JPH0596866A - 受容層転写フイルム、受容層転写方法及び画像形成方法 - Google Patents
受容層転写フイルム、受容層転写方法及び画像形成方法Info
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- JPH0596866A JPH0596866A JP3289439A JP28943991A JPH0596866A JP H0596866 A JPH0596866 A JP H0596866A JP 3289439 A JP3289439 A JP 3289439A JP 28943991 A JP28943991 A JP 28943991A JP H0596866 A JPH0596866 A JP H0596866A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 従来の問題点を解決し、染料受容層（及び保
護層）が正確に転写され、結果として優れた昇華染料画
像が形成される画像形成方法を提供すること。 【構成】 長尺基材フイルム上に転写性受容層を設けて
なり、該転写性受容層が、シートの搬送方向に垂直に分
断されていることを特徴とする受容層転写フイルム、染
料受容層転写フイルムからサーマルヘッドにより染料受
容層を被転写材の所定領域に転写する方法において、受
容層転写フイルムが、長尺基材フイルム上に受容層転写
領域よりも大きな幅で且つ垂直に分断されて転写性受容
層が設けられてなり、受容層を転写する際、被転写材に
おける受容層転写領域の末端線が、転写性受容層の末端
線と同一位置又はそれを越える位置になる様に転写する
ことを特徴とする受容層転写方法、及び転写された受容
層に染料画像を形成し、更に該画像面に必要に応じて保
護層を転写する画像形成方法。
護層）が正確に転写され、結果として優れた昇華染料画
像が形成される画像形成方法を提供すること。 【構成】 長尺基材フイルム上に転写性受容層を設けて
なり、該転写性受容層が、シートの搬送方向に垂直に分
断されていることを特徴とする受容層転写フイルム、染
料受容層転写フイルムからサーマルヘッドにより染料受
容層を被転写材の所定領域に転写する方法において、受
容層転写フイルムが、長尺基材フイルム上に受容層転写
領域よりも大きな幅で且つ垂直に分断されて転写性受容
層が設けられてなり、受容層を転写する際、被転写材に
おける受容層転写領域の末端線が、転写性受容層の末端
線と同一位置又はそれを越える位置になる様に転写する
ことを特徴とする受容層転写方法、及び転写された受容
層に染料画像を形成し、更に該画像面に必要に応じて保
護層を転写する画像形成方法。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、受容層転写フイルム、
受容層転写方法及び画像形成方法に関し、更に詳しくは
染料受容層（及び保護層）が被転写材の所望画像形成面
に正確に転写され、結果として優れた昇華染料画像が形
成される画像形成方法に関する。
受容層転写方法及び画像形成方法に関し、更に詳しくは
染料受容層（及び保護層）が被転写材の所望画像形成面
に正確に転写され、結果として優れた昇華染料画像が形
成される画像形成方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、種々の熱転写方法が公知である
が、それらの中で昇華性染料を記録剤とし、これを紙や
プラスチックフイルム等の基材フイルムに担持させて熱
転写フイルムとし、染料受容層を設けた紙やプラスチッ
クフイルム等の被転写材上に各種のフルカラー画像を形
成する方法が提案されている。この場合には加熱手段と
してプリンターのサーマルヘッドが使用され、極めて短
時間の加熱によって３色又は４色の多数の色ドットを被
転写材に転移させ、該多色の色ドットにより原稿のフル
カラー画像を再現するものである。上記方法で画像形成
が可能な被転写材は、染料染着性のあるプラスチックシ
ート或いは染料受容層を予め設けてある紙等に限定さ
れ、一般の普通紙等には直接画像が形成出来ないという
問題がある。勿論、一般の普通紙であってもその表面に
受容層を形成しておけば、画像形成は可能であるが、こ
れは一般的にはコスト高であり、例えば、葉書、メモ、
便箋、レポート用紙等の如き一般的な既製の被転写材に
は応用困難である。
が、それらの中で昇華性染料を記録剤とし、これを紙や
プラスチックフイルム等の基材フイルムに担持させて熱
転写フイルムとし、染料受容層を設けた紙やプラスチッ
クフイルム等の被転写材上に各種のフルカラー画像を形
成する方法が提案されている。この場合には加熱手段と
してプリンターのサーマルヘッドが使用され、極めて短
時間の加熱によって３色又は４色の多数の色ドットを被
転写材に転移させ、該多色の色ドットにより原稿のフル
カラー画像を再現するものである。上記方法で画像形成
が可能な被転写材は、染料染着性のあるプラスチックシ
ート或いは染料受容層を予め設けてある紙等に限定さ
れ、一般の普通紙等には直接画像が形成出来ないという
問題がある。勿論、一般の普通紙であってもその表面に
受容層を形成しておけば、画像形成は可能であるが、こ
れは一般的にはコスト高であり、例えば、葉書、メモ、
便箋、レポート用紙等の如き一般的な既製の被転写材に
は応用困難である。
【０００３】この様な問題点を解決する方法として、普
通紙等の既製品の被転写材に画像を形成しようとする場
合、その必要部分のみに染料受容層を手軽に形成する方
法として、受容層転写フイルムが知られている。更に以
上の如く形成された染料画像の耐久性を向上させる為
に、染料画像面に透明な樹脂からなる保護層転写フイル
ムも提案されている。更に操作を簡便にする方法とし
て、長尺基材フイルムの面にイエロー、シアン、マゼン
タ及び必要に応じてブラックの各染料層を面順次に形成
し、更に同一基材フイルム面に転写性染料受容層及び転
写性保護層を設け、先ず該受容層を被転写材に転写さ
せ、続いて該受容層に各色の染料を転写させてフルカラ
ー画像を形成し、更に画像面に保護層を転写させる複合
熱転写フイルムも提案されている。
通紙等の既製品の被転写材に画像を形成しようとする場
合、その必要部分のみに染料受容層を手軽に形成する方
法として、受容層転写フイルムが知られている。更に以
上の如く形成された染料画像の耐久性を向上させる為
に、染料画像面に透明な樹脂からなる保護層転写フイル
ムも提案されている。更に操作を簡便にする方法とし
て、長尺基材フイルムの面にイエロー、シアン、マゼン
タ及び必要に応じてブラックの各染料層を面順次に形成
し、更に同一基材フイルム面に転写性染料受容層及び転
写性保護層を設け、先ず該受容層を被転写材に転写さ
せ、続いて該受容層に各色の染料を転写させてフルカラ
ー画像を形成し、更に画像面に保護層を転写させる複合
熱転写フイルムも提案されている。
【０００４】
【発明が解決しようとしている問題点】上記の受容層転
写フイルムの１例を図１ａ及びｂに示す。かかる受容層
転写フイルムは、ポリエステルフイルム等の基材フイル
ム１の表面に、必要に応じて剥離層（不図示）を介して
染料染着性の良好な樹脂層２を設け、更に必要に応じて
その表面に接着剤層３を設けたものである。この受容層
転写フイルムを用いて、サーマルヘッドにより被転写材
４の所望領域に受容層２を転写する場合、図１ｃに示す
様に転写された受容層２の末端が図１ｃの点線で示した
如く直線に切れない場合がある。これは、サーマルヘッ
ドが所定幅の受容層を転写後、オフの状態になっても直
ちに冷えることがなく、残熱によって受容層が余分に転
写され、且つ切れ目が垂直にならないことによる。この
様に受容層が所定領域からはみ出して転写されると、該
受容層に染料を転写して画像を形成する場合、点線と曲
線で囲まれた不要部分にも染料が転写され、形成された
画像が見苦しくなるという問題が発生する。以上の如き
問題は受容層に形成された画像面に保護層熱転写フイル
ムから保護層を転写させる場合にも同様に発生する。従
って、本発明の目的は、上記従来の問題点を解決し、染
料受容層（及び保護層）が正確に転写され、結果として
優れた昇華染料画像が形成される画像形成方法を提供す
ることである。
写フイルムの１例を図１ａ及びｂに示す。かかる受容層
転写フイルムは、ポリエステルフイルム等の基材フイル
ム１の表面に、必要に応じて剥離層（不図示）を介して
染料染着性の良好な樹脂層２を設け、更に必要に応じて
その表面に接着剤層３を設けたものである。この受容層
転写フイルムを用いて、サーマルヘッドにより被転写材
４の所望領域に受容層２を転写する場合、図１ｃに示す
様に転写された受容層２の末端が図１ｃの点線で示した
如く直線に切れない場合がある。これは、サーマルヘッ
ドが所定幅の受容層を転写後、オフの状態になっても直
ちに冷えることがなく、残熱によって受容層が余分に転
写され、且つ切れ目が垂直にならないことによる。この
様に受容層が所定領域からはみ出して転写されると、該
受容層に染料を転写して画像を形成する場合、点線と曲
線で囲まれた不要部分にも染料が転写され、形成された
画像が見苦しくなるという問題が発生する。以上の如き
問題は受容層に形成された画像面に保護層熱転写フイル
ムから保護層を転写させる場合にも同様に発生する。従
って、本発明の目的は、上記従来の問題点を解決し、染
料受容層（及び保護層）が正確に転写され、結果として
優れた昇華染料画像が形成される画像形成方法を提供す
ることである。
【０００５】
【問題点を解決する為の手段】上記目的は以下の本発明
によって達成される。即ち、本発明は、長尺基材フイル
ム上に転写性受容層を設けてなり、該転写性受容層が、
シートの搬送方向に垂直に分断されていることを特徴と
する受容層転写フイルム、染料受容層転写フイルムから
サーマルヘッドにより染料受容層を被転写材の所定領域
に転写する方法において、受容層転写フイルムが、長尺
基材フイルム上に受容層転写領域よりも大きな幅で且つ
垂直に分断されて転写性受容層が設けられてなり、受容
層を転写する際、被転写材における受容層転写領域の末
端線が、転写性受容層の末端線と同一位置又はそれを越
える位置になる様に転写することを特徴とする受容層転
写方法、及び転写された受容層に染料画像を形成し、更
に該画像面に必要に応じて保護層を転写する画像形成方
法である。
によって達成される。即ち、本発明は、長尺基材フイル
ム上に転写性受容層を設けてなり、該転写性受容層が、
シートの搬送方向に垂直に分断されていることを特徴と
する受容層転写フイルム、染料受容層転写フイルムから
サーマルヘッドにより染料受容層を被転写材の所定領域
に転写する方法において、受容層転写フイルムが、長尺
基材フイルム上に受容層転写領域よりも大きな幅で且つ
垂直に分断されて転写性受容層が設けられてなり、受容
層を転写する際、被転写材における受容層転写領域の末
端線が、転写性受容層の末端線と同一位置又はそれを越
える位置になる様に転写することを特徴とする受容層転
写方法、及び転写された受容層に染料画像を形成し、更
に該画像面に必要に応じて保護層を転写する画像形成方
法である。
【０００６】
【作用】転写性受容層をシートの搬送方向に垂直に分断
して形成し、染料受容層を被転写材の所定領域に転写す
る際、被転写材の受容層転写領域の末端線が、受容層転
写フイルムの転写性受容層の末端線と同一位置又はそれ
を越える位置になる様に転写することによって、染料受
容層が正確に被転写材の所望位置に転写され、結果とし
て優れた昇華染料画像が形成される。
して形成し、染料受容層を被転写材の所定領域に転写す
る際、被転写材の受容層転写領域の末端線が、受容層転
写フイルムの転写性受容層の末端線と同一位置又はそれ
を越える位置になる様に転写することによって、染料受
容層が正確に被転写材の所望位置に転写され、結果とし
て優れた昇華染料画像が形成される。
【０００７】
【好ましい実施態様】図面に示す好ましい実施態様を参
照して本発明を更に詳しく説明する。図１ａは従来の受
容層転写フイルムであり、図１ｂはその断面である。こ
の様な受容層転写フイルムでサーマルヘッドにより受容
層を転写させると、図１ｃに示す様に転写受容層の末端
が垂直に切れない場合がある。本発明では、図１ｄに示
す様に受容層２を不連続に、即ち所定幅に分断して設け
てある。図１ｅの例は本発明の別の実施態様を示すもの
で、受容層２に加えてイエローＹ、マゼンタＭ、シアン
Ｃの各染料層及び転写性保護層５が設けられている。図
１ｅの受容層転写フイルム（複合熱転写フイルム）を用
いて本発明の受容層転写方法及び画像形成方法を説明す
る。先ず、受容層転写フイルムと被転写材（紙）４とを
プリンター内に装着し、受容層の転写を行う。被転写材
４における受容層の転写領域が幅Ａである場合（図１
ｆ）、受容層転写フイルムの受容層の幅はＡ＋α（α＞
０）（図１ｅ）であり、受容層の転写開始位置は、図１
ｅの点線位置となり、サーマルヘッドによる加熱終了位
置は、図１ｅの受容層２の右側端部線となる。この右側
端部線を、より十分に直線状に転写させるには、サーマ
ルヘッドの加熱終了位置を上記右側端部線を僅かに越え
る位置、例えば、βの線とするのが更に好ましい。この
様にして受容層２を被転写材４に転写することによっ
て、転写された受容層２1 の転写終了位置は十分に直線
状となる。
照して本発明を更に詳しく説明する。図１ａは従来の受
容層転写フイルムであり、図１ｂはその断面である。こ
の様な受容層転写フイルムでサーマルヘッドにより受容
層を転写させると、図１ｃに示す様に転写受容層の末端
が垂直に切れない場合がある。本発明では、図１ｄに示
す様に受容層２を不連続に、即ち所定幅に分断して設け
てある。図１ｅの例は本発明の別の実施態様を示すもの
で、受容層２に加えてイエローＹ、マゼンタＭ、シアン
Ｃの各染料層及び転写性保護層５が設けられている。図
１ｅの受容層転写フイルム（複合熱転写フイルム）を用
いて本発明の受容層転写方法及び画像形成方法を説明す
る。先ず、受容層転写フイルムと被転写材（紙）４とを
プリンター内に装着し、受容層の転写を行う。被転写材
４における受容層の転写領域が幅Ａである場合（図１
ｆ）、受容層転写フイルムの受容層の幅はＡ＋α（α＞
０）（図１ｅ）であり、受容層の転写開始位置は、図１
ｅの点線位置となり、サーマルヘッドによる加熱終了位
置は、図１ｅの受容層２の右側端部線となる。この右側
端部線を、より十分に直線状に転写させるには、サーマ
ルヘッドの加熱終了位置を上記右側端部線を僅かに越え
る位置、例えば、βの線とするのが更に好ましい。この
様にして受容層２を被転写材４に転写することによっ
て、転写された受容層２1 の転写終了位置は十分に直線
状となる。
【０００８】続いて転写受容層２1 にイエロー画像、マ
ゼンタ画像及びシアン画像が転写されて所望のカラー画
像６が形成され、更に必要であれば、保護層５をその画
像面に転写する。この保護層の転写方式も上記の受容層
転写方式に準じるのが好ましい。本発明で使用する被転
写材は、主として各種の紙、例えば、普通紙、ＰＰＣ用
紙、熱転写紙、上質紙、アート紙、コート紙、キャスト
コート紙、ケント紙等であるが、プラスチックシートや
合成紙或はこれらの積層物であってもよいのは当然であ
る。
ゼンタ画像及びシアン画像が転写されて所望のカラー画
像６が形成され、更に必要であれば、保護層５をその画
像面に転写する。この保護層の転写方式も上記の受容層
転写方式に準じるのが好ましい。本発明で使用する被転
写材は、主として各種の紙、例えば、普通紙、ＰＰＣ用
紙、熱転写紙、上質紙、アート紙、コート紙、キャスト
コート紙、ケント紙等であるが、プラスチックシートや
合成紙或はこれらの積層物であってもよいのは当然であ
る。
【０００９】本発明の使用する受容層転写フイルムは、
図１ｄ又はｅに図解的に示す様に、ポリエステルフイル
ム、ポリイミドフイルム等の基材フイルム１の一方の面
に、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、塩化ビニル樹
脂、酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
体、スチレン樹脂等の如く昇華性染料染着性の樹脂から
なる染料受容層２を不連続に形成し、その上に必要に応
じて被転写材に対する密着性等を付与させる目的で、塩
化ビニル−酢酸ビニル共重合体、アクリル樹脂、ポリア
ミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、エポ
キシ樹脂等の接着剤からなる接着層を形成し、更にこの
接着層には、クッション性、隠蔽性、白色度、箔切れ性
等を付与させる目的で顔料、フィラー、発泡剤等を包含
させてもよい。又、反対面に必要に応じて耐熱滑性層を
形成することが出来る。これを任意の被転写材４の面に
重ね、本発明方法により背面からサーマルヘッドで加熱
印圧することによって、被転写材４の必要領域にのみ端
縁がシャープな染料受容層２1を転写させることが出来
る。以上の如く形成される染料受容層は任意の厚さでよ
いが、一般的には１〜３０μｍの厚さである。
図１ｄ又はｅに図解的に示す様に、ポリエステルフイル
ム、ポリイミドフイルム等の基材フイルム１の一方の面
に、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、塩化ビニル樹
脂、酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
体、スチレン樹脂等の如く昇華性染料染着性の樹脂から
なる染料受容層２を不連続に形成し、その上に必要に応
じて被転写材に対する密着性等を付与させる目的で、塩
化ビニル−酢酸ビニル共重合体、アクリル樹脂、ポリア
ミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、エポ
キシ樹脂等の接着剤からなる接着層を形成し、更にこの
接着層には、クッション性、隠蔽性、白色度、箔切れ性
等を付与させる目的で顔料、フィラー、発泡剤等を包含
させてもよい。又、反対面に必要に応じて耐熱滑性層を
形成することが出来る。これを任意の被転写材４の面に
重ね、本発明方法により背面からサーマルヘッドで加熱
印圧することによって、被転写材４の必要領域にのみ端
縁がシャープな染料受容層２1を転写させることが出来
る。以上の如く形成される染料受容層は任意の厚さでよ
いが、一般的には１〜３０μｍの厚さである。
【００１０】本発明の画像形成方法では、染料受容層２
1 が前記の方法で転写された後、該受容層に熱転写方法
で染料画像を形成する。ここで使用する昇華染料転写フ
イルムは公知のいずれの熱転写フイルムでもよいが、１
例として図１ｅに示す例について説明する。この複合熱
転写シートは、基材フイルム１の一方の面に転写性受容
層、イエローＹ、マゼンタＭ及びシアンＣ、更に必要に
応じてブラック（不図示）の昇華性染料をバインダーで
担持させ、必要に応じて保護層５及び背面に耐熱滑性層
を設けたもので、プリンタのサーマルヘッドで印字する
ことによって、図１ｆに示す様に濃淡自在で任意の階調
性フルカラー画像６が受容層２1 中に形成される。
1 が前記の方法で転写された後、該受容層に熱転写方法
で染料画像を形成する。ここで使用する昇華染料転写フ
イルムは公知のいずれの熱転写フイルムでもよいが、１
例として図１ｅに示す例について説明する。この複合熱
転写シートは、基材フイルム１の一方の面に転写性受容
層、イエローＹ、マゼンタＭ及びシアンＣ、更に必要に
応じてブラック（不図示）の昇華性染料をバインダーで
担持させ、必要に応じて保護層５及び背面に耐熱滑性層
を設けたもので、プリンタのサーマルヘッドで印字する
ことによって、図１ｆに示す様に濃淡自在で任意の階調
性フルカラー画像６が受容層２1 中に形成される。
【００１１】又、本発明において使用する複合熱転写フ
イルムの保護層５は、ポリエステルフイルム、ポリイミ
ドフイルム等の基材フイルム１の一方の面に、ポリエス
テル樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、塩化ビニル−
酢酸ビニル共重合体等の透明性、耐久性に優れた保護層
５を形成し、その上に必要に応じて塩化ビニル−酢酸ビ
ニル共重合体、アクリル樹脂、ポリアミド等の接着剤か
らなる接着層（不図示）を形成したものである。尚、上
記の保護層の転写に代えて、ポリエステルフイルム、塩
化ビニル樹脂フイルム等の保護ラミネートシートを画像
面に必要に応じて接着層を介して熱ロールや熱プレス等
で貼り付けてもよい。この際上記の保護層及びラミネー
トシートは紫外線遮断効果を有するものであってもよ
い。
イルムの保護層５は、ポリエステルフイルム、ポリイミ
ドフイルム等の基材フイルム１の一方の面に、ポリエス
テル樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、塩化ビニル−
酢酸ビニル共重合体等の透明性、耐久性に優れた保護層
５を形成し、その上に必要に応じて塩化ビニル−酢酸ビ
ニル共重合体、アクリル樹脂、ポリアミド等の接着剤か
らなる接着層（不図示）を形成したものである。尚、上
記の保護層の転写に代えて、ポリエステルフイルム、塩
化ビニル樹脂フイルム等の保護ラミネートシートを画像
面に必要に応じて接着層を介して熱ロールや熱プレス等
で貼り付けてもよい。この際上記の保護層及びラミネー
トシートは紫外線遮断効果を有するものであってもよ
い。
【００１２】
【実施例】次に実施例及び比較例を挙げて本発明を更に
具体的に説明する。尚、文中、部又は％とあるのは特に
断りのない限り重量基準である。 実施例１ 背面に耐熱滑性層が形成されているポリエチレンテレフ
タレートフイルム（＃２５、東レ製）の表面に、下記の
組成の受容層形成用塗工液をバーコーターにより乾燥時
５．０ｇ／ｍ2 になる割合で幅３０ｃｍ、間隔１２３ｃ
ｍで塗布し、更にその上に下記の接着層形成用塗工液を
乾燥時２．０ｇ／ｍ2 の割合で同様に塗布し乾燥させて
転写性受容層を形成した。受容層用塗工液組成 ； 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体（ＵＣＣ製、ＶＹＨＤ） １００部 エポキシ変性シリコーン（ＫＦ−３９３、信越化学工業製） ３部 アミノ変性シリコーン（ＫＳ−３４３、信越化学工業製） ３部 メチルエチルケトン／トルエン（重量比１／１） ４００部接着剤層用塗工液組成 ； ポリメチルメタクリレート（三菱レイヨン製、ＢＲ−１０６） １００部 メチルエチルケトン／トルエン（重量比１／１） ５００部
具体的に説明する。尚、文中、部又は％とあるのは特に
断りのない限り重量基準である。 実施例１ 背面に耐熱滑性層が形成されているポリエチレンテレフ
タレートフイルム（＃２５、東レ製）の表面に、下記の
組成の受容層形成用塗工液をバーコーターにより乾燥時
５．０ｇ／ｍ2 になる割合で幅３０ｃｍ、間隔１２３ｃ
ｍで塗布し、更にその上に下記の接着層形成用塗工液を
乾燥時２．０ｇ／ｍ2 の割合で同様に塗布し乾燥させて
転写性受容層を形成した。受容層用塗工液組成 ； 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体（ＵＣＣ製、ＶＹＨＤ） １００部 エポキシ変性シリコーン（ＫＦ−３９３、信越化学工業製） ３部 アミノ変性シリコーン（ＫＳ−３４３、信越化学工業製） ３部 メチルエチルケトン／トルエン（重量比１／１） ４００部接着剤層用塗工液組成 ； ポリメチルメタクリレート（三菱レイヨン製、ＢＲ−１０６） １００部 メチルエチルケトン／トルエン（重量比１／１） ５００部
【００１３】次に前記のポリエステルフイルムの余白部
分に、乾燥時塗布量が夫々約３ｇ／ｍ2 になる様に、下
記のイエロー、マゼンタ及びシアンのインキを面順次に
幅３０ｃｍ（間隔１ｃｍ）に繰り返し塗布及び乾燥して
３色の昇華性染料層を形成した。イエローインキ 分散染料（Ｍａｃｒｏｌｅｘ Ｙｅｌｌｏｗ ６Ｇ、バイエル社製、C.I. Ｄｉｓｐｅｒｓｅ Ｙｅｌｌｏｗ ２０１） ５．５部 ポリビニルブチラール樹脂（エスレックＢＸ−１、積水化学製） ４．５部 メチルエチルケトン／トルエン（重量比１／１） ８９．０部マゼンタインキ 染料としてマゼンタ分散染料（Ｃ．Ｉ．Ｄｉｓｐｅｒｓ
ｅ Ｒｅｄ ６０）を使用した他はイエローインキと同
様。シアンインキ 染料としてシアン分散染料（Ｃ．Ｉ．Ｓｏｌｖｅｎｔ
Ｂｌｕｅ ６３）を使用した他はイエローインキと同
様。
分に、乾燥時塗布量が夫々約３ｇ／ｍ2 になる様に、下
記のイエロー、マゼンタ及びシアンのインキを面順次に
幅３０ｃｍ（間隔１ｃｍ）に繰り返し塗布及び乾燥して
３色の昇華性染料層を形成した。イエローインキ 分散染料（Ｍａｃｒｏｌｅｘ Ｙｅｌｌｏｗ ６Ｇ、バイエル社製、C.I. Ｄｉｓｐｅｒｓｅ Ｙｅｌｌｏｗ ２０１） ５．５部 ポリビニルブチラール樹脂（エスレックＢＸ−１、積水化学製） ４．５部 メチルエチルケトン／トルエン（重量比１／１） ８９．０部マゼンタインキ 染料としてマゼンタ分散染料（Ｃ．Ｉ．Ｄｉｓｐｅｒｓ
ｅ Ｒｅｄ ６０）を使用した他はイエローインキと同
様。シアンインキ 染料としてシアン分散染料（Ｃ．Ｉ．Ｓｏｌｖｅｎｔ
Ｂｌｕｅ ６３）を使用した他はイエローインキと同
様。
【００１４】次に同じポリエステルフイルムの余白面
（３０ｃｍ）に下記の組成の保護層形成用インキを固形
分基準で５ｇ／ｍ2 の割合でグラビアコート方法により
塗布し、更にその上に下記の接着剤層形成用塗工液を固
形分基準で２ｇ／ｃｍ2 の割合で同様に塗布し、乾燥し
て本発明の複合熱転写フイルムとした。保護層用塗工液組成 ； ポリメチルメタクリレート（三菱レイヨン製、ＢＲ−８５） １００部 メチルエチルケトン／トルエン（重量比１／１） ５００部接着剤層用塗工液組成 ； 塩化ビニル／酢酸ビニル共重合体樹脂（電気化学工業製、１０００ＡＳ） １００部 メチルエチルケトン／トルエン（重量比１／１） ５００部
（３０ｃｍ）に下記の組成の保護層形成用インキを固形
分基準で５ｇ／ｍ2 の割合でグラビアコート方法により
塗布し、更にその上に下記の接着剤層形成用塗工液を固
形分基準で２ｇ／ｃｍ2 の割合で同様に塗布し、乾燥し
て本発明の複合熱転写フイルムとした。保護層用塗工液組成 ； ポリメチルメタクリレート（三菱レイヨン製、ＢＲ−８５） １００部 メチルエチルケトン／トルエン（重量比１／１） ５００部接着剤層用塗工液組成 ； 塩化ビニル／酢酸ビニル共重合体樹脂（電気化学工業製、１０００ＡＳ） １００部 メチルエチルケトン／トルエン（重量比１／１） ５００部
【００１５】実施例２ ビデオプリンタに、Ａ４版の普通紙を装着し、先ず最初
に幅２５ｃｍの染料受容層をサーマルヘッドで転写し
た。この際、図１ｅの受容層２の左最端部から転写した
場合（比較例）、転写された受容層の末端は図１ｃの如
くなった。一方、転写開始位置を図１ｅの点線位置から
開始した場合には、転写された受容層２1は図１ｆの様
にその端縁が直線状であった。次いで上記２種の転写受
容層にイエロー、マゼンタ及びシアンの各染料層から全
面にフルカラーの人物画を形成した。更に画像面に保護
層を転写したところ、美麗且つ耐久性に優れた画像とな
った。但し上記において受容層の端部が直線状でない場
合には見苦しい画像となった。
に幅２５ｃｍの染料受容層をサーマルヘッドで転写し
た。この際、図１ｅの受容層２の左最端部から転写した
場合（比較例）、転写された受容層の末端は図１ｃの如
くなった。一方、転写開始位置を図１ｅの点線位置から
開始した場合には、転写された受容層２1は図１ｆの様
にその端縁が直線状であった。次いで上記２種の転写受
容層にイエロー、マゼンタ及びシアンの各染料層から全
面にフルカラーの人物画を形成した。更に画像面に保護
層を転写したところ、美麗且つ耐久性に優れた画像とな
った。但し上記において受容層の端部が直線状でない場
合には見苦しい画像となった。
【００１６】
【効果】以上の如き本発明によれば、転写性受容層をシ
ートの搬送方向に垂直に分断して形成し、染料受容層を
被転写材の所定領域に転写する際、被転写材の受容層転
写領域の末端線が、受容層転写フイルムの転写性受容層
の末端線と同一位置になる様に転写することによって、
染料受容層が正確に被転写材の所望位置に転写され、結
果として優れた昇華染料画像が形成される。
ートの搬送方向に垂直に分断して形成し、染料受容層を
被転写材の所定領域に転写する際、被転写材の受容層転
写領域の末端線が、受容層転写フイルムの転写性受容層
の末端線と同一位置になる様に転写することによって、
染料受容層が正確に被転写材の所望位置に転写され、結
果として優れた昇華染料画像が形成される。
【００１７】
【図１】本発明の受容層転写フイルム、受容層転写方法
及び画像形成方法を図解的に説明する図。
及び画像形成方法を図解的に説明する図。
１：基材フイルム ２：転写性受容層 ３：接着剤層 ４：被転写材 ５：転写性保護層 Ｙ：イエロー染料層 Ｍ：マゼンタ染料層 Ｃ：シアン染料層 ６：カラー画像
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成４年９月１６日
【手続補正１】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項３
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正２】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】０００７
【補正方法】変更
【補正内容】
【０００７】
【好ましい実施態様】図面に示す好ましい実施態様を参
照して本発明を更に詳しく説明する。図１ａは従来の受
容層転写フイルムであり、図１ｂはその断面である。こ
の様な受容層転写フイルムでサーマルヘッドにより受容
層を転写させると、図１ｃに示す様に転写受容層の末端
が垂直に切れない場合がある。本発明では、図１ｄに示
す様に受容層２を不連続に、即ち所定幅に分断して設け
てある。図１ｅの例は本発明の別の実施態様を示すもの
で、受容層２に加えてイエローＹ、マゼンタＭ、シアン
Ｃの各染料層及び転写性保護層５が設けられている。図
１ｅの受容層転写フイルム（複合熱転写フイルム）を用
いて本発明の受容層転写方法及び画像形成方法を説明す
る。先ず、受容層転写フイルムと被転写材（紙）４とを
プリンター内に装着し、受容層の転写を行う。被転写材
４における受容層の転写領域が幅Ａである場合（図１
ｆ）、受容層転写フイルムの受容層の幅はＡ＋α（α＞
０）（図１ｅ）であり、受容層の転写開始位置は、図１
ｅの点線位置となり、サーマルヘッドによる加熱終了位
置は、理論的には図１ｅの転写性受容層２の右側端部線
となるが、実際には、サーマルヘッドによる加熱終了位
置は、転写性受容層の右側端部線の直前、例えば、０〜
２ｍｍ程度前の位置であってもよい。これは、転写性受
容層の転写に際し、転写性受容層はサーマルヘッドによ
って、サーマルヘッドの位置よりも若干先（図面上右方
向）まで加熱されており、サーマルヘッドによる加熱を
転写性受容層の右側端部線より多少前で停止したとして
も、残っている転写性受容層の右側端部は、既に被転写
材に転写されている部分の転写性受容層に引っ張られて
転写され、転写性受容層の右側端部線まで奇麗に直線状
に剥離して被転写材に転写されるからである。尚、この
右側端部線を、より十分に直線状に転写させるには、サ
ーマルヘッドの加熱終了位置を上記右側端部線を僅かに
越える位置、例えば、βの線とするのが更に好ましい。
この様にして受容層２を被転写材４に転写することによ
って、転写された受容層２１の転写終了位置は十分に直
線状となる。
照して本発明を更に詳しく説明する。図１ａは従来の受
容層転写フイルムであり、図１ｂはその断面である。こ
の様な受容層転写フイルムでサーマルヘッドにより受容
層を転写させると、図１ｃに示す様に転写受容層の末端
が垂直に切れない場合がある。本発明では、図１ｄに示
す様に受容層２を不連続に、即ち所定幅に分断して設け
てある。図１ｅの例は本発明の別の実施態様を示すもの
で、受容層２に加えてイエローＹ、マゼンタＭ、シアン
Ｃの各染料層及び転写性保護層５が設けられている。図
１ｅの受容層転写フイルム（複合熱転写フイルム）を用
いて本発明の受容層転写方法及び画像形成方法を説明す
る。先ず、受容層転写フイルムと被転写材（紙）４とを
プリンター内に装着し、受容層の転写を行う。被転写材
４における受容層の転写領域が幅Ａである場合（図１
ｆ）、受容層転写フイルムの受容層の幅はＡ＋α（α＞
０）（図１ｅ）であり、受容層の転写開始位置は、図１
ｅの点線位置となり、サーマルヘッドによる加熱終了位
置は、理論的には図１ｅの転写性受容層２の右側端部線
となるが、実際には、サーマルヘッドによる加熱終了位
置は、転写性受容層の右側端部線の直前、例えば、０〜
２ｍｍ程度前の位置であってもよい。これは、転写性受
容層の転写に際し、転写性受容層はサーマルヘッドによ
って、サーマルヘッドの位置よりも若干先（図面上右方
向）まで加熱されており、サーマルヘッドによる加熱を
転写性受容層の右側端部線より多少前で停止したとして
も、残っている転写性受容層の右側端部は、既に被転写
材に転写されている部分の転写性受容層に引っ張られて
転写され、転写性受容層の右側端部線まで奇麗に直線状
に剥離して被転写材に転写されるからである。尚、この
右側端部線を、より十分に直線状に転写させるには、サ
ーマルヘッドの加熱終了位置を上記右側端部線を僅かに
越える位置、例えば、βの線とするのが更に好ましい。
この様にして受容層２を被転写材４に転写することによ
って、転写された受容層２１の転写終了位置は十分に直
線状となる。
Claims (5)
- 【請求項１】 長尺基材フイルム上に転写性受容層を設
けてなり、該転写性受容層が、シートの搬送方向に垂直
に分断されていることを特徴とする受容層転写フイル
ム。 - 【請求項２】 転写性受容層に対して面順次にイエロ
ー、シアン及びマゼンタの染料層及び／又は転写性保護
層が設けられている請求項１に記載の受容層転写フイル
ム。 - 【請求項３】 染料受容層転写フイルムからサーマルヘ
ッドにより染料受容層を被転写材の所定領域に転写する
方法において、受容層転写フイルムが、長尺基材フイル
ム上に受容層転写領域よりも大きな幅で且つ垂直に分断
されて転写性受容層が設けられてなり、受容層を転写す
る際、被転写材における受容層転写領域の末端線が、転
写性受容層の末端線と同一位置又はそれを越える位置に
なる様に転写することを特徴とする受容層転写方法。 - 【請求項４】 請求項３において転写された受容層に染
料画像を形成し、更に該画像面に必要に応じて保護層を
転写する画像形成方法。 - 【請求項５】 保護層の転写を請求項３と同様な方式で
行う請求項４に記載の画像形成方法。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3289439A JPH0596866A (ja) | 1991-10-09 | 1991-10-09 | 受容層転写フイルム、受容層転写方法及び画像形成方法 |
| US07/880,657 US5392059A (en) | 1991-05-13 | 1992-05-11 | Image forming method using thermal transfer |
| GB9415145A GB2278807B (en) | 1991-05-13 | 1992-05-13 | Image forming method using thermal transfer |
| GB9210245A GB2258843B (en) | 1991-05-13 | 1992-05-13 | Image forming method using thermal transfer |
| GB9505845A GB2286559B (en) | 1991-05-13 | 1992-05-13 | Thermal transfer method |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3289439A JPH0596866A (ja) | 1991-10-09 | 1991-10-09 | 受容層転写フイルム、受容層転写方法及び画像形成方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0596866A true JPH0596866A (ja) | 1993-04-20 |
Family
ID=17743275
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3289439A Pending JPH0596866A (ja) | 1991-05-13 | 1991-10-09 | 受容層転写フイルム、受容層転写方法及び画像形成方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0596866A (ja) |
-
1991
- 1991-10-09 JP JP3289439A patent/JPH0596866A/ja active Pending
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