JP2531127Y2 - 軒 樋 - Google Patents

軒 樋

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JP2531127Y2
JP2531127Y2 JP1989073153U JP7315389U JP2531127Y2 JP 2531127 Y2 JP2531127 Y2 JP 2531127Y2 JP 1989073153 U JP1989073153 U JP 1989073153U JP 7315389 U JP7315389 U JP 7315389U JP 2531127 Y2 JP2531127 Y2 JP 2531127Y2
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JP
Japan
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gutter
resin
reinforcing core
glass fiber
impregnated glass
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孝一 刈茅
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、補強芯材に熱可塑性樹脂が被覆されてなる
軒樋に関する。
(従来の技術) 軒樋は一般に樋本体部と樋耳部とからなり、塩化ビニ
ル樹脂などの熱可塑性樹脂で長尺に押出成形され広く使
用されている。しかし、かかる熱可塑性樹脂の軒樋は、
熱伸縮が大きく剛性が小さいため、四季や昼夜の気温変
化により変形し、またひび割れが発生し易いという欠点
がある。
このような欠点を改良する為に、例えば、ガラスロー
ビングを樹脂系接着剤にて含浸した補強芯材に熱可塑性
樹脂を被覆した雨樋が提案されている(実開昭59-13142
8号公報参照)。
しかし、この雨樋は樋の耳部については充分に補強さ
れているとは言い難かった。
近年、樋の取付け施工性を高めたり耳部の強度を高め
る為に筒状の耳部を有する軒樋が検討されているが、本
考案者は、樹脂含浸ガラス繊維製補強芯材を筒状の耳部
を有する軒樋に適用する場合について鋭意検討したとこ
ろ、次の様な知見を得た。
即ち、第3図に示すように、補強芯材1に熱可塑性樹
脂2が押出被覆されてなり、補強芯材1が樋本体部3の
みならず樋耳部4へも延出されてこの部分を強化してい
る軒樋であって、樋耳部4の補強芯材1′が樋耳部4に
沿ってほぼ筒状に形成されるとと共に、その終縁1″が
樋本体部3の補強芯材1に当接するか或いは少し離れた
状態で、その内側と外側に熱可塑性樹脂2が押出被覆さ
れている軒樋にあっては、特に補強芯材の終縁部付近の
樋耳部の強化が不充分である。
その為、軒樋が直射日光に晒されて高温になると、補
強芯材の終縁部付近の樋耳部が変形し、樋耳部の開きや
取り付け金具の抜けが発生する場合があり、樋耳部の機
能が充分に発揮されないという問題があった。
(考案が解決しようとする課題) 本考案は、上記の問題を解決するものであり、その目
的とするところは、樹脂含浸ガラス繊維製補強芯材を用
い筒状の耳部を有する軒樋であって、補強芯材の終縁部
付近の樋耳部を充分に強化し、高温環境下で使用しても
樋耳部の変形がない軒樋を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 本考案の軒樋は、樋本体部の側壁の上端部外側に筒状
の樋耳部が設けられ、熱可塑性樹脂粉又はエマルジョン
含浸ガラス繊維からなる樹脂含浸ガラス繊維製補強芯材
に熱可塑性樹脂が押出被覆されてなる軒樋であって、樋
耳部の樹脂含浸ガラス繊維製補強芯材はループ型の筒状
に形成され、その終縁部は樋本体部の樹脂含浸ガラス繊
維製補強芯材に積層されていることを特徴とし、そのこ
とにより上記の目的が達成される。
以下、図面を参照しながら、本考案を説明する。
第1図は本考案軒樋の一例を示す一部切欠横断面図で
ある。第1図において、10は樹脂含浸ガラス繊維製補強
芯材、20は補強芯材10に押出被覆されている熱可塑性樹
脂、30は樋本体部、40は樋耳部である。
樹脂含浸ガラス繊維製補強芯材10は、ガラス繊維製
の、多数のロービング、不織布、織布、又はネットに、
塩化ビニル樹脂などの熱可塑性樹脂粉又はエマルジョン
を含浸させて作られる。
樋耳部40の樹脂含浸ガラス繊維製補強芯材10′は、樋
耳部40の形状に合わせ四角や丸形などのループ型の筒状
に形成され、その終縁部10″は樋本体部30の樹脂含浸ガ
ラス繊維製補強芯材10に積層されている。この積層部分
は補強芯材どうしが単に重ね合わされていてもよく、接
着されていてもよい。
熱可塑性樹脂20としては、塩化ビニル樹脂、アクリル
樹脂、ナイロン樹脂など耐候性の良い樹脂が用いられ
る。補強芯材10と熱可塑性樹脂20との接着性が悪い場合
は、補強芯材10の表面に接着剤を塗布しておき、これに
熱可塑性樹脂20が押出被覆される。
第1図の軒樋においては、樋耳部40の補強芯材10′の
内側と外側との両側に熱可塑性樹脂20が押出被覆されて
いるが、第2図に示すように、樋耳部40の補強芯材10′
の外側のみに熱可塑性樹脂20が押出被覆されていてもよ
い。
樋耳部40の補強芯材10′の内側と外側との両側に熱可
塑性樹脂20を押出被覆する場合は、内側を外側と同じよ
うに均一な肉厚に押出被覆するのは容易でなく、肉厚が
不均一になると樋耳部40が全体として変形し易くなる。
一方、耳部40の補強芯材10′の外側のみに熱可塑性樹脂
20が押出被覆される場合は、外側は均一な肉厚に押出被
覆することが容易で、樋耳部40が全体として変形し難く
なる。
本考案の軒樋は以上のように構成されている。
(作用) 本考案の軒樋において、樋耳部の樹脂含浸ガラス繊維
製補強芯材がループ型の筒状に形成され、その終縁部が
樋本体部の樹脂含浸ガラス繊維製補強芯材に積層され、
これに熱可塑性樹脂が押出被覆されると、この積層され
た部分の樹脂含浸ガラス繊維製補強芯材は、被覆された
熱可塑性樹脂により両側から押しつけられた状態で固定
され、終縁部の樹脂含浸ガラス繊維製補強芯材は樋本体
部と樋耳部とで一体的に連続した状態となり、この部分
が強化される。
(実施例) 以下、本考案の実施例及び比較例を示す。
実施例1 先ず、ガラスロービング(#4400:日東紡製)を長手
方向に20本配列させて流動床に導入し、そこで解繊しな
がら圧力2.5kg/cm2の空気により吹き上げられて浮遊状
態にある塩化ビニル樹脂配合粉(TK-400:信越化学製)
を流動含浸させ、これを加熱炉に通して上記樹脂配合粉
を190℃に加熱し、引き続いて表面温度200℃の一対の加
熱ピンチロールに通し熱圧着して完全に溶融させ、厚さ
0.6mm、幅300mm、ガラスロービング含有量30容量%のシ
ート状補強芯材を作成した。
この補強芯材を加熱炉に通し、80℃に加熱軟化させ加
熱フォーミング装置により角型の軒樋状に賦形成形した
後冷却した。引き続いて、賦形された補強芯材を押出機
のクロスヘッド金型に導入し、この表面に平均重合度10
50の塩化ビニル樹脂配合物を185℃で0.5mmの厚さに溶融
押出して被覆した。次いで、サイジング装置により表面
仕上げを行い、冷却して引張機で引き取り、第1図に示
すように、厚さ1.5mmの長尺の軒樋を製造した。
この軒樋を4mの長さに裁断して試験片とし、これを80
℃のオープン中に5時間放置した後、樋耳部の変形状態
を観察したところ、樋耳部の変形は非常に小さいもので
あった。
実施例2 含浸槽に不飽和ポリエステル樹脂(#5136:日本ユピ
カ製)100重量部と過酸化ベンゾイル(バーキュア0:日
本油脂製)2重量部を混合した樹脂液を調製し、実施例
1において塩化ビニル樹脂配合粉を流動含浸させる代わ
りに、上記の不飽和ポリエステル樹脂液を含浸させたこ
と以外は、実施例1と同様に行った。この場合も、樋耳
部の変形は非常に小さいものであった。
比較例1 樋耳部の補強芯材の終縁部が、第3図に示すように樋
耳部内で少し離れた状態になるように成形したこと以外
は、実施例1と同様に行った。この場合は、樋耳部の変
形は非常に大きいものであった。
比較例2 樋耳部の補強芯材の終縁部が、第3図に示すように樋
耳部内で少し離れた状態になるように成形したこと以外
は、実施例2と同様に行った。この場合も、樋耳部の変
形は非常に大きいものであった。
(考案の効果) 上述の通り、本考案の軒樋は、樹脂含浸ガラス繊維製
補強芯材に熱可塑性樹脂が押出被覆されてなり、樋耳部
の樹脂含浸ガラス繊維製補強芯材はループ型の筒状に形
成され、その終縁部は樋本体部の樹脂含浸ガラス繊維製
補強芯材に積層されているので、終縁部の樹脂含浸ガラ
ス繊維製補強芯材は樋本体部と樋耳部とで一体的に連続
した状態となり、樹脂含浸ガラス繊維製補強芯材の終縁
部付近の樋耳部が樋本体部と同様に充分に強化される。
したがって、本考案の軒樋は、直射日光に晒される高
温環境下で使用しても樋耳部の変形がなく、樋耳部の開
きや取付金具の抜けが防止され、樋耳部の機能が充分に
発揮される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一例を示す一部切欠横断面図、第2図
は本考案の他の例を示す一部切欠横断面図、第3図は従
来例を示す一部切欠横断面図である。 10……樹脂含浸ガラス繊維製補強芯材、10′……筒状の
樹脂含浸ガラス繊維製補強芯材、10″……終縁部の樹脂
含浸ガラス繊維製補強芯材、20……熱可塑性樹脂、30…
…樋本体部、40……樋耳部。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】樋本体部の側壁の上端部外側に筒状の樋耳
    部が設けられ、熱可塑性樹脂粉又はエマルジョン含浸ガ
    ラス繊維からなる樹脂含浸ガラス繊維製補強芯材に熱可
    塑性樹脂が押出被覆されてなる軒樋であって、樋耳部の
    樹脂含浸ガラス繊維製補強芯材はループ型の筒状に形成
    され、その終縁部は樋本体部の樹脂含浸ガラス繊維製補
    強芯材に積層されていることを特徴とする軒樋。
JP1989073153U 1989-06-22 1989-06-22 軒 樋 Expired - Lifetime JP2531127Y2 (ja)

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JPH0311732U JPH0311732U (ja) 1991-02-06
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59131428U (ja) * 1983-02-23 1984-09-03 積水化学工業株式会社 雨樋
JPS613835U (ja) * 1984-06-14 1986-01-10 積水化学工業株式会社 金属芯入り軒樋

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JPH0311732U (ja) 1991-02-06

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