JPH0593320U - 結露防止鏡 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 風呂、洗面所等の鏡面の結露を防止する鏡の
構造を提供する。 【構成】 鏡面の裏に自己温度制御能力を持つ面状発熱
体を貼付し、鏡面の温度を上げる構造となっている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、風呂、洗面所等において一般に使用されている鏡の、湯気等による 水滴の付着による結露を防止する鏡に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来より、鏡面の結露は鏡面にシリコン液を塗るとか、鏡裏面に熱電線を設け 、その熱により鏡面の結露を防止していた。然し乍ら、シリコン液等は繰り返し 塗布する必要があったり、熱線の場合はサーモスタット等の電源調整機構を必要 としたりしていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案はそれをより簡単な構造で、安全に鏡面の結霧を防止しようとするもの である。

【０００４】

【課題を解決るための手段】

上記の目的を達成するために、本考案に係る結露防止鏡は、先に出願人が実願 平２−９５７８３の「保温皿」及び実願平３−８５７５２の「面状発熱体用シー トおよび面状発熱体」において実用新案登録出願した自己温度制御能力を持ちサ ーモスタット等による電源の調整を必要としない、しかも０．２〜０．５ｍｍ厚 さの面状発熱体を、鏡の裏面に貼り付ける事により、容易に鏡面の結露を防止す るものである。

【０００５】

【実施例】

図１は本考案鏡の正面図、図２は同じく側断面図、図３は鏡内部面状発熱体（ ３）の正面図であり、鏡枠（２）の内側に鏡（１）を、その裏に面状発熱体（３ ）を、次に断熱材（４）を、更に裏板（５）を組合わせ、一体とした実施例であ る。

【０００６】 図４はバスの温度分布図であり、室温（１０）は２５℃〜３０℃、湿度は１０ ０％、湯温（９）は４１℃で、鏡面（１）は約４２℃である。

【０００７】 図５は、通電開始より約７分後（１１）の温度変化を示し、鏡面温度（１２） は４２℃、電力（１３）は約２０Ｗを示している。この状態で鏡（１）の表面の 結露は完全に消去された。

【０００８】

【考案の効果】

以上のように、０．２〜０．５ｍｍの薄い自己温度制御機能を持つ面状発熱体 を鏡の裏側に貼付する事により、湿度１００％の室内において鏡表面の結露を消 去出来、しかも最高温度時の使用電力は、は、スウィッチＯＮ時の約１／５を示 し、電力の消費も少なく、充分の結露防止の効果を果す事が出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案鏡の正面図である。

【図２】本考案鏡の側断面図である。

【図３】本考案鏡の内部図である。

【図４】結露消去時の温度、湿度分布図である。

【図５】スウィッチＯＮより、結露消去時（１１）に至
る鏡面温度（１２）と電力（１３）の変化図である。

【符号の説明】

１ 鏡 ２ 鏡枠 ３ 面状発熱体 ４ 断熱材 ５ 裏板 ６ 電源コード ７ 電源ソケット ８ バスの壁面 ９ 湯温 ９′湯気 １０ バス室温 １１ 結露消去時間 １２ 鏡面温度 １３ 電力の変化

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 設定発熱温度４０℃〜６０℃の自己温度
   制御能力を持つ０．２〜０．５ｍｍ厚の面状発熱体を鏡
   裏の概全面に貼り付け、更に断熱材及び裏板とを組み合
   わせた事を特徴とする結露防止鏡。