JPH0595190U - 電動機 - Google Patents
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- JPH0595190U JPH0595190U JP3984492U JP3984492U JPH0595190U JP H0595190 U JPH0595190 U JP H0595190U JP 3984492 U JP3984492 U JP 3984492U JP 3984492 U JP3984492 U JP 3984492U JP H0595190 U JPH0595190 U JP H0595190U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】コギングを低減するとともに、巻線に通電して
も磁気吸引力の不均一を解消することにより、ロータの
振れがなく、軸受へのストレスが小さく、かつ、特性の
悪化のない電動機を提供する。 【構成】10n(nは正の整数)極に着磁された駆動マ
グネット30と、等間隔に配置された12n個の巻線U
1〜U4,V1〜V4,W1〜W4とを備え、互いに機
械角で180°離れた位置に設けられた巻線が同時に励
磁されるようにした。巻線は、隣接する2個を同相とし
て巻き方向を互いに逆にし、機械角で180°離れた位
置に設けられた巻線の巻き方向を互いに逆としてもよ
い。
も磁気吸引力の不均一を解消することにより、ロータの
振れがなく、軸受へのストレスが小さく、かつ、特性の
悪化のない電動機を提供する。 【構成】10n(nは正の整数)極に着磁された駆動マ
グネット30と、等間隔に配置された12n個の巻線U
1〜U4,V1〜V4,W1〜W4とを備え、互いに機
械角で180°離れた位置に設けられた巻線が同時に励
磁されるようにした。巻線は、隣接する2個を同相とし
て巻き方向を互いに逆にし、機械角で180°離れた位
置に設けられた巻線の巻き方向を互いに逆としてもよ
い。
Description
【0001】
本考案は、電動機に関するもので、特に、周対向スロット型において効率の低 下を防止するとともにコギングトルクを低減しながら振動を低減することができ る電動機に関する。
【0002】
周対向スロット型電動機では、ロータの回転位置によって磁気抵抗が不均一な ためにコギングを生じ、回転が不円滑になるという難点があり、コギングを低減 するための技術が各種提案されている。8−9構造、あるいは10−9構造と称 して、マグネット磁極数が8でスロット数が9、あるいはマグネット磁極数が1 0でスロット数が9の電動機はその例である。スロット数が9個の場合、磁極数 は6極又は12極とするのが一般的であるが、コギングを低減するために、上記 のような8−9構造、あるいは10−9構造をとったものである。8−9構造の 例として米国特許第4,858,044号明細書記載のものが知られており、こ れと同様の構成の電動機の例を図9ないし図13に示す。
【0003】 図9において、リング状のステータコア42は放射状に9個の突極、従って、 各突極間に9個のスロットを有する。各突極には1〜9の符号を順番に付してお く。各突極は周方向に等間隔に配置されている。ステータコア42の外周側には リング状の駆動マグネット41を有するロータが配置されており、駆動マグネッ ト41の内周面と上記各突極の外周面が一定の間隙をおいて対向している。
【0004】 図10にも示すように、符号1〜9で示す9個の突極にはそれぞれV1,U3 ,U2,U1,W3,W2,W1,V3,V2の順番に巻線が施されている。U ,V,Wはそれぞれ各巻線の相を表わしている。従って、この例では3相構成に なっていて、各相は3個の巻線からなる。上記巻線順からもわかるように、同相 の3個の巻線は隣接して巻かれている。図10ではU相の例を示している。突極 4にU1の巻線を時計方向(以下「正方向」という)に巻き始め(以下、巻き始 めは「S」で示す)、続いて突極3にU2の巻線を反時計方向(以下「逆方向」 という)に巻き、さらに突極2にU3の巻線を時計方向に巻いて巻終り(以下、 巻終りは「E」で示す)とする。上記8−9構造の電動機では、同時に二つの相 の巻線に通電しながらロータを回転駆動する。図11はU相とW層に同時に通電 した状態を示している。
【0005】
上記のような構成の電動機によれば、コギングトルクを低減することは可能で あるが、巻線に通電することによって振動が発生し、ロータの振れが大きく、軸 受へのストレスが大きくなって電動機の寿命が短くなるという問題がある。その 理由は次のとおりである。図11は、ある時点で通電されている巻線にのみ平行 線を付して示したものであるが、この図からわかるとおり、同時に2相の巻線、 合計で6個の巻線に通電され、しかもこれらの巻線は隣接しているため、マグネ ット41に対して矢印で示すような吸引力が発生する。この吸引力の向きは通電 されるコイルの切り換えに伴って変わり、これが振動及び騒音の原因となる。
【0006】 上記のような振動を低減する手段として、図12に示すように、1〜9の突極 にそれぞれV2,U3,V1,U2,W3,U1,W2,V3,W1の順に巻線 を施す方法が考えられる。U相の巻線について図12に示すように、一つの相の 3個の巻線は同一方向に巻かれている。また、この例でも同時に二つの相の巻線 に通電しながらロータを回転駆動する。図13はU相とV相に同時に通電した状 態を示している。
【0007】 図12、図13に示す例によれば、ステータコア42とマグネット41との間 に発生するラジアル方向の偏った吸引力は、図10、図11で説明した例のもの に比べると小さくなり、振動が小さくなるが、トルク定数などが低下し、特性が 悪化するという問題がある。
【0008】 本考案は、このような従来技術の問題点を解消するためになされたもので、コ ギングを低減するとともに、巻線に通電しても磁気吸引力の不均一に基づく振動 が発生せず、従って、ロータの振れがなく、軸受へのストレスが小さく、しかも 、特性の悪化のない電動機を提供することを目的とする。
【0009】
本考案は、上記目的を達成するために、10n(nは正の整数)極に着磁され た駆動マグネットと、等間隔に配置された12n個の巻線とを備え、互いに機械 角で180°離れた位置に設けられた巻線が同時に励磁されるようにした。 巻線は、隣接する2個を同相として巻き方向を互いに逆にし、機械角で180 °離れた位置に設けられた巻線の巻き方向を互いに逆としてもよい。
【0010】
等間隔に配置された12n個の巻線のうち互いに機械角で180°離れた位置 に設けられた巻線が同時に励磁されながら回転駆動されるため、巻線とロータと の磁気吸引力はラジアル方向において釣り合い、回転時の振動が低減される。1 0n極の駆動マグネットと等間隔に配置された12n個の巻線との組み合わせに よってコギングトルクの低減を図ることができ、トルク定数など特性の劣化はほ とんどない。
【0011】
以下、図1ないし図8を参照しながら本考案にかかる電動機の実施例について 説明する。 図1において、リング状のステータコア31は放射状に12個の突極を有し、 従って、各突極間に12個のスロットを有する。各突極には1〜12の符号を順 番に付しておく。各突極は周方向に等間隔に配置され、各突極には巻線が施され ている。ステータコア31の外周側にはリング状の駆動マグネット30を有する ロータが配置されており、駆動マグネット30の内周面と上記各突極の外周面が 一定の間隙をおいて対向している。駆動マグネット30は周方向に10極に着磁 されている。
【0012】 このように、図1に示す実施例は10個の磁極と12個の巻線とを有し、いわ ゆる10−12構造になっている。このような構造の巻線方法は各種考えられる が、本考案に必須の条件として、互いに機械角で180°離れた位置に設けられ た巻線が同時に励磁されるようにする。このような条件を満たす巻線方法の各種 例を図2に示す。何れも3相構成である。
【0013】 図2(a)に示す巻線の例は、隣接する2個の巻線を同相として巻き方向を互 いに逆にするとともに、機械角で180°離れた位置に設けられた巻線の巻き方 向を互いに逆にしたものである。これをさらに具体的に説明する。符号1〜12 で示す突極のうち、突極1には巻線U1が正方向に、突極2には巻線U2が逆方 向に、突極7には巻線U3が逆方向に、突極8には巻線U4が正方向にそれぞれ 巻回されている。このように、隣接する2個の巻線は同相で巻き方向が互いに逆 であり、かつ、機械角で180°離れた位置に設けられた巻線、すなわち巻線U 1とU3、また巻線U2とU4の巻き方向が互いに逆になっている。ここではU 相のみしか示されていないが、V相、W相についても同様に巻線が施される。図 1に示す巻線の例も図2(a)に示す巻線の例と同じである。
【0014】 図2(b)に示す巻線の例は、同相の2個の巻線間に別の相の巻線を1個配置 したものである。より具体的に説明すると、突極1には巻線U1が、突極3には 巻線U2が、突極7には巻線U3が、突極9には巻線U4がそれぞれ正方向に巻 かれている。突極1,3間の突極2及び突極7,9間の突極8には別の相、すな わちV相又はW相の巻線が上記U相の各巻線と同様に巻かれる。巻線U1とU3 は機械角で180°離れた位置にあり、巻線U2とU4も機械角で180°離れ た位置にある。
【0015】 図2(c)に示す巻線の例は、同相の2個の巻線間に別の相の巻線を2個配置 したものである。より具体的に説明すると、突極1には巻線U1が、突極4には 巻線U2が、突極7には巻線U3が、突極10には巻線U4がそれぞれ正方向に 巻かれている。巻線U1とU3は機械角で180°離れた位置にあり、巻線U2 とU4も機械角で180°離れた位置にある。別の相すなわちV相又はW相の巻 線が上記U相の各巻線と同様に巻かれる。例えば、突極2,5,8,11にV相 の巻線が巻かれるとすれば、突極3,6,9,12にはW相の巻線が巻かれる。
【0016】 上記各相巻線の結線方法は通常考えられている方法でよい。例えばU相の巻線 のみについて示すと、図3(a)に示すように同相の巻線全てを直列に接続して もよいし、図3(b)に示す用に直並列に接続してもよく、また、図示されてい ないが、同相の巻線全てを並列に接続してもよい。
【0017】 以上説明した巻線方法及び結線方法の何れにせよ、一つの相例えばU相の巻線 と他の一つの相例えばV相の巻線とに同時に通電し、次はV相とW相に通電し、 さらにW相とU相に通電する、というように通電を切換ながらロータを回転駆動 する。ここで、図2(a)に示す巻線の例について、U相とW相を同時に通電し た場合を考える。この様子を図4に示す。図4において平行線が付された巻線が 通電されている巻線であることを示している。同じ相の巻線であって機械角で1 80°離れた位置にある巻線は同時に通電されて同時に励磁されるため、回転中 心を挾んで対称位置にある巻線が励磁されることになって、巻線とロータとの磁 気的な吸引力はバランスし、ロータ回転時の振動や騒音が低減される。図2(b )及び(c)に示す巻線方法の場合も、回転中心を挾んで対称位置にある巻線が 励磁されるため、ロータ回転時の振動や騒音が低減される。
【0018】 このように、ロータ回転時の振動や騒音が低減されることは明らかになったの で、次に、トルク定数などの特性とコギングトルクについて検討する。表1は、 従来知られている10−9構造電動機と、本考案で採用した10−12構造電動 機とのトルク定数を比較したもので、通電方式と巻線方式を変えた場合について それぞれ示している。また、ここでは10−9構造の電動機の9相通電の場合の トルク定数を1.00とし、それぞれの場合のトルク定数の比率を計算によって 求めた。巻線方式の符号に付した「′」は巻線方向が逆であることを示している 。10−12構造3相通電の巻線方式は、図2(a)に示す方式である。
【表1】 表1から明らかなように、10−12構造電動機では6相通電方式が最も良好 な特性が得られるが、3相通電方式でも遜色のない特性が得られる。
【0019】 表2は、従来知られている12−9構造電動機と、10−9構造電動機と、本 考案で採用した10−12構造電動機とのコギングトルク及び機械騒音を比較し たものであり、条件を同一にするためにモータ定数は等しくしてある。
【表2】 表2から明らかなように、本考案で採用した10−12構造電動機によれば、 10−9構造の電動機とほぼ同程度にコギングトルクが低減されている。8−9 構造の電動機のコギングトルクもほぼ同程度である。また、機械騒音も、前述の とおり磁気吸引力の均一化によって、12−9構造の電動機と同程度に低減され る。
【0020】 このように、図1ないし図4に示す実施例によれば、特性を高いレベルに維持 しながらコギングトルクを小さくすることができるとともに、磁気吸引力のアン バランスを改善して振動及び機械騒音の低減を図ることができ、もって、軸受に かかるストレスを解消して、電動機の寿命を長く保つことができる。
【0021】 以上説明した実施例では巻線の数が12個であったが、巻線の数は12n(n は正の整数)個であればよい。従って、巻線数は24個、36個、……というよ うに増えても差し支えないが、電動機の寸法によって巻線数には自ずから限界が ある。また、駆動マグネット32の磁極数も10nとする。ここでは、上記nを 2として巻線数を24に、駆動マグネット32の磁極数を20極に設定した例に ついて図5ないし図7を参照しながら説明する。
【0022】 図5において、リング状のステータコア37は放射状に24個の突極を有し、 従って、各突極間に24個のスロットを有する。各突極には1〜24の符号を順 番に付しておく。各突極は周方向に等間隔に配置されており、各突極には巻線が 施されている。ステータコア37の外周側にはリング状の駆動マグネット32を 有するロータが配置されており、駆動マグネット32の内周面と上記各突極の外 周面が一定の間隙をおいて対向している。
【0023】 このような構造の巻線方法は各種考えられるが、ここでも本考案に必須の条件 として、互いに機械角で180°離れた位置に設けられた巻線が同時に励磁され るようにする。このような条件を満たす巻線方法の各種例を図6に示す。何れも 3相構成である。
【0024】 図6(a)に示す巻線の例は、隣接する2個の巻線を同相として巻き方向を互 いに逆にするとともに、機械角で180°離れた位置に設けられた巻線の巻き方 向を互いに逆にしたものである。これをさらに具体的に説明する。符号1〜24 で示す突極のうち、突極1には巻線U1が正方向に、突極2には巻線U2が逆方 向に、突極7には巻線U3が正方向に、突極8には巻線U4が逆方向に、突極1 3には巻線U5が正方向に、突極14には巻線U6が逆方向に、突極19には巻 線U7が正方向に、突極20には巻線U8が逆方向にそれぞれ巻回されている。 このように、隣接する2個の巻線は同相で巻き方向が互いに逆であり、かつ、機 械角で180°離れた位置に設けられた巻線、すなわち巻線U1とU5、巻線U 2とU6、巻線U3とU7、また巻線U4とU8の巻き方向が互いに逆になって いる。ここではU相のみしか示されていないが、V相、W相についても同様に巻 線が施される。
【0025】 図6(b)に示す巻線の例は、同相の2個の巻線間に別の相の巻線を1個配置 したものである。より具体的に説明すると、突極1には巻線U1が、突極3には 巻線U2が、突極7には巻線U3が、突極9には巻線U4が、突極13には巻線 U5が、突極15には巻線U6が、突極19には巻線U7が、突極21には巻線 U8がそれぞれ正方向に巻かれている。突極1,3間の突極2、突極7,9間の 突極8、突極13,15間の突極14、突極19,21間の突極20には別の相 、すなわちV相又はW相の巻線が上記U相の各巻線と同様に巻かれる。巻線U1 とU13は互いに機械角で180°離れた位置にあり、同様に巻線U2とU6、 巻線U3とU7、巻線U4とU8も互いに機械角で180°離れた位置にある。
【0026】 図6(c)に示す巻線の例は、同相の2個の巻線間に別の相の巻線を2個配置 したものである。より具体的に説明すると、突極1には巻線U1が、突極4には 巻線U2が、突極7には巻線U3が、突極10には巻線U4が、突極13には巻 線U5が、突極16には巻線U6が、突極19には巻線U7が、突極22には巻 線U8がそれぞれ正方向に巻かれている。巻線U1とU5は互いに機械角で18 0°離れた位置にあり、同様に、巻線U2とU6、巻線U3とU7、巻線U4と U8も互いに機械角で180°離れた位置にある。別の相、すなわちV相又はW 相の巻線が上記U相の各巻線と同様に巻かれる。例えば、突極2,5,8,11 ,14,17,20および23にV相の巻線が巻かれるとすれば、突極3,6, 9,12,15,18,21および24にはW相の巻線が巻かれる。
【0027】 上記各相巻線の結線方法は、前述の実施例と同様の方法でよい。例えばU相の 巻線のみについて示すと、図7(a)に示すように同相の巻線全てを直列に接続 してもよいし、図3(b)に示すように直並列に接続してもよく、また、図7( c)に示すように同相の巻線全てを並列に接続してもよい。
【0028】 以上説明した図5ないし図7に示す実施例は、前述の図1ないし図6に示す実 施例に対して駆動マグネットの着磁極数と巻線数が2倍になった点が異なってい るだけで、理論的には前述の実施例と同様と考えてよく、従って、作用効果に関 しても前述の実施例と同様に、特性を高いレベルに維持しながらコギングトルク を小さくすることができるとともに、磁気吸引力のアンバランスを改善して振動 及び機械騒音の低減を図ることができ、もって、軸受にかかるストレスを解消し て、電動機の寿命を長く保つことができる。
【0029】 以上説明した各実施例は、ロータがステータコアおよび巻線の外側にあるアウ ターロータ型になっていたが、本考案はインナーロータ型にも適用可能である。 図8に示す実施例はインナーロータ型の例である。図8において、リング状のス テータコア35は内側に向かって12個の突極を有し、従って、各突極間に12 個のスロットを有する。各突極には1〜12の符号を順番に付しておく。各突極 は周方向に等間隔に配置され、各突極には巻線が施されている。上記各突極の内 周側にはリング状の駆動マグネット34を有するロータが配置されており、駆動 マグネット34の外周面と上記各突極の内周面が一定の間隙をおいて対向してい る。駆動マグネット34は周方向に10極に着磁されている。
【0030】 符号1〜12で示す各突極には、図1および図2(a)に示す巻線方法と同じ 方法によって巻線が施されている。すなわち、突極1には巻線U1が正方向に、 突極2には巻線U2が正方向に、突極7には巻線U3が逆方向に、突極8には巻 線U4が逆方向にそれぞれ巻回されている。このように、隣接する2個の巻線は 同相で巻き方向が互いに逆であり、かつ、機械角で180°離れた位置に設けら れた巻線、すなわち巻線U1とU3、また巻線U2とU4の巻き方向が互いに逆 になっている。ここではU相のみしか示されていないが、V相、W相についても 同様に巻線が施される。このような巻線方法のほか、図2(b)(c)に示す巻 線方法と実質的に同じ巻線方法を採用してもよい。
【0031】 図8に示すインナーロータ型電動機の場合も理論的にはアウターロータ型電動 機と同じであり、駆動マグネットの着磁極数を10n極に、巻線数を12n個に 設定し、かつ、互いに機械角で180°離れた位置に設けられた巻線が同時に励 磁されるようにすることによって、前述の各実施例と同様の作用効果を奏する。
【0032】
本考案にかかる電動機によれば、10n極に着磁された駆動マグネットと、等 間隔に配置された12n個の巻線とを備えることにより、トルク定数等の特性を 高く維持しながらコギングトルクを小さく抑えることができ、また、互いに機械 角で180°離れた位置に設けられた巻線を同時に励磁するようにすることによ り、磁気吸引力のアンバランスを改善して振動及び機械騒音の低減を図ることが でき、もって、軸受にかかるストレスを解消して、電動機の寿命を長く保つこと ができるという効果を奏する。
【提出日】平成5年6月1日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【0009】
本考案は、上記目的を達成するために、10n(nは正の整数)極に着磁され た駆動マグネットと、等間隔に配置された12n個の巻線とを備え、互いに機械 角で180°離れた位置に設けられた巻線が同時に励磁されるようにした。 巻線は、隣接する2個を同相として巻き方向を互いに逆にし、かつ電気角で9 00° 離れた位置に設けられた巻線を同相として巻き方向を互いに逆としてもよ い。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【0013】 図2(a)に示す巻線の例は、隣接する2個の巻線を同相として巻き方向を互 いに逆にするとともに、電気角で900°離れた位置に設けられた巻線を同相と して 巻き方向を互いに逆にしたものである。これをさらに具体的に説明する。符 号1〜12で示す突極のうち、突極1には巻線U1が正方向に、突極2には巻線 U2が逆方向に、突極7には巻線U3が逆方向に、突極8には巻線U4が正方向 にそれぞれ巻回されている。このように、隣接する2個の巻線は同相で巻き方向 が互いに逆であり、かつ、電気角で900°離れた位置に設けられた巻線、すな わち巻線U1とU3、また巻線U2とU4の巻き方向が互いに逆になっている。 ここではU相のみしか示されていないが、V相、W相についても同様に巻線が施 される。図1に示す巻線の例も図2(a)に示す巻線の例と同じである。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【0024】 図6(a)に示す巻線の例は、隣接する2個の巻線を同相として巻き方向を互 いに逆にするとともに、電気角で900°離れた位置に設けられた巻線を同相と して 巻き方向を互いに逆にしたものである。これをさらに具体的に説明する。符 号1〜24で示す突極のうち、突極1には巻線U1が正方向に、突極2には巻線 U2が逆方向に、突極7には巻線U3が逆方向に、突極8には巻線U4が正方向 に 、突極13には巻線U5が正方向に、突極14には巻線U6が逆方向に、突極 19には巻線U7が逆方向に、突極20には巻線U8が正方向にそれぞれ巻回さ れている。このように、隣接する2個の巻線は同相で巻き方向が互いに逆であり 、かつ、電気角で900°離れた位置に設けられた巻線、すなわち巻線U1とU 3、巻線U2とU4、巻線U3とU5、巻線U4とU6、巻線U5とU7、巻線 U6とU8、巻線U7とU1、巻線U8とU2の巻き方向が 互いに逆になってい る。ここではU相のみしか示されていないが、V相、W相についても同様に巻線 が施される。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【0030】 符号1〜12で示す各突極には、図1および図2(a)に示す巻線方法と同じ 方法によって巻線が施されている。すなわち、突極1には巻線U1が正方向に、 突極2には巻線U2が逆方向に、突極7には巻線U3が逆方向に、突極8には巻 線U4が正方向にそれぞれ巻回されている。このように、隣接する2個の巻線は 同相で巻き方向が互いに逆であり、かつ、電気角で900°離れた位置に設けら れた巻線、すなわち巻線U1とU3、また巻線U2とU4も同相で巻き方向が互 いに逆になっている。ここではU相のみしか示されていないが、V相、W相につ いても同様に巻線が施される。このような巻線方法のほか、図2(b)(c)に 示す巻線方法と実質的に同じ巻線方法を採用してもよい。
【図1】本考案にかかる電動機の実施例を示す平面図。
【図2】同上実施例に適用可能な各種巻線方法の例を示
す展開図。
す展開図。
【図3】同上実施例に適用可能な各種結線方法の例を示
す回路図。
す回路図。
【図4】同上実施例における通電の一態様を示す平面
図。
図。
【図5】本考案にかかる電動機の別の実施例を示す平面
図。
図。
【図6】同上実施例に適用可能な各種巻線方法の例を示
す展開図。
す展開図。
【図7】同上実施例に適用可能な各種結線方法の例を示
す回路図。
す回路図。
【図8】本考案にかかる電動機のさらに別の実施例を示
す平面図。
す平面図。
【図9】従来の電動機の例を示す平面図。
【図10】同上従来例に用いられる巻線方法の一例を示
す展開図。
す展開図。
【図11】同上巻線方法における通電の一態様を示す平
面図。
面図。
【図12】同上従来例に用いられる巻線方法の別の例を
示す展開図。
示す展開図。
【図13】同上巻線方法における通電の一態様を示す平
面図。
面図。
30 駆動マグネット U1,U2,U3,U4 巻線 V1,V2,V3,V4 巻線 W1,W2,W3,W4 巻線 1,2,3,4,5,6 突極 7,8,9,10,11,12 突極
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年6月1日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【実用新案登録請求の範囲】
Claims (2)
- 【請求項1】 駆動マグネットを有するロータと、上記
駆動マグネットと対向する巻線とを備えた電動機におい
て、10n(nは正の整数)極に着磁された上記駆動マ
グネットと、等間隔に配置された12n個の上記巻線と
を備えるとともに、互いに機械角で180°離れた位置
に設けられた上記巻線が同時に励磁されることを特徴と
する電動機。 - 【請求項2】 巻線は、隣接する2個の巻線が同相で巻
き方向が互いに逆であり、機械角で180°離れた位置
に設けられた巻線の巻き方向が互いに逆である請求項1
記載の電動機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP3984492U JPH0595190U (ja) | 1992-05-19 | 1992-05-19 | 電動機 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP3984492U JPH0595190U (ja) | 1992-05-19 | 1992-05-19 | 電動機 |
Publications (1)
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JPH0595190U true JPH0595190U (ja) | 1993-12-24 |
Family
ID=12564275
Family Applications (1)
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JP3984492U Pending JPH0595190U (ja) | 1992-05-19 | 1992-05-19 | 電動機 |
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