JPH0593493A - 岩盤竪坑築造のための無発破式工法及びこの工法に使用する装置 - Google Patents

岩盤竪坑築造のための無発破式工法及びこの工法に使用する装置

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JPH0593493A
JPH0593493A JP8569891A JP8569891A JPH0593493A JP H0593493 A JPH0593493 A JP H0593493A JP 8569891 A JP8569891 A JP 8569891A JP 8569891 A JP8569891 A JP 8569891A JP H0593493 A JPH0593493 A JP H0593493A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 岩盤の竪坑築造における各作業に適用
する無発破式工法と、これらの工法に使用する装置を提
供し、安全で、正確で、効率的な施工を可能とする。 【構成】 特有の岩盤削岩パターンを有する無発
破式岩盤竪坑築造工法、この無発破式岩盤竪坑築造工法
において岩盤に自由面を削溝する作業に適用する無発破
式岩盤自由面削溝工法、この無発破式岩盤自由面削溝工
法において岩盤に単独孔を削孔する作業に適用する無発
破式岩盤単独孔削孔工法並びにこれらの工法に使用する
自由面削溝機・自由面削溝機付属機能装置・案内棒・ト
ップピン・ナットからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特有の岩盤削岩パター
ンを有する無発破式岩盤竪坑築造工法、この無発破式岩
盤竪坑築造工法において岩盤に自由面を削溝する作業に
適用する無発破式岩盤自由面削溝工法、この無発破式岩
盤自由面削溝工法において岩盤に単独孔を削孔する作業
に適用する無発破式岩盤単独孔削孔工法並びにこれらの
工法に使用する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、岩盤竪坑の掘削に使用する無
発破式工法としては、静的破砕剤・油圧ブレーカ・ピス
トン駆動式油圧破砕機・油圧破砕機・液圧チューブ・ガ
ス圧力・油圧ウエッジ・衝撃式ウエッジ等を単独に、又
は複合して、使用する工法が使用されていた。従来の旧
自由面削溝機は、石材採取場など平坦で広域な場所に使
用されているが、平坦とは言い難く狭隘な条件の岩盤竪
坑の掘削には、削溝位置が制約を受け、更に据付作業に
多くの時間を要せざるを得ず、使用されていなかった。
従来の旧自由面削溝機では、旧自由面削溝機のガイドセ
ルを傾斜する機能を有していなかった。旧自由面削溝機
を使用して単独孔を削孔し、連孔からなる自由面を削溝
する場合には、案内棒が該案内棒の中心軸を回転軸とし
て回転するのを防止する装置は、装着されていなかっ
た。旧無発破式岩盤竪坑築造工法としては、岩盤竪坑を
掘削する予定の岩平面の中心部に、底面が上部に位置す
る、逆円錐型自由面を削岩し、機械的な手段でこの自由
面を拡張して、所定の竪坑を築造する工法が使用されて
いた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般的に、岩盤竪坑の
掘削に使用する無発破式工法としては、静的破砕剤・油
圧ブレーカ・ピストン駆動式油圧破砕機・油圧破砕機・
液圧チユーブ・ガス圧力・油圧ウエッジ・衝撃式ウエッ
ジ等を単独に、又は複合して、使用する工法が使用され
ていたが、何れの工法も、作業経費が割り高になり、作
業効率が悪く、更に、作業空間上の制限を受け、大型機
を使用することが不可能なケースが多々あるという間題
点を有していた。従来の旧自由面削溝機は、石材採取場
など平坦で広域な場所に使用されているが、旧自由面削
溝機を移動して位置を調整するには、他の運搬機を使用
せねばならず、このため、平坦とは言い難い狭隘な条件
下の岩盤を削岩し、高い施工精度を要する竪坑を築造す
る場合、旧自由面削溝機を使用すると、鉄脚の配備上削
溝位置が制約を受け、更に据付作業に多くの時間を要せ
ざるを得ず、作業能率が悪くなるので、使用されていな
かった。従来の旧自由面削溝機では、旧自由面削溝機の
ガイドセルとスライドバーとの角度を調整するため、ガ
イドセルを傾斜する機能を有していなかった。連孔から
なる自由面を削溝する場合には、削孔する単独孔の両側
に隣接する既削の各単独孔に挿入する市販の旧案内棒
は、削孔中、固定されず、該案内棒の中心軸を回転軸と
して回転するので、ビットの方向性を判断する機能を十
分に果しているとは言い難いという問題点を有した。旧
無発破式岩盤竪坑築造工法としては、岩盤竪坑を掘削す
る予定の岩平面の中心部に逆円錐型自由面を削岩して、
機械的な手段でこの自由面を拡張し、所定の竪坑を築造
する工法が使用されていたが、作業能率が悪いという問
題点を有した。本発明は、施工場所へ配備した後は、位
置移動のために他の運搬機を使用する必要がなく、位置
の調整やガイドセルの傾斜が容易な自由面削溝機・自由
面削溝機付属機能装置を提供することを目的としてい
る。本発明は、案内棒と該案内棒の上部に取り付けられ
たトップピン・ナットの作用により、該案内棒の振動か
らビッ卜の方向性を判断し、連孔削孔の状況を把握し
て、正確に連孔を削孔する、ガイドの役割を有する、案
内棒・トップピン・ナットを提供することを目的として
いる。本発明は、上記の自由面削溝機・自由面削溝機付
属機能装置・案内棒・トップピン・ナットを使用して、
岩平面上に単独孔を削孔する適切な無発破式岩盤単独孔
削孔工法、この無発破式岩盤単独孔削孔工法を適用して
自由面を削溝する適切な無発破式岩盤自由面削溝工法、
この無発破式岩盤自由面削溝工法を適用して竪坑を築造
する適切な無発破式岩盤竪坑築造工法を提供することを
目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段及び作用】自由面削溝機・
自由面削溝機付属機能装置・案内棒・トップピン・ナッ
トについて、説明する。自由面削溝機は、スライドバー
1・支持金物2・油圧装置付支持金物3・ガイドセル4
・水平移動機5・油圧ジャッキ61・油圧ジャッキ62
・鉄脚7・調整締付具8・水平調整器9・ジャッキハン
マー19・ロット20・ビット21・セントライザー2
2で構成されている。スライドバー1の一端は支持金物
2と連結し、他端は油圧装置付支持金物3と連結してい
る。支持金物2は、長さを伸縮調整することが可能であ
る。油圧装置付支持金物3は、長さを伸縮調整すること
が可能である。油圧ジャッキ61及び油圧ジャッキ62
は、各々ガイドセル4及び水平移動機5と結合されてい
る。水平移動機5は、スライドバー1に取り付けられ、
ガイドセル4をスライドバー1の軸に沿つて安定に移動
する機能を有する。油圧ジャッキ61は、油圧加減によ
り、基準点を中心として、ガイドセル4を、ガイドセル
4の軸方向に位置調整・移動することが出来る。油圧ジ
ャッキ62は、油圧加減によリ、ガイドセル4軸とスラ
イドバー1軸との角度を、傾斜調整することが出来る。
鉄脚7で、スライドバー1の両端部を支える。調整締付
具8は、鉄脚7をスライドバー1に締めつけたり緩めた
りする機能を有する。水平調整器9は、スライドバー1
を上下に移動して、スライドバー1の水平度を調整する
ために設けられている。ガイドセル4には、ジャッキハ
ンマー19・ロット20・ビット21・セントライザー
22が搭載されている。ロット20の一端は削岩用超硬
チップからなるビット21と、ロット20の他端はジャ
ッキハンマー19と、結合されている。セントライザー
22は、削岩時に、ビット21による衝撃力や回転力に
対しロット20が原位置を保つために取り付けられてい
る。自由面削溝機付属機能装置は、ガイドレール10・
キャリヤー装置11・ガイドレール支持装置28・ガイ
ドレール位置調整装置29・ガイドレール固定装置30
で構成されている。ガイドレール10は、ガイドレール
支持装置28上に据え付けられている。ガイドレール支
持装置28は、ガイドレール10を安定に支持するため
に、設けられている。ガイドレール固定装置30は、ガ
イドレール10をガイドレール支持装置28に固定する
ために設けられている。キャリヤー装置11は、バンド
111・スクリュージャッキ63・車輪27・車輪連結
装置271で構成されている。車輪27は、ガイドレー
ル10に沿つて回転し、キャリヤー装置11を移動する
機能を有する。車輪連結装置271は、車輪27を安定
に保持して、車輪27をスクリュージャッキ63と連結
している。バンド111は、その一端でスクリュージャ
ッキ63と連結すると共に、スライドバー1を締め付け
て、スライドバー1を安定に固定するために、設けられ
る。スクリュージャッキ63は、バンド111と車輪連
結装置271を連結しており、スクリュージャッキ63
を操作して、ガイドレール10とスライドバー1との長
さを調整するために設けられている。案内棒17には、
貫通孔がくリ貫かれている。トップピン18の太さは、
案内棒17の貫通孔に挿入するに適した、大きさであ
る。ナット181は、案内棒17の貫通孔に挿入したト
ップピン18の両側からトップピン18に嵌め込み、ト
ップピン18を固定するに適する寸法の、2個を1対と
するナットからなっている。
【0005】次に、無発破式岩盤単独孔削孔工法につい
て、説明する。従来の工法を使用して、岩平面16が表
れるまで、竪坑の地下の土砂を堀り除く。岩平面16が
表れた状態で、以下の通り、本発明の無発破式岩盤単独
孔削孔工法を適用する。竪坑内における坑壁14の円周
に、ガイドレール支持装置28用の単独孔を多数個削孔
する。各ガイドレール支持装置28を、この単独孔に挿
入する。ガイドレール支持装置28は固定される。ガイ
ドレール10を、ガイドレール支持装置28上に配置す
る。ガイドレール10の位置は安定する。ガイドレール
位置調整装置29を調整して、ガイドレール10を正常
な円形状に近ずける。ガイドレール10とガイドレール
支持装置28を、ガイドレール固定装置30で挾み、ガ
イドレール10を固定する。スライドバー1をキャリヤ
ー装置11のバンド111で挟み、スライドバー1を固
定する。スライドバー1は、ガイドレール10上を旋回
することが出来る。これで、ガイドレール10に関する
準備作業を修了したので、次ぎにスライドバー1の固定
作業と単独孔13の削孔作業に進む。竪坑内の坑壁14
に、支持金物2を当てがう。竪坑内の空間の中心から見
て対称の坑壁14に、油圧装置付支持金物3を当てが
う。支持金物2の長さを伸ばし、油圧装置付支持金物3
を伸長する。スライドバー1は、固定する。スライドバ
ー1の水平化が不十分な場合には、支持金物2や油圧装
置付支持金物3と坑壁14の間に空白部をつくり、スラ
イドバー1を移動可能な状態におき、水平調整器9やス
クリュージャッキ63を調整して、スライドバー1の水
平化を図った後、支持金物2を伸ばし、油圧装置付支持
金物3を伸長し、スライドバー1を坑壁14で固定す
る。坑壁14に浅孔を削孔して、この浅孔に支持金物2
や油圧装置付支持金物3を当てがい、スライドバー1を
一層安定に固定することも出来る。又は、鉄脚7を竪坑
内の岩平面16に据付けて、上記の通り、スライドバー
1の高さを調整した後、調整締付具8を締め、スライド
バー1を鉄脚7で支えて、自由面削溝機を固定する。油
圧ジャッキ61を操作して、ビット21が岩平面16を
削孔するに適するように、ガイドセル4の位置をガイド
セル4の軸方向に調整する。油圧ジャッキ62を操作し
て、ビット21が岩平面16を鉛直に削孔するように、
ガイドセル4の傾斜角度を調整する。水平移動機5を操
作して、削孔位置に、ガイドセル4を移動する。ジャッ
キハンマー19により、竪坑内の岩平面16に、単独孔
13を、鉛直に削孔する。水平移動機5を操作して、次
の削孔位置に、ガイドセル4を移動する。同様に、竪坑
内の岩平面16に、次の単独孔13を、鉛直に削孔す
る。
【0006】次に、無発破式岩盤自由面削溝工法につい
て、説明する。このようにして削孔された、隣接する2
孔の単独孔13に、案内棒17を挿入する。案内棒17
の両端のうち、貫通孔から棒端までの寸法が長い方の一
端が、下側になるように、案内棒17を単独孔13に挿
入する。この際、トップピン18を、案内捧17の貫通
孔に、差し込む。1対のナット181を、案内棒17を
挾むように、トップピン18の両側から嵌め込み、トッ
プピン18が案内棒17に固定するまで締め付ける。ト
ップピン18の長さは、単独孔13の径に比してかなり
長い。案内棒17は、トップピン18に遮られ、案内棒
17の下部と開孔された単独孔13の孔底との間に若干
の空白部が生じる状態で、進入を停止し、安定する。ジ
ャッキハンマー19で、案内棒17を挿入した2孔の単
独孔13の中間部を占める岩盤に、第3の単独孔13
を、計3孔の各円心軸が一鉛直面に位置するように、鉛
直に削孔する。案内棒17を挿入した2孔の単独孔13
の間にある孔壁は、適当な厚さのため破砕され、3孔の
連孔からなる自由面12が削溝される。削孔中のビット
21は、案内棒17と、間欠的に、接触するので、案内
棒17に取り付けたトップピン18は、一定の周期的な
振動を繰り返す。ビット21が、予定の軌道を離脱すれ
ば、トップピン18が振動を停止したり、減少したりし
て知らせるので、ビット21の軌道を修正することが出
来る。この作業サイクルを繰り返して、所定の長さの連
孔からなる自由面12が削溝される。
【0007】次に、無発破式岩盤竪坑築造工法につい
て、説明する。従来の工法を使用して、岩平面16が表
れるまで、竪坑の地下の土砂を堀り除く。岩平面16が
表れた状態で、以下の通り、本発明の無発破式岩盤竪坑
築造工法を適用する。上記の無発破式岩盤自由面削溝工
法により、竪坑内の岩平面16に自由面12を削溝す
る。竪坑の輪郭を形成する岩平面16に、外周破砕孔3
1を、一周にわたって、一定の間隔毎に1孔の割合で、
削孔する。この外周破砕孔31は、下外方向に、岩平面
16の鉛直線から若干の正角度傾けた直線に沿って、削
孔される。外周破砕孔31の内側にあり、自由面12に
属さない岩平面16の空白部に、内周破砕孔32を、隣
接する自由面12と内周破砕孔32間で、又は隣接する
外周破砕孔31と内周破砕孔32間で、或いは隣接する
2孔の内周破砕孔32間で、互に一定の間隔毎に内周破
砕孔32が配置されるように、削孔する。この内周破砕
孔32は、下部・自由面12側の方向に、岩平面16の
鉛直線から若干の正角度傾けた直線に沿って、削孔され
る。化学的破砕剤又は機械的破砕機を、内周破砕孔32
に挿入し、内周破砕孔32を破砕する。膨張圧やクサビ
効果により、内周破砕孔32を破砕するのみならず、内
周破砕孔32の付近の岩盤も破砕する。化学的破砕剤又
は機械的破砕機を、外周破砕孔31に挿入し、外周破砕
孔31を破砕する。膨張圧やクサビ効果により、外周破
砕孔31を破砕するのみならず、外周破砕孔31の付近
の岩盤も破砕する。この結果、内周破砕孔32や外周破
砕孔31から自由面12に向かって亀裂が生じ、自由面
12を拡張する。同時に、外周破砕孔31相互間に亀裂
が生じ、竪坑の輪郭を構成する。同様に、自由面12の
削溝、外周破砕孔31の削孔・破砕及び内周破砕孔32
の削孔・破砕からなる、作業サイクルを繰リ返して、所
定の広さで所定の深さの岩盤を削岩し、竪坑を築造す
る。
【0008】
【実施例】
「1」構造及び基本機能 (イ)自由面削溝機 図1を主に、図9を従に、参照して説明する。自由面削
溝機:1組は、スライドバー1:1個、支持金物2:1
個、油圧装置付支持金物3:1個、ガイドセル4:1
個、水平移動機5:1個、油圧ジャッキ61:1個、油
圧ジャッキ62:1個、鉄脚7:4本、調整締付具8:
2個、水平調整器9:1個、ジャッキハンマー19:1
個、ロット20:1個、ビット21:1個、セントライ
ザー22:1個で構成されている。本実施例では、自由
面削溝機:1組が使用されている。図3に示す通り、ス
ライドバー1の一端は支持金物2と連結し、他端は油圧
装置付支持金物3と連結している。支持金物2は、長さ
を伸縮調整することが可能なネジ機能を有する。油圧装
置付支持金物3は、長さを伸縮調整することが可能な機
能を有する。このため、油圧装置付支持金物3は、2連
型の油圧ジャッキ64を具備する。スライドバー1は、
その一端がプレート23と、他端がプレート25と、溶
接され一体になった構造で構成されている。支持金物2
は、その一端がプレート24と溶接され一体になった構
造で構成されている。油圧装置付支持金物3は、その一
端が補強リブ付プレート26と溶接され一体になった構
造で構成されている。プレート23はプレート24と、
プレート25は補強リブ付プレート26と、ボルト・ナ
ットで結合されている。このため、支持金物2及び油圧
装置付支持金物3は、スライドバー1に固定されてい
る。図9は、スライドバー1.ガイドセル4・水平移動
機5・油圧ジャッキ61・油圧ジャッキ62相互間の関
係を示す組立図である。油圧ジャッキ61は、ガイドセ
ル4とボルト・ナットで、水平移動機5と連結金物で、
連結されている。油圧ジャッキ62は、ガイドセル4と
ボルト・ナットで、水平移動機5と連結金物で、連結さ
れている。水平移動機5は、水平移動機5の1部を構成
するギヤー装置51とスリット装置52を介して、スラ
イドバー1に取リ付けられ、ガイドセル4をスライドバ
ー1の軸に沿つて安定に移動する機能を有する。油圧ジ
ャッキ61とガイドセル4との間の所定のボルト・ナッ
トを緩めると、油圧ジャッキ61の油圧加減により、ガ
イドセル4を、基準点を中心として、ガイドセル4の軸
方向に+25cmから−25cmまで、位置調整・移動
することが可能になる。油圧ジャッキ62の油圧加減に
より、ガイドセル4を、ガイドセル4軸とスライドバー
1軸との角度が75度から105度まで、傾斜調整する
ことが出来る。図1及び図10の説明に移る。自由面削
溝機を安定に保持するため、調整締付具8:1個と、鉄
脚7:2本で1組を構成するスライドバー支持装置が、
スライドバー1の両端部のやや内側に各々取り付けられ
ている。鉄脚7:2本でスライドバー1の片端部を支え
るので、鉄脚7:4本で両端部を支えることになる。ス
ライドバー支持装置は、鉄脚7をスライドバー1に締め
つけたり緩めたりすることが可能な、調整締付具8を具
備している。スライドバー1上で油圧装置付支持金物3
寄リの位置に、スライドバー1を上下に移動して、スラ
イドバー1の水平度を調整するため、手動式ジャッキ機
構付きの水平調整器9が設けられている。ガイドセル
4:1個には、ジャッキハンマー19:1個、ロット2
0:1個、ビット21:1個、セントライザー22:1
個が搭載されている。ロット20の一端には削岩用超硬
チップからなる外径:4cm6mmのビット21が取付
けられ、ロット20の他端はジャッキハンマー19に結
合されている。セントライザー22は、ビット21寄り
の位置でロット20を支え、削岩時に、ビット21の衝
撃力や回転力に対しロット20が原位置を保つために取
り付けられている。
【0009】(ロ)自由面削溝機付属機能装置 図2に示す通り、自由面削溝機付属機能装置:1組は、
ガイドレール10:1組、キャリヤー装置11:2組、
ガイドレール支持装置28:10個、ガイドレール位置
調整装置29:10個及びガイドレール固定装置30:
10組により構成されている。本実施例では、自由面削
溝機付属機能装置:1組が使用されている。ガイドレー
ル支持装置28は、外径:2cm2mm、長さ:60c
mの本体と、これを支える、外径:2cm2mmのサポ
ターで構成されている。ガイドレール支持装置28は、
本体及びサポター共、金属丸棒からなる。ガイドレール
10は、円周全域が連結された、外径:3m98cm、
内径:3m78cmの円形状H鋼ウエッブで構成され、
ガイドレール支持装置28上に据え付けられている。ガ
イドレール固定装置30は、ガイドレール10のH鋼を
ガイドレール支持装置28に固定するために設けられた
固定金物である。ガイドレール位置調整装置29は、ボ
ルトで構成され、ガイドレール10の内側からガイドレ
ール10の外側へ、ガイドレール位置調整装置29の表
面に切られたネジに対応する寸法のナットが設けられた
ガイドレール10の下部を貫いて、取り付けられてい
る。キャリヤー装置11は2組からなり、図4に示す通
り、各キャリヤー装置11は、バンド111:1個、ス
クリュージャッキ63:1個、車輪27:1組、車輪連
結装置271:1個で構成されている。車輪27は、ガ
イドレール10に沿って回転し、キャリヤー装置11を
移動する機能を有する。車輪連結装置271は、車輪2
7を安定に保持して、車輪27をスクリュージャッキ6
3と連結している。バンド111は、その一端でスクリ
ュージャッキ63と連結すると共に、スライドバー1を
締め付けて、スライドバー1を安定に固定するために、
設けられる。スクリュージャッキ63は、バンド111
と車輪連結装置271を連結しており、スクリュージャ
ッキ63を操作して、ガイドレール10とスライドバー
1との長さを調整するために設けられている。2組のキ
ャリヤー装置11のうち、いずれか1組のキャリヤー装
置11に属する車輪27は、車軸に余裕があるので、ガ
イドレール10の径方向に移動出来るが、他のキャリヤ
ー装置11に属する車輪27は、車軸に余裕がなく、移
動が制約されている。
【0010】(ハ)案内棒、トップピン、ナット 図5は、トップピン18とナット181を案内棒17に
取り付けた、組立図を示す。案内棒17は、外径:4c
m2mm、長さ:4m9cmの金属丸棒で構成される。
案内棒17には、案内棒17の中心軸と直交する径:1
cm4mmの貫通孔が、計4個くり貫かれている。案内
棒17の一端から貫通孔の中心軸までの寸法は、各々3
cm5mm、8cm、12cm5mm、17cmであ
る。トップピン18は、案内棒17の貫通孔に挿入する
に適した、外径:1cm3mm、長さ:15cmの金属
丸棒で構成される。トップピン18の表面には、ネジが
切られている。ナット181は、トップピン18の表面
に切られたネジに対応する寸法のナットで、トップピン
18:1個に対し、ナット181:2個からなる1対
が、準備されている。本実施例では、案内棒17:2
個、トップピン18:2個、ナット181:2対が使用
されている。
【0011】「2」施工 (イ)円柱型竪坑における自由面の削溝 円柱型竪坑のための掘進作業のうち、直径:4mの竪坑
の全域を、地下:2mにわたって、ほぼ平坦に土砂を掘
り除き、岩平面16が表れるまでは、従来の工法が適用
される。岩平面16が表れた状態で、以下の通り、本発
明の無発破式岩盤単独孔削孔工法を適用する。この竪坑
内の坑壁14の円周全域に、外径:2cm5mm、深
さ:30cmのガイドレール支持装置28用の単独孔:
計10孔を、互いに隣接する単独孔間が等間隔になるよ
うに、削孔する。ガイドレール支持装置28の本体を、
削孔された各単独孔に1孔づつ挿入し、更に、これをガ
イドレール支持装置28のサポターで支える。ガイドレ
ール支持装置28は固定される。ガイドレール10を、
ガイドレール支持装置28上に配置する。ガイドレール
10の位置は安定する。先端部が坑壁14と接触するガ
イドレール位置調整装置29を調整して、ガイドレール
10を正常な円形状に近ずける。ガイドレール10とガ
イドレール支持装置28を、ガイドレール固定装置30
で挾み、ガイドレール10を固定する。スライドバー1
をキャリヤー装置11のバンド111で挾み、スライド
バー1を固定する。スライドバー1は、両キャリヤー装
置11を介してガイドレール10で支えられるので、キ
ャリヤー装置11によリガイドレール10上を旋回する
ことが出来る。これで、ガイドレール10に関する準備
作業を修了したので、次ぎにスライドバー1の固定作業
と単独孔13の削孔作業に進む。直径:4m、地下:2
mの円柱型竪坑内の坑壁14に、支持金物2用の浅孔:
1孔を、削孔する。スライドバー1の一端にある支持金
物2の先端部を、この浅孔に当てがう。スライドバー1
の他端にある油圧装置付支持金物3の先端部を、竪坑の
円柱空間の中心から見てこの浅孔と対称な位置にある坑
壁14に、近ずける。支持金物2のネジを回して支持金
物2の長さを伸ばし、油圧の加圧により油圧装置付支持
金物3を伸長する。支持金物2の先端部を浅孔に、油圧
装置付支持金物3の先端部を坑壁14に、各々押しつけ
て、スライドバー1を固定する。スライドバー1の水平
化が不十分な場合には、支持金物2のネジを回して支持
金物2の長さを縮め、油圧を減圧して油圧装置付支持金
物3の長さを縮小し、支持金物2の先端部と浅孔並びに
油圧装置付支持金物3の先端部と坑壁14の間に空白部
をつくリ、スライドバー1を移動可能な状態におき、水
平調整器9やスクリュージャッキ63を調整して、スラ
イドバー1の水平化を図った後、支持金物2用の浅孔を
削孔し、ネジを回して支持金物2を伸ばし、油圧を加圧
して油圧装置付支持金物3を伸長し、スライドバー1を
坑壁14や浅孔で固定する。又は、鉄脚7を竪坑内の岩
平面16に据付けて、上記の通り、スライドバー1の水
平化を図った後、調整締付具8を締めスライドバー1を
鉄脚7で支えて、自由面削溝機を固定する。ガイドセル
4と油圧ジャッキ61の間の所定のボルト・ナットを緩
める。ガイドセル4をスライドバー1の軸に沿って移動
し、削孔予定の岩平面16の平均凹凸を測定すると共
に、油圧ジャッキ61を操作して、ビット21が岩平面
16を削孔するに適するように、ガイドセル4の位置を
ガイドセル4の軸方向に調整する。ガイドセル4と油圧
ジャッキ61の間の所定のボルト・ナットを締め付け
る。油圧ジャッキ62を操作して、ビット21が岩平面
16を鉛直に削孔するように、ガイドセル4の傾斜角度
を調整する。水平移動機5を操作して、削孔位置に、ガ
イドセル4を移動する。ジャッキハンマー19により、
岩平面16上に、外径:4cm6mm、地下2mの岩平
面16からの深さ:4mの単独孔13を、鉛直に削孔す
る。水平移動機5を操作してガイドセル4を移動し、隣
接する単独孔13相互間の間隔が、中心間で8cm4m
mになるように、岩平面16上に、外径:4cm6m
m、地下2mの岩平面16からの深さ:4mの、次の単
独孔13を、鉛直に削孔する。削孔中は、車軸に余裕が
なくガイドレール10の径方向の移動が制約されている
キャリヤー装置11が、ガイドセル4に近い位置に、車
軸に余裕があるキャリヤー装置11が、ガイドセル4に
遠い位置に、配置されるように、随時、キャリヤー装置
11を移動する。
【0012】次に、無発破式岩盤自由面削溝工法につい
て、説明する。このようにして削孔された、隣接する2
孔の単独孔13に、案内棒17を挿入する。案内棒17
の両端のうち、貫通孔から棒端までの寸法が長い方の一
端が、下側になるように、案内棒17を単独孔13に挿
入する。この際に、トップピン18を、案内棒17の他
端から12cm5mmの貫通孔に、このトップピン18
の棒長の中心線と案内棒17の中心軸が一致するまで、
差し込む。ネジが切られたトップピン18の表面と対応
する1対のナット181を、案内棒17を挾むように、
トップピン18の両側から嵌め込み、トップピン18が
案内棒17に固定するまで締め付ける。案内棒17は、
トップピン18に遮られ、案内棒17の下部と開孔され
た単独孔13の孔底との間に若干の空白部が生じる状態
で、進入を停止し、安定する。ジャッキハンマー19に
よリ、岩平面16をビット21で削岩し、案内棒17を
挿入した2孔の単独孔13の中間部を占める岩平面16
に、直径:4cm6mm、地下2mの岩平面16からの
深さ:4mの第3の単独孔13を、鉛直に削孔する。案
内棒17を挿入した2孔の単独孔13と、両案内棒17
の中間部を占める岩平面16を削孔する第3の単独孔1
3からなる計3孔の各円心軸は、一鉛直面上に、位置す
るように、削孔する。削孔中のビット21は、案内棒1
7と、間欠的に、接触するので、案内棒17に取り付け
たトップピン18は、一定の周期的な振動を繰り返す。
ビット21が、予定の軌道を離脱すれば、トップピン1
8が振動を停止したり、減少したりして知らせるので、
ジャッキハンマー19でビット21を引き揚げ、ロット
20をテコに使用して、岩平面16でビット21の軌道
を修正することが出来る。この結果、3孔の単独孔13
からなる、長さ:13cm、地下2mの岩平面16から
の深さ:4m、幅:最大4cm6mmの自由面12が削
溝される。次ぎに、図11に示す通リ、3孔の連孔から
なる自由面12の一端を構成する単独孔13からの間隔
が、中心間で8cm4mmになるように、外径:4cm
6mm、地下2mの岩平面16からの深さ:4mの第4
の単独孔13を、自由面12の中心面の水平延長面に第
4の単独孔13の中心軸が重なるように、自由面12の
反対側に、鉛直に、削孔する。新たに削孔した第4の単
独孔13と、自由面12を構成し第4の単独孔13寄り
に位置する単独孔13との、中間の岩盤に、上記と同様
に、案内棒17をガイドにして、第5の単独孔13を、
自由面12の中心面の水平延長面に第5の単独孔13の
中心軸が重なるように鉛直に削孔し、3孔の連孔からな
る自由面12を5孔の連孔からなる自由面12に拡張す
る。この作業を繰り返して、地下2mの岩平面16から
の深さ:4m、幅:最大4cm6mmの、所要の長さの
連孔からなる自由面12が削溝される。支持金物2のネ
ジを回して支持金物2を縮め、油圧を減圧して油圧装置
付支持金物3を縮小する。又は、調整締付具8を緩め、
鉄脚7を取り外す。自由面削溝機は、移動が可能にな
る。キャリヤー装置11を旋回し、スライドバー1を次
の所定の位置に移動して、スライドバー1の水平化を図
る。以下、上述と同一の作業を繰り返すと、別の連孔か
らなる自由面12を削溝することが出来る。
【0013】(ロ)矩形型竪坑における自由面の削溝 1辺の長さ:4m、他辺の長さ:9mの矩形型竪坑の掘
削作業についても、竪坑の全域を、地下:2mにわたっ
て、ほぼ平坦に土砂を掘り除き、岩平面16が表れるま
では、従来の工法が適用される。地下:2mの岩平面1
6の下部に自由面を削溝する作業についても、上記の
(イ)円柱型竪坑における自由面の削溝の実施例と、同
様に、施工することが出来る。但し、ガイドレール10
は直線形状で、その数は2列からなる1組である。本実
施例では、矩形型竪坑を構成する4辺のうち、作業上ガ
イドレール10を必要とする辺は、長さ:9mの2辺
で、他の2辺は不要である。長さ:9mの各辺に、1列
のガイドレール10が、配備される。その他は、上記の
(イ)円柱型竪坑における自由面の削溝の実施例と同一
につき、省略する。
【0014】(ハ)内径:4mの円柱型竪坑を築造する
無発破式岩盤竪坑築造工法 図6は、内径:4mの円柱型竪坑を築造する無発破式岩
盤竪坑築造工法の削岩パターンを示す。竪坑の全域を地
下:2mにわたって、ほぼ平坦に土砂を掘り除き、岩平
面16が表れるまでは、従来の工法が適用される。次
に、内径:4m、地下:2mのこの竪坑内において、本
発明の自由面削溝機・自由面削溝機付属機能装置・案内
棒17・トップピン18・ナット181を使用して、上
記に示す(イ)円柱型竪坑における自由面のが削溝の実
施例と同様に、地下2mの岩平面16からの深さ:4
m、幅:最大4cm6mmで、竪坑の円柱空間の中心を
通リ、互に直交する、連孔からなる、+字状の自由面1
2を削溝する。この竪坑内の岩平面16で、竪坑内の円
柱空間と同心円を有する、直径:3m80cmの円周上
に、外径:4cm6mm、地下2mの岩平面16からの
深さ:4m50cmの外周破砕孔31を、隣接する2孔
の外周破砕孔31の中心間で50cmの間隔になるよう
に、一周にわたつて、削孔する。この外周破砕孔31
は、岩平面16の鉛直線から下外方向に1.5度の角度
を有する直線に沿って、削孔される。竪坑内の岩平面1
6で、自由面12と外周破砕孔31間の空白部に、外
径:4cm6mm、地下2mの岩平面16からの深さ:
約2m〜約4m50cmの内周破砕孔32を削孔する。
内周破砕孔32は、隣接する2孔の内周破砕孔32の中
心間で、又は隣接する外周破砕孔31と内周破砕孔32
の中心間で、或いは隣接する自由面12と内周破砕孔3
2の中心間で、およそ50cmの間隔になるように、削
孔される。内周破砕孔32は、自由面12の中心近くで
は、岩平面16の鉛直線から自由面12側に15度の角
度を有する直線に沿って、削孔される。内周破砕孔32
は、自由面12から離れるに従い、この鉛直線からの角
度が、10度、5度と、漸次鉛直線に近ずくことがあ
る。内周破砕孔32の深さは、この鉛直線に近ずくと深
くなり、約2m〜約4m50cmのバラツキが生じるこ
とがある。外周破砕孔31と内周破砕孔32の削孔に
は、本発明の自由面削溝機や他の削溝機が使用される。
本発明の自由面削溝機を使用する場合には、必要に応じ
て、油圧ジャッキ62を操作し、ガイドセル4の傾斜を
調整する。市販の油圧破砕機を内周破砕孔32に挿入す
る。油圧破砕機に油圧を加圧してクサビ効果によリ、内
周破砕孔32を破砕する。油圧破砕機は、内周破砕孔3
2を破砕するのみならず、内周破砕孔32の付近の岩盤
も破砕する。外周破砕孔31や破砕結果が不十分な1部
の内周破砕孔32には、静的破砕剤を挿入して、膨張圧
の作用により、破砕する。静的破砕剤は、外周破砕孔3
1や内周破砕孔32を破砕するのみならず、外周破砕孔
31や内周破砕孔32の付近の岩盤も破砕する。この結
果、外周破砕孔31や内周破砕孔32から自由面12に
向かって亀裂が生じ、自由面12を拡張する。同時に、
外周破砕孔31相互間で亀裂が生じ、竪坑の輪郭を構成
する。深さの浅い外周破砕孔31や内周破砕孔32につ
いては、削孔・破砕作業を繰り返す。この円柱型竪坑作
業の結果、所定の岩盤全域で、地下2mの岩平面16か
らの深さ:約4mの岩盤が削岩される。次に、十字状の
自由面12を削溝した後、外周破砕孔31の削孔・破砕
及び内周破砕孔32の削孔・破砕の作業をを繰り返す。
このようにして、地下6mの岩平面16からの深さ:約
4mの、所定の岩盤全域にわたって、削岩する。以下、
同一の作業サイクルを繰り返して、所定の広さで所定の
深さの円柱型竪坑を築造する。
【0015】(ニ)内径:8mの円柱型竪坑を築造する
無発破式岩盤竪坑築造工法 図7は、内径:8mの円柱型竪坑を築造する無発破式岩
盤竪坑築造工法の削岩パターンを示す。竪坑の全域を地
下:2mにわたって、ほぼ平坦に土砂を掘り除き、岩平
面16が表れるまでは、従来の工法が適用される。次
に、内径:8m、地下:2mのこの竪坑内において、本
発明の自由面削溝機・自由面削溝機付属機能装置・案内
棒17・トップピン18・ナット181を使用して、上
記に示す(イ)円柱型竪坑における自由面の削溝の実施
例と同様の工法により、竪坑の円柱空間と同心円を有す
る、直径:7mの円周上に、地下2mの岩平面16から
の深さ:4m、幅:最大4cm6mmの連孔からなる、
円形状の自由面12を削溝する。この竪坑内の岩平面1
6で、竪坑内の円柱空間と同心円を有する、直径:7m
80cmの円周上に、外径:4cm6mm、地下2mの
岩平面16からの深さ:4m50cmの外周破砕孔31
を、隣接する2孔の外周破砕孔31の中心間で50cm
の間隔になるように、一周にわたって、削孔する。この
外周破砕孔31は、岩平面16の鉛直線から下外方向に
1.5度の角度を有する直線に沿って、削孔される。こ
の自由面12の円内にあり、自由面12に属さない空白
部に、外径:4cm6m、地下2mの岩平面16からの
深さ:約2m〜約4m50cmの内周破砕孔32を削孔
する。内周破砕孔32は、隣接する2孔の内周破砕孔3
2の中心間で、或いは隣接する自由面12と内周破砕孔
32の中心間で、およそ50cmの間隔になるように、
削孔される。内周破砕孔32は、自由面12の中心近く
では、岩平面16の鉛直線から自由面12側に15度の
角度を有する直線に沿って、削孔される。内周破砕孔3
2は、自由面12から離れるに従い、この鉛直線からの
角度が、10度、5度と、漸次鉛直線に近ずくことがあ
る。内周破砕孔32の深さは、この鉛直線に近ずくと深
くなり、約2m〜約4m50cmのバラツキが生じるこ
とがある。自由面12は円形状のため、竪坑空間の中心
から見て、内周破砕孔32は、放射線状に、自由面12
に向かって、削孔される。外周破砕孔31と内周破砕孔
32の削孔には、本発明の自由面削溝機や他の削溝機が
使用される。本発明の自由面削溝機を使用する場合に
は、必要に応じて、油圧ジャッキ62を操作し、ガイド
セル4の傾斜を調整する。市販の油圧破砕機を内周破砕
孔32に挿入する。油圧破砕機に油圧を加圧してクサビ
効果によリ、内周破砕孔32を破砕する。油圧破砕機
は、内周破砕孔32を破砕するのみならず、内周破砕孔
32の付近の岩盤も破砕する。外周破砕孔31や破砕結
果が不十分な1部の内周破砕孔32には、静的破砕剤を
挿入して、膨張圧の作用により、破砕する。静的破砕剤
は、外周破砕孔31や内周破砕孔32を破砕するのみな
らず、外周破砕孔31や内周破砕孔32の付近の岩盤も
破砕する。この結果、外周破砕孔31や内周破砕孔32
から自由面12に向かって亀裂が生じ、自由面12を拡
張する。同時に、外周破砕孔31相互間で亀裂が生じ、
竪坑の輪郭を構成する。深さの浅い外周破砕孔31や内
周破砕孔32については、削孔・破砕作業を繰り返す。
この円柱型竪坑作業の結果、所定の岩盤全域で、地下2
mの岩平面16からの深さ:約4mの岩盤が削岩され
る。次に、円形状の自由面12を削溝した後、外周破砕
孔31の削孔・破砕及び内周破砕孔32の削孔・破砕の
作業を繰り返す。このようにして、地下約6mの岩平面
16からの深さ:約4mの、所定の岩盤全域にわたっ
て、削岩する。以下、同一の作業サイクルを繰り返し
て、所定の広さで所定の深さの円柱型竪坑を築造する。
【0016】(ホ)矩形型竪坑を築造する無発破式岩盤
竪坑築造工法 図8は、矩形型竪坑を築造する無発破式岩盤竪坑築造工
法の削岩パターンを示す。竪坑の全域を地下:2mにわ
たって、ほぼ平坦に土砂を掘り除き、岩平面16が表れ
るまでは、従来の工法が適用される。次に、この竪坑内
において、本発明の自由面削溝機・自由面削溝機付属機
能装置・案内棒17・トップピン18・ナット181を
使用して、上記に示す(ロ)矩形型竪坑における自由面
の削溝の実施例と同様の工法により、地下2mの岩平面
16からの深さ:4m、幅:最大4cm6mmで、竪坑
内の矩形空間の中心を通り、互に直交する、連孔からな
る、十字状の自由面12を削溝する。この竪坑内の岩平
面16で、竪坑内の矩形空間内に外周破砕孔31と内周
破砕孔32を、削孔する。以下、矩形型竪坑の無発破式
岩盤竪坑築造工法は、(ハ)内径:4mの円柱型竪坑を
築造する無発破式岩盤竪坑築造工法と同様につき、説明
は省略する。このようにして、所定の広さで所定の深さ
の矩形型竪坑を築造する。
【0017】
【発明の効果】本発明は、以上説明した通り、構成され
ているので、以下に記載する効果がある。自由面削溝機
及び自由面削溝機付属機能装置は、位置調整・傾斜調整
が容易で、作業上効果が大きい。案内棒上部に取り付け
られたトップピン・ナットの作用により、案内棒の振動
からビットの方向性を判断し、連孔削孔の状況を把握し
て、正確な位置に連孔からなる自由面を、容易に削溝す
ることが出来るようになった。上記の自由面削溝機・自
由面削溝機付属機能装置・案内棒・トップピン・ナット
を使用して、岩平面上に単独孔を削孔する無発破式岩盤
単独孔削孔工法、この無発破式岩盤単独孔削孔工法を適
用して自由面を削溝する無発破式岩盤自由面削溝工法、
この無発破式岩盤自由面削溝工法を適用して竪坑を築造
する無発破式岩盤竪坑築造工法を開発し、安全で正確で
効率的な施工々法を確立した。
【図面の簡単な説明】
【図1】竪坑内の岩平面に配備した自由面削溝機の全体
配置を示す側面図、及び坑壁と自由面削溝機の関係を示
す側面図である。
【図2】自由面削溝機付属機能装置の全体配置を示す側
面図、及び坑壁と自由面削溝機付属機能装置の関係を示
す側面図である。
【図3】スライドバー・支持金物・油圧装置付支持金物
相互間の関係を示す組立図である。
【図4】キャリヤー装置を側面から見た組立図である。
【図5】トップピンとナットを案内棒に取り付けた組立
図である。
【図6】内径:4mの円柱型竪坑を築造する無発破式岩
盤竪坑築造工法の削岩パターン図である。 (A)は、平面図である。 (B)は、(A)のB−B断面から観察した、断面図で
ある。
【図7】内径:8mの円柱型竪坑を築造する無発破式岩
盤竪坑築造工法の削岩パターン図である。 (A)は、平面図である。 (B)は、(A)のC−C断面から観察した、断面図で
ある。
【図8】矩形型竪坑を築造する無発破式岩盤竪坑築造工
法の削岩パターン図である。 (A)は、平面図である。 (B)は、(A)のD−D断面から観察した、断面図で
ある。
【図9】スライドバー・ガイドセル・水平移動機相互間
の関係を示す組立図である。 (B)は、(A)を観察した位置から90度移動した位
置で、観察した組立図である。
【図10】図1のA−A断面から自由面削溝機を観察し
た、断面図である。
【図11】連孔からなる自由面・単独孔・案内棒相互間
の関係を示す平面図である。
【符号の説明】
1 スライドバー 2 支持金物 3 油圧装置付支持金物 4 ガイドセル 5 水平移動機 51 ギヤー装置 52 スリット装置 61 油圧ジャッキ 62 油圧ジャッキ 63 スクリュージャッキ 64 2連型の油圧ジャッキ 7 鉄脚 8 調整締付具 9 水平調整器 10 ガイドレール 11 キャリヤー装置 111 バンド 12 自由面 13 単独孔(岩平面の単独孔) 14 坑壁 16 岩平面 17 案内棒 18 トップピン 181 ナット(案内棒の貫通孔に挿入したトップピン
を固定するナット) 19 ジャッキハンマー 20 ロット 21 ビット 22 セントライザー 23 プレート 24 プレート 25 プレート 26 補強リブ付プレート 27 車輪 271 車輪連結装置 28 ガイドレール支持装置 29 ガイドレール位置調整装置 30 ガイドレール固定装置 31 外周破砕孔 32 内周破砕孔

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 竪坑内の岩平面(16)において、自由
    面(12)を削溝の上、内周破砕孔(32)と外周破砕
    孔(31)を削孔し、該内周破砕孔(32)と該外周破
    砕孔(31)に化学的破砕剤又は機械的破砕機を挿入し
    て、膨張圧やクサビ効果により、該内周破砕孔(32)
    と該外周破砕孔(31)を破砕すると共に、該内周破砕
    孔(32)と該外周破砕孔(31)の周囲にある岩盤を
    破砕し、該内周破砕孔(32)と該外周破砕孔(31)
    から該自由面(12)に向かって亀裂を発生させて、該
    自由面(12)を拡張し、更に該外周破砕孔(31)相
    互間に亀裂を発生させて竪坑の輪郭を構成する、作業サ
    イクルを繰返し、所定の竪坑を築造する、無発破式岩盤
    竪坑築造工法
  2. 【請求項2】 竪坑内の岩平面(16)において、一定
    の間隔を保って2孔の単独孔(13)を鉛直に削孔し、
    隣接する2孔の該単独孔(13)にトップピン(18)
    とナット(181)を具備した案内棒(17)を挿入し
    て、該トップピン(18)の振動からビット(21)の
    軌道が正常なことを監視しながら、2孔の該単独孔(1
    3)の中間部を占める岩盤に、第3の単独孔(13)
    を、計3孔の各円心軸が一鉛直面に位置するように鉛直
    に削孔し、3孔の該単独孔(13)からなる連孔を削孔
    する作業サイクルを繰返して、所定の長さの自由面(1
    2)を削溝する、無発破式岩盤自由面削溝工法
  3. 【請求項3】 スライドバー(1)・支持金物(2)・
    油圧装置付支持金物(3)・ガイドセル(4)・水平移
    動機(5)・油圧ジャッキ(61)・油圧ジャッキ(6
    2)・水平調整器(9)・ジャッキハンマー(19)・
    ロット(20)・ビット(21)・セントライザー(2
    2)で構成された自由面削溝機と、ガイドレール(1
    0)・キャリヤー装置(11)・ガイドレール支持装置
    (28)・ガイドレール位置調整装置(29)・ガイド
    レール固定装置(30)で構成された自由面削溝機付属
    機能装置からなリ、竪坑内の坑壁(14)や坑壁(1
    4)の浅孔に、該スライドバー(1)の一端と連結した
    該支持金物(2)と該スライドバー(1)の他端と連結
    した該油圧装置付支持金物(3)を当てがい、該支持金
    物(2)と該油圧装置付支持金物(3)を伸ばして、該
    スライドバー(1)を支えると共に、該スライドバー
    (1)に取り付けられた該ガイドセル(4)と該ガイド
    セル(4)に搭載された該ジャッキハンマー(19)・
    該ロット(20)・該ビット(21)・該セントライザ
    ー(22)で、竪坑内の岩平面(16)に単独孔(1
    3)を削孔する、無発破式岩盤単独孔削孔工法
  4. 【請求項4】 スライドバー(1)・ガイドセル(4)
    ・水平移動機(5)・油圧ジャッキ(61)・油圧ジャ
    ッキ(62)・鉄脚(7)・調整締付具(8)・水平調
    整器(9)・ジャッキハンマー(19)・ロット(2
    0)・ビット(21)・セントライザー(22)で構成
    された自由面削溝機と、ガイドレール(10)・キャリ
    ヤー装置(11)・ガイドレール支持装置(28)・ガ
    イドレール位置調整装置(29)・ガイドレール固定装
    置(30)で構成された自由面削溝機付属機能装置から
    なり、該調整締付具(8)で締め付けられた該鉄脚
    (7)で該スライドバー(1)を支えると共に、該スラ
    イドバー(1)に取り付けられた該ガイドセル(4)と
    該ガイドセル(4)に搭載された該ジャッキハンマー
    (19)・該ロット(20)・該ビット(21)・該セ
    ントライザー(22)で、竪坑内の岩平面(16)に単
    独孔(13)を削孔する、無発破式岩盤単独孔削孔工法
  5. 【請求項5】 請求項3又は請求項4記載の無発破式岩
    盤単独孔削孔工法で使用する、自由面削溝機
  6. 【請求項6】 請求項3又は請求項4記載の無発破式岩
    盤単独孔削孔工法で使用する、自由面削溝機付属機能装
  7. 【請求項7】 バンド(111)・スクリュージャッキ
    (63)・車輪(27)・車輪連結装置(271)から
    なリ、請求項6記載の自由面削溝機付属機能装置の一部
    を構成する、キャリヤー装置
  8. 【請求項8】 請求項2記載の無発破式岩盤自由面削溝
    工法で使用する、案内棒・トップピン・ナット
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