JP2008216223A - 筒内圧センサの出力補正装置及びこれを備えた筒内圧検出装置 - Google Patents

筒内圧センサの出力補正装置及びこれを備えた筒内圧検出装置 Download PDF

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雄三 樋口
Yoshinori Tsujimura
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Abstract

【課題】筒内圧センサのオフセットドリフトを補正できる出力補正装置、及びこれを用いて内燃機関の筒内圧を精度良く検出できる筒内圧検出装置を提供する。
【解決手段】筒内圧検出装置12は、ピエゾ抵抗素子138の抵抗の変化を電気信号として検出する検出回路部200と、この電気信号を増幅して出力する増幅回路部201と、この出力値を補正する補正回路部202とを備えている。補正回路部202は、増幅回路部201の出力値を基準値にリセットするリセット制御部205と、そのタイミングを求めるリセットタイミング検出部206とから構成される。リセットタイミング検出部206は、増幅回路部201から出力される出力波形を基にその出力値の変化量を所定時間毎に測定し、これにより測定された変化量が所定値以下であるか否かを判定し、当該変化量が所定値以下と判定された場合においてリセット制御部205に対しリセット信号を出力する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、内燃機関の筒内圧を検出する筒内圧センサの出力補正装置及びこれを備えた筒内圧検出装置に関する。
近年、ディーゼルエンジンなどの内燃機関においては、燃費向上、排気ガス中のエミッションの低減等の要求に対応するため、電子制御により燃料噴射量を制御するなど燃焼状態に応じた緻密な運転制御を行うことが一般的となっている。
内燃機関の燃焼状態を把握するための1つの方法としてシリンダ内における圧力(以下、筒内圧という)を検出することが行われる。そのため、内燃機関には筒内圧センサが設けられ、筒内圧に応じた電気信号が出力される。
しかしながら、内燃機関のような急激な温度変化が起きる環境下では、温度等の因子による筒内圧センサの出力電圧のドリフト、いわゆるオフセットドリフトが回避できず、筒内圧を精度良く求めるためには当該ドリフトの補正が必須である。
このようなドリフトを補正する技術としては、例えば筒内圧センサの温度特性を基に、別途設置した温度センサの値から補正を行う技術(例えば特許文献1参照)や、内燃機関が備えるクランク角センサの検出信号を外部から入力し、所定のクランク角度に対応するタイミングで筒内圧センサの出力電圧を基準値にリセットして補正を行う技術(例えば特許文献2参照)が開示されている。
特開2004−257888号公報 特開平7−280686号公報
温度センサを用いて補正を行う場合にはドリフト発生因子の温度を正確に検出する必要があるが、現実にはドリフト発生因子の近傍に温度センサを設置できないなど様々な要因で、正確な温度を測定できない場合が多い。そのため、その測定誤差がドリフトの補正に反映され、補正誤差として現われるおそれがある。さらに、ドリフト発生因子が複数存在する場合には、すべての因子に対応して複数の温度センサを設置しなければならないため、構成や補正処理の複雑化を招くとともに、これに係る回路規模が大きくなるおそれがある。
一方、クランク角センサを用いて補正を行う場合、クランク角センサからの信号を入力するための端子を出力補正装置側に別途設けなければならず、装置の大型化が懸念される。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、筒内圧センサのオフセットドリフトを補正できる出力補正装置、及びこれを用いて内燃機関の筒内圧を精度良く検出できる筒内圧検出装置を提供することにある。
以下、上記課題等を解決するのに適した各構成を項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する構成に特有の作用効果等を付記する。
構成1.本構成の出力補正装置は、
内燃機関の筒内圧又は内燃機関の筒内圧の変化率に応じて電気信号を出力する筒内圧センサの出力補正装置であって、
所定時間毎に前記筒内圧センサの出力値の変化量を測定する変化量測定手段と、
前記変化量が所定値以下であるか否かを判定する判定手段と、
前記変化量が所定値以下と判定された場合に、前記筒内圧センサの出力値を基準値にリセットするリセット手段とを備えたことを特徴とする。
上記構成1によれば、筒内圧センサの出力値すなわち筒内圧の所定時間内における変化量が所定値以下であれば当該出力値のリセット処理が行われる。つまり、内燃機関の燃焼サイクル(燃焼・排気・吸気・圧縮)のうちの吸気行程などのように、所定期間ほぼ一定圧となる状況下において定期的にリセット処理が行われることとなる。そして、吸気行程から圧縮行程へ移行していく過程のように次第に筒内圧の変化量が大きくなり、筒内圧の変化量が所定値を超えるようであれば、定期的に行われていたリセット処理が停止する。その後、燃焼行程を経て排気・吸気行程へ移行していき、筒内圧の変化量が所定値以下となると、再びリセット処理が開始される。
このような構成とすることにより、クランク角センサの情報を用いなくとも、吸気行程など筒内圧が最低となる燃焼サイクルの所望の時期においてリセット処理を行い、センサ出力のオフセットドリフトを適正に解消することができる。従って、クランク角センサからの信号入力用の端子などを別途備える必要もなく、出力補正装置の大型化を抑制できる。特に筒内圧センサと出力補正装置とを一体化した筒内圧検出装置を内燃機関に設置する場合、振動耐久性等を考慮して当該装置の小型化を図らねばならないため、その効果は大きい。また、上記構成では、温度を把握することなく、筒内圧センサの出力値を基準値にリセットすることでセンサ出力の補正を行っているため、別途温度センサを設ける必要もない。さらに、筒内圧の所定時間内における変化量を基にリセット処理を実行する構成は、複雑な演算処理を行うことなく、比較的小規模な回路規模で実現することができる。結果として、構成や補正処理を複雑化することなく、内燃機関の筒内圧を精度良く検出することができる。
構成2.本構成の出力補正装置は、上記構成1において、
前記筒内圧センサの出力値が所定の閾値を超えている場合、又は、所定の契機から所定期間内にある場合には、前記リセット手段による前記リセットを禁止する禁止手段を備えたことを特徴とする。
上記構成1のように、筒内圧の所定時間内における変化量を基にリセット処理を実行する構成においては、前記所定時間を比較的短く設定した場合、例えば燃焼行程中に筒内圧がピークに達し、筒内圧の変化量が小さくなった際にリセット処理が実行されてしまうおそれがある。これに対し、上記構成2の禁止手段を備えることにより、このような不具合を防止することができる。
構成3.本構成の筒内圧検出装置は、
内燃機関の筒内圧又は内燃機関の筒内圧の変化率に応じて電気信号を出力する筒内圧センサと、
上記構成1又は2に記載の出力補正装置とを備えたことを特徴とする。
上記構成3によれば、筒内圧センサと出力補正装置とを一体化することにより、内燃機関の限られた設置スペースの有効利用を図るとともに、利便性が向上する。また、この筒内圧検出装置をグロープラグ等に一体化した場合には、その作用効果をさらに高めることができる。
以下、本発明の一実施形態を図面を参照して説明する。先ずは本発明に係る筒内圧検出装置が取付けられる内燃機関の概略構成を4サイクルのディーゼルエンジン(以下、単にエンジンという)を例にして図2を参照しつつ説明する。図2は、エンジン制御システムの構成を示す概略図である。
エンジン1のシリンダ2には、吸気管3及び排気管4が連結されている。吸気管3と繋がるシリンダ2の吸気ポート3aには吸気弁5が配設され、排気管4と繋がるシリンダ2の排気ポート4aには排気弁6が配設されている。
シリンダ2内にはピストン7が収容され、ピストン7はコンロッド8を介してクランク軸9に連結されている。ピストン7の上部とシリンダ2の壁面に囲まれた空間、すなわち燃焼室2a内には、吸気弁5や排気弁6のほか、グロープラグ10や燃料噴射ノズル11の先端が臨んでいる。
グロープラグ10には、後述するようにシリンダ2の燃焼室2a内の圧力(以下、筒内圧という)を検出するための筒内圧検出装置12が内蔵されている。また、クランク軸9にはその回転角度(クランク角)を検出するクランク角センサ15が配設されている。筒内圧検出装置12やクランク角センサ15をはじめとする各種センサの検出信号は、エンジン制御用の電子制御ユニット(以下、「ECU」という)18に入力される。そして、ECU18は、これらの検出信号とともに、スロットルセンサ19から入力されるアクセルペダルの動きに比例した検出信号に基づき、燃料噴射ノズル11からの燃料噴射量等を制御する。
そして、グロープラグ10を通電して発熱させた状態で、燃料噴射ノズル11から燃料を噴射すると、当該燃料に着火してエンジン1が始動する。
次に、本発明に係る筒内圧検出装置12を内蔵したグロープラグ10の構成及びその取付態様について図1を参照して説明する。図1は、グロープラグ10が取付けられたシリンダヘッド2bの部分断面図である。
グロープラグ10は、シリンタヘッド2bに形成されたプラグ取付孔2cに取付けられており、その先端側が燃焼室2a内に突き出すように位置決めされている。
グロープラグ10は、軸線C方向に沿って延びる筒状の主体金具100と、当該主体金具100内に保持された導電性を有する棒状の中軸101と、当該中軸101の先端側に配置され、主体金具100の先端部から外方へ突出した棒状のヒータ部材102とを有する。
主体金具100の基端側外周面には、グロープラグ10をシリンタヘッド2bのプラグ取付孔2cに固定するための雄ねじ部111と、そのネジ止めの際にレンチなどの工具を係合させる六角形状の工具係合部112とが形成されている。
主体金具100の先端側には、ヒータ部材102が圧入保持された筒状のヒータ保持部材114と、当該ヒータ保持部材114と主体金具100の先端部との隙間を塞ぐシール部材115とが設けられている。
ヒータ部材102の基端部は、導電性を有する筒状の電極部材116により中軸101の先端部と接続されている。
ヒータ部材102は、絶縁セラミックからなる基体120と、当該基体120に埋設された発熱素子121とから構成されている。発熱素子121は、一端部が電極部材116を介して中軸101と電気的に接続され、他端部がヒータ保持部材114を介して主体金具100と電気的に接続されている。これにより、ヒータ部材102を昇温させる際、中軸101を通じて発熱素子121に供給された電流は、主体金具100を通じてシリンタヘッド2bへ流れることとなる。
ヒータ保持部114は、自己潤滑性を有するグラファイトからなる保持部材119により、軸線C方向に変位可能な状態で保持されている。これにより、ヒータ保持部材114及びこれに圧入されたヒータ部材102は、燃焼室2a内の筒内圧の変化に応じて軸線C方向に変位する。
また、主体金具100の軸孔125には円筒状のスライドパイプ126が摺動自在に配設されている。スライドパイプ126の先端は、ヒータ保持部材114の基端部に接続され、後端にはプッシュパイプ127が接続されている。従って、ヒータ保持部材114が変位した場合には、スライドパイプ126及びプッシュパイプ127も軸線C方向に変位することとなる。
プッシュパイプ127は、主体金具100の基端部より突出しており、その周囲には主体金具100の基端部との隙間を塞ぐOリング129が嵌め込まれている。
主体金具100の基端側には上述した筒内圧検出装置12が設けられている。筒内圧検出装置12の外郭は、その周囲を囲む筒状のハウジング131と、当該ハウジング131の基端側を塞ぐグロメット132とから構成されている。このグロメット132を介して、複数の接続線133が筒内圧検出装置12の内部に引き込まれている。
筒内圧検出装置12は、プッシュパイプ127の周囲を囲むように主体金具100の基端部に取付けられた環状の基台135と、プッシュパイプ127の基端部に当接した状態で基台135に載置されたダイヤフラム部材136とを有している。
ダイヤフラム部材136は、薄肉のダイヤフラム部136aを有しており、プッシュパイプ127に押されることにより変形する。さらに、ダイヤフラム部136aにはピエゾ抵抗素子138が貼付けられており、ダイヤフラム部材136の変形によりピエゾ抵抗素子138の抵抗値が変化する。
また、ダイヤフラム部材136の基端側にはプリント基板140が配設されている。プリント基板140上には、ICなどの電子部品が実装され、各種電子回路が形成されている。そして、燃焼室2a内の筒内圧の変化によって、ヒータ部材102が受けた圧力がピエゾ抵抗素子138に伝達されると、ボンディングワイヤ143を介してピエゾ抵抗素子138と接続されたプリント基板140上の検出回路部が、このピエゾ抵抗素子138の抵抗の変化を電気信号として検出する。この検出された電気信号は増幅回路部にて増幅され、筒内圧に比例した検出信号として外部に出力される。但し、この検出信号には温度等の因子によるドリフトが生じるため、プリント基板140上には、このドリフトを解消するための補正回路部も設けられている。このドリフトを解消する処理は、後述するように増幅回路部の出力値を基準値にリセットすることにより行われるため、以降、この処理のことを「リセット(リセット処理)」という。
なお、上述した複数の接続線133のうちの1本は、ヒータ部材102への電源供給用として中軸101の基端部と電気的に接続されている。他の接続線133は、プリント基板140と電気的に接続されており、検出信号の出力用又はプリント基板140への電源供給用として用いられる。
ここで、筒内圧検出装置12の回路構成について図3を参照して説明する。図3は回路構成を示す機能ブロック図である。
筒内圧検出装置12は、ピエゾ抵抗素子138の抵抗の変化を電気信号として検出する検出回路部200と、この電気信号を増幅して出力する増幅回路部201と、この出力値を補正する補正回路部202とを備えている。このうち、ピエゾ抵抗素子138、検出回路部200及び増幅回路部201により本実施形態における筒内圧センサが構成され、補正回路部202によりその出力補正装置が構成される。
補正回路部202は、増幅回路部201の出力値を基準値にリセットするリセット手段としてのリセット制御部205と、そのタイミングを求めるリセットタイミング検出部206とから構成される。
リセットタイミング検出部206は、増幅回路部201から出力される出力波形(筒内圧波形)を基にその出力値の変化量を所定時間毎に測定する変化量測定手段としての機能と、これにより測定された変化量が所定値以下であるか否かを判定する判定手段としての機能と、当該変化量が所定値以下と判定された場合においてリセット制御部205に対しリセット信号を出力するリセット信号出力手段としての機能とを有している。
そして、リセット制御部205は、上記リセット信号の入力に基づき、例えばスイッチ素子をオン状態にして増幅回路部201の増幅器に並列接続されたコンデンサの電荷を放電し、増幅器の入出力間の電位差をなくすことにより、上記リセット処理を行う。
次に補正回路部202にて行われる補正処理の流れについて図4,5を参照して説明する。図4は補正処理の流れを示すフローチャートであり、図5は増幅回路部201の出力波形を示した図である。但し、便宜上、図5ではドリフトがない場合の出力波形を示すとともに、エンジン1の燃焼サイクルと筒内圧との関連性が分かりやすいように横軸には時間ではなくクランク角をとり、縦軸には増幅回路部201の出力値に相当する筒内圧をとって示している。
図4に示すように、エンジン1の始動直後など、ステップS1において先ずリセット処理を実行し、増幅回路部201の出力値を基準値Oとする。このステップS1で実行されるリセット処理を以降「通常リセット」という。
続くステップS2では、設定時間T1内における増幅回路部201の出力値の変化量|ΔP|が所定値Poを超えたか否かを判定する。ここで、変化量|ΔP|が所定値Po以下である場合にはリセットタイミングRとみなし、ステップS1に戻り、通常リセットを行う。つまり、増幅回路部201の出力値の変化量|ΔP|が所定値Poを超えるまで、設定時間T1毎に通常リセットが繰り返し行われることとなる。なお、本実施形態における設定時間T1としては、筒内圧検出装置12が規定の精度を保つことのできる仕様範囲(例えばエンジン1の回転数600rpm〜4000rpmの範囲)内で想定される最も速いエンジン1の回転数(例えば4000rpm)に合わせて、例えば0.001秒が設定されている。
一方、ステップS2において、設定時間T1内の変化量|ΔP|が所定値Poを超えたと判定された場合には、ステップS3へ移行する。
ステップS3では、設定時間T1内の変化量|ΔP|が設定時間T2内に再度、所定値Po以下となるか否かを判定する。ここで、設定時間T1内の変化量|ΔP|が設定時間T2内に所定値Po以下となった場合にはリセットタイミングRとみなし、ステップS1に戻り、通常リセットを行う。なお、本実施形態における設定時間T2としては、上記筒内圧検出装置12の仕様範囲内で想定される最も遅いエンジン1の回転数(例えば600rpm)に合わせて、その1燃焼サイクル分に相当する時間(例えば0.2秒)が設定されている。ステップS1の通常リセットが適正に行われた場合でも、例えばドリフト量が大きい場合などには、設定時間T1内の変化量|ΔP|が設定時間T2内に再度、所定値Po以下とならないこともある。このような場合には、ステップS3の判定に従いステップS4に移行し、リセット処理を実行する。このステップS4で実行されるリセット処理を以降「強制リセット」という。つまり、設定時間T1内の変化量|ΔP|が設定時間T2内に所定値Po以下とならない場合には、強制リセットが繰り返し行われることとなる。
以上詳述したように、上記構成によれば、エンジン1の燃焼サイクル(燃焼・排気・吸気・圧縮)のうち、筒内圧が大気圧に近い状態で所定期間ほぼ一定圧となる排気行程や吸気行程にて設定時間T1毎に通常リセットが行われる。そして、圧縮行程へ移行し、次第に増幅回路部201の出力値の変化量|ΔP|が大きくなり、当該変化量|ΔP|が所定値Poを超えると、定期的に行われていた通常リセットが停止する。その後、燃焼行程を経て排気行程へ移行していき、増幅回路部201の出力値の変化量|ΔP|が所定値Po以下となると、再び通常リセットが開始される。
このような構成とすることにより、クランク角センサ15の情報を用いなくとも、吸気行程など筒内圧が最低となる燃焼サイクルの所望の時期においてリセット処理を行い、増幅回路部201のオフセットドリフトを適正に解消することができる。従って、クランク角センサ15からの信号入力用の端子などを別途備える必要もなく、筒内圧検出装置12(補正回路部202)の大型化を抑制できる。また、本実施形態では、温度を把握することなく、増幅回路部201の出力値を基準値にリセットすることで出力補正を行っているため、別途温度センサを設ける必要もない。さらに、増幅回路部201の出力値の変化量|ΔP|を基にリセット処理を実行する構成は、複雑な演算処理を行うことなく、比較的小規模な回路規模で実現することができる。結果として、構成や補正処理を複雑化することなく、エンジン1の筒内圧を精度良く検出することができる。
なお、上述した実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。
(a)上記実施形態では、ピエゾ抵抗素子138等よりなる筒内圧センサと、補正回路部202等よりなる出力補正装置とが一体となった筒内圧検出装置12を例示している。これに限らず、出力補正装置が筒内圧センサと別体に設けられた構成としてもよい。例えば、筒内圧センサの出力補正装置を電子制御ユニット(ECU)18に設けた構成としてもよい。また、筒内圧検出装置12をグロープラグ10とは別体で備えた構成としてもよい。
(b)上記実施形態では、エンジン1の筒内圧を検出する感圧手段としてピエゾ抵抗素子138を採用しているが、これに限らず、圧電素子や金属抵抗式ひずみゲージなどオフセットドリフトが発生する他の感圧手段を採用した構成においても本発明は上記実施形態と同様の作用効果を奏する。
(c)上記実施形態では、特に言及しなかったが、仮に設定時間T1を比較的短く設定した場合には、例えば燃焼行程中に筒内圧がピークに達し、増幅回路部201の出力値の変化量|ΔP|が小さくなった際に通常リセットが実行されてしまうおそれがある。このような不具合を防止するため、例えばリセットタイミング検出部206が、リセット制御部205に対しリセット信号を出力する処理を所定状況下においては停止する機能を備えた構成としてもよい。つまり、この機能によって本実施形態の禁止手段が構成される。一例としては、予め所定の圧力閾値を設定しておき、増幅回路部201の出力値が当該圧力閾値を超えている場合には、仮に上記ステップS2等で通常リセットを実行するための条件を満たしたとしても、リセット信号の出力を行わない構成が挙げられる。又は、通常リセットが定期的に複数回行われた後、最初に変化量|ΔP|が所定値Poを超えたと判定されたことを契機として、当該契機から所定期間内においては、リセット信号の出力を行わない構成としてもよい。
グロープラグが取付けられたシリンダヘッドの部分断面図である。 エンジン制御システムの構成を示す概略図である。 筒内圧検出装置の回路構成を示す機能ブロック図である。 補正処理の流れを示すフローチャートである。 増幅回路部の出力波形を示した図である。
符号の説明
1…エンジン、10…グロープラグ、12…筒内圧検出装置、138…ピエゾ抵抗素子、201…増幅回路部、202…補正回路部、205…リセット制御部、206…リセットタイミング検出部、O…基準値、ΔP…変化量、R…リセットタイミング。

Claims (3)

  1. 内燃機関の筒内圧又は内燃機関の筒内圧の変化率に応じて電気信号を出力する筒内圧センサの出力補正装置であって、
    所定時間毎に前記筒内圧センサの出力値の変化量を測定する変化量測定手段と、
    前記変化量が所定値以下であるか否かを判定する判定手段と、
    前記変化量が所定値以下と判定された場合に、前記筒内圧センサの出力値を基準値にリセットするリセット手段とを備えたことを特徴とする出力補正装置。
  2. 前記筒内圧センサの出力値が所定の閾値を超えている場合、又は、所定の契機から所定期間中にある場合には、前記リセット手段による前記リセットを禁止する禁止手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の出力補正装置。
  3. 内燃機関の筒内圧又は内燃機関の筒内圧の変化率に応じて電気信号を出力する筒内圧センサと、
    請求項1又は2に記載の出力補正装置とを備えたことを特徴とする筒内圧検出装置。
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