JP2001309584A - 回転電機のステータ構造 - Google Patents

回転電機のステータ構造

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JP2001309584A
JP2001309584A JP2000124748A JP2000124748A JP2001309584A JP 2001309584 A JP2001309584 A JP 2001309584A JP 2000124748 A JP2000124748 A JP 2000124748A JP 2000124748 A JP2000124748 A JP 2000124748A JP 2001309584 A JP2001309584 A JP 2001309584A
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JP
Japan
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pole
stator
cogging torque
rotor
teeth
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JP2000124748A
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English (en)
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Hiroto Tanaka
裕人 田中
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Mitsuba Corp
Original Assignee
Mitsuba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 永久磁石が止着されたロータに、電機子コイ
ルが巻装されたステータを対向配設してなる回転電機に
おいて、コギングトルクの低減を計るべくティ−スに補
助溝を設けるにあたり、ステータの有効磁束の低下をで
きるだけ抑えながら、効果的にコギングトルクを低減で
きるようにする。 【解決手段】 補助溝3cを、ティ−ス3bの中心から
周回り方向何れか一方側に偏倚した位置に形成し、かつ
隣接するティ−ス3b同志の補助溝3cは、偏倚方向が
交互に異なるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、整流子を必要とし
ないブラシレスモータ等の回転電機のステータ構造の技
術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】今日、回転電機の一例として、電機子コ
イルが巻装された複数の突極部を有するステータ(固定
子)と、N極、S極が周回り方向に交互に着磁された永
久磁石が止着されたロータ(回転子)とを備え、電機子
コイルに電子整流回路を介して制御電流を印加すること
で、ロータの回転駆動を行うように構成したブラシレス
サーボモータが知られている。ところでこのようなモー
タでは、位置制御をして駆動する必要があるため、高い
位置決め精度が要求され、そのためコギングトルクは小
さいほど好ましい。ところでモータとしては、例えば、
4極12スロットのモータのように整数スロットのもの
(1極1相あたりのスロット数が整数であるもの:スロ
ット数/(相数・ロータ極数)=整数)では、ロータの
N極、S極とステータの突極部との位置が一致するのに
対し、8極12スロットのように整数スロットでないモ
ータでは、図7に示すように、ロータ1のN極、S極
と、ステータ3の突極部3bとの位置が異なるため、N
極、S極のコギングトルクが同位相で合成されないこと
になって、整数スロットのものに比べればコギングトル
クは小さくなるが、N極同志、S極同志のコギングトル
クについては同位相で合成される。つまり、図8に、8
極12スロットのブラシレスモータのN1極分、S1極
分のコギングトルクを示すが、この場合、N4極分、S
4極分のコギングトルクは同位相で合成されることにな
って、モータ全体のN極、S極のコギングトルクは、前
記図8に示すコギングトルクの振幅の4倍になり、この
ため、更なるコギングトルクの低減が望まれている。そ
こで、ステータの突極部に、補助溝を形成して擬似的に
突極部の数を増やすことでコギングトルクを低減するこ
とが試みられており、このようなものとして、例えば特
公平6−81463号公報や特開平10−42531号
公報のようなものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに前記公報のも
のにおいて、補助溝は、ステータに設けられる全ての突
極部の同じ位置に形成されているため、N極同志、S極
同志のコギングトルクについてはやはり同位相で合成さ
れることになる。さらにこの場合、補助溝の数が多いほ
ど調波成分が高次になってコギングトルクが低減する
が、その一方で、補助溝の数が増えるとその分だけステ
ータの有効磁束が低下するという問題があり、ここに本
発明の解決すべき課題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の如き実
情に鑑み、これらの課題を解決することを目的として創
作されたものであって、複数の磁極を有するロータと、
該ロータに対向配設され、電機子コイルが巻装された複
数の突極部を有するステータとを備えて構成される回転
電機において、前記突極部のロータと対向する部位に補
助溝を設けるにあたり、該補助溝は、突極部の中心から
周回り方向何れか一方側に偏倚した位置に形成され、か
つ隣接する突極部同志に設けられる補助溝は、偏倚方向
が交互に異なるように設定されているものである。そし
て、この様にすることにより、N極同志、S極同志のコ
ギングトルクが全て同位相で合成されることを回避でき
ることになって、コギングトルクを効果的に低減できる
ものでありながら、補助溝の数を少なくし得て有効磁束
の低下を抑えられる。
【0005】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図面において、1はブラシレスモ
ータを構成するロータであって、該ロータ1の外周部に
は永久磁石2が止着されているが、該永久磁石2は、本
実施の形態では、計8極のN極、S極が周回り方向に交
互に配されている。
【0006】一方、3は前記ロータ1の外周側に配され
る円環状のステータであって、該ステータ3は、本実施
の形態では、電機子コイル(図示せず)が巻装される1
2個のスロット3aと、該スロット3aと同数のティ−
ス(本発明の突極部に相当する)3bとを有しており、
そして該ティ−ス3bの内周縁は、前記永久磁石2の外
周縁に僅かなエアギャップを存する状態で対向してい
る。
【0007】さらに、前記各ティ−ス3bの内周縁部に
は、ティ−ス3bの周回り方向中心とロータ1の中心と
を結ぶ中心線Lに対し、周回り方向何れか一方に偏倚し
た位置に、補助溝3cが一つ形成されている。そして周
回り方向に隣接するティ−ス3b同志は、補助溝3cの
形成される偏倚方向が交互に異なるように配設されてい
る。
【0008】叙述の如く構成されたものにおいて、ステ
ータ3のティ−ス3bの内周縁部には補助溝3cが形成
されており、これにより見かけ上のティ−ス数を増やし
てコギングトルクの低減を計ったものであるが、この場
合、補助溝3cは、ティ−ス3bの中心線Lに対し周回
り方向一方側に偏倚した位置に一つだけ形成され、しか
も周回り方向に隣接するティ−ス3b同志の補助溝3c
の偏倚方向は、交互に異なるように配されている。この
結果、各ティ−ス3bに形成される補助溝3cの数を一
つだけにして、ステータ3の有効磁束の低下をできるだ
け抑えたものでありながら、隣接するティ−ス3b同志
の補助溝3cの偏倚位置を交互に異ならしめることによ
り、図3に示す如く、N極同志、S極同志であってもコ
ギングトルクの位相にずれが生じ、この状態でコギング
トルクが合成されるため、コギングトルクを効果的に低
減できることになって、高出力かつ高性能のブラシレス
モータを提供できる。
【0009】ここで、前記図3において、(a)は任意
のN極(便宜上、該任意のN極を第一N極とし、該第一
N極から周回り方向に隣接する極を、順次、第一S極、
第二N極、第二S極、第三N極、第三S極、第四N極、
第四S極とする)のコギングトルク、(b)は第二N極
のコギングトルクであって、(a)と(b)とでは位相
が異なる。尚、第一N極と第三N極、第二N極と第四N
極は同位相となる。また同様に、(c)は第一、第三S
極のコギングトルク、(d)は第二、第四S極のコギン
グトルクであって、(c)と(d)とでは位相が異な
る。
【0010】さらに、本発明の有効性を検証するため、
補助溝の形成されていない従来のステータを比較例1、
図6(A)に示すごとく補助溝3cをティ−ス3bの中
心線Lに対し対称状に一つづつ(計二つ)形成したステ
ータを比較例2とし、これら比較例1、2のステータが
用いられたブラシレスモータのコギングトルク、および
上記実施の形態のステータ3を用いたブラシレスモータ
のコギングトルクを測定したものを、図4に示す。この
測定結果から、上記実施の形態のものは、補助溝のない
ステータと比較して大幅にコギングトルクが低減してい
ることは勿論のこと、補助溝を二つ形成したものと比べ
て略同等にコギングトルクの低減が計られていることが
判明する。もって、一つのティ−ス3bに形成される補
助溝の数を一つとしてステータの有効磁束の低下を可及
的に抑えた高出力のものでありながら、コギングトルク
の小さい高性能のブラシレスモータとすることができ
る。
【0011】尚、本発明は上記実施の形態に限定されな
いことは勿論であって、図5に示す如く、補助溝3c
を、ティ−ス3bの中心線Lに対し周回り方向一方側に
偏倚した位置に複数形成することもできる。この場合
も、周回り方向に隣接するティ−ス3b同志の補助溝3
cの偏倚方向を交互に異なるように配することにより、
図6(B)に示すようにティ−ス3bの中心線Lに対し
対称状に複数づつ形成した比較例3のものと比して、略
同等のコギングトルクの低減を計れる一方、補助溝の数
を半減できることになって、ステータの有効磁束の低下
を抑えることができる。また、上記実施の形態のブラシ
レスモータは8極12スロットであるが、例えば4極6
スロット等の各種回転電機に実施できることは言うまで
もない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すブラシレスモータの
要部断面図である。
【図2】本発明の実施の形態を示すティ−ス部の拡大図
である。
【図3】本発明の実施の形態おけるコギングトルクの波
形を示す図である。
【図4】コギングトルク特性を示す比較図である。
【図5】本発明の他の実施の形態を示すティ−ス部の拡
大図である。
【図6】(A)は比較例2、(B)は比較例3を示すテ
ィ−ス部の拡大図である。
【図7】従来例を示すブラシレスモータの要部断面図で
ある。
【図8】従来例におけるコギングトルクの波形を示す図
である。
【符号の説明】
1 ロータ 2 永久磁石 3 ステータ 3b ティ−ス 3c 補助溝

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の磁極を有するロータと、該ロータ
    に対向配設され、電機子コイルが巻装された複数の突極
    部を有するステータとを備えて構成される回転電機にお
    いて、前記突極部のロータと対向する部位に補助溝を設
    けるにあたり、該補助溝は、突極部の中心から周回り方
    向何れか一方側に偏倚した位置に形成され、かつ隣接す
    る突極部同志に設けられる補助溝は、偏倚方向が交互に
    異なるように設定されていることを特徴とする回転電機
    のステータ構造。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015096022A (ja) * 2013-11-14 2015-05-18 日産自動車株式会社 回転電機
JP2016063650A (ja) * 2014-09-18 2016-04-25 株式会社東芝 永久磁石型回転電機
JPWO2021144871A1 (ja) * 2020-01-15 2021-07-22
JP2022516269A (ja) * 2019-01-08 2022-02-25 エルジー イノテック カンパニー リミテッド モータ

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JP7254215B2 (ja) 2020-01-15 2023-04-07 三菱電機株式会社 回転電機、及びエレベータの巻上機

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