JPH0587565B2 - - Google Patents

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JPH0587565B2
JPH0587565B2 JP2023270A JP2327090A JPH0587565B2 JP H0587565 B2 JPH0587565 B2 JP H0587565B2 JP 2023270 A JP2023270 A JP 2023270A JP 2327090 A JP2327090 A JP 2327090A JP H0587565 B2 JPH0587565 B2 JP H0587565B2
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JP
Japan
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crankshaft
station
journals
pins
tempering
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Hyoshi Watanabe
Masayuki Kashiwabara
Tatsumi Nakamura
Noboru Tsukamoto
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Fuji Electronics Industry Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electronics Industry Co Ltd
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Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P10/00Technologies related to metal processing
    • Y02P10/25Process efficiency

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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、クランクシヤフトの両端のジヤーナ
ルと両端のピンを高周波焼入れ・焼戻しする方法
に関する。
<従来の技術> まず、クランクシヤフトの一例を説明する。第
3図に示すように、クランクシヤフト1は、5個
のジヤーナルJ1〜J5と、ジヤーナルJ1に接合され
た軸端部材Gと、軸端部材Gの先端部分G1と、
ジヤーナルJ5に接合されたフランジFと、4個の
ピンP1〜P4と、8個のカウンターウエイトC1
C8とを具備している。そして、このクランクシ
ヤフト1では、ジヤーナルとピンとがカウンター
ウエイトを介して交互に配置されている。なお、
2はクランクシヤフト1の両端面の中心間を結ぶ
直線であつて、クランクシヤフト1の回転軸であ
る。
なお、各ピンとジヤーナルは、円柱部分、R部
分およびフイレツト部分を有している。これをピ
ンP4を例にとつて第4図にて説明すると、ピン
P4は、円柱部分91と、円柱部分91に続くR
部分92と、R部分92に続き円柱部分91と直
角方向に形成されたフイレツト部分93とを備え
ている。94は、ピンP4の両側のカウンターウ
エイトC7とC8の近辺に設けられた溝であり、他
のピンP2,P3およP4にも設けられている。また、
95はジヤーナルJ5のカウンターウエイトC8近辺
に設けられた溝であつてジヤーナルJ1にも同様に
設けられている。96はピンP4にR焼入れされ
て形成された硬化層であり、ピンP1にも同様に
形成される。また、97はジヤーナルJ5に片R焼
入れされて形成された硬化層であり、ジヤーナル
J1にも同様に形成される。
クランクシヤフトの両端のジヤーナルJ1,J5
みにR焼入れと焼戻しを、また、両端のピンP1
P4のみにR焼入れと焼戻しを行うことが要求さ
れた場合には、これらの焼入れと焼戻しは以下の
ように行われていた。即ち、クランクシヤフトの
両端のジヤーナルJ1,J5と両端のピンP1,P4
を、高周波加熱コイル(以下単に加熱コイルと記
す)を備えた高周波焼入装置によつてそれぞれR
焼入れ後、クランクシヤフトを高周波焼入装置と
は別体の焼戻し炉に入れて両端のジヤーナルJ1
J5と両端のピンP1,P4の焼戻しを行つていた。な
お、R焼入れとは、ジヤーナルやピンの前記円柱
部分91と、R部分92と、円柱部分92に直交
するフイレツト部分93とにわたつて連続した硬
化層を形成する焼入であり、R焼入れを行うこと
ができる構造を有する加熱コイルをR焼入れ用加
熱コイルという。なお、ジヤーナルJ1とJ5に行う
R焼入れは、詳しくいうと片R焼入れであつて、
この片R焼入れとは、例えばジヤーナルJ1でカウ
ンターウエイトC1側のみにR焼入れをしたり、
ジヤーナルJ5でカウンターウエイトC8側のみにR
焼入れをすることをいう。
<発明が解決しようとする課題> 従つて、クランクシヤフトの両端のジヤーナル
と両端のピンとをR焼入れ後、クランクシヤフト
を焼戻し炉に移送して焼戻しを行うので、焼戻し
に手間がかかつていた。
本発明は上記事情に鑑みて創案されたものであ
つて、一つの装置で、クランクシヤフトの両端の
ジヤーナルと両端のピンとの高周波焼入と高周波
焼戻しを行うことができ、従つて、焼戻しに手間
がかからない高周波焼入れ・焼戻し方法を提供す
ることを目的としている。
<課題を解決するための手段> 上記問題を解決するために、請求項1の発明の
クランクシヤフトの高周波焼入れ・焼戻し方法
は、ジヤーナルとピンとがカウンターウエイトを
介して交互に配置されているクランクシヤフトの
両端部のジヤーナルと両端部のピンとを連続して
高周波焼入れ・焼戻しする方法であつて、一連の
第1、第2、第3および第4のステーシヨンを設
け、第1のステーシヨンで両端部のジヤーナルを
同時にR焼入れした後、第2のステーシヨンで両
端のピンを同時にR焼入れし、次いで、第3のス
テーシヨンで両端のジヤーナルをフラツト加熱コ
イルで加熱して焼戻しをしてから、第4のステー
シヨンで両端のピンをフラツト加熱コイルで加熱
して焼戻しを行い、且つ、前記R焼入れは、ジヤ
ーナル或いはピンの円柱部分と、円柱部分に続く
R部分と、R部分に続き円柱部分に直交するフイ
レツト部分とにわたつて連続した硬化層を形成す
る焼入れであり、また、前記フラツト加熱コイル
は、ジヤーナル或いはピンの円柱部分を高周波加
熱するコイルであつて、R部分とフイレツト部分
との焼戻しは円柱部分を加熱源とする熱伝導のみ
を利用するようにしている。
<作用> クランクシヤフトは、第1のステーシヨンで両
端のジヤーナルがR焼入れされてから第2のステ
ーシヨンに移動され、第2のステーシヨンで両端
のピンがR焼入れされる。次いでクランクシヤフ
トは第3のステーシヨンに移動され、第3のステ
ーシヨンで両端のジヤーナルが焼戻しされてから
第1のステーシヨンに移動され、第4のステーシ
ヨンでで両端のピンが焼戻しされる。
<実施例> 以下、図面を参照して本発明の一実施例を説明
する。第1図〜第4図は本発明の一実施例を説明
するための図面であつて、第1図は高周波焼入
れ・焼戻し装置の縦断面説明図、第2図は正面説
明図、第3図は本発明で焼入れ・焼戻しを行うク
ランクシヤフトの一例の側面図、第4図は第3図
に示したクランクシヤフトの一部拡大断面図であ
る。
ワークであるクランクシヤフト1は、第3図に
て説明したクランクシヤフトと同じものである。
クランクシヤフト1の焼入仕様として、両端のジ
ヤーナルJ1とJ5に片R焼入れをすること、およ
び、両端のピンP1とP4にR焼入れれをすること
が要求され、その他のジヤーナルおよびピンには
焼入しないことが指定されている。
第1図に示すように、本実施例のクランクシヤ
フトの高周波焼入れ・焼戻し装置は、クランクシ
ヤフト1の両端のジヤーナルJ1,J5の片R焼入れ
を行う第1のステーシヨン100と、両端のピン
P1,P4のR焼入れを行う第2のステーシヨン2
00と、ジヤーナルJ1,J5の焼戻しを行う第3の
ステーシヨン300と、ピンP1,P4の焼戻しを
行う第4のステーシヨン400とを備えている。
第1のステーシヨン100には、クランクシヤ
フト1のジヤーナルJ1とJ5をそれぞれ片R焼入れ
する1対の片R焼入れ用加熱コイル111,112
が設けられており、また、第2のステーシヨン2
00には、クランクシヤフト1のピンP1とP4
それぞれR焼入れする1対のR焼入れ用加熱コイ
ル121,122が設けられている。第3のステー
シヨン300には、ジヤーナルJ1とJ5をそれぞれ
焼戻しするフラツト加熱コイル131,132が設
けられており、また、第4のステーシヨン400
には、ピンP1とP4をそれぞれ焼戻しするフラツ
ト加熱コイル141,142が設けられている。
前記フラツト加熱コイルは、ジヤーナル或いは
ピンの円柱部分のみを高周波加熱するコイルであ
つて、R部分とフイレツト部分との焼戻しは円柱
部分を加熱源とする熱伝導のみを利用するように
なつている。
加熱コイル111,112,121,122の上方
には、それぞれ、各加熱コイルに接続されたカレ
ントトランス211,212,221,222がカレ
ントトランス支持部材30に取り付けられてお
り、フラツト加熱コイル131,132,141
142の上方には、それぞれ、各フラツト加熱コ
イルに接続されたカレントトランス231,23
,241,242が前記カレントトランス支持部
材30とは別のカレントトランス支持部材30に
取り付けられている。
各カレントトランス支持部材30には、加熱コ
イル昇降用モータ53の出力軸に巻回されたチエ
イン52が接続されている。チエイン52は、ま
た、カレントトランス支持部材30が、摺動自在
に取り付けられたステーシヨン台101に設けた
スプロケツト55にも巻回されている。50は、
前記各カレントトランスに高周波電流を供給する
ケーブルであり、51は、前記各加熱コイル、各
カレントトランス等に冷却液を供給するホースで
ある。
各ステーシヨン100,200,300,40
には、クランクシヤフト1のフランジFおよび軸
端部材Gの先端部材G1をそれぞれ支持するチヤ
ツク62および軸端支持装置61が対向するよう
に設けられている。チヤツク62および軸端支持
装置61にはそれぞれチヤツク62および軸端支
持装置61を後述するウオーキングビーム70の
長手方向と直角方向に移動させるチヤツク移動用
シリンダ64および軸端支持装置移動用シリンダ
63が設けられている。67は、チヤツク62を
回転させるモータである。
焼入れ、焼戻しされるクランクシヤフト1を第
1のステーシヨン100から、第2およ第3のス
テーシヨン200,300を経て第4のステーシ
ヨン400迄搬送する手段は以下のように構成さ
れている。
70は第1のステーシヨン100から第4のス
テーシヨン400まで延設された長尺状のウオー
キングビームであつて、上面にはクランクシヤフ
ト1の移動方向(第1図で矢印AとBの方向)に
11対のウオーキングVブロツク71(711〜7
11)が対ごとに対向するように固定されてい
る。ウオーキングVブロツク71は、1対のウオ
ーキングVブロツク71でクランクシヤフト1の
ジヤーナルJ2とJ4で支持できるように形成、配置
されている。
ウオーキングVブロツク71は、前記各ステー
シヨン間を三つに区分するような間隔で配置され
ている。そして、ウオーキングビーム70が始動
する前には、第1図に図示しない第2番目のウオ
ーキングVブロツク712が第1のステーシヨン
100の中央にあるようにウオーキングビーム7
0が配設されている。シリンダ81の一端には、
ウオーキングビーム70のほぼ中央下部に固定し
たブロツク80が、他端には、ウオーキングビー
ム70に固定されたスライドブロツク83に、ス
ライドブロツク83が摺動自在であるよう挿入さ
れたロツド82が接続されている。ロツド82の
両端には、ウオーキングビーム70を昇降させる
シリンダ84が接続されている。そして、シリン
ダ84は、台板103に取り付けられる。なお、
第3のステーシヨン300と第4のステーシヨン
400間に設けたロツド82にはシリンダ81は
設けられていない。
各ステーシヨン100,200,300,40
0においては、台板103に、1対のラツク8
8,89が対向するように垂直に取り付けられて
おり、ラツク88および89の上端には、それぞ
れ、クランクシヤフト1を、チヤツク62と軸端
支持装置61の中心線aのレベルまで持ち上げる
クランクシヤフト1の位置決め・支持用Vブロツ
ク72および73が設けられている。位置決め・
支持用Vブロツク7は、二股状に形成されてお
り、ジヤーナルJ1を支持できるように形成されて
いるVブロツク721と、ピンP1を支持できる
ように形成されVブロツク721より高く、且つ
Vブロツク721に並設されたVブロツク722
とを備えている。Vブロツク73はジヤーナルJ5
を支持できるように形成されている。そして、位
置決め・支持用Vブロツク72と73とは連結部
材74で連結されている。ラツク88と89は駆
動軸を90゜変換できるギヤボツクス87を介して
ラツク86に接続されており、ラツク86の一端
にはシリンダ85が接続されている。
4台のチヤツク62の共通台板上に設けた固定
ビーム66の上には、および、4台の軸端支持装
置61の共通台板上に設けた固定ビーム65上に
は、それぞれ、ウオーキングVブロツク71と同
間隔に12個の固定Vブロツク75(751〜75
12)が設けられており、固定ビーム65上の各固
定Vブロツク75は、固定ビーム66上の各固定
Vブロツク75と対向するように配設されてい
る。そして、対向する1対の固定Vブロツク75
によつて、クランクシヤフト1の軸端部材Gの先
端部分G1とフランジFとが支持できるように固
定Vブロツク75が形成、配置されている。但
し、1対の一番目の固定Vブロツク751のみは、
これら1対の固定Vブロツク751でクランクシ
ヤフト1のジヤーナルJ1、ピンP1,P4、ジヤーナ
ルJ5を支持できるように、位置決め・支持用Vブ
ロツク72のVブロツク721と同様な二股状に
形成されている。
なお、第1のステーシヨン100においては、
チヤツク62と軸端支持装置61の中心線aを通
る垂直面内に、加熱コイル111,112、固定V
ブロツク75および位置決め・支持用Vブロツク
72,73のそれぞれの中心があるようにこれら
加熱コイルとVブロツクが配設されており、第
2、第3および第4のステーシヨン200,30
0,400においても同様である。
次ぎに、本実施例の装置によつてクランクシヤ
フト1の両端のジヤーナルJ1,J5と両端のピン
P1,P4の焼入れ、焼戻しを行う方法について説
明する。
まず、クランクシヤフト1を手作業によつて1
番目の固定Vブロツク751に載置する。即ち、
ジヤーナルJ1とピンP1を固定ビーム65上の1番
目の固定Vブロツク751に、ピンP4とジヤーナ
ルJ5を固定ビーム65上の1番目の固定Vブロツ
ク751に、それぞれ、載置する。この時、クラ
ンクシヤフト1はピンP1とP4のトツプ側が上方
にあるように固定Vブロツク751によつて支持
されている。
次ぎに、シリンダ84を動作させてウオーキン
グビーム70を上昇させ、1番目のウオーキング
Vブロツク711でジヤーナルJ2とJ4とを支持し、
この状態でシリンダ81を動作させてウオーキン
グビーム70を矢印Aの方向に1ステツプ(ウオ
ーキングVブロツク71の間隔と同じ距離)前進
させて後、シリンダ84を動作させてウオーキン
グビーム70を降下させ、ジヤーナルJ1とピンP1
を第1のステーシヨン100の位置決め・支持用
Vブロツク72のVブロツク721と722でそ
れぞれ支持し、ジヤーナルJ5を第1のステーシヨ
ン100の位置決め・支持用Vブロツク73で支
持する。
この後、シリンダ81を動作させてウオーキン
グビーム70を矢印Bの方向へ1ステツプ後進さ
せて最初の位置に戻してから、1番目の固定Vブ
ロツク751に2番目のクランクシヤフトを載置
する。同時に、シリンダ85を動作させて、ラツ
ク86を動作させて、ラツク86、ギヤボツクス
87およびラツク88を介して位置決め・支持用
Vブロツク72,73を上昇させてクランクシヤ
フト1の回転軸2がチヤツク62と軸端支持装置
61との中心線aの高さにくるようにクランクシ
ヤフト1を位置させる。この状態でチヤツク移動
用シリンダ64と軸端支持装置移動用シリンダ6
3とを動作させてチヤツク62と軸端支持装置6
1でクランクシヤフト1の両端を支持できるよう
に配設後、チヤツク62でフランジFを把持し、
また、軸端支持装置61の図示しないセンターピ
ンで軸端部材Gの先端部分G1の端面の中心を押
圧支持する。そして、モータ67を回転してクラ
ンクシヤフト1を回転させる。
次いで、第1のステーシヨン100の加熱コイ
ル昇降用モータ53を動作させて加熱コイル11
,112を降下し、加熱コイル111,112をそ
れぞれジヤーナルJ1,J5に載置後、加熱コイル1
1,112に所定の時間高周波電流を通電してジ
ヤーナルJ1,J5を加熱してから、図示しないジヤ
ケツトからジヤーナルJ1,J5に焼入れ用冷却液を
噴射してジヤーナルJ1,J5を片R焼入れする。
この後、シリンダ88を動作させて位置決め・
支持用Vブロツク72のVブロツク721,72
2および位置決め・支持用Vブロツク73で、そ
れぞれ、ジヤーナルJ1、ピンP1およびジヤーナル
J5を支持してからシリンダ88を降下させて固定
Vブロツク752によつて軸端部材Gの先端部分
G1とフランジFとを支持させる。次ぎに、ウオ
ーキングビーム70を上昇させてクランクシヤフ
ト1のジヤーナルJ2とJ4を支持してから、ウオー
キングビーム70を1ステツプ前進後降下させて
クランクシヤフト1の軸端部材Gの先端部分G1
とフランジFとを固定Vブロツク753上上に載
置する。この時、2番目のクランクシヤフトの軸
端部材Gの先端部分G1とジヤーナルJ5とは、固
定Vブロツク752によつて支持されている。
上記のような動作を繰り返してクランクシヤフ
ト1は第2のステーシヨン200に至る。第2の
ステーシヨン200では、位置決め・支持用Vブ
ロツク72、チヤツク62、軸端支持装置61、
チヤツク移動用シリンダ64、軸端支持装置移動
用シリンダ63が第1のステーシヨン100と同
様に動作してピンP1,P4がR焼入れされる。第
3のステーシヨン300では第1、第2のステー
シヨン100,200と類似の動作要領でジヤー
ナルJ1,J5が焼戻しをされ、第4のステーシヨン
400ではピンP1,P4が第3のステーシヨン3
00と同様に焼戻しをされる。そして、ウオーキ
ングビーム70が最初の位置に戻るごとに、一番
目の固定Vブロツク751に次ぎ次ぎに新しいク
ランクシヤフトを手作業によつて載置してゆけ
ば、その後は、各クランクシヤフトのジヤーナル
J1,J5とピンP1,P4の自動焼入れと自動焼戻しが
行われる。従つて、焼戻しの手間を大幅に少なく
することができる。
なお、本実施例において、ピンP1,P4を同時
に焼入れする場合、および、ジヤーナルJ1,J5
同時に焼入れする場合には、共に、高周波電流の
周波数は約30kHz、所要電力(高周波加熱装置へ
の入力電力)は160kW、加熱時間は12secであつ
た。ジヤーナルJ1,J5を同時に焼戻しする場合に
は、高周波電流の周波数は約10kHz、所要電力は
32kW、加熱時間は25secであり、また、ピンP1
P4を焼戻しする場合には、高周波電流の周波数
は約10kHz、所要電力は40kW、加熱時間は25sec
であつた。
そして、鋼種S45C相当品を使用したときの焼
入硬度はHv700、焼戻し硬度は円柱部分91で
Hv650、R部分92およびフイレツト部分93で
Hv680であつた。
<発明の効果> 以上説明したように本発明のクランクシヤフト
の高周波焼入れ・焼戻し方法は、一連の第1乃至
第4のステーシヨンを設け、第1、第2、第3お
よび第4のステーシヨンで、それぞれ、両端のジ
ヤーナルのR焼入れ、両端のピンのR焼入れ、両
端のジヤーナルの焼戻しおよび両端のピンの焼戻
しを行うので、従来の焼戻しの方法と装置に比べ
て焼戻しの手間がすくなく、また、焼戻しの後工
程との整合のとれた焼戻し作業を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第4図は本発明の一実施例を説明する
ための図面であつて、第1図は高周波焼入れ・焼
戻し装置の縦断面説明図、第2図は正面説明図、
第3図は本実施例で焼入れ・焼戻しを行うクラン
クシヤフトの一例の側面図、第4図は第3図に示
したクランクシヤフトの一部拡大断面図である。 1……クランクシヤフト、111,112,12
,122……加熱コイル、131,132,141
142……フラツト加熱コイル、91……円柱部
分、92……R部分、93……フイレツト部分、
96,97……硬化層、100……第1のステー
シヨン、200……第2のステーシヨン、300
……第3のステーシヨン、400……第4のステ
ーシヨン、C1〜C8……カウンターウエイト、J1
J5……ジヤーナル、P1〜P4……ピン。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ジヤーナルとピンとがカウンターウエイトを
    介して交互に配置されているクランクシヤフトの
    両端部のジヤーナルと両端部のピンとを連続して
    高周波焼入れ・焼戻しする方法であつて、一連の
    第1、第2、第3および第4のステーシヨンを設
    け、第1のステーシヨンで両端部のジヤーナルを
    同時にR焼入れした後、第2のステーシヨンで両
    端のピンを同時にR焼入れし、次いで、第3のス
    テーシヨンで両端のジヤーナルをフラツト加熱コ
    イルで加熱して焼戻しをしてから、第4のステー
    シヨンで両端のピンをフラツト加熱コイルで加熱
    して焼戻しを行い、且つ、前記R焼入れは、ジヤ
    ーナル或いはピンの円柱部分と、円柱部分に続く
    R部分と、R部分に続き円柱部分に直交するフイ
    レツト部分とにわたつて連続した硬化層を形成す
    る焼入れであり、また、前記フラツト加熱コイル
    は、ジヤーナル或いはピンの円柱部分を高周波加
    熱するコイルであつて、R部分とフイレツト部分
    との焼戻しは円柱部分を加熱源とする熱伝導のみ
    を利用するようにしたことを特徴とするクランク
    シヤフトの高周波焼入れ・焼戻し方法。
JP2023270A 1990-01-31 1990-01-31 クランクシャフトの高周波焼入れ・焼戻し方法 Granted JPH03226524A (ja)

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