JPH059643B2 - - Google Patents

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JPH059643B2
JPH059643B2 JP7297990A JP7297990A JPH059643B2 JP H059643 B2 JPH059643 B2 JP H059643B2 JP 7297990 A JP7297990 A JP 7297990A JP 7297990 A JP7297990 A JP 7297990A JP H059643 B2 JPH059643 B2 JP H059643B2
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piston
voltage
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pulse
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Yoichi Ogiura
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Fujikoshi KK
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、電磁マルチバルブのスプール等の位
置決めに使用するON/OFF電磁弁とフイードバ
ツク位置センサ及びピストンとシリンダで構成さ
れる油圧アクチユエータの位置決め制御回路に関
するものである。
(従来技術) ピストンシリンダ装置のそれぞれの圧力室に接
続された2個のON/OFFの3方向電磁切換弁の
内部または外部にチエツク弁を設け、位置決めさ
れている場合は、両方の3方向電磁切換弁をON
状態とし、負荷スプリングとチエツク弁の作用で
中間位置に停止させることができるピストンシリ
ンダ装置の位置決め精度を良くするための制御回
路として、フイードバツク位置センサから得られ
る現在値と指令値との偏差に比例したOFF時間
のパルスを電磁切換弁に与える方法があり、その
例として実開昭63−187703号公報に示す方法があ
る。
(発明が解決しようとする課題) 偏差に比例したOFF時間のパルスを電磁切換
弁に与える方法においては以下の課題がある。
(1) ピストンシリンダ装置の位置決めにON/
OFF電磁弁を使用する目的としては、加工精
度がサーボ弁や電磁比例弁程には要求されず安
価に製作できるということがあり、この条件を
残す限りにおいては、パルスに対する個々の電
磁切換弁の作動具合いのバラツキの大きいもの
である。
また、電磁切換弁の可動鉄心とガイド間の摺
動抵抗やシリンダとピストン間のシールによる
摺動抵抗等があるため一定のOFF時間のパル
スを同一の電磁切換弁に与えた場合においても
電磁切換弁の作動具合いやチエツク弁およびピ
ストンの動きに大きな差が見られる場合があ
る。それから当然のこととして、切換回数、摺
動回数が増加すれば経年変化という形で電磁切
換弁の作動具合いやピストンの動きに差が出て
くる。
これらの機差や経年変化が位置決め精度に及
ぼす影響を少なくする方法として偏差に対する
パルスのOFF時間の変化率を大きくすること
も考えられるが、このようにすると偏差−パル
ス幅変換の行える比例領域が少なくなるため
に、何かの原因で行き過ぎが生じた場合や
ON/OFF電磁弁の特性のバラツキによりハン
チングをおこす恐れが出てくる。
(2) 本考案に関するピストンシリンダ装置は、そ
れぞれの圧力室に接続された2個のON/OFF
の3方向電磁切換弁の内部または外部にチエツ
ク弁を設け、位置決めされている場合は両方の
3方向電磁切換弁をON状態とし、負荷スプリ
ングとチエツク弁の作用で中間位置に停止させ
ることができるものである。
ピストンを移動させる場合は進行方向の圧力
室に接続された3方向電磁切換弁をOFFとす
ることで圧力室の圧力をタンク圧とし、引つ張
るようにピストンを移動するものであるが、第
1図のようにスプリング力に対抗して進む場合
と第2図のようにスプリング力に加勢されて進
む場合の大きく異なる2つの制御形態が存在す
る。
スプリング力に対抗して進む場合は、OFF
する電磁切換弁が充分に切換わつていないと移
動しないのに対して、スプリング力に加勢され
て進む場合は、OFFする電磁切換弁が充分に
切換わつている必要はなく、電磁切換弁の切換
え過渡状態にて、圧力室の圧油がタンク側に漏
れるだけで移動を開始する。
そこで、実開昭63−187703号公報に示す回路
での偏差に対するパルスのON時間比率(ON
デユーテイ)の変化を書換えてみると第6図の
ように表すことができる。
スプリング力に対抗して進む場合は、主とし
てAの部分、スプリング力に加勢されて進む場
合は、主としてBの部分を使用することにな
る。
不感帯を越えた直後のパルスのON時間比率
を小さくするか、パルスのOFF時間そのもの
を長くすれば(パルスの周期を長くする等)、
不感帯を越えた直後のパルスのON時間比率で
いずれの方向にも移動するが、パルスのON時
間比率が小さくなりすぎると電磁切換弁のプラ
ンジヤが完全に戻りきつてしまうと共に、コイ
ルのインダクタンスに蓄積されていた電磁エネ
ルギーも完全に放出されてしまうため電磁切換
弁のONおくれ時間の改善ができなくなる。
このため、スプリング力に加勢されて進む方
向では、不感帯内での位置停止ができなくなり
ハンチング状態となる。
そこで、ハンチング状態にならないように余
裕をみて、不感帯を越えた直後(C点)のパル
スのON時間比率を大きくすると、第7図のB
の部分が実質上の不感帯となり不感帯幅が拡大
される。
しかし従来の方法では、電池切換弁の電気的
特性のバラツキや電源電圧変動及び油温の変動
を考慮した上で、上記2つの異なる制御状態に
ついてバランスのとれた最小OFFパルス幅及
びパルス周期を選択することは困難であつた。
一方、偏差に対するパルスのOFF時間比率
の変化率またはON時間比率の変化率、つまり
サーボゲインについて考えてみると、スプリン
グ力に対抗して進む場合は、電磁切換弁が完全
にOFF状態になるまでにしないとピストンが
移動しないため、次に偏差が“0”になつた時
にON状態にして停止させようとしても、電磁
コイルのインダクタンスにより充分なコイル電
流が直ちに流れないため、直ちに停止すること
ができず行き過ぎを生じる。
次に、この行き過ぎを補正するために、スプ
リング力に加勢されて進む方向の電磁切換弁を
OFFにするが、この時、電磁切換弁を完全に
OFFする状態までにすると同様に電磁コイル
のインダクタンスにより直ちに停止することが
できずハンチング状態になるので、スプリング
力に対抗して進む場合に生じた行き過ぎ状態に
おいても、スプリング力に加勢されて進む方向
の電磁切換弁には、完全にOFF状態になるこ
とのないパルス電圧が印加されている必要があ
る。
このため、偏差に対するパルスのOFF時間
比率の変化率、つまりサーボゲインもそれ程大
きくすることができない。
このようにサーボゲインを大きくすることが
できない上に、個々の電磁切換弁の応答おくれ
のバラツキが大きいために、応答性の悪い電磁
弁で制御されるピストンシリンダ装置において
は、より一層実質上の不感帯が大きくなるもの
であつた。
従来の偏差−パルス幅変調という思考におい
てピストンシリンダ装置の位置決め精度を良く
しようとすると、パルスに比例するか、電流に
比例するかの違いだけで電磁比例弁やサーボ弁
と同様の性能が必要になる。
(3) 商業電力からの誘導ノイズ等の定常的な外乱
が、ジヨイステツク等の指令装置からの指令信
号線やフイードバツク位置センサからのフイー
ドバツク信号線及び制御装置に入力された場
合、この誘導ノイズに同期してピストンシリン
ダ装置のピストンが振動することがあるため、
制御装置の不感帯の大きさは、この誘導ノイズ
の大きさより大きな値に設定する必要がある。
しかしながら誘導ノイズの大きさは、指令信
号線やフイードバツク信号線の長さや商業電力
線からの距離、シールド処理の有無及び処理方
法など、つまり制御装置の回路構成以外の要因
により決まる場合が多い。
つまり、通常想定できる誘導ノイズが入力さ
れた場合においてもピストンシリンダ装置のピ
ストンが振動しないように制御装置の不感帯の
大きさを設定するならば、誘導ノイズが入力さ
れないように充分注意した場合に比較して大き
な不感帯が必要となる。
発明の課題は、従来の偏差−パルス幅変調と
いう思考とは異なる制御方法を採用することで
個々の電磁切換弁の応答おくれ時間のバラツキ
をピストンシリンダ装置の位置決め精度に影響
させず、オペレータにはほとんど感じない程度
において、ジヨイステツクを操作した後のピス
トンシリンダ装置の応答時間に影響するように
したピストンシリンダ装置の位置決め制御回路
を提供することにある。
つまり、建設機械の遠隔操作に使用する電磁
マルチバルブのスプールの動きに要求されるこ
とを考えてみると、まず、オペレータがブーム
やアームを上下いずれかの方向に動かそうとし
てジヨイステツクを操作する。
スタート時と停止時はブームやアームのシリ
ンダが低速で動くように、中間では中速から高
速で動くようにバケツトやフツクの先端等の動
きを見ながらジヨイステツクを操作する。
このようなことから、ブームやアームの速度
の分解能、つまり電磁マルチバルブに取付けた
ピストンシリンダ装置の位置決め精度はオペレ
ータがジヨイステツクを操作した時に操作でき
る指令信号の分解能と同等まで要求されるのに
対して、ジヨイステツクを操作した後オペレー
タが希望するブームやアームのシリンダ速度に
なるまでは、オペレータが目で見て判断しジヨ
イステツクにより修正する程度の時間または、
これらの操作をしたときに違和感を感じない程
度の遅れがあつても良いと言える。
この時間は一般的に0.2〜0.3秒程度と言われ
ている。
4 課題を解決するための手段 このため本発明は、ピストンシリンダ装置に備
えられ、それぞれの圧力室に接続された2個の
ON/OFFの3方向電磁切換弁の内部または外部
にチエツク弁を設け、位置決めされている場合
は、両方の3方向電磁切換弁をON状態とし、チ
エツク弁の作用で中間位置に停止させることがで
きるピストンシリンダ装置の位置決め制御回路に
おいて、前記ピストンの位置を指示する指令装置
と、前記ピストンの位置を検出するフイードバツ
クセンサと、前記指令装置からの指令信号と、前
記フイードバツクセンサからのフイードバツク信
号との差を検出する偏差検出回路と前記偏差検出
回路の出力信号に基づき、前記ピストンを保持し
続けるかまたは、いずれかの方向に移動するかを
判断する単数または複数の比較回路と、前記比較
回路の出力信号に基づき電磁切換弁をONにする
方向には急速に充電または放電し、OFFにする
方向には緩やかに放電または充電する充放電回路
と、前記充放電回路の出力電圧に比例した出力パ
ルスに変換する電圧−パルス幅変換回路とを備え
ていることを特徴とするピストンシリンダ装置の
位置決め制御回路としたものである。
(実施例) 第3図に本発明に係わる位置決め制御回路の実
施例を示す。
この制御回路は第1図の油圧回路に適用される
ものである。
第3図において符号51は、第1図でフイード
バツクセンサ51として示されたフイードバツク
用位置センサとしての作用を有する差動トランス
であり、差動トランス51は、ピストンに直結さ
れたコア501の位置変化によりのピストン位置
を検出する。
差動トランス51の出力は検波回路53によつ
てピストンのストロークに比例した直流電圧に変
換され、次段の偏差検出回路54に入力される。
偏差検出回路54は、ジヨイステツク52から
の指令電圧と差動トランス51からのフイードバ
ツク電圧との差を出力する。
符号516は、センタ電圧調整用の半固定可変
抵抗器である。
符号56は比較回路であり、偏差検出回路54
の出力電圧により、どの電磁切換弁をOFFにす
るかという論理判断機能を有する。
比較回路56の出力側には、C−MOSインバ
ータ518,520(例えばモトローラ社
MC14069)を設けているが、これは、比較器と
して使用している演算増幅器の出力振幅を大き
く、かつ対称にするために、また電流制限機能に
注目して設けたものであるが、必ずしも必要とは
しないものである。
符号57は、ダイオード502,503の作用
によりONにする方向には急速に充電し、OFFに
する方向には緩やかに放電する充放電回路であ
る。
符号504,505は、充放電用コンデンサで
あり、符号506,507は放電抵抗である。
符号60は公知の三角波発振回路であり、この
回路より経過時間に比例して上昇および下降を繰
り返す三角波の出力電圧が得られる。
符号58は前記充放電回路の出力電圧に比例し
た出力パルスに変換する、電圧−パルス幅変換回
路であり、前記三角波発振回路60の出力電圧と
前記充放電回路の出力電圧とを比較することで電
圧−パルス幅変換を行つている。
符号55は、ジヨイステツク52が操作されて
いないことを検出し、偏差検出回路54の出力電
圧に無関係に両方の3方向電磁切換弁をOFFに
するジヨイステツク52の不感帯検出回路であ
り、この出力は、C−MOSゲート回路(例えば
モトローラ社MC14081)で構成されるスイツチ
回路59に入力される。
符号61は、スイツチ回路59から出力される
電圧パルスを電磁切換弁の切換えができる程度の
電圧および電流のパルスにするドライブ回路であ
る。
符号510,512は、電磁切換弁513,5
14をOFFした時に発生するサージ電圧により
パワートランジスタ509,511が耐電圧を越
えて破損されるのを防止するサージ吸収器であ
る。
ここで第1図のピストシリンダ装置を接続した
場合の回路の動作を見ることにする。
なお、電磁切換弁のONおくれ時間を10msec、
電磁切換弁のOFFおくれ時間および電磁コイル
の電磁エネルギーがサージ吸収器に完全に吸収さ
れてしまうまでの時間を2msecと仮定する。
いま第1図のピストンシリンダ装置に接続され
た両方の電磁切換弁がON状態にあり、ピストン
が中間の位置に保持されているものとする。ジヨ
イステツク52が操作されて指令電圧が変化し、
偏差検出回路54の出力が+6.1V以上になると
比較器517の出力が“1”になり、インバータ
518の出力が“0”になる。もう一方の比較器
519の出力は“0”の状態のままであり、イン
バータ520の出力も“1”の状態を維持する。
一方、偏差検出回路54の出力が+5.9V以下
になると比較器519の出力が“1”になり、イ
ンバータ520の出力が“0”になる。もう一方
の比較器517の出力は“0”の状態のままであ
り、インバータ518の出力も“1”の状態を保
持する。
また、偏差検出回路54の出力が+5.9V〜+
6.1Vの間であれば、両方のインバータ518,
520の出力は“1”の状態を保持する。
この間が偏差検出回路54の不感帯の幅とな
る。
インバータの出力が“0”になつた方の充放電
回路のコンデンサ504または505の電荷は放
電抵抗506または507により放電され、コン
デンサ504または505の電圧は第5図のよう
に時間と共に下降する曲線を描く。
回路定数として、充放電回路の充電時間の時定
数は0.1msec、放電時間の時定数は200msec、ま
た、放電開始後、電磁切換弁にパルス電圧が印加
されるまでのおくれ時間は、50msecに設定され
ているものと仮定する。
逆に、以上の仮定に基づき、回路の電源電圧を
12V、ダイオード502,503での電圧ドロツ
プを0.6Vとして三角波発振回路60の出力電圧
の振幅を求めれば、3.12V〜8.88Vとなる。
ここでは、12V/2=6Vに対して対称の電圧
にしているが、対称にこだわるよりは、放電開始
後、電磁切換弁にパルス電圧が印加されるまでの
おくれ時間を25msec程度まで短縮し、なるべく
放電時間の時定数を長くとれるようにした方が良
い。
第5図の斜線で示した部分は、前記仮定に基づ
き後段の電圧−パルス幅変換でパルス幅変調され
るコンデンサ504または505の電圧範囲を示
している。
つまり、第5図においては、8.88V以上でパル
スのON時間比率100%(連続ON)、3.12V以下で
パルスのON時間比率0%(連続OFF)になり、
その間ではパルスのON時間比率が電圧に比例す
る。
このことは、第5図の斜線内の時間と共に変わ
る電圧曲線の電圧値がパルスのON時間比率を示
していると言える。
偏差検出回路54の出力が+5.9V〜+6.1Vの
間にならない限り、時間と共にパルスのON時間
比率が下がつていくこと、電磁切変弁のOFFお
くれ時間に比較してパルスのON時間比率の変化
が充分緩やかであることから、コンデンサ504
または505の電圧値が第5図の斜線内にある間
に必ず偏差値の補正が行われることになる。
ピストンが負荷スプリングに加勢されて進む場
合は、第5図の斜線の上の方で、ピストンが負荷
スプリングに対抗して進む場合は中央部から下の
方で、ピストンが移動することになる。
ピストンが移動することで、フイードバツクセ
ンサからのフイードバツク信号が変化し、偏差検
出回路54の出力が、+5.9V〜+6.1Vになると同
時に、ダイオード502または503を通して、
急速にコンデンサ504または505に電荷が充
電され、出力パルスは連続ONの状態になる。
より高速化する方法として、C−MOSインバ
ータ518,520を使用せずオープンコレクタ
出力の比較器の出力端子を比較的抵抗値の低い抵
抗でプルアツプしたものを使用する、比較器とし
て使用している演算増幅器517,519で直接
充電する、オープンコレクタ出力の比較器の出力
でコンデンサ504または505を放電する構成
とし、コンデンサ504または505の電圧値が
低くなつた時に連続ONとし偏差検出回路54の
出力が不感帯の幅を越えた時にコンデンサ504
または505を充電する方法がある。
ただし各場合につき、比較器の極性、比較器の
ドライブ電流、三角波発振回路60の出力電圧の
振幅および平均値、ダイオード502,503の
極性に注意する必要がある。
両方の電磁切換弁513,514をON状態に
しても、ピストンを不感帯内で停止することがで
きず、行き過ぎが生じて、補正をしようとした場
合、今度は反対側のコンデンサ505または50
4の放電を開始することになるが、前記仮定に基
づき50msecの間の出力パルスは連続ONの状態
である。
電磁切換弁のOおくれ時間が10msecであると
の仮定によれば、電磁切換弁513,514が
OFFになつている時の状態によらず、電磁切換
弁513,514は完全なON状態となる。
その後、電磁切替弁513または514がパル
ス幅制御され偏差を補正することになる。
このことは、ピストンが負荷スプリングに加勢
されて圧力室の圧油タンク側に漏れるだけでピス
トンが移動する状態にて位置決め可能な不換帯幅
まで不感帯幅を小さくできるということである。
このような状態では、電磁切換弁もON状態に
近い状態であり、直ちにO状態に切換え可能であ
り、チエツク弁も作動しないので安定に位置決め
しやすい。
ただしピストンの移動速度からみると、負荷ス
プリングに対抗して進む場合に比較して速いの
で、条件によつては位置決めしにくい場合もでて
くる。
いずれにしても、本考案による位置決め制御方
式は、位置決めしやすい方法で位置決めしてくれ
る。
次に外乱として商業電力線から誘導ノイズが制
御回路に入つてきた場合について考えてみること
にする。
商業電力線の周波数を50ヘルツとすれば、その
周期は20msecとなる。
偏差検出回路54は本来の偏差値に誘導ノイズ
を重畳した信号を出力する。
この電圧が+6.1V以下になればコンデンサ5
04を瞬時に充電し、また+5.9V以上となれば
コンデンサ505を瞬時に充電する。
反対に、この電圧が+6.1Vになればコンデン
サ504は放電を開始し、また+5.9V以下とな
ればコンデンサ505は放電を開始する。
このように放電もするが、前記仮定によれば、
放電開始後50msec経過しないとパルス幅制御さ
れないのに比較して、誘導ノイズは20msecごと
にコンデンサ504,505を充電するように作
用するため、誘導ノイズの振幅分だけ実質上、不
感帯幅が拡大されることになる。
第4図に本発明の請求範囲第2項に関する制御
回路の実施例を示す。
第3図に重複する差動トランスおよび検波回
路、ジヨイステツクの不感帯検出回路、電磁切換
弁およびドライブ回路は省略している。
符号604は指令電圧入力端子、符号603は
フイードバツク電圧入力端子である。
符号601はセンタ電圧調整用の半固定可変抵
抗器、符号607は演算増幅器を使用した比較
器、符号608,609,610はC−MOSイ
ンバータ回路、符号611,612は第3図と同
じ急速に充電するためのダイオード、符号61
3,614は第3図と同じ充放電用コンデンサ、
符号615,616は第3図と同じ放電抵抗、符
号617,618は第3図と同じ電圧−パルス幅
変換回路、符号619,620は第3図と同じジ
ヨイステツクが操作されていないことを示す信号
により両方の3方向電磁切換弁をOFFにするC
−MOSゲート回路である。
符号60は直流信号では“1”になることのな
い交流成分検出のための回路であり比較器607
の出力が振動する点を発光ダイオード623で確
認することでセンタ電圧調整用の半固定可変抵抗
器601を調整するためのものである。
符号604はC−MOSインバータ回路であり
ジヨイステツクの不感帯検出回路のORゲート6
24の出力が“0”つまり、電磁切換弁への出力
を禁止している時に出力が“1”となり、ダイオ
ード626,627を通して充放電用コンデンサ
613,614に急速に充電するものである。
ジヨイステツクの出力電圧がジヨイステツクの
不感帯を越える直前では、偏差が生じているにも
かかわらずゲート回路619,620によりフイ
ードバツクループが形成されないため大きな偏差
が残つたままになつている。
もし、この機能が無い場合には、ジヨイステツ
クの出力電圧がジヨイステツクの不感帯を越えゲ
ート回路619,620が閉じた時、一方の電磁
切換弁にはON時間比率100%のパルスが印加さ
れ、もう一方の電磁切換弁にはON時間比率0%
のパルスが印加される。
そこでピストンが移動し、偏差検出回路54の
出力が+5.9V〜+6.1Vの間に入るとON時間比率
0%の電磁切換弁にON時間比率100%のパルス
を与え、ピストンを停止しようとするが、この
時、電磁切換弁のON遅れ時間とピストンの移動
速度の積がそのままオーバシユートとして表れる
ことになる。
つまり、この回路を設けることで、ジヨイステ
ツクの出力電圧がジヨイステツクの不感帯を越え
た直後でも両方の電磁切換弁をON状態にしてか
らパルス幅制御ができるようになり、電磁マルチ
弁の切換シヨツクの低減も期待できる。
この回路は第3図に示していないが、第3図に
も適用すれば同様の効果が得られる。符号628
は電圧−パルス幅変換のための充放電波形発生回
路であり、これは、一般的に方形波発振回路とし
て知られているものである。ここで発振回路の構
成を変更したのは、部品点数を少なくするためで
あり、ピストンシリンダ装置一軸につき一つの制
御回路を設ける場合に有利となる。
ここで注意をしなければならないのは、第4図
の回路そのものでは両方の電磁切換弁をON状態
にしてピストンを保持しているような安定点を持
たないため微小な振動をすることである。
つまり、この回路は、もともと商業電力線から
の誘導ノイズ等の周期的な外乱を期待しているも
のであり、このような適当な外乱が得られない場
合は、比較器607を第3図のような不感帯を持
つウインドコンパレータとするか、第3図に示す
差動トランスのローパスフイルタのカツトオフ周
波数を高くするなどして、差動トランスの励磁電
流波形(第3図の符号515)が適当に漏れるよ
うにすることが必要である。
(発明の効果) 本発明による制御回路を使用した場合、従来の
偏差−パルス幅変換方法のように、ある一定の偏
差が残つてしまうために長時間にわたつて電磁切
換弁にパルス電圧を与えているが、ピストンが移
動しないということはありえないので、電磁切換
弁ドライブ回路のパワートランジスタやサージ吸
収器の負担が軽くなり信頼性が向上した。
また、電磁切換弁からパルス電圧による異音が
発生する可能性も減少する。
それから、外乱ノイズを見込んだ制御上の不感
帯幅をあらかじめ回路に組み込んでおく必要が無
くなり、回路構成上の不感帯幅を小さくすること
ができた。
同様に、フイードバツクセンサに差動トランス
を使用した場合、従来の偏差−パルス幅変換方法
の場合には、励磁波形のリツプルが制御回路の不
感帯の幅より小さくないといけないので、制御回
路の不感帯を小さくしようとすると、まず検波回
路のフイルタのカツトオフ周波数を下げるなどし
てフイルタを強化する必要があつた。
しかし一般的にはフイルタを強化するとフイー
ドバツク信号の位相おくれが大きくなり、ピスト
ンの行き過ぎ量が大きくなる。
本発明による制御回路では励磁波形のリツプル
分だけ不感帯の幅が自動的に大きくなるため、リ
ツプル分に対してひどく神経質になることもな
く、フイルタのカツトオフ周波数を高めにし、フ
イードバツク信号の位相おくれを小さくすること
ができる。
このことにより、ヒステリシスが小さく分解能
の良い制御回路が構成できた。
例えば第3図に示す回路では、限界性能でな
く、量産時を考えて不感帯の幅に余裕を持たせた
場合でも、±6mmストロークの電磁マルチ弁に適
用してヒステリシス幅および分解能0.1mmが達成
できた。
回路を構成する部品点数も、従来の回路に比較
して、少し多い程度でありながら高性能な制御回
路が構成できた。
また、従来と同様に特殊な部品を使用していな
いので、ハイブリツトIC化にも適しており、マ
イクロコンピユータを使用した制御回路と比較し
ても充分安価に構成できるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本発明のピストンシリンダ
装置の位置決め制御回路が使用されるそれぞれ異
なる油圧回路図。第3図及び第4図はそれぞれ本
発明の実施例回路を示す。第5図は、第3図に示
す回路の作動を示すタイムチヤート。第6図及び
第7図は従来のピストンシリンダ装置の位置決め
制御回路の作動を説明するタイムチヤートをそれ
ぞれ示す。 51……差動トランス(フイードバツクセン
サ)、52……ジヨイステツク(指令装置)、54
……偏差値検出回路、56……比較回路、57…
…充放電回路、58……電圧−パルス幅変換回
路。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ピストンシリンダ装置に備えられ、それぞれ
    の圧力室に接続された2個のON/OFFの3方向
    電磁切換弁の内部または外部にチエツク弁を設
    け、位置決めされている場合は、両方の3方向電
    磁切換弁をON状態とし、チエツク弁の作用で中
    間位置に停止させることができるピストンシリン
    ダ装置の位置決め制御回路において、前記ピスト
    ンの位置を指示する指令装置と、前記ピストンの
    位置を検出するフイードバツクセンサと、前記指
    令装置からの指令信号と、前記フイードバツクセ
    ンサからのフイードバツク信号との差を検出する
    偏差検出回路と前記偏差検出回路の出力信号に基
    づき、前記ピストンを保持し続けるかまたは、い
    ずれかの方向に移動するかを判断する単数または
    複数の比較回路と、前記比較回路の出力信号に基
    づき電磁切換弁をONにする方向には急速に充電
    または放電し、OFFにする方向には緩やかに放
    電または充電する充放電回路と、前記充放電回路
    の出力電圧に比例した出力パルスに変換する電圧
    −パルス幅変換回路とを備えていることを特徴と
    するピストンシリンダ装置の位置決め制御回路。 2 請求項第1項のピストンシリンダ装置の位置
    決め制御回路において、前記偏差検出回路を設け
    ず、前記単数または複数の比較回路に前記フイー
    ドバツク信号と前記指令信号を直接に入力するよ
    うにしたことを特徴とするピストンシリンダ装置
    の位置決め制御回路。
JP2072979A 1990-03-22 1990-03-22 ピストンシリンダ装置の位置決め制御回路 Granted JPH03272304A (ja)

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