JPH0877544A - 磁気記録媒体及びその製造方法 - Google Patents

磁気記録媒体及びその製造方法

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JPH0877544A
JPH0877544A JP6315032A JP31503294A JPH0877544A JP H0877544 A JPH0877544 A JP H0877544A JP 6315032 A JP6315032 A JP 6315032A JP 31503294 A JP31503294 A JP 31503294A JP H0877544 A JPH0877544 A JP H0877544A
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magnetic layer
layer
recording medium
hard
magnetic recording
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JP6315032A
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Yuko Okamura
祐子 岡村
Yukiko Mamiya
由紀子 間宮
Toyoji Ataka
豊路 安宅
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Fuji Electric Co Ltd
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Fuji Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高保磁力且つ高角形比を実現した磁気記録媒
体を提供すること。 【構成】 磁気記録媒体は、Al合金の非磁性基板1上
にNi−Pメッキの非磁性層2を施してテクスチャー処
理を行って得た非磁性基体11上に、Crの非磁性下地
層3、CoCrPtTaの硬磁性層4a、CrZrNb
の軟磁性層4b、カーボンの保護層6、液体潤滑剤の潤
滑層7を順次積層した層構成である。磁性層4は硬磁性
層4aと軟磁性層4bとの2層積層構造である。軟磁性
層4bの存在によって交換相互作用が優勢化し、角形比
が向上する。これによって高い線記録密度を有し、オー
バーライト特性が良好で、ある程度低ノイズを維持しつ
つ、良好な電磁変換特性の磁気記録媒体が得られた。ま
た高い角形比S* を容易に得ることができるため、磁気
記録媒体の量産性も高くなった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、固定磁気ディスク装置
等の磁気記録媒体及びその製造方法に関し、特に、磁性
層の構造,材質及びその形成法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的な金属薄膜磁気記録ディスク(媒
体)の断面構造は、図14に示すように、非磁性基板1
上に非磁性層2が形成された基体11の上に、非磁性金
属下地層3、単層の硬磁性層4(例えばCoCrTa又
はCoCrPtTa等)、C(カーボン)を主とする保
護層6が順次積層されており、更にその上に、液体潤滑
剤からなる潤滑層7が形成されているものである。
【0003】このような磁気記録媒体においては、例え
ばAl合金又はガラス材料からなる所要の平行度,平面
度及び表面粗さに仕上げ加工された非磁性基板1の表面
に、無電解めっき等の湿式成膜工程又はスパッタ,蒸着
等のようなドライ工程によりNi−P又はCr,Al層
からなる非磁性層2を形成して非磁性基体11とする。
この後、非磁性基体11の表面を機械加工等により平面
度及び表面粗さを再度仕上げ加工する場合もある。この
非磁性基体11を約300°Cに加熱し、かつ非磁性基
体11に直流バイアスを−350V印加しながら、表面
にCrからなる膜厚100nmの非磁性金属下地層3、
Coを主とするCoCrPtTa等のような膜厚50n
mの硬磁性層4及びCを主とする膜厚10nmの保護層
6を順次スパッタ成膜した後、保護層6上にフロロカー
ボン系の液体潤滑剤を膜厚2nm塗布して液体潤滑層7
とすることによって磁気記録媒体が作製される。このよ
うに作製された磁気記録媒体は、強度,寸法精度等の機
械特性は実用上支障なく良好であり、磁気特性も保磁力
(Hc)が約2000Oe程度で、残留磁束密度Brと
膜厚δの積(Br・δ)が200Gμm程度と良好であ
る。磁化曲線のHc近傍の傾きを示す指標である保磁力
角形比S* も0.93程度と良好である。
【0004】このような媒体を用いて電磁変換特性を評
価した場合、線記録密度の高さを示す指標である半値反
転密度D50(周波数に対する最大出力値が1/2になる
周波数を密度に換算した値)は78kFCI(但しFC
Iはフラックス・チェンジ・パー・インチ)、記録分解
能Resが67%、孤立波の出力強度TAA(トラック
・アベレージ・アンプリチュード)が0.63mV、既
に存在する記録上に新たな情報を記録する特性(オーバ
ーライト特性O/W)が−31dB、ノイズが6.6μ
Vであり、磁気記録再生特性の良好な結果が得られてい
る。
【0005】他方、磁気記録媒体において、硬磁性層4
を2層以上の複層の硬磁性層で形成した構造も既に報告
されている(日立 インターマグ’91)。更に、2層
以上の複層の磁性層の間にCr等の非磁性中間層を挟ん
だ構造も既に報告されている(例えば第13回日本応用
磁気学会講演概要集13,11(1989))。また、
垂直磁気記録の分野において、自発磁化を膜面に対して
垂直に立たせるためにNiFe膜等の軟磁性層をCoを
主とする硬磁性層の下側に、磁気ヘッドからの磁束を閉
じる目的で、裏打ち層として用いる場合が報告されてい
る(例えば第13回日本応用磁気学会講演概要集13
442(1989))。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、最近情
報の多量化,多様化が急速に進み、情報の大量処理の必
要性から固定磁気ディスク装置の高記録密度化,大容量
化が強く望まれている。
【0007】そのため、磁気記録媒体の保磁力(Hc)
及び保磁力角形比S* を更に高めることにより、線記録
密度が高く、オーバーライト特性が向上し、ノイズレベ
ル(N)を小さくし、良好な電磁変換特性を得る必要が
ある。更に、磁気記録媒体は大量に生産し1個あたりの
値段を安くするために、良品率(歩留り)を大きくする
必要がある。
【0008】そこで上記問題点に鑑み、本発明の課題
は、従来に比して高保磁力且つ高保磁力角形比を実現し
た磁気記録媒体及びその製造方法を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、非磁性基板上に、非磁性金属下地層,強
磁性合金薄膜磁性層及び保護層を順次積層してなる磁気
記録媒体において、上記強磁性合金薄膜磁性層を硬磁性
層と軟磁性層からなる硬軟の2層積層構造としたことを
特徴とする。かかる硬軟の2層積層構造においては、硬
磁性層を第1層とし、この上に軟磁性層を第2層として
形成した構造でも良いし、また軟磁性層を第1層とし、
この上に硬磁性層を第2層として形成した構造でも良
い。
【0010】ここで、上記記軟磁性層としてはCoZr
Nbアモルファス軟磁性層やNiFeの微細な結晶から
成る軟磁性層とすることができる。そして、硬磁性層の
膜厚をdh、軟磁性層の膜厚をdsとすると、膜厚比d
=〔dh/(dh+ds)〕が0.5〜1.0の範囲で
あることが望ましい。更に、膜厚比dが0.7〜0.9
の範囲であることがより望ましい。
【0011】また、上記硬磁性層としては、CoCrP
tTa,CoCrPt,CoNiCrTa,CoNiC
rから成る群から選ばれた合金材料を用いることができ
る。
【0012】他方、上述の磁性層2層構造を有する磁気
記録媒体の製造方法において、上記非磁性金属下地層を
スパッタ形成後、15秒以内に上記硬磁性層のスパッタ
成膜を開始して成膜し、しかる後、チャンバーを大気開
放しないで引続き上記軟磁性層をスパッタ成膜すること
を特徴とする。
【0013】このように、磁性層が硬軟の2層積層構造
である場合、硬磁性層自体としては単層に限らず、2層
積層構造としても良い。即ち、非磁性金属下地層の上に
第1硬磁性層,第2硬磁性層及び軟磁性層を積層した3
層構造の磁性層であっても良い。ここで、第1硬磁性層
と第2硬磁性層の総膜厚をd12、軟磁性層の膜厚をd
3とすると、上記の関係からも、膜厚比D=〔d12/
(d12+d3)〕は0.5≦D<1の範囲であること
が望ましい。特に、膜厚比Dは0.7≦D≦0.9の範
囲にあることがより望ましい。
【0014】そして、第1硬磁性層(下層)の保磁力を
Hc1、第2硬磁性層(上層)の保磁力をHc2とする
と、第1硬磁性層と第2硬磁性層がHc1<Hc2を満
たすCo系強磁性層であり、第1硬磁性層の膜厚をd
1、第2硬磁性層の膜厚をd2とすると、膜厚比D′=
〔d2/(d1+d2)〕は0.7≦D′<1.0の範
囲であることが望ましい。
【0015】具体的には、第1硬磁性層をCoCrTa
強磁性層、第2硬磁性層をCoCrPtTa強磁性層、
軟磁性層をCoZrNbアモルファス軟磁性層とするこ
とができ、また、第1硬磁性層をCoCrTa強磁性
層、第2硬磁性層をCoCrPtTa強磁性層、軟磁性
層をNiFeの微細な結晶から成る軟磁性層とすること
ができる。
【0016】また、2層の硬磁性層と軟磁性層とから成
る3層積層構造の磁性層を備えた磁気記録媒体の製造方
法において、非磁性金属下地層のスパッタ形成後、15
秒以内に第1硬磁性層のスパッタ成膜を開始して成膜
し、更に第1硬磁性層の形成後、10秒以内に第2硬磁
性層のスパッタ成膜を開始して成膜し、更に第2硬磁性
層の形成後、チャンバーを大気開放しないで引続き軟磁
性層をスパッタ成膜することを特徴とする。
【0017】
【作用】このように、強磁性合金薄膜磁性層を硬磁性層
の単層とするのではなく、硬磁性層と軟磁性層との複層
構造とすることにより、磁気記録媒体の保磁力(Hc)
と角形比S* が共に高くなることが見出された。軟磁性
層の存在によって交換相互作用が優勢化し、角形比が向
上するものである。これによって高い線記録密度を有
し、オーバーライト特性が良好で、ある程度低ノイズを
維持しつつ、良好な電磁変換特性の磁気記録媒体が得ら
れた。また高い角形比S* を容易に得ることができるた
め、磁気記録媒体の量産性も高くなった。
【0018】このような硬磁性層と軟磁性層の2層積層
構造においては、実験によると、どちらを下層又は上層
としても構わないことが判明した。
【0019】上記軟磁性層としては結晶NiFeやCo
ZrNbアモルファス軟磁性層とすることができる。そ
して、硬磁性層の膜厚をdh、軟磁性層の膜厚をdsと
すると、膜厚比〔dh/(dh+ds)〕が0.5〜
1.0の範囲であることが望ましい。かかる場合、ガラ
ス基板を用いるときでも、保磁力Hcは500(Oe)
以上で、保磁力角形比S* は0.82以上である。更
に、膜厚比〔dh/(dh+ds)〕が0.7〜0.9
の範囲であることがより望ましい。かかる場合、ガラス
基板を用いるときでも、保磁力Hcは1000(Oe)
以上で、保磁力角形比S* は0.85以上である。
【0020】他方、上述のような硬磁性層と軟磁性層の
2層積層構造において、硬磁性層と軟磁性層の交換結合
を切らずに成膜する必要があるため、非磁性金属下地層
をスパッタ形成後、15秒以内に上記硬磁性層のスパッ
タ成膜を開始して成膜し、チャンバーを大気開放しない
で引続き軟磁性層をスパッタ成膜するものである。硬磁
性層と軟磁性層を大気に開放せずに真空中で連続成膜す
るため、酸化膜等が生成されず、静磁気相互作用が優勢
にならずに済み、交換相互作用を優勢化でき、角形比S
* を向上させることができる。
【0021】上記磁気記録媒体の磁性層は硬磁性層の単
層構造となっている。このため、軟磁性層の膜厚比率の
増加に伴って保磁力Hcは減少するので、軟磁性層の膜
厚比率の大きな領域で安定した高保磁力を得ることが難
しい。そこで本発明は、硬磁性層と軟磁性層の2層積層
構造において硬磁性層自体を複層構造(2層積層構造)
としていること特徴とする。軟磁性層を積層することに
より磁性層全体の交換結合力が増加し、保磁力角形比S
* が向上することは勿論のこと、硬磁性層を2層積層構
造とすることにより高角形比を維持しつつ硬磁性層単層
の場合に比して高保磁力を実現できる。
【0022】特に、第1硬磁性層の保磁力をHc1、第
2硬磁性層の保磁力をHc2とすると、第1硬磁性層及
び前記第2硬磁性層が、Hc1<Hc2を満たすCo系
強磁性層であって、第1硬磁性層の膜厚をd1、第2硬
磁性層の膜厚をd2とすると、膜厚比D′=〔d2/
(d1+d2)〕が、0.7≦D′<1.0の範囲であ
る場合には、更に一層の高保磁力の媒体を得ることがで
きる。
【0023】そして、このような3層積層構造の磁性層
を備えた磁気記録媒体の製造方法においても、非磁性金
属下地層のスパッタ形成後、15秒以内に前記第1硬磁
性層のスパッタ成膜を開始して成膜し、更に第1硬磁性
層の形成後、10秒以内に第2硬磁性層のスパッタ成膜
を開始して成膜し、更に第2硬磁性層の形成後、チャン
バーを大気開放しないで引続き軟磁性層をスパッタ成膜
する方法を採用すると、酸化膜等が生成されず、硬磁性
層と軟磁性層の交換結合を切らずに、高角形比の媒体を
得ることができる。
【0024】
【実施例】次に添付図面を参照して本発明の実施例を説
明する。
【0025】〔第1実施例〕図1は本発明の第1実施例
に係る磁気記録媒体の断面構造を示す模式的断面図であ
る。本例の磁気記録媒体は、Al合金の非磁性基板1上
にNi−Pメッキの非磁性層2を施してテクスチャー処
理を行って得た非磁性基体11上に、Crの非磁性下地
層3、CoCrPtTaの硬磁性層4a、CrZrNb
の軟磁性層4b、カーボンの保護層6、液体潤滑剤の潤
滑層7を順次積層した層構成である。
【0026】ここで強磁性合金薄膜の磁性層4は硬磁性
層4aと軟磁性層4bとの2層積層構造である。
【0027】本例の磁気記録媒体は、内外径加工及び面
切削を施したAl合金からなるディスク上の基板1の表
面に、無電解メッキによりNi−Pからなる非磁性金属
層2を形成する。そして、この非磁性金属層2の表面を
超精密平面研磨して、表面粗さを中心線平均粗さRaで
約60Åとし、更にテクスチャ加工を施し、精密洗浄し
て所要の表面形状を有する基体11を作製する。この基
体11をホルダーにセットした後、インライン方式のマ
グネトロンスパッタ装置の仕込み室へ送り込む。そし
て、この仕込み室を5×10-6Torr以下の真空度ま
で排気し、基体11の温度を300°Cまで加熱する。
続いて、基体11のセットされたホルダーを成膜室へ搬
送してセットし、この成膜室を圧力が0.7PaのAr
ガス雰囲気下とする。次に、この成膜室において、基体
11に−350Vの直流バイアスを印加しながら、Cr
スパッタ成膜を施し膜厚が100nmの非磁性下地層3
を形成し、同一成膜室で引続きCo78Cr14Pt6 Ta
2 合金からなる膜厚dhの硬磁性層4aをスパッタ成膜
し、更に、同一成膜室でCo90Zr3.5 Nb6.5 合金か
らなる膜厚dsの軟磁性層4aをスパッタ成膜した後、
15nmのカーボン保護層6をスパッタ成膜する。ここ
で、非磁性金属下地層3をスパッタ形成後、15秒以内
に硬磁性層4aのスパッタ成膜を開始して成膜し、チャ
ンバーを大気開放しないで引続き軟磁性層4bをスパッ
タ成膜する。硬磁性層と軟磁性層の交換結合を切らずに
成膜する必要があるため、真空中で硬磁性層4aを成膜
後、引続き軟磁性層4bを大気に開放せずに成膜する。
酸化膜等が生成されず、後述するように、静磁気相互作
用が優勢にならずに済み、交換相互作用を優勢化でき、
保磁力角形比S* が向上する。なお、基板1に強化ガラ
スを用いる場合には、非磁性金属層2は膜厚として50
nmのCr層を成膜して基体11とする。その後の成膜
工程はAl基板の場合と同様である。これらの成膜が全
て終了した後、ホルダーを取り外し室に搬送し、大気圧
下において成膜された基体をホルダーより外す。そし
て、カーボン保護層6の表面に、フロロカーボン系の液
体潤滑剤を塗布して膜厚20Åの潤滑層7を形成し、磁
気記録媒体とする。
【0028】図2(a)はAl基板の場合の硬磁性層の
膜厚dhと軟磁性層の膜厚比dsの割合(磁性層比率)
に対する保磁力Hcの依存性を示すグラフで、図2
(b)はAl基板の場合の硬磁性層の膜厚dhと軟磁性
層の膜厚比dsの割合(磁性層比率)に対する保磁力角
形比S* の依存性を示すグラフである。なお、dh+d
s=50nmの関係内で変化させて製造した磁気記録媒
体について測定している。
【0029】図2(a)から判るように、保磁力Hcは
硬磁性層4bの膜厚dhの増加に伴って増加するが、逆
に、保磁力角形比S* は軟磁性層4bの膜厚dsの増加
に伴って増加する傾向を示すものの、Al基板では保磁
力角形比S* は0.96以上で最高で殆ど1に近い0.
99である。これは、軟磁性膜4bの積層により磁性層
4の全体的な交換結合力が増加したものと考えられる。
【0030】図3(a)はガラス基板の場合の硬磁性層
の膜厚dhと軟磁性層の膜厚比dsの割合(磁性層比
率)に対する保磁力Hcの依存性を示すグラフで、図3
(b)はガラス基板の場合の硬磁性層の膜厚dhと軟磁
性層の膜厚比dsの割合(磁性層比率)に対する保磁力
角形比S* の依存性を示すグラフである。なお、dh+
ds=50nmの関係内で変化させて製造した磁気記録
媒体について測定している。ガラス基板の場合も、保磁
力Hcは硬磁性層4bの膜厚dhの増加に伴って増加
し、逆に、保磁力角形比S* は軟磁性層4bの膜厚ds
の増加に伴って増加する。高角形比の得にくいガラス基
板においても角形比S* の最高は0.92と従来に比較
して大変高い角形比が得られた。これは、軟磁性膜4b
の積層により磁性層4の全体的な交換結合力が増加した
ものと考えられる。
【0031】磁性層比率に対する保磁力Hcの依存性と
磁性層比率に対する角形比S* の依存性は逆特性である
ので、高保磁力且つ高角形比を満足する磁性層比率の適
性範囲が存在する。図2のAl基板の場合、磁性層比率
(dh:ds)が(5:5)〜(10:0)の範囲であ
れば、即ち0.5≦膜厚比〔dh/(dh+ds)〕<
1の範囲では、保磁力Hcは800(Oe)以上で、保
磁力角形比S* は0.96以上である。磁性層比率(d
h:ds)が(7:3)〜(9:1)の範囲であれば、
即ち0.7≦膜厚比〔dh/(dh+ds)〕≦0.9
の範囲では、保磁力Hcは1400(Oe)以上で、保
磁力角形比S* は0.98以上である。
【0032】他方、図3のガラス基板の場合、磁性層比
率(dh:ds)が(5:5)〜(10:0)の範囲で
あれば、即ち0.5≦膜厚比〔dh/(dh+ds)〕
<1の範囲では、保磁力Hcは500(Oe)以上で、
保磁力角形比S* は0.82以上である。磁性層比率
(dh:ds)が(7:3)〜(9:1)の範囲であれ
ば、即ち0.7≦膜厚比〔dh/(dh+ds)〕≦
0.9の範囲では、保磁力Hcは1000(Oe)以上
で、保磁力角形比S* は0.85以上である。
【0033】図4にAl基板を用いた磁気記録媒体にお
いて保磁力Hcと外部磁場Hexの比に対するδM解析
結果を示す。図中のtは〔硬磁性層の膜厚dh/(硬磁
性層の膜厚dh+軟磁性層の膜厚ds)〕を示してお
り、t=1.0はCoCrPtTaの硬磁性層のみの単
層の場合である。δM解析は、膜中の粒子間に働く磁気
相互作用が交換相互作用又は静磁気的相互作用のいずれ
が大きいかを判定するもので、δM値が正ならば交換相
互作用が優勢で、δM値が負ならば静磁気的相互作用が
優勢であることを表す。図4から判るように、軟磁性層
の膜厚dsの増加に伴って(膜厚比tの減少に伴っ
て)、δMの値が正側に増加しており、これは交換相互
作用がより支配的になっていることを示唆している。こ
のように、本例では磁性層4を硬磁性層4aと軟磁性層
4bとの2層構造とすることにより、軟磁性層4bの存
在により交換相互作用を優勢化して角形比S* を向上さ
せるようにしている。
【0034】次に、本例の層構成でリード・ライト(R
/W)特性を評価した結果を表1に示す。但し、TAA −
ISO(mVP-P ) は孤立波の出力強度(mV)である。磁気記録
媒体上の隣接磁化の間隔がある程度以上に長くなると、
ひとつひとつの磁化反転は孤立的な振る舞いを示すよう
になり、このような孤立磁化反転での時間に対する出力
波形を孤立波と言う。孤立波の出力強度TAA (トラック
・アベレーション・アンプリチュード)の単位は電圧(m
V)で、TAA とは波形がモジュレーションを起こしている
とき、モジュレーションの1周期分の平均強度のことで
ある。Res.( %) は分解能で、〔TAA −HF(高周波
数)〕/〔TAA −LF(低周波数)〕のことで、単位は
%である。O/Wはオーバーライト特性で、先に書き込
んだある周波数での出力を1f、次の重ね書きして消し
残った出力を1f′としたとき、(1f−1f′)で表
され、単位はdBである。Pw50は孤立波の半値幅
で、単位は(nsec )である。D50は線記録密度の高さ
を示す指標である半値反転密度(周波数に対する最大出
力値が1/2になる周波数を密度に換算した値)で、単
位はFCI(フラックス・チェンジ・パー・インチ)で
ある。Noise は周波数に対する出力のシグナルピークを
除いたバックグラウンドノイズ(Nw)のことで、回路によ
るノイズ分(Nc)を差し引いた面積である。SNRとは、
20log10 〔(TAA /2)/Noise 〕で表され、単位は
dBである。
【0035】表1の磁気記録媒体の設定磁気特性(H
c)は2400(Oe),残留磁束密度と膜厚の積(B
r・δ)は100(Gμm)である。比較としてCoC
rPt単層硬磁性層の媒体の特性も示す。本例の磁性層
2構造の磁気記録媒体は、分解能Res.、オーバーライト
特性O/W、孤立波半値幅Pw50、半値反転密度D5
0,Noise、SNRがCoCrPt単層の場合に比
して優れている。このRes.、O/W、Pw50、D50
の特性向上は角形比S* の増加からも予想されることで
ある。
【0036】
【表1】
【0037】〔第2実施例〕図5は本発明の第2実施例
に係る磁気記録媒体の断面構造を示す模式的断面図であ
る。本例の層構成は、図1に示すCoZrNbの軟磁性
層の代わりに、NiFeの軟磁性層4bを成膜したもの
である。
【0038】図6(a)はAl基板の場合の硬磁性層の
膜厚dhと軟磁性層の膜厚比dsの割合(磁性層比率)
に対する保磁力Hcの依存性を示すグラフで、図6
(b)はAl基板の場合の硬磁性層の膜厚dhと軟磁性
層の膜厚比dsの割合(磁性層比率)に対する保磁力角
形比S* の依存性を示すグラフである。なお、dh+d
s=50nmの関係内で変化させて製造した磁気記録媒
体について測定している。
【0039】図6(a)の保磁力Hcの磁性層比率に対
する依存性は第1実施例の図2(a)の場合と略同等で
ある。保磁力Hcは硬磁性層4aの膜厚dhの増加に伴
って増加するが、この硬磁性層4aはCoCrPtTa
で第1実施例のもの等しいからである。ところが、本例
の軟磁性層4bはNiFeであり、保磁力角形比S
軟磁性層4bの膜厚dsの増加に伴って増加する傾向を
示し、Al基板では最高で殆ど1に近い0.98であ
る。本例の場合も、軟磁性膜4bの積層により磁性層4
の全体的な交換結合力が増加したものと考えられる。
【0040】図7(a)はガラス基板の場合の硬磁性層
の膜厚dhと軟磁性層の膜厚比dsの割合(磁性層比
率)に対する保磁力Hcの依存性を示すグラフで、図7
(b)はガラス基板の場合の硬磁性層の膜厚dhと軟磁
性層の膜厚比dsの割合(磁性層比率)に対する保磁力
角形比Sの依存性を示すグラフである。なお、dh
+ds=50nmの関係内で変化させて製造した磁気記
録媒体について測定している。ガラス基板の場合も、保
磁力Hcは硬磁性層4bの膜厚dhの増加に伴って増加
し、図3(a)と同等な特性を示した。逆に、保磁力角
形比S* は軟磁性層4bの膜厚dsの増加に伴って増加
する。高角形比の得にくいガラス基板においても角形比
* の最高は0.90と従来に比較して大変高い角形比
が得られた。
【0041】本例の場合も、軟磁性膜4bの積層により
磁性層4の全体的な交換結合力が増加したものと考えら
れる。
【0042】磁性層比率に対する保磁力の依存性と磁性
層比率に対する角形比の依存性は逆特性であるので、高
保磁力且つ高角形比を満足する磁性層比率の範囲が存在
する。図6のAl基板の場合、磁性層比率(dh:d
s)が(5:5)〜(10:0)の範囲であれば、即ち
0.5≦膜厚比〔dh/(dh+ds)〕<1の範囲で
は、保磁力Hcは800(Oe)以上で、保磁力角形比
* は0.96以上である。磁性層比率(dh:ds)
が(7:3)〜(9:1)の範囲であれば、即ち0.7
≦膜厚比〔dh/(dh+ds)〕≦0.9の範囲で
は、保磁力Hcは1400(Oe)以上で、保磁力角形
比S* は0.97以上である。他方、図7のガラス基板
の場合、磁性層比率(dh:ds)が(5:5)〜(1
0:0)の範囲であれば、即ち0.5≦膜厚比〔dh/
(dh+ds)〕<1の範囲では、保磁力Hcは600
(Oe)以上で、保磁力角形比S* は0.82以上であ
る。磁性層比率(dh:ds)が(7:3)〜(9:
1)の範囲であれば、即ち0.7≦膜厚比〔dh/(d
h+ds)〕≦0.9の範囲では、保磁力Hcは100
0(Oe)以上で、保磁力角形比S* は0.85以上で
ある。従って、軟磁性層4bとしてCoZrNbの場合
もNiFeの場合も膜厚比は同等の条件で良いと言え
る。
【0043】次に、本例のR/W特性を表2に示す。
【0044】
【表2】
【0045】この磁気記録媒体は、分解能Res.、オーバ
ーライト特性O/W、孤立波半値幅Pw50、半値反転
密度D50,Noise、SNRがCoCrPt単層の
場合に比して優れている。NiFeの軟磁性層4bでも
交換相互作用を優勢化しており、リード・ライト特性が
改善される。
【0046】〔第3実施例〕図8は本発明の第3実施例
に係る磁気記録媒体の断面構造を示す模式的断面図であ
る。本例における磁性層4の層構成として、第1実施例
の層構成とは逆構成で、CoZrNbの軟磁性層4bの
上にCoCrPtTaの硬磁性層4aを積層したもので
ある。本例のR/W特性を表3に示す。
【0047】
【表3】
【0048】この磁気記録媒体は、分解能Res.、オーバ
ーライト特性O/W、孤立波半値幅Pw50、半値反転
密度D50,Noise、SNRがCoCrPt単層の
場合に比して優れている。このような軟磁性層4bの上
に硬磁性層4aを積層した構造でも、軟磁性層4bでも
交換相互作用を優勢化しており、高保磁力と高角形比が
実現され、リード・ライト特性が改善されている。
【0049】〔第4実施例〕図9は本発明の第4実施例
に係る磁気記録媒体の断面構造を示す模式的断面図であ
る。本例の層構成は、図8に示すCoZrNbの軟磁性
層の代わりに、NiFeの軟磁性層4bを成膜したもの
である。本例のR/W特性を表4に示す。
【0050】
【表4】
【0051】この磁気記録媒体は、孤立波の出力強度TA
A 、分解能Res.、オーバーライト特性O/W、孤立波半
値幅Pw50、半値反転密度D50,Noise、SN
RのすべてがCoCrPt単層の場合に比して優れてい
る。NiFeの軟磁性層4bでも交換相互作用を優勢化
しており、角形比が向上するため、高保磁力且つ高角形
比の磁気記録媒体が実現し、リード・ライト特性が改善
される。
【0052】なお、上記各実施例における硬磁性層とし
てCoCrPtTa合金を用いてあるが、これに限ら
ず、例えばCoCrPt,CoNiCrTa,又はCo
NiCrの合金材料を用いることもできる。
【0053】〔第5実施例〕図10は本発明の第5実施
例に係る磁気記録媒体の断面構造を示す模式的断面図で
ある。本例の磁気記録媒体は、Al合金の非磁性基板1
上にNi−Pメッキの非磁性層2を施してテクスチャー
処理を行って得た非磁性基体11又はガラスからなる非
磁性基体11の上に、Crの非磁性下地層3、CoCr
Taの第1硬磁性層8a、CoCrPtTaの第2硬磁
性層8b、CrZrNbの軟磁性層8c、カーボンの保
護層6、液体潤滑剤の潤滑層7を順次積層した層構成で
ある。
【0054】本例の磁性層8は3層積層構造であり、第
1層はCoCrTaの第1硬磁性層8a、第2層はCo
CrPtTaの第2硬磁性層8b、第3層はCrZrN
bの軟磁性層8cである。
【0055】本例の磁気記録媒体は、内外径加工及び面
切削を施したAl合金からなるディスク上の基板1の表
面に、無電解メッキによりNi−Pからなる非磁性金属
層2を形成する。そして、この非磁性金属層2の表面を
超精密平面研磨して、表面粗さを中心線平均粗さRaで
約60Åとし、更にテクスチャ加工を施し、所要の表面
形状を有する基体11を作製する。この基体11を精密
洗浄し、ホルダーにセットした後、インライン方式のマ
グネトロンスパッタ装置の仕込み室へ送り込む。そし
て、この仕込み室を5×10-6Torr以下の真空度ま
で排気し、基体11の温度を300°Cまで加熱する。
続いて、基体11のセットされたホルダーを成膜室へ搬
送してセットし、この成膜室を圧力が0.7PaのAr
ガス雰囲気下とする。次に、この成膜室において、基体
11に−350Vの直流バイアスを印加しながら、Cr
からなり膜厚が100nmの非磁性下地層3を形成し、
同一成膜室で引続きCo86Cr12Ta2 合金からなる膜
厚d1の第1硬磁性層8a、Co78Cr14Pt6 Ta2
合金からなる膜厚d2の第2硬磁性層8bをスパッタ成
膜し、更に、同一成膜室でCo90Zr3.5 Nb6.5 合金
からなる膜厚d3の軟磁性層8cをスパッタ成膜した
後、10nmのカーボン保護層6を順次DCマグネトロ
ンスパッタ法でスパッタ成膜する。ここで、非磁性金属
下地層3をスパッタ形成後、約15秒以内に第1硬磁性
層8aのスパッタ成膜を開始し、第1硬磁性層8aのス
パッタ形成後、約10秒以内に第2硬磁性層8bのスパ
ッタ成膜を開始し、しかる後、チャンバーを大気開放し
ないで引続き軟磁性層8cをスパッタ成膜する。硬磁性
層(8a,8b)と軟磁性層8cの交換結合を切らずに
成膜する必要があるため、真空中で硬磁性層8aを成膜
後、引続き軟磁性層8cを大気に開放せずに成膜する。
酸化膜等が生成されず、後述するように、静磁気相互作
用が優勢にならずに済み、交換相互作用を優勢化でき、
角形比S* が向上する。なお、基板1に強化ガラスを用
いる場合には、非磁性金属層2は膜厚として50nmの
Cr層を成膜して基体11とする。その後の成膜工程は
Al基板の場合と同様である。これらの成膜が全て終了
した後、ホルダーを取り外し室に搬送し、大気圧下にお
いて成膜された基体をホルダーより外す。そして、カー
ボン保護層6の表面に、フロロカーボン系の液体潤滑剤
を塗布して膜厚20Åの潤滑層7を形成し、磁気記録媒
体とする。
【0056】図11に、硬磁性層8a,8bを共にCo
CrPtTa層とし、軟磁性層8cをCoZrNbとし
た場合における硬磁性層の膜厚(第1硬磁性層8aと第
2硬磁性層8bの膜厚の総和d1+d2)d12,軟磁
性層の膜厚d3の磁性層膜厚比率D=〔d12/(d1
2+d3)〕に対して磁気特性を測定した結果を示す。
図11(a)はAl基板の場合の磁性層膜厚比率〔d1
2/(d12+d3)〕に対する保磁力Hcの関係を示
すグラフで、図11(b)はAl基板の場合の磁性層膜
厚比率〔d12/(d12+d3)〕に対する保磁力角
形比S* の関係を示すグラフである。なお、d12+d
3=50nmの関係内で変化させて製造した磁気記録媒
体について測定している。
【0057】図11(a)の保磁力Hcに着目すると、
軟磁性層の膜厚d3の増加(硬磁性層の膜厚d12の減
少)に伴って保磁力Hcは減少する。他方、図11
(b)の保磁力角形比S* は軟磁性層の膜厚d3の増加
(硬磁性層の膜厚d12の減少)に伴って増加する傾向
を示し、Al基板で最高値0.99を取り、従来に比較
して大幅に改善されている。これは軟磁性層8cにより
磁性層8の全体的な交換結合力が増加しているためであ
る。
【0058】ここで、高保磁力角形比(0.99以上)
で保磁力Hcも1400Oe以上の値を取る磁性層膜厚
比率D=〔d12/(d12+d3)〕は、略0.7で
ある。かかる場合、CoZrNbの軟磁性層の膜厚d3
=15nmで、硬磁性層の層厚d12=35nmであ
る。図12に、第1硬磁性層8aのCoCrTaの膜厚
d1と第2硬磁性層8bのCoCrPtTaの膜厚d2
との磁性層膜厚比率D′=〔d2/(d1+d2)〕
を、d1+d2=35nm(一定)の関係内で変化させ
て製造した磁気記録媒体の磁気特性を測定した結果を示
す。図12(a)は保磁力Hcの特性、図12(b)は
高保磁力角形比S* の特性である。
【0059】図12(a)の保磁力Hcに着目すると、
膜厚比率D′=〔d2/(d1+d2)〕が0.7≦
D′<1.0の場合、保磁力Hcは約1400Oe以上
となっている。ここで、硬磁性層がCoCrTa単層の
とき(d2=0、即ちD′=0のとき)は、Hc=約1
000Oeであり、硬磁性層がCoCrPtTa単層の
とき(d1=0、即ちD′=1)は、Hc=1400O
eである。第1硬磁性層8aの保磁力をHc1、第2硬
磁性層8bの保磁力をHc2とすれば、Hc1<Hc2
の関係となっている。特に、D′≒0.9では、180
0Oe以上の値が得られる。他方、図12(b)から明
らかなように、硬磁性層が2層積層構造で保磁力角形比
* はD′の如何に拘らず0.96以上となっている。
これは軟磁性層8cにより磁性層8の全体的な交換結合
力が増加しているためである。
【0060】図11(a)から明らかなように、硬磁性
層の単層構造では、軟磁性層の膜厚比率の増加に伴って
保磁力Hcは減少するため、軟磁性層の膜厚比率の大き
な領域で安定した高保磁力を得ることが難しいが、硬磁
性層を2層積層構造とするこにより、図12(a)に示
すように、0.7≦D′<1.0の範囲では硬磁性層の
単層構造以上の保磁力を得ることができる。
【0061】他方、図13には各層のスパッタ成膜の時
間間隔が磁性層の特性に及ぼす影響について測定した結
果が示されている。図13は非磁性下地層3であるCr
と第1硬磁性層8aであるCoCrTa磁性層とのスパ
ッタ時間間隔t1の保磁力Hcへの影響、第1硬磁性層
8aであるCoCrTa磁性層と第2硬磁性層8bであ
るCoCrPtTa磁性層とのスパッタ時間間隔t2の
保磁力Hcへの影響を示してある。スパッタ時間間隔t
1,t2は、その磁性層に対し先立って形成された非磁
性下地層3又は第1硬磁性層8aの積層プロセス終了か
ら、その磁性層の積層プロセス開始までの時間である。
スパッタ時間間隔t1を変化させて保磁力Hcへの影響
を測定する場合は、スパッタ時間間隔t2を2秒に固定
している。また、スパッタ時間間隔t2を変化させて保
磁力Hcへの影響を測定する場合は、スパッタ時間間隔
t1を2秒に固定している。保磁力Hcへのスパッタ時
間間隔の影響を明確にするため、図13の縦軸には、保
磁力Hcをスパッタ時間間隔t1又はt2が2秒のとき
の値Hc(2)を単位で規格化した値、即ち保磁力比H
c(t)/Hc(2)でスケールしている。なお、図1
3は、磁性層構造として高保磁力,高保磁力角形比,低
ノイズの実現可能な層構成となるように製造された磁気
記録媒体について測定した結果である。
【0062】図13から判るように、保磁力比Hc
(t)/Hc(2)は、スパッタ時間間隔t1,t2が
増加するにつれて減少してしまう。特に、スパッタ時間
間隔t1の影響については、16秒〜17秒を超えると
保磁力比Hc(t)/Hc(2)の減少は顕著である。
また、スパッタ時間間隔t2の影響については、〜10
秒を超えると保磁力比Hc(t)/Hc(2)の減少が
著しい。従って、保磁力比Hc(t)/Hc(2)はス
パッタ時間間隔t1,t2に依存するので、高保磁力を
得るには、磁気記録媒体の製法上、スパッタ時間間隔t
1,t2を規定の期間内に保つことが必要である。図1
1に示したように、高保磁力を維持するためには、保磁
力比Hc(t)/Hc(2)が0.9以上であることが
望ましく、この値は、スパッタ時間間隔t1が15秒以
内、スパッタ時間間隔t2が10秒以内であれば達成で
きる。
【0063】また、硬磁性層と軟磁性層の交換結合を切
らずに成膜する必要があるため、上記第2硬磁性層8c
をスパッタ成膜し終え、チャンバーを大気に開放せず真
空中で連続成膜することにより、酸化膜等が生成され
ず、静磁気相互作用が優性にならずに済み、交換相互作
用を優性化でき、高保磁力角形比S* を向上させること
ができる。
【0064】上記第5実施例では第1硬磁性層としてC
oCrTaを、第2硬磁性層としてCoCrPtTaを
それぞれ用いて硬磁性層を2層積層構造としてあるが、
これに限らず、第1硬磁性層の保磁力Hc1と第2硬磁
性層の保磁力Hc2がHc1<Hc2の関係を満すよう
すれば、第2硬磁性層としては、CoCrTa,CoC
rNiCr,CoNiCrTa等を用いても同様の効果
が得られる。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、強磁性
合金薄膜磁性層を硬磁性層の単層とするのではなく、硬
磁性層と軟磁性層との硬軟の2層積層構造とした点に特
徴を有するものであるから、次の効果を奏する。
【0066】 軟磁性層の存在によって静磁気相互作
用よりも交換相互作用が優勢化し、角形比が向上するも
のである。このため、磁気記録媒体の高保磁力(Hc)
の下で保磁力角形比S* を向上させることができ、高い
線記録密度を有し、オーバーライト特性が良好で、ある
程度低ノイズを維持しつつ、良好な電磁変換特性の磁気
記録媒体が得られた。また高い角形比S* を容易に得る
ことができるため、磁気記録媒体の量産性も高くなっ
た。
【0067】 硬磁性層の膜厚をdh、軟磁性層の膜
厚をdsとすると、特に、膜厚比〔dh/(dh+d
s)〕を0.7〜0.9の範囲にすると、かかる場合、
ガラス基板を用いるときでも、保磁力Hcは1000
(Oe)以上で、保磁力角形比S*は0.85以上が得
られる。
【0068】 硬磁性層と軟磁性層の2層積層構造に
おいて、非磁性金属下地層をスパッタ形成後、15秒以
内に上記硬磁性層のスパッタ成膜を開始して成膜し、チ
ャンバーを大気開放しないで引続き軟磁性層をスパッタ
成膜する方法にあっては、硬磁性層と軟磁性層を大気に
開放せずに真空中で連続成膜するため、酸化膜等が生成
されず、硬磁性層と軟磁性層の交換結合を切らずに済
み、角形比S* を向上させることができる。
【0069】 更に、本発明は、硬磁性層と軟磁性層
の2層積層構造において硬磁性層自体を2層積層構造と
していること特徴とする。軟磁性層を積層することによ
り磁性層全体の交換結合力が増加し、保磁力角形比S*
が向上することは勿論のこと、硬磁性層を2層積層構造
とすることにより高角形比を維持しつつ硬磁性層単層の
場合に比して高保磁力を実現できる。
【0070】 特に、第1硬磁性層の保磁力をHc
1、第2硬磁性層の保磁力をHc2とすると、第1硬磁
性層及び前記第2硬磁性層が、Hc1<Hc2を満たす
Co系強磁性層であって、第1硬磁性層の膜厚をd1、
第2硬磁性層の膜厚をd2とすると、膜厚比D′=〔d
2/(d1+d2)〕が、0.7≦D′<1.0の範囲
である場合には、更に一層の高保磁力の媒体を得ること
ができる。
【0071】 このような3層積層構造の磁性層を備
えた磁気記録媒体の製造方法において、非磁性金属下地
層のスパッタ形成後、15秒以内に前記第1硬磁性層の
スパッタ成膜を開始して成膜し、更に第1硬磁性層の形
成後、10秒以内に第2硬磁性層のスパッタ成膜を開始
して成膜し、更に第2硬磁性層の形成後、チャンバーを
大気開放しないで引続き軟磁性層をスパッタ成膜する方
法にあっては、酸化膜等が生成されず、硬磁性層と軟磁
性層の交換結合を切らずに、高角形比の媒体を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る磁気記録媒体の断面
構造を示す模式的断面図である。
【図2】(a)は第1実施例においてAl基板の場合の
硬磁性層の膜厚dhと軟磁性層の膜厚比dsの割合(磁
性層比率)に対する保磁力Hcの依存性を示すグラフ
で、(b)は第1実施例においてAl基板の場合の硬磁
性層の膜厚dhと軟磁性層の膜厚比dsの割合(磁性層
比率)に対する保磁力角形比S* の依存性を示すグラフ
である。
【図3】(a)は第1実施例においてガラス基板の場合
の硬磁性層の膜厚dhと軟磁性層の膜厚比dsの割合
(磁性層比率)に対する保磁力Hcの依存性を示すグラ
フで、(b)は第1実施例においてガラス基板の場合の
硬磁性層の膜厚dhと軟磁性層の膜厚比dsの割合(磁
性層比率)に対する保磁力角形比S* の依存性を示すグ
ラフである。
【図4】第1実施例においてAl基板を用いた場合の保
磁力Hcと外部磁場Hexの比に対するδM解析結果を
示すグラフである。
【図5】本発明の第2実施例に係る磁気記録媒体の断面
構造を示す模式的断面図である。
【図6】(a)は第2実施例においてAl基板の場合の
硬磁性層の膜厚dhと軟磁性層の膜厚比dsの割合(磁
性層比率)に対する保磁力Hcの依存性を示すグラフ
で、(b)は第1実施例においてAl基板の場合の硬磁
性層の膜厚dhと軟磁性層の膜厚比dsの割合(磁性層
比率)に対する保磁力角形比S* の依存性を示すグラフ
である。
【図7】(a)は第2実施例においてガラス基板の場合
の硬磁性層の膜厚dhと軟磁性層の膜厚比dsの割合
(磁性層比率)に対する保磁力Hcの依存性を示すグラ
フで、(b)は第2実施例においてガラス基板の場合の
硬磁性層の膜厚dhと軟磁性層の膜厚比dsの割合(磁
性層比率)に対する保磁力角形比S* の依存性を示すグ
ラフである。
【図8】本発明の第3実施例に係る磁気記録媒体の断面
構造を示す模式的断面図である。
【図9】本発明の第4実施例に係る磁気記録媒体の断面
構造を示す模式的断面図である。
【図10】本発明の第5実施例に係る磁気記録媒体の断
面構造を示す模式的断面図である。
【図11】(a)は第5実施例において硬磁性層の膜厚
d12と軟磁性層d3の膜厚比〔d12/(d12+d
3)〕に対する保磁力Hcの関係を示すグラフで、
(b)はその厚比〔d12/(d12+d3)〕に対す
る保磁力角形比S* の関係を示すグラフである。
【図12】(a)は第5実施例において第1硬磁性層C
oCrTaの膜厚d1と第2硬磁性層CoCrPtTa
の膜厚d2との磁性層膜厚比率〔d2/(d1+d
2)〕に対する磁気記録媒体の保磁力Hcの特性を示す
グラフ、(b)はその磁性層膜厚比率〔d2/(d1+
d2)〕に対する磁気記録媒体の高保磁力角形比S*
特性を示すグラフである。
【図13】第5実施例において各層のスパッタ成膜の時
間間隔が磁性層の特性に及ぼす影響について測定した結
果を示すグラフである。
【図14】従来一般の磁気記録媒体の断面構造を示す模
式的断面図である。
【符号の説明】
1…非磁性基板 2…非磁性層 3…非磁性下地層 4,8…磁性層 4a…硬磁性層 4b,8c…軟磁性層 6…保護層 7…潤滑層 8a…第1硬磁性層 8b…第2硬磁性層 11…非磁性基体。

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非磁性基板上に、非磁性金属下地層,強
    磁性合金薄膜磁性層及び保護層を順次積層してなる磁気
    記録媒体において、前記強磁性合金薄膜磁性層は、硬磁
    性層と軟磁性層とを積層してなる硬軟の2層積層構造で
    あることを特徴とする磁気記録媒体。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の磁気記録媒体におい
    て、前記硬磁性層は前記非磁性金属下地層の上に形成さ
    れた第1層であり、前記軟磁性層は第1層としての前記
    硬磁性層の上に形成された第2層であることを特徴とす
    る磁気記録媒体。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の磁気記録媒体におい
    て、前記軟磁性層は前記非磁性金属下地層の上に形成さ
    れた第1層であり、前記硬磁性層は第1層としての前記
    軟磁性層の上に形成された第2層であることを特徴とす
    る磁気記録媒体。
  4. 【請求項4】 請求項2又は請求項3に記載の磁気記録
    媒体において、前記軟磁性層はCoZrNbアモルファ
    ス軟磁性層であることを特徴とする磁気記録媒体。
  5. 【請求項5】 請求項2又は請求項3に記載の磁気記録
    媒体において、前記軟磁性層はNiFeの微細な結晶か
    ら成る軟磁性層であることを特徴とする磁気記録媒体。
  6. 【請求項6】 請求項4又は請求項5に記載の磁気記録
    媒体において、前記硬磁性層の膜厚をdh、前記軟磁性
    層の膜厚をdsとすると、 膜厚比d=〔dh/(dh+ds)〕が、0.5≦d<
    1.0の範囲であることを特徴とする磁気記録媒体。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の磁気記録媒体におい
    て、前記膜厚比dが、0.7≦d≦0.9の範囲である
    ことを特徴とする磁気記録媒体。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至請求項7のいずれか一項に
    記載の磁気記録媒体において、前記硬磁性層は、CoC
    rPtTa,CoCrPt,CoNiCrTa,CoN
    iCrから成る群から選ばれた合金材料から成ることを
    特徴とする磁気記録媒体。
  9. 【請求項9】 請求項2に記載の磁気記録媒体の製造方
    法において、前記非磁性金属下地層をスパッタ形成後、
    15秒以内に前記硬磁性層のスパッタ成膜を開始して成
    膜し、しかる後、チャンバーを大気開放しないで引続き
    前記軟磁性層をスパッタ成膜することを特徴とする磁気
    記録媒体の製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項2に記載の磁気記録媒体におい
    て、前記硬磁性層は第1硬磁性層とこの上に積層された
    第2硬磁性層とから成る2層積層構造であることを特徴
    とする磁気記録媒体。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の磁気記録媒体にお
    いて、前記第1硬磁性層と第2硬磁性層の総膜厚をd1
    2、前記軟磁性層の膜厚をd3とすると、 膜厚比D=〔d12/(d12+d3)〕が、0.5≦
    D<1の範囲であることを特徴とする磁気記録媒体。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の磁気記録媒体にお
    いて、前記膜厚比Dが、0.7≦D≦0.9の範囲であ
    ることを特徴とする磁気記録媒体。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載の磁気記録媒体にお
    いて、前記第1硬磁性層の保磁力をHc1、前記第2硬
    磁性層の保磁力をHc2とすると、 前記第1硬磁性層及び前記第2硬磁性層が、Hc1<H
    c2を満たすCo系強磁性層であって、 前記第1硬磁性層の膜厚をd1、前記第2硬磁性層の膜
    厚をd2とすると、 膜厚比D′=〔d2/(d1+d2)〕が、0.7≦
    D′<1.0の範囲であることを特徴とする磁気記録媒
    体。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載の磁気記録媒体にお
    いて、前記第1硬磁性層はCoCrTa強磁性層、前記
    第2硬磁性層はCoCrPtTa強磁性層、前記軟磁性
    層はCoZrNbアモルファス軟磁性層であることを特
    徴とする磁気記録媒体。
  15. 【請求項15】 請求項13に記載の磁気記録媒体にお
    いて、前記第1硬磁性層はCoCrTa強磁性層、前記
    第2硬磁性層はCoCrPtTa強磁性層、前記軟磁性
    層はNiFeの微細な結晶から成る軟磁性層であること
    を特徴とする磁気記録媒体。
  16. 【請求項16】 請求項10に記載の磁気記録媒体の製
    造方法において、前記非磁性金属下地層のスパッタ形成
    後、15秒以内に前記第1硬磁性層のスパッタ成膜を開
    始して成膜し、更に第1硬磁性層の形成後、10秒以内
    に前記第2硬磁性層のスパッタ成膜を開始して成膜し、
    更に前記第2硬磁性層の形成後、チャンバーを大気開放
    しないで引続き前記軟磁性層をスパッタ成膜することを
    特徴とする磁気記録媒体の製造方法。
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