JP2009115484A - 内燃機関の燃焼圧検出装置 - Google Patents

内燃機関の燃焼圧検出装置 Download PDF

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Hitoshi Satsuta
等志 薩田
Masanori Yomoyama
正徳 四方山
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Abstract

【課題】 単純な回路構成によりドリフト要因を排除し、部品面及び製造面の双方における大幅なコスト削減を図り、かつ検出装置全体の小型化及び省スペース化を図るとともに、高度の信頼性の確保及び省エネルギ性向上を図る。
【解決手段】 内燃機関Mに付設して燃焼室Mrの圧力を検出する圧力センサ部2と、この圧力センサ部2から出力する圧力検出信号Spを少なくとも増幅処理するアンプ部3と、圧力センサ部2の信号出力部2oとアンプ部3の信号入力部3i間を接続する伝送線路部4を具備してなる内燃機関の燃焼圧検出装置1を構成するに際して、伝送線路部4の出力端4oとアンプ部3の信号入力部3i間に、直流成分を遮断して圧力検出信号Spを通過させる直流成分アイソレータ5を直列に接続する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、内燃機関に付設して燃焼室の圧力を検出する圧力センサ部を有する内燃機関の燃焼圧検出装置に関する。
一般に、図5に示すように、内燃機関(エンジン)Mには、先端に配した検出ヘッド部を燃焼室Mrの内部に臨ませることにより燃焼室Mrの圧力(燃焼圧)を検出する圧電素子を用いた圧力センサ部2と、この圧力センサ部2から出力する微弱な電荷(10〔mV〕程度)である圧力検出信号を少なくとも増幅処理するアンプ部(チャージアンプ)3と、圧力センサ部2とアンプ部3間を接続して圧力検出信号をアンプ部3に伝送する伝送線路部4を有する燃焼圧検出装置50を設けている。ところで、このような燃焼圧検出装置50では、電荷のリーク、特に、圧力センサ部2及び伝送線路部4における電荷のリークが問題となる。即ち、圧力センサ部2及び伝送線路部4では少なからず電荷のリークが発生するため、例えば、圧力をゼロを起点に増減させた場合、増減後に圧力がゼロになっても電荷のリーク分だけアンプ部3に入力する電荷は負になる。そして、このリーク分は温度等の環境や使用時間(劣化)等により変動するため、この変動は、圧力検出信号に対してドリフト(誤差)として作用する問題を生じる。実際に燃焼圧を検出した際に発生するドリフト、即ち、時間〔s〕に対するアンプ部3の出力電圧〔V〕の変動特性Arを図4に示す。なお、図5中、51はエンジンシリンダ、52はエンジンピストン、53は点火プラグ、55はオペアンプ、56は放電時定数用抵抗、57はチャージ用コンデンサをそれぞれ示す。
一方、従来、ドリフト対策を施した燃焼圧検出装置も知られており、特許文献1には、筒内圧(燃焼圧)を検出する圧力センサと、内燃機関の運転状態を代表する情報を検出する手段と、クランク角を検出する手段と、このクランク角に基づいてクランク角に応じた燃焼室容積を検出する手段と、運転状態を代表する情報および圧力行程に設定される複数位置での燃焼室容積に基づいて、複数位置での筒内圧を算出する筒内圧算出手段と、複数位置で圧力センサによって筒内圧検出信号を採取するサンプリング手段と、筒内圧算出手段で算出された筒内圧およびサンプリング手段で採取された実測筒内圧に基づいて、圧力センサによる筒内圧検出信号の感度補正係数およびオフセット量,さらに筒内圧検出信号のクランク角に対応したドリフト補正係数を算出する補正値算出手段と、感度補正係数およびオフセット量を使用して圧力センサによる筒内圧検出信号を補正するセンサ出力補正手段とを備える筒内圧検出装置が開示され、また、特許文献2には、検出対象の作用によって電荷を発生するセンサからの電荷信号を電圧信号に変換して出力する信号変換回路と、信号伝達系で発生する電荷の漏洩量を検出し、信号変換回路の出力レベルがセンサの電荷発生開始時と終了時とで同一レベルとなるように自動的に補正する自動補正回路を備えた電荷信号変換アンプが開示されている。
特開2002−242750 特開2004−289278
しかし、上述した従来の燃焼圧検出装置(筒内圧検出装置,電荷信号変換アンプ)は、次のような問題点があった。
第一に、いずれも複雑な回路構成及び配線系統を備えるため、部品点数や製造工数が大幅に増加する。したがって、部品面及び製造面での双方のコストアップを招くとともに、検出装置全体の大型化を来すことから自動車等の限られたスペースに搭載する際の省スペース性にも劣る。
第二に、いずれも補正回路により信号を補正する手法のため、複雑な信号処理が必要となる。したがって、新たな不安定要因及び故障要因が生じるとともに、外乱の影響も受け易くなるなど、苛酷な環境で使用される自動車等に搭載する内燃機関に付設する場合、信頼性を確保する面において不利になるとともに、電力消費の増加から省エネルギ性の面からも不利になる。
本発明は、このような背景技術に存在する課題を解決した内燃機関の燃焼圧検出装置1の提供を目的とするものである。
本発明は、上述した課題を解決するため、内燃機関Mに付設して燃焼室Mrの圧力を検出する圧力センサ部2と、この圧力センサ部2から出力する圧力検出信号Spを少なくとも増幅処理するアンプ部3と、圧力センサ部2の信号出力部2oとアンプ部3の信号入力部3i間を接続する伝送線路部4を具備してなる内燃機関の燃焼圧検出装置1を構成するに際して、伝送線路部4の出力端4oとアンプ部3の信号入力部3i間に、直流成分を遮断して圧力検出信号Spを通過させる直流成分アイソレータ5を直列に接続してなることを特徴とする。
この場合、発明の好適な態様により、圧力センサ部2は、ハウジング11内に少なくとも圧力を電気信号に変換する圧電素子12を内蔵させることができる。また、伝送線路部4には、信号ラインとなる芯線部13及びこの芯線部13を覆いかつグラウンドに接続した被覆線14を有する同軸線4sを用いることができる。さらに、アンプ部3には、オペアンプ部16の信号入力部16iと信号出力部16o間に、放電時定数用抵抗R1とチャージ用コンデンサC1の並列回路15を接続し、かつ信号入力部16iを直流成分アイソレータ5の出力部5oに接続したチャージアンプ17を設けることができる。一方、直流成分アイソレータ5には、所定の静電容量Xcを有するキャパシタ18を用いることができる。この所定の静電容量Xcは、チャージ用コンデンサC1の静電容量Xaよりも大きく設定することが望ましい。
このような構成を有する本発明に係る内燃機関の燃焼圧検出装置1によれば、次のような顕著な効果を奏する。
(1) 伝送線路部4の出力端4oとアンプ部3の信号入力部3i間に、直流成分を遮断して圧力検出信号Spを通過させる直流成分アイソレータ5を直列に接続した構成を備えるため、きわめて単純な回路構成(配線系統)によりアンプ部3よりも手前で発生する圧力検出信号Spに対するドリフト要因を排除できる。したがって、部品点数や製造工数の追加は僅かとなり、部品面及び製造面の双方において大幅なコスト削減を図れるとともに、検出装置1全体の小型化及び省スペース化を図れる。
(2) 伝送線路部4の出力端4oとアンプ部3の信号入力部3i間に直流成分アイソレータ5を直列に接続し、直流成分を遮断して圧力検出信号Spを通過させるようにしたため、複雑な信号処理が不要になる。したがって、複雑な信号処理に伴う不安定要因及び故障要因が排除され、かつ外乱の影響を受けにくいなど、苛酷な環境で使用される自動車等に搭載する内燃機関に付設する場合であっても、高度の信頼性を確保できるとともに、新たな電力消費は生じないため、省エネルギ性の面からも有利になる。
(3) 好適な態様により、圧力センサ部2として、ハウジング11内に少なくとも圧力を電気信号に変換する圧電素子12を内蔵させたタイプを用いれば、圧電素子12から出力する微弱な電荷(圧力検出信号Sp)に含むドリフト成分を有効に解消できる。
(4) 好適な態様により、伝送線路部4に、信号ラインとなる芯線部13及びこの芯線部13を覆いかつグラウンドに接続した被覆線14を有する同軸線4sを用いれば、同軸線4sを用いたことによる圧力検出信号Spに対する電気的な保護(ノイズ等の外乱防止)を図りつつ、同軸線4sを用いたことにより発生しやすい電荷のリーク成分による影響を解消できる。
(5) 好適な態様により、アンプ部3にチャージアンプ17を設けるとともに、このチャージアンプ17を、オペアンプ部16の信号入力部16iと信号出力部16o間に、放電時定数用抵抗R1とチャージ用コンデンサC1の並列回路15を接続し、かつ信号入力部16iを直流成分アイソレータ5の出力部5oに接続するように構成すれば、圧力検出信号Spに含むドリフト成分によるチャージアンプ17に対する悪影響を有効に解消できる。
(6) 好適な態様により、直流成分アイソレータ5に、所定の静電容量Xcを有するキャパシタ18を用いれば、本発明に基づくコスト削減,小型化及び省スペース化、更には信頼性向上及び省エネルギ性向上に対する最大級の効果を享受できる。
(7) 好適な態様により、所定の静電容量Xcを、チャージ用コンデンサC1の静電容量Xaよりも大きく設定すれば、キャパシタ18を用いたことに伴う有効性を確保しつつ確実な実施を可能にする。
次に、本発明に係る最良の実施形態を挙げ、図面に基づき詳細に説明する。
まず、本実施形態に係る燃焼圧検出装置1の構成について、図1及び図2を参照して説明する。
燃焼圧検出装置1は、図1に示すように、大別して、内燃機関Mに付設して燃焼室Mrの圧力を検出する圧力センサ部2と、この圧力センサ部2から出力する圧力検出信号Sp(電荷)を少なくとも増幅処理するアンプ部3と、圧力センサ部2の信号出力部2oに入力端4iを接続して圧力検出信号Spをアンプ部3の信号入力部3iへ伝送する伝送線路部4と、この伝送線路部4の出力端4oとアンプ部3の信号入力部3i間に接続し、直流成分を遮断して圧力検出信号Spを通過させる直流成分アイソレータ5を備える。
圧力センサ部2は、ハウジング11内に少なくとも圧力を電気信号に変換する圧電素子12を内蔵する。圧電素子12には、ランガテイト単結晶等を用いることができる。ハウジング11は筒状に形成し、このハウジング11の前端にはダイアフラムヘッド21を備える。ダイアフラムヘッド21は、燃焼圧が作用するダイアフラム部21aと、ダイアフラムヘッド21の周縁部を形成するフランジ部21bを備え、ダイアフラム部21aの後面に一体形成した一方の電極部22が圧電素子12の前端面に接触する。これにより、ダイアフラム部21aが受ける圧力は圧電素子12に付与される。また、23は圧電素子12の後端面に当接する他方の電極部であり、この電極部23はリードピン24の先端に接続する。なお、25は絶縁部材としての絶縁リング、26は断面円筒形状の絶縁スリーブを示す。この圧力センサ部2は、内燃機関のエンジンシリンダ51にねじ込んで取り付けることができる。これにより、ダイアフラムヘッド21のダイアフラム部21aに、燃焼圧が付与されれば、電極部22と電極部23によって挟圧された圧電素子12に、燃焼圧に伴う圧力変動が作用し、圧電素子12に生じた電荷(圧力検出信号Sp)がリードピン24を介して信号出力部2oから出力する。
アンプ部3は、図2に示すように、チャージアンプ(積分増幅器)17を備える。チャージアンプ17は、オペアンプ部16を備え、このオペアンプ部16の信号入力部16iと信号出力部16o間に、放電時定数用抵抗R1とチャージ用コンデンサC1の並列回路15を接続して構成する。なお、オペアンプ部16は、オペアンプ本体32、抵抗R2,R3及びコンデンサC2を備える。このオペアンプ部16の信号入力部16iは、チャージアンプ17の信号入力部となり、上述した圧力検出信号Spが付与されるとともに、オペアンプ部16の信号出力部16oは、チャージアンプ17の信号出力部となり、信号処理回路34の入力部に接続する。この場合、チャージアンプ17はアンプ部3の必須構成回路となる。一方、信号処理回路34の出力部はアンプ部3の信号出力部3oとなる。なお、信号処理回路34は、オペアンプ本体35,36,37、抵抗R4,R5,R6,R7,R8,R9,R10,R11及びR12、コンデンサC3及びC4をそれぞれ備える。他方、アンプ部3の信号出力部3oは、図1に示すように、車載コンピュータ41に接続する。42はバッテリを示す。
直流成分アイソレータ5には、図2に示すように、所定の静電容量Xcを有するキャパシタ18を用いる。このようなキャパシタ18を用いれば、本発明に基づくコスト削減,小型化及び省スペース化、更には信頼性向上及び省エネルギ性向上に対する最大級の効果を享受できる。このキャパシタ18は、静電容量Xc及び絶縁抵抗Rcが大きく、かつ耐熱性が高いものを選定する。静電容量Xcは、圧力センサ部2(圧電素子12)及び後述する伝送線路部4等の影響を受けにくくする観点から、できるだけ大きな静電容量Xcに設定することが望ましく、少なくともチャージ用コンデンサC1の静電容量Xaよりも大きく設定する。これにより、キャパシタ18を用いたことに伴う有効性を確保しつつ確実な実施を可能にする。また、絶縁抵抗Rcも電荷のリークを回避する観点からできるだけ大きく設定する。例示のキャパシタ18は、静電容量Xcが0.01〔μF〕のセラミックタイプを用いている。セラミックタイプのため、絶縁抵抗Rcは10〔GΩ〕以上となる。
他方、伝送線路部4は、信号ラインとなる芯線部13及びこの芯線部13を覆いかつグラウンドに接続した被覆線14を有する同軸線4sを使用し、この同軸線4sの入力端4iは、圧力センサ部2の出力部2oに接続する。そして、同軸線4sの出力端4oと上述したアンプ部3の信号入力部3i(チャージアンプ17の信号入力部16i)間に、キャパシタ18を直列に接続する。即ち、キャパシタ18の一方の電極を同軸線4sの出力端4oに接続し、かつキャパシタ18の他方の電極をチャージアンプ17の信号入力部16iに接続する。このように、キャパシタ18を、同軸線4sの出力端4oとチャージアンプ17の信号入力部16i間に接続すれば、キャパシタ18をチャージアンプ17の信号入力部16iに最も近付けることができるため、同軸線4sを含むこの同軸線4sよりも手前で発生する電荷のリーク(ドリフト)に基づくチャージアンプ17側への悪影響を回避できる。
次に、本実施形態に係る燃焼圧検出装置1の作用(動作)について、図1〜図3を参照して説明する。
まず、圧力センサ部2のダイアフラムヘッド21に、内燃機関Mの燃焼室Mrで発生する燃焼圧が作用すれば、圧電素子12には燃焼圧に対応する電荷が発生し、発生した電荷は、圧力センサ部2の信号出力部2oから圧力検出信号Spとして出力する。圧力検出信号Sp(電荷)は、同軸線4sを介してキャパシタ18に付与され、燃焼圧の変動周期に同期して変動する圧力検出信号Spは、キャパシタ18を介してチャージアンプ17の信号入力部16iに付与される。
そして、チャージアンプ17では、付与された電荷に対する電荷電圧変換処理が行われる。即ち、信号入力部16iに付与された圧力検出信号Sp(電荷)は、チャージアンプ17のチャージ用コンデンサC1に蓄えられる。これにより、チャージ用コンデンサC1の両端には、Vc=Qs/Cs(Qs:電荷,Cs:C1の静電容量)による電位差Vcが発生する。この電位差Vcは、チャージアンプ17の信号出力部16oからの出力電圧となる。即ち、圧電素子12が受けた圧力差ΔPは、P(s)=ΔP/Csにより圧力の累積(累積圧力P(s))に変換され、この累積圧力P(s)が圧電素子12により検出した実圧力となる。
一方、キャパシタ18よりも手前となる圧力センサ部2及び伝送線路部4で発生する電荷のリークに基づく電流(漏洩電流)は、ドリフトとして作用するが、比較的長時間でも安定した大きさを維持する直流成分として見なせるため、この直流成分はキャパシタ18により遮断される。即ち、この直流成分によるチャージアンプ17側に対するドリフトの影響が回避される。なお、アンプ部2のコールドスタート等の過渡的変動或いは微小なリーク(漏洩電流)変動は、チャージ用コンデンサC1に並列に接続された放電時定数用抵抗R1によりキャンセルされる。
実際の燃焼圧を検出した際に発生するドリフト、即ち、時間〔s〕に対するアンプ部3の出力電圧〔V〕の変動特性Aiを図3に示す。図4に示した直流成分アイソレータを使用しない従来の燃焼圧検出装置における変動特性Arと比較した場合、本発明に係る燃焼圧検出装置1では、ドリフトはほとんど発生しないことを確認できる。
よって、このような本実施形態に係る燃焼圧検出装置1によれば、伝送線路部4の出力端4oとアンプ部3の信号入力部3i間に、直流成分を遮断して圧力検出信号Spを通過させる直流成分アイソレータ5を直列に接続した構成を備えるため、きわめて単純な回路構成(配線系統)によりアンプ部3よりも手前で発生する圧力検出信号Spに対するドリフト要因を排除できる。したがって、部品点数や製造工数の追加は僅かとなり、部品面及び製造面の双方において大幅なコスト削減を図れるとともに、検出装置1全体の小型化及び省スペース化を図れる。また、伝送線路部4の出力端4oとアンプ部3の信号入力部3i間に直流成分アイソレータ5を直列に接続し、直流成分を遮断して圧力検出信号Spを通過させるようにしたため、複雑な信号処理が不要になる。したがって、複雑な信号処理に伴う不安定要因及び故障要因が排除され、かつ外乱の影響を受けにくいなど、苛酷な環境で使用される自動車等に搭載する内燃機関に付設する場合であっても、高度の信頼性を確保できるとともに、新たな電力消費は生じないため、省エネルギ性の面からも有利になる。
加えて、本実施形態に係る燃焼圧検出装置1では、圧力センサ部2として、ハウジング11内に少なくとも圧力を電気信号に変換する圧電素子12を内蔵させたタイプを用いたため、圧電素子12から出力する微弱な電荷(圧力検出信号Sp)に含むドリフト成分が有効に解消される。また、伝送線路部4には、信号ラインとなる芯線部13及びこの芯線部13を覆いかつグラウンドに接続した被覆線14を有する同軸線4sを用いたため、同軸線4sを用いたことによる圧力検出信号Spに対する電気的な保護(ノイズ等の外乱防止)が図られつつ、同軸線4sを用いたことにより発生しやすい電荷のリーク成分による影響が解消される。しかも、アンプ部3にチャージアンプ17を設け、このチャージアンプ17を、オペアンプ部16の信号入力部16iと信号出力部16o間に、放電時定数用抵抗R1とチャージ用コンデンサC1の並列回路15を接続し、かつ信号入力部16iを直流成分アイソレータ5の出力部5oに接続するようにしたため、圧力検出信号Spに含むドリフト成分によるチャージアンプ17に対する悪影響が有効に解消される。
以上、最良の実施形態について詳細に説明したが、本発明は、このような実施形態に限定されるものではなく、細部の構成,形状,素材,数量,数値等において、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、任意に変更,追加,削除することができる。
例えば、アンプ部3は、圧力センサ部2の中に内蔵させてもよい。この場合、伝送線路部4は、圧力センサ部2の内部に設けられる比較的短いライン(導線)となる。この場合であっても、本発明は、圧力センサ部2の内部で発生する電荷のリークに対して有効である。また、アンプ部3には、オペアンプ部16の信号入力部16iと信号出力部16o間に、放電時定数用抵抗R1とチャージ用コンデンサC1の並列回路15を接続し、かつ信号入力部16iを直流成分アイソレータ5の出力部5oに接続したチャージアンプ17を設けた回路構成を例示したが、圧力センサ部2から出力する圧力検出信号Spの大きさ等に対応して各種回路構成を採用できる。さらに、直流成分アイソレータ5として、所定の静電容量Xcを有するキャパシタ18を用いた場合を例示したが、例えば、直流成分を遮断して圧力検出信号Spを通過させる機能を有すれば、能動素子によりアイソレーション回路を構成する場合など、必ずしもキャパシタ18に限定されるものではない。
本発明の最良の実施形態に係る内燃機関の燃焼圧検出装置を示すブロック回路図、 同燃焼圧検出装置をより具体化した電気回路図、 同燃焼圧検出装置を用いた際における時間に対するアンプ部の出力電圧の変動特性図、 背景技術に係る燃焼圧検出装置を用いた際における時間に対するアンプ部の出力電圧の変動特性図、 背景技術を説明するための燃焼圧検出装置の概要図、
符号の説明
1:燃焼圧検出装置,2:圧力センサ部,2o:信号出力部,3:アンプ部,3i:信号入力部,4:伝送線路部,4o:出力端,4s:同軸線,5:直流成分アイソレータ,5o:出力部,11:ハウジング,12:圧電素子,13:芯線部,14:被覆線,15:並列回路,16:オペアンプ部,16i:信号入力部,16o:信号出力部,17:チャージアンプ,18:キャパシタ,M:内燃機関,Mr:燃焼室,Sp:圧力検出信号,R1:放電時定数用抵抗,C1:チャージ用コンデンサ

Claims (6)

  1. 内燃機関に付設して燃焼室の圧力を検出する圧力センサ部と、この圧力センサ部から出力する圧力検出信号を少なくとも増幅処理するアンプ部と、前記圧力センサ部の信号出力部と前記アンプ部の信号入力部間を接続する伝送線路部を具備してなる内燃機関の燃焼圧検出装置において、前記伝送線路部の出力端と前記アンプ部の信号入力部間に、直流成分を遮断して前記圧力検出信号を通過させる直流成分アイソレータを直列に接続してなることを特徴とする内燃機関の燃焼圧検出装置。
  2. 前記圧力センサ部は、ハウジング内に少なくとも圧力を電気信号に変換する圧電素子を内蔵することを特徴とする請求項1記載の内燃機関の燃焼圧検出装置。
  3. 前記伝送線路部は、信号ラインとなる芯線部及びこの芯線部を覆いかつグラウンドに接続した被覆線を有する同軸線を用いることを特徴とする請求項1記載の内燃機関の燃焼圧検出装置。
  4. 前記アンプ部は、オペアンプ部の信号入力部と信号出力部間に、放電時定数用抵抗とチャージ用コンデンサの並列回路を接続し、かつ前記信号入力部を前記直流成分アイソレータの出力部に接続したチャージアンプを備えることを特徴とする請求項1記載の内燃機関の燃焼圧検出装置。
  5. 前記直流成分アイソレータは、所定の静電容量を有するキャパシタを用いることを特徴とする請求項4記載の内燃機関の燃焼圧検出装置。
  6. 前記所定の静電容量は、前記チャージ用コンデンサの静電容量よりも大きく設定することを特徴とする請求項5記載の内燃機関の燃焼圧検出装置。
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