JPH059370Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は部材を組立ユニツト化した浴室，サ
ニタリーユニツト等の壁材に関する。

従来の技術 従来マンシヨン等の天井角部に梁が構成された
場合、その位置に浴室ユニツト等を設置するとき
は梁部分を逃げるために第５図のように組み立て
ていた。

すなわち、住宅の天井梁２０に面する壁材２２
の上部を適当な寸法に切欠き、切欠いた裏面端部
全周にラワン材等の部材２４を貼付けフランジ部
を形成する、その部材２４を介して浴室ユニツト
梁欠き天井２３と壁材２２とを接合していた。

考案が解決しようとする問題点 しかし、このような構造のものでは、壁材を切
欠いた端部が板状のままであり、梁欠き天井を接
合するためには、壁材切欠端部に接合のための部
材（ラワン材等）を接着することが必要であり、
コストアツプの要因になつていた。これは下記の
理由による。

つまり、住宅の天井梁２０に対応するために、
梁２０に面する浴室ユニツトの浴室天井２１と壁
材２２を切欠き、さらに、その切欠いた部分に別
の梁欠き天井２３を取付ける構造になつている。
しかし、この構造においては梁欠き天井２３を壁
材２２に接合するための介在物がなく、結果的に
はラワン材等の部材２４を接着し、この部材２４
を介して梁欠き天井２３と壁材２２を接合してい
た。しかしこの構造では、部材費、貼付工数など
によりコストアツプの要因となつていた。

そこで、本考案はこの部材を貼付しないで、梁
欠き天井と壁材を接合し、コストダウンを図ろう
とするものである。

問題点を解決するための手段 そして上記問題を解決するために、本考案は樹
脂製壁材において、梁欠きが必要となる上部に補
強用リブとは別に、梁欠きのためのリブを一体に
て成形し、このリブを部材替わりとする構造であ
る。

作 用 この技術的手段による作用は次のようである。
先ず従来住宅により、梁欠き対応の仕様（寸法関
係）がまちまちであつたものを、梁欠き寸法の標
準化を図る。次にその標準化された寸法に対応す
る、壁材上部裏側に梁切欠用のリブを一体にて成
形する。そして各住宅により梁欠きが必要になつ
た場合には、その梁部に対応する寸法を切欠け
ば、その切欠端部はリブによりフランジ部が形成
されたことになり、部材を改めて貼付ける必要は
なく、このリブを利用して、梁欠き天井と壁材を
接合し、浴室ユニツトを構成することができる。

この結果、貼付のための部材費、工賃等は必要
なくコストダウンができるものである。

実施例 以下本考案の一実施例を添付図面にもとずいて
説明する。図において、１は切欠が必要な浴室ユ
ニツトの壁材であり、裏面には補強リブ２と上部
には梁欠き対応のリブ３が一体にて成形されてい
る。４は梁欠き対応のための切欠部であり、梁欠
き端部にはフランジ５が形成されている。

梁欠き天井６は浴室天井７と壁材１に一体で成
形されたリブ３にて、ビス８を介して取り付けら
れている。９は住宅の壁、１０は住宅の天井、１
１は住宅の梁を示す。浴室天井７には梁欠き天井
６を固定するためのスプリング金具１２が一体で
形成されている。

次にこの一実施例の作用について説明する。先
ず、標準化された寸法に対応する位置で、壁材１
を切欠き４（切欠部）をつくる。次に予め準備を
した梁欠き天井６を浴室天井７に一体形成された
スプリング金具１２に挿入し、次にビス８にて梁
欠き天井６と壁材１の梁欠きリブ３とを固定し、
浴室ユニツト完成する。

次に本考案の他の実施例を説明する。

前記では、梁欠き天井と壁材リブとの接合をビ
スにて行つたが、金具等を使つて行つてもよい。
第４図はその実施例である。

壁材１の梁欠き対応のリブ３に梁欠き天井６を
重ねた後に、取付カナグ１３にてはさみ込んだも
のでありこれにより壁材１と梁欠き天井６を接合
し、浴室ユニツトを構成するものである。

また上記実施例では小ピツチのリブ３は上部の
みとしたが、下部に設けてもよいことは当然であ
る。

考案の効果 以上の実施例の説明より明らかなように本考案
によれば、梁欠きの必要な住宅の寸法に対応した
間隔で小ピツチのリブが設けられているので、必
要寸法に合わせて設置現場で梁欠きが可能で従来
のように特別寸法の壁材を作る必要がなく、更に
貼付けのための部材費、工賃等が必要なく、設置
作業を簡素化できるとともに、コスト低減をはか
ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す壁材の外観斜
視図、第２図は同梁欠き対応のための切欠いた外
観斜視図、第３図は同取付状態を示す要部断面
図、第４図は同記の実施例を示す要部断面図、第
５図は従来例を示す要部断面図である。 １……浴室ユニツト壁材、３……梁欠き対応リ
ブ、６……梁欠き天井、１１……住宅の梁、２４
……部材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 樹脂製の壁材の裏面に大ピツチの格子状リブを
   一体成形し、前記大ピツチの格子状リブの一部を
   小ピツチの格子状に細分割したリブに成形してな
   る浴室等の壁材。