。
【0013】なお、上記においては、鋳鉄管を処理対象
として例示したが、鋳造後に焼鈍処理を行って酸化スケ
ールが生成するその他の鋳物全般についても、上記方法
を適用することができる。
【0014】
【発明の効果】以上のべたように本発明によると、鋳造
後の焼鈍処理により外表面にポーラスな酸化スケールが
生成した鋳鉄管を封孔処理剤の浴槽内に浸漬させ、浴槽
における液面よりも上部の空気を減圧してポーラス部に
含まれる空気を膨張させて排出させ、その後液面よりも
上部の空気を大気圧に戻して、前記ポーラス部に封孔処
理剤を吸い込ませるものであるため、鋳鉄管の外面に酸
化スケールが残ることになって十分な耐食性を得ること
ができ、しかも酸化スケールのポーラス部には確実に封
孔処理剤が吸い込まれるため、継手を接合したときのシ
ール性能を十分なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の鋳鉄管酸化スケールの封孔
処理方法の説明図である。
【符号の説明】
1 浴槽 3 封孔処理剤 4 空間 5 鋳鉄管 8 排気管

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 鋳造後の焼鈍処理により外表面にポーラ
    スな酸化スケールが生成した鋳鉄管を封孔処理剤の浴槽
    内に浸漬させ、浴槽における液面よりも上部の空気を減
    圧してポーラス部に含まれる空気を膨張させて排出さ
    せ、その後液面よりも上部の空気を大気圧に戻して、前
    記ポーラス部に封孔処理剤を吸い込ませることを特徴と
    する鋳鉄管酸化スケールの封孔処理方法。
JP16728191A 1991-07-09 1991-07-09 鋳鉄管酸化スケールの封孔処理方法 Pending JPH059749A (ja)

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