JPH0595546U - 体外血液回路のドリップチャンバー - Google Patents

体外血液回路のドリップチャンバー

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JPH0595546U
JPH0595546U JP3745992U JP3745992U JPH0595546U JP H0595546 U JPH0595546 U JP H0595546U JP 3745992 U JP3745992 U JP 3745992U JP 3745992 U JP3745992 U JP 3745992U JP H0595546 U JPH0595546 U JP H0595546U
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JP
Japan
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drip chamber
filter
blood
blood circuit
extracorporeal blood
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Pending
Application number
JP3745992U
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English (en)
Inventor
国雄 古橋
Original Assignee
株式会社石川製作所
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Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社石川製作所 filed Critical 株式会社石川製作所
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Abstract

(57)【要約】 【目的】体外血液回路用ドリップチャンバーのフィルタ
の目詰まりを生じにくくして、ドリップチャンバー内の
圧力上昇を抑え、体外血液回路の循環を安定的に行う。 【構成】このドリップチャンバー1は、筒体2と、その
上端に被せた上蓋3と、筒体2の下端に外側から嵌めた
漏斗状の底蓋4とからなる。そして、リング枠にメッシ
ュが水平に固定されてなるフィルタ5を、底蓋4内の座
43と筒体2の下端面との間に配置して固定した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、血液浄化等を目的とした体外血液回路内を流動する血液の瀘過等を 行うドリップチャンバーに関する。
【0002】
【従来の技術】
ドリップチャンバーは一般に、上部に血液流入口を有し、下部に血液流出口を 設けた筒状筐体内に異物除去用のフィルタを備えたものであるが、このフィルタ の形状は、瀘過性能やコストの問題等の点から従来よりさまざまなものが提案さ れている。そして、本出願人は、図6に示すように、筒状筐体12内に釣鐘状の フィルタ15を設け、フィルタ15の形状を骨部材16により内面から保持した ものを提案した(実公昭64−4356号)。これによれば、瀘過面積を大きく とることができるとともに、血液流入口の設置位置が筐体12の頂面部に限られ ず、血液の流圧によりフィルタ15が潰れることもない。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなドリップチャンバー11では、フィルタ15が釣鐘 状になっているため、図7に示すように、流入した血液の多くがフィルタ15の 面に対して斜めに当たって通過する(矢印B)ことから、フィルタ15の目が詰 まりやすく、内部の圧力を上昇させるという不具合があった。
【0004】 本考案は、このような不具合を解決するためのものであり、ドリップチャンバ ー内に流入した血液が、フィルタの面に対して垂直に当たって通過することので きるドリップチャンバーを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案のドリップチャンバーは、筐体の上部に血 液流入口を、下部に血液流出口を有するとともに、該筐体内に、盤状のフィルタ をその全面が血液の流動方向に対して直交するように設けたことを特徴とするも のである。
【0006】
【作用】
ドリップチャンバー内に流入した血液は、フィルタの面に対して垂直に当たっ て通過するため、フィルタの目詰まりが生じにくい。
【0007】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づき説明する。 図1は、本考案の一実施例を示す部分破断側面図である。 このドリップチャンバー1の胴部は、透明なプラスチック製の筒体2で構成さ れ、その両端面は、筒体2の長さ方向に垂直に形成してある。この筒体2の上端 には上蓋3が外嵌してあり、この上蓋3の周面には血液流入口31が、頂面部に は圧力モニターライン等へ接続される接続口32が、それぞれ一体成形により形 成してある。
【0008】 筒体2の下端には、漏斗状の底蓋4が外嵌してあり、その先端が血液流出口4 1となっている。すなわち、この例では、前記筒体2、上蓋3、および底蓋4に より筐体が構成されている。 この底蓋4の筒体2への外嵌部42は、筒体2の外径に対応させた内径の筒状 になっており、その内側下部に、筒状外嵌部42の長さ方向に垂直なリング状の 座43が形成されている。そして、この座43の上に、図2に示すような盤状の フィルタ5が配置してある。このフィルタ5は、メッシュ51を、筒体2の外径 と同じ外径のリング状の枠52に、緊張状態で水平に固定してなる。
【0009】 このフィルタ5は、例えば、図3(a)のように、所定の外径を有するリング 状の外枠52aと、この外枠52aの内径に対応した外径を有するリング状の内 枠52bとでメッシュ51を挟むことで作製される。また、図3(b)のように 、枠52に対応させた凹部52cを有する金型53を用いて、メッシュ51と一 体にインサート成形することもできる。さらに、枠52の一方の端面にメッシュ 51を熱溶着させて作製してもよい。
【0010】 したがって、このドリップチャンバー1は、底蓋4の座43にフィルタ5を乗 せてから、底蓋4内に筒体2の下端部を入れてその下端面をフィルタ5の枠52 上に当て、底蓋4の外嵌部42の内面とこれに内嵌する筒体2の外面とを接着し 、筒体2の上端に上蓋3を外嵌することにより組み立てられる。 このドリップチャンバー1において、フィルタ5のメッシュ51は、その全面 が筒体2の長さ方向に垂直に向いており、血液流入口31から筒体2内に流入し た血液は、図4に示すように、フィルタ5のメッシュ51に対して垂直に当たっ て通過する(矢印A)。そのため、フィルタ5の目詰まりが生じにくく、ドリッ プチャンバー1内の圧力が上昇しにくい。
【0011】 このドリップチャンバー1の性能を、従来の釣鐘状フィルタを備えたものと比 較した試験を行った。従来のドリップチャンバー11としては、図5に示すよう な骨部材16で補強された釣鐘状のフィルタ15を、図1と同じ筒体2、上蓋3 、および底蓋4からなる筐体内の座43に固定したものを用いた。図1の筒体2 としては、内径が17mm,外径が20mmのものを用いた。フィルタ5,15とも に80メッシュのナイロンメッシュを用い、フィルタ5の瀘過面積は2.3cm 2 、フィルタ15の瀘過面積は8.9cm2 であった。
【0012】 牛血5リットルを38℃に保持しながら、体外血液回路の動脈側をポンプによ り循環させた時の、各ドリップチャンバー1,11内の圧力の変化と、各フィル タ5,15の目詰まり状態とを調べた。各循環時間における圧力の測定値の結果 を表1に示す。
【0013】
【表1】
【0014】 表1より、この実施例のドリップチャンバー1内の圧力は、従来型のものより 各測定時において10mmHg程度低くなっており、本考案により、ドリップチ ャンバー内の圧力上昇をかなり低く抑えられることがわかる。 また、血液循環を開始して120分後と240分後とにおける各フィルタ5, 15の目詰まり状態を、各フィルタへの血液の残り具合で示した結果を表2に示 す。
【0015】
【表2】
【0016】 この結果より、本考案により、フィルタの目詰まりの程度を従来のものより非 常に少なくできると判断できる。 なお、この実施例においては、底蓋4を漏斗状に形成し、フィルタ5を筒体2 の下端面と底蓋4の座43との間に挟んで配置したが、フィルタ5の配置位置は ここに限らず、図5に示すように、筒体2の下部や中途部に配置してもよい。こ の場合には、底蓋4を必ずしも漏斗状に形成する必要はない。
【0017】
【考案の効果】
以上説明してきたように、本考案では、体外血液回路のドリップチャンバー内 に、盤状のフィルタをその全面が血液の流動方向に対して直交するように設けた ため、ドリップチャンバー内に流入した血液は、フィルタの面に対して垂直に当 たって通過するため、フィルタの目詰まりが生じにくい。その結果、従来のもの と比較して、ドリップチャンバー内の圧力の上昇を著しく抑えることができ、体 外血液回路の循環を安定的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す部分破断側面図であ
る。
【図2】この実施例におけるフィルタを示す斜視図であ
る。
【図3】この実施例におけるフィルタの作製方法を説明
する断面図である。
【図4】本考案におけるフィルタの作用を示す概要図で
ある。
【図5】本考案の別の実施例を示す部分破断側面図であ
る。
【図6】ドリップチャンバーの従来例を示す断面図であ
る。
【図7】従来例におけるフィルタの作用を示す概要図で
ある。
【符号の説明】
1 ドリップチャンバー 31 血液流入口 41 血液流出口 5 フィルタ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筐体の上部に血液流入口を、下部に血液
    流出口を有するとともに、該筐体内に、盤状のフィルタ
    をその全面が血液の流動方向に対して直交するように設
    けたことを特徴とする体外血液回路のドリップチャンバ
    ー。
JP3745992U 1992-06-03 1992-06-03 体外血液回路のドリップチャンバー Pending JPH0595546U (ja)

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JP3745992U JPH0595546U (ja) 1992-06-03 1992-06-03 体外血液回路のドリップチャンバー

Applications Claiming Priority (1)

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JP3745992U JPH0595546U (ja) 1992-06-03 1992-06-03 体外血液回路のドリップチャンバー

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JPH0595546U true JPH0595546U (ja) 1993-12-27

Family

ID=12498115

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JP3745992U Pending JPH0595546U (ja) 1992-06-03 1992-06-03 体外血液回路のドリップチャンバー

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2005037413A1 (ja) * 2003-10-17 2007-11-22 富士フイルム株式会社 多孔質膜カートリッジ
JP2010537768A (ja) * 2007-09-05 2010-12-09 ジヴエッセ ソチエタ ぺル アチオーニ 血液透析ライン用の改良された保護フィルタ

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5032797A (ja) * 1973-07-10 1975-03-29
JPS62266073A (ja) * 1986-05-14 1987-11-18 テルモ株式会社 体液浄化処理装置

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