JP2004170852A - 表示装置 - Google Patents

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JP2004170852A
JP2004170852A JP2002339145A JP2002339145A JP2004170852A JP 2004170852 A JP2004170852 A JP 2004170852A JP 2002339145 A JP2002339145 A JP 2002339145A JP 2002339145 A JP2002339145 A JP 2002339145A JP 2004170852 A JP2004170852 A JP 2004170852A
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Yuichi Memita
裕一 目見田
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Abstract

【課題】低消費電力で、表示媒体層を均一な温度に加熱することができる表示装置を提供される。
【解決手段】表示装置は、表示媒体層37と、表示媒体層37の少なくとも一方に配置された基板31aまたは31bとを備えている。表示媒体層37と基板31aまたは31bとの間には、表示媒体層37を所定の温度に加熱するための複数の発熱部16が設けられている。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は表示装置に関し、特に、表示媒体層を所定の温度に制御可能な表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
液晶材料のしきい値、粘度、またはねじれ角などの特性は、一般に、温度依存性を有するため、液晶材料を表示媒体層に含む液晶表示装置の応答速度やコントラスト比などの表示特性は、表示媒体層の温度に依存して変化することになる。従って、液晶材料の特性を最適に生かすために、最適な温度環境で液晶表示装置を駆動することが望まれる。例えば液晶材料の動作速度は、高温(約60℃)環境で常温(約25℃)環境の約2倍程度になるため、フィールドシーケンシャル法のような高速駆動法を採用した液晶表示装置を高温環境で動作させることは非常に有利である。
【0003】
従来のパネルヒーターを備えたアクティブマトリクス型液晶表示装置の断面概略図を図4に示す。
【0004】
図4に示す従来の液晶表示装置30は、2枚のガラス基板31aおよび31bと、これらの間に配置された液晶層37とを有している。一方のガラス基板31aの液晶層37側には、有効画素領域(表示領域)全体を覆う絶縁性の配向膜36aと、表示領域全体を覆い、対向電極をなす透明電極層34aと、画素間(隣接画素の間隙)に配置された遮光膜32aとが設けられている。他方のガラス基板31bの液晶層37側には、表示領域全体を覆う絶縁性配向膜36bと、画素ごとの液晶層37に電荷を与えて表示を行うためにマトリクス状に配置された透明電極層34b(画素電極)と、画素間に配置された遮光膜32bとが設けられている。ガラス基板31bの液晶層37と反対側には透明ヒーター38が取り付けられており、この透明ヒーターによって液晶層37全体が加熱される。上記液晶表示装置の具体的な構成は、例えば特許文献1に開示されている。
【0005】
上述した構成では、液晶層37を単一のヒーター38によって加熱しているので、液晶層37の面内に温度むらが生じる。そこで、液晶層37を均一な温度に加熱するために、上記のヒーター38に代えて、所定の形状の透明導電性膜から形成されたヒーター電極層がガラス基板31bに設けられた液晶表示装置が特許文献2に開示されている。
【0006】
【特許文献1】
特開昭58−129421号公報(第2図)
【特許文献2】
特開平3−107123号公報(第3図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上述した従来の液晶表示装置は、ヒーターがガラス基板31bの液晶層37と反対側の表面に設けられており、ガラス基板31bを介して液晶層37が加熱されるため、消費電流が必要以上に大きくなるという問題がある。また、液晶表示装置を外部から加熱しているので、液晶表示装置の形状によっては液晶層全体を十分に均一な温度に加熱することができないという問題がある。
【0008】
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、低消費電力で、表示媒体層を均一な温度に加熱することができる表示装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の表示装置は、表示媒体層と、前記表示媒体層の少なくとも一方に配置された基板とを備える表示装置であって、前記表示媒体層と前記基板との間に、前記表示媒体層を所定の温度に加熱するための複数の発熱部を有し、これにより上記の課題が解決される。
【0010】
表示の単位となる複数の画素が行列状に配置されており、前記複数の画素のうちの1行または1列に配列された画素群に、2以上の発熱部が対応するように前記複数の発熱部が設けられていてもよい。
【0011】
前記複数の画素のうちのそれぞれに1つの発熱部が対応するように前記複数の発熱部が設けられていてもよい。
【0012】
前記表示媒体層と前記基板との間に配置された導電層を有し、前記導電層は、第1の電圧が与えられる第1電極部と、第2の電圧が与えられる第2電極部と、前記第1電極部と前記第2電極部との間に設けられた複数の第3電極部を有し、前記複数の第3電極部が前記複数の発熱部を構成してもよい。
【0013】
前記導電層は透明性を有し、前記表示媒体層を介して前記第1電極部と対向するように配置された複数の画素電極を有し、前記第1電極部は対向電極として機能してもよい。
【0014】
前記導電層は遮光性を有してもよい。表示の単位となる複数の画素が行列状に配置されており、前記導電層は、隣接する前記複数の画素の間隙に対応して配置されていてもよい。
【0015】
前記導電層は、行方向または列方向に延びた帯状形状の複数の領域を有してもよい。
【0016】
前記表示媒体層は液晶材料を含んでもよい。
【0017】
【発明の実施形態】
本発明の表示装置は、表示媒体層と、表示媒体層の少なくとも一方に配置された基板とを備えており、表示媒体層と基板との間に複数の発熱部を有している。上記発熱部により、表示媒体層が所定の温度に加熱される。
【0018】
本発明の表示装置は、発熱部が表示媒体層と基板との間に配置されているので、発熱部が基板の表示媒体層の反対側に配置されている場合に比べて、表示媒体層をより効率的に加熱することができるため、消費電力が小さい。また、液晶表示装置の形状にかかわらず、表示媒体層の全面を均一な温度に加熱することができる。さらに、発熱部が複数個設けられているので、個々の発熱部を適宜制御することにより、表示媒体層の位置毎に温度制御することができるので、表示媒体層の全面を十分に均一な温度に加熱することができる。
【0019】
上記の表示装置は、典型的には、表示の単位となる複数の画素が行列状に配置されている。この場合、発熱部は、複数の画素のうちの1行または1列に配列された画素群に、2以上の発熱部が対応するように設けられていることが好ましい。1つの画素群に対して2以上の発熱部を設けることにより、1つの画素群に対して1つの発熱部を設ける場合に比べて、複数の画素の表示媒体層をより個別に温度制御できるので、表示媒体層全体の温度分布を小さくすることができる。
【0020】
より好ましくは、複数の画素のそれぞれに、1つの発熱部が対応するように発熱部を設ける。画素ごとに発熱部が設けられている場合、表示媒体層を画素ごとに温度制御できるので、表示媒体層全体の温度分布をさらに小さくすることができる。
【0021】
ある実施形態では、表示媒体層と基板との間に導電層が配置されており、この導電層は、第1電極部、第2電極部、および、第1電極部と第2電極部との間に設けられた第3電極部を有している。第1電極部には第1の電圧が与えられ、第2電極部には第1の電圧と異なる第2の電圧が与えられる。第1電極部と第2電極部との間に電位差が生じるので、2つの電極部の間に電流が流れる。第3電極部は、第1電極部と第2電極部との間に配置されているので発熱し、表示媒体層を加熱する発熱部を構成する。第3電極部が効率的に発熱するように、第1および第2電極部に比べて第3電極部の抵抗値が高くなるように設定されていることが好ましい。
【0022】
導電層は例えば透明性を有する透明導電層である。透明導電層は例えばITOで形成される。導電層を透明導電層で構成する場合、第1電極部を対向電極として機能させることが好ましい。すなわち表示装置は、第1電極部と、表示媒体層を介して第1電極部と対向するように配置された複数の画素電極とを有し、第1電極部(対向電極)と画素電極とにそれぞれ所定の電圧が印加され、画素ごとに表示媒体層が駆動される。第1電極部が対向電極として機能し、透明導電層が発熱部および対向電極を兼ねている場合、発熱部を構成するための層を別途設ける必要がない。また、単一の透明導電層をパターニングして、発熱部および対向電極を同一工程で作製することができる。
【0023】
あるいは、導電層は遮光性を有していてもよい。遮光性導電層は例えば金属で形成される。導電層を遮光性導電層で構成する場合、この導電層を画素間に配置することが好ましい。表示装置は一般に、表示の単位となる複数の画素が行列状に配列されている。隣接する画素の間隙を透過する光は、表示装置の黒表示状態の品位を下げ、コントラスト比を低下させてしまう。従って隣接する画素間から光漏れが生じないように、画素間にブラックマトリクスが配置される。
【0024】
発熱部を構成する遮光性導電層を、画素間を遮光するためのブラックマトリクスとしても機能させた場合、すなわち、遮光性導電層が発熱部およびブラックマトリクスを兼ねている場合、発熱部を構成するための層を別途設ける必要がない。また、単一の遮光性導電層をパターニングして、発熱部およびブラックマトリクスを同一工程で作製することができる。
【0025】
上述した発熱部を有する導電層は、例えば、行方向または列方向に延びた帯状形状である。
【0026】
本発明の構成は、表示媒体層が液晶材料を含む液晶表示装置に好適に利用される。液晶材料の動作速度は高温環境でより高くなるため、例えば、フィールドシーケンシャル法のような高速駆動法を採用した強誘電液晶表示装置に好適に利用される。また、液晶表示装置に限られず、例えば、表示媒体層が有機EL材料を含んだ発光層である有機EL表示装置や、表示媒体層が帯電微粒子を含む電気泳動表示装置にも利用可能である。本発明の構成を用いれば、表示媒体層の温度制御を精密に行うことができるので、表示媒体層の特性が最も効果的に発揮される温度環境で、表示装置を駆動することができる。
【0027】
以下、図1〜図3を参照しながら本発明の実施形態1および2を説明する。下記の実施形態では表示装置として、スイッチング素子を備えたアクティブマトリクス型液晶表示装置を例示するが、本発明はこれに限定されるものでない。
【0028】
(実施形態1)
図1に示すように実施形態1の液晶表示装置50は、互いに対向するように配置された2枚のガラス基板31aおよび31bと、これらの間に配置された液晶層37とを有している。
【0029】
一方の基板31aと液晶層37との間には、遮光膜32aと、絶縁膜33aと、透明電極層(透明導電層)54aと、絶縁膜35aと、配向膜36aとが形成されている。透明導電層54aは例えばITOから形成されており、液晶層37に所定の電圧を印加する対向電極である。この透明導電層54aはさらに、液晶層37を所定の温度に加熱するための発熱部を有している。すなわち透明導電層54aは、対向電極と発熱部とを兼ねている。
【0030】
他方の基板31bと液晶層37との間には、遮光膜32bと、絶縁膜33bと、透明電極層(透明導電層)34bと、絶縁膜35bと、配向膜36bとが形成されている。透明導電層34bは例えばITOから形成されており、マトリクス状に配置された複数の画素電極である。
【0031】
なお、図1には示さないが、基板31bには、互いに交差するように配列された信号線および走査線と、信号線に接続されたソースドライバと、走査線に接続されたゲートドライバとが設けられている。信号線はソースドライバから表示信号が供給され、走査線はゲートドライバから表示タイミング信号が供給される。また、信号線と走査線との交差点近傍には、TFTのようなスイッチング素子が設けられており、TFTのソース電極は信号線に接続され、かつTFTのゲート電極は走査線に接続されており、TFTのオン/オフに基づいて各画素が駆動される。
【0032】
図2(a)は実施形態1の液晶表示装置50の平面図を模式的に示す。図2(b)は(a)の2A領域に設けられている透明導電層54aを模式的に示している。なお、図2(a)は、液晶表示装置50の備える全画素のうちの一部のみを示しているが、実際には、表示領域11の全面にマトリクス状に配列された画素12が配置されている。
【0033】
上述したように液晶表示装置50は、透明導電層54aが発熱部を有し、この透明導電層54aは対向電極としても機能する。図2(b)に示すように、透明導電層54aは、行方向に延びる複数の帯状形状の領域A、B、およびCを有しており、各領域は、対向電極部(第1の電極部)14と、加熱用電極部(第2の電極部)15と、発熱部(第3の電極部)16とを有している。対向電極部14は同一の行に配列された複数の画素12(画素電極34b)を覆うように配置されている。対向電極部14と加熱用電極部15とは発熱部16を介して電気的に接続されている。発熱部16および加熱用電極部15は、行方向に隣接する画素間に配置されている。発熱部16は1つの画素につき、1つの発熱部16が対応するように配置されている。加熱用電極部15は、対向電極部14と平行に延びている。発熱部16の線幅d3は、対向電極部14の線幅d1および加熱用電極部15の線幅d2よりも小さくなるように形成されている。
【0034】
対向電極部14には対向電圧が印加され、加熱用電極部15には対向電圧14と異なる電圧が印加される。従って、対向電極部14と加熱用電極部15との間に電位差が形成され、発熱部16を介して対向電極部14と加熱用電極部15との間に電流が流れる。上述したように発熱部16の線幅d3は、d1およびd2よりも極端に小さいので、発熱部16は抵抗値が高く、電力消費が大きくなるので発熱する。この発熱により、発熱部16近傍に存在する画素の液晶層37が加熱される。
【0035】
対向電極部14に印加される対向電圧は例えば、一定電圧、または、所定の周期で正負が反転する反転電圧(例えばフィールド反転)である。加熱用電極部15に印加される電圧は、例えば、対向電極を基準にした表示用信号電圧に対して逆位相の電圧である。上記の電圧を加熱用電極部15に印加すると、液晶層の充放電によって消費される電力を発熱部16で利用することが可能であるので、更なる消費電力の低減を実現することができる。
【0036】
加熱用電極部15に印加される電圧変化の一例を図5に示す。図5に示すように、表示用信号電圧は、対向電極を基準にして、垂直同期信号に対応して正負が反転する反転電圧である。加熱用電極部15に印加される電圧は、対向電極を基準にして、上記表示用信号電圧に対して逆位相の電圧である。
【0037】
図2(b)に示すように、透明導電層54aの複数の帯形状の領域において、各対向電極部14は共通の対向電圧が印加され、各加熱用電極部15は共通の加熱用電圧が印加される。
【0038】
本実施形態の構成では、液晶表示装置に一般に使用される層(透明導電層)を利用して発熱部を形成しているため、発熱部を形成するために新たな層を別途設ける必要がない。また、単一の透明導電層をパターニングして、発熱部および対向電極部を同一工程で作製することができるので、製造工程が複雑になることがない。また、発熱部のパターン形状を自由に設定できるので、例えば発熱部の幅dやその形状を変化させることによって、画素ごとに発熱量を自由に設定することができる。
【0039】
図6は、本実施形態1から得られる効果を説明するためのグラフである。加熱用電極部15に印加する電力(電圧)を変化させて、液晶応答時間を測定した。比較のために、液晶表示装置の外部(基板の外側)にヒーターが設けられている従来の液晶表示装置(図4)に対する測定結果もあわせて示す。なお、液晶層(および液晶表示装置(液晶パネル)の)温度は外的要因によって不均一分布を有し、加熱用電極部15に電圧を投入後、時間経過と共に液晶層の温度(熱)分布は均一になる。従って、上記測定は、液晶層の温度が均一になった(表示むらが解消した)ことを確認した後に行っている。
【0040】
図6より、本実施形態1の液晶表示装置50では、同じ液晶応答時間を得るのに必要な加熱用の電力が、従来の表示装置に比べて小さいことがわかる。
【0041】
なお、上述の説明では単一のITO層である透明導電層54aを用いて、対向電極部14、加熱用電極部15および加熱部16を形成した場合を例示したが、加熱用電極部15を透明導電層54aと異なる材料(例えば金属)の導電層を用いて形成しても良い。あるいは、加熱用電極部15を、上記導電層と透明導電層54aとの多層構造で形成しても良い。加熱用電極部15をITOで構成した場合、ITOは抵抗率が比較的大きく、加熱用電極部15の線幅d2は狭いので、加熱用電極部15の抵抗値が大き過ぎる場合がある。加熱用電極部15を上記のように構成すれば、加熱用電極部15の抵抗値を低くすることができる。なお、加熱用電極部15は画素間に配置されるため、透光性の無い導電材料から形成されてもよい。
【0042】
(実施形態2)
実施形態2の液晶表示装置60は、主として、遮光膜が発熱部を有していることにおいて、実施形態1の液晶表示装置50と異なる。
【0043】
図1に示すように実施形態2の液晶表示装置60は、一方の基板31aと液晶層37との間に設けられた遮光膜62aと、他方の基板31bと液晶層37との間に設けられた遮光膜62bとのうちの少なくとも一方が、発熱部を有している。遮光膜62aおよび62bは、画素間に対応するように配置されたものであり、画素間から透過する光を遮光するためのブラックマトリクスである。遮光膜は例えばクロムなどの金属材料を用いて形成されている。
【0044】
図3(a)は実施形態2の液晶表示装置60の平面図を模式的に示す。図3(b)は(a)の3A領域に設けられている遮光膜62aおよび/または62bを模式的に示している。なお、図3(a)は、液晶表示装置60の備える全画素のうちの一部のみを示しているが、実際には、表示領域11の全面にマトリクス状に配列された画素12が配置されている。
【0045】
上述したように液晶表示装置60は、遮光膜62aおよび/または62bが発熱部を有し、この遮光膜62aおよび/または62bはブラックマトリクスとしても機能している。
【0046】
図3(b)に示すように遮光膜62aおよび/または62bは、行方向に延びる複数の帯状形状の領域A、B、およびCを有しており、各領域は、各画素12に対応して開口部68を有している。遮光膜62aおよび/または62bは、1つの帯形状のほぼ上側半分に第1の加熱用電極部64を備え、ほぼ下側半分に第2の加熱用電極部65を備えている。また、同一の行に配列された画素12間の中央付近に発熱部66を備えている。
【0047】
第1の加熱用電極部64と第2の加熱用電極部65とは、発熱部66を介して電気的に接続されている。発熱部66は1つの画素につき、1つが対応するように配置されている。発熱部66の線幅は、第1の加熱用電極部64および第2の加熱用電極部65の線幅よりも極端に小さくなるように形成されている。本実施形態では図3に示すように例えば、行方向に隣接する画素間の遮光膜を部分的に切り取ることによって、遮光膜の幅を小さくした領域を発熱部66としている。なお、発熱部66の幅および位置は、画素間で生じる光漏れを考慮して設定される。
【0048】
第1の加熱用電極部64と第2の加熱用電極部66とには、互いに異なる所定の電圧が印加されている。従って、第1の加熱用電極部64と第2の加熱用電極部66との間に電位差が形成され、発熱部66を介して第1の加熱用電極部64と第2の加熱用電極部66との間に電流が流れる。上述したように発熱部66の幅dは、第1の加熱用電極部64および第2の加熱用電極部66の幅よりも極端に小さいので、発熱部66は抵抗値が高く、電力消費が大きくなるので発熱する。この発熱により、発熱部66近傍に存在する画素の液晶層が加熱される。なお、発熱部66の形状および位置などは図3に例示するものに限られない。対応する液晶層を所望の温度に加熱できるように発熱部66の発熱量を設定できれば、発熱部66は種々の形状を取り得る。
【0049】
図3(b)に示すように、遮光膜62aおよび/または62bの複数の帯形状の領域において、各第1の電極部64は共通の加熱用電圧が印加され、各第2の電極部65は共通の加熱用電圧が印加される。
【0050】
対向電極部14、および加熱用電極部15に印加される電圧は、例えば実施形態1と同様に設定することができる。
【0051】
本実施形態の構成では、液晶表示装置に一般に使用される層(遮光膜)を利用して発熱部を形成しているため、発熱部を形成するために新たな層を別途設ける必要がない。また、単一の透明導電層をパターニングして、発熱部および対向電極部を同一工程で作製することができるので、製造工程が複雑になることがない。また、発熱部のパターン形状を自由に設定できるので、例えば発熱部の幅dやその形状を変化させることによって、画素ごとに発熱量を自由に設定することができる。
【0052】
上述した実施形態1および2を組み合わせて、遮光膜および透明導電層の両方に加熱部を設けても良い。また、液晶表示装置の遮光膜または透明電極層以外に、例えば配向膜に発熱部を設けても良い。具体的には、例えば配向膜をポリピロールのような導電性材料を用いて形成し、実施形態1で用いた透明導電層54aと同様の形状とし、所定の電圧を印加した場合であっても上記と同様の効果が得られる。
【0053】
【発明の効果】
本発明により、低消費電力で、表示媒体層を均一な温度に加熱することができる表示装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の液晶表示装置の断面図である。
【図2】(a)は第1の実施形態の液晶表示装置の平面図であり、(b)は(a)の2A領域の透明導電層の平面図である。
【図3】(a)は第2の実施形態の液晶表示装置の平面図であり、(b)は(a)の3A領域の遮光膜の平面図である。
【図4】従来の液晶表示装置の断面図である。
【図5】加熱用電極部に印加される電圧変化の一例を示す図である。
【図6】実施形態1の効果を説明するためのグラフである。
【符号の説明】
30 液晶表示装置
31a ガラス基板
31b ガラス基板
32a 遮光膜
32b 遮光膜
33a 絶縁膜
33b 絶縁膜
34a 透明電極層
34b 透明電極層
35a 絶縁膜
35b 絶縁膜
36a 配向膜
36b 配向膜
37 液晶層
38 透明ヒーター
50 液晶表示装置
54a 透明電極層
60 液晶表示装置
62a 遮光膜
62b 遮光膜

Claims (9)

  1. 表示媒体層と、前記表示媒体層の少なくとも一方に配置された基板とを備える表示装置であって、
    前記表示媒体層と前記基板との間に、前記表示媒体層を所定の温度に加熱するための複数の発熱部を有する表示装置。
  2. 表示の単位となる複数の画素が行列状に配置されており、
    前記複数の画素のうちの1行または1列に配列された画素群に、2以上の発熱部が対応するように前記複数の発熱部が設けられている、請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記複数の画素のうちのそれぞれに1つの発熱部が対応するように前記複数の発熱部が設けられている、請求項2に記載の表示装置。
  4. 前記表示媒体層と前記基板との間に配置された導電層を有し、
    前記導電層は、第1の電圧が与えられる第1電極部と、第2の電圧が与えられる第2電極部と、前記第1電極部と前記第2電極部との間に設けられた複数の第3電極部を有し、前記複数の第3電極部が前記複数の発熱部を構成する、請求項1から3のいずれかに記載の表示装置。
  5. 前記導電層は透明性を有し、
    前記表示媒体層を介して前記第1電極部と対向するように配置された複数の画素電極を有し、
    前記第1電極部は対向電極として機能する、請求項4に記載の表示装置。
  6. 前記導電層は遮光性を有する、請求項1から4のいずれかに記載の表示装置。
  7. 表示の単位となる複数の画素が行列状に配置されており、
    前記導電層は、隣接する前記複数の画素の間隙に対応して配置されている、請求項6に記載の表示装置。
  8. 前記導電層は、行方向または列方向に延びた帯状形状の複数の領域を有する、請求項1から7のいずれかに記載の表示装置。
  9. 前記表示媒体層は液晶材料を含む、請求項1から8のいずれかに記載の表示装置。
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