JP2003328573A - 梁パネル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 事前に現場の梁の寸法を確認しなくても、現
場で容易に寸法調整することのできる梁パネルの提供を
目的とする。 【解決手段】 断面略Ｌ型の長尺体から成る梁パネル５
の浴室外側になる面に、天井４や壁３と接続するための
リブ５３ａ，５３ｂ，５３ｃ，５３ｄを適当なピッチで
複数形成し、このリブ５３ａ，５３ｂ，５３ｃの根本で
切断することによって寸法調整可能に構成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、梁パネルに関す
るものである。

【０００２】

【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
図４に示すように、ユニットバス１は、防水パン２の外
周に複数枚の壁パネル３，３，３を立設し、その上端に
天井パネル４を設けて形成されているが、建物内に設置
する際に、建物に梁Ｈが存在する場合には、この梁Ｈを
回避するために、壁パネル３の上端と天井パネル４間に
Ｌ字状の梁パネル５を設けている。尚、従来において
は、梁パネル５は、予め工場で定寸に加工されて現場に
搬入され、現場で組付けられるものであり、予め現場の
梁Ｈの寸法を計っておき、この梁Ｈの寸法に対応した梁
パネル５が製造されるものであり、現場でこの梁パネル
５の寸法を調節することは不可能なものであった。

【０００３】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記従来の問
題点に鑑み案出したものであって、現場の梁の寸法を計
っておく必要がなく、現場で任意に寸法を変更すること
のできる梁パネルを提供せんことを目的とし、その第１
の要旨は、断面略Ｌ型の長尺体からなる梁パネルの浴室
外側になる面に、天井や壁と接続するためのリブを適当
なピッチで複数形成し、該リブの根本で切断することに
よって寸法調整可能に構成したことである。また、第２
の要旨は、前記各リブの先端には、壁もしくは天井に固
設した係止具に嵌合される突起が形成されていることで
ある。

【０００４】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。図１は、本例の梁パネル５の設置状態
の要部拡大断面構成図である。尚、本例の梁パネル５
は、図２に示すように、押出成型により断面略Ｌ型の長
尺体に形成されており、水平片５１と垂直片５２でＬ型
を成し、浴室の外側になる面には、適当なピッチで複数
のリブ５３ａ，５３ｂ，５３ｃ，５３ｄが一体形成され
ている。例えば、水平片５１の右端に、立ち上げ状にリ
ブ５３ａを形成させ、このリブ５３ａから５０mmまたは
１００mmピッチの間隔をおいて水平片５１にリブ５３ｂ
を一体形成させておくことができ、また、垂直片５２の
上端に、水平状にリブ５３ｄを一体形成させ、このリブ
５３ｄから５０mmまたは１００mmピッチの間隔をおいて
垂直片５２にリブ５３ｃを一体形成させておくことがで
き、それぞれのリブ５３ａ，５３ｂ，５３ｃ，５３ｄの
先端には、鉤状に突起５４，５４，５４，５４を一体形
成させておくことができる。

【０００５】このように形成した梁パネル５は、例え
ば、現場でリブ５３ｂの根本で切断して水平片５１を寸
法調整することができ、同様に、垂直片５２側でもリブ
５３ｃの根本で切断して寸法調整できるものである。図
３は、リブ５３ｂの根本で切断して水平片５１の長さを
短くしたものである。即ち、現場の梁Ｈの寸法に対応さ
せて、現場で適宜リブの根本で切断し、水平片５１また
は垂直片５２、またはその両方を寸法調整することがで
きるものである。

【０００６】図１では、梁パネル５は切断せずにそのま
ま使用した例を示しており、現場の梁Ｈに対応させて壁
パネル３の上端を切断して寸法調整し、また、梁Ｈに合
わせて、天井パネル４の右端を切断して寸法調整し、壁
パネル３の上端内側、及び天井パネル４の右端下面に、
それぞれビス７，７を介して、予め係止具６，６を固設
しておく。即ち、係止具６は略Ｚ状に形成されて、先端
に爪６ａを備えており、この爪６ａに、各リブ５３ａ，
５３ｂ，５３ｃ，５３ｄのそれぞれの突起５４が嵌合で
きるように構成されている。

【０００７】図１では、壁パネル３の上端に固設した係
止具６の爪６ａに、水平片５１の先端のリブ５３ａの突
起５４を嵌合させて、水平片５１を壁パネル３に固定
し、また、天井パネル４に固設した係止具６の爪６ａ
に、垂直片５２のリブ５３ｄの突起５４を嵌合させて、
垂直片５２を天井パネル４に固定したものである。現場
の梁Ｈの水平寸法が短い場合には、前述した如く、リブ
５３ｂの根本で切断して、水平片５１の寸法を短く調整
することができ、また、現場の梁Ｈの高さ寸法が短い場
合には、垂直片５２のリブ５３ｃの根本で切断して、垂
直片５２の寸法を短く調整できるものである。

【０００８】尚、本例では、水平片５１および垂直片５
２に、それぞれ２個のリブを一体形成したものを例示し
ているが、リブは、水平片５１および垂直片５２にそれ
ぞれ３個，４個，５個形成されていても良く、また、リ
ブ間のピッチも適当なピッチに形成させておくことがで
きるものであり、ピッチが短く、しかもリブの数が多い
程、現場でより細かく寸法調整できるものとなる。この
ように、本例の梁パネル５は、現場で切断して寸法調整
ができるため、事前に現場の梁Ｈの寸法を確認しなくて
も、現場で任意に変更することができ、特にリフォーム
時にユニットバス１を良好に設置できるものとなる。

【０００９】

【発明の効果】本発明の梁パネルは、断面略Ｌ型の長尺
体からなる梁パネルの浴室外側になる面に、天井や壁と
接続するためのリブを適当なピッチで複数形成し、リブ
の根本で切断することによって寸法調整可能に構成した
ことにより、事前に現場の梁の寸法を確認しなくても、
現場で任意に寸法調整して、梁を回避させて良好にユニ
ットルームを設置できるものとなり、施工性が良好化す
る効果を有する。

【００１０】また、各リブの先端には、壁もしくは天井
に固設した係止具に嵌合される突起が形成されているこ
とにより、壁もしくは天井に係止具を固設させておき、
この係止具にワンタッチでリブの先端の突起を嵌合させ
て、現場で壁及び天井に容易に梁パネルを固定すること
ができ、施工性が良好化する効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】梁パネルの設置状態の要部断面拡大構成図であ
る。

【図２】梁パネルの断面構成図である。

【図３】梁パネルの水平片をリブの根本で切断し、短く
寸法調整した状態の断面構成図である。

【図４】梁パネルを有するユニットバスの設置図であ
る。

【符号の説明】

１ ユニットバス ３ 壁パネル ４ 天井パネル ５ 梁パネル ６ 係止具 ６ａ 爪 ７ ビス ５１ 水平片 ５２ 垂直片 ５３ａ，５３ｂ，５３ｃ，５３ｄ リブ ５４ 突起

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 断面略Ｌ型の長尺体からなる梁パネルの
   浴室外側になる面に、天井や壁と接続するためのリブを
   適当なピッチで複数形成し、該リブの根本で切断するこ
   とによって寸法調整可能に構成したことを特徴とする梁
   パネル。
2. 【請求項２】 前記各リブの先端には、壁もしくは天井
   に固設した係止具に嵌合される突起が形成されているこ
   とを特徴とする請求項１に記載の梁パネル。