JPH0594743U - 圧力検出装置 - Google Patents

圧力検出装置

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JPH0594743U
JPH0594743U JP4268192U JP4268192U JPH0594743U JP H0594743 U JPH0594743 U JP H0594743U JP 4268192 U JP4268192 U JP 4268192U JP 4268192 U JP4268192 U JP 4268192U JP H0594743 U JPH0594743 U JP H0594743U
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piezoelectric body
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JP4268192U
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祥一 堺
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日本電子機器株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 圧電体が温度変化した場合に、圧電体の温度
変化によって電圧信号が変動するのを防止し、全体構成
を簡素化する。 【構成】 圧電体18の内周側に該圧電体18と共に温
度変化するサーミスタ26を設け、サーミスタ26の抵
抗値Rcに応じたバイアス電圧Vbをオペアンプ21に
予め印加する構成とした。これにより、エンジンの熱が
ケーシング本体等を介して圧電体18に加わり、パイロ
効果が生じて電荷信号Qが増大すると、電荷信号Qの変
化に伴う圧力検出信号Vの最大値変化分は、圧電体18
の温度変化に応じて変化するサーミスタ26の抵抗値R
cに基づいたバイアス電圧Vbの変化分によって相殺さ
れ、圧力検出信号Vの最大値が安定化して温度補正が行
われる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えば自動車用エンジンの燃焼圧等を検出するのに用いて好適な圧 力検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、圧力に応じた電荷信号を出力する圧電体と、該圧電体から出力された 電荷信号を電圧信号に変換する電荷−電圧変換手段とからなる圧力検出装置とし ての内燃機関の筒内圧力検出装置は、例えば特開平1−213535号公報等に よって知られている。
【0003】 そこで、この種の従来技術による圧力検出装置を図6および図7に示す。
【0004】 図において、1はチタン酸鉛等の圧電材料から形成され、例えば点火プラグの 近傍に位置してエンジンのシリンダヘッド(いずれも図示せず)に取付けられた 圧電体を示し、該圧電体1には、後述する第1のオペアンプ2およびサーミスタ 4に接続された一側電極1Aと、エンジン等を介してアースされた他側電極1B とが設けられている。そして、該圧電体1は、エンジンの燃焼室内の圧力を受圧 すると、この圧力に応じた電荷信号Qを第1のオペアンプ2に出力するものであ る。
【0005】 2は第1のオペアンプを示し、該第1のオペアンプ2の出力側と反転入力(マ イナス入力)側との間には抵抗3を介してサーミスタ4が接続され、その非反転 入力(プラス入力)側はアースされている。ここで、前記サーミスタ4は、圧電 体1の近傍に設けられ、該圧電体1の温度変化に応じて、その抵抗値が変化する ものであり、抵抗3と共に第1のオペアンプ2のフィードバック抵抗を構成して いる。
【0006】 そして、前記第1のオペアンプ2は、抵抗3およびサーミスタ4と共に温度補 正回路を形成し、圧電体1から出力された電荷信号Qを抵抗3とサーミスタ4と の合計抵抗値(フィードバック抵抗値)に応じた交流電圧信号V1 に変換して出 力するものである。
【0007】 5は第1のオペアンプ2の出力側に設けられた電荷−電圧変換手段としての第 2のオペアンプを示し、該第2のオペアンプ5は、その反転入力側が結合コンデ ンサ6,入力抵抗7を介して第1のオペアンプ2に接続され、その非反転入力側 がエンジン等を介してアースされ、その出力側は例えば燃焼室内に噴射する燃料 噴射量等を制御する燃料噴射制御装置(図示せず)に接続されている。また、該 第2のオペアンプ5の反転入力側と出力側との間には、第1のオペアンプ2から 出力された交流電圧信号V1 によって充電されるコンデンサ8と、時定数調整用 の負帰還抵抗9とが接続されている。
【0008】 そして、前記第2のオペアンプ5は、コンデンサ8および負帰還抵抗9と共に いわゆるチャージアンプを構成し、第1のオペアンプ2から出力された交流電圧 信号V1 を積分して、図7に示す如く、直流電圧信号たる圧力検出信号V2 に変 換するものである。
【0009】 従来技術による圧力検出装置は、上述の如き構成を有するもので、エンジンが 始動して燃焼室内に燃焼圧が生じると、圧電体1はシリンダヘッドを介してこの 燃焼圧を受圧し、燃焼圧に応じた電荷信号Qを出力する。そして、この電荷信号 Qは、第1のオペアンプ2によって交流電圧信号V1 に変換され、結合コンデン サ6等を介して第2のオペアンプ5に入力される。これにより、該第2のオペア ンプ5は、この交流電圧信号V1 を積分して直流電圧の圧力検出信号V2 に変換 し、燃料噴射制御装置に出力する。
【0010】 一方、エンジンの駆動によってエンジン温度が上昇したり、燃焼サイクルに応 じた燃焼温度等が上昇した場合には、圧電体1とサーミスタ4とはほぼ同様に温 度上昇し、この温度上昇により、圧電体1にはパイロ効果が生じて電荷信号Qが 増大すると共に、サーミスタ4は抵抗値が減少する。これにより、第1のオペア ンプ2のフィードバック抵抗値が減少し、該第1のオペアンプ2から出力される 交流電圧信号V1 の値がサーミスタ4の抵抗減少に応じて小さくなる。
【0011】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来技術による圧力検出装置では、圧電体1の温度に応じ て抵抗値が変化するサーミスタ4を第1のオペアンプ2のフィードバック抵抗と して接続し、該第1のオペアンプ2によって圧電体1からの電荷信号Qを交流電 圧信号V1 に変換しているから、圧電体1の温度変化によって電荷信号Qが増大 した場合でも、該圧電体1と同様の温度変化を受けるサーミスタ4によって交流 電圧信号V1 を温度補正することにより、図7中に点線で示す如く、第2のオペ アンプ5から出力される圧力検出信号V2 がV2 ′に変化するのを防止できるよ うになっている。
【0012】 しかし、従来技術によるものでは、圧電体1の温度変化による電荷信号Qの温 度補正を行うべく、チャージアンプを構成する第2のオペアンプ5の前処理回路 として、第1のオペアンプ2,抵抗3,サーミスタ4からなる温度補正回路を設 け、さらに、第2のオペアンプ5の出力側と反転入力側との間を負帰還抵抗9に よって接続し、時定数を大きくしているから、回路構成が大幅に複雑化し、コス トが増大するという問題がある。
【0013】 即ち、圧電体1の温度変化を何ら考慮しない場合には、図8に示す如く、チャ ージアンプとしての第2のオペアンプ5等だけで足りるから、第1のオペアンプ 2,抵抗3,サーミスタ4,負帰還抵抗9等は不要であり、これらの各素子の分 だけ回路が大幅に複雑化する。また、回路が複雑化するため、各オペアンプ2, 5等の各回路素子間の整合性等を維持するのが難しく、正確に燃焼圧を検出する ことができないという問題がある。
【0014】 本考案は上述した従来技術による問題に鑑みなされたもので、圧電体が温度変 化した場合に、この温度変化によって電圧信号が変動するのを効果的に防止する ことができ、全体構成を簡素化できるようにした圧力検出装置を提供することを 目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、本考案が採用する構成は、電荷−電圧変換手 段から出力される電圧信号にバイアス電圧を印加するバイアス電圧印加手段と、 圧電体の温度に基づいて該バイアス電圧印加手段からのバイアス電圧を調整する バイアス電圧調整手段とを設けたことにある。
【0016】
【作用】
圧電体から圧力に応じて出力された電荷信号は、電荷−電圧変換手段によって 電圧信号に変換された後、バイアス電圧印加手段によりバイアス電圧が加重され て外部に出力される。そして、圧電体が温度変化すると、バイアス電圧調整手段 は、該圧電体の温度に基づいてバイアス電圧印加手段から電荷−電圧変換手段に 印加されるバイアス電圧を調整し、該電荷−電圧変換手段からの電圧信号を調整 する。
【0017】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図1ないし図5に基づいて説明する。
【0018】 まず、図1ないし図4は本考案の第1の実施例を示している。
【0019】 図中、11は後述の図2に示す電気回路と共に圧力検出装置を構成するセンサ 本体を示し、該センサ本体11は、大径筒部12Aおよび小径筒部12Bとから 段付筒状に形成されたケーシング本体12と、該ケーシング本体12の上端側を 施蓋する上カバー13等とから大略構成され、該ケーシング本体12の小径筒部 12B下端側には、燃焼圧に応じて変位する薄肉円板状のダイヤフラム14が一 体的に設けられている。そして、該センサ本体11は、ダイヤフラム14がエン ジンの燃焼室内に臨むようにしてシリンダヘッド(いずれも図示せず)に取付け られている。
【0020】 15はケーシング本体12の小径筒部12B内に位置して軸方向に変位可能に 設けられた段付棒状の受圧ロッドを示し、該受圧ロッド15は、その下端側がダ イヤフラム14の上面側に当接し、上端側は絶縁性材料からなる下側プレート1 6等を介して後述の圧電体18に当接している。そして、該受圧ロッド15は、 燃焼圧によってダイヤフラム14が軸方向に撓むと、ケーシング本体12内を軸 方向に変位し、このダイヤフラム14の変位を圧電体18に伝達すると共に、燃 焼室内の高温が圧電体18に直接伝わるのを防止するものである。
【0021】 17は受圧ロッド15と対向してケーシング本体12の大径筒部12A内に設 けられたコンタクトプレートを示し、該コンタクトプレート17は、導電性材料 から筒状に形成されたロッド部17Aと、該ロッド部17Aの下端側に一体形成 され、下側プレート16の上面に当接した環状のコンタクト部17Bとから大略 構成され、該ロッド部17Aの下側は一部拡径して、後述のサーミスタ26を収 容する収容室17Cとなっている。
【0022】 18はコンタクトプレート17の外周側に位置して受圧ロッド15の上側に設 けられ、チタン酸鉛等の圧電材料から筒状に形成された圧電体を示し、該圧電体 18の上,下面には上側電極18A,下側電極18Bが形成されている。また、 該圧電体18の上側電極18Aは、図2にも示す如く、導電性材料からなる上側 プレート19,ケーシング本体12等を介してアースされ、下側電極18Bは、 コンタクトプレート17のコンタクト部17B等を介して後述するオペアンプ2 1の反転入力側に接続されている。そして、該圧電体18は、ダイヤフラム14 が撓んで受圧ロッド15が変位し、該受圧ロッド15によって押圧されると、こ の押圧力(応力)に応じた電荷を発生し、この電荷信号Qをオペアンプ21に出 力するものである。
【0023】 20はケーシング本体12の大径筒部12A内に螺着された止めねじを示し、 該止めねじ20は上側プレート19を介して圧電体18を所定の初期荷重で押圧 すると共に、該圧電体18等をケーシング本体12内で固定している。
【0024】 図2において、21はセンサ本体11の外部に設けられた電荷−電圧変換手段 としてのオペアンプを示し、該オペアンプ21は、その反転入力側が入力抵抗2 2,コンタクトプレート17等を介して圧電体18の下側電極18Bに接続され 、その非反転入力側はサーミスタ26等に接続され、その出力側は燃料の噴射量 を制御する燃料噴射制御装置(図示せず)に接続されている。また、該オペアン プ21の出力側と反転入力側とはコンデンサ23によって接続され、これにより 、いわゆるチャージアンプを構成している。そして、該オペアンプ21は、圧電 体18から出力された電荷信号Qを、図3中に点線で示す如く、直流電圧信号と しての圧力検出信号Vに変換するものである。
【0025】 24はバッテリ電源等のバイアス電源、25は一端側が該バイアス電源24の プラス側に接続され、該バイアス電源24と共にバイアス電圧印加手段を構成す る分圧抵抗をそれぞれ示し、該分圧抵抗25の他端側はサーミスタ26およびオ ペアンプ21の非反転入力側に接続されている。そして、該バイアス電源24か らの電源電圧Vccは、分圧抵抗25の抵抗値Rとサーミスタ26の抵抗値Rc との比率に応じたバイアス電圧Vbに変換され、図3に示す如く、このバイアス 電圧Vbはオペアンプ21から出力される圧力検出信号Vに印加されるようにな っている。
【0026】 26は圧電体18の内周側に位置して、コンタクトプレート17の収容室17 C内に収容されたバイアス電圧調整手段としてのサーミスタを示し、該サーミス タ26は、図2に示す如く、その一端側がオペアンプ21の非反転入力側および 分圧抵抗25に接続され、その他端側はアースされている。そして、該サーミス タ26は、ケーシング本体12にエンジンからの熱が加わると、圧電体18とほ ぼ同様に温度上昇して抵抗値Rcが変化し、これにより、圧電体18の温度変化 に基づいて、数1に示す如く、バイアス電源24からオペアンプ21に印加され るバイアス電圧Vbを調整するものである。
【0027】
【数1】
【0028】 本実施例による圧力検出装置は上述の如き構成を有するもので、次に、その作 動について図3および図4を参照しつつ説明する。
【0029】 まず、エンジンが始動して燃焼室内で燃焼圧が生じると、ダイヤフラム14は この燃焼圧を受圧して軸方向に撓み、このダイヤフラム14の変位は受圧ロッド 15を介して圧電体18に伝達される。そして、該圧電体18がこの燃焼圧に応 じた電荷信号Qをコンタクトプレート17,入力抵抗22等を介してオペアンプ 21に出力すると、図3中に点線で示す如く、オペアンプ21はこの電荷信号Q を圧力検出信号Vに変換する。
【0030】 ここで、前記オペアンプ21には、分圧抵抗25およびサーミスタ26の抵抗 比に応じたバイアス電圧Vbが印加されているため、該オペアンプ21から出力 される出力電圧信号は、図3中に示す如く、圧力検出信号Vとバイアス電圧Vb との加算値となる。そして、燃料噴射制御装置は、オペアンプ21から出力され た出力電圧信号の最大値Vaに基づき、エンジンの燃焼状態を検出し、燃料噴射 量,点火時期等を調節する。
【0031】 一方、エンジンの長時間の駆動等により、該エンジンの熱がケーシング本体1 2等を介して圧電体18,サーミスタ26に加わると、該圧電体18とサーミス タ26とは共に温度上昇する。
【0032】 そして、圧電体18に温度上昇によるパイロ効果が発生すると、燃焼圧がほぼ 同一でも該圧電体18から出力される電荷信号Qが増大し、図3中に実線で示す 如く、オペアンプ21により変換された圧力検出信号はVからV′(V<V′) へと上昇し、その最大値VaもVa′(Va<Va′)へと大きくなる。
【0033】 ここで、サーミスタ26は圧電体18の内周側に設けられ、該圧電体18と共 に温度が上昇するから、温度上昇に伴ってその抵抗値Rcが減少する。これによ り、図4に示す如く、バイアス電源24からオペアンプ21に印加されるバイア ス電圧VbはVb′(Vb>Vb′)まで低下し、温度変化により上昇した圧力 検出信号V′の最大値Va′は正常時の最大値Vaまで低下して、最大値Vaの 変化分ΔVa(=Va′−Va)は、バイアス電圧Vbの変化分ΔVb(=Vb −Vb′)により相殺される(ΔVa=ΔVb)。
【0034】 かくして、本実施例によれば、圧電体18の内周側に該圧電体18と共に温度 変化するサーミスタ26を設け、前記数1に示す如く、該サーミスタ26の抵抗 値Rcに応じたバイアス電圧Vbをオペアンプ21に予め印加する構成としたか ら、エンジンの熱がケーシング本体12等を介して圧電体18に加わり、該圧電 体18にパイロ効果が生じて電荷信号Qが増大した場合でも、この電荷信号Qの 変化に伴う圧力検出信号Vの最大値変化分ΔVaを、該圧電体18の温度に応じ て変化するサーミスタ26の抵抗値Rcに基づいたバイアス電圧Vbの変化分Δ Vbによって効果的に相殺することができ、圧力検出信号Vの最大値Vaを安定 化して効率よく温度補正を行うことができ、燃焼圧の検出精度や信頼性等を大幅 に向上することができる。
【0035】 また、従来技術による圧力検出装置に比して回路構成を大幅に簡素化すること ができ、製造コストを低減して、効率よく圧力検出を行うことができる。
【0036】 次に、図5は本考案の第2の実施例を示し、本実施例の特徴は、バイアス電圧 調整手段としてポジスタ(正特性サーミスタ)を用いたことにある。なお、本実 施例では、上述した第1の実施例と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説 明を省略するものとする。
【0037】 図において、31はコンタクトプレート17の収容室17C内に設けられた本 実施例によるバイアス電圧調整手段としてのポジスタを示し、該ポジスタ31は 、その一端側がバイアス電源24のプラス側に接続され、その他端側は分圧抵抗 32およびオペアンプ21の非反転入力側に接続されている。そして、該ポジス タ31は、圧電体18と共に温度上昇してその抵抗値Rc1 を増大させることに より、バイアス電源24から抵抗値R1 の分圧抵抗32の両端にかかる電圧を低 下せしめ、バイアス電圧Vbを調整するものである。
【0038】 かくして、このように構成される本実施例でも、上述した第1の実施例とほぼ 同様の作用効果を得ることができる。
【0039】 なお、前記各実施例では、バイアス電圧調整手段としてのサーミスタ26,ポ ジスタ31は、コンタクトプレート17の収容室17C内に設けるものとして述 べたが、本考案はこれに限らず、例えばサーミスタ,ポジスタを筒状に形成し、 圧電体18の内周,外周に挿嵌して設けてもよく、あるいは圧電体18とほぼ同 様の温度変化を受ける位置であれば、シリンダヘッド等のセンサ本体11の外部 に設けてもよい。
【0040】 また、前記各実施例では、ダイヤフラム14の変位を受圧ロッド15を介して 圧電体18に伝達する圧力検出装置を例に挙げて説明したが、本考案はこれに限 らず、圧電体を直接ダイヤフラムに設け、該ダイヤフラムの変位を直接圧電体に 伝達する方式の圧力検出装置等、他の圧力検出装置にも用いることができる。
【0041】 さらに、前記各実施例では、自動車用エンジンの燃焼圧検出に用いた場合を例 に挙げて説明したが、本考案はこれに限らず、油圧等の他の圧力検出にも広く適 用することができる。
【0042】
【考案の効果】
以上詳述した通り、本考案によれば、電荷−電圧変換手段から出力される電圧 信号にバイアス電圧を印加するバイアス電圧印加手段と、圧電体の温度に基づい て該バイアス電圧印加手段からのバイアス電圧を調整するバイアス電圧調整手段 とを設ける構成としたから、周囲温度の変化等によって圧電体が温度変化した場 合に、バイアス電圧調整手段は、該圧電体の温度に基づいてバイアス電圧印加手 段から電荷−電圧変換手段に印加されるバイアス電圧を調整し、該電荷−電圧変 換手段からの電圧信号を調整することができる。
【0043】 この結果、圧電体にパイロ効果が生じて電荷信号が増大した場合でも、この電 荷信号の変化に伴う電荷−電圧変換手段から出力された電圧信号の最大値の変化 分を、バイアス電圧調整手段によるバイアス電圧の変化によって相殺することが でき、電圧信号の最大値を安定化して効果的に温度補正を行うことができ、圧力 の検出精度や信頼性等を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1の実施例による圧力検出装置を示
す縦断面図である。
【図2】図1中の圧力検出装置の回路構成を示す回路図
である。
【図3】図2中に示すオペアンプから出力された圧力検
出信号とバイアス電圧との関係を示す説明図である。
【図4】図3中に示すオペアンプからの圧力検出信号を
バイアス電圧の低下によって温度補正した状態を示す説
明図である。
【図5】本考案の第2の実施例による圧力検出装置の回
路構成を示す回路図である。
【図6】従来技術による圧力検出装置の回路構成を示す
回路図である。
【図7】圧電体の温度変化による圧力検出信号の変化を
示す説明図である。
【図8】図6中の回路から温度補正に係る部分を除いた
状態を示す回路図である。
【符号の説明】
18 圧電体 21 オペアンプ(電荷−電圧変換手段) 24 バイアス電源(バイアス電圧印加手段) 26 サーミスタ(バイアス電圧調整手段) 31 ポジスタ(バイアス電圧調整手段) Q 電荷信号 V 圧力検出信号(電圧信号) Vb バイアス電圧

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧力に応じた電荷信号を出力する圧電体
    と、該圧電体から出力された電荷信号を電圧信号に変換
    する電荷−電圧変換手段とからなる圧力検出装置におい
    て、前記電荷−電圧変換手段から出力される電圧信号に
    バイアス電圧を印加するバイアス電圧印加手段と、前記
    圧電体の温度に基づいて該バイアス電圧印加手段からの
    バイアス電圧を調整するバイアス電圧調整手段とを設け
    たことを特徴とする圧力検出装置。
JP4268192U 1992-05-28 1992-05-28 圧力検出装置 Pending JPH0594743U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002062211A (ja) * 2000-06-09 2002-02-28 Denso Corp 圧電式センサの信号処理装置
JP2009115484A (ja) * 2007-11-02 2009-05-28 Citizen Finetech Miyota Co Ltd 内燃機関の燃焼圧検出装置

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