JPH0594262U - クランクシャフトの高周波焼入装置 - Google Patents
クランクシャフトの高周波焼入装置Info
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- JPH0594262U JPH0594262U JP041010U JP4101092U JPH0594262U JP H0594262 U JPH0594262 U JP H0594262U JP 041010 U JP041010 U JP 041010U JP 4101092 U JP4101092 U JP 4101092U JP H0594262 U JPH0594262 U JP H0594262U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 第1クランクシャフトのピンとジャーナルと
の焼入後、少ない手間で、他の種類の第2クランクシャ
フトのピンとジャーナルとの焼入を行えるようにする。 【構成】 ピン焼入ステーション3 には、第1クランク
シャフトのピンを焼入しクランクシャフトの軸方向(矢
印EおよびFの方向) に移動可能に設けたピン焼入機30
A と、第2クランクシャフトのピンを焼入し前記軸方向
に移動可能に設けたピン焼入機30B とを備え、ジャーナ
ル焼入ステーション6 には、第1クランクシャフトのジ
ャーナルを焼入し前記軸方向に移動可能に設けたジャー
ナル焼入機60A と、第2クランクシャフトのジャーナル
を焼入し前記軸方向に移動可能に設けたジャーナル焼入
機60B とを備えている。
の焼入後、少ない手間で、他の種類の第2クランクシャ
フトのピンとジャーナルとの焼入を行えるようにする。 【構成】 ピン焼入ステーション3 には、第1クランク
シャフトのピンを焼入しクランクシャフトの軸方向(矢
印EおよびFの方向) に移動可能に設けたピン焼入機30
A と、第2クランクシャフトのピンを焼入し前記軸方向
に移動可能に設けたピン焼入機30B とを備え、ジャーナ
ル焼入ステーション6 には、第1クランクシャフトのジ
ャーナルを焼入し前記軸方向に移動可能に設けたジャー
ナル焼入機60A と、第2クランクシャフトのジャーナル
を焼入し前記軸方向に移動可能に設けたジャーナル焼入
機60B とを備えている。
Description
【0001】
本考案はクランクシャフトの高周波焼入装置に関し、特に2種類のクランクシ ャフトの焼入に適した高周波焼入装置に関する。
【0002】
従来のクランクシャフトの高周波焼入装置は、クランクシャフトのピンを焼入 するピン焼入ステーションと、このピン焼入ステーションの後段に、クランクシ ャフトのジャーナルを焼入するジャーナル焼入ステーションとを有する。ピン焼 入ステーションにはピン焼入機が設置されている。このピン焼入機は、ピンを高 周波誘導加熱する複数の高周波加熱コイル(以下高周波加熱コイルを単に加熱コ イルとも記す) と、各加熱コイルの下部に取り付けた冷却液噴射用のジャケット とを設けた加熱コイル体と、加熱コイルに高周波電流を供給するために加熱コイ ルごとに設けたトランスとを具備している。ジャーナル焼入ステーションには、 ピン焼入ステーションと同様に、ジャーナルを焼入するジャーナル焼入機が設け られている。
【0003】
ところが、上記した従来のクランクシャフトの高周波焼入装置のピンおよびジ ャーナル焼入機(加熱コイル、冷却液噴射用のジャケット、加熱コイルに高周波 電流を供給するトランス等を備えている) は、1種類のクランクシャフト、例え ば図4に示す4気筒エンジン用のクランクシャフトWAのピンPA1 〜PA4 、および ジャーナルJA1 〜JA5 に対応している。
【0004】 従って、この高周波焼入装置で、他の種類のクランクシャフト、例えば図5に 示す同じく4気筒エンジン用のクランクシャフトWBのピンPB1 〜PB4 、およびジ ャーナルJB1 〜JB5 (ピンPA1 〜PA4 とピンPB1 〜PB4 とでは、径、幅、および ピッチが互いに異なっているか、或いは、これらの内の1つ以上が異なっている ) を焼入する場合には、その都度、焼入機を、他の種類のクランクシャフトのピ ンPB1 〜PB4 およびジャーナルJB1 〜JB5 に対応したものと交換しなければなら ない。
【0005】 クランクシャフトWAのピンPA1 〜PA4 を焼入するピン焼入機は、加熱コイル体 とトランスとを4個ずつ備えており、ジャーナル焼入機は、同じく加熱コイル体 とトランスとを5個ずつ備えている。しかも、加熱コイル体やトランスの1個の 重量は約数十kgであるから、焼入機の交換時の加熱コイル体やトランスの取り外 し、取り付けに手間がかかる上に、各加熱コイル体やトランスには配線や冷却液 配管が接続されているので、これら配線と冷却液配管の取り外し、取り付けにも 手間がかかる。
【0006】 本考案は上記事情に鑑みて創案されたものであって、1つの種類のクランクシ ャフトのピンとジャーナルとの焼入後、少ない手間で、他の種類のクランクシャ フトのピンとジャーナルとの焼入を行うようにすることができるクランクシャフ トの高周波焼入装置を提供することを目的としている。
【0007】
上記問題を解決するために創案された本発明は、水平に配置されて軸方向と直 角方向に移動される第1クランクシャフトと、この第1クランクシャフトのピン とジャーナルとは異なった寸法、間隔のピンとジャーナルを有し水平に配置され て前記直角方向に移動される第2クランクシャフトとのピンおよびジャーナルを 、それぞれ、焼入するピン焼入ステーションおよびジャーナル焼入ステーション を備えたクランクシャフトの高周波焼入装置であって、前記ピン焼入ステーショ ンには、第1クランクシャフトのピンを焼入し前記軸方向に移動可能に設けた第 1ピン焼入機と、第2クランクシャフトのピンを焼入し前記軸方向に移動可能に 設けた第2ピン焼入機とを備え、前記ジャーナル焼入ステーションには、第1ク ランクシャフトのジャーナルを焼入し前記軸方向に移動可能に設けた第1ジャー ナル焼入機と、第2クランクシャフトのジャーナルを焼入し前記軸方向に移動可 能に設けた第2ジャーナル焼入機とを備えている。
【0008】
以下、図面を参照して本発明の一実施例を説明する。図1〜5は本実施例を説 明するための図面であって、図1は平面説明図、図2は図1のX−X線矢視断面 説明図、図3は図2の矢視M平面説明図、図4はクランクシャフトの正面図、図 5は他の種類のクランクシャフトの正面図である。
【0009】 本実施例のクランクシャフトの高周波焼入装置は、前述した図4に示すクラン クシャフトWAのピンPA1 〜PA4 とジャーナルJA1 〜JA5 、および、図5に示すク ランクシャフトWBのピンPB1 〜PB4 とジャーナルJB1 〜JB5 を焼入する装置であ る。なお、8 はクランクシャフトWAの軸であって、各ジャーナルJA1 〜JA5 の中 心を結ぶ直線であり、9 はクランクシャフトWBの軸であって、各ジャーナルJB1 〜JB5 の中心を結ぶ直線である。また、FAおよびFBは、それぞれ、クランクシャ フトWAおよびWBのオイルシールフランジである。
【0010】 本実施例の高周波焼入装置は、焼入しようとするクランクシャフトWA或いはWB を搬送するクランクシャフト搬送装置と、クランクシャフトWAおよびWBを焼入す る4台の焼入機と、焼入機をそれぞれ移動させる複数の焼入機移動手段とを備え ている。焼入機は、クランクシャフトWAのピンPA1 〜PA4 を焼入するピン焼入機 30A (第1ピン焼入機) 、ジャーナルJA1 〜JA5 を焼入するジャーナル焼入機60 A (第1ジャーナル焼入機) 、クランクシャフトWBのピンPB1 〜PB4 を焼入する ピン焼入機30B (第2ピン焼入機) 、およびジャーナルJB1 〜JB5 を焼入するジ ャーナル焼入機60B (第2ジャーナル焼入機) から構成されている。
【0011】 そして、本装置は、図1および図2に示すように、搬入ステーション1 、第1 アイドリングステーション2 、ピン焼入待機位置3Aとピン焼入位置3Bとからなる ピン焼入ステーション3 、第1アフタクーリングステーション4 、ジャーナル焼 入待機位置6Aとジャーナル焼入位置6Bとからなるジャーナル焼入ステーション6 、および第2アフタクーリングステーション兼搬出ステーション(以下単に搬出 ステーションという) 7 を備えている。なお、焼入位置3Bは、焼入待機位置3Aの 斜め上方前方に位置しており、焼入位置6Bは、焼入待機位置6Aの斜め後方上方に 位置している。また、ステーション1 、2 、3A、4 、5 、6A、および7 は等間隔 に位置している。
【0012】 まず、クランクシャフト搬送装置の一部を説明する。前記ステーション1 、2 、3A、4 、5 、6A、および7 には、それぞれ、1対ずつの固定Vブロック11、1 1〜17、17が配設されている。固定Vブロック11〜17は、それぞれ、本高周波焼 入装置の設置面100 上に立設した図示しない柱の上端に取り付けられている。ま た、各ステーションの固定Vブロックの間でステーション1 〜7 にわたって平行 に配設された1対の可動ビーム20、20の上には、直線状、L字状、或いはT字状 の符号を付さない支柱の上端に、1対ずつの可動Vブロック21、21〜27、27が固 定されている。可動ビーム20、20は、可動ビーム昇降装置28によって矢印Aの方 向に上昇されてから、可動ビーム前後進装置29によって矢印Bの方向に前進され 、次いで可動ビーム昇降装置28によって矢印Cの方向に降下されて後、可動ビー ム前後進装置29によって矢印Dの方向に後退されて元の位置に戻って1サイクル の運動を終える。
【0013】 焼入されるクランクシャフトWAおよびWBは、それぞれの軸8 および9 が水平に 且つトランスファラインを構成する上記ステーション1 〜7 を結ぶ方向(矢印B の方向) と直角方向(矢印Eの方向) に配設された状態で矢印Bの方向に、可動 Vブロック21〜27によって移動され、可動Vブロック21〜27の1サイクルの運動 によって次の固定Vブロックに載置されることを繰り返して前進してゆく。
【0014】 本実施例の高周波焼入装置は、クランクシャフトWAとWBのピンやジャーナルの 径、幅、間隔の相違はあまり大きくなく、或いは、径、幅または間隔の内1つ以 上が多少異なっている。従って、クランクシャフトの全長で約10mm程度の違いで あるクランクシャフトWAおよびWBを取り扱う。従って、例えば固定Vブロック11 と11との距離、および固定Vブロック11、11自身の厚みは、クランクシャフトWA のジャーナルJA1 とJA5 を支持でき、しかも、クランクシャフトWBのジャーナル JB1 とJB5 をも支持できるように選定されている。他の固定Vブロック12、12〜 17、17も同様である。
【0015】 また、例えば可動Vブロック21と21との距離、および可動Vブロック21、21自 身の厚みは、クランクシャフトWAのジャーナルJA2 とJA4 を支持でき、しかも、 クランクシャフトWBのジャーナルJB2 とJB4 をも支持できるように選定されてい る。他の可動Vブロック22〜27も同様である。
【0016】 設置面100 上に建てられた焼入機台101 上には、前記ピン焼入機30A 、ピン焼 入機30B 、ジャーナル焼入機60A 、およびジャーナル焼入機60B が、矢印Eの方 向、および矢印Eと反対方向の矢印Fの方向とに移動可能に取り付けられている 。
【0017】 上記各焼入機の構造を、ピン焼入機30A を例にとって説明する。ピン焼入機30 A は、ピンPA1 〜PA4 をそれぞれ加熱する4組の加熱コイル体KP、各加熱コイル 体KPに設けられて各加熱コイル体KPに高周波電流を供給する4個のトランスTPA 、および図示しない高周波電源から高周波電力を受け、各トランスTPA に電力を 分配する電力分配盤39A を備えている。
【0018】 各加熱コイル体KPは、図2に示すように、加熱コイルCPと、加熱コイルCPの下 部に付属させた冷却液噴射用の1対のジャケットZPとを備えている。加熱コイル 体KPの上部は、トランスTPA の下部に突設された出力端子31に固定されている。 トランスTPA はトランス取付枠32上に固定されている。
【0019】 次いで、ピン焼入機30A を矢印EおよびFの方向に移動させる焼入機移動手段 について述べる。焼入機台101 の上面に矢印Eの方向に平行且つ水平に取り付け られた1対のレール111 、111 には、電力分配盤39A の下面に設けた1対のスラ イダ391 、391 が摺動自在に係合されている。電力分配盤39A の上面には、長尺 状の部材37の一端が固定されており、この部材37の他端にはスプロッケ36が軸支 されている。連結棒33の一端および他端は、それぞれ、トランス取付枠32の上部 中央部分に固定した部材32a および電力分配盤39A の前面に回動自在に取り付け られている。
【0020】 スプロケット36にはチェイン34が巻回されており、チェイン34の一端は、連結 棒33の前記部材32a 寄りの部分に取り付けられており、他端はバネ35を介して部 材37の一端近辺に固定されている。38は、連結棒33をその他端を中心として回動 させることによって加熱コイル体KPをそれぞれのトランスTPA と共に昇降させる コイル昇降装置である。
【0021】 焼入機台101 の上面には、矢印Eの方向に溝102 が穿設されており、この溝10 2 内に設けたシリンダ台103 上に、電力分配盤39A を矢印EおよびFの方向に移 動させる油圧シリンダ393 が配設されている。油圧シリンダ393 によって進退す る図示しないロッドの先端は、電力分配盤39A の下部に突設した突起392 に接続 されている。
【0022】 ジャーナル焼入機60A もピン焼入機30A と類似な構造であって、加熱コイルCJ とジャケットZJとを設けた5個の加熱コイル体KJ、5個のトランスTJA 、各トラ ンスTJA 用に設けた出力端子61、トランス取付枠62、連結棒63、チェイン64、バ ネ65、および歯車66、並びに、電力分配盤69A 、1対のスライダ691 および突起 692 を備えている。なお、ジャーナル焼入機60A の焼入機移動手段として、前記 レール111 、溝102 、シリンダ台103 、シリンダ393 に、それぞれ対応するレー ル112 、溝104 、シリンダ台105 、シリンダ693 が設けられている。
【0023】 クランクシャフト搬送装置の他部、即ち、クランクシャフトWA或いはWBを、焼 入待機位置3Aと焼入位置3Bとの間で移動させる装置を、図2と図3を参照して説 明する。焼入機台101 のほぼ中央部分には、クランクシャフトを通過させるため の貫通孔110 が開設されており、この貫通孔110 の両側には円筒部材90の両端を 回動自在に支持する1対の軸受93が取り付けられている。円筒部材90の一端近辺 には板状部材91が、また、他端近辺には板状部材92が、それぞれ、立設されてい る。
【0024】 板状部材91の先端近辺には、シリンダ82が取り付けられている。81はこのシリ ンダ82の動作によって進退するセンタであって、クランクシャフトWAの出力軸側 (ジャーナルJA1 側) の端面の中心を、或いは、クランクシャフトWBの出力軸側 (ジャーナルJB1 側) の端面の中心を支持する。
【0025】 84はクランクシャフトWAのフランジFAを把持するチャックである。板状部材92 の先端近辺の一方側にはチャック進退用シリンダ89が取り付けられており、他方 側には、このシリンダ89の動作によって進退するロッド89a と、このロッド89a の先端に固定されたチャック取付板86が配設されている。
【0026】 チャック取付板86の先端近辺の一方側には、チャック開閉用シリンダ87と、チ ャック回転用モータ88が取り付けられており、他方側には、シリンダ87の進退動 作をチャック84の開閉動作に変換すると共に、モータ88の回転によって自己も回 転してチャック84を回転させるチャック制御装置85と、このチャック制御装置85 の出力側に設けられているチャック84とが配設されている。
【0027】 95はシリンダであり、96はシリンダ95の動作によって進退するロッドである。 そして、ロッド96の先端は、前記チャック取付板86に回動自在に取り付けられて いる。また、シリンダ95の側面に対向するように突設した1対の軸97、97は、焼 入機台101 に固定したほぼF字状の部材98によって軸支されている。
【0028】 クランクシャフトWA或いはWBを、焼入待機位置6Aと焼入位置6Bとの間で移動さ せる手段は、前記のクランクシャフトWA或いはWBを焼入待機位置3Aと焼入位置3B との間で移動させる手段と同等である。
【0029】 ピン焼入機30B の構造は、ピン焼入機30A と類似であり、トランスTPA に対応 する4個のトランスTPA と、各トランスTPA から高周波電流を供給される加熱コ イルおよびジャケットとを有する図示しない4個の加熱コイル体、電力分配盤39 B 、および、その他のピン焼入機30A を構成する部品と同等の部品を備えている 。勿論、加熱コイル体および電力分配盤39B は、クランクシャフトWBのピンPB1 〜PB4 の焼入に適した容量とする。また、ピン焼入機30B には、ピン焼入機30A と同様に、電力分配盤39B を矢印EおよびF方向へ移動する焼入機移動手段が設 けられている。
【0030】 ジャーナル焼入機60B の構造は、ジャーナル焼入機60A と類似であり、トラン スTJA に対応する5個のトランスTJB と、各トランスTJB から高周波電流を供給 される加熱コイルおよびジャケットとを有する図示しない5個の加熱コイル体、 電力分配盤69B 、および、その他のジャーナル焼入機60A を構成する部品と同等 の部品を備えている。勿論、加熱コイル体および電力分配盤69B は、クランクシ ャフトWBのジャーナルJB1 〜JB5 の焼入に適した容量に選定されている。また、 ジャーナル焼入機60B には、ジャーナル焼入機60A と同様に、電力分配盤69B を 矢印EおよびF方向へ移動する焼入機移動手段が設けられている。
【0031】 次ぎに、本実施例の動作を説明する。まず、クランクシャフトWAを焼入する場 合を説明する。搬入ステーション1 の固定Vブロック11、11に、最初のクランク シャフトWAのジャーナルJA1 とJA5 が載置される。可動ビーム昇降装置28および 可動ビーム前後進装置29を起動すると、クランクシャフトWAは、可動Vブロック 21の矢印A方向への上昇途中でジャーナルJA2 とJA4 とが可動Vブロック21、21 によって支持され、矢印Bの方向への前進後、矢印C方向への降下途中にジャー ナルJA1 とJA5 が固定Vブロック12、12に支持されて固定Vブロック12、12に載 置される。次いで、可動Vブロック21〜27は矢印Dの方向に後退して元の位置に 戻り、1サイクルの運動を完了する。固定Vブロック11、11には2番目のクラン クシャフトWAが載置されている。
【0032】 可動Vブロック21〜27の2サイクルの運動によって最初のクランクシャフトWA は、焼入待機位置3Aの固定Vブロック13、13上に載置される。この後、シリンダ 82、89を動作させてセンタ81とチャック84を進出させ、センタ81でクランクシャ フトWAのジャーナルJA1 側の端面の中心を支持すると共に、シリンダ87を動作さ せてチャック84でクランクシャフトWAのオイルシールフランジFAの周面を把持す る。次いで、シリンダ97を動作させてクランクシャフトWAを矢印Gの方向に移動 させて焼入位置3Bにまで移動させる。
【0033】 そして、コイル昇降装置38によって、焼入位置3Bの上方の待機位置にいた4個 の加熱コイル体KPを矢印Jの方向に降下させてそれぞれピンPA1 〜PA4 に載置し 、モータ88によってクランクシャフトWAを回転させると共に、各加熱コイルCPに 、図示しない高周波電源から各トランスTPA を経て、高周波電流を所定時間通電 後、4組のジャケットZPから冷却液をそれぞれピンPA1 〜PA4 に噴射してから、 モータ88を停止してクランクシャフトWAの回転を止めてピンPA1 〜PA4 の焼入を 終了する。
【0034】 この後、コイル昇降装置38によって加熱コイル体KPを矢印Jと反対方向に上昇 させてから、シリンダ95を動作させてクランクシャフトWAを焼入待機位置3Aに戻 し、シリンダ82、89を動作させてセンタ81とチャック84とを後退させてクランク シャフトWAを固定Vブロック13、13上に載置する。
【0035】 次いで可動ビーム20の可動ビーム昇降装置28および可動ビーム前後進装置29に よる運動を開始し、可動ビーム20の3サイクルの運動によって最初のクランクシ ャフトWAは、焼入待機位置6Aの固定Vブロック16、16上に載置される。そして、 ピン焼入ステーション3 でピンPA1 〜PA4 が焼入されたのと同様な要領でジャー ナルJA1 〜JA5 が焼入されてから、可動Vブロック21〜27の次の1サイクルの運 動によってクランクシャフトWAは搬出ステーション7 の固定Vブロック17、17に 載置されてから、高周波焼入装置外へ搬出される。
【0036】 2番目以後のクランクシャフトWAのピンPA1 〜PA4 とジャーナルJA1 〜JA5 も 同様に焼入される。所定数のクランクシャフトWAの焼入の終了後、クランクシャ フトWBの焼入を行うには、シリンダ393 、693 を動作させて、電力分配盤39A 、 69A のそれぞれの下部に突出した突起392 、692 に接続されている図示しないロ ッドを油圧シリンダ393 、693 によって進出させて、電力分配盤39A 、69A を矢 印Eの方向に移動させる。同時に、電力分配盤39B 、69B を矢印Eの方向に移動 させて、それぞれ焼入待機位置3A、6Aに移動させる。
【0037】 以後は、クランクシャフトWAを焼入するのと同様にクランクシャフトWBのピン PB1 〜PB4 とジャーナルJB1 〜JB5 を焼入することができる。所定数のクランク シャフトWBの焼入後、再び、クランクシャフトWAを焼入する場合には、電力分配 盤39A 、69A 、39B 、69B を元の位置に戻せばよい。
【0038】 上述のように、本実施例の高周波焼入装置では、クランクシャフトWAおよびWB のそれぞれのピンとジャーナルを焼入する合計4台の焼入機30A 、60A 、30B 、 および60B を、水平に配設されたクランクシャフトWA或いはWBが搬入から焼入を 終えて搬出されるまでのトランスフアラインと直角方向に移動可能としているの で、焼入するクランクシャフトが、クランクシャフトWAおよびWBのいずれであっ ても、対応する焼入機を焼入ステーションに簡単に移動できるから、焼入するク ランクシャフトの種類が変わっても、焼入装置の取り替えに要する手間がすくな い。
【0039】 本実施例では焼入機30A 、60A 、30B 、および60B の移動にシリンダを使用し た場合を説明したが、シリンダにこだわるものではなく、他の例えばボールネジ とナットの組み合わせ等を使用することができる。
【0040】
以上説明したように、本発明のクランクシャフトの高周波焼入装置は、水平に 配置されて軸方向と直角方向に移動される第1クランクシャフトと、この第1ク ランクシャフトのピンとジャーナルとは異なった寸法、間隔のピンとジャーナル を有し水平に配置されて前記直角方向に移動される第2クランクシャフトとのピ ンおよびジャーナルを、それぞれ、焼入するピン焼入ステーションおよびジャー ナル焼入ステーションを備えている。
【0041】 そして、前記ピン焼入ステーションには、第1クランクシャフトのピンを焼入 し前記軸方向に移動可能に設けた第1ピン焼入機と、第2クランクシャフトのピ ンを焼入し前記軸方向に移動可能に設けた第2ピン焼入機とを備え、前記ジャー ナル焼入ステーションには、第1クランクシャフトのジャーナルを焼入し前記軸 方向に移動可能に設けた第1ジャーナル焼入機と、第2クランクシャフトのジャ ーナルを焼入し前記軸方向に移動可能に設けた第2ジャーナル焼入機とを備えて いる。
【0042】 このように、本発明のクランクシャフトの高周波焼入装置では焼入機を移動可 能にしているので、第1クランクシャフトの焼入を終了後、第2クランクシャフ トの焼入を行えるように焼入機を取り替える手間が少ない。また、第2クランク シャフトの焼入終了後、再び第1クランクシャフトの焼入を行えるように焼入機 を取り替える手間も少ない。
【図1】本発明の一実施例の平面説明図である。
【図2】図1のX−X線矢視断面説明図である。
【図3】図2の矢視M平面説明図である。
【図4】クランクシャフトの正面図である。
【図5】他の種類のクランクシャフトの正面図である。
3 ピン焼入ステーション 6 ジャーナル焼入ステーション 8 、9 軸 30A 、30B ピン焼入機 60A 、60B ジャーナル焼入機 JA1 〜JA5 、JB1 〜JB5 ジャーナル PA1 〜PA4 、PB1 〜PB4 ピン WA、WB クランクシャフト
Claims (1)
- 【請求項1】 水平に配置されて軸方向と直角方向に移
動される第1クランクシャフトと、この第1クランクシ
ャフトのピンとジャーナルとは異なった寸法、間隔のピ
ンとジャーナルを有し水平に配置されて前記直角方向に
移動される第2クランクシャフトとのピンおよびジャー
ナルを、それぞれ、焼入するピン焼入ステーションおよ
びジャーナル焼入ステーションを備えたクランクシャフ
トの高周波焼入装置であって、 前記ピン焼入ステーションには、第1クランクシャフト
のピンを焼入し前記軸方向に移動可能に設けた第1ピン
焼入機と、第2クランクシャフトのピンを焼入し前記軸
方向に移動可能に設けた第2ピン焼入機とを備え、 前記ジャーナル焼入ステーションには、第1クランクシ
ャフトのジャーナルを焼入し前記軸方向に移動可能に設
けた第1ジャーナル焼入機と、第2クランクシャフトの
ジャーナルを焼入し前記軸方向に移動可能に設けた第2
ジャーナル焼入機とを備えたことを特徴とするクランク
シャフトの高周波焼入装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992041010U JP2542117Y2 (ja) | 1992-05-22 | 1992-05-22 | クランクシャフトの高周波焼入装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992041010U JP2542117Y2 (ja) | 1992-05-22 | 1992-05-22 | クランクシャフトの高周波焼入装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0594262U true JPH0594262U (ja) | 1993-12-24 |
JP2542117Y2 JP2542117Y2 (ja) | 1997-07-23 |
Family
ID=12596429
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992041010U Expired - Lifetime JP2542117Y2 (ja) | 1992-05-22 | 1992-05-22 | クランクシャフトの高周波焼入装置 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2542117Y2 (ja) |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5296436A (en) * | 1976-02-10 | 1977-08-13 | Nippon Steel Corp | Quick replacing apparatus for induction heating coil |
JPS5818968A (ja) * | 1981-07-28 | 1983-02-03 | Hitachi Denshi Ltd | 接合形電界効果トランジスタの製造方法 |
JPS5842434U (ja) * | 1981-09-17 | 1983-03-22 | 松下電器産業株式会社 | デイスクブレ−キ |
JPH02200736A (ja) * | 1988-12-20 | 1990-08-09 | Aeg Elotherm Gmbh | クランクシヤフトを反りを少なくして硬化する方法および装置 |
JPH03226524A (ja) * | 1990-01-31 | 1991-10-07 | Fuji Denshi Kogyo Kk | クランクシャフトの高周波焼入れ・焼戻し方法 |
-
1992
- 1992-05-22 JP JP1992041010U patent/JP2542117Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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Publication number | Publication date |
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JP2542117Y2 (ja) | 1997-07-23 |
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