JPH076839Y2 - 防曇鏡の取付け構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】

本考案は防曇鏡の裏面側に取着した金属板のひずみを防
止する取付け構造に関する。

【従来技術】

従来より鏡の曇り止めは鏡の表面に界面活性剤等の被膜
処理が施されているが、直ちぐに落ちたり、表面に傷が
つく等の理由で寿命の面で問題があった。 このため鏡の裏面にヒータを配設することがなされてい
る。しかしながら、使用場所が浴室等では湿度も高く、
割れたりしたときの電気安全性の面で問題があった。 そこで、本考案者は金属板にヒータを取着させて、金属
板を壁面にビス固定し、鏡を金属板に沿わせて配置し、
金属板により間接的に鏡を暖めて曇り止めを行うように
している。

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、金属板の線膨張係数が大きいため、ビス
固定部を節としてひずみが生じ、金属板にひずみや凹凸
が発生して、このひずみや凹凸が鏡の表面の像に悪影響
を与えてしまっていた。 本考案は上記事情に鑑みて為されたものであり、その目
的とするところは、電気安全性が高く、しかも鏡表面の
像に悪影響を与えることがなく、更に鏡が割れても漏電
の恐れがない防曇鏡の取付け構造を提供することにあ
る。

【課題を解決するための手段】 本考案の防曇鏡の取付け構造は、鏡１の裏面側に金属板
２を介してヒータ３を配設し、金属板２の上下両端のば
か孔４からビス５をスペーサ６を介して打入して壁面７
に固定して成るものであり、この構成により上記課題が
解決されたものである。 ［作用］ 金属板２にヒータ３を配設しているので、電気安全性に
問題がなく、しかも鏡１が割れても漏電等の恐れがな
く、更に金属板２の上下両端のばか孔４からビス５をス
ペーサ６を介して打入して壁面７に固定しているので、
ばか孔により通電時の金属板２の伸縮を吸収でき、鏡１
表面の像に悪影響を与えることがないものである。 ［実施例］ 鏡１の裏面側には金属板２が配されており、この金属板
２にヒータ３が取着されている。壁面７の取付け用凹所
８には弁当箱状の背面ケース９が取付けられている。金
属板２の上下両端は背方に向けてＬ字状に屈曲されて固
定片10が形成されており、この固定片10に上下に長い長
孔であるばか孔４が穿孔されている。このばか孔４から
スペーサ６を介してビス５が背面ケース９の上下両端部
の取付け片11に打入されて金属板２が取付けられてい
る。ヒータ３のリード線12が背面ケース９の挿通孔13を
通して壁面７の貫通孔14から導出されている。 施工に際しては、背面ケース９に金属板２をビス５止め
して取付け凹所８に取着し、この状態で鏡１をその上下
両端で取付け金具15を介して取付け凹所８に取付けて鏡
１を金属板２に密接させて行う。 而して、ヒータ３に通電すれば金属板２が熱せられて間
接的に鏡１が暖められ曇り止めされることになる。又、
金属板２の熱による伸縮はばか孔４とスペーサ６により
吸収され、金属板２にひずみとか凹凸が生じることがな
いものである。

【考案の効果】

本考案にあっては、金属板にヒータを配設しているの
で、電気安全性に問題がなく、しかも鏡が割れても金属
板により漏電等の恐れがなく、更に金属板の上下両端の
ばか孔からビスをスペーサを介して打込して壁面に固定
しているので、通電時に金属板の伸縮をばか孔により吸
収でき、金属板にひずみや凹凸が生じることがなく、鏡
表面の像に悪影響を与えることがないものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す側断面図、第２図は同
上の一部省略拡大断面図であって、１は鏡、２は金属
板、３はヒータ、４はばか孔、５はビス、６はスペー
サ、７は壁面である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】鏡の裏面側に金属板を介してヒータを配設
   し、金属板の上下両端のばか孔からビスをスペーサを介
   して打入して壁面に固定して成る防曇鏡の取付け構造。