JPH0593904A - パネルヒーター及びそれを用いた液晶表示装置 - Google Patents
パネルヒーター及びそれを用いた液晶表示装置Info
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- JPH0593904A JPH0593904A JP27889191A JP27889191A JPH0593904A JP H0593904 A JPH0593904 A JP H0593904A JP 27889191 A JP27889191 A JP 27889191A JP 27889191 A JP27889191 A JP 27889191A JP H0593904 A JPH0593904 A JP H0593904A
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- electrodes
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- temperature
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 十分な発熱量、任意の温度分布付け及び全体
の均一発熱を可能とする。 【構成】 基板1の表裏に各々発熱用電極2を所望のパ
ターンで形成する。 【効果】 表裏いずれか又は両面の発熱用電極2へ切り
換えて電圧を印加することで種々の発熱状態が得られ
る。
の均一発熱を可能とする。 【構成】 基板1の表裏に各々発熱用電極2を所望のパ
ターンで形成する。 【効果】 表裏いずれか又は両面の発熱用電極2へ切り
換えて電圧を印加することで種々の発熱状態が得られ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パネルヒーターとパネ
ルヒーター付き液晶表示装置に関し、特に発熱量を大き
くすると共に液晶パネル上の温度分布を補正するための
パネルヒーターと、そのパネルヒーターを有する液晶表
示装置に関するものである。
ルヒーター付き液晶表示装置に関し、特に発熱量を大き
くすると共に液晶パネル上の温度分布を補正するための
パネルヒーターと、そのパネルヒーターを有する液晶表
示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、液晶表示装置においては、液晶の
特性上、環境温度が液晶の応答速度や必要駆動電圧等に
与える影響が大きく巾広い温度領域において安定した表
示品位で表示を行なう事は困難であった。特に、強誘電
性液晶を使用した液晶表示装置においては、環境温度の
影響は通常のTN液晶表示装置等よりも大きく、表示品
質を高める上で大きな問題となっている。
特性上、環境温度が液晶の応答速度や必要駆動電圧等に
与える影響が大きく巾広い温度領域において安定した表
示品位で表示を行なう事は困難であった。特に、強誘電
性液晶を使用した液晶表示装置においては、環境温度の
影響は通常のTN液晶表示装置等よりも大きく、表示品
質を高める上で大きな問題となっている。
【0003】強誘電性液晶はその液晶材料の特性から、 液晶材料のスイッチングの閾値が温度とともに大きく
変化する。
変化する。
【0004】液晶材料の応答速度が低温になるほど遅
くなる。
くなる。
【0005】液晶材料の構造が温度によって異なり、
カイラルスメクチック相において層構造をとり強誘電性
を有するが、低温では結晶化してしまい配向状態が乱れ
て表示に適さなくなる。 等の問題を有している。
カイラルスメクチック相において層構造をとり強誘電性
を有するが、低温では結晶化してしまい配向状態が乱れ
て表示に適さなくなる。 等の問題を有している。
【0006】この問題を解決するため、液晶パネルの透
明基板に直接透明導電膜の電極を設けて通電し、ヒータ
ーとして使用したり、透明パネルヒーターを用いて、外
部の環境温度に関係なく、液晶パネルの温度を一定に保
ち、駆動条件を最も良好な表示品位が得られる様に一定
に保つ方法が試みられている。
明基板に直接透明導電膜の電極を設けて通電し、ヒータ
ーとして使用したり、透明パネルヒーターを用いて、外
部の環境温度に関係なく、液晶パネルの温度を一定に保
ち、駆動条件を最も良好な表示品位が得られる様に一定
に保つ方法が試みられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の液晶表示装置においては、透明パネルヒーターをそ
れ単体での温度分布が均一になる様に作成しても、環境
温度の影響や、バックライト及び液晶パネルそのものの
駆動による発熱の温度分布があり、特に低温域において
は左右辺部分や下辺部分の温度低下が見られる場合があ
り、実際に表示している時の温度分布が必ずしも均一に
ならず、常に一定の温度のもとで一定の駆動条件での良
好な表示品位を保つことが困難であった。
来の液晶表示装置においては、透明パネルヒーターをそ
れ単体での温度分布が均一になる様に作成しても、環境
温度の影響や、バックライト及び液晶パネルそのものの
駆動による発熱の温度分布があり、特に低温域において
は左右辺部分や下辺部分の温度低下が見られる場合があ
り、実際に表示している時の温度分布が必ずしも均一に
ならず、常に一定の温度のもとで一定の駆動条件での良
好な表示品位を保つことが困難であった。
【0008】また、安全性向上のために、透明パネルヒ
ーターへの印加電圧を低くすると、透明パネルヒーター
の消費電力が小さくなり発熱量が減少するため、環境温
度が例えば5℃の様な低温時に、望みの温度まで温度が
上がらなくなる等の問題があった。
ーターへの印加電圧を低くすると、透明パネルヒーター
の消費電力が小さくなり発熱量が減少するため、環境温
度が例えば5℃の様な低温時に、望みの温度まで温度が
上がらなくなる等の問題があった。
【0009】一方、前述の再配向を透明パネルヒーター
で行おうとすると、色々な問題点がある。例えば通常に
液晶表示装置を表示して使用している場合は、下側が温
度低下するので下側のみヒーターで加熱すれば良いが、
再配向を行う時はヒーターのみの温度分布でパネル上の
温度分布が決まるため下側の温度が上昇するような透明
パネルヒーターでは均一な再配向を行う事ができない。
で行おうとすると、色々な問題点がある。例えば通常に
液晶表示装置を表示して使用している場合は、下側が温
度低下するので下側のみヒーターで加熱すれば良いが、
再配向を行う時はヒーターのみの温度分布でパネル上の
温度分布が決まるため下側の温度が上昇するような透明
パネルヒーターでは均一な再配向を行う事ができない。
【0010】
【課題を解決するための手段及び作用】請求項1の発明
においては、パネルヒーターの基板の両面に、導電膜か
ら成る発熱用電極と、発熱用電極の両端に電圧印加用電
極を形成することにより、パネルヒーターの発熱量を増
加させると共に、両面の発熱用電極パターンを異なった
形状に形成することにより、液晶パネル上の温度分布を
補正することを容易にし、かつ液晶表示装置の通常使用
時と再配向時とにそれぞれ必要な異なった温度分布を持
ったパネルヒーターを得ることを可能にしているもので
ある。
においては、パネルヒーターの基板の両面に、導電膜か
ら成る発熱用電極と、発熱用電極の両端に電圧印加用電
極を形成することにより、パネルヒーターの発熱量を増
加させると共に、両面の発熱用電極パターンを異なった
形状に形成することにより、液晶パネル上の温度分布を
補正することを容易にし、かつ液晶表示装置の通常使用
時と再配向時とにそれぞれ必要な異なった温度分布を持
ったパネルヒーターを得ることを可能にしているもので
ある。
【0011】請求項3の発明においては、パネルヒータ
ーの基板の少なくとも片面に、2組以上の導電膜から成
る発熱用電極群と、発熱用電極の両端に電圧印加用電極
を形成し、通常に液晶表示装置を表示して使用する場合
には、前記発熱用電極群の内少なくとも一つに通電して
通常使用時の液晶パネル上の温度分布を補正することを
容易にし、かつ再配向時にはそれぞれの発熱用電極群す
べてに通電して再配向に最適な温度分布を持ったパネル
ヒーターを得ることを可能にしているものである。
ーの基板の少なくとも片面に、2組以上の導電膜から成
る発熱用電極群と、発熱用電極の両端に電圧印加用電極
を形成し、通常に液晶表示装置を表示して使用する場合
には、前記発熱用電極群の内少なくとも一つに通電して
通常使用時の液晶パネル上の温度分布を補正することを
容易にし、かつ再配向時にはそれぞれの発熱用電極群す
べてに通電して再配向に最適な温度分布を持ったパネル
ヒーターを得ることを可能にしているものである。
【0012】請求項5の発明においては、液晶パネルを
液晶表示装置の筐体内に納めて表示した時に、バックラ
イトや液晶パネル自体の駆動による発熱およびその他の
発熱源の影響により生じる液晶パネル上の温度分布を概
略補正して打ち消す様な温度分布を持つ様にパネルヒー
ターを作成し、前記液晶パネルと概略平行に設けること
により、液晶パネル上の温度分布を補正して均一に近い
温度分布とし、常に最良の表示品位が得られる様にする
ことを可能にしているものである。
液晶表示装置の筐体内に納めて表示した時に、バックラ
イトや液晶パネル自体の駆動による発熱およびその他の
発熱源の影響により生じる液晶パネル上の温度分布を概
略補正して打ち消す様な温度分布を持つ様にパネルヒー
ターを作成し、前記液晶パネルと概略平行に設けること
により、液晶パネル上の温度分布を補正して均一に近い
温度分布とし、常に最良の表示品位が得られる様にする
ことを可能にしているものである。
【0013】尚、いずれの発明においても、パネルヒー
ターの基板は絶縁性で、透明であることが好ましく、発
熱用電極も透明であることが好ましい。また、請求項1
の発明において、基板表裏の発熱用電極パターンを変え
る場合、請求項5の発明の実施例で説明するような電極
パターン変化を採用することができ、請求項1の発明に
おける発熱用電極を請求項3の発明のように複数の群に
分けることもできる。
ターの基板は絶縁性で、透明であることが好ましく、発
熱用電極も透明であることが好ましい。また、請求項1
の発明において、基板表裏の発熱用電極パターンを変え
る場合、請求項5の発明の実施例で説明するような電極
パターン変化を採用することができ、請求項1の発明に
おける発熱用電極を請求項3の発明のように複数の群に
分けることもできる。
【0014】更には、請求項5の発明におけるパネルヒ
ーターとして、請求項1や3のパネルヒーターを適用す
ることもできる。
ーターとして、請求項1や3のパネルヒーターを適用す
ることもできる。
【0015】
実施例1 請求項1の発明の一実施例を図1で説明する。
【0016】図1において絶縁性透明材料よりなる基板
1の両面に発熱用電極2のパターンが形成されており、
その上下辺部分には電圧印加用電極3が形成されてい
る。
1の両面に発熱用電極2のパターンが形成されており、
その上下辺部分には電圧印加用電極3が形成されてい
る。
【0017】このパネルヒーターの具体的作成方法は以
下に示す。まず、320×300×t1.1mmのガラ
ス板(例:米コーニング社製#7059)を基板1と
し、この両面に、スパッタリング法によりITO(イン
ジウム−ティン−オキサイド)を100nm成膜し、シ
ート抵抗値約20Ω/□のITO膜を得た。その後、一
般的なフォトリソグラフィー技術により、両面に線間ピ
ッチ250μm、線幅140μmの発熱用電極2のパタ
ーンを形成した。さらにその上下辺部分に、電圧印加用
電極3の抵抗値を、発熱用電極2に比べて充分に低くす
るために、厚さ35μmの銅箔に50μmの粘着剤を塗
布した幅3mmの銅箔テープを、発熱用電極2の上下端
部近くに貼り付け、その上からAgペーストを幅6m
m、厚さ0.1mmで発熱用電極2に接して印刷し、電
圧印加用電極3を形成した。
下に示す。まず、320×300×t1.1mmのガラ
ス板(例:米コーニング社製#7059)を基板1と
し、この両面に、スパッタリング法によりITO(イン
ジウム−ティン−オキサイド)を100nm成膜し、シ
ート抵抗値約20Ω/□のITO膜を得た。その後、一
般的なフォトリソグラフィー技術により、両面に線間ピ
ッチ250μm、線幅140μmの発熱用電極2のパタ
ーンを形成した。さらにその上下辺部分に、電圧印加用
電極3の抵抗値を、発熱用電極2に比べて充分に低くす
るために、厚さ35μmの銅箔に50μmの粘着剤を塗
布した幅3mmの銅箔テープを、発熱用電極2の上下端
部近くに貼り付け、その上からAgペーストを幅6m
m、厚さ0.1mmで発熱用電極2に接して印刷し、電
圧印加用電極3を形成した。
【0018】この両面に発熱用電極2のパターンを形成
したパネルヒーターに通電して発熱量を測定したとこ
ろ、従来の片面のみに発熱用電極2を形成したパネルヒ
ーターと比較して、2倍近い発熱量を得る事が出来た。
したパネルヒーターに通電して発熱量を測定したとこ
ろ、従来の片面のみに発熱用電極2を形成したパネルヒ
ーターと比較して、2倍近い発熱量を得る事が出来た。
【0019】実施例2 図2は請求項1の発明による他の実施例として、温度補
正用に両面に異なるパターンで発熱用電極2を形成した
パネルヒーターを示す。図2において、基板1の片面に
は全面に縦ストライプの発熱用電極2のパターンが形成
されており、もう片面には下側1/2の部分のみに横ス
トライプの発熱用電極2のパターンが形成されている。
正用に両面に異なるパターンで発熱用電極2を形成した
パネルヒーターを示す。図2において、基板1の片面に
は全面に縦ストライプの発熱用電極2のパターンが形成
されており、もう片面には下側1/2の部分のみに横ス
トライプの発熱用電極2のパターンが形成されている。
【0020】このパネルヒーターを液晶表示装置の液晶
パネルの加熱用として用いる時は、通常垂直に近い状態
で用いるため、ユニット内のヒーターやバックライトや
液晶パネル自身からの発熱が空気対流によりユニット内
を上昇し、上側の温度が上昇し下側の温度が低下すると
いう現象に対して、パネルヒーターの下側の発熱量を多
くしており、液晶パネルの温度が50℃になる様ヒータ
ー温度を制御した場合、下側部分の温度が上側に比べ
て、約5℃高くなる様に設計されており、従来の液晶表
示装置においてみられた下側部分の温度低下に対して、
このパネルヒーターを組み込んだ液晶表示装置では、そ
の温度が低い部分の温度補正が出来、良好な表示品位を
得ることが出来た。
パネルの加熱用として用いる時は、通常垂直に近い状態
で用いるため、ユニット内のヒーターやバックライトや
液晶パネル自身からの発熱が空気対流によりユニット内
を上昇し、上側の温度が上昇し下側の温度が低下すると
いう現象に対して、パネルヒーターの下側の発熱量を多
くしており、液晶パネルの温度が50℃になる様ヒータ
ー温度を制御した場合、下側部分の温度が上側に比べ
て、約5℃高くなる様に設計されており、従来の液晶表
示装置においてみられた下側部分の温度低下に対して、
このパネルヒーターを組み込んだ液晶表示装置では、そ
の温度が低い部分の温度補正が出来、良好な表示品位を
得ることが出来た。
【0021】なお、上下の温度補正の温度差は、片面の
横ストライプ部の発熱用電極2の量および発熱用電極2
の幅を変えることにより任意に設定可能である。また、
本実施例では下側の温度が高くなる様な両面上下温度補
正用パターンを示したが、片面の横ストライプ部を上側
にすれば、上側の温度が高くなるような両面上下温度補
正用パターンも作成可能である。また、中央部に横スト
ライプ部を設ければ、中央部の温度が高く、上下の温度
が低くなるような両面上下温度補正用パターンも作成可
能であり、片面の温度補正用の横ストライプ部のパター
ン幅、ストライプ本数、パターン位置等により任意に設
定可能である。
横ストライプ部の発熱用電極2の量および発熱用電極2
の幅を変えることにより任意に設定可能である。また、
本実施例では下側の温度が高くなる様な両面上下温度補
正用パターンを示したが、片面の横ストライプ部を上側
にすれば、上側の温度が高くなるような両面上下温度補
正用パターンも作成可能である。また、中央部に横スト
ライプ部を設ければ、中央部の温度が高く、上下の温度
が低くなるような両面上下温度補正用パターンも作成可
能であり、片面の温度補正用の横ストライプ部のパター
ン幅、ストライプ本数、パターン位置等により任意に設
定可能である。
【0022】実施例3 図3は請求項1の発明による他の実施例である。
【0023】図3において、基板1の片面には縦ストラ
イプの発熱用電極2のパターンが形成されており、左右
は幅広のパターンで形成されており、その間の縦ストラ
イプ部はそれぞれ幅広部2a、テーパー部2b、幅狭部
2cが形成されている。また他の片面にはその下側1/
2に横ストライプの発熱用電極2のパターンが形成され
ており、下辺側は幅広で、それ以外にはそれぞれ幅広部
2a、テーパー部2b、幅狭部2cが形成されている。
イプの発熱用電極2のパターンが形成されており、左右
は幅広のパターンで形成されており、その間の縦ストラ
イプ部はそれぞれ幅広部2a、テーパー部2b、幅狭部
2cが形成されている。また他の片面にはその下側1/
2に横ストライプの発熱用電極2のパターンが形成され
ており、下辺側は幅広で、それ以外にはそれぞれ幅広部
2a、テーパー部2b、幅狭部2cが形成されている。
【0024】さて前述の様に液晶材料として強誘電性液
晶を用いた液晶表示装置においては、何らかの原因によ
り液晶パネルの配向状態が乱れる事があり、再配向を行
う必要が生じる事がある。このとき、通常使用時と再配
向時とで同一のパネルヒーターを使用しようとすると、
前述の様にそれぞれの場合に必要なパネルヒーターの温
度分布が異なるために、どちらも満足する様な発熱用電
極2のパターンを形成することが困難である。
晶を用いた液晶表示装置においては、何らかの原因によ
り液晶パネルの配向状態が乱れる事があり、再配向を行
う必要が生じる事がある。このとき、通常使用時と再配
向時とで同一のパネルヒーターを使用しようとすると、
前述の様にそれぞれの場合に必要なパネルヒーターの温
度分布が異なるために、どちらも満足する様な発熱用電
極2のパターンを形成することが困難である。
【0025】そこで図3に示す様に、片面に再配向に適
した温度分布を持った発熱用電極2のパターンを形成
し、他の面には通常使用時の温度補正用の発熱用電極2
のパターンを形成し、再配向時と通常使用時で片面ずつ
発熱用電極2を切り替えて使用する様にした。この実施
例のようなパネルヒーターであれば、通常使用時の温度
分布補正と再配向時に最適な温度分布とを任意に形成す
ることができる。
した温度分布を持った発熱用電極2のパターンを形成
し、他の面には通常使用時の温度補正用の発熱用電極2
のパターンを形成し、再配向時と通常使用時で片面ずつ
発熱用電極2を切り替えて使用する様にした。この実施
例のようなパネルヒーターであれば、通常使用時の温度
分布補正と再配向時に最適な温度分布とを任意に形成す
ることができる。
【0026】またこの両面に形成した発熱用電極2のパ
ターンは切り替えて使用するだけではなく、たとえば再
配向時には片面の再配向用発熱用電極2のみ使用し、通
常使用時には他の片面に温度補正用の発熱用電極2のパ
ターンを形成し、両面同時に使用することにより適正な
温度補正を行う様にすることも可能である。
ターンは切り替えて使用するだけではなく、たとえば再
配向時には片面の再配向用発熱用電極2のみ使用し、通
常使用時には他の片面に温度補正用の発熱用電極2のパ
ターンを形成し、両面同時に使用することにより適正な
温度補正を行う様にすることも可能である。
【0027】実施例1〜3のパネルヒーターを液晶表示
装置に組み込む場合、液晶パネルと概略平行な位置にパ
ネルヒーターをシリコン接着剤にて接着し、バックライ
ト、偏光板および駆動用周辺回路基板とともに筐体に納
めればよい。なお、液晶パネルとバックライトの間にパ
ネルヒーターを設置しても、例えば液晶パネルの前面に
設置しても、その効果に変わりはない。
装置に組み込む場合、液晶パネルと概略平行な位置にパ
ネルヒーターをシリコン接着剤にて接着し、バックライ
ト、偏光板および駆動用周辺回路基板とともに筐体に納
めればよい。なお、液晶パネルとバックライトの間にパ
ネルヒーターを設置しても、例えば液晶パネルの前面に
設置しても、その効果に変わりはない。
【0028】実施例4 図4は、請求項3の発明によるパネルヒーターの一実施
例を示す図である。
例を示す図である。
【0029】図4において絶縁性透明材料よりなる基板
1の片面に発熱用電極2のパターンが形成されており、
その左右辺部分には電圧印加用電極3−1,3−2,3
−3が形成されている。
1の片面に発熱用電極2のパターンが形成されており、
その左右辺部分には電圧印加用電極3−1,3−2,3
−3が形成されている。
【0030】このパネルヒーターの具体的作成方法は以
下に示す。まず、320×300×t1.1mmのガラ
ス板(例:米コーニング社製#7059)を基板1と
し、その片面に、スパッタリング法によりITO(イン
ジウム−ティン−オキサイド)を100nm成膜し、シ
ート抵抗値約20Ω/□のITO膜を得た。その後、一
般的なフォトリソグラフィー技術により、片面に線間ピ
ッチ250μm、線幅140μmの発熱用電極2を形成
した。この時発熱用電極2を二つの電極群2−1,2−
2に分けるために、上から約1/4の部分に幅5mmで
発熱用電極2の存在しない部分を形成した。さらに発熱
用電極2の左右辺部分に、電圧印加用電極3−1,3−
2,3−3の抵抗値を、発熱用電極2に比べて充分に低
くするために厚さ35μmの銅箔に50μmの粘着剤を
塗布した幅3mmの銅箔テープを、発熱用電極2の左右
端部近くに貼り付け、その上からAgペーストを幅6m
m、厚さ0.1mmで発熱用電極2に接して印刷し、電
圧印加用電極3−1,3−2,3−3を形成した。この
時左辺側の電圧印加用電極3−1は共通として、右辺側
の電圧印加用電極3−2,3−3は発熱用電極2の群2
−1,2−2毎に形成した。
下に示す。まず、320×300×t1.1mmのガラ
ス板(例:米コーニング社製#7059)を基板1と
し、その片面に、スパッタリング法によりITO(イン
ジウム−ティン−オキサイド)を100nm成膜し、シ
ート抵抗値約20Ω/□のITO膜を得た。その後、一
般的なフォトリソグラフィー技術により、片面に線間ピ
ッチ250μm、線幅140μmの発熱用電極2を形成
した。この時発熱用電極2を二つの電極群2−1,2−
2に分けるために、上から約1/4の部分に幅5mmで
発熱用電極2の存在しない部分を形成した。さらに発熱
用電極2の左右辺部分に、電圧印加用電極3−1,3−
2,3−3の抵抗値を、発熱用電極2に比べて充分に低
くするために厚さ35μmの銅箔に50μmの粘着剤を
塗布した幅3mmの銅箔テープを、発熱用電極2の左右
端部近くに貼り付け、その上からAgペーストを幅6m
m、厚さ0.1mmで発熱用電極2に接して印刷し、電
圧印加用電極3−1,3−2,3−3を形成した。この
時左辺側の電圧印加用電極3−1は共通として、右辺側
の電圧印加用電極3−2,3−3は発熱用電極2の群2
−1,2−2毎に形成した。
【0031】この片面に二つの群2−1,2−2の発熱
用電極2を形成したパネルヒーターは、例えば電圧印加
用電極3−1,3−3間に通電すると群2−2の発熱用
電極2が発熱するため、下側約3/4の温度が上昇す
る。逆に電圧印加用電極3−1,3−2間に通電すると
群2−1の発熱用電極2が発熱するため、上側約1/4
の温度が上昇する。また電圧印加用電極3−2,3−3
を接続して電圧印加用電極3−1と3−2,3−3の間
に通電すればパネルヒーター全面が発熱してほぼ一様に
温度が上昇する。
用電極2を形成したパネルヒーターは、例えば電圧印加
用電極3−1,3−3間に通電すると群2−2の発熱用
電極2が発熱するため、下側約3/4の温度が上昇す
る。逆に電圧印加用電極3−1,3−2間に通電すると
群2−1の発熱用電極2が発熱するため、上側約1/4
の温度が上昇する。また電圧印加用電極3−2,3−3
を接続して電圧印加用電極3−1と3−2,3−3の間
に通電すればパネルヒーター全面が発熱してほぼ一様に
温度が上昇する。
【0032】実施例5 図5は請求項3の発明による他の実施例として、液晶表
示装置の温度補正用に用いるパネルヒーターを示す。図
5において、絶縁性透明材料よりなる基板1の片面に横
ストライプ状の発熱用電極2が形成されている。発熱用
電極2は、上下辺部では幅10mmの幅広パターンで形
成され、その他の部分には線間ピッチ250μm、幅広
部2aの幅が140μm、幅狭部2cの幅が100μm
で、両者間をつなぐテーパー部2bを持った横ストライ
プの発熱用電極2が形成されている。ここで、幅狭部2
c:テーパー部2b:幅広部2aのそれぞれの比率はお
およそ1:2:8で形成した。さらに発熱用電極2を二
つの電極群2−1,2−2に分割するために幅5mmで
発熱用電極2のない部分を上辺側から1/3の位置に形
成した。この発熱用電極2の左右両端に実施例4で前述
の様な方法で電圧印加用電極3−1,3−2,3−3を
形成した。
示装置の温度補正用に用いるパネルヒーターを示す。図
5において、絶縁性透明材料よりなる基板1の片面に横
ストライプ状の発熱用電極2が形成されている。発熱用
電極2は、上下辺部では幅10mmの幅広パターンで形
成され、その他の部分には線間ピッチ250μm、幅広
部2aの幅が140μm、幅狭部2cの幅が100μm
で、両者間をつなぐテーパー部2bを持った横ストライ
プの発熱用電極2が形成されている。ここで、幅狭部2
c:テーパー部2b:幅広部2aのそれぞれの比率はお
およそ1:2:8で形成した。さらに発熱用電極2を二
つの電極群2−1,2−2に分割するために幅5mmで
発熱用電極2のない部分を上辺側から1/3の位置に形
成した。この発熱用電極2の左右両端に実施例4で前述
の様な方法で電圧印加用電極3−1,3−2,3−3を
形成した。
【0033】ここで、このパネルヒーターを液晶表示装
置に組み込むことを考えると、パネルヒーターを液晶パ
ネルにシリコン接着剤等で接着すると、接着した周辺部
分から液晶パネルや筐体部分に熱伝導によりパネルヒー
ターの発熱が伝わり、周辺部の温度が低下してしまう。
置に組み込むことを考えると、パネルヒーターを液晶パ
ネルにシリコン接着剤等で接着すると、接着した周辺部
分から液晶パネルや筐体部分に熱伝導によりパネルヒー
ターの発熱が伝わり、周辺部の温度が低下してしまう。
【0034】これを防止するために、例えば上下辺部に
は他の部分よりも幅の広い発熱用電極2を形成すると、
発熱用電極2左右に印加される電圧は同じであるので、
抵抗値の小さい幅広の発熱用電極2の方が消費電力が大
きくなりより発熱量が大きくなる。また横ストライプ部
の発熱用電極2に中央部の幅広部2aと左右の幅狭部2
cおよびその間のテーパー部2bを設けているが、この
一本の発熱用電極2に流れる電流は同一であるから、単
位面積あたりの抵抗値が高くなる幅狭部2cの方が消費
電力が大きくなり、より発熱量が大きくなる。ここで、
中間のテーパー部2bを設けることにより、幅広部2a
と幅狭部2cとの継ぎ目での急激な温度変化が生じない
様にしている。以上に述べた補正用パターンを形成する
ことにより、パネルヒーターの周辺部の温度低下を防止
できる。またこの補正用パターンの部分での温度上昇が
より大きくなる様にパターンを形成すれば、周辺部の温
度がさらに上昇する様にもできる。
は他の部分よりも幅の広い発熱用電極2を形成すると、
発熱用電極2左右に印加される電圧は同じであるので、
抵抗値の小さい幅広の発熱用電極2の方が消費電力が大
きくなりより発熱量が大きくなる。また横ストライプ部
の発熱用電極2に中央部の幅広部2aと左右の幅狭部2
cおよびその間のテーパー部2bを設けているが、この
一本の発熱用電極2に流れる電流は同一であるから、単
位面積あたりの抵抗値が高くなる幅狭部2cの方が消費
電力が大きくなり、より発熱量が大きくなる。ここで、
中間のテーパー部2bを設けることにより、幅広部2a
と幅狭部2cとの継ぎ目での急激な温度変化が生じない
様にしている。以上に述べた補正用パターンを形成する
ことにより、パネルヒーターの周辺部の温度低下を防止
できる。またこの補正用パターンの部分での温度上昇が
より大きくなる様にパターンを形成すれば、周辺部の温
度がさらに上昇する様にもできる。
【0035】実施例4又は5のパネルヒーターを液晶表
示装置に組み込む場合、前述と同様に液晶パネルと概略
平行な位置にパネルヒーターをシリコン接着剤にて接着
し、バックライト、偏光板および駆動用周辺回路基板と
ともに筐体26に納めればよい。なお、液晶パネルとバ
ックライトの間にパネルヒーターを設置しても、例えば
液晶パネルの前面に設置しても、その効果に変わりはな
い。
示装置に組み込む場合、前述と同様に液晶パネルと概略
平行な位置にパネルヒーターをシリコン接着剤にて接着
し、バックライト、偏光板および駆動用周辺回路基板と
ともに筐体26に納めればよい。なお、液晶パネルとバ
ックライトの間にパネルヒーターを設置しても、例えば
液晶パネルの前面に設置しても、その効果に変わりはな
い。
【0036】このパネルヒーターを液晶表示装置の液晶
パネルの加熱用として用いる時は、通常垂直に近い状態
で用いるため、ユニット内のヒーターやバックライトや
液晶パネル自身からの発熱が空気対流によりユニット内
を上昇し、上側の温度が上昇し下側の温度が低下すると
いう現象に対して、パネルヒーターの下側のみが発熱す
れば良いため、電圧印加用電極3−1,3−3のみに通
電すると下側の発熱用電極2の群2−2のみが発熱する
ため、液晶パネルの温度が50℃になる様ヒーター温度
を制御した場合、下側部分の温度が上側に比べて、約1
0℃高くなる様に設計されており、従来の液晶表示装置
においてみられた下側部分の温度低下に対して、このパ
ネルヒーターを組み込んだ液晶表示装置では、その温度
が低い部分の温度補正が出来、良好な表示品位を得る事
が出来た。
パネルの加熱用として用いる時は、通常垂直に近い状態
で用いるため、ユニット内のヒーターやバックライトや
液晶パネル自身からの発熱が空気対流によりユニット内
を上昇し、上側の温度が上昇し下側の温度が低下すると
いう現象に対して、パネルヒーターの下側のみが発熱す
れば良いため、電圧印加用電極3−1,3−3のみに通
電すると下側の発熱用電極2の群2−2のみが発熱する
ため、液晶パネルの温度が50℃になる様ヒーター温度
を制御した場合、下側部分の温度が上側に比べて、約1
0℃高くなる様に設計されており、従来の液晶表示装置
においてみられた下側部分の温度低下に対して、このパ
ネルヒーターを組み込んだ液晶表示装置では、その温度
が低い部分の温度補正が出来、良好な表示品位を得る事
が出来た。
【0037】なお、上下の温度補正の温度差は、横スト
ライプ部の発熱用電極2の分割位置および発熱用電極2
の幅を変えることにより任意に設定可能である。また、
下側の温度が高くなる様な温度補正用パターンを示した
が、横ストライプ部の上側のみに通電すれば、上側の温
度が高くなる様な温度補正用パターンも作成可能であ
る。また、温度補正については、横ストライプ部のパタ
ーン幅、幅狭部2cと幅広部2aの比率、分割位置等に
より任意に設定可能である。
ライプ部の発熱用電極2の分割位置および発熱用電極2
の幅を変えることにより任意に設定可能である。また、
下側の温度が高くなる様な温度補正用パターンを示した
が、横ストライプ部の上側のみに通電すれば、上側の温
度が高くなる様な温度補正用パターンも作成可能であ
る。また、温度補正については、横ストライプ部のパタ
ーン幅、幅狭部2cと幅広部2aの比率、分割位置等に
より任意に設定可能である。
【0038】さて前述の様に液晶材料として強誘電性液
晶を用いた液晶表示装置においては、何らかの原因によ
り液晶パネルの配向状態が乱れる事があり、再配向を行
う必要が生じる事がある。このとき、通常使用時と再配
向時とで同一のパネルヒーターを使用しようとすると、
前述の様にそれぞの場合に必要なパネルヒーターの温度
分布が異なるために、どちらも満足する様な発熱用電極
2のパターンを形成することが困難である。
晶を用いた液晶表示装置においては、何らかの原因によ
り液晶パネルの配向状態が乱れる事があり、再配向を行
う必要が生じる事がある。このとき、通常使用時と再配
向時とで同一のパネルヒーターを使用しようとすると、
前述の様にそれぞの場合に必要なパネルヒーターの温度
分布が異なるために、どちらも満足する様な発熱用電極
2のパターンを形成することが困難である。
【0039】そこで図5に示したパネルヒーターにおい
ては、発熱用電極2を二つの群2−1,2−2に分割し
て、通常使用時の温度補正用には下側の群2−2のみに
通電して下側のみ加熱し、再配向時には上側の群2−1
も含めてすべての群2−1,2−2に通電して全体が加
熱される様にし、再配向時と通常使用時で群2−1,2
−2を切り替えて使用する様にした。
ては、発熱用電極2を二つの群2−1,2−2に分割し
て、通常使用時の温度補正用には下側の群2−2のみに
通電して下側のみ加熱し、再配向時には上側の群2−1
も含めてすべての群2−1,2−2に通電して全体が加
熱される様にし、再配向時と通常使用時で群2−1,2
−2を切り替えて使用する様にした。
【0040】この実施例においては再配向時には、電圧
印加用電極3−2,3−3を接続し、電圧印加用電極3
−1と3−2,3−3の間に通電することにより、パネ
ルヒーター全面が加熱され、再配向に適した温度まで液
晶パネル全面を加熱する事ができる。
印加用電極3−2,3−3を接続し、電圧印加用電極3
−1と3−2,3−3の間に通電することにより、パネ
ルヒーター全面が加熱され、再配向に適した温度まで液
晶パネル全面を加熱する事ができる。
【0041】このパネルヒーターを用いて実際に再配向
を行ったところ、再配向に適した温度上昇と温度分布が
得られ良好に再配向を行う事ができた。
を行ったところ、再配向に適した温度上昇と温度分布が
得られ良好に再配向を行う事ができた。
【0042】実施例6 図6は請求項5の発明における、パネルヒーターを備え
た液晶表示装置の横断面図であり、液晶パネル4と概略
平行な位置にパネルヒーター5がシリコン接着剤にて接
着されており、バックライト6、偏光板7および駆動用
IC8を備えた駆動用周辺回路基板9とともに筐体10
に納められている。なお、この図では液晶パネル4とバ
ックライト6の間にパネルヒーター5を設置している
が、例えば液晶パネル4の前面に設置しても、その効果
に変わりはない。
た液晶表示装置の横断面図であり、液晶パネル4と概略
平行な位置にパネルヒーター5がシリコン接着剤にて接
着されており、バックライト6、偏光板7および駆動用
IC8を備えた駆動用周辺回路基板9とともに筐体10
に納められている。なお、この図では液晶パネル4とバ
ックライト6の間にパネルヒーター5を設置している
が、例えば液晶パネル4の前面に設置しても、その効果
に変わりはない。
【0043】ここで、パネルヒーター5の基板1には図
7に示す様な左右温度補正用の発熱用電極2のパターン
が形成されている。図7においてパネルヒーター5の左
右辺部分には幅広で、その他の部分には幅狭で発熱用電
極2が形成されており、その上下辺部分には電圧印加用
電極3が形成されている。
7に示す様な左右温度補正用の発熱用電極2のパターン
が形成されている。図7においてパネルヒーター5の左
右辺部分には幅広で、その他の部分には幅狭で発熱用電
極2が形成されており、その上下辺部分には電圧印加用
電極3が形成されている。
【0044】このパネルヒーター5の具体的作成方法は
以下に示す。まず、320×300×t1.1mmのガ
ラス板(例:米コーニング社製#7059)を基板1と
して、その片面に、スパッタリング法によりITO(イ
ンジウム−ティン−オキサイド)を100nm成膜し、
シート抵抗値約20Ω/□のITO膜を得た。その後、
一般的なフォトリソグラフィー技術により、左右辺部分
には線幅15mm,その他の部分にはに線間ピッチ25
0μm、線幅140μmの縦ストライプ状の発熱用電極
2のパターンを形成した。さらにその上下辺部分に、電
圧印加用電極3の抵抗値を、発熱用電極2に比べて充分
に低くするために厚さ35μmの銅箔に50μmの粘着
剤を塗布した幅3mmの銅箔テープを、発熱用電極2の
上下端部近くに貼り付け、その上からAgペーストを幅
6mm、厚さ0.1mmで発熱用電極2に接して印刷
し、電圧印加用電極3を形成した。なお、パネルヒータ
ーの外形は、液晶パネルと概略同一になる様に発熱用電
極2のパターンを形成し、不要部分の基板1はスクライ
ブして取り除いた。
以下に示す。まず、320×300×t1.1mmのガ
ラス板(例:米コーニング社製#7059)を基板1と
して、その片面に、スパッタリング法によりITO(イ
ンジウム−ティン−オキサイド)を100nm成膜し、
シート抵抗値約20Ω/□のITO膜を得た。その後、
一般的なフォトリソグラフィー技術により、左右辺部分
には線幅15mm,その他の部分にはに線間ピッチ25
0μm、線幅140μmの縦ストライプ状の発熱用電極
2のパターンを形成した。さらにその上下辺部分に、電
圧印加用電極3の抵抗値を、発熱用電極2に比べて充分
に低くするために厚さ35μmの銅箔に50μmの粘着
剤を塗布した幅3mmの銅箔テープを、発熱用電極2の
上下端部近くに貼り付け、その上からAgペーストを幅
6mm、厚さ0.1mmで発熱用電極2に接して印刷
し、電圧印加用電極3を形成した。なお、パネルヒータ
ーの外形は、液晶パネルと概略同一になる様に発熱用電
極2のパターンを形成し、不要部分の基板1はスクライ
ブして取り除いた。
【0045】ここで、左右の幅広の発熱用電極2とその
他の部分の発熱用電極2とを比較すると、発熱用電極2
の上下に印加される電圧は同一であるので、抵抗値の小
さい幅広の方が消費電力が大きくなり、より発熱が大き
くなる。
他の部分の発熱用電極2とを比較すると、発熱用電極2
の上下に印加される電圧は同一であるので、抵抗値の小
さい幅広の方が消費電力が大きくなり、より発熱が大き
くなる。
【0046】この左右温度補正用の発熱用電極2のパタ
ーンを形成したパネルヒーターは、液晶パネルの温度が
50℃になる様ヒーター温度を制御した場合、左右部分
の温度が中央部に比べて、約5℃高くなる様に設計され
ており、従来の液晶表示装置においてみられた左右辺部
分の温度低下に対して、このパネルヒーターを組み込ん
だ本発明による液晶表示装置では、その温度が低い部分
の温度補正が出来、良好な表示品位を得ることが出来
た。
ーンを形成したパネルヒーターは、液晶パネルの温度が
50℃になる様ヒーター温度を制御した場合、左右部分
の温度が中央部に比べて、約5℃高くなる様に設計され
ており、従来の液晶表示装置においてみられた左右辺部
分の温度低下に対して、このパネルヒーターを組み込ん
だ本発明による液晶表示装置では、その温度が低い部分
の温度補正が出来、良好な表示品位を得ることが出来
た。
【0047】なお、左右温度補正の温度に関しては、左
右部分の発熱用電極2の幅とその他の部分の発熱用電極
2の幅との比率を変えることにより、任意に調整可能で
ある。また、幅広の発熱用電極2を左右辺部に一本のみ
でなく、例えば中央部から左右辺部に向けて順に幅広く
なるようにする等にすることにより、任意の温度補正に
調整可能である。また、本実施例では左右辺側の温度が
高くなるような左右補正用の発熱用電極2のパターンの
例を示したが、幅広の発熱用電極2の位置を変えること
により、任意の位置の温度が高くなるように設定するこ
とが可能である。
右部分の発熱用電極2の幅とその他の部分の発熱用電極
2の幅との比率を変えることにより、任意に調整可能で
ある。また、幅広の発熱用電極2を左右辺部に一本のみ
でなく、例えば中央部から左右辺部に向けて順に幅広く
なるようにする等にすることにより、任意の温度補正に
調整可能である。また、本実施例では左右辺側の温度が
高くなるような左右補正用の発熱用電極2のパターンの
例を示したが、幅広の発熱用電極2の位置を変えること
により、任意の位置の温度が高くなるように設定するこ
とが可能である。
【0048】実施例7 図8は請求項5の発明に用いる上下温度補正用のパネル
ヒーター5を示す。図8において、パネルヒーター5の
基板1に設ける発熱用電極2の上側を幅広部2aに形成
し、下側に幅狭部2cを形成し、その中間にテーパー部
2bを形成しており、さらにその上下辺部分に電圧印加
用電極3が形成されている。
ヒーター5を示す。図8において、パネルヒーター5の
基板1に設ける発熱用電極2の上側を幅広部2aに形成
し、下側に幅狭部2cを形成し、その中間にテーパー部
2bを形成しており、さらにその上下辺部分に電圧印加
用電極3が形成されている。
【0049】このパネルヒーター5の具体的作成法も前
記実施例6に示した手順と同じであるが、発熱用電極2
のパターンは、線間ピッチ250μm、幅広部2aの幅
140μm、幅狭部2cの幅100μmとし、かつ幅広
部2a、テーパー部2b、幅狭部2cの縦方向の比率を
約12:2:1で形成した。
記実施例6に示した手順と同じであるが、発熱用電極2
のパターンは、線間ピッチ250μm、幅広部2aの幅
140μm、幅狭部2cの幅100μmとし、かつ幅広
部2a、テーパー部2b、幅狭部2cの縦方向の比率を
約12:2:1で形成した。
【0050】ここで、幅広部2aと幅狭部2cとを比較
すると、これらを有する一本の発熱用電極2に流れる電
流は同一であるから、単位面積当たりの抵抗値が高くな
る幅狭部2cの方が消費電力が大きくなり、より発熱量
が大きくなる。ここで、中間のテーパー部2bを設ける
ことにより、幅広部2aと幅狭部2cとの継ぎ目での急
激な温度変化が生じない様にしている。
すると、これらを有する一本の発熱用電極2に流れる電
流は同一であるから、単位面積当たりの抵抗値が高くな
る幅狭部2cの方が消費電力が大きくなり、より発熱量
が大きくなる。ここで、中間のテーパー部2bを設ける
ことにより、幅広部2aと幅狭部2cとの継ぎ目での急
激な温度変化が生じない様にしている。
【0051】この上下温度補正用の発熱用電極2のパタ
ーンを形成したパネルヒーター5は、液晶パネルの温度
が50℃になる様ヒーター温度を制御した場合、下側部
分の温度が上側に比べて、約5℃高くなる様に設計され
ており、従来の液晶表示装置においてみられた下側部分
の温度低下に対して、このパネルヒーター5を組み込ん
だ本発明による液晶表示装置では、その温度が低い部分
の温度補正が出来、良好な表示品位を得ることが出来
た。
ーンを形成したパネルヒーター5は、液晶パネルの温度
が50℃になる様ヒーター温度を制御した場合、下側部
分の温度が上側に比べて、約5℃高くなる様に設計され
ており、従来の液晶表示装置においてみられた下側部分
の温度低下に対して、このパネルヒーター5を組み込ん
だ本発明による液晶表示装置では、その温度が低い部分
の温度補正が出来、良好な表示品位を得ることが出来
た。
【0052】なお、上下の温度補正の温度差は、幅広部
2aと幅狭部2cの幅の比率および、幅広部2aとテー
パー部2bと幅狭部2cの縦方向の長さの比率を変える
ことにより任意に設定可能である。また、本実施例では
下側の温度が高くなるような上下温度補正用の発熱用電
極2のパターンを示したが、上下のパターン関係を逆に
すれば、上側の温度が高くなるような上下温度補正用の
発熱用電極2のパターンも作成可能である。また、中央
部に幅狭部2cを設ければ、中央部の温度が高く、上下
の温度が低くなるような上下補正用の発熱用電極2のパ
ターンも作成可能である。
2aと幅狭部2cの幅の比率および、幅広部2aとテー
パー部2bと幅狭部2cの縦方向の長さの比率を変える
ことにより任意に設定可能である。また、本実施例では
下側の温度が高くなるような上下温度補正用の発熱用電
極2のパターンを示したが、上下のパターン関係を逆に
すれば、上側の温度が高くなるような上下温度補正用の
発熱用電極2のパターンも作成可能である。また、中央
部に幅狭部2cを設ければ、中央部の温度が高く、上下
の温度が低くなるような上下補正用の発熱用電極2のパ
ターンも作成可能である。
【0053】実施例8 図9は請求項5の発明に用いる、実施例6の左右補正と
実施例7の上下補正を組み合わせたパネルヒーター5を
示すものである。図9において、パネルヒーター5の左
右辺部分には幅広の発熱用電極2が、その他の部分には
それよりも幅が狭くかつその中央部に幅広部2a、上下
部に幅狭部2c、その中間にテーパー部2bが設けられ
たパターンの発熱用電極2が形成されており、上部幅狭
部2c:テーパー部2b:幅広部2a:テーパー部2
b:下部幅狭部2cの縦方向の比率を約0.5:4:2
0:4:2で形成した。
実施例7の上下補正を組み合わせたパネルヒーター5を
示すものである。図9において、パネルヒーター5の左
右辺部分には幅広の発熱用電極2が、その他の部分には
それよりも幅が狭くかつその中央部に幅広部2a、上下
部に幅狭部2c、その中間にテーパー部2bが設けられ
たパターンの発熱用電極2が形成されており、上部幅狭
部2c:テーパー部2b:幅広部2a:テーパー部2
b:下部幅狭部2cの縦方向の比率を約0.5:4:2
0:4:2で形成した。
【0054】実施例6、7では液晶パネル上の温度分布
を補正する発熱用電極2のパターンについて述べたが、
この実施例においては、さらにパネルヒーター5を液晶
パネルに接着した時に生じるパネルヒーター5の周辺接
着部での温度低下の補正も考慮した発熱用電極2のパタ
ーンについて述べる。
を補正する発熱用電極2のパターンについて述べたが、
この実施例においては、さらにパネルヒーター5を液晶
パネルに接着した時に生じるパネルヒーター5の周辺接
着部での温度低下の補正も考慮した発熱用電極2のパタ
ーンについて述べる。
【0055】この上下左右温度補正用の発熱用電極2の
パターンを形成したパネルヒーター5は、液晶パネルの
温度が50℃になる様ヒーター温度を制御した場合、上
側には周辺部の温度低下補正用のパターンで発熱用電極
2が設けられており、上辺側の温度低下を防止してお
り、かつ下側部分の温度が上側に比べて、また左右辺部
分が中央部に比べて、約5℃高くなる様に設計されてお
り、従来の液晶表示装置においてみられた下側部分や左
右部分の温度低下に対して、このパネルヒーター5を組
み込んだ本発明による液晶表示装置では、その温度が低
い部分の温度補正が出来、良好な表示品位を得ることが
出来た。
パターンを形成したパネルヒーター5は、液晶パネルの
温度が50℃になる様ヒーター温度を制御した場合、上
側には周辺部の温度低下補正用のパターンで発熱用電極
2が設けられており、上辺側の温度低下を防止してお
り、かつ下側部分の温度が上側に比べて、また左右辺部
分が中央部に比べて、約5℃高くなる様に設計されてお
り、従来の液晶表示装置においてみられた下側部分や左
右部分の温度低下に対して、このパネルヒーター5を組
み込んだ本発明による液晶表示装置では、その温度が低
い部分の温度補正が出来、良好な表示品位を得ることが
出来た。
【0056】この上下左右温度補正用の発熱用電極2の
パターンによるパネルヒーター5においても実施例6、
7で述べた様にパターン形状を任意に形成することによ
り、任意の温度補正が可能である。
パターンによるパネルヒーター5においても実施例6、
7で述べた様にパターン形状を任意に形成することによ
り、任意の温度補正が可能である。
【0057】実施例9 実施例6〜8においてはパネルヒーター5の発熱用電極
2のパターンについて、縦ストライプパターンのみにつ
いて述べたが、同様の作用を横ストライプパターンによ
っても得ることが可能である。図10は請求項5の発明
に用いる、横ストライプパターンによる上下左右温度補
正用のパネルヒーター5である。
2のパターンについて、縦ストライプパターンのみにつ
いて述べたが、同様の作用を横ストライプパターンによ
っても得ることが可能である。図10は請求項5の発明
に用いる、横ストライプパターンによる上下左右温度補
正用のパネルヒーター5である。
【0058】図10において、パネルヒーター5の上下
部分には幅広の発熱用電極2が、その他の部分には、左
右辺に近い部分を幅狭部2c、中央部を幅広部2a、そ
の中間をテーパー部2bとした発熱用電極2が形成され
ている。
部分には幅広の発熱用電極2が、その他の部分には、左
右辺に近い部分を幅狭部2c、中央部を幅広部2a、そ
の中間をテーパー部2bとした発熱用電極2が形成され
ている。
【0059】この横ストライプパターンによる上下左右
温度補正用のパネルヒーター5は、実施例6、7で述べ
た理由により、実施例8で述べた様な補正用温度分布を
持っており、従来の液晶表示装置においてみられた下側
部分や左右部分の温度低下に対して、このパネルヒータ
ー5を組み込んだ本発明による液晶表示装置では、その
温度が低い部分の温度補正が出来、良好な表示品位を得
ることが出来た。
温度補正用のパネルヒーター5は、実施例6、7で述べ
た理由により、実施例8で述べた様な補正用温度分布を
持っており、従来の液晶表示装置においてみられた下側
部分や左右部分の温度低下に対して、このパネルヒータ
ー5を組み込んだ本発明による液晶表示装置では、その
温度が低い部分の温度補正が出来、良好な表示品位を得
ることが出来た。
【0060】この横ストライプパターンによるパネルヒ
ーター5においても実施例6、7で述べた様にパターン
形状を任意に形成することにより、任意の温度補正が可
能である。
ーター5においても実施例6、7で述べた様にパターン
形状を任意に形成することにより、任意の温度補正が可
能である。
【0061】なおこれまでの実施例においてはパネルヒ
ーター5の制御温度を50℃に設定した場合について述
べたが、この温度設定は任意に選択することが可能であ
り、例えば30℃に設定すると、低温環境時のみ液晶パ
ネルを加熱して液晶の応答速度を早くし、かつ低温時の
温度低下部分の補正をしてパネル面内の温度分布を小さ
くして良好な表示状態を保つことができる。
ーター5の制御温度を50℃に設定した場合について述
べたが、この温度設定は任意に選択することが可能であ
り、例えば30℃に設定すると、低温環境時のみ液晶パ
ネルを加熱して液晶の応答速度を早くし、かつ低温時の
温度低下部分の補正をしてパネル面内の温度分布を小さ
くして良好な表示状態を保つことができる。
【0062】
【発明の効果】本発明は以上説明した通りのものであ
り、次の効果を奏するものである。
り、次の効果を奏するものである。
【0063】(1)請求項1の発明においては、液晶表
示装置の筐体内での液晶パネルの駆動による発熱やバッ
クライトやその他の発熱源により、液晶パネル上に出来
る温度分布とは概略逆の温度分布を持ったパネルヒータ
ーを両面に発熱用電極を形成することによって作成し、
液晶パネルと概略平行に設置することにより、温度分布
を補正して均一にし、かつ一定の温度に保つ事が出来、
常に最良の駆動条件で良好な表示品位を保つ事が可能と
なる。
示装置の筐体内での液晶パネルの駆動による発熱やバッ
クライトやその他の発熱源により、液晶パネル上に出来
る温度分布とは概略逆の温度分布を持ったパネルヒータ
ーを両面に発熱用電極を形成することによって作成し、
液晶パネルと概略平行に設置することにより、温度分布
を補正して均一にし、かつ一定の温度に保つ事が出来、
常に最良の駆動条件で良好な表示品位を保つ事が可能と
なる。
【0064】とくに、液晶パネルとして液晶材料に強誘
電性液晶を用いた液晶表示装置の場合、均一な温度分布
を達成することにより、他の液晶表示装置と比較して良
好な表示品位が得られた。また、強誘電性液晶を用いた
液晶表示装置の場合は再配向を行うために最適な温度分
布を持ったパネルヒーターをユニット内に内蔵すること
ができるので容易に再配向を行う事ができるようになっ
た。
電性液晶を用いた液晶表示装置の場合、均一な温度分布
を達成することにより、他の液晶表示装置と比較して良
好な表示品位が得られた。また、強誘電性液晶を用いた
液晶表示装置の場合は再配向を行うために最適な温度分
布を持ったパネルヒーターをユニット内に内蔵すること
ができるので容易に再配向を行う事ができるようになっ
た。
【0065】(2)請求項3の発明においては、発熱用
電極を複数の群に分割し、通常使用時に液晶表示装置の
筐体内での液晶パネルの駆動による発熱やバックライト
やその他の発熱源により、液晶パネル上に出来る温度分
布を補正するためには、温度を上げたい部分の発熱用電
極のみに通電して温度分布の補正をして均一にし、かつ
一定の温度に保つことができ、常に最良の駆動条件で良
好な表示品位を保つことが可能になるとともに、かつ再
配向時にはすべての発熱用電極に通電してパネルヒータ
ー全面の温度を上昇させることにより、液晶パネルを所
望の温度分布の中で再配向に適した温度まで上昇させる
ことができる。
電極を複数の群に分割し、通常使用時に液晶表示装置の
筐体内での液晶パネルの駆動による発熱やバックライト
やその他の発熱源により、液晶パネル上に出来る温度分
布を補正するためには、温度を上げたい部分の発熱用電
極のみに通電して温度分布の補正をして均一にし、かつ
一定の温度に保つことができ、常に最良の駆動条件で良
好な表示品位を保つことが可能になるとともに、かつ再
配向時にはすべての発熱用電極に通電してパネルヒータ
ー全面の温度を上昇させることにより、液晶パネルを所
望の温度分布の中で再配向に適した温度まで上昇させる
ことができる。
【0066】とくに、液晶パネルとして液晶材料に強誘
電性液晶を用いた液晶表示装置の場合、均一な温度分布
を達成することにより、他の液晶表示装置と比較して良
好な表示品位が得られた。また、強誘電性液晶を用いた
液晶表示装置の場合は再配向を行うために最適な温度分
布を持ったパネルヒーターをユニット内に内蔵すること
ができるので容易に再配向を行うことができるようにな
った。
電性液晶を用いた液晶表示装置の場合、均一な温度分布
を達成することにより、他の液晶表示装置と比較して良
好な表示品位が得られた。また、強誘電性液晶を用いた
液晶表示装置の場合は再配向を行うために最適な温度分
布を持ったパネルヒーターをユニット内に内蔵すること
ができるので容易に再配向を行うことができるようにな
った。
【0067】(3)請求項5の発明においては、液晶表
示装置の筐体内での液晶パネルの駆動による発熱やバッ
クライトやその他の発熱源により、液晶パネル上に生じ
る温度分布を概略補正して打ち消す様な温度分布を持っ
たパネルヒーターを作成し、液晶パネルと概略平行に設
置することにより、温度分布を補正して均一に近くし、
かつ一定の温度に保つことが出来、常に最良の駆動条件
で良好な表示品位を保つことが可能となる。
示装置の筐体内での液晶パネルの駆動による発熱やバッ
クライトやその他の発熱源により、液晶パネル上に生じ
る温度分布を概略補正して打ち消す様な温度分布を持っ
たパネルヒーターを作成し、液晶パネルと概略平行に設
置することにより、温度分布を補正して均一に近くし、
かつ一定の温度に保つことが出来、常に最良の駆動条件
で良好な表示品位を保つことが可能となる。
【0068】特に、液晶パネルとして液晶材料に強誘電
性液晶を用いた液晶表示装置の場合、均一な温度分布を
達成することにより、他の液晶表示装置と比較して良好
な表示品位が得られた。
性液晶を用いた液晶表示装置の場合、均一な温度分布を
達成することにより、他の液晶表示装置と比較して良好
な表示品位が得られた。
【図1】請求項1の発明の一実施例を示す図である。
【図2】請求項1の発明の他の実施例を示す図である。
【図3】請求項1の発明の他の実施例を示す図である。
【図4】請求項3の発明の一実施例を示す図である。
【図5】請求項3の発明の他の実施例を示す図である。
【図6】請求項5の発明の一実施例を示す図である。
【図7】請求項5の発明に用いるパネルヒーターの一例
を示す図である。
を示す図である。
【図8】請求項5の発明に用いるパネルヒーターの他の
例を示す図である。
例を示す図である。
【図9】請求項5の発明に用いるパネルヒーターの他の
例を示す図である。
例を示す図である。
【図10】請求項5の発明に用いるパネルヒーターの他
の例を示す図である。
の例を示す図である。
1 基板 2 発熱用電極 3 電圧印加用電極 4 液晶パネル 5 パネルヒーター 6 バックライト 7 偏光板 8 駆動用IC 9 駆動用周辺回路基板 10 筐体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高林 広 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 山本 高司 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 榎本 隆 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 吉岡 利文 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内
Claims (13)
- 【請求項1】 基板の両面に、導電膜からなる発熱用電
極と、発熱用電極の両端に設けられた電圧印加用電極を
有することを特徴とするパネルヒーター。 - 【請求項2】 発熱用電極のパターンが、基板の両面で
異なることを特徴とする請求項1記載のパネルヒータ
ー。 - 【請求項3】 少なくとも基板の片面に、導電膜からな
る複数の発熱用電極と、発熱用電極の両端に設けられた
電圧印加用電極が形成されており、発熱用電極が2組以
上の群に分けられていることを特徴とするパネルヒータ
ー。 - 【請求項4】 発熱用電極群に接続される電圧印加用電
極の内、1カ所のみを共通にしたことを特徴とする請求
項3記載のパネルヒーター。 - 【請求項5】 液晶パネルとその駆動用ICおよびそれ
らを納める筐体から成る液晶表示装置において、液晶表
示装置を表示した時に液晶パネル上に生じる温度分布を
概略補正して打ち消す温度分布をもったパネルヒーター
が、前記液晶パネルと概略平行に設置されていることを
特徴とする液晶表示装置。 - 【請求項6】 パネルヒーターが、その基板の少なくと
も片面に、二種以上の電極パターンで形成された複数の
発熱用電極と、発熱用電極の両端に設けられた電圧印加
用電極を有することを特徴とする請求項5の液晶表示装
置。 - 【請求項7】 発熱用電極間で電極パターンの相違を有
することを特徴とする請求項6記載の液晶表示装置。 - 【請求項8】 発熱用電極間の電極幅が相違することを
特徴とする請求項7記載の液晶表示装置。 - 【請求項9】 同一発熱用電極内で電極パターンの相違
を有することを特徴とする請求項6記載の液晶表示装
置。 - 【請求項10】 発熱用電極が、電極幅の広い部分と、
電極幅の狭い部分と、両者間をつなぐテーパー状部分と
を有することを特徴とする請求項9記載のパネルヒータ
ー。 - 【請求項11】 パネルヒーターが、請求項1〜4のい
ずれかに記載のパネルヒーターであることを特徴とする
請求項5の液晶表示装置。 - 【請求項12】 パネルヒーターが、透明基板上に透明
導電膜からなる発熱用電極を形成して成る透明パネルヒ
ーターであることを特徴とする請求項5記載の液晶表示
装置。 - 【請求項13】 液晶パネルに用いる液晶が、カイラル
スメクチックC相を有する強誘電性液晶であることを特
徴とする請求項5記載の液晶表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27889191A JPH0593904A (ja) | 1991-10-01 | 1991-10-01 | パネルヒーター及びそれを用いた液晶表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27889191A JPH0593904A (ja) | 1991-10-01 | 1991-10-01 | パネルヒーター及びそれを用いた液晶表示装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0593904A true JPH0593904A (ja) | 1993-04-16 |
Family
ID=17603545
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27889191A Withdrawn JPH0593904A (ja) | 1991-10-01 | 1991-10-01 | パネルヒーター及びそれを用いた液晶表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0593904A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09258161A (ja) * | 1996-01-16 | 1997-10-03 | Mitsubishi Electric Corp | 投写型表示装置 |
JP2007147695A (ja) * | 2005-11-24 | 2007-06-14 | Epson Imaging Devices Corp | 液晶装置及び電子機器 |
CN102566113A (zh) * | 2011-12-14 | 2012-07-11 | 中国电子科技集团公司第五十五研究所 | 具有低温加热补偿和温度均匀性补偿功能的液晶显示器 |
CN102645770A (zh) * | 2012-03-31 | 2012-08-22 | 中国电子科技集团公司第五十五研究所 | 液晶显示器低温加热温度均匀性补偿件及其制作工艺 |
CN102879936A (zh) * | 2012-10-15 | 2013-01-16 | 中航华东光电有限公司 | 一种应用于液晶显示器的均匀加热装置及液晶显示器 |
CN103018943A (zh) * | 2012-11-29 | 2013-04-03 | 中国电子科技集团公司第五十五研究所 | 一种具有辅助加热电极的液晶显示器及电极制作方法 |
CN103207467A (zh) * | 2012-09-26 | 2013-07-17 | 中国电子科技集团公司第五十五研究所 | 提高液晶显示器加热层低温加热温度均匀性的方法及装置 |
JP2020004725A (ja) * | 2019-08-08 | 2020-01-09 | 大日本印刷株式会社 | 透明発熱板及び透明発熱板を備えた窓 |
-
1991
- 1991-10-01 JP JP27889191A patent/JPH0593904A/ja not_active Withdrawn
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09258161A (ja) * | 1996-01-16 | 1997-10-03 | Mitsubishi Electric Corp | 投写型表示装置 |
JP2007147695A (ja) * | 2005-11-24 | 2007-06-14 | Epson Imaging Devices Corp | 液晶装置及び電子機器 |
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CN103207467A (zh) * | 2012-09-26 | 2013-07-17 | 中国电子科技集团公司第五十五研究所 | 提高液晶显示器加热层低温加热温度均匀性的方法及装置 |
CN103207467B (zh) * | 2012-09-26 | 2015-09-02 | 中国电子科技集团公司第五十五研究所 | 提高液晶显示器加热层低温加热温度均匀性的方法及装置 |
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CN103018943B (zh) * | 2012-11-29 | 2015-07-29 | 中国电子科技集团公司第五十五研究所 | 一种具有辅助加热电极的液晶显示器及电极制作方法 |
JP2020004725A (ja) * | 2019-08-08 | 2020-01-09 | 大日本印刷株式会社 | 透明発熱板及び透明発熱板を備えた窓 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19990107 |