JPH0597353A - 昇降装置の通電回路 - Google Patents
昇降装置の通電回路Info
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- JPH0597353A JPH0597353A JP26193591A JP26193591A JPH0597353A JP H0597353 A JPH0597353 A JP H0597353A JP 26193591 A JP26193591 A JP 26193591A JP 26193591 A JP26193591 A JP 26193591A JP H0597353 A JPH0597353 A JP H0597353A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 リニアモータ駆動によるマルチゲージ式昇降
装置において、逆起電力を相殺して、省電力化を図るこ
とを目的とするものである。 【構成】 一方のゲージの下行運行によりその部分の電
機子コイルに発生する誘導逆起電力を、他方のゲージの
上行運行のその部分の電機子コイルの励磁電力として直
接的に利用するものである。
装置において、逆起電力を相殺して、省電力化を図るこ
とを目的とするものである。 【構成】 一方のゲージの下行運行によりその部分の電
機子コイルに発生する誘導逆起電力を、他方のゲージの
上行運行のその部分の電機子コイルの励磁電力として直
接的に利用するものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リニアモータ駆動によ
るロープレスのマルチゲージ式昇降装置において、その
省電力化を図った通電回路に関するものである。
るロープレスのマルチゲージ式昇降装置において、その
省電力化を図った通電回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来提案されているリニアモータ駆動に
よるロープレスの昇降装置の一例として、循環路内に複
数のゲージを運転する場合について図4に示す。同図に
示すようにこの循環路は、昇降路18−1,18−2が
並列的に設けられると共にそれらの上部及び下部を横移
動路19,19で連結したものであり、その内部に二台
のゲージ9,9がそれぞれ上下運行自在に収納されてい
る。
よるロープレスの昇降装置の一例として、循環路内に複
数のゲージを運転する場合について図4に示す。同図に
示すようにこの循環路は、昇降路18−1,18−2が
並列的に設けられると共にそれらの上部及び下部を横移
動路19,19で連結したものであり、その内部に二台
のゲージ9,9がそれぞれ上下運行自在に収納されてい
る。
【0003】ゲージ9の上部及び下部には磁場発生装置
10が設けられており、昇降路18−1,18−2の壁
面には、ゲージ9を取り囲むように所定の間隔をおいて
多数の電機子コイル1−1,1−2,〜,1−n,2−
1,2−2,〜2−nが配置されている。これらの電機
子コイル1−1,1−2,〜,1−n,2−1,2−
2,〜2−nは電機子として、ゲージ9の磁場発生装置
10は可動子として使用されるリニアシンクロナスモー
タが構成されている。
10が設けられており、昇降路18−1,18−2の壁
面には、ゲージ9を取り囲むように所定の間隔をおいて
多数の電機子コイル1−1,1−2,〜,1−n,2−
1,2−2,〜2−nが配置されている。これらの電機
子コイル1−1,1−2,〜,1−n,2−1,2−
2,〜2−nは電機子として、ゲージ9の磁場発生装置
10は可動子として使用されるリニアシンクロナスモー
タが構成されている。
【0004】従って、ゲージ9の位置に対応して、その
位置の電機子コイルを順次励磁することにより、ゲージ
9を上行き又は下行きさせることができる。電機子コイ
ル1−1,1−2,〜,1−n,2−1,2−2,〜2
−nに対する通電は、それぞれ電源20−1〜20−
n,21−1,21−n、スイッチ22−1〜22−
n,23−1〜23−n及び制御系7により行う。
位置の電機子コイルを順次励磁することにより、ゲージ
9を上行き又は下行きさせることができる。電機子コイ
ル1−1,1−2,〜,1−n,2−1,2−2,〜2
−nに対する通電は、それぞれ電源20−1〜20−
n,21−1,21−n、スイッチ22−1〜22−
n,23−1〜23−n及び制御系7により行う。
【0005】尚、図中の例では、三つのコイルを一つの
電源、スイッチにより励磁しているが、必ずしもこれに
限るものではない。また、磁場発生装置10は、ゲージ
9の下部又は上部にのみ設けても良い。また、図中では
循環路方式を例示しており、昇降路18−1はゲージ9
の上行運行する昇路であり、昇降路18−2はゲージ9
の下行運行する降路となっているが、必ずしもこれに限
るものではない。
電源、スイッチにより励磁しているが、必ずしもこれに
限るものではない。また、磁場発生装置10は、ゲージ
9の下部又は上部にのみ設けても良い。また、図中では
循環路方式を例示しており、昇降路18−1はゲージ9
の上行運行する昇路であり、昇降路18−2はゲージ9
の下行運行する降路となっているが、必ずしもこれに限
るものではない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来技術にお
いて、ゲージ9を上行運行させる場合に、磁場発生装置
10による磁場は、その位置におけるコイルに鎖交する
為、そのコイルには次のような逆起電力ERが発生す
る。尚、Φは鎖交磁束である。 ER={(d(Φ)/dt}・n …(1) この(1)式によれば逆起電力ERは、鎖交磁束Φの時
間的変化とコイルの巻数nに比例することを示してお
り、言い換えれば、逆起電力ERは、ゲージの移動速度
v,磁束密度B,コイルの直径D,コイルの巻数nに比
例することになる。
いて、ゲージ9を上行運行させる場合に、磁場発生装置
10による磁場は、その位置におけるコイルに鎖交する
為、そのコイルには次のような逆起電力ERが発生す
る。尚、Φは鎖交磁束である。 ER={(d(Φ)/dt}・n …(1) この(1)式によれば逆起電力ERは、鎖交磁束Φの時
間的変化とコイルの巻数nに比例することを示してお
り、言い換えれば、逆起電力ERは、ゲージの移動速度
v,磁束密度B,コイルの直径D,コイルの巻数nに比
例することになる。
【0007】一方、ゲージ9が下行運行する場合にも、
同様な現象により、起電力が発生し、そのままでは、抵
抗発熱等で無駄に消費される。この為、逆起電力ERの
発生するコイルには、その逆起電力ERに抗するため励
磁電流を投入している。本発明は、上記従来技術に鑑み
てなされたものであり、逆起電力を相殺することによ
り、コンパクト且つ低コストな省電力形のリニアモータ
式昇降装置を提供することを目的とする。
同様な現象により、起電力が発生し、そのままでは、抵
抗発熱等で無駄に消費される。この為、逆起電力ERの
発生するコイルには、その逆起電力ERに抗するため励
磁電流を投入している。本発明は、上記従来技術に鑑み
てなされたものであり、逆起電力を相殺することによ
り、コンパクト且つ低コストな省電力形のリニアモータ
式昇降装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】昇路での上行運行と、
降路での下行運行とを同時に同期させて行う昇降装置と
する。 上行運行に起因するコイルでの逆起電力を、下行運行
によるコイルでの起電力を以て相殺できるように、運行
位置に応じてコイル間の回路を順次形成させる。 上記回路を形成する為に、ゲージとその位置のコイル
からの情報を受けて、制御盤にて計算処理して通電路切
換装置を動作させ、所定のコイル間の通電路を形成す
る。
降路での下行運行とを同時に同期させて行う昇降装置と
する。 上行運行に起因するコイルでの逆起電力を、下行運行
によるコイルでの起電力を以て相殺できるように、運行
位置に応じてコイル間の回路を順次形成させる。 上記回路を形成する為に、ゲージとその位置のコイル
からの情報を受けて、制御盤にて計算処理して通電路切
換装置を動作させ、所定のコイル間の通電路を形成す
る。
【0009】
【作用】下行に伴う誘導起電力で、上行に伴う誘導逆起
電力を相殺する。つまり、上行に要する電力として利用
する。また、これを直接的に行うので、電力回生装置や
電力貯蔵装置等を要せず、極めてコンパクトな昇降装置
となる。
電力を相殺する。つまり、上行に要する電力として利用
する。また、これを直接的に行うので、電力回生装置や
電力貯蔵装置等を要せず、極めてコンパクトな昇降装置
となる。
【0010】
【実施例】以下、本発明について、図面に示す実施例を
参照して詳細に説明する。図1に本発明の一実施例を示
す。同図に示すように、本実施例は、図中右側の上行系
統Aと、図中左側の下行系統Bとに別れている。上行系
統Aにおいては、昇路内にゲージ9−1が上行運行自在
に収納されており、ゲージ9−1の上部には磁場発生装
置10−1が設けられている。昇路内には、そのゲージ
9−1を取り囲むように多数の電機子コイル1−1〜1
−nが下から順に配列している。
参照して詳細に説明する。図1に本発明の一実施例を示
す。同図に示すように、本実施例は、図中右側の上行系
統Aと、図中左側の下行系統Bとに別れている。上行系
統Aにおいては、昇路内にゲージ9−1が上行運行自在
に収納されており、ゲージ9−1の上部には磁場発生装
置10−1が設けられている。昇路内には、そのゲージ
9−1を取り囲むように多数の電機子コイル1−1〜1
−nが下から順に配列している。
【0011】同様に下行系統Bにおいては、降路内にゲ
ージ9−2が下行運行自在に収納されており、ゲージ9
−2の上部には磁場発生装置10−2が設けられてい
る。降路内には、そのゲージ9−2を取り囲むように多
数の電機子コイル2−1〜2−nが上から順に配列して
いる。ここで、上行のゲージ9−1と下行のゲージ9−
2は、その発進、加速、等速運転、減速及び停止が概ね
同期するように、各電機子コイル1−1〜1−n及び各
電機子コイル2−1〜2−nは順次励磁される。
ージ9−2が下行運行自在に収納されており、ゲージ9
−2の上部には磁場発生装置10−2が設けられてい
る。降路内には、そのゲージ9−2を取り囲むように多
数の電機子コイル2−1〜2−nが上から順に配列して
いる。ここで、上行のゲージ9−1と下行のゲージ9−
2は、その発進、加速、等速運転、減速及び停止が概ね
同期するように、各電機子コイル1−1〜1−n及び各
電機子コイル2−1〜2−nは順次励磁される。
【0012】また、ゲージ9−1、9−2の位置、速
度、当該位置での電機子コイルの電圧、電流等の状態量
は、計測伝送系8により制御盤7に取り込まれ、この制
御盤7は、所定の計算を行い、通電路切換盤3を制御す
る。通電路切換盤3においては、電機子コイル1−1〜
1−n及び電機子コイル2−1〜2−nがスイッチ4−
1〜4−n及びスイッチ5−1〜5−nに通電ケーブル
を介して結線し、これらスイッチ4−1〜4−n及びス
イッチ5−1〜5−nは相互に結線している。
度、当該位置での電機子コイルの電圧、電流等の状態量
は、計測伝送系8により制御盤7に取り込まれ、この制
御盤7は、所定の計算を行い、通電路切換盤3を制御す
る。通電路切換盤3においては、電機子コイル1−1〜
1−n及び電機子コイル2−1〜2−nがスイッチ4−
1〜4−n及びスイッチ5−1〜5−nに通電ケーブル
を介して結線し、これらスイッチ4−1〜4−n及びス
イッチ5−1〜5−nは相互に結線している。
【0013】これらのスイッチ4−1〜4−n及びスイ
ッチ5−1〜5−nは、各電機子コイル1−1〜1−n
及び電機子コイル2−1〜2−nに運行を妨げる方向に
発生する逆起電力ERを相互に相殺するように制御盤7
によりオン−オフされる。即ち、上行系統Aにおいて、
ゲージ9−1が電機子コイル1−1を速度vで通過する
場合、この電機子コイル1−1には運行を妨げる方向に
逆起電力ERが発生する。一方、下行系統Bにおいて、
ゲージ9−2が電機子コイル2−1を速度vで通過する
場合、この電機子コイル2−1には運行を妨げる方向に
逆起電力ERが発生する。その時、スイッチ4−1、5
−1を投入して、双方の電機子コイル1−1、2−1を
接続し逆起電力ERを相殺する。
ッチ5−1〜5−nは、各電機子コイル1−1〜1−n
及び電機子コイル2−1〜2−nに運行を妨げる方向に
発生する逆起電力ERを相互に相殺するように制御盤7
によりオン−オフされる。即ち、上行系統Aにおいて、
ゲージ9−1が電機子コイル1−1を速度vで通過する
場合、この電機子コイル1−1には運行を妨げる方向に
逆起電力ERが発生する。一方、下行系統Bにおいて、
ゲージ9−2が電機子コイル2−1を速度vで通過する
場合、この電機子コイル2−1には運行を妨げる方向に
逆起電力ERが発生する。その時、スイッチ4−1、5
−1を投入して、双方の電機子コイル1−1、2−1を
接続し逆起電力ERを相殺する。
【0014】このようにして、下行時のエネルギーが回
生され、上行用のエネルギー(補償用)として利用され
る。引続き、ゲージ9−1が電機子コイル1−2、1−
3〜1−nを通過し、ゲージ9−2が電機子コイル2−
2、2−3〜2−nを連続的に通過する時、スイッチ4
−2、5−2、4−3、5−3〜4−n、5−nを順次
投入して、それらの双方の電機子コイルを接続すること
により、それぞれ逆起電力ERを相殺する。尚、ここで
は、議論を簡単にするため、等速運転するものとした。
また、図中では、ゲージ9−1、9−2は、上行系統
A、下行系統Bにそれぞれ一つずつ設けたが、それぞれ
複数設けても良く、その場合には、図中に重ねて示すよ
うに通電路切換盤3を複数設ける必要がある。
生され、上行用のエネルギー(補償用)として利用され
る。引続き、ゲージ9−1が電機子コイル1−2、1−
3〜1−nを通過し、ゲージ9−2が電機子コイル2−
2、2−3〜2−nを連続的に通過する時、スイッチ4
−2、5−2、4−3、5−3〜4−n、5−nを順次
投入して、それらの双方の電機子コイルを接続すること
により、それぞれ逆起電力ERを相殺する。尚、ここで
は、議論を簡単にするため、等速運転するものとした。
また、図中では、ゲージ9−1、9−2は、上行系統
A、下行系統Bにそれぞれ一つずつ設けたが、それぞれ
複数設けても良く、その場合には、図中に重ねて示すよ
うに通電路切換盤3を複数設ける必要がある。
【0015】ここで、通電路切換盤3における、スイッ
チ4−1〜4−n及びスイッチ5−1〜5−nの結線態
様は、図1に示すものに限らず、図2に示すように、奇
数番同士、偶数番同士を結線するようにしても良い。即
ち、通電路切換盤3を二つの通電路切換盤3−1、3−
2に分離し、通電路切換盤3−1では、奇数番の電機子
コイルがスイッチ4−1、4−3〜4−n−1及びスイ
ッチ5−1、5−3〜5−n−1により結線し、これら
スイッチ4−1、4−3〜4−n−1及びスイッチ5−
1、5−3〜5−n−1は相互に結線しており、通電路
切換盤3−2では、偶数番の電機子コイルがスイッチ4
−2、4−4〜4−n及びスイッチ5−2、5−4〜5
−nにより結線し、これらスイッチ4−2、4−4〜4
−n及びスイッチ5−2、5−4〜5−nは相互に結線
している。
チ4−1〜4−n及びスイッチ5−1〜5−nの結線態
様は、図1に示すものに限らず、図2に示すように、奇
数番同士、偶数番同士を結線するようにしても良い。即
ち、通電路切換盤3を二つの通電路切換盤3−1、3−
2に分離し、通電路切換盤3−1では、奇数番の電機子
コイルがスイッチ4−1、4−3〜4−n−1及びスイ
ッチ5−1、5−3〜5−n−1により結線し、これら
スイッチ4−1、4−3〜4−n−1及びスイッチ5−
1、5−3〜5−n−1は相互に結線しており、通電路
切換盤3−2では、偶数番の電機子コイルがスイッチ4
−2、4−4〜4−n及びスイッチ5−2、5−4〜5
−nにより結線し、これらスイッチ4−2、4−4〜4
−n及びスイッチ5−2、5−4〜5−nは相互に結線
している。
【0016】この様にすると、ゲージ9−1、9−2が
奇数番の電機子コイルと偶数番の電機子コイルとの間に
ある場合、前述した逆起電力ERの方向が、奇数番の電
機子コイルに対するものと偶数番の電機子コイルに対す
るものとが反対方向となるので、それらの通電路を分離
して形成することになる。例えば、上行系統Aにおいて
ゲージ9−1が電機子コイル1−1、1−2の間にあ
り、下行系統Bにおいてゲージ9−2が電機子コイル2
−1、2−2の間にある場合、図2に示すようにスイッ
チ4−1、5−1を閉じて電機子コイル1−1、2−1
を接続し、スイッチ4−2、5−2を閉じて電機子コイ
ル1−2、2−2を接続するのである。
奇数番の電機子コイルと偶数番の電機子コイルとの間に
ある場合、前述した逆起電力ERの方向が、奇数番の電
機子コイルに対するものと偶数番の電機子コイルに対す
るものとが反対方向となるので、それらの通電路を分離
して形成することになる。例えば、上行系統Aにおいて
ゲージ9−1が電機子コイル1−1、1−2の間にあ
り、下行系統Bにおいてゲージ9−2が電機子コイル2
−1、2−2の間にある場合、図2に示すようにスイッ
チ4−1、5−1を閉じて電機子コイル1−1、2−1
を接続し、スイッチ4−2、5−2を閉じて電機子コイ
ル1−2、2−2を接続するのである。
【0017】本実施例では、下行時のエネルギー回生に
より上行用のエネルギーが賄われるが、実際上は通電路
や電機子コイル自身におけるジュール損等の損失や上
行、下行運行の若干量の同期遅れや運行誤差等のため、
必ずしも十分ではない。そのため、昇降装置の健全正確
な運行の為には、図3に示す他の実施例のように補助駆
動源を設けることが望ましい。即ち、本実施例では、各
電機子コイル1−1〜1−n、2−1〜2−nに隣接し
て副電機子コイル11−1〜11−n、12−1〜12
−nを配設し、これら副電機子コイル11−1〜11−
n、12−1〜12−nに対して通電ケーブル17を介
して通電路切換装置13−1、13−2、電源14−
1、14−2を接続したものである。
より上行用のエネルギーが賄われるが、実際上は通電路
や電機子コイル自身におけるジュール損等の損失や上
行、下行運行の若干量の同期遅れや運行誤差等のため、
必ずしも十分ではない。そのため、昇降装置の健全正確
な運行の為には、図3に示す他の実施例のように補助駆
動源を設けることが望ましい。即ち、本実施例では、各
電機子コイル1−1〜1−n、2−1〜2−nに隣接し
て副電機子コイル11−1〜11−n、12−1〜12
−nを配設し、これら副電機子コイル11−1〜11−
n、12−1〜12−nに対して通電ケーブル17を介
して通電路切換装置13−1、13−2、電源14−
1、14−2を接続したものである。
【0018】制御盤7は、計測伝達系8により計測され
た各種の状態量により、この補助駆動力の必要量を演算
し、所定の副電機子コイルを励磁するものである。例え
ば、通電路切換装置13−1、13−2におけるスイッ
チ15−1、16−1が投入されると、上行系統Aの副
電機子コイル11−1、下行系統Bの副電機子コイル1
2−1が、励磁され必要な推力を発生することになる。
尚、その他の構成は前述した実施例と同様である。
た各種の状態量により、この補助駆動力の必要量を演算
し、所定の副電機子コイルを励磁するものである。例え
ば、通電路切換装置13−1、13−2におけるスイッ
チ15−1、16−1が投入されると、上行系統Aの副
電機子コイル11−1、下行系統Bの副電機子コイル1
2−1が、励磁され必要な推力を発生することになる。
尚、その他の構成は前述した実施例と同様である。
【0019】
【発明の効果】以上、実施例に基づいて具体的に説明し
ように、本発明は、下行時の誘導起電力で上行時の逆起
電力を直接的に補償するので、コンパクト、且つ、低コ
ストで省電力型のリニアモータ式昇降装置が可能とな
る。
ように、本発明は、下行時の誘導起電力で上行時の逆起
電力を直接的に補償するので、コンパクト、且つ、低コ
ストで省電力型のリニアモータ式昇降装置が可能とな
る。
【図1】本発明の一実施例を示す構成図である。
【図2】本発明の一実施例における通電路切換回路の改
良例を示す構成図である。
良例を示す構成図である。
【図3】本発明の他の実施例を示す構成図である。
【図4】従来の昇降装置の構成図である。
1−1〜1−n,2−1〜2−n 電機子コイル 3 通電路切換盤 4−1〜4−n,5−1〜5−n スイッチ 6 通電ケーブル 7 制御盤 8 計測伝達系 9−1、9−2 ゲージ 10−1、10−2 磁場発生装置 11−1〜11−n,12−1〜12−n 電機子コイ
ル 13、13−1、13−2 通電路切換装置 14−1、14−2 電源 15−1〜15−n,16−1〜16−n スイッチ 17 通電ケーブル 18 昇降路 19 横移動路 20−1〜20−n,21−1〜21−n 電源 22−1〜22−n,23−1〜23−n スイッチ
ル 13、13−1、13−2 通電路切換装置 14−1、14−2 電源 15−1〜15−n,16−1〜16−n スイッチ 17 通電ケーブル 18 昇降路 19 横移動路 20−1〜20−n,21−1〜21−n 電源 22−1〜22−n,23−1〜23−n スイッチ
Claims (2)
- 【請求項1】 昇路及び降路内にそれぞれゲージを上下
運行自在に収納すると共に該ゲージに磁場発生装置を設
け、更に前記昇路、降路に沿って多数の電機子コイルを
配設し、該電機子コイルに順次通電することにより、前
記昇路内での前記ゲージの上行運行と前記降路内での前
記ゲージの下行運行とを同期して行う昇降装置の通電回
路おいて、前記ゲージの下行運行により当該部の電機子
コイルに発生する誘導逆起電力を、前記ゲージの上行運
行の当該部の電機子コイルの励磁電力として直接的に利
用することを特徴とする昇降装置の通電回路。 - 【請求項2】 前記電機子コイルに隣接して副電機子コ
イルを配設し、該副電機子コイルに専用の電源回路を設
けて前記ゲージの推力を増減させることを特徴とする請
求項1記載の昇降装置の通電回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26193591A JPH0597353A (ja) | 1991-10-09 | 1991-10-09 | 昇降装置の通電回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26193591A JPH0597353A (ja) | 1991-10-09 | 1991-10-09 | 昇降装置の通電回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0597353A true JPH0597353A (ja) | 1993-04-20 |
Family
ID=17368734
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26193591A Withdrawn JPH0597353A (ja) | 1991-10-09 | 1991-10-09 | 昇降装置の通電回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0597353A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2016126939A1 (en) * | 2015-02-05 | 2016-08-11 | Otis Elevator Company | Ropeless elevator control system |
WO2017005575A1 (de) * | 2015-07-09 | 2017-01-12 | Thyssenkrupp Elevator Ag | Verfahren zum betreiben eines aufzugsystems sowie aufzugsystem |
US10703603B2 (en) | 2014-10-16 | 2020-07-07 | Thyssenkrupp Elevator Ag | Operating a cyclical transport system based on an equal cycle time |
-
1991
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