JPH0594436U - 繊維複合雨樋 - Google Patents

繊維複合雨樋

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JPH0594436U
JPH0594436U JP3529792U JP3529792U JPH0594436U JP H0594436 U JPH0594436 U JP H0594436U JP 3529792 U JP3529792 U JP 3529792U JP 3529792 U JP3529792 U JP 3529792U JP H0594436 U JPH0594436 U JP H0594436U
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JP
Japan
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gutter
thermoplastic resin
rain gutter
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core material
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Application number
JP3529792U
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English (en)
Inventor
孝一 刈茅
尚志 江口
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 繊維複合雨樋の変形、腐食及び層間剥離の問
題をなくし、雨樋を内吊り金具に体裁よく簡単確実に吊
ることができるようにし、しかも施工強度を大にする。 【構成】 繊維複合雨樋は、樋本体2の両側壁上端に具
備せしめられた2つの耳3、4のうち、樋取付面5から
遠い方の耳3が内向きコ形状に形成せられるとともに、
その上壁先端側に中空垂下部6が設けられることによ
り、内吊り金具7のL形先端部8が挿入せられる横断面
L形の内方開口溝9が形成せられている。樋本体2及び
中空垂下部6を含めた耳3が一連の繊維強化熱可塑性樹
脂芯材層10と、これら全周面に形成せられた熱可塑性樹
脂被覆層11とよりなる。中空垂下部6の芯材層が横断面
において完全なループ状に形成せられている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、繊維複合雨樋、とくに内吊り雨樋に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、一般に雨樋は押出成形せられた硬質塩化ビニル製であるが、硬質塩化ビ ニルは線膨張係数が大きいために熱伸縮が大きい。したがって、硬質塩化ビニル 製雨樋を継手と共に建物に取付けると、四季の気温の変化や昼夜の温度差により 、雨樋が熱伸縮して継手から抜けたり、熱変形が生じ、その結果ひび割れしたり して雨樋としての機能を果たし得なくなるおそれがあった。
【0003】 そこで、上記欠点を補なった雨樋として、金属製芯材の両面に熱可塑性樹脂を 押出成形により被覆したものが提案されている(特開昭57−33660号公報 参照)。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
上記雨樋の場合、金属製芯材と内外被覆合成樹脂の各界面に、温度変化による 応力集中等で剥離が生じたり、蓄熱による変形を生じるという問題があるし、切 断面からの雨水の界面への侵入による腐食や層間剥離等の問題をも有している。 この考案の目的は、変形、腐食及び層間剥離の問題がなく、また、内吊り金具 に簡単かつ確実に取り付けることができかつ取り付けた際には外観上体裁がよく 、しかも施工強度に優れた繊維複合雨樋を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この考案による繊維複合雨樋は、樋本体の両側壁上端に具備せしめられた2つ の耳のうち、少なくとも樋取付面から遠い方の耳が内向きコ形状に形成せられる とともに、その上壁先端側に中空垂下部が設けられることにより、内吊り金具の L形先端部が挿入せられる横断面L形の内方開口溝が形成せられ、かつ樋本体及 び中空垂下部を含めた耳が一連の繊維強化熱可塑性樹脂芯材層と、これら全周面 に形成せられた熱可塑性樹脂被覆層とよりなり、中空垂下部の芯材層が横断面に おいて完全なループ状に形成せられているものである。
【0006】 なお、芯材層が横断面においてループ状に形成せられている場合、熱可塑性樹 脂被覆層は、芯材層の外周面のみに形成せられたものであってもよい。
【0007】 強化繊維としては、ガラス繊維、カーボン繊維、アルミナ繊維、アラミド繊維 等の単独もしくはそれぞれを組合わせたロービング状の長尺繊維、不織布、マッ ト、ネット等の加工物が使用でき、さらにこれらを組合わせた多層構造とするこ ともできる。
【0008】 熱可塑性樹脂としては、塩化ビニル樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン等オ レフィン系樹脂の外、ポリフェニレンサルファイド等のエンジニアリングプラス チックがあげられる。
【0009】 繊維強化熱可塑性樹脂芯材層中の繊維量は、理論上その上限が90容量%であ るが、5〜50容量%が適当である。
【0010】 芯材層及び熱可塑性樹脂層の厚みは特に限定されないが、通常芯材層は0.1 〜1mm、熱可塑性樹脂層は0.2〜1mmである。
【0011】 内吊り金具の材料としては、金属、プラスチック等があり、これはその形状、 取り付け場所及び取り付け方法に応じて適宜選択される。
【0012】
【作用】
この考案による繊維複合雨樋は、樋本体の両側壁上端に具備せしめられた2つ の耳のうち、少なくとも樋取付面から遠い方の耳が内向きコ形状に形成せられる とともに、その上壁先端側に中空垂下部が設けられることにより、内吊り金具の L形先端部が挿入せられる横断面L形の内方開口溝が形成せられているから、雨 樋を樋取付面に固定された内吊り金具に取り付け易いし、取り付けた際には、吊 り金具自体が雨樋にかくれて地上の人から見えにくい。そして、内吊り金具のL 形先端部の水平部は樋の耳の上壁先端側に設けられた中空垂下部の下面を支持し 、同垂直部は中空垂下部の垂直面に係合し、例えば風雨により雨樋に加わる水平 方向及び垂直方向の荷重を受け支える。
【0013】 また、樋本体及び中空垂下部を含めた耳が一連の繊維強化熱可塑性樹脂芯材層 と、これら全周面に形成せられた熱可塑性樹脂被覆層とよりなるものであるから 、雨樋の熱伸縮はその繊維強化熱可塑性樹脂芯材層の存在により少なく、かつ芯 材層が金属製でないことにより熱可塑性樹脂層より剥離したり腐食したりするお それもない。
【0014】 さらに、内吊り金具のL形先端部に直接当接する耳の中空垂下部の芯材層が樋 本体の芯材層と一連で横断面において完全にループ状に形成せられているから、 中空垂下部を含めた耳の強度が大となる。
【0015】
【実施例】
この考案の実施例をその製造法の1例とともに、以下図面を参照して説明する 。
【0016】 以下の説明において、前とは図3及び図4の右方向をいうものとする。
【0017】 図1はこの考案による繊維複合雨樋が、垂直樋取付面に固定せられた内吊り金 具に吊られている状態を示し、図2は内吊り金具に吊られていない雨樋のみを示 す。
【0018】 同図の雨樋(1) は、樋本体(2) の両側壁上端に具備せしめられた2つの耳(3)( 4)のうち、樋取付面(5) から遠い方の耳(3) が内向きコ形状に形成せられるとと もに、その上壁先端側に横断面略縦長方形の中空垂下部(6) が設けられることに より、内吊り金具(7) のL形先端部(8) が挿入せられる横断面L形の内方開口溝 (9) が形成せられ、かつ樋本体(2) 及び中空垂下部(6) を含めた耳(3) が一連の 繊維強化熱可塑性樹脂芯材層(10)と、これら全周面に形成せられた熱可塑性樹脂 被覆層(11)とよりなり、中空垂下部(6) の芯材層(10)が横断面において完全なル ープ状に形成せられているものである。(10a) はこのループ部である。
【0019】 樋取付面(5) に近い方の耳(4) は、外方張出し状でかつ横断面略縦長方形の中 空状に形成せられており、芯材層が横断面において完全なループ状に形成せられ ている。(10b) はこのループ部である。
【0020】 内吊り金具(7) の基部上下には、樋取付面(5) に沿いかつ釘のような固定手段 (12)で固定せられるフランジ状垂直取付部(13)が設けられるとともに、樋取付面 (5) に近い方の耳(4) が下から収められる逆U形嵌合部(14)が設けられ、その樋 取付面(5) 側の下端部より斜め上向きに樋受止部(15)が設けられており、樋受止 部(15)が耳(4) の下面に係合するようになされている。
【0021】 上記繊維複合雨樋は、例えば以下のようにして製造せられる。
【0022】 まず、図3に示すように、複数の巻き戻しロール(16)から連続した多数の強化 繊維(17)を複数のガイド・バー(18)により案内し、粉体状熱可塑性樹脂(19)の満 たされた含浸槽(20)を通過させて開繊しつつ樹脂を繊維間に含浸させた後、一対 の加熱加圧ロール(21)を通過させ、熱可塑性樹脂(19)を融着せしめてシート状繊 維強化熱可塑性樹脂芯材(22)を得、これを引き取りロール(23)で引き取って巻取 機(24)に巻き取る。
【0023】 強化繊維(17)としては、ガラス・ロービングを用い、熱可塑性樹脂(19)として は、安定剤を配合した粉体状塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体を用いた。シート 状繊維強化熱可塑性樹脂芯材(22)の厚みは0.4mm、幅は400mmであった。
【0024】 つぎに、図4に示すように、上記のようにして製造されたシート状繊維強化熱 可塑性樹脂芯材(22)を巻き戻しロール(25)に移し、これを巻き戻しつつ加熱賦形 装置(26)により、横断面略U状の樋状本体を賦形するとともに、その両側壁の上 端部を左右一対の横断面方形棒状水平コア(27)に次第に巻き包むことにより、樋 取付面(5) に対し遠い側の耳(3) の中空垂下部(6) のループ部(10a) と、同近い 側の耳(4) のループ部(10b) を賦形して所定断面の芯材とする。
【0025】 両ループ部(10a)(10b)は、横断面略方形の中空部が得られるようにして芯材の 両縁部を内側に折り返し、重ね合わせて形成せられたものである。
【0026】 さらに、所定横断面に賦形された芯材を、両棒状水平コア(27)に両ループ部(1 0a)(10b)を案内させつつ押出機(28)に接続されたクロスヘッド・ダイ(29)に挿入 し、その周面全面に熱可塑性樹脂を185℃で溶融押出して厚さ1.4mmに被覆 することにより、一方のループ部(10a) の周面に熱可塑性樹脂層が被覆せられた 中空垂下部(6) と、他方のループ部(10b) の周面に熱可塑性樹脂層が被覆せられ た中空耳(4) を成形し、最後に、サイジング・ダイ(30)を通過させて冷却固化し 、得られた雨樋(1) を引取機(31)により、ライン・スピード2m/min で順次引 き取る。熱可塑性樹脂としては、安定剤を配合した塩化ビニル樹脂を用いた。
【0027】
【考案の効果】
この考案の繊維複合雨樋によれば、雨樋を樋取付面に固定された内吊り金具に 取り付け易いから雨樋を軒先に簡単に吊ることができ、取り付けた際には、吊り 金具自体が雨樋にかくれて地上の人から見えにくいから体裁がよい。
【0028】 また、雨樋の水平方向及び垂直方向の荷重が内吊り金具のL形先端部で受け支 えられるので、雨樋が内吊り金具に確実に吊られる。
【0029】 また、雨樋の熱伸縮が少ないから変形しないし、芯材層が熱可塑性樹脂層より 剥離したり腐食したりするおそれもないから、雨樋の耐久性が大である。
【0030】 さらに、中空垂下部を含めた耳の強度が大であるから、施工強度に優れている 。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案による繊維複合雨樋が、樋取付面に固
定せられた内吊り金具に取付けられている状態を示す横
断面図である。
【図2】図1の繊維複合雨樋の斜視断面図である。
【図3】シート状繊維強化熱可塑性樹脂芯材の製造状態
を示す側面略図で、含浸槽のみ垂直断面を示す。
【図4】繊維複合雨樋の製造状態を示す側面略図であ
る。
【符号の説明】
(1) 繊維複合雨樋 (2) 樋本体 (3)(4) 耳 (5) 樋取付面 (6) 中空垂下部 (7) 内吊り金具 (8) L形先端部 (9) 内方開口溝 (10) 繊維強化熱可塑性樹脂芯材層 (10a) ループ部 (11) 熱可塑性樹脂被覆層

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樋本体の両側壁上端に具備せしめられた
    2つの耳のうち、少なくとも樋取付面から遠い方の耳が
    内向きコ形状に形成せられるとともに、その上壁先端側
    に中空垂下部が設けられることにより、内吊り金具のL
    形先端部が挿入せられる横断面L形の内方開口溝が形成
    せられ、かつ樋本体及び中空垂下部を含めた耳が一連の
    繊維強化熱可塑性樹脂芯材層と、これら全周面に形成せ
    られた熱可塑性樹脂被覆層とよりなり、中空垂下部の芯
    材層が横断面において完全なループ状に形成せられてい
    る繊維複合雨樋。
JP3529792U 1992-05-27 1992-05-27 繊維複合雨樋 Pending JPH0594436U (ja)

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