JPH0594612A - 磁気記録媒体 - Google Patents
磁気記録媒体Info
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- JPH0594612A JPH0594612A JP27861091A JP27861091A JPH0594612A JP H0594612 A JPH0594612 A JP H0594612A JP 27861091 A JP27861091 A JP 27861091A JP 27861091 A JP27861091 A JP 27861091A JP H0594612 A JPH0594612 A JP H0594612A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 Ｃｏ−Ｃｒ−Ｔａ合金を含有する磁性層３，
５を２層以上形成し、且つ各磁性層間に中間層として非
磁性層４を設ける。 【効果】 低ノイズであるとともに、（Ｂ・Ｈ）max が
高く、高飽和磁束密度，高保磁力が得られる磁気記録媒
体を得ることが可能である。
５を２層以上形成し、且つ各磁性層間に中間層として非
磁性層４を設ける。 【効果】 低ノイズであるとともに、（Ｂ・Ｈ）max が
高く、高飽和磁束密度，高保磁力が得られる磁気記録媒
体を得ることが可能である。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ハードディスク装置の
記憶媒体として好適な磁気記録媒体に関する。
記憶媒体として好適な磁気記録媒体に関する。
【０００２】
【従来の技術】例えば、コンピュータ等の記憶媒体とし
ては、ランダムアクセスが可能な円盤状の磁気ディスク
が広く用いられており、なかでも応答性に優れること、
記憶容量が大きいこと、保存性が良好で信頼性が高いこ
と等から非磁性支持体にＡｌ合金板やガラス板、プラス
チック板等の硬質材料を用い、その上に強磁性金属材料
をスパッタ法等により被着形成してなる金属磁性薄膜を
磁性層として形成したいわゆるハードディスクが固定デ
ィスクあるいは外部ディスクとして使用されるようにな
っている。
ては、ランダムアクセスが可能な円盤状の磁気ディスク
が広く用いられており、なかでも応答性に優れること、
記憶容量が大きいこと、保存性が良好で信頼性が高いこ
と等から非磁性支持体にＡｌ合金板やガラス板、プラス
チック板等の硬質材料を用い、その上に強磁性金属材料
をスパッタ法等により被着形成してなる金属磁性薄膜を
磁性層として形成したいわゆるハードディスクが固定デ
ィスクあるいは外部ディスクとして使用されるようにな
っている。
【０００３】上記ハードディスクは、具体的には、上記
非磁性支持体と磁性層の間に、磁気ヘッドとの接触によ
る衝撃等に耐えられるように、Ｎｉ−Ｐ等をメッキして
形成されるＮｉ−Ｐメッキ皮膜が形成され、さらに、こ
のＮｉ−Ｐメッキ皮膜上に、磁性層をエピタキシャル成
長させて磁気特性を良好なものとするとともに、磁性層
の密着性を確保するためにＣｒ等よりなる下地層が形成
されている。また、上記磁性層上には、磁性層の保護を
目的としてカーボン等よりなる保護膜が形成されて構成
されている。
非磁性支持体と磁性層の間に、磁気ヘッドとの接触によ
る衝撃等に耐えられるように、Ｎｉ−Ｐ等をメッキして
形成されるＮｉ−Ｐメッキ皮膜が形成され、さらに、こ
のＮｉ−Ｐメッキ皮膜上に、磁性層をエピタキシャル成
長させて磁気特性を良好なものとするとともに、磁性層
の密着性を確保するためにＣｒ等よりなる下地層が形成
されている。また、上記磁性層上には、磁性層の保護を
目的としてカーボン等よりなる保護膜が形成されて構成
されている。
【０００４】ところで、このようなハードディスク等の
磁気記録媒体において記録再生特性は、磁性層となる強
磁性金属薄膜の磁気特性に依存する。すなわち、磁性材
料は、外部から磁界が印加されると、印加された外部磁
界の大きさＨによって、磁束密度Ｂが図３に示すような
ヒステリシスループ（磁化曲線）を描いて変化する。こ
の磁化曲線の減磁曲線上でＢとＨの積が最大となる点ａ
のＢ×Ｈは（Ｂ・Ｈ）max で表され、硬質磁性材料の性
能の指標となる。すなわち、この（Ｂ・Ｈ）max はエネ
ルギー積と称されるもので、材料が内部に保有できるエ
ネルギーの尺度であり、この値が大きい程、高い保磁
力，飽和磁束密度を発揮し、磁気記録媒体の磁性層とし
て優れた記録再生特性を示すこととなる。
磁気記録媒体において記録再生特性は、磁性層となる強
磁性金属薄膜の磁気特性に依存する。すなわち、磁性材
料は、外部から磁界が印加されると、印加された外部磁
界の大きさＨによって、磁束密度Ｂが図３に示すような
ヒステリシスループ（磁化曲線）を描いて変化する。こ
の磁化曲線の減磁曲線上でＢとＨの積が最大となる点ａ
のＢ×Ｈは（Ｂ・Ｈ）max で表され、硬質磁性材料の性
能の指標となる。すなわち、この（Ｂ・Ｈ）max はエネ
ルギー積と称されるもので、材料が内部に保有できるエ
ネルギーの尺度であり、この値が大きい程、高い保磁
力，飽和磁束密度を発揮し、磁気記録媒体の磁性層とし
て優れた記録再生特性を示すこととなる。
【０００５】このエネルギー積（Ｂ・Ｈ）max が高い磁
性薄膜としてはＣｏ−Ｃｒ合金，Ｃｏ−Ｎｉ−Ｃｒ合金
よりなる薄膜が知られており、ハードディスクの磁性層
として既に採用されている。ところが、Ｃｏ−Ｃｒ合
金，Ｃｏ−Ｎｉ−Ｃｒ合金よりなる薄膜は、比較的グレ
イン粒径が大きいために、ノイズが発生し易く、ＳＮ比
が不十分となるという欠点がある。そこで、近年、薄膜
とした場合にグレイン粒径が小さい強磁性金属材料とし
てＣｏ−Ｃｒ−Ｔａ合金が注目され、Ｃｏ−Ｎｉ−Ｃｒ
合金等よりなる薄膜に匹敵する磁気特性を得るべく成膜
条件等の研究が進められている。
性薄膜としてはＣｏ−Ｃｒ合金，Ｃｏ−Ｎｉ−Ｃｒ合金
よりなる薄膜が知られており、ハードディスクの磁性層
として既に採用されている。ところが、Ｃｏ−Ｃｒ合
金，Ｃｏ−Ｎｉ−Ｃｒ合金よりなる薄膜は、比較的グレ
イン粒径が大きいために、ノイズが発生し易く、ＳＮ比
が不十分となるという欠点がある。そこで、近年、薄膜
とした場合にグレイン粒径が小さい強磁性金属材料とし
てＣｏ−Ｃｒ−Ｔａ合金が注目され、Ｃｏ−Ｎｉ−Ｃｒ
合金等よりなる薄膜に匹敵する磁気特性を得るべく成膜
条件等の研究が進められている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、Ｃｏ−
Ｃｒ−Ｔａ合金よりなる薄膜において、その（Ｂ・Ｈ）
max は成膜条件を選択することによりある程度までは改
善されるものの、その向上には限界がある。このため、
飽和磁束密度については実用的な値が得られるが、保磁
力が不十分であり、十分満足のいく記録再生特性を得る
ことができない。
Ｃｒ−Ｔａ合金よりなる薄膜において、その（Ｂ・Ｈ）
max は成膜条件を選択することによりある程度までは改
善されるものの、その向上には限界がある。このため、
飽和磁束密度については実用的な値が得られるが、保磁
力が不十分であり、十分満足のいく記録再生特性を得る
ことができない。
【０００７】そこで、本発明はこのような従来の実情に
鑑みて提案されたものであり、低ノイズであるとともに
高保磁力，高飽和磁束密度が得られる磁気記録媒体を提
供することを目的とする。
鑑みて提案されたものであり、低ノイズであるとともに
高保磁力，高飽和磁束密度が得られる磁気記録媒体を提
供することを目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明の磁気記録媒体は、非磁性支持体上にＣｏ
−Ｃｒ−Ｔａ合金を含有する磁性層を少なくとも２層以
上有し、且つ各磁性層間に中間層として非磁性層を有す
ることを特徴とするものである。
めに、本発明の磁気記録媒体は、非磁性支持体上にＣｏ
−Ｃｒ−Ｔａ合金を含有する磁性層を少なくとも２層以
上有し、且つ各磁性層間に中間層として非磁性層を有す
ることを特徴とするものである。
【０００９】ここで、上記非磁性支持体を構成する素材
としては、通常、アルミニウム、アルミニウム合金、チ
タン合金等の軽合金が用いられるが、これに限定される
ものではなく、この種の媒体に使用される剛性基板材料
がいずれも使用可能である。
としては、通常、アルミニウム、アルミニウム合金、チ
タン合金等の軽合金が用いられるが、これに限定される
ものではなく、この種の媒体に使用される剛性基板材料
がいずれも使用可能である。
【００１０】上記に例示した非磁性支持体はその表面が
比較的軟らかいため、該表面に硬度を向上させる目的か
らＮｉ−Ｐによるメッキ処理やアルマイト処理が施され
ていてもよい。例えば、上記Ｎｉ−Ｐ合金のメッキ膜を
形成する場合には、非磁性支持体表面に４〜２０μｍ程
度の膜厚で被着することが好ましく、Ａｌ−Ｍｇ合金支
持体の表面にＮｉ−Ｐメッキ膜を形成した場合には、そ
の表面高度は４００程度となり、良好な機械的特性，磁
気特性が得られることとなる。
比較的軟らかいため、該表面に硬度を向上させる目的か
らＮｉ−Ｐによるメッキ処理やアルマイト処理が施され
ていてもよい。例えば、上記Ｎｉ−Ｐ合金のメッキ膜を
形成する場合には、非磁性支持体表面に４〜２０μｍ程
度の膜厚で被着することが好ましく、Ａｌ−Ｍｇ合金支
持体の表面にＮｉ−Ｐメッキ膜を形成した場合には、そ
の表面高度は４００程度となり、良好な機械的特性，磁
気特性が得られることとなる。
【００１１】また、本発明の磁気記録媒体においては、
上記非磁性支持体上に記録部としてＣｏ−Ｃｒ−Ｔａ合
金を含有する磁性層が２層以上形成され、各磁性層間に
は中間層となる非磁性層がそれぞれ設けられている。す
なわち、記録部を磁気的に分離された複数の磁性層によ
って構成することにより、記録部の（Ｂ・Ｈ）max を向
上させ、高保磁力が獲得されるようになっている。
上記非磁性支持体上に記録部としてＣｏ−Ｃｒ−Ｔａ合
金を含有する磁性層が２層以上形成され、各磁性層間に
は中間層となる非磁性層がそれぞれ設けられている。す
なわち、記録部を磁気的に分離された複数の磁性層によ
って構成することにより、記録部の（Ｂ・Ｈ）max を向
上させ、高保磁力が獲得されるようになっている。
【００１２】ここで、上記効果を十分に得るとともに良
好な記録再生特性を得るためには、上記非磁性層の膜厚
は、５０〜１５０Åであることが好ましい。膜厚が５０
Å未満の場合には、非磁性層による（Ｂ・Ｈ）max 向上
効果が十分得られず、保磁力が不足する虞れがある。ま
た、膜厚が１５０Åを越えると、各磁性層と磁気ヘッド
との距離が大き過ぎ、記録再生時の損失が大きくなる。
好な記録再生特性を得るためには、上記非磁性層の膜厚
は、５０〜１５０Åであることが好ましい。膜厚が５０
Å未満の場合には、非磁性層による（Ｂ・Ｈ）max 向上
効果が十分得られず、保磁力が不足する虞れがある。ま
た、膜厚が１５０Åを越えると、各磁性層と磁気ヘッド
との距離が大き過ぎ、記録再生時の損失が大きくなる。
【００１３】上記非磁性層においては、より高保磁力を
得るためには、各磁性層を磁気的に分離するとともに、
磁性層の結晶学的特性を改善する等の作用を有すること
が要求される。したがって、非磁性層を構成する材料と
しては、これらの点も考慮して選択することが好まし
く、たとえば非磁性であるとともに結晶転写性に優れる
Ｃｒ層が好適である。Ｃｒ層を成膜するには、たとえば
真空蒸着法，スパッタリング等の真空薄膜形成技術が採
用される。
得るためには、各磁性層を磁気的に分離するとともに、
磁性層の結晶学的特性を改善する等の作用を有すること
が要求される。したがって、非磁性層を構成する材料と
しては、これらの点も考慮して選択することが好まし
く、たとえば非磁性であるとともに結晶転写性に優れる
Ｃｒ層が好適である。Ｃｒ層を成膜するには、たとえば
真空蒸着法，スパッタリング等の真空薄膜形成技術が採
用される。
【００１４】一方、上記磁性層に含有させる磁性材料と
しては、本発明においては、Ｃｏ−Ｃｒ−Ｔａ合金が使
用される。Ｃｏ−Ｃｒ−Ｔａ合金よりなる薄膜はグレイ
ン粒径が小さいため、磁性層とした場合にノイズが発生
し難く、ＳＮ比の向上が望める。なお、Ｃｏ−Ｃｒ−Ｔ
ａ合金よりなる薄膜は、スパッタリング、真空蒸着等の
真空薄膜技術により形成される。ここで、磁性層の膜厚
は、飽和磁束密度の確保および上記非磁性層の作用を磁
性層全体に亘り発揮させる点から、２５０〜４００Åで
あることが好ましい。
しては、本発明においては、Ｃｏ−Ｃｒ−Ｔａ合金が使
用される。Ｃｏ−Ｃｒ−Ｔａ合金よりなる薄膜はグレイ
ン粒径が小さいため、磁性層とした場合にノイズが発生
し難く、ＳＮ比の向上が望める。なお、Ｃｏ−Ｃｒ−Ｔ
ａ合金よりなる薄膜は、スパッタリング、真空蒸着等の
真空薄膜技術により形成される。ここで、磁性層の膜厚
は、飽和磁束密度の確保および上記非磁性層の作用を磁
性層全体に亘り発揮させる点から、２５０〜４００Åで
あることが好ましい。
【００１５】本発明の磁気記録媒体は、このように非磁
性支持体上に複数の磁性層が間に非磁性層を介して形成
された記録部を有してなるものであるが、上記非磁性支
持体と記録部の間に、磁性層の（Ｂ・Ｈ）max を改善す
るとともに基板への密着性、磁気記録媒体の強度を付与
するために下地層が設けられていてもよい。下地層とし
ては、非磁性，高硬度，耐熱性であるとともに（Ｂ・
Ｈ）max を向上させるために上記非磁性層とほぼ同様の
作用を発揮するものを使用することが好ましく、たとえ
ばＣｒ層が適している。なお、下地層の膜厚は、十分な
強度を確保するためには３００Å〜１５００Åであるこ
とが望ましい。
性支持体上に複数の磁性層が間に非磁性層を介して形成
された記録部を有してなるものであるが、上記非磁性支
持体と記録部の間に、磁性層の（Ｂ・Ｈ）max を改善す
るとともに基板への密着性、磁気記録媒体の強度を付与
するために下地層が設けられていてもよい。下地層とし
ては、非磁性，高硬度，耐熱性であるとともに（Ｂ・
Ｈ）max を向上させるために上記非磁性層とほぼ同様の
作用を発揮するものを使用することが好ましく、たとえ
ばＣｒ層が適している。なお、下地層の膜厚は、十分な
強度を確保するためには３００Å〜１５００Åであるこ
とが望ましい。
【００１６】さらに、上記磁気記録媒体においては、記
録部上に磁気記録媒体の耐久性を向上させるために、カ
ーボン保護膜を設けるようにしてもよい。上記カーボン
保護膜の膜厚は１００〜５００Åであることが望まし
い。
録部上に磁気記録媒体の耐久性を向上させるために、カ
ーボン保護膜を設けるようにしてもよい。上記カーボン
保護膜の膜厚は１００〜５００Åであることが望まし
い。
【００１７】
【作用】Ｃｏ−Ｃｒ−Ｔａ合金よりなる磁性金属薄膜を
磁性層とする磁気記録媒体において、上記磁性層を非磁
性層を介して複数形成すると、非磁性層を介さずに磁性
層を単層で形成した場合に比べて、（Ｂ・Ｈ）max が増
大する。また、このとき、非磁性層としてＣｒ層のよう
な結晶転写性に優れる層を形成すれば、より（Ｂ・Ｈ）
max が向上し、高保磁力が達成される。
磁性層とする磁気記録媒体において、上記磁性層を非磁
性層を介して複数形成すると、非磁性層を介さずに磁性
層を単層で形成した場合に比べて、（Ｂ・Ｈ）max が増
大する。また、このとき、非磁性層としてＣｒ層のよう
な結晶転写性に優れる層を形成すれば、より（Ｂ・Ｈ）
max が向上し、高保磁力が達成される。
【００１８】
【実施例】本発明の好適な実施例について実験結果に基
づいて説明する。
づいて説明する。
【００１９】実施例１ 図１に示すように、表面にニッケル−リンメッキを施し
たＡｌ−Ｍｇ合金基板１上に、下地層として膜厚１５０
０ÅのＣｒ層２を、第１の磁性層として膜厚３５０Åの
Ｃｏ84Ｃｒ12Ｔａ4 層３を、中間層として膜厚１００Å
のＣｒ層４を、第２の磁性層として膜厚３５０ÅのＣｏ
84Ｃｒ12Ｔａ4 層５を、保護層として膜厚３００Åのカ
ーボン保護層６をスパッタリングにて順次成膜して磁気
ディスクを作製した。
たＡｌ−Ｍｇ合金基板１上に、下地層として膜厚１５０
０ÅのＣｒ層２を、第１の磁性層として膜厚３５０Åの
Ｃｏ84Ｃｒ12Ｔａ4 層３を、中間層として膜厚１００Å
のＣｒ層４を、第２の磁性層として膜厚３５０ÅのＣｏ
84Ｃｒ12Ｔａ4 層５を、保護層として膜厚３００Åのカ
ーボン保護層６をスパッタリングにて順次成膜して磁気
ディスクを作製した。
【００２０】なお、本実施例では、上記Ａｌ−Ｍｇ合金
基板として、表面が鏡面仕上げされているものとテクス
チャー処理（粗面化処理）されているものの２種類を用
意し、それぞれについて磁気ディスクを作製した。ま
た、Ｃｒ層，Ｃｏ84Ｃｒ12Ｔａ4 層およびカーボン保護
膜を成膜する際のスパッタ条件は、通常、行われている
一般的な条件を採用した。
基板として、表面が鏡面仕上げされているものとテクス
チャー処理（粗面化処理）されているものの２種類を用
意し、それぞれについて磁気ディスクを作製した。ま
た、Ｃｒ層，Ｃｏ84Ｃｒ12Ｔａ4 層およびカーボン保護
膜を成膜する際のスパッタ条件は、通常、行われている
一般的な条件を採用した。
【００２１】このようにして作製された磁気ディスクに
ついて磁気特性を測定した。磁気ディスクの保磁力（Ｈ
ｃ），飽和磁化（Ｍｓ），残留磁化（Ｍｒ），角形比
（Ｒｓ），保磁力角形比（Ｓ＊），残留磁束密度（Ｂ
ｒ）を表１に、（Ｂ・Ｈ）max ，Δ（Ｂ・Ｈ）max を表
２に示す。
ついて磁気特性を測定した。磁気ディスクの保磁力（Ｈ
ｃ），飽和磁化（Ｍｓ），残留磁化（Ｍｒ），角形比
（Ｒｓ），保磁力角形比（Ｓ＊），残留磁束密度（Ｂ
ｒ）を表１に、（Ｂ・Ｈ）max ，Δ（Ｂ・Ｈ）max を表
２に示す。
【００２２】また、比較として、図２に示すように、表
面にニッケル−リンメッキを施したＡｌ−Ｍｇ合金基板
２１上に、下地層として膜厚１５００ÅのＣｒ層２２
を、磁性層として膜厚７００ÅのＣｏ84Ｃｒ12Ｔａ4 層
２３を、保護層として膜厚３００Åのカーボン保護層２
４をスパッタリングにて順次成膜して磁気ディスクを作
製し、同様にして磁気特性を測定した。その結果も併せ
て表１および表２に示す。
面にニッケル−リンメッキを施したＡｌ−Ｍｇ合金基板
２１上に、下地層として膜厚１５００ÅのＣｒ層２２
を、磁性層として膜厚７００ÅのＣｏ84Ｃｒ12Ｔａ4 層
２３を、保護層として膜厚３００Åのカーボン保護層２
４をスパッタリングにて順次成膜して磁気ディスクを作
製し、同様にして磁気特性を測定した。その結果も併せ
て表１および表２に示す。
【００２３】
【表１】
【００２４】
【表２】
【００２５】表１及び表２からわかるように、２層の磁
性層が中間層を介して形成された磁気ディスクは、磁性
層が単相である磁気ディスクに比べて、保磁力が３００
Ｏｅ程度高く、高保磁力を示す。しかも、飽和磁束密度
は単相の磁気ディスクと同程度に維持されており、結果
として（Ｂ・Ｈ）max が１．３倍となっている。したが
って、磁気記録媒体において、複数の磁性層を中間層を
介して形成することは、飽和磁束密度，保磁力のいずれ
においても優れる磁気ディスクを得る上で有効であるこ
とがわかった。
性層が中間層を介して形成された磁気ディスクは、磁性
層が単相である磁気ディスクに比べて、保磁力が３００
Ｏｅ程度高く、高保磁力を示す。しかも、飽和磁束密度
は単相の磁気ディスクと同程度に維持されており、結果
として（Ｂ・Ｈ）max が１．３倍となっている。したが
って、磁気記録媒体において、複数の磁性層を中間層を
介して形成することは、飽和磁束密度，保磁力のいずれ
においても優れる磁気ディスクを得る上で有効であるこ
とがわかった。
【００２６】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明では、Ｃｏ−Ｃｒ−Ｔａ合金を含有する磁性層を有す
る磁気記録媒体において、磁性層を少なくとも２層以上
形成し、且つ各磁性層間に中間層として非磁性層を設け
ているので、（Ｂ・Ｈ）max が向上し、高保磁力、高飽
和磁束密度を得ることができる。したがって、本発明に
よればＣｏ−Ｃｒ−Ｔａ合金を磁性層とするハードディ
スクの実用性を向上させことが可能となり、ノイズが極
めて低く、記録再生特性に優れたハードディスクを実現
することが可能となる。
明では、Ｃｏ−Ｃｒ−Ｔａ合金を含有する磁性層を有す
る磁気記録媒体において、磁性層を少なくとも２層以上
形成し、且つ各磁性層間に中間層として非磁性層を設け
ているので、（Ｂ・Ｈ）max が向上し、高保磁力、高飽
和磁束密度を得ることができる。したがって、本発明に
よればＣｏ−Ｃｒ−Ｔａ合金を磁性層とするハードディ
スクの実用性を向上させことが可能となり、ノイズが極
めて低く、記録再生特性に優れたハードディスクを実現
することが可能となる。
【図１】本発明を適用したハードディスクの一構成例を
示す要部概略断面図である。
示す要部概略断面図である。
【図２】従来のハードディスクの構成を示す要部概略断
面図である。
面図である。
【図３】磁性材料の外部磁界の大きさと磁束密度の関係
を示す特性図である。
を示す特性図である。
１・・・・・非磁性支持体 ３，５・・・Ｃｏ−Ｃｒ−Ｔａを含有する磁性層 ４・・・・・非磁性層
Claims (1)
- 【請求項１】 非磁性支持体上にＣｏ−Ｃｒ−Ｔａ合金
を含有する磁性層を少なくとも２層以上有し、且つ各磁
性層間に中間層として非磁性層を有することを特徴とす
る磁気記録媒体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27861091A JPH0594612A (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | 磁気記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27861091A JPH0594612A (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | 磁気記録媒体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0594612A true JPH0594612A (ja) | 1993-04-16 |
Family
ID=17599678
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27861091A Pending JPH0594612A (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | 磁気記録媒体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0594612A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5834111A (en) * | 1994-05-31 | 1998-11-10 | Hmt Technology Corporation | Multilayered magnetic recording medium with coercivity gradient |
-
1991
- 1991-09-30 JP JP27861091A patent/JPH0594612A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5834111A (en) * | 1994-05-31 | 1998-11-10 | Hmt Technology Corporation | Multilayered magnetic recording medium with coercivity gradient |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20000229 |