JPH0595472A - フアクシミリ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 送信されてきた情報を、読取り易さを維持し
つつ圧縮して画像形成可能かつ安価なファクシミリ装置
を提供する。 【構成】 主走査線を所定間隔毎に間引いた上で画像形
成する。 【効果】 実用上充分に送信情報を読取可能な程度に画
像を圧縮し、かつ記録紙の消耗が少なく、ひいては記録
紙代の負担は少なく、またその手配、装備等の手間も少
ない、かつ安価なファクシミリ装置が提供される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はファクシミリ装置、特に
該装置における受信側の改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】ファクシリ装置においてはＣＣＩＴＴの
Ｔ３０に準拠したプロトコルによって画像データの送受
信を行うものであるため、原則として送信側における読
取データ量と受信側における記録データ量とは一致す
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】このため、受信側にと
っては受信量の増大に伴う用紙代の負担の増加、そして
何よりも用紙の手配、装着等の手間が大変であるという
問題が生じている。その解決手段として、画像縮小回路
を用いて、受信画像を一旦この縮小回路で縮小した後印
字する方法が考えられるが、この手法ではデジタル情報
を二次元に縮小するため縮小回路自体が複雑であるし、
高価につくといった問題がある。

【０００４】本発明は、係る問題点に鑑み、受信紙を効
果的に節約できるものでありながら、簡単かつ安価な構
成のファクシミリ装置を提供することを目的としてい
る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係るファクシミリ装置においては、受信デ
ータの主走査線を所定ライン毎に間引く手段と、間引か
れた後の受信データを順次読出し印字する手段とを備え
ている。

【０００６】

【作用】上記構成により、本発明に係るファクシリ装置
においては、受信があった場合には受信データを所定ラ
イン毎に間引いて印字する。

【０００７】

【実施例】以下、本発明を実施例に基づき説明する。図
１は、本発明に係るファクシミリ装置の要部の構成図で
ある。本図において、１は受信情報をそのまま画像形成
する通常モードと副走査方向には１／２に圧縮して画像
形成する経済モードとに切り換える選択手段、２は受信
手段、３はファクシミリ全体を制御する制御手段、４は
記録紙に画像を形成する印字手段、５は主走査線を１ラ
イン毎に間引く走査線間引き手段である。以上の他、操
作パネル１１、送信手段１２、発呼端末側にて読み取ら
れた画像情報の受信速度に印字速度が伴わないことを補
償するため画像を一時記憶したり送信のため送信相手先
の局番を一時記憶したりするＲＡＭ１３、制御手段用プ
ログラムを格納するＲＯＭ１４、ダイヤル発信を行うた
めのオートダイアラ１５、モデム１６、回線を制御する
ＮＣＵ１７、その他図示しない記録紙搬送手段等を装備
するが、それらは本発明に直接には関係しないためその
説明は省略する。

【０００８】以下、本ファクシミリ装置の作動を、本発
明の要旨を構成する各種の手段の作動を中心に図２のフ
ローに基づいて説明する。受信があった場合、ユーザに
よって設定されているモードが経済モードか否かが制御
手段３により判断される（ａ１）。もし、通常モードで
あるならば、通常のファクシミリ送信におけう被呼端末
側の受信情報の画像形成と同じ手続に従って全受信情報
が制御手段３の制御のもと印字手段４により画像形成さ
れる（ａ４）。

【０００９】一方、経済モードであるならば、制御手段
３の指示のもと受信信号は走査線間引手段５に入力され
る。そして走査線間引手段５は入力された送信信号を後
に説明する手順に従って主走査方向に走る走査線１本分
の信号毎に間引いて印字手段４に入力する（ａ２）。印
字手段は、走査線間引手段５から送られてきた、走査線
１本分毎の信号をプリントバッファ４１に格納してゆく
と共に、このプリントバッファ４１から順次読み出した
上で主走査方向１本分の情報を１行に印字する。この結
果副走査方向に１／２に圧縮された画像が形成される
（ａ４）。

【００１０】しかる後、図３（ａ）、（ｂ）に示すごと
く送信された画像（ａ）を副走査方向にのみ１／２に圧
縮して形成された画像（ｂ）を見て被呼端末側のユーザ
は送信情報の読解をなすが、多くの場合これでも送信さ
れてきた情報の正確な内容の理解に充分なのは実務経験
が示すところである。次に、走査線間引手段による送信
情報の主走査線の間引きの手順を図４のフローに従って
説明する。

【００１１】国際電信電話諮問委員会（ＣＣＩＴＴ）の
通信規約（プロトコル）に従って、図５（ａ）に示すよ
うに主走査方向の各走査線の一次元の符合化信号（ＭＨ
信号、Modified Huffman）の最終部にそのことを示すＥ
ＯＬ信号（End Of Line ）が付加され、図５（ｂ）に示
すようにページの最終の走査線のＭＨ信号の後にはこの
ＥＯＬ信号が６個継続する。また図５（ｃ）に示すよう
に、このＥＯＬ信号はページの最初の走査線のＭＨ信号
の前にも付加されたものとなっている。

【００１２】このため、走査線間引手段は送信及び受信
の用紙１頁分の画像形成にあたり、ページ最初のＥＯＬ
信号によりＭＨ信号が送信されてくるのを確認した後は
（ｂ２）、内蔵するカウンターによりＥＯＬ信号の送信
をカウントし（ｂ３）、またＥＯＬ信号の後にＭＨ信号
が続いた場合には（ｂ５）カウンターの値が２ならばそ
のＭＨ信号をカットし、併せてカウンターの値を０にし
た上（ｂ７）で次のＥＯＬ信号の到着を待つ（ｂ８）。
同じく、カウンターの値が１ならば、そのＭＨ信号を印
字手段に入力し（ｂ９）、次のＥＯＬ信号の到着を待つ
（ｂ７）。

【００１３】一方、ＥＯＬ信号の後に同じくＥＯＬ信号
が続くならば、その個数をカウントし（ｂ２，ｂ３）、
カウンターの値が６となった時点で（ｂ４）本ページの
画像の送信が終了したことを検知する（ｂ１０）。な
お、以上の他、本発明に係るファクシミリ送置の送受信
にあたっては、従来技術のファクシミリ装置と同じく制
御手段の制御のもと発呼端末との間に通信規約に従っ
た、受信準備完了信号（ＣＦＲ信号，Confirmation To
Receive Signal）、マルチページ信号（ＭＰＳ，Multip
age Signal）のやりとり等の他、画像形成にあたっては
上半分に画像形成をなした記録用紙の下半分に発呼側の
次頁分の送信画像の形成をなすべきか若しくは新記録用
紙の上半分に発呼側の次頁分の送信画像の形成をなすべ
きかの判断及びこれに伴う記録用紙の搬送、画像情報の
受信速度に比較した印字速度が結果的に通常モードの２
倍となることに伴うＲＡＭ、バッファ等の制御の変更等
各種の手順、操作が付加されるのは勿論である。ただ
し、これらの手順、操作は主走査線を１本毎間引くとい
う本発明の要旨に直接には関係せず、また既存の技術に
て充分に対処可能であるため、その説明は省略する。

【００１４】以上、本発明を実施例にもとづき説明して
きたが、本発明は何も上記実施例に限定されるものでは
ない。すなわち、例えば走査約１本毎でなく、２本毎あ
るいは３本毎に１本を間引く、各種警報装置を装備す
る、記録紙はロール紙を使用する、外国から受信した場
合には経済モードは不作動となる等各種の変更、改良、
機能付加がなされたファクシミリも包含されるのは勿論
である。

【００１５】

【発明の効果】以上、本発明によれば、送信内容を副走
査方向へのみ１／２に圧縮することにより記録紙代の負
担が少なく、またその手配、装備等の手間も少なく、併
せて実用上充分に送信情報を読み取りえるファクシミリ
装置を安価に提供しえる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るファクシミリ装置の一実施例であ
る。

【図２】同じく、モード切換えに伴う動作のフロー図で
ある。

【図３】副走査方向に１／２に圧縮されて形成された画
像と送信されてきた原画像である。

【図４】上記実施例の間引き手段の間引き動作の手順を
示すフロー図である。

【図５】画像を送信する信号の構成図である。

【符号の説明】

１ 選択手段 １１ 操作パネル １２ 送信手段 １３ ＲＡＭ １４ ＲＯＭ １５ オートダイアラ １６ モデム １７ ＮＣＵ ２ 受信手段 ３ 制御手段 ４ 印字手段 ４１ バッファ ５ 走査線間引手段

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 受信データの主走査線を所定ライン毎に
   間引く手段と、 間引かれた後の受信データを順次読出し印字する手段と
   を備えていることを特徴とするファクシミリ装置。