JPH03275957A - 電磁弁駆動回路 - Google Patents

電磁弁駆動回路

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JPH03275957A
JPH03275957A JP1343979A JP34397989A JPH03275957A JP H03275957 A JPH03275957 A JP H03275957A JP 1343979 A JP1343979 A JP 1343979A JP 34397989 A JP34397989 A JP 34397989A JP H03275957 A JPH03275957 A JP H03275957A
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valve
solenoid valve
circuit
current
excitation coil
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Yasuhide Ouchi
康秀 大内
Yasuyuki Yanai
矢内 恭之
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Tohoku Tokushuko KK
Tohoku Steel Co Ltd
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Tohoku Tokushuko KK
Tohoku Steel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、電子制御電磁弁装置の電磁弁の駆動回路に関
するものであり、特に自動車用エンジンにおける電子制
御燃料噴射装置に用いられる電子制御電磁弁装置の開弁
特性および/または閉弁特性を改善した駆動回路に関す
るものである。
(従来の技術) 電子制御燃料噴射装置は、自動車の排ガスの低減、燃費
の改善、出力の向上等、エンジンの総合的な性能向上に
大きな効果があるため、その搭載率は急速に増大してい
る。燃料噴射装置による上記の優れた効果は、燃料噴射
量をエンジンの種々の運転条件に合わせた最適な値に制
御することにより得られるものであるから、噴射量制御
の精度の向上が強く望まれている。
燃料噴射の制御は、制御信号発生器からのオン・オフ噴
射制御信号に基づいて燃料供給通路に設けられたニード
ルバルブ、すなわち電磁噴射弁の励磁コイルへの通電を
制御することによって行われているが、その噴射量の制
御は噴射信号のオン期間、すなわち噴射弁の開弁時間を
制御することにより行われる。したがって、燃料噴射量
制御の精度は、噴射制御信号に対する噴射弁の時間的追
従性に大きく依存しているので、噴射量制御の精度を向
上するには噴射弁の応答性の向上が絶対に必要である。
このような燃料噴射弁の応答性は、噴射弁の構造や使用
されている鉄心材料等に係る電磁弁自体の性能の良否に
大きく影響されるが、電磁弁の励磁コイルを電気的に駆
動する方式にも大きく影響される。本発明はこの電磁弁
駆動方式を改善するものである。この電磁弁駆動方式と
しては、大きく分けて電圧駆動方式と電流駆動方式の2
種類が実用化されている。
第23図は、従来の電圧駆動方式による電磁弁駆動回路
の構成を示すものである。燃料噴射弁の開閉タイミング
を制御する制御信号発生器lの出力信号をトランジスタ
3のヘースに供給するようにする。このトランジスタ3
の工旦ツターコレクタ通路を、電磁弁励磁コイル4およ
び抵抗5を経て直流電源、すなわち自動車に搭載されて
いるノ\ノテリ6に接続する。
制御信号発生器1から発生される電磁弁の開閉制御信号
によってトランジスタ3をオン、オフさせ、励磁コイル
4を流れる電流をオン、オフ制御して燃料噴射弁のニー
ドルバルブを開閉すようにしている。
第24図は従来の電流駆動方式による電磁弁駆動回路の
構成を示すものである。制御信号発生器1からの制御信
号によって動作制御されるタイミング制御器2からの制
御信号を第1および第2のスインチングトランジスタ3
および7のベースに供給する。これらのトランジスタ3
および7はそれぞれPNP型およびNPN型とする。第
1トランジスタ3のコレクタをダイオード8を経て第2
トランジスタフのエミッタに接続し、トランジスタ7と
ダイオード8の直列回路と並列に電磁弁の励磁コイル4
を接続する。トランジスタ7のコレクタを直流電源、す
なわちバッテリ6の正端子に接続し、トランジスタ3の
エミッタを抵抗5を経てバッテリ6の負端子に接続する
。また、トランジスタ3と抵抗5との接続点をスイッチ
ング制御器2に接続して、電磁弁励磁コイル4を流れる
電流の大きさを検出している。
ニードルバルブを開いて燃料を噴射するときには、制御
信号発生器1からの信号によって第1トランジスタ3を
オン、第2トランジスタ7をオフとし、バッテリ6の電
圧をトランジスタ3を介して電磁弁励磁コイル4に印加
してこのコイルを経テ電流を流し、ニードルバルブを開
とする。このとき、励磁コイル4を流れる電流の大きさ
はバッテリ6の電圧および電流制限抵抗5の値によって
決まる。次に、タイミング制御器2は第1トランジスタ
3をオフ、第2トランジスタ7をオフとするような制御
信号を発生する。このように、制御信号発生器1が電磁
弁を閉弁するオフ信号を発生するまでの開弁期間中は、
トランジスタ3および7を通常数10 KHzの繰り返
し周波数で交互にオン、オフさせて電磁弁励磁コイル4
に電流を流して燃料噴射弁のニードルバルブを開として
いる。この場合、励磁コイルを流れる電流は脈動するが
、励磁コイル4の逆起電力をトランジスタ7およびダイ
オード8を経て放電させているので、励磁コイル4を流
れる電流の脈動を小さく抑えている。制御信号発生器1
からの開弁信号の巾を制御することによって燃料噴射量
の制御を行っている。さらに、タイミング制御器2は抵
抗5の端子電圧を検出して励磁コイル4を流れる電流が
噴射弁の開弁に必要な電流まで立ち上がったことを検出
したら直ちにトランジスタ3および7のオン、オフ制御
に入るようにして、余分なエネルギーの消費を防いでい
る。
(発明が解決しようとする課題) 上述した従来の電圧駆動方式の電磁弁駆動回路は、回路
構成は簡単であるが、第25図にその動作波形を示すよ
うに、回路に挿入された電流制限用抵抗5と、励磁コイ
ル4のインダクタの影響により、励磁コイルを流れる電
流が制御信号発生器1から供給される開弁信号の立ち上
がりに比べて大きく遅れるため、燃料噴射弁の鉄心の磁
化も遅れ、したがってリフト波形で示すように開弁時間
が著しく遅れる欠点がある。すなわち、開弁遅れ時間T
uが長(なる欠点がある。
第24図に示した電流駆動方式の電磁弁駆動回路におい
ては、抵抗5は十分小さい値となっているため、電圧降
下は小さく、励磁コイル4にはバッテリ6の電圧がほぼ
そのまま印加されることになるので第26図に示すよう
に、開弁時には比較的大きな電流が励磁コイル4に流れ
、開弁遅れ時間は電圧駆動方式に比べて短くなる。また
、開弁期間中は、トランジスタ3および7を交互にオン
、オフ動作させて、励磁コイル4を流れる電流の大きさ
を燃料噴射弁の開弁保持に必要な最小電流に維持してい
るので、電磁弁の鉄心の磁化も最小となり、したがって
閉弁時の遅れ時間Tdも電圧駆動方式に比べて短くなる
。このように、電流駆動方式は、電圧駆動方式に比べて
開弁遅れ時間Tuおよび閉弁遅れ時間Tdが共に短縮さ
れ、応答性は比較的良好であるが、ガソリンエンジンの
燃料噴射を高精度で制御するに充分速い応答性を有して
いるものではない。
従来の電流駆動方式においては、燃料噴射弁の励磁コイ
ル4に印加される電圧は最大でも)\・ンテリ6の電圧
に制限されるため、励磁コイルを流れる電流の立ち上が
りを改善し、開弁時間を短くすることには限界がある。
特に、低温におけるエンジン始動時などバッテリ6の電
圧が低下した状態では、さらに電流の立ち上がりが遅れ
、応答性の悪化により燃料噴射量が減少すると言う欠点
がある。
また、燃料噴射量制御の精度を、噴射量の広い範囲に亘
って確保すること、すなわち制御のダイナ累ツクレンジ
の拡大には、噴射制御信号しこ対する噴射弁の開弁、閉
弁の時間的安定性も重要である。開弁、閉弁の僅かなタ
イミングの不安定さが、特に小噴射時の流量制御に大き
く影響し、自動車の燃費の悪化となって現れることにな
る。従来より、噴射弁の安定動作を燃料噴射弁自体の改
良に求めているため、噴射弁として高品質のものが求め
られ、多大の努力やコストを費やしていた。さらに、最
近の技術動向は、エンジン性能向上のため、燃料圧力を
高め、噴射時の燃料霧化を促進しようとする方向にある
が、燃料圧力の上昇は噴射弁の開弁時における駆動力を
弱めるる作用をするため応答性が一層悪化し、従来の駆
動回路では対応が困難であり、より一層の改善が望まれ
ている。
本発明の目的は、上述した従来の欠点を除去し開弁およ
び/または閉弁の遅れ時間を短くし、したがって燃料噴
射制御に適用する場合には、燃料噴射量を高精度に制御
してエンジンの性能を最大限に発揮させることができ、
特にバッテリ電圧が低下した場合にも制御の不安定性が
生しないようにした電磁弁駆動回路を提供しようとする
ものである。
(課題を解決するための手段) 本発明は、電子制御電磁弁装置の電磁弁励磁コイルを流
れる電流を制御して電磁弁を開閉駆動する電磁弁駆動回
路において、開弁時に前記電磁弁励磁コイルに、その開
弁保持電流よりも大きな第10)電流を流す第1の回路
を瞬時に閉成する第1のスイッチング手段と、開弁後電
磁弁を開弁状態に維持するに必要な第2の電流を定常的
に流す第2の回路を閉成する第2のスイッチング手段と
、前記第1のスイッチング手段により閉成される第1の
回路内に接続される第1の電源手段と、前記第2のスイ
ッチング手段により閉成される第2の回路内に少なくと
も接続される第2の電源手段とを具えることを特徴とす
るものである。
このような本発明の電磁弁駆動回路を、自動車エンジン
の燃料噴射弁に適用する場合には、前記第2の電源手段
を自動車のバッテリを以て構威し、前記第1の電源手段
をこのバッテリ電圧を昇圧するDC−DCコンバータを
以て構成する。
本発明の電磁弁駆動回路においては、電磁弁の開弁時に
励磁コイルに印加する電圧をバッテリ電圧よりも高くす
ることができ、したがって開弁時に励磁コイルを流れる
電流は急速に立ち上がり、電磁弁の鉄心を速やかに磁化
し、開弁時間の遅れを著しく短くすることができる。
電磁弁の励磁コイルを流れる電流は、励磁コイルのイン
ダクタンスおよび直流抵抗の影響により印加電圧の変化
に対して常に遅れ、その変化は次式で表される。
ここで、 ■: 電流(八) E:電圧m L:励磁コイルのインダクタンス(H)R:回路の抵抗
(Ω) t:時間(秒) である。したがって、短時間に大きな駆動電流を得るた
めには高い電源電圧と低い回路抵抗とが必要であるが、
本発明によればバッテリとは別個にDC−DCコンバー
タを設け、その昇圧した電圧を励磁コイルに印加するよ
うにしているため、駆動電流を急激に増大させることが
でき、開弁遅れ時間を短縮することができる。
本発明は、さらに電子制御電磁弁装置の電磁弁励磁コイ
ルを流れる電流を制御して電磁弁を駆動する電磁弁駆動
回路において、前記電磁弁励磁コイルに、電磁弁を開弁
し、その状態を保持する第1の電流を流す第1の回路を
閉成する第1のスイッチング手段と、閉弁時に前記第1
の電流と方向が反対の第2の電流を電磁弁励磁コイルに
流す第2の回路を瞬時に閉成する第2のスイッチング手
段と、前記第1のスイッチング手段によって閉成される
第1の回路に少なくとも接続される第1の電源手段と、
前記第2のスイッチング手段により閉成される第2の回
路に接続される第2の電源手段とを具えることを特徴と
するものである。
このような本発明の1を磁弁駆動回路においては、電磁
弁の閉弁時に開弁時とは反対方向の大きな電流を流すこ
とができるので、電磁弁の鉄心の残留磁気を速やかに減
磁させることができ、閉弁開始時の弁の復帰力を大幅に
高めることができ、したがって閉弁時の遅れ時間を大幅
に短縮することができる。
本発明はさらに、電子制御電磁弁装置のtvL弁励磁コ
イルを流れる電流を制御してt磁弁を駆動する電磁弁駆
動回路において、開弁時に前記電磁弁励磁コイルに、そ
の開弁保持電流よりも大きな第1の電流を流す第1の回
路を瞬時に閉成する第1のスイッチング手段と、開弁後
、電磁弁を開弁状態に維持するに必要な第2の電流を電
磁弁励磁コイルに流す第2の回路を閉成する第2のスイ
ッチング手段と、閉弁時に前記第1と方向が反対の第3
の電流をt磁弁励磁コイルに流す第3の回路を瞬時に閉
成する第3のスイッチング手段と、前記第1のスイッチ
ング手段によって閉成される第1の回路内に接続される
第1の電源手段と、前記第2のスイッチング手段により
閉成される第2の回路内に少なくとも接続される第2の
電源手段と、前記第3のスイッチング手段により閉成さ
れる第3の回路内に接続される第3の電源手段とを具え
ることを特徴とするものである。
このような、本発明の電磁弁駆動回路においては、開弁
時に励磁コイルに急速に立ち上がる大電流を流すことが
できるので、開弁時間の遅れを短くすることができ、ま
た閉弁時には反対方向の大電流を励磁コイルに流すこと
ができるので、閉弁時間の遅れを短くすることができ、
さらに開弁期間中は比較的小さな開弁保持電流を励磁コ
イルに流すことができるので、電磁弁鉄心の磁化を必要
最小限に抑えることができ、したがって閉弁時の遅れを
さらに短くすることができる。
(実施例) 第1図は電磁弁の開弁時間の遅れを短縮した本願の第1
番目の発明による電磁弁駆動回路の一実施例の槽底を示
すものであり、自動車用ガソリンエンジンの電子制御燃
料噴射弁に通用したものである。自動車に搭載されてい
るバッテリ11の電圧を昇圧するDC−DCコンバータ
12を設け、これらを直列に接続する。バッテリ11の
負端子は接地する。
バッテリ11の正端子を、電磁弁励磁コイル13、第1
および第2のトランジスタ14および15を経てコンバ
ータ12の負端子に接続する。トランジスタ14のエミ
ッタとトランジスタ15のコレクタとの接続点をダイオ
ードI6および電流制限抵抗17を経てバッテリ11の
負端子およびコンバータ12の正端子との接続点に接続
する。トランジスタ14のヘースは制御信号発生器18
の出力端子に接続し、トランジスタ15のヘースは、制
御信号発生器によって制御されるタイミング制御器19
の出力端子に接続する。
次に、上述した本発明の電磁弁駆動回路の動作を第2図
に示す信号波形をも参照して説明する。
制御信号発生器18からは、第2図Aに示す開弁信号が
発生される。この開弁信号がハイレベルにあるときに、
tN噴射弁が動作して、ニードルバルブを開とするのが
理想であるが、開弁時の遅れおよび閉弁時の遅れによっ
てずれが生じる。このずれをできるだけ小さくすること
が燃料噴射量の制御精度を向上する上で重要である。開
弁信号はトランジスタ14のヘースに直接供給されると
ともにタイミング制御器19に供給され、このタイミン
グ制御器から第2図Bに示すように開弁信号の立ち上が
りエツジに同期してパルス信号を発生させ、これをトラ
ンジスタ15のベースに供給する。したがって、これら
のトランジスタ14および15は同時にオンとなる。こ
のため、電磁弁励磁コイル13には、バッテリ11およ
びコンバータ12の直列回路が接続されることになるが
、この回路の抵抗は非常に低いので励磁コイル12には
バッテリ11およびコンバータ12の出力電圧の和に等
しい電圧が印加され、励磁コイル13には第2図Cに示
すように急速に立ち上がり、振幅の大きな電流i1が瞬
時に流れることになり、電磁弁の鉄心は急速に磁化され
、ニードルバルブは瞬時に開弁することになる。パルス
信号の立ち下がりに同期してトランジスタ15がオフと
なると、励磁コイル12を流れる電流は急速に減少し、
バッテリ11の電圧と抵抗17の値によって決まる電流
12が流れるようになる。この電流i2の値は、を磁弁
の開弁を保持するのに必要な最小電流値とすることがで
きる。電磁弁の開弁制御信号がロウレベルになると、ト
ランジスタ14はオフとなり、励磁コイル13を流れる
電流は零となる。
この場合、開弁期間中の電流12の値は抵抗17によっ
て開弁保持電流に維持されているので、開弁期間中の励
磁コイル13の発熱量は小さくなるとともに電磁弁の鉄
心の残留磁気は小さく、第23図に示した従来の電圧駆
動方式のものよりも閉弁動作は迅速に行われることにな
る。また、ダイオード16はトランジスタ15がオンと
なるときに、コンバータ12から抵抗17を経て電流が
流れるのを阻止するように作用するものである。
第3図は上述した本発明の電磁弁駆動回路の開弁特性を
、横軸にバッテリ11の電圧をとり、縦軸に開弁遅れ時
間をとって示したものである。第3図には、さらに比較
のために第23図に示した従来の電磁弁駆動回路の開弁
特性をも示した。この特性は、バッテリ11の電圧を可
変としまたコンバータ12は、バッテリ11の電圧を2
倍に昇圧するようにして、開弁遅れ時間、すなわち制御
信号発生器■8から開弁信号が発生されてから、ニード
ルバルブが全開するまでの時間を非接触変位センサーで
測定したものである。この場合、燃料噴射弁からは実際
にはガソリンは噴射させないで、空気中で測定した。
本発明の電磁弁駆動回路においては、励磁コイルを流れ
る電流の立ち上がりが急峻になっているので、開弁遅れ
時間は著しく短縮され、自動車バッテリの通常の動作電
圧範囲において従来の電磁弁駆動回路にくらべて50〜
60%も短縮されていることが分かる。また、バッテリ
電圧が低下した場合の開弁遅れ時間の増大も非常に小さ
なものとなり、殆ど無視することができる。さらに、D
C−DCコンバータ12の出力電圧を24ボルトとした
が、さらに出力を高くすることによって開弁遅れ時間を
さらに短縮することができるが、この出力電圧の上限値
はスイッチング素子として使用するトランジスタの耐圧
によって制限される。
第4図および第5図は、第1図に示した本発明の電磁弁
駆動回路の変形例を示すものであり、第1図に示した素
子と同一の素子には同じ符号を付けて示し、トランジス
タは単にスイッチ接点として示した。第4図に示す実施
例においては、バッテリ11とトランジスタ14との直
列回路およびDC−DCコンバータ12とトランジスタ
15との直列回路よりなる並列回路を電磁弁の励磁コイ
ル13と直列に接続したものであり、電磁弁の開弁時に
は、トランジスタ15のみをオンとしてコンバータ12
の高い出力電圧を励磁コイル13に印加して急速に立ち
上がる電流を励磁コイルに流して開弁遅れを短縮し、そ
の後トランジスタ15をオフとし、トランジスタ14を
オンとしてバッテリ11の電圧を励磁コイル13に印加
して開弁保持電流を流すようにしたものである。本例に
おいて、バッテリ11と直列にダイオード20を破線で
示すような極性に接続する場合には、開弁時にトランジ
スタ14をトランジスタ15と同時にオンとすることが
できる。
第5図に示す変形例においては、バッテリ11とDC−
DCコンバータ12とをトランジスタI5を介して直列
に接続し、ハッテリエ1の正端子をit電磁弁励磁コイ
ル13の一端に接続し、励磁コイルの他端を、トランジ
スタ14を介してバッテリ11の負端子とトランジスタ
エ5との接続点に接続するとともにコンバータ12の負
端子に接続する。本例においては、開弁時にトランジス
タ15をオンとしてバッテリ11の電圧およびコンバー
タエ2の電圧の和の電圧を励磁コイル13に印加して急
速に立ち上がる電流を流して開弁遅れを小さくし、開弁
後はトランジスタ15をオフとし、トランジスタ14を
オンとしてバッテリ11の電圧を励磁コイル13に印加
して開弁保持電流を流すようにしている。本例において
もトランジスタ14と直列にダイオード20を接続する
ことができ、この場合には開弁時においてトランジスタ
14をトランジスタ15と同時にオンとすることができ
る。
上述したように本発明の電磁弁駆動回路においては、電
磁弁の開弁時には、コンバータ12の出力電圧(第4図
の実施例)またはコンバータの出力電圧とバッテリ電圧
との和の電圧(第1図および第5図の実施例)が励磁コ
イル13に印加されるが、これらの電圧はいずれもバッ
テリ電圧よりも高い電圧となっているので、励磁コイル
を流れる電流は急速に立ち上がるものとなり、開弁遅れ
時間をきわめて短くすることができる。また、開弁後は
、励磁コイルに流す電流は開弁保持電流とすることがで
きるので無駄な発熱を防ぐことができるとともに鉄心の
残留磁気を小さく抑えることができ、したがって閉弁遅
れ時間もある程度短縮することができる。
第6図は、第1図に示した本発明の電磁弁駆動回路のさ
らに他の変形例を示すものであり、第1図に示したii
t磁電磁励磁コイル13と並列にコンデンサ21を接続
したものであり、その他の構成は第1図に示したものと
同一である。本例においては、第7図に示したように、
開弁時において電流11は急峻に立ち上がり、開弁後は
開弁保持電流12が流れ、閉弁時には励磁コイルI3の
逆起電力はコンデンサ21と励磁コイル13との共振回
路をリンギング電流として流れて消滅し、電流は急速に
立ち下がり、反対方向の電流i、が流れることになり、
この結果としてt磁弁の鉄心の残留磁気を強制的に打消
すことができ、閉弁遅れ時間を短縮することができる。
第8図は、第6図に示した実施例のコンデンサ21の容
量と閉弁遅れ時間との関係を示すものであり、コンデン
サの容量を0.35μFとするときに閉弁遅れ時間を最
も短くすることができる。この閉弁遅れ時間は、第1図
に示すようにコンデンサを接続しない場合に比べて20
%以上短縮することができる。このコンデンサ21の容
量の最適値は、電磁弁のインダクタンス、磁路を構成す
る磁性材料によって異なるので、それぞれの場合につい
て最適値を決定する必要がある。
上述したように、本発明によれば電磁弁の開弁時の遅れ
時間を短縮することができるが、これによって開弁時間
の変動範囲を減少することもできる。
第9図は本発明の電磁弁駆動回路の他の実施例を示す回
路図であり、本例ではtm弁の閉弁時の遅れを改善する
ものであり、基本的には電圧駆動方式のものである。電
磁燃料噴射弁の励磁コイル3Iの一端を抵抗器33を経
てトランジスタ32のコレクタに接続し、そのエミッタ
を接地する。励磁コイル31の他端をバッテリ34の正
端子に接続し、バッテリの負端子は接地する。励磁コイ
ル31とバッテリ34の正端子との接続点をDC−DC
コンバータ35の負端子に接続し、このコンバータの正
端子をトランジスタ36のエミッタに接続し、そのコレ
クタは励磁コイル31と抵抗器33との接続点に接続す
る。
トランジスタ32のベースは抵抗37を介して制御信号
入力端子38に接続し、トランジスタ36のエミッタお
よびベースをそれぞれ抵抗39および40を経てコンデ
ンサ41の一端に接続し、その他端は制御信号入力端子
38に接続する。前例と同様に、DC−DCコンバータ
35はバッテリ34によって駆動され、バッテリ電圧を
昇圧した電圧を出力することができるように構成されて
いる。
次に、本例の駆動回路の動作を第10図に示す信号波形
をも参照して説明する。第10図Aは入力端子38に供
給される開弁制御信号を示すものであり、この制御信号
によってトランジスタ32がオンとなるとともにトラン
ジスタ36のベースには、第工O図Bに示すように制御
信号の立ち上がりにおいてスパイク状のパルス電圧が印
加されるが、トランジスタ36はオフ状態のままである
。トランジスタ32がオンとなると、バッテリ34の電
圧が抵抗33を経て電磁弁の励磁コイル31に印加され
、励磁コイルには第10図Cに示すように徐々に立ち上
がる電流が流れ、電磁弁は第10図りにリフト波形を示
すように開弁状態となる。本例においては、この開弁時
にはバッテリ電圧を印加しているだけであるので、開弁
の遅れ時間Tuは従来の電圧駆動方式による駆動回路と
同様である。制御パルスが立ち下がると、トランジスタ
32はオフとなるが、トランジスタ36のベースには負
のスパイク状パルスが印加され、トランジスタのエミッ
ターベース間の導通電圧である0、6ボルト以上の電圧
が印加されている間はオンとなり、コンバータ35の高
電圧が励磁コイル31に印加され、励磁コイルには方向
が反対で急激に変化する電流が流れる。このように、閉
弁時には励磁コイル31には、方向が開弁時とは反対方
向で、急激に変化する電流が流れるため、電磁弁の鉄心
の残留磁気は急速に低減し、電磁弁は迅速に閉弁動作を
行うようになる。このため、閉弁遅れ時間Tdは従来の
ものに比べて著しく小さな値となる。
第11図は上述した実施例と同様に、閉弁特性を改善し
た本発明の駆動回路の実施例を示すものであるが、本例
では電流駆動方式を採用したものである。本例において
、前例と同し素子には同一符号を付けて示す。本例では
、電磁弁の励磁コイル31の一端をトランジスタ32お
よび抵抗33を経て接地し、他端をバッテリ34の正端
子に接続し、バッテリ34によって駆動されるDC−D
Cコンバータ35の負端子を励磁コイル31とバッテリ
との接続点に接続し、正端子をトランジスタ36を介し
て励磁コイル31の他端に接続する。トランジスタ36
のコレクタとベースとの間にはフォトカプラ43を接続
し、ベースとエミッタとの間には抵抗44を接続する。
励磁コイル31と並列にダイオード45およびトランジ
スタ46を接続する。本例では、さらに制御信号入力端
子38にタイミング制御器47を接続し、このタイミン
グ制御器の出力信号をトランジスタ32.46のベース
に供給するとともに抵抗48を経てフォトカプラ43に
接続する。
本例の駆動回路の動作を第12図の信号波形をも参照し
て説明、する。制御信号入力端子38に第12図Aに示
す開弁制御信号を供給すると、タイミング制御器47は
第12図B、CおよびDに示す制御パルスをトランジス
タ32および46のベースおよびフォトカプラ43に供
給する。開弁時にはトランジスタ32が先ずオンとなり
、励磁コイル31にはバッテリ34の電圧が印加され、
励磁コイルには第12図已に示すように電流が流れ、電
磁弁は開弁される。タイミング制御器47は、開弁制御
信号がハイレベルにある間は、例えば10KHzの周波
数の制御パルスを発生し続け、トランジスタ32および
46を交互にオン、オフさせる。トランジスタ46がオ
ンとなると、励磁コイル31の逆起電力はダイオード4
5およびトランジスタ46を経て放電される。このよう
にして、トランジスタ32および46を交互にオン、オ
フさせることによって励磁コイル31には開弁保持電流
が流れることになる。開弁制御信号の立ち下がりにおい
て、タイミング制御器47は第12図りに示すようなパ
ルスをフォトカプラ43に供給し、トランジスタ36を
オンとする。このため、コンバータ35の出力高電圧が
トランジスタ36を経て励磁コイル31に印加され、励
磁コイルには第12図已に示すように開弁時とは反対方
向の電流が急激に流れることになり、電磁弁の閉弁遅れ
時間Tdを短縮することができる。開弁遅れ時間Tuは
前例と同様に従来の電流駆動方式の駆動回路に比べて改
善されてはいない。本例においては、電磁弁の開弁期間
中、励磁コイル31に開弁保持電流を流すようにしため
閉弁には電磁弁の鉄心の残留磁気は急激に消滅するので
閉弁遅れ時間を、前例に比べてさらに短縮することがで
きる。
第13図は、電磁弁の開弁時および閉弁時の遅れを短縮
するとともに開弁期間中に励磁コイルに流れる電流を開
弁保持電流とした本願の第3番目の発明による電磁弁駆
動回路の基本的構成をを示すものである。本例では、バ
ッテリ51と、このバッテリによって駆動される第1お
よび第2のDC−DCコンバータ52および53を設け
、バッテリ51の正端子を抵抗54およびトランジスタ
55を経て電磁弁の励磁コイル56の一端に接続し、コ
ンバータ52の正端子をトランジスタ57を経て励磁コ
イルの一端に接続し、コンバータ53の負端子をトラン
ジスタ58を経て励磁コイル56の一端に接続する。ま
た、バッテリ51およびコンバータ52の負端子および
コンバータ53の正端子を接地するとともに励磁コイル
56の他端を接地する。制御信号入力端子59にはタイ
ミング制御器60を接続し、このタイミング制御器の出
力端子をトランジスタ55.57および58のベースに
接続する。
次に、本例の駆動回路の動作を第14図に示す信号波形
をも参照して説明する。入力端子59に第14図Aに示
す制御信号が供給されると、トランジスタ55.57お
よび58のベースには第14図C,BおよびDに示す制
御パルスがタイミング制御器60から供給される。すな
わち、制御信号の立ち上がりにおいてトランジスタ57
がオンとなり、コンバータ52の電圧が励磁コイル56
に印加され、励磁コイルには、第14図Eに示すように
急激に増大する電流が流れ、したがって開弁時における
遅れ時間Tuを短くすることができる。電磁弁の開弁後
は、トランジスタ55がオンとなり、バッテリ51の電
圧が励磁コイル56に印加され、励磁コイルには抵抗5
4で制限されたt流が流れ、電磁弁を開弁状態に維持す
る。制御信号の立ち下がりにおいて、トランジスタ58
がオンとなり、コンバータ53の電圧が励磁コイルに印
加されるが、この電圧はバッテリ51およびコンバータ
52の電圧とは反対極性となっているので、励磁コイル
56には反対方向の電流が急激に流れるようになり、閉
弁遅れ時間Tdを短縮することができる。このように、
本例においては、電磁弁の開弁時および閉弁時の遅れ時
間を短縮することができるとともに開弁期間中の電流は
抵抗54によって開弁保持電流にすることができるので
、閉弁遅れ時間をさらに短縮することができるとともに
励磁コイルでの発熱を抑えることができる。
第■3図に示した実施例におけるタイミング制御器60
は既知の再トリガ可能な単安定マルチバイブレータを用
いたパルス発生器を以て構成することができるが、この
ようなパルス発生器の一例を第15図に示す。第15図
に示すように、開弁制御信号を受ける入力端子INに3
段のリトリガブル単安定マルチバイブレータMMV−A
〜MMV−Cを縦続接続する。開弁制御信号が入力端子
INに与えられると、MMV−AのQ端子はハイレベル
となり、抵抗RIlAとコンデンサCXAとの積によっ
て決まる巾を有するパルスが出力される。このパルスを
出力端子0−1に供給する。MMV−BのQ端子は、M
MV−AのQ端子に現れる上述したパルスの立ち下がり
に応答してハイレベルとなり、抵抗RXI+とコンデン
サCXIとの積によって決まる巾を有するパルスが出力
される。
このパルス巾は、電磁弁繰り返し開閉周期よりも十分に
長くなるように設定する。またMM−BのCLR端子は
入力端子INに接続されているので、開弁制御信号の立
ち下りに同期してMMV−BのQ端子はローレヘルにな
る。このパルスを出力端子0−2に供給する。MMV−
CのQ端子は、MMV−BのQ端子に現れる上述したパ
ルスの立ち下がりに応答してハイレベルとなり、抵抗R
XCとコンデンサCXCとの積によって決まる巾を有す
るパルスが出力される。このパルスは出力端子0−3に
出力される。このようにして、第13図に示す電磁弁駆
動回路に必要な制御パルスを発生させることができるが
、タイミング制御器は上述した例だけに限定されるもの
ではなく、他の種々の回路構成が可能である。
第16図は本発明の駆動回路のさらに他の実施例を示す
ものであり、第13図に示した素子と同し素子には同じ
符号を付けて示した。第17図Aに示す様な開弁制御信
号が供給されると、電磁弁の開弁時には第17図Cおよ
びBに示すようにトランジスタ55および57がオンと
なり、バッテリ51およびコンバータ52の和の電圧が
励磁コイル56に印加され、急速に立ち上がる電流が流
れ、開弁遅れ時間を短くすることができる。開弁後はト
ランジスタ55のみが引き続きオンとなり、バッテリ5
1から抵抗54およびダイオード90を経て励磁コイル
56に開弁保持電流が流れる。閉弁時には第17図りに
示すようにトランジスタ58のみがオンとなり、励磁コ
イル56には反対方向の急激に増大する電流が流れ、閉
弁遅れ時間を短くすることができる。
第18図は本発明の駆動回路のさらに他の実施例を示す
ものである。本例では、第19図Aに示す様な開弁制御
信号が供給されると、電磁弁の開弁時には第19図Bに
示すようにトランジスタ57のみがオンとなり、バッテ
リ51およびコンバータ52の和の高い電圧が励磁コイ
ル56に印加され、励磁コイル56には急速に立ち上が
る電流が流れ、開弁遅れ時間を短くすることができる。
開弁後は、第19図Cに示すようにトランジスタ55の
みがオンとなり、バッテリ51から抵抗54を経て励磁
コイル56に開弁保持電流が流れる。閉弁時には第19
図りに示すようにトランジスタ58のみがオンとなり、
励磁コイル56には反対方向の急激に増大する電流が流
れ、閉弁遅れ時間を短くすることができる。
第20図は第16図に基本構成を示した本発明の電磁弁
駆動回路の一実施例の構成を示す回路図である。本例は
電流駆動方式を適用したものであり、電磁弁の励磁コイ
ル71の一端をハツチリフ2の正端子に接続し、バッテ
リの負端子は接地する。励磁コイル71の他端はトラン
ジスタ73および74を経てDC−DCコンバータ75
の出力端子76に接続し、これらトランジスタの接続点
をダイオード77および抵抗78を経て接地する。励磁
コイル71とトランジスタ73のコレクタとの接続点を
トランジスタ79を経てコンバータ75の出力端子80
に接続する。このトランジスタ79のエミッタは抵抗8
1および82を介してヘースに接続する。トランジスタ
73のヘースは抵抗83を経て、直列接続した反転段8
4および85の出力端子に接続する。また、トランジス
タ74のベースは抵抗86およびコンデンサ87を介し
て反転段85の出力端子に接続する。さらに、トランジ
スタ74のエミッタを抵抗88を経て、抵抗86とコン
デンサ87との接続点に接続し、抵抗81と82との接
続点をコンデンサ89を経て反転段85の出力端子に接
続する。反転段84の入力端子は制御信号を受ける制御
信号入力端子90に接続する。DC−DCコンバータ7
5は既知のジエンセン型のコンノ\−夕を以て構成し、
バッテリ72の+12ボルトの電圧を昇圧して出力端子
76に、−24ボルト、出力端子80に+160ボルト
の電圧を発生するものである。
次に、本例の駆動回路の動作を第21図に示す信号波形
を参照して説明する。入力端子90には、第21図Aに
示す開弁制御信号が供給される。この開弁制御信号によ
って、トランジスタ73はオンとなる。また、トランジ
スタ74および79のヘースには、開弁制御信号の立ち
上がりにおいて正、立ち下がりにおいて負のスパイク状
パルスが印加され、立ち上がりにおいてトランジスタ7
4がオン、立ち下がりにおいトランジスタ79がオンと
なる。したがって、開弁時には電磁弁ので励磁コイル7
1には、バッテリ72の電圧とコンバータ75の出力端
子76の電圧の和の電圧が印加され、励磁コイルには急
激に立ち上がる電流が流れ、開弁時の遅れ時間を短縮す
ることができる。開弁後は、トランジスタ73のみがオ
ンとなり、バッテリ72の電圧が印加され、励磁コイル
には抵抗78によって制限された開弁保持電流が流れる
。開弁制御信号の立ち下がり時に、トランジスタ73お
よび74はオフとなり、トランジスタ79がオンとなる
。したがって、励磁コイル71にはコンバータ75の出
力端子80に現れる】60ボルトの電圧が印加され、励
磁コイルを経てそれまでとは反対方向の急激に増大する
電流が流れ、電磁弁の鉄心の残留磁気は速やかに消滅し
、電磁弁の閉弁遅れ時間を短縮することができる。
(発明の効果) 上述したように、本出願の第1番目の発明においては、
電磁弁の開弁時に急激に増大する電流を励磁コイルに流
すようにしたため、電磁弁の開弁遅れ時間を短縮すると
ともに、この遅れ時間のばらつきを小さくすることがで
きる。また、本出願の第2番目の発明においては、電磁
弁の閉弁時に、励磁コイルに開弁期間中とは反対方向で
、急激に増大する電流を流すようにしたため、励磁コイ
ルに発生する逆起電力を迅速に消滅させるとともに電磁
弁の鉄心の残留磁気を強制的に打ち消すことができ、し
たがって閉弁時の遅れ時間をきわめて短くすることがで
きる。さらに、本願の第3番目の発明においては、3つ
の電源手段を設け、開弁時、開弁期間中および閉弁時の
それぞれにおいて最適の電流を励磁コイルに流すように
したので開弁遅れ時間および閉弁遅れ時間を短縮するこ
とができるとともに開弁期間中は励磁コイルを流れる電
流を開弁保持電流に維持することができるので、励磁コ
イルの発熱を最少に抑えることができるとともに電磁弁
の鉄心の残留磁気を最少とすることができので閉弁遅れ
時間をさらに短縮することができる。
上述した本発明の効果を実証するために、第22図A、
BおよびCに示した従来の電圧駆動方式による電磁弁駆
動回路における閉弁遅れ時間、従来の回路において励磁
コイルと並列にコンデンサを接続した駆動回路の閉弁遅
れ時間および本発明による電圧駆動方式の電磁弁駆動回
路において、閉弁時に励磁コイルに印加する電圧を12
0.140および160ボルトとした場合の閉弁遅れ時
間をそれぞれ測定した結果を以下に示す。なお、第22
図において、Trはスイッチングトランジスタ、EFT
は電磁弁の励磁コイル、Elはバッテリ、E2はDC−
DCコンバータ、Rは電流制限抵抗、Cはコンデンサで
ある。また、この実験ではバッテリ電圧を14ボルトと
し、開弁制御信号の周期を10ミリ秒、パルス巾を2当
り秒とし、ニードルバルブは空気中で動作させ、その開
閉は非接触変位センサによって検出した。
この実験結果から明らかなように、本発明の電磁弁駆動
回路によれば、従来の駆動回路に比べて閉弁時の遅れ時
間を大幅に短くすることができ、したがって燃料噴射弁
に適用した場合、噴射燃料を精度良く制御することがで
き、エンジンの性能を最大限に発揮させることができる
【図面の簡単な説明】 第1図は開弁特性を改善した本発明の電磁弁駆動回路の
一実施例の構成を示す回路図、第2図は同じくその動作
を説明するための信号波形図、 第3図はバッテリの電圧と開弁遅れ時間との関係を示す
グラフ、 第4図および第5図は第1図の変形例の構成を示す回路
図、 第6図は励磁コイルと並列にコンデンサを接続した第1
図の変形例を示す回路図、 第7図は同しくその動作を説明するための電流波形図、 第8図はコンデンサの容量と開弁遅れ時間との関係を示
すグラフ、 第9図は閉弁特性を改善した本発明の電磁弁駆動回路の
一実施例の構成を示す回路図、第1O図は同じくその動
作を説明するための信号波形図、 第11図は第9図の変形例の構成を示す回路図、第12
図は同しくその動作を説明するための信号波形図、 第13図は開弁特性および閉弁特性の双方を改善した本
発明の電磁弁駆動回路の一実施例の構成を示す回路図、 第14図は同しくその動作を説明するための信号波形図
、 第15図は同しくそのタイミング制御器の一例の構成を
示す回路図、 第16図は第13図の変形例を示す回路図、第17図は
同しくその動作を説明するための信号波形図、 第18図は第13図の他の変形例を示す回路図、第19
図は同しくその動作を説明するための信号波形図、 第20図は第13図に示した回路の詳細な構成を示す回
路図、 第21図は同しくその動作を説明するための信号波形図
、 第22図は本発明の効果を示すための実験に使用した電
磁弁駆動回路の構成を示す回路図、第23図は従来の電
圧駆動方式による電磁弁駆動回路の構成を示す回路図、 第24図は同しく従来の電流駆動方式による電磁弁駆動
回路の構成を示す回路図、 第25図は第23図に示す回路の動作を説明するための
信号波形図、 第26図は第24図に示す回路の動作を説明するための
信号波形図である。 1.18・・・制御信号発生器 2.19・・・タイミング制御器 3、7、14.15・・・トランジスタ5、33.37
.39.40.44.48.78.8L 82.83゜
86、88・・・抵抗器 6.11・・・バッテリ 4.13・・・励磁コイル  8.16・・・ダイオー
ド12・・・DC−DCコンバータ 17・・・電流制
限抵抗20・・・ダイオード    21・・・コンデ
ンサ31・・・励磁コイル    32.36・・・ト
ランジスタ34・・・バッテリ     35・・・D
C−DCコンパータ4L 87.89・・・コンデンサ 43・・・フォトカブラ 4577、90・・・ダイオード 46・・・トランジスタ 47・・・タイミング制御器 51・・・バッテリ 52、53・・・DC−DCコンバータ54・・・電流
制限抵抗 55.57.58・・・トランジスタ 56・・・励磁コイル    60・・・タイくング制
御器71・・・励磁コイル    72・・・バッテリ
7374.79  ・−・トランジスタ75・・・DC
−DCコンバータ 84、85・・・インバータ 第3図 …SeC バ・/テリ電圧 1図 2 oc−vcコ7バータ 第2図 間#信号 −「]− 第6図 (箔5ec) 鴫 に) 第8図 コ・/デ゛・/す容量 口 (pF) 第12図 第20図 q5 第16図 第18図 第17図 第19図 第22図 第23図 第24図

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.電子制御電磁弁装置の電磁弁励磁コイルを流れる電
    流を制御して電磁弁を開閉駆動する電磁弁駆動回路にお
    いて、開弁時に前記電磁弁励磁コイルに、その開弁保持
    電流よりも大きな第1の電流を流す第1の回路を瞬時に
    閉成する第1のスイッチング手段と、開弁後電磁弁を開
    弁状態に維持するに必要な第2の電流を定常的に流す第
    2の回路を閉成する第2のスイッチング手段と、前記第
    1のスイッチング手段により閉成される第1の回路内に
    接続される第1の電源手段と、前記第2のスイッチング
    手段により閉成される第2の回路内に少なくとも接続さ
    れる第2の電源手段とを具えることを特徴とする電磁弁
    駆動回路。
  2. 2.前記第2の電源手段をバッテリを以て構成し、前記
    第1の電源手段をこのバッテリの電圧を昇圧するDC−
    DCコンバータを以て構成したことを特徴とする請求項
    1記載の電磁弁駆動回路。
  3. 3.前記電磁弁励磁コイルと並列に接続されたコンデン
    サを設けて共振回路を構成したことを特徴とする請求項
    1記載の電磁弁駆動回路。
  4. 4.電子制御電磁弁装置の電磁弁励磁コイルを流れる電
    流を制御して電磁弁を駆動する電磁弁駆動回路において
    、前記電磁弁励磁コイルに、電磁弁を開弁し、その状態
    を保持する第1の電流を流す第1の回路を閉成する第1
    のスイッチング手段と、閉弁時に前記第1の電流と方向
    が反対の第2の電流を電磁弁励磁コイルに流す第2の回
    路を瞬時に閉成する第2のスイッチング手段と、前記第
    1のスイッチング手段によって閉成される第1の回路に
    少なくとも接続される第1の電源手段と、前記第2のス
    イッチング手段により閉成される第2の回路に接続され
    る第2の電源手段とを具えることを特徴とする電磁弁駆
    動回路。
  5. 5.電子制御電磁弁装置の電磁弁励磁コイルを流れる電
    流を制御して電磁弁を駆動する電磁弁駆動回路において
    、開弁時に前記電磁弁励磁コイルに、その開弁保持電流
    よりも大きな第1の電流を流す第1の回路を瞬時に閉成
    する第1のスイッチング手段と、開弁後、電磁弁を開弁
    状態に維持するに必要な第2の電流を電磁弁励磁コイル
    に流す第2の回路を閉成する第2のスイッチング手段と
    、閉弁時に前記第1の電流と方向が反対の第3の電流を
    電磁弁励磁コイルに流す第3の回路を瞬時に閉成する第
    3のスイッチング手段と、前記第1のスイッチング手段
    によって閉成される第1の回路内に接続される第1の電
    源手段と、前記第2のスイッチング手段により閉成され
    る第2の回路内に少なくとも接続される第2の電源手段
    と、前記第3のスイッチング手段により閉成される第3
    の回路内に接続される第3の電源手段とを具えることを
    特徴とする電磁弁駆動回路。
  6. 6.前記第2の電源手段をバッテリを以て構成し、前記
    第1および第3の電源手段を、このバッテリの電圧を昇
    圧するDC−DCコンバータを以て構成したことを特徴
    とする請求項5記載の電磁弁駆動回路。
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