JPH0593925U - 自動車の空調装置用コンデンサの冷却装置 - Google Patents

自動車の空調装置用コンデンサの冷却装置

Info

Publication number
JPH0593925U
JPH0593925U JP3528792U JP3528792U JPH0593925U JP H0593925 U JPH0593925 U JP H0593925U JP 3528792 U JP3528792 U JP 3528792U JP 3528792 U JP3528792 U JP 3528792U JP H0593925 U JPH0593925 U JP H0593925U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
condensed water
condenser
pressure
evaporator
refrigerant
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3528792U
Other languages
English (en)
Inventor
博昭 谷口
賢二 竹岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Climate Systems Corp
Original Assignee
Japan Climate Systems Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Climate Systems Corp filed Critical Japan Climate Systems Corp
Priority to JP3528792U priority Critical patent/JPH0593925U/ja
Publication of JPH0593925U publication Critical patent/JPH0593925U/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 エンジン始動直後であっても急速に車内を冷
房すること。 【構成】 圧力検出手段6は設定圧力よりも高い圧力を
検出して凝縮水供給手段10に信号を発する。凝縮水供
給手段10は散布手段12によって、クーラーユニット
8から排出されて貯溜部9に貯溜された凝縮水をコンデ
ンサ2に散布し、これを冷却する。コンデンサ2の内部
では冷媒が急速に凝縮し、エバポレータ4内を通過する
冷媒量が多くなる。そして、この冷媒は気化する際に周
囲から熱を奪うことにより、エバポエータ4を通過する
空気を急速に冷却する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、自動車の空調装置用コンデンサの冷却装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術および考案が解決しようとする課題】
従来、自動車用空調装置では、コンプレッサ,コンデンサ,エキスパションバ ルブおよびエバポレータにより冷凍サイクルが形成されている。この冷凍サイク ルでは、コンプレッサから吐出した冷媒は、エンジンルームの前方部に配設され たコンデンサで凝縮され、エキスパンションバルブで減圧され、クーラーユニッ ト内に配設されたエバポレータで、このエバポレータを通過する空気と熱交換さ れることによって気化した後、コンプレッサに吸い込まれて循環する。 一方、エバポレータを通過して冷媒と熱交換されて冷却,除湿された空気は、 ヒータコアにより所定温度まで加熱されて車内に送風される。また、空気中に含 まれる水蒸気は前記エバポレータで凝縮水となってクーラーユニットの底から車 外に排出される。
【0003】 しかし、前記自動車用空調装置では、コンデンサを空冷しているので、例えば 、炎天下に駐車した場合には、コンデンサを起動してから車内温度が十分下がる までの間コンデンサ内部の冷媒は高温となっており、その温度を下げることは容 易でない。このため、コンデンサ内を流動する冷媒は凝縮しきらず、高圧状態と なる。そして、エバポレータ内を流動する冷媒量が少なくなって、冷房性能が悪 くなり、車内を急速に冷房することは困難である。 本考案は前記問題点に鑑み、エンジン始動直後であっても急速に車内を冷房す ることができる自動車用空調装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案は前記目的を達成するため、コンプレッサおよびエバポレータとともに 冷凍サイクルを構成するコンデンサの冷却装置において、エバポレータから排出 される凝縮水を貯溜する貯溜部と、前記凝縮水をコンデンサの前面に散布する散 布手段と、冷凍サイクルの高圧側の圧力を検出する圧力検出手段と、該圧力検出 手段による検出圧力が設定圧力よりも大きい場合に、前記散布手段に凝縮水を供 給する凝縮水供給手段とを備えたものである。
【0005】
【作用】
本考案では、圧力検出手段によって設定圧力よりも高い圧力が検出されると、 凝縮水供給手段に駆動信号を発する。凝縮水供給手段は前記駆動信号に基づいて 貯溜部内の凝縮水を散布手段に供給する。散布手段は供給された凝縮水をコンデ ンサに散布して冷却する。これにより、コンデンサ内を流動する冷媒の凝縮量は 増加し、冷媒の圧力が低くなる。そして、エバポレータ内には、凝縮した冷媒が 流動し、エバポレータを通過する空気を急速に冷却して気化する。
【0006】
【実施例】
次に、本考案の実施例について添付図面に従って説明する。 (第1実施例) 図1は自動車用空調装置の概略図を示し、1はコンプレッサ、2はコンデンサ 、3はエキスパンションバルブ、4はエバポレータであり、これらにより冷媒が 循環する冷凍サイクルが形成されている。
【0007】 コンデンサ2とエキスパンションバルブ3とを結ぶ高圧側配管5の途中には圧 力スイッチ6が設けられている。圧力スイッチ6は冷媒の高圧側圧力を検出し、 この圧力が設定圧力よりも大きい場合に、下記する電動ポンプ10に駆動信号を 発するようになっている。ただし、この圧力スイッチ6を設ける位置は低圧側配 管7の途中でもよい。
【0008】 前記エキスパンションバルブ3およびエバポレータ4はクーラーユニット8内 に収容されている。クーラーユニット8の下方にはエバポレータ4で発生した凝 縮水を貯溜するタンク9が設けられ、このタンク9には電動ポンプ10が取り付 けられている。
【0009】 前記電動ポンプ10は、前記圧力スイッチ6からの駆動信号に基づいて駆動す るようになっている。この電動ポンプ10からは、前記コンデンサ2の前方部に チューブ11が延設されている。そして、チューブ11の先端には散布手段であ るノズル12が形成されている。
【0010】 次に、前記構成の自動車用空調装置において、例えば、炎天下に駐車した状態 からエンジンを始動して車内を冷房する場合について図3を参照して説明する。 図3の(a)〜(d)は、高圧側圧力等の各パラメータの変化を示すものである 。図中、実線は前記第1実施例の冷却装置を使用した場合の変化を示し、点線は その比較例で、エバポレータ4で発生した凝縮水をその都度コンデンサ2に散布 した場合の変化を示す。
【0011】 エンジン始動直後では、コンプレッサ1が駆動してコンデンサ2に冷媒が供給 されるが、コンデンサ2は炎天下で高温となっているので、内部を通過する冷媒 の凝縮量が少ない。つまり、冷媒の体積が減少しないため、始動時の冷凍サイク ルの高圧側圧力は通常よりも高くなる(図3(a)参照)。
【0012】 比較例のものでは、エバポレータ4を通過する空気中の水蒸気を凝縮させてコ ンデンサ2に散布する。このため、エンジン始動直後のエバポレータ2内を流動 する冷媒量が少ない状態では凝縮水は殆ど発生せず、図3(b)中点線で示すよ うに凝縮水散布量は僅かである。したがって、高圧側圧力は図3(a)中点線で 示すように緩やかにしか低下せず、エバポレータ4の冷房能力もこれに比例した ものとなる。この結果、車内温度は図3(c)に示すように徐々にしか下がらず 、急速に冷房するという要求には応えることができない。
【0013】 一方、前記第1実施例のものでは、圧力スイッチ6が高圧側圧力(例えば、2 0kg/cm2G)を検出し、この検出圧力が設定圧力(例えば、15kg/cm2G)より も高い場合に電動ポンプ10を駆動してタンク9内に貯溜された凝縮水をチュー ブ11を介してノズル12からコンデンサ2の前面に散布する。
【0014】 散布された凝縮水は、コンデンサ2の表面で蒸発し、そのときの潜熱でコンデ ンサ2を冷却して冷媒を凝縮させる。これにより、高圧側圧力は図3(a)の実 線に示すように急速に低下し、エバポレータ4内を流動する冷媒量が多くなるの で、エバポレータ4の冷房能力が向上して、図3(c)の実線に示すように、車 内温度が急速に低下する。
【0015】 そして、高圧側圧力が設定圧力以下になると、圧力スイッチ3は電動ポンプ1 0に停止信号を出力し、散布が中止する(t1)。そして、図3(b),(d) に示すように、タンク9内の凝縮水の減少を補いつつ、再び設定値を越えた時点 で(t2)、前述のように電動ポンプ10を駆動して散布を繰り返す。
【0016】 このように、前記第1実施例係る冷却装置を使用すれば、急速に冷房したいが コンデンサ2の温度が高くて冷媒の凝縮量が少ない場合、つまり、圧力スイッチ 6によって検出される圧力が設定圧力を越える場合にのみ、タンク9内に貯溜し た凝縮水をコンデンサ2に散布することができるので、比較例に比べてコンデン サ2を効果的に冷却することが可能となり、炎天下に駐車した車のエンジン始動 直後であっても車内への吹出温度を急激に下げることができる。
【0017】 (第2実施例) 第2実施例は、図2に示すように、前記第1実施例とほぼ同様な冷凍サイクル を有するので、以下異なる点について説明する。 すなわち、前記電動ポンプ10の代わりに電磁開閉弁13が設けられている。 そして、この電磁開閉弁13から延設されたチューブ14の先端には、タンク9 とほぼ同じ高さに水受け皿15が設けられており、電磁開閉弁13を開放するこ とにより両者の水面高さが同一となる。また、コンデンサ2の前方には、モータ 16によって回転するファン17が設けられ、このファン17の回転軸18には 円盤状のリング19が固定されている。リング19は、水受け皿15に上昇して きた凝縮水に浸るように配設されている。
【0018】 この第2実施例では、圧力スイッチ6は検出圧力が設定圧力よりも大きくなっ た場合に、前記電磁開閉弁13を開放する。この結果、タンク9より水受け皿1 5に凝縮水が流動し、リング19およびファン17を介して凝縮水が散布されて コンデンサ2が冷却される。そして、検出圧力が設定圧力以下となれば、圧力ス イッチ6が電磁開閉弁13を閉塞するので、凝縮水の散布が中止される。その後 、前記第1実施例と同様に検出圧力の大きさに応じて凝縮水の散布が繰り返され 、吹出温度が急速に低下する。 なお、前記実施例では、タンク9には、クーラーユニット8から排出される凝 縮水を貯溜するようにしたが、頻繁に屋外駐車と短時間走行を繰り返すユーザー のために、予め水道水等を貯溜しておくことも可能である。
【0019】
【考案の効果】
以上の説明から明らかなように、本考案に係る自動車用空調装置によれば、冷 凍サイクルの高圧側圧力が設定圧力を越えた場合に、貯溜部に貯溜された凝縮水 を散布してコンデンサを冷却するようにしているので、冷房性能が向上し、エン ジン始動時に急速に冷房したい場合であっても即座に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例に係る自動車用空調装置のコンデ
ンサ冷却機構を示す概略図である。
【図2】 第2実施例に係る自動車用空調装置のコンデ
ンサ冷却機構を示す概略図である。
【図3】 検出圧力値、凝縮水散布量、車内温度および
貯溜部の凝縮水残量の変化を示すグラフである。
【符号の説明】
2…コンデンサ、4…エバポレータ、6…圧力スイッチ
(圧力検出手段)、8…クーラーユニット、9…タンク
(貯溜部)、10…電動ポンプ、13…電磁開閉弁(以
上、凝縮水供給手段)、12…ノズル、15…水受け
皿、17…ファン、19…リング(以上、散布手段)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンプレッサおよびエバポレータととも
    に冷凍サイクルを構成するコンデンサの冷却装置におい
    て、エバポレータから排出される凝縮水を貯溜する貯溜
    部と、前記凝縮水をコンデンサの前面に散布する散布手
    段と、冷凍サイクルの高圧側の圧力を検出する圧力検出
    手段と、該圧力検出手段による検出圧力が設定圧力より
    も大きい場合に、前記散布手段に凝縮水を供給する凝縮
    水供給手段とを備えたことを特徴とする自動車の空調装
    置用コンデンサの冷却装置。
JP3528792U 1992-05-27 1992-05-27 自動車の空調装置用コンデンサの冷却装置 Pending JPH0593925U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3528792U JPH0593925U (ja) 1992-05-27 1992-05-27 自動車の空調装置用コンデンサの冷却装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3528792U JPH0593925U (ja) 1992-05-27 1992-05-27 自動車の空調装置用コンデンサの冷却装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0593925U true JPH0593925U (ja) 1993-12-21

Family

ID=12437561

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3528792U Pending JPH0593925U (ja) 1992-05-27 1992-05-27 自動車の空調装置用コンデンサの冷却装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0593925U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011500446A (ja) * 2007-10-30 2011-01-06 ワールプール,ソシエダッド アノニマ 乗物キャビン用空調システム及び該システムを含むモジュール

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011500446A (ja) * 2007-10-30 2011-01-06 ワールプール,ソシエダッド アノニマ 乗物キャビン用空調システム及び該システムを含むモジュール

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4281564B2 (ja) 車両用空調装置
JP3538845B2 (ja) 自動車用空調装置
JP2001027455A (ja) ヒートポンプ式空調装置
JP2677966B2 (ja) 車両用ヒートポンプ式空気調和装置
JP4211186B2 (ja) 車両用ヒートポンプ装置
JP2006199247A (ja) 車両用空調装置
AU3840600A (en) Heat pump type air conditioner for vehicle
JPH0593925U (ja) 自動車の空調装置用コンデンサの冷却装置
WO2018173544A1 (ja) 空気調和装置
JPH09267629A (ja) カーエアコン
US4246760A (en) Non-reverse hot gas defrost system
JP3896836B2 (ja) 車両用空調装置
JPH05286350A (ja) 電気自動車用空調装置
US20220402330A1 (en) Method for controlling an air-flow thermal conditioning unit
KR20110117459A (ko) 차량용 공조 시스템
JPH1068562A (ja) 冷凍装置用レシーバ及び車両用空気調和装置
JP3893718B2 (ja) 空調装置
JPH085850Y2 (ja) 自動車用空気調和装置
JP3654310B2 (ja) 車両用空気調和装置
JP2004028460A (ja) 蒸気圧縮式冷凍機
JPH0256711U (ja)
JP3424385B2 (ja) 吸着式冷凍装置及び吸着式空調装置
JPH08207547A (ja) 自動車用冷房装置
JPS6328388Y2 (ja)
JP2604867Y2 (ja) 車両用空調装置のコンプレッサ保護制御装置