JPH0593011A - イミド化したセグメント化共重合体 - Google Patents

イミド化したセグメント化共重合体

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JPH0593011A
JPH0593011A JP3069544A JP6954491A JPH0593011A JP H0593011 A JPH0593011 A JP H0593011A JP 3069544 A JP3069544 A JP 3069544A JP 6954491 A JP6954491 A JP 6954491A JP H0593011 A JPH0593011 A JP H0593011A
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alkyl
copolymer
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JP3069544A
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Casmir Stanislaus Ilenda
カスミル・スタニスラウス・イレンダ
Patricia Maxson
パトリシア・マクソン
Noel Gray Harvey
ノエル・グレイ・ハーベー
Michael Paul Hallden-Abberton
マイクル・ポール・ホールデン−アバートン
Leslie Alan Cohen
レスリー・アラン・コーエン
Theodore Daniel Goldman
シーオドーア・ダニエル・ゴールドマン
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Rohm and Haas Co
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】1つ以上のポリオレフィンのセグメントと主に
(メタ)アクリル酸エステルから生成される1つ以上の
セグメントを有するセグメント化共重合体を、好ましく
は揮発分を除去する押し出し機中で、アンモニアまたは
第1アミンの存在において反応させて、環状イミド基を
含む重合体の1つ以上のセグメントを有する重合体とす
る。 【効果】得られる共重合体はポリオレフィン、極性重合
体、およびその混合物の変性に有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリオレフィンの少な
くとも1つのセグメントと環状5−または6員環イミド
単位を有する重合体の少なくとも1つのセグメントを有
するセグメント化共重合体に関する。本発明は更に前記
セグメント化共重合体の製造方法に関する。本発明は更
に新規のセグメント化共重合体とポリオレフィン、極性
重合体、および極性重合体と非極性重合体との混合物、
並びに該混合物から作られた有用な物体に関する。
【0002】
【従来の技術】無原則な、すなわち従来の極性のビニル
単量体とオレフィンの共重合と対照して、セグメント化
重合体は数年来公知である。特に関心を引くものはポリ
オレフィンの幹と、メタクリル酸メチルのような極性重
合体のグラフト連鎖をもつグラフト共重合体であった。
無水マレイン酸またはアクリル酸がポリオレフィンにグ
ラフトされる、しばしば“グラフト共重合体”と称せら
れる、ほかの系は、実際にはポリオレフィンに対するオ
リゴマーのグラフトであり、前記オリゴマー単位の長さ
は無水マレイン酸の場合には約1でありまたはアクリル
酸の場合には非常に短かい。前記のセグメント化共重合
体は、ポリアミドの衝撃変更用アミン反応性変性ゴム、
ポリオレフィンのかさ高性を変更するための添加物、な
どのようにポリオレフィンの表面特性を変更するのに有
用であった。
【0003】前記のセグメント化重合体の最近の改良
は、ポリアクリレートセグメントの重量平均分子量が約
20,000以上である反応条件のもとで調製された、
主にポリプロピレンまたはポリエチレンのようなポリオ
レフィンとメタクリル酸エステルとから誘導される単位
のセグメント化共重合体であった。前記のセグメント化
共重合体はポリオレフィンのサグ抵抗を改善するのに特
に有用である。それらは更に高せん断挙動に対する有害
な影響なしにポリオレフィンのほかの低せん断レオロジ
ー的性質を改善する。前記の重合体並びにポリオレフィ
ンおよび極性重合体との混合物は米国特許出願第17
6,648号(88年3月29日出願)、同第315,
501号(89年3月1日出願)および同第413,4
05号(89年9月27日出願)に更に十分に開示され
ており、それらのすべてはこれへの参照によって本明細
書へ取入れられている。
【0004】類似した方法は、エチレン−プロピレン共
重合体またはエチレン−プロピレン−非共役ジエン(E
PDM)ターポリマーのような、弾性のポリオレフィン
とメタクリル酸エステルから主に誘導される単位のセグ
メントの、セグメント化ポリメタクリレート連鎖が同様
の高分子量である、セグメント化共重合体を調製するの
に利用できる。その結果として生じる材料は、ポリ塩化
ビニルのようなほかの熱可塑性樹脂に対するのと同様
に、ポリオレフィンに対する襲撃変性剤として有用であ
る。前記セグメント化重合体は89年9月27日出願の
米国特許出願第413,029号に開示されており、こ
れへの参照によって本明細書に取入れられている。
【0005】上記したようにグラフトおよびブロックセ
グメント化共重合は両方とも極性および非極性重合体の
混合物に対し相溶剤として有用である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ポリオレフィンセグメ
ントに付着したセグメントにメタクリル酸単位を持つ前
記のセグメント化共重合体は欠陥を有する。すなわち、
それらはポリオレフィンと混合し、メタクリレートセグ
メントのガラス転位温度附近または以上の温度で試験す
るとき、サグ抵抗およびほかの感熱性性質の有効性を失
なう。ポリオレフィンがその結晶性に関する性質をとど
めるときでさえ、混合物は荷重を与える応用において著
しく剛性を失ない、有用さを失なう。
【0007】従って非オレフィンセグメント化連鎖のガ
ラス温度を上昇させることが望ましい。その結果として
生じる改善された熱変形抵抗もまた前記セグメント化共
重合体と極性および非極性重合体の混合物との混合物に
おいて価値がある。第2の欠陥はすべての極性重合体が
主にアルキルメタクリレート単位であるセグメント連鎖
と相溶性であるとは限らないことである。その極性セグ
メントが広範囲の極性重合体と広く相溶性であるセグメ
ント化共重合体を調製することが望ましい。この欠陥を
克服することも極性および非極性重合体の混合物を相溶
させることにおいて重要である。
【0008】5員または6員イミド環に転換できるセグ
メントを持つセグメント化共重合体は、エチレン−プロ
ピレン共重合体の上への無水マレイン酸のオリゴマーの
グラフト、ブタジエン−スチレンゴムの上へのメタクリ
ル酸メチルのグラフト重合体、エチレン−プロピレン共
重合体を含むさまざまの弾性体の上へのスチレン−無水
マレイン酸共重合体のグラフト重合体について先行技術
において記述されている。第1の場合において、前記オ
リゴマーまたは単量体のグラフトは、混合物中の相溶可
能な重合体ともつれ相互作用を達成するために必要な連
鎖長を有するグラフトセグメントを含んでいない。第2
の場合において、ブタジエン−スチレン弾性体に対する
前記グラフトは良好な耐候性のない材料を生成し、加工
条件、特に更に進んだ混合のもとに酸性および熱劣化を
受ける。第3の場合において、前記のグラフトは少なく
とも約60%のビニル芳香族単量体がグラフト連鎖に存
在することを必要とし、その結果極性樹脂との相溶性が
やや少なくなると同様に紫外線暴露に対し抵抗が少なく
なることをその連鎖に生じさせる。
【0009】
【発明の概要】本発明者等は、ポリプロピレン、ポリエ
チレン、またはエチレン−プロピレンのゴム状共重合体
のようなポリオレフィンセグメントと、主に、好ましく
は少なくとも80%の場合によっては酸、アミド、また
は無水物基が存在する、メタクリル酸エステルから誘導
される単位を含むセグメント化共重合体が、非ポリオレ
フィンセグメント中にイミド単位を導入するために、ア
ンモニアまたはアミン、好ましくはアルキルアミン、最
も好ましくはメチルアミンと反応させ得ることを発見し
た。本発明者等はまた好ましいイミド単位はグルタルイ
ミド単位であること、しかし無水マレイン酸、マレイン
酸、マレイン酸のモノエステル、またはマレイン酸のジ
エステルによって生成されるマレイミド単位も生成で
き、本発明の他の具体化において有用であることを発明
した。
【0010】本発明者等は更にこの転換は溶液または水
性懸濁液中での反応のようないくつもの方法によって成
し遂げ得ること、しかし好ましい方法はその中でアンモ
ニアまたはアミンと接触させられる押出機をセグメント
化共重合体を通過させることによる方法であることを発
見した。
【0011】本発明者等は更にイミド単位を含むがまた
酸および/または無水物からの単位も含む重合体連鎖
は、酸および/または無水物の含量を低下させるために
さらにアルキル化剤で処理できることを発見した。本発
明者等はまたポリオレフィンセグメントとイミド単位を
含むセグメントを有するセグメント化共重合体は、有用
な性質をもつ新規の複合体を生じるためにポリオレフィ
ンと混合できることを発見した。
【0012】本発明者等は更にポリオレフィンセグメン
トとイミド単位を含むセグメントを有するセグメント化
共重合体は、有用な性質をもつ新規の複合体を生じるた
めに類似しているが非セグメント化イミド重合体が相溶
可能である極性重合体と混合できることも発見した。本
発明者等は更にポリオレフィンセグメントとイミド単位
を含むセグメントを有するセグメント化共重合体はま
た、類似しているが非セグメント化イミド重合体が相溶
可能である極性重合体および非極性重合体と有用な性質
をもつ新規の3成分複合体を生じるために混合できるこ
とも発見した。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明のセグメント化共
重合体はブロック共重合体またはグラフト共重合体のど
ちらかである。ブロック共重合体は、もしAおよびBが
ホモポリマーまたは従来の共重合体のセグメントを表わ
すなら、そのブロック共重合体がA−B、A−B
−A、A−B−A、B−A−B、B
−A−B、A−B−A−B、A−B
−Bなどによって表わされ、AとBは共有結合に
よって結合されている共重合体である。A、A、A
およびB、B、Bなどは組成的に類似している
が異なる分子量のものである。ただ1個または数個の小
さい分子の結合によって変性された重合体から区別する
ため、AとBの分子量は重合体として分類されるような
ものであり、本発明者等は少なくとも10個の単量体単
位を含むものと定義する。
【0014】グラフト共重合体は、P−(P)−Pと
示される(ただし、Pは単量体から誘導される単位であ
る)ポリオレフィンの幹が、重合体Aの1つ以上の連鎖
を結合して、
【0015】
【化8】
【0016】などのような構造を形成したものである。
【0017】本発明に使用するセグメント共重合体は、
ポリオレフィンセグメントと主にメタクリル酸エステル
から誘導される単位を含むセグメントを含み、たとえば
エチレン−ブチレン共重合体セグメントとポリ(メタク
リル酸メチル)セグメントのブロック共重合体、ポリプ
ロピレンの幹とメタクリル酸メチルとメタクリル酸の共
重合体の1つ以上の連鎖のグラフト共重合体、ポリエチ
レンの幹とメタクリル酸メチルとアクリル酸エチルの共
重合体の1つ以上の連鎖のグラフト共重合体、メタクリ
ル酸メチルホモポリマーの1つ以上がグラフトされたエ
チレン−プロピレン−ノルボルナジエンゴムのグラフト
共重合体などである。
【0018】ポリオレフィンセグメントはモノオレフィ
ンのホモポリマー、たとえばエチレン、プロピレン、n
−ブテン、n−オクテンなどのホモポリマーであり得る
し、または1つ以上のモノオレフィンの共重合体、たと
えばエチレン−プロピレン共重合体または普通線状低密
度ポリエチレンとして知られているエチレン−αオレフ
ィン共重合であり得る。比較的少量のビニル芳香族、ア
クリル系単位体、ビニルエーテルなどのようなモノオレ
フィン以外の単量体からの単位を混合できる。
【0019】酢酸ビニルのような、ビニルエステルから
誘導される比較的多量の単位を含むビニルエステルの共
重合体が使用できる。本発明は主にジオレフィン(“ジ
エン”)単量体を含む重合体を包含しないけれども、比
較的少量の、好ましくは非共役のジエンが存在し得る。
従って、エチレンとプロピレンと約10重量%までの非
共役ジエン単量体、たとえばエチリデンノルボルネン、
ノルボルナジエン、1,4−ペンタジエン、1,4−ヘ
キサジエン、ジシクロペンタジエンなどのターポリマー
が本発明の範囲内にある。
【0020】オレフィンセグメントは結晶性または無定
形、ゴム状または比較的剛性であり得る。ポリオレフィ
ンとの混合物のサグ抵抗を改善するような多くの使用の
ためには、ポリオレフィンセグメントの分子量は重量平
均分子量約50,000以上、加工の容易さのために
は、約400,000以下でなければならない。しかし
ながら、有用な重合体はポリオレフィンセグメントが分
子量の好ましい範囲の外側にあるときに作り得る。
【0021】イミド単位を含むセグメントは全体的にイ
ミド化され得る。すなわち、非常に低い含量のイミド基
以外のどのような別の基から誘導される単位、またはほ
かの単量体から誘導される単位を持つセグメントも存在
し得る。好ましくは、イミド単位の重量分率は約10〜
約100%であり、約40%〜約100%が更に好まし
い。
【0022】セグメント中のほかの単位はメタクリル酸
エステル、たとえばアルキル、アリール、アルカリー
ル、アラルキル、シクロアルキル、およびヘテロ環エス
テル並びに置換アルキル、アリール、アルカリール、ア
ラルキル、シクロアルキル、およびヘテロ環式エステル
から誘導されるもの、アクリル酸エチルのようなアクリ
ルエステルから誘導されるもの、不飽和無水物、たとえ
ば無水マレイン酸、無水イタコン酸などから誘導される
もの、不飽和酸、たとえばメタクリル酸、アクリル酸、
アクリルオキシプロピオン酸などから誘導されるもの、
無水メタクリル酸の単位のようなほかの無水物から誘導
されるもの、メタクリルアミドのような不飽和アミドか
ら誘導されるものであり得る。メタクリル酸メチルが好
ましいほかの単位である。
【0023】スチレン、α−メチルスチレンなどのよう
なビニル芳香族単量体、アクリロニトリル、ビニルエス
テルなどのような別の単量体が存在し得る。イミド化に
関与できない単量体は、実質的に環化またはイミド形成
を防止する量でもとのプレイミド化セグメント中に存在
すべきでない。
【0024】本発明は、ポリオレフィンに対するマレイ
ン酸“グラフト”のイミド化によって誘導されるものの
ような、イミドセグメントが非常に短かい鎖長のもの、
前記“グラフト”が主として1つの無水コハク酸単位だ
けのものである重合体を意図しない。さらにイミド含有
セグメントが、ポリオレフィンの上への約60重量%以
上のスチレンと約40重量%までの無水マレイン酸の共
重合体のグラフトのような、マレイミド前駆体によるビ
ニル芳香族共重合体のイミド化から誘導され、グラフト
共重合体が次いで対応するイミドを生成するためにアミ
ンで処理されるセグメント化共重合体を意図しない。
【0025】本発明において、もしビニル芳香族セグメ
ントがイミド化されるセグメント中に存在するなら、イ
ミド化されるセグメント中のビニル芳香族単位の量は5
0%以下であることが好ましい。イミド構造はどの非カ
ルボニル炭素原子に付着した2つの結合により、窒素原
子を通した結合によらないセグメント化重合体に結合し
た5または6員環である。従って無水イタコン酸からの
共重合体または後生成した単位から誘導される重合体は
本発明に関係がある。
【0026】好ましいものはスクシンイミドまたはグル
タルイミド環に基づく単位、たとえば次の構造
【0027】
【化9】
【0028】(式中、nは0または1であり、RとR
はHまたはC〜C20のアルキルである)のイミド
単位を含むものであり、nが1ならば好ましいイミドは
とRがメチルであるものであり、一方nが0なら
ば好ましいイミドはRとRがHであるものである。
【0029】RはH、メチル、ブチル、セチルなどの
ような炭素原子数1〜約20のアルキル、たとえば4−
クロロアルキル、2−ジメチルアミノエチルなどのよう
な置換アルキル、シクロヘキシル、4−メチルシクロペ
ンチルのようなシクロアルキルが炭素原子数4〜7のシ
クロアルキルまたは置換シクロアルキル、フェニル、4
−クロロフェニル、2−ナフチルなどのようなアリール
または置換アリール、ベンジル、フェネチルなどのよう
なアルアルキル、2−メチルフェニルなどのようなアル
カリール、またはテトラヒドロフルフリル、N−メチル
−4−ピペリジニルなどのようなヘテロ環基である。好
ましくはHまたはメチルである。
【0030】イミド基を含む非ポリオレフィンセグメン
トの分子量(Mwすなわち重量平均)は約20,000
からそれ以上であり得る。下限は極性重合体と混合され
たとき連鎖のからみを得るために、または最低ガラス温
度上昇を達成するために強く望まれる。約100,00
0の上限が好ましい。高いMwでは、重合体の流動は影
響を受け、グラフト連鎖の分子量が高すぎるときは許容
し得る収量のグラフト共重合体をもつイミド化に使用す
るためのセグメント化重合体を効率的に生成することが
困難である。それにもかかわらず、ある有利な組成物が
これらの好ましい分子量範囲の外側に得られる。
【0031】最終セグメント化共重合体の最終の用途に
より、ポリオレフィンセグメントとイミドを含むセグメ
ントの重量比は大きく変化し得る。一般に、10〜90
部のポリオレフィンセグメント対90〜10部のイミド
重合体セグメントの範囲が意図され、30〜70部のポ
リオレフィンセグメント対70〜30部のイミド基を含
むセグメントの範囲が調製の容易さのために好ましい。
【0032】セグメントの数も変化し得る。グラフト共
重合体に関しては、有用な効果はポリオレフィンの幹当
り平均1グラフト連鎖によって達成される。セグメント
化重合体では、単一セグメントが利用でき、または各ポ
リオレフィンセグメントに対して2個以上のイミド化重
合体のセグメントがあり得る。ほかの組合せも意図可能
である。
【0033】非ポリオレフィンセグメントのマレイミド
単位を含むセグメント化重合体については、セグメント
化共重合体を生成するためにポリオレフィンセグメント
に結合されると同時または後に、非ポリオレフィンセグ
メントの調製の間に、セグメント化構造はマレイミドそ
れ自体、N−メチルマレイミド、N−セチルマレイミ
ド、N−シクロヘキシルマレイミド、N−フェニルマレ
イミド、N−4−クロロフェニルマレイミドなどのよう
なマレイミド単量体の共重合によって得ることができ
る。
【0034】しかしながら、より広い範囲のイミド構造
および組成の為には、そして製造の容易さのためには、
前記環状イミドを生成するため転換することができる前
生成したセグメントに後反応によって環状イミドを生成
することが好ましい。本発明者等が前駆体セグメントと
称するこのセグメントは、環状イミド基を生成するため
に適当なアミンと直接反応できる、環状の基、特に無水
物基を含むか、または環状イミド構造を生成するために
結局は環形成できる非環式基を含むかのどちらかであ
る。
【0035】第1の記述において、メタクリル酸メチ
ル、スチレン、および無水マレイン酸の共重合体は、グ
ラフト共重合体が生成されるような条件のもとでポリオ
レフィンの存在において重合することができ、無水コハ
ク酸環を含むグラフト共重合体は4−クロロアニリンと
直接的に結合して4−クロロフェニルスクシンイミド環
を含むセグメントを生成することができる。
【0036】第2の記述において、ブタジエンから生成
されるセグメントに付着した二つのポリメタクリル酸メ
チルセグメントを有するブロック共重合体は、多段階ア
ニオン重合によって調製できる。生成するブロック共重
合体は加圧下に水素化してポリメタクリレート//ポリ
(エチレン/ブチレン)//ポリメタクリレートブロッ
ク共重合体を生成することができ、それは続いて約15
0℃以上の温度のクロロベンゼン中でアンモニアで処理
されて、エチレン−ブチレンセグメントに付着したグル
タミド単位を含む二つのブロックを有するブロックター
ポリマーを生成することができる。
【0037】第3の記述において、メタクリル酸メチル
のグラフト共重合体は、炭化水素溶媒中で約150℃以
上の温度でポリプロピレンのバックボーンの上にラジカ
ルをゆっくり発生させて単量体を連続的に付加させなが
ら調製することができる。生成するグラフト共重合体は
次いで揮発分を除去する押出機中で、アンモニアまたは
メチルアミンのようなアミンによって、200〜250
℃の温度で処理されてグルタルイミド環を生成すること
ができる。
【0038】第4の記述において、メタクリル酸の重合
体はエチレン/プロピレン/ジエン弾性体の存在におい
て生成でき、グラフト共重合体を生成することができ
る。グラフト共重合体は次いでアンモニアと揮発分を除
去する押出機中で反応させて、バックボーンに(N−水
素)イミド基を有するグラフトを生成することができ
る。
【0039】このように、前記セグメント化共重合体を
調製する方法は次の工程: a) 少なくとも1つのセグメントがポリオレフィンで
あり、少なくとも1つのセグメントが少なくとも1つの
次の構造
【0040】
【化10】
【0041】(式中、RとRはH、アルキル、また
は−CONRであり、ここでRとRはHまた
はアルキルであり、nは0または1であり、かつR
はHまたはC〜C20アルキル、好ましくはHま
たはCHである)の単位を含む共重合体である別のセ
グメント共重合体を調製する工程; b) その別のセグメント化共重合体と、RがH、ア
ルキル、アルカリール、アリール、アラルキル、シクロ
アルキルまたはヘテロ環式基である第1アミンRNH
とを少なくとも1つの次の構造
【0042】
【化11】
【0043】の単位を、セグメント共重合体を生成する
ように、次の構造
【0044】
【化12】
【0045】(式中、nは0または1である)の単位に
転換するのに十分な温度および圧力の条件のもとに反応
させる工程; c) 未反応第1アミンの除去によりセグメント共重合
体を精製する工程; d) 場合によってはそのセグメント化共重合体とアル
キル化剤とを酸または無水物基から誘導される単位の含
量を低下させるように反応させる工程; e) セグメント化共重合体を固体の形で単離する工
程;を含んでなる。
【0046】別のセグメント化共重合体に関する反応
は、その条件がイミドの生成に適切である限り、どのよ
うな多くの方法によっても行うことができる。出発重合
体は“溶融した”形の、溶液中の、または水性懸濁液中
の固体であり得る。アミンは気体、固体または液体とし
て供給され得る。イミド生成の程度は反応の温度、圧力
および時間、および使用されるアミンの量によって制御
される。一般に生成されるイミド基の可能性のある数に
対して過剰のアミンが使用される。好ましい反応条件と
しては別のセグメント化共重合体の重合体溶融物または
重合体溶液のような均質な媒体の使用、少なくとも15
0℃以上のイミド化の温度、および良好な混合が挙げら
れる。ポリオレフィンセグメントを含まない重合体を製
造する方法は、Kopchikの米国特許第4,24
6,374号に示されており、これへの参照によって本
明細書へ取入れられている。
【0047】イミド基生成において遭遇するかなり厳し
い熱およびせん断条件を受けるとき、あるセグメント化
重合体は分子量をいくぶん変え得ることに気づく。従っ
て、相溶化剤として依然有用であるけれども、ポリプロ
ピレンに対する溶融耐久力(melt strengt
h)用添加剤として期待されるよりもその重合体の有用
性が小さくなる程度に、ポリプロピレンを含むかまたは
メタクリル酸メチルを含むセグメントの分子量はアミン
との反応によって減少させることができる。イミド化条
件に関する実験によって、またはフェノール系、ホスフ
ァイト、またはチオ含有化合物のような、グルタルイミ
ドおよびオレフィン/メタクリル系グラフト共重合体に
対する既知の安定剤の混合によって前記の分子量の低下
を制御できる。
【0048】最終使用に先立ってイミド化したセグメン
ト化共重合体から過剰のアミンおよび反応副生物を除去
することが好ましい。これは重合体を洗浄することによ
って、溶解および再沈殿することによって、好ましくは
本質的に過剰のアミンが除去されるように、十分な真空
が掛けられた揮発分を除去する押出機を溶融重合体を通
過させることによって成し遂げることができる。重合体
を多くの経路によって反応媒質から単離できる。たとえ
ば、溶液を重合体を沈殿させるために冷却でき、または
沈殿用非溶媒を添加することもできる。水性分散液なら
ば、重合体を濾過して洗浄することができる。溶融物な
らば、重合体溶融物を押出しダイを通過させて、重合体
のストランドをペレットに切断することができる。
【0049】グルタルイミドと多くの、すべてとは限ら
ないが、極性重合体との混合物について、参照文献とし
て本明細書へ取り入れられた、米国特許第4,727,
117号は、ポリグルタルイミドの遊離酸および/また
は無水物基を使用に先立って適切なアルキル化剤による
処理によって部分的にまたは完全に取り除くことができ
ることを教示している。この方法もまた本発明のセグメ
ント化重合体に適用できる。一つの非常に有用な方法
は、第1アミンとの反応、精製、およびアルキル化反応
を、分離することなく連続的方法で揮発分を除く押出機
中で行うようにイミド化反応を行うことである。その結
果生成する重合体は多くの極性重合体との相溶性の向
上、良好な熱安定性および色相の向上を示す。
【0050】配合方法の別法はイミド化したセグメント
化共重合体と極性重合体または非極性重合体のいずれか
とを混合することにあるが、特に遊離酸または無水物基
が関与する反応が予想されるなら、続いて一つ以上の極
性または非極性重合体と混合する工程との組合せによっ
て行なわれる。
【0051】本発明のセグメント化重合体は極性重合
体、非極性重合体、および極性と非極性の重合体の混合
物用の添加物として有用である。セグメント化重合体の
1セグメントが重合体のマトリックスと相溶性であるこ
とが好ましい。このように、ポリプロピレンの幹の上に
グルタルイミド単位を含む重合体のグラフト体であるセ
グメント化共重合体は、溶融強度(melt stre
ngth)またはたれ下り抵抗(Sag resist
ance)の向上、インク接剤性などに対しての適切な
官能基の付与、瓶、シートおよびフィルムへのポリプロ
ピレンの加工処理の助剤、発泡物などの調製のような方
法でのポリプロピレンマトリックスの性質の変性に有用
である。
【0052】この同じセグメント化共重合体は、高密度
であるか低密度であるかまたは線状低密度ポリエチレン
であるかに拘りなくポリエチレンの変性に有用である
が、イミド基をもつセグメントとポリエチレンのセグメ
ントを含むセグメント化重合体をポリエチレンの前記の
変性のために使用することが好ましい。
【0053】ポリプロピレンが本発明のセグメント化共
重合体で変性されるとき、クリップ、スクレーパー、取
っ手玉縁、庭園の縁取り、ドアの縁、とい、縦とい、波
形屋根、窓およびドアのケージング、窓の軌条、羽根
板、車両および器具のためのようなざらざら/傷付き線
条、被覆線、画縁、排水、廃棄物、または通気用のパイ
プ、コンジット、ダクト、木材用被覆材料、自動車のた
めのような保護帯、自動車ライナー、ライナー、ちょう
つがい、縁飾り、トレーなどのような器具構成要素、梁
カバー、飲物用ストロー、雨どい、波形管、植物のため
のような支柱、スキーストックなどのような異形品の形
の多くの有用物の製造に使用できる。
【0054】核化の変性、バリヤー改良、およびレオロ
ジー挙動の修正を含む別の用途が、ポリオレフィンと混
合されたときこのセグメント化共重合体の混合物につい
て認められる。
【0055】混合物を含むポリオレフィンの、カップ、
容器、瓶、設備ハウジング、箱状物品、パネル、浮き彫
り文字符号、トレー、自動車部分、器具部品、冷蔵庫ド
ア、冷蔵庫ライナー、シャワーストール、建築および住
宅使用のための部品、管、建入れ建具、多層構造物、な
どのような加熱成形物品は、壁厚、深みぞなどの均一性
の向上を示すことが期待される。
【0056】セグメント化共重合体を含むシートおよび
フィルムの物品は食品包装、発泡物包装、および熱成形
品に有用である。そのように変性されたポリオレフィン
混合物はインフレーションフィルムのカレンダー操作に
も有用である。
【0057】前記の混合物はまた機械部品、自動車部
品、冷却材オーバーフロー容器、バリヤー性をもつ瓶、
包装物品などのようなブロー成型製品に有用である。軽
量部品が生れるセル構造を作るのにガスが使用される発
泡物において、セグメント化共重合体は発泡構造を保持
することを助けるための溶融耐久性特性を付与する。
【0058】木材成型代用品、シート、クッション、包
装材料、床マット、使い捨てトレー、遮音、衝突パッ
ド、殺菌トレー、ファーストフード、冷凍食品および石
鹸容器、使い捨てカップおよびふた、自動車の後部た
な、ダッシュポケット、カウルライナー、保護パッド、
およびステアリングホイールパッド、絶縁材、内装、帆
船その他の船のデッキ、玩具、工具、床材、花瓶、絶縁
材、カーペットの下敷、すきま充填材、部屋分割材、車
庫幅木、装飾床材、ケーブル絶縁材、管、とい等のよう
な水輸送具のような多くの使用先が前記混合物に対して
発見できる。
【0059】本発明のセグメント化共重合体で変性され
た前記ポリオレフィン混合物で玩具、ライナー、ポンプ
構成要素、水受器、送風機車輪、内部のノブ、錠ハンド
ルのような自動車部品、カップ、ボウル、注射器、容器
および包装のような医学用使用、工具部品、洗たく容
器、カセット、フィルム軸、および栓などのような記録
装置容器の射出成型がなしえられる。
【0060】ポリオレフィンにとって普通の、ロータリ
ー成型、スタンピング、などでの使用は新規のセグメン
ト化共重合体の存在によって増進される。ポリプロピレ
ンまたはポリエチレン、特にポリエチレン、セグメント
とイミドをもつセグメントを含むセグメント化共重合体
は、シート、ドラム、容器、または瓶のような成型、押
出し、ブロー成型、またはカレンダー掛けされた物体の
剛性の改善のために、変性ポリプロピレンに対し上記で
言及された多くの使用に対するのと同様に、ポリエチレ
ンとの混合物に有用である。
【0061】本発明のイミド化したセグメント化共重合
体によって変性できるほかのオレフィンとしては、ポリ
(ブテン−1)、ポリイソブチレンなどのようなポリブ
テン、ポリ(4−メチルペンテン−1)、高級アルケン
から誘導されるポリオレフィン、エチレンおよび/また
はプロピレンと前記のほかのオレフィンまたは非共役ジ
エンとの共重合体が挙げられる。
【0062】本発明のセグメント化共重合体はまた、イ
ミドセグメントが相溶しうる極性重合体との混合にも有
用である。前記の混合物の利点は、それらが一般により
良好な溶融粘度、より大きな耐候性、より大きな衝撃抵
抗、より良好な延性、およびより良好な耐溶剤性を含む
性質のより良好な組合せを示すことである。
【0063】前記の使用としては、エチレン/プロピレ
ンまたはエチレン/プロピレン/ジエンゴム状重合体の
上へのポリメタクリル酸メチルのイミド化したグラフト
共重合体と、ポリ塩化ビニル、ポリメタクリル酸メチ
ル、グルタルイミド基を有するセグメントと相溶性の組
成範囲のスチレン/アクリロニトリル共重合体、または
成型もしくは押出し物体の衝撃強度を改善するため、K
opchikより教示されたようにメチルアミンによ
る、メタクリル酸メチル重合体の処理によってなされる
重合体のようなグルタルイミド単位に基づくマトリック
ス重合体との混合、またはポリプロピレンの上へのポリ
(アルキルメタクリレート/アルキルアクリレート)共
重合体のイミド化したグラフト共重合体と熱可塑性樹脂
との、水吸収を低下させるためまたは混合物により良好
な加工性を与えるための混合が挙げられる。
【0064】もう一つの使用は、ドラムまたは箱などの
ための梱包革帯、ペレットのようなリサイクルされた屑
がしばしば使用される使用に対して適した物理的性質を
もつ混合物を調製するための、前記セグメント化共重合
体と、特に追加のポリプロピレンもしくはポリエチレン
屑との、またはポリ塩化ビニルもしくはポリエチレンテ
レフタレートのような極性重合体の屑との混合である。
【0065】いくつかの場合には、実施例3〜4に教示
されるようにアルキル化剤による処理によるように、イ
ミドセグメントの酸および無水物基含量を減少または本
質的に取り除くことが望ましい。前記の酸減少セグメン
ト化共重合体は、米国特許第4,727,117号明細
書の9欄15行〜10欄17行の酸減少非セグメント化
したイミド化重合体に対する教示と同様にある種の極性
重合体と更に相溶性であることが分かるであろう。
【0066】しかしながら、もしイミドセグメントが更
に酸または無水物基のような反応性の官能性を含有する
なら、イミド化したセグメント化共重合体は前記の酸ま
たは無水物基と反応することのできる基を有する極性重
合体と混合することができる。たとえば、末端がアミン
のポリカプロラクタムは前記の基と反応し、その反応は
1989年7月17日出願、本発明の譲受人に譲渡され
た、同時係属米国出願第380,848で議論されてい
るのと類似の方法で、接触すなわち触媒作用により高い
転換率で鎖延長することができる。
【0067】このように、本発明のイミド化したセグメ
ント化共重合体、特に酸および/または無水物基をもつ
ものは、熱成形およびビロー成形使用のため、特に低せ
ん断で、高い溶融粘度を付与するため、ポリアミド、特
に末端がアミンのポリアミドと混合されるときに有用で
ある。本発明のセグメント化共重合体と混合または反応
されたナイロン重合体の他の使用としては、ホイールカ
バー、トリム、およびカバーのような自動車の使用、動
力工具ハウジング、事務機器およびコンピューターのハ
ウジング、自動車ホイール、送風ピン、テニスフレー
ム、およびほかのリクレーション用具での使用などの項
目が挙げられる。
【0068】1つのセグメントがエチレン−ブチレン共
重合体のような弾性体であり、1つのセグメントがイミ
ド官能性、好ましくは酸または無水物官能性も有するセ
グメント化重合体は、ポリアミド、特にアミン停止ポリ
アミド(末端がアミンのポリアミド)の衝撃変性剤とし
て有用である。
【0069】ポリアミド混合物に対するのと類似の使用
が、セグメント化共重合体とポリエチレンテレフタレー
ト、ポリブチレンテレフタレートなどのようなポリエス
テルとの混合物について見られる。溶融耐久力、曲げモ
ジュラス、熱変形温度、および耐水性の改善は包装応用
およびブロー成型応用における有用を証明する。セグメ
ント化共重合体がゴム状セグメントをもつことで、衝撃
強度が高められる。
【0070】ゴム状セグメントをもつ前記セグメント化
重合体はスチレン/アクリロニトリル重合体と混合され
てABSと類似した性質であるがしかしより良好な耐候
性のものが得られる。ゴム状セグメントをもつイミド化
したセグメント化共重合体で、強靭化ポリメタクリル酸
メチルまたは強靭化α−メチルスチレン/メタクリル酸
メチル共重合体のような、衝撃変性アクリル系重合体ま
たはPVC中のブタジエン系衝撃変性剤を置き換えて使
用したときに同様の結果が得られる。
【0071】本発明のセグメント化共重合体のもう一つ
の使用は、バリヤーがナイロンまたはグルタルイミドま
たはエチレン−ビニルアルコール共重合体である、ポリ
オレフィン基体とバリヤーフィルムの間の結合層相溶性
重合体としての使用である。ポリプロピレンとポリ(エ
チレン−ビニルアルコール)との積層体のような、後者
の系は接着が貧弱であり、二つの層と別々に相溶しうる
セグメントをもつ重合体は接着性を高める。
【0072】本発明のセグメント化共重合体は、セグメ
ント化共重合体のセグメントがそれぞれの極性または非
極性の対応するものと相溶しうる限り、相溶化剤として
非極性および極性重合体の混合物に有用である。従っ
て、ポリプロピレンとイミド化ポリメタクリル酸メチル
のグラフト共重合体は、ポリプロピレンとポリアミドま
たはポリエステルの混合物の物理的性質を改善し、相溶
化させることに使用できる。
【0073】本発明のイミドセグメントを含むセグメン
ト化重合体、特にグルタルイミドセグメントを含むもの
は、ほかの熱可塑性重合体(ここで用いる“−”は混合
された重合体を、“/”は共重合体を、そして“//”
はグラフトまたはブロック重合体を示す)、たとえばブ
タジエン/スチレン/(メタ)アクリル系重合体、スチ
レン/(メタ)アクリル系重合体、および(メタ)アク
リル系多段重合体;ブタジエン/スチレンゴム、エチレ
ン/プロピレン/ジエンゴム、ポリアミド、ポリアミド
−多段重合体混合物、エチレン/酢酸ビニル、スチレン
/アクリロニトリル、スチレン/アクリロニトリル−多
段重合体混合物、スチレン/アクリロニトリル−エチレ
ン/プロピレン/ジエンゴム混合物、α−メチルスチレ
ン/アクリロニトリル、α−メチルスチレン/スチレン
/アクリロニトリル、α−メチルスチレン/メタクリル
酸メチル/アクリル酸エチル、ブタジエン//アクリロ
ニトリル/スチレン、ポリカーボネート、ポリカーボネ
ート−多段重合体混合物、ポリブチレンテレフタレー
ト、ポリブチレンテレフタレート−ポリカーボネート混
合物、ポリブチレンテレフタレート−多段重合体混合
物、ポリブチレンテレフタレート/ポリテトラヒドロフ
ラン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニル−多段重合体混
合物、ポリ塩化ビニル−(メタ)アクリレート混合物、
塩素化ポリ塩化ビニル、アクリロニトリル/(メタ)ア
クリレート−多段重合体混合物、アクリロニトリル/
(メタ)アクリレート/スチレン、エピクロロヒドリン
/ビスフェノール−A共重合体(しばしば“フェノキ
シ”樹脂と称せられる)、ポリエチレンテレフタレート
または別のポリアルキレンテレフタレート、ポリエチレ
ンテレフタレート−グリコール変性ポリエチレンテレフ
タレート−ポリカーボネート混合物、ポリカプロラクト
ン、ポリアリーレート、ビスフェノールAとイソフタル
酸および/またはテレフタル酸のコポリエステル、ポリ
(メタ)アクリレート、ポリアセタール、ポリスチレ
ン、高耐衝撃性スチレン、スチレン/無水マレイン酸、
スチレン/マレイミド、ポリオレフィン、ポリフッ化ビ
ニリデン、ポリフッ化ビニリデン−多段重合体混合物、
セルロース系、ポリエチレンオキシド、ポリアミドイミ
ド、ポリエーテルエステル、ポリエーテルエステルイミ
ドおよびポリエーテルアミド、ポリフェニレンスルフィ
ド、ポリフェニレンオキシド、ポリスルホン、ポリフェ
ニレンオキシド−ポリスチレン混合物、ポリフェニレン
オキシド−高耐衝撃性ポリスチレン混合物、ポリ塩化ビ
ニリデン、ポリ塩化ビニリデン/(メタ)アクリロニト
リル、ポリ塩化ビニリデン/(メタ)アクリレート、ポ
リビニルアルコール、エチレン−ビニルアルコール共重
合体、ポリ酢酸ビニル、ポリエーテルエーテルケトン、
ポリエーテルイミド、熱可塑性ポリイミド、および別の
型の重合体と混合することができる。
【0074】異なる官能性を組合せるランダムまたはブ
ロック共重合体も使用でき、三成分またはそれ以上の混
合物がイミド化したセグメント化共重合体とこれらのど
のような重合体の型との組合せによって作ることができ
る。
【0075】マトリックス重合体との相溶性を改良する
ため、どちらかの相のセグメント化共重合体の組成に適
切な変化をさせることができる。従って、ポリエチレン
のマトリックス重合体と混合するとき、ポリエチレンの
セグメントを使用することが好ましい。同様に、マトリ
ックス重合体としてビスフェノールAポリカーボネート
と混合するとき、高級アルキル基であるR、特にセグ
メント中に前記の基を維持しながら、または高級アルキ
ル基Rをもつものから調製されるセグメント化共重合
体を使用することが好ましい。耐用温度に有害に影響を
与えない有用なアルキル基の典型はシクロヘキシルおよ
びイソボルニルである。
【0076】イミド化したセグメント化共重合体および
他の重合体系との混合物は、更にガラスもしくは他の繊
維、またはタルクもしくはほかの鉱物、ガラス球、もし
くは金属粒子のような補強剤もしくは粒状増量剤の混合
によって変性できる。一般に、イミド化したセグメント
化共重合体はガラスおよび他の無機増量剤に良好な接着
を示す。イミド化したセグメント化共重合体および混合
物の性質のそれ以上の変性は難燃化剤、発泡剤、酸化防
止剤、熱安定化剤、顔料、つや消し剤、潤滑剤、帯電防
止剤、導電材料、トナーまたは紫外線安定剤のような添
加物の混合によって得ることができる。
【0077】本発明のイミド化したセグメント化共重合
体と相溶化された極性重合体とオレフィン重合体の混合
物は、さまざまな応用に有用である。強靭性、耐熱性、
加工性、低吸湿性、良好な表面外観、耐薬品性、耐クリ
ープ性、などを示す組合せが実現できる。適切な添加剤
を使用して、耐候性で耐放射線性の化合物が成就でき
る。相溶性のセグメント化共重合体の存在は、ある場合
に硬度を改善し、溶融耐久力を改善し、気体および液体
に対する改善された障壁性を付与することができる。混
合物はブロー成型、熱成型、および射出成型によって加
工できる。
【0078】乗用車、バス、トラック、およびオートバ
イのような自動車での使用、応用としては計器板、デッ
キたな材、内部支柱枠、窓枠、空気口、サンバイザー、
ホイールカバー、スポイラー、ホイールのくぼみ、ヘッ
ドレスト、保護格子、アームレスト、計器盤、シートバ
ック、ロッカーパネル、バンパー、ハンドル、内部およ
び外部トリム、ファスナー、ボデーパネル、および流体
容器、ディストリビューターのふた、バルブカバー、湿
気絶縁物などのようなあるボンネット下の使用が挙げら
れる。同様の使用を、鉄道車両や航空機のような、座
席、座席外枠、手洗い設備、手荷物区画および貯蔵所、
トレーテーブルなどにおける、ほかの輸送分野に前記の
混合物について見出すことができる。
【0079】自動車以外の使用としては窓、ドア、窓お
よびドアの枠、羽目板、管、とい、縦どい、空調ダク
ト、せりだし、雨除装置、ガスケット、塀、木製軌道つ
なぎ板の代用品、プラスチックレンガ、コンクリート増
量剤、飾りだなのちょうつがい、心棒、錠機構、電気出
口板および子供にも安全な安全栓、トイレおよびバスユ
ニット、キャビネットなどの建築使用、コンピュータハ
ウジング、キーボード、テレビキャビネットなどのよう
な事務機器、冷蔵庫シェルおよびドアライナー、洗面
板、携帯工具ハウジングのような工具、電気絶縁、ドリ
ル、研磨機、鋸などのような動力工具ハウジング、回路
板アッセンブリー、ランプ、コンピュータ構成部品のサ
ポート、ステレオ装置のハウジングなどの電子および電
気使用、ピアノ鍵盤、ギターのピックなどの楽器のハウ
ジング、くず捨て容器、カメラ、携帯テープレコーダお
よびVCRハウジング、芝刈機および噴射式除雪車のハ
ウジング、芝の縁、洗濯機のチューブ、アタッシュケー
ス、スーツケース、シェード、ポンプの構成要素、モジ
ュラー家具、篭、ボウル、植物用ポットおよび容器、開
口構造容器などの消費財が挙げられる。
【0080】これらの混合物の中のいくつかは透明また
は光を容易に透過し、ガラス、飲料容器、高強度光設
備、レンズ、研究室の商品、半透明または透明な医学商
品、半透明または透明な食品包装などのような追加の使
用を有することができる。
【0081】衣料、シーツ、包帯、カーペットバッキン
グ材、人形の毛、帯ひも、煙草フィルター、革ひも、ロ
ープ、より糸、剛毛、敷物などとして有用な不織布も形
成しうる。
【0082】小形成型人形、オモチャの自動車などのよ
うな玩具またはリクレーション物体、三輪車の構成要
素、自転車の構成要素、組合せ建造片、新案商品、カプ
セル入り磁石、サーフボード、プールのフロート、プー
ルライナー、フライズビーズ、雪滑り玩具、スキー設
備、ゲームボードなどが従来の加工技術によって製造で
きる。
【0083】本発明の混合物は、食品および飲料用容
器、食品包装用フィルムのような、バリヤー性をもつ共
同押出しフィルムのような、袋およびほかの運搬具のよ
うな、冷凍、オーブン、マイクロウェーブを適用できる
トレー、マイクロウェーブを適用できる調理器具などの
ような食品応用に有用である。それらはまた容器、フィ
ルム、排液用袋、造廣術、透析などの医学的応用にも有
用である。
【0084】次の実施例は本発明を説明することを意図
するものである。すべての割合は特記しない限り重量%
であり、すべての試薬は良好な商業的品質のものであ
る。重合体の混合物の物理的試験は米国材料試験協会
(the American Society for
Testing Materials)の試験方法に
記述されている良く知られている方法によるものであ
る。表の中の用語“破壊荷重”は、破壊工程中に材料が
耐える最大荷重を称するのであって、破壊が最初に生じ
るときの荷重ではない。
【0085】実施例1 この実施例はポリプロピレン上へのメタクリル酸メチル
95/アクリル酸エチル5の共重合体のグラフトコポリ
マーの調製を説明する。いくつかの調製を組み合わせ
た。これらの調製の最後を除いて総計でラジカルが0.
000070モル/l/分の割合で生成された(ラジカ
ルフラックス)。単量体と開始剤を120分供給し、反
応の最後の理論的(100%転換)固体は50%であっ
た。
【0086】ネジ刃タービン撹拌器を備えつけた380
lの反応器に炭素原子数6〜12の2−メチルアルカン
の混合物である不活性な炭化水素溶剤86.4kgと、
メルトフローレート(mfr)=4のポリプロピレンホ
モポリマー34.5kgを仕込んだ。3サイクルを通し
て脱酸素後(脱ガスするために真空にし、続いて大気圧
まで窒素で加圧)、窒素で10.3kPaまで加圧し、
2時間にわたって150℃に加熱した。圧力を241k
Pa維持し、その間バッチを3時間150℃に保持し
た。2つの溶液を15分間にわたって加えた。最初のも
のは、841gの炭化水素溶媒中の59gのジ−(t−
ブチル)ペルオキシド(DBTBPO)から成る。2番
めのものは、0.32kgのアクリル酸エチルと6.1
4kgのメタクリル酸メチルから成る。最初の溶液の添
加の後105分にわたってさらに103gのDTBPO
と1479gの炭化水素溶媒を低速度で供給するように
続行した。同時に2.26kgのアクリル酸エチルと4
3.0kgのメタクリル酸メチルの単量体の添加を10
5分間続けた。反応の発熱は温度を約160℃に上昇さ
せた。供給が完了した後、5kgの炭化水素溶媒を反応
混合物に供給した。
【0087】反応混合物はさらに30分間反応釜の中に
保持した。その後これも加圧のもとに150℃に保持さ
れる2番めのかまに移した。移動の間320gの炭化水
素溶媒中の二硫化ジ−第三ドデシル80gの溶液を2番
めのかまに加えた。この移動の間に3回に分けて炭化水
素溶媒4.53kgを2番めの反応器に供給した。この
2番めのかまの中の材料は揮発分の除去がおこる20.
3mm Welding Engineers2軸押し
出し機に供給した。
【0088】揮発分除去(devolatilizat
ion)の間に次のバッチを反応かま中で調製した。そ
れを押し出しを続けながら押し出し供給器に移動させ
た。この方法ではいくつかのバッチを“セミ−バッチ”
法、すなわち、押し出し機へ連続供給しながら反応器中
でバッチ方式で作った。
【0089】混合物の最終調製において、ラジカル流動
率は0.000050であった。(最初の供給原料中で
はDTPBO 42g+炭化水素溶媒858g、2番め
の供給原料中ではDTPBO 73g+炭化水素溶媒1
502g)。
【0090】最後の混合物は、(実施例1と称する)記
述されたように調製された13のバッチと最後の異形の
1バッチからのペレットを混合することにより調製し
た。最後の混合物から抽出されたメタクリル系重合体の
分子量はMW>20,000であった。DSCによるガ
ラスの温度は103℃、Vicat軟化温度は123〜
124℃であった。炭素−水素分析から決定された実際
の組成は、45%ポリプロピレン/55%メタクリル酸
メチル/アクリル酸エチル(95/5)であった。
【0091】実施例2〜3 これらの実施例は、プロピ
レンの上ヘメタクリル酸メタルのイミド化グラフトポリ
マーの調製を説明する。実施例1のグラフトコポリマー
を、重合体を可塑化し融解するための、圧力下でアンモ
ニアまたはアミンを加えるための手段、アルキル化剤を
加えるための配管内手段(その帯域はこの実験において
運搬帯域としてのみ使用される)、残余アミン、(場合
によっては)過剰のアルキル化剤、および反応生成物の
揮発分除去のための、そしてストランドとして溶融重合
体の除去のための手段を取り付けた20.3mmの接線
逆回転2軸押し出し機に供給した。この方式は実質的に
米国特許第4,727,117号明細書の実施例21〜
27で記述されたものと同じでありこれへの参照により
本明細書に組み入れられている。
【0092】重合体の供給速度40g/分、回転速度3
8.5VPm、イミド化帯域におけるバレルの温度20
5℃、アミン供給速度12.5グラム/分、およびゲー
ジ圧力4130kPaで、グラフト共重合体をメチルア
ミンと反応させた。0.82%窒素を含む単離された重
合体Vicat軟化温度136〜138℃、DSCによ
るTg124℃を示した。グラフトされていないイミド
化されたメタクリル系重合体はアセトン抽出により重合
体から除去された。残留重合体は0.29%窒素を含ん
でいた
【0093】グラフト共重合体は、酸滴定で使用される
媒質であるメチレンクロライド−メタノールに溶解しな
いので酸または酸無水物基は定量できなかった。このサ
ンプルを実施例2の重合体と称する。
【0094】実施例3と称する、対照実験においてグラ
フト共重合体を同じ押し出し状態下で処理したが、アミ
ンを反応器に供給しなかった。この調製物を実施例3と
称する。この重合体のVicat軟化点は123〜4℃
であった。予想されたように、この重合体の窒素含有量
は0.0%であった。
【0095】実施例4〜5これらの実施例は、イミド化
されたメタクリル酸メチル//ポリプロピレングラフト
共重合体で酸および/または酸無水物基を除去するため
にさらに反応させられたものの調製を説明する。
【0096】実施例2のイミド化が行われたが、イミド
化後、融解物はアルキル化剤の添加のための手段、揮発
性の過剰のアルキル化剤および反応生成物の除去のため
の手段、および酸還元された重合体のストランド化のた
めの出口ダイを取り付けた帯域に導いた。反応状態は、
さらにまた米国特許第4,727,117号のものに似
ており、参照により本明細書に組み入れられている。
【0097】実施例2からの溶融物を、押し出し機中で
216℃の温度で2240kPaの圧力でアルキル化剤
としてジメチルカルボネート(DMC)を使用して反応
させ続いて真空で揮発分除去し、ストランドに押し出し
それをペレットに切断した。生じた重合体もまた、酸基
の定量のための溶媒に不溶なので、残留する酸の定量は
できなかった。この重合体は、窒素含有量1.35%、
Vicat軟化温度132.5〜134.5℃、DSC
によるTg120℃であった。それを実施例4の重合体
と称する。類似した方法で、実施例2で調製した溶融物
を、アミン供給速度22g/分であるが、押し出し機中
で214℃の温度で、2240kPaの圧力でアルキル
化剤としてジメチルカルボネートと反応させ、続いて真
空で揮発分を除去し、ストランドに押し出し、ペレット
に切断した。生じたポリマーは、酸基定量のめたの溶媒
中にまだ不溶であるので、残留酸の定量はできない。こ
の重合体は、窒素含有量2.06%、Vicat軟化温
度139.5〜140℃、DSCによるTg120℃で
あった。それを実施例5の重合体と称する。
【0098】実施例6〜7これらの実施例は実施例1の
グラフト共重合体とMW150,000(重量平均)の
メタクリル酸メチルホモポリマーとの混合を説明する。
押し出し機によるグラフト共重合体の処理を助けるため
に、メタクリル酸メチルホモポリマーと、実施例1のグ
ラフト共重合体の80//20(実施例6)および60
/40(実施例7)の混合物を、それぞれ、イミド化の
ために調製した。混合はペレットをタンブラーにかける
ことによって行った。混合物を押し出し機中で実施例3
と類似した状態下でのイミド化なしに処理した。その結
果処理混合物は処理された実施例6に対してVicat
軟化温度121.5℃、処理された実施例7に対して1
23℃を示した。どちらの処理したサンプルもDSCに
よるTgは115℃であった
【0099】実施例8〜16 これらの実施例は実施例
6および実施例7と称する混合物のイミド化およびイミ
ド化された混合物のいくつかのアルキル化を説明する。
装置および技術は、実施例2および3で記述されたもの
である。次の表においてはアミンおよびジメチルカルボ
ネートの供給速度は、アミン速度/DMC速度として表
示した。どちらもグラム/分である。
【0100】
【表1】
【0101】実施例8〜15の重合体に対する分析結果
を以下に示す。実施例8〜12に対しては、米国特許第
4,727,117号明細書に記述されているように、
酸含有量を測定することができた。酸含有量の減少は、
実施例13〜14に対しては測定されなかった。実施例
15〜16は、滴定溶媒に溶解しなかったので値は決定
できなかった。
【0102】
【表2】
【0103】実施例17 この実施例は次のイミド化の
ためのエチル−プロピレン−ジエンゴムへのメタクリル
酸メチルのグラフトの調製を説明する。グラフトは54
%EPDMおよび46%のMMA/アクリル酸エチル
(98/2)共重合体であった。この調製で使用したE
PDMは、Dupont Nordel 2722で、
エチレン、プロピレン、1,4−ヘキサジエンの部分的
結晶性ターポリマーである。およその組成はエチレン5
5〜60%、プロピレン30〜40%、ヘキサジエン5
〜10%である。測定されたガラス転移温度(DSCに
よる)は40℃である。広い融解吸熱は55℃に極大を
もつ。
【0104】EPDM−メタクリル系グラフト共重合体
は同量のEPDMの存在下で2%アクリル酸エチル(E
A)−98%メタクリル酸メチル(MMA)単量体混合
物の重合によって作った。ラジカルは0,00010モ
ル/l/分の速度でジタ−シャリブチルペルオキシド
(DTBPO)から作られた(ラジカルフラックス)。
単量体と開始剤を30分にわたって供給し、反応の最後
での理論的(100%転換)固体は50%であった。二
重らせん撹拌機(115rpm)を取り付けた1.7ガ
ロン反応器にアイソパールE(Isopar E)19
80gを仕込み、150℃に加熱した。EPDM(Du
pont Nordel 2722)1000gを溶融
押し出し器を通して1分あたり約10gの速度で反応器
に供給した。150℃に45分保持した後、単量体と開
始剤の溶液の添加を開始した。2分間かけて2つの溶液
を添加した。最初のものはアイソパールE19g中のジ
−t−ブチル過酸化物2.00g、実施例1に記述した
2−メチルヘキサンの混合物から成る。2番めのもの
は、アクリル酸エチル1.3gとメタクリル酸メチル6
6g中のジ−t−ブチルペルオキシド0.07gから成
る。次の28分間2番めの供給を同じ速度で続けた。
(メタクリル酸メチル918g中にジ−t−ブチルペル
オキシド0.97gとアクリル酸エチル19g)この供
給計画は供給の間0.00010のラジカルフラックス
を生じた。供給が終了した後、反応を15分間150℃
に保持した。その後、それを200〜250℃で真空通
気孔をもつ30mmWerner−Pfleidere
r押し出し機を通すことにより揮発分を除去した。元素
分析(74.3%C、12.0%H、13.6%O)
は、EPPM54%とアクリル46%の組成を明らかに
した。
【0105】グラフト共重合体をその組成を決定するた
めに分画した。1グラムのサンプルをわずかに加熱し、
遠心管中で振ることによって12mlのTHFに溶解し
た。一度全部が溶解した後、EPPMを含む部分を12
mlのアセトンを加えることにより沈殿させた。材料
は、次に17.000rpmで2時間遠心分離した。全
てのEPDMを含有する重合体から成るプラグ(plu
g)は遠心管の底に集まった。溶液はグラフトされてい
ないアクリル系重合体を含んでいた。
【0106】溶液部分を注意深く遠心管から除去した。
溶媒の蒸発の後、アクリルポリマーの分子量はgpc
(ゲル濾過クロマトグラフィー)により37,700
(数平均)であると決定した。重量平均分子量は15
3,000であった。重合の間EPDMに結合しなかっ
たこのアクリル系重合体の分子量は、結合したアクリル
セグメントの分子量と同じであると思われた。
【0107】グラフトされていないアクリル系重合体の
最後の痕跡を除去するために、プラグをこの溶解/沈殿
/遠心操作にさらに2回付した。徹底的な乾燥をした後
プラグの成分組成について分析した。炭素含油量(8
2.7%)は全EPDMに対するグラフトアクリルの比
0.13と、全生成のうちの15%のグラフトされたア
クリル系重合体のパーセントを示した。
【0108】実施例18 この実施例は実施例17のE
PDM//メタクリル酸メチルグラフトの追加のPMM
Aを使用したコイミド化を説明する。後者は、イミド化
押し出し機中で処理することを容易にするため、また1
度の操作で相溶性衝撃改良剤とポリ(グルタリミド)の
本質的な混合物を調製するために加えた。実施例17の
重合体とメタクリル酸メチル(MW147,000)の
ホモポリマーとの混合はドライブレンドにより調製し
た。この工程は実施例1と同様に行った。
【0109】ポリマー混合物の供給速度30グラム/
分、軸回転速度250rpm、イミド化帯におけるバレ
ル温度250℃、アミン供給速度18.5グラム/分、
ゲージ圧力4620kPaで、グラフト共重合体をメチ
ルアミンと反応させた。押し出されたストランドは乳白
色で、イミド化された混合物はVicat軟化温度17
2℃でN含有量5.4%であった。
【0110】実施例19〜22 これらの実施例は、結
合されたゴムをもたない2番めのポリグルタリミドとさ
らに混合されるときの性質と同様に、実施例18のイミ
ド化されたグラフト共重合体の性質を説明する。このポ
リ(グルタリミド)は実施例2と類似した装置中で、し
かしアルキル化で使用された帯域なしで、米国特許第
4,246,374号の方法によりメチルアミンとMW
147,000のメタクリル酸メチルのホモポリマー
から調製した。重合体の供給速度58グラム/分、軸回
転速度325rpm、イミド化帯のバレル温度275
℃、アミン供給速度28グラム/分、ゲージ圧力600
0kPaで共重合体をメチルアミンと反応させた。単離
された重合体はVicat軟化温度168〜170℃、
窒素含有量6.8%(82.0重量パーセントグルタル
イミド基)、MW=145,000を示した。得られた
重合体を実施例19の重合体と称する。
【0111】サンプルは電気粉砕器で245℃で流動す
るまでプラス3分すりつぶした。各々の組成物はまた
0.1%(4−t−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−
ジメチルベンジル)−S−トリアジン−2,4,6−
(1H,3H,5H)トリオン酸化防止剤、0.2%ジ
ラウリルチオジプロピネート熱安定剤、および0.2%
オクタデシル3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ
ヒドロシンナメート酸化防止剤を含有していた。熱い間
にそれらを245℃のプレスに移し、12.7cm×1
2.7cm×0.32cmの型の中で0.103mPa
に3分間保持した。続いて熱せられていない型中で0.
103mPaに3分間加圧した。試料はノッチドアイゾ
ットおよび微引張試験のために切り取った。
【0112】
【表3】
【0113】実施例23〜28 これらの実施例はEP
DM//イミド化ポリメタアクリレートセグメント化共
重合体の存在による未グラフトEPDMゴムとポリグル
タルイミドの混合における改善を説明する。イミド化グ
ラフト共重合体は実施例18のものであった。イミド化
ポリ(メタクリル酸メチル)は実施例19と類似してい
るが、重合体供給速度65g/分、アミン供給速度3
5.5g/分、圧力6650kPaで調製した。それは
Vicat軟化温度170℃を示した。混合物中で使用
されたEPDMゴムは商業的材料であった。(実施例2
3ではNordel 2722、これは実施例17に記
述されている。それはグラフト共重合体用の幹であり、
実施例24〜28ではNordel 1040であ
る)。 Dupont Nordel 1040 EP
DMはエチレン、プロピレンおよび1,4−ヘキサジエ
ンの非晶系ターポリマーである。およその組成はエチレ
ン35〜45%、プロピレン50〜60%、およびヘキ
サジエン2〜5%である。測定されたガラス転移温度
(DSCによる)は−55℃である。
【0114】混合を実施例20〜22におけるように行
い、同じ安定剤を加えた。実施例23は相容性セグメン
ト化共重体なしで、摩砕機のロールおよび型表面に多く
の沈殿を残した。プラーク表面はくもっていた。実施例
24〜26はずっと迅速に金属表面からプレートアウト
なしに離れた。その部分の表面は光沢があった。これら
はグラフト共重合体を含む混合物のより大きな相容性の
しるしである。
【0115】衝撃強さの結果もまたEPDMとイミド相
溶性のしるしである。相溶化されたEPDMは衝撃改良
剤として作用し、相溶化されなかった試料(実施例2
3)では衝撃強度は非常に乏しかった。
【0116】
【表4】
【0117】実施例29〜33 これらの実施例は極性
重合体(ポリカプロラクタム)と非極性重合体(ポリプ
ロピレン)の混合を説明する。その性質はポリプロピレ
ンセグメントを含むセグメント化共重合体とグルタルイ
ミド単位を含むセグメントの存在により改良された。使
用された相溶性重合体は実施例2、15および16のも
のであった。混合物はその成分のペレットを混合するこ
と、および/軸25.4mmL/D30/1Killi
on押し出し機で、回転速度100rpm、溶融温度2
00〜286℃で押出すことによって調製した。混合物
をその後バレル温度約220℃、回転速度400rp
m、射出圧2070kPa、背圧690kPa、サイク
ル時間45秒のNewbury機でASTM試験片に射
出成型した。
【0118】全ての混合物はポリカプロラクタムとポリ
プロピレン1:1であった。試験方法は標準ASTM決
定法であった。サンプルは試験前に24時間相対湿度5
0%で状態調節した。全てのサンプルの視覚的外観(な
めらかさおよび不規則さの欠除)は、全てのサンプルに
対して改善された。熱変形は全ての場合において標準で
あるようにら改善された。実施例2との混合に対する衝
撃強度の増加はそのグラフト共重合体がゴム性ポリオレ
フィンの幹に基づかないので予期されないことだった。
【0119】実施例33では、ポリオレフィンへのグラ
フトを持たない類似したグルタルイミド重合体の挙動を
示した。この重合体は、遊離酸と無水物基をもちVic
at軟化温度約170℃をもつ重合体を製造するために
Kopchikにより教示された方法により調製した。
グラフトポリマーを含む混合物と比較したとき、曲げ荷
重のもとの変形温度(DTUFL)で比較したとき、酸
基を含む実施例15のグラフト重合体に比べてモジュラ
スは低下する。エステル基への転換により酸および無水
物基を除去するためのアルキル化反応は一般にDTUF
Lを低下させることが知られている。
【0120】
【表5】
【0121】実施例34〜35 これらの実施例は、ポ
リアルキレンテレフタレートとポリオレフィンの混合物
の物理的性質を改善するために、ポリプロピレンに対す
るイミド化ポリ(メタクリル酸メチル)のグラフト共重
合体の能力を説明する。この混合物はポリエチレンテレ
フタレート(商業的成型グレード樹脂、添加物なし)と
ポリプロピレン(商業的ホモポリマー1mfr=0.
4)の1:1の混合物であった。グラフト共重合体は実
施例2のものであった。混合は実施例29〜33のよう
になされた。
【0122】
【表6】
【0123】実施例37〜40 これらの実施例はポリ
プロピレンのサグ抵抗を改善するためポリプロピレンに
対するメタクリル酸メチルのイミド化共重合体の能力を
説明する。実施例5のポリマーは、いくつかの濃度でポ
リプロピレンホモポリマー(mfr=4)と混合され、
たれ下りに対する抵抗は米国特許出願第315,501
号およびヨーロッパ公開特許第315,649号に記述
されているように試験した。低い値はイミド化グラフト
コポリマーが存在するとき、たれ下りに対する抵抗の改
善を示す。
【0124】ポリオレフィン混合物は、電気的に加熱さ
れたCarverプレス15×15cmまたはFarr
elプレス30.5×30.5cmで圧縮成型した。こ
のサンプルは(押しだされたペレットとして)必要な厚
さ0.25〜3.8mmを与えるために適当なスペーサ
ーを使用してアルミニウム板の間で成型した。これはそ
の後190℃に設定したプレス中に置き、高圧に加圧し
た。(Farrelプレスについては68〜91メート
ル トンおよびCarverプレスについては6820
kg)。3分後型を加熱されていないプレス中に、高圧
で3分間置いた。5分間の予熱をプレスにわずかな圧力
を維持しながら行った。
【0125】たれ下り試験を10×0.15の圧縮型シ
ートについて行った。このシートは7.6cm平方の開
口をもつ枠中に締め金で取りつけた。たれ下りの測定に
使用するため枠の前および後にとりつけられた金属定規
がある。この枠をシートを熱い強制エアオーブン(典型
的に190℃で)中においた。シートの中央のサグの量
を、その後時間の関数として記録した。典型的に、この
たれ下りは最初に2.5cmとして記録されたが、ゆっ
くりとたるむ材料については16mmの低いたれ下りが
記録された。データは、たれ下りが10.2cmになる
までまたは30分間、どちらが先におこっても記録され
た。用語“傾き”は直線を生じる時間に対するセンチメ
ートルでのたれ下りの自然対数のプロットの傾きのこと
を称する。大きな傾きは材料が速くたるむことを示し、
一方小さな傾きはそれがゆっくりとたるむことを示す。
この方法での傾きの比較の利点はサンプルが導入される
とき、オーブンの冷却におけるどのような違い(オーブ
ンが開いている時間、室温などにおける違いによる)を
も取り除くことがある。
【0126】
【表7】
【0127】実施例41〜44 これらの実施例ではポ
リカプロラクタムおよびスチレン−アクリロニトリル共
重合体とエチレン−酢酸ビニル共重合体の混合物を相溶
化させるために使用したとき、ポリプロピレンに対する
ポリグルタルイミドの酸−還元イミド化グラフト共重合
体の効果を示す。エチレン−酢酸ビニル共重合体は商業
的材料であった。(Dupont Elvax 17
0、約36重量パーセントの酢酸ビニルを含むと信じら
れている)。ポリカプロラクタムは実施例29〜33中
に使用された、分子量20,000〜30,000の商
業的ホモポリマーであった。スチレン/アクリロニトリ
ルは25重量パーセントアクリロニトリル含量の、メル
トフローレート0.75g/分、射出成型目的のために
販売されている商業的共重合体である。混合は、ポリカ
プロラクタム(または、スチレン/アクリロニトリル共
重合体)対エチレン−酢酸ビニル共重合体の重量比7
0:30で作られた。ポリグルタルアミドが存在すると
き、それは全混合物の10重量%であった。サンプルを
乾燥なしのペレット混合物として混合し、215〜23
0℃の帯域およびダイに対する温度設定の混合スクリュ
ーを取り付けた25.4mm 1軸押し出し機で押出し
た。ペレット混合物をその後バレル温度約218℃、回
転速度400rpm、射出圧2070kPa背圧690
kPa、サイクル時間45秒、成型温度82℃のNew
bury機でASTM試験片に射出成型した。1.82
mPAでの熱変形温度は実施例42では実施例41より
1℃上昇し90℃(実施例43)から94℃(実施例4
4)まで1℃上昇した。
【0128】
【表8】
【0129】
【表9】
【0130】実施例45〜46 これらの実施例は、ポ
リグルタルイミドセグメント化共重合体の存在または不
在でのエチレン−酢酸ビニル共重合体とポリプロピレン
(mfr=0.4、実施例29で使用されたように)の
混合を説明する。エチレン共重合体は実施例41〜44
で使用したものであった。それはポリプロピレンに対す
るポリグルタルイミドのグラフト共重合体である。混合
比はポリプロピレン/エチレン−酢酸ビニル/ポリグル
タルイミド、70/30/0(実施例45)および63
/27/10(実施例46)であった。処理は実施例4
1〜44と同様であった。1.82mPAでの熱変形温
度は56℃(実施例45)から58℃(実施例46)に
上昇した。
【0131】
【表10】
【0132】実施例47〜48 これらの実施例は32
モル%のエチレン実施例4のセグメント化共重合体とポ
リプロピレン(mfr=0.4)を含む極性エチレン−
酢酸ビニル共重合体の相溶化を説明する。混合比はポリ
プロピレン/エチレン−酢酸ビニル/ポリグルタルイミ
ド、70/30/0(実施例47)および63/27/
10(実施例48)であった。処理は実施例41〜44
のように行った。1.82mPAでの熱変形温度は70
℃(実施例45)から74℃(実施例46)に上昇し
た。
【0133】
【表11】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 パトリシア・マクソン アメリカ合衆国ペンシルベニア州(19454) ノースウエールズ.ホワイトオークロード 111 (72)発明者 ノエル・グレイ・ハーベー アメリカ合衆国ペンシルベニア州(19446) ランスデイル.メイプルサークル1802 (72)発明者 マイクル・ポール・ホールデン−アバート ン アメリカ合衆国ペンシルベニア州(19002) メイプルグレン.ホイツトニーレイン964 (72)発明者 レスリー・アラン・コーエン アメリカ合衆国ペンシルベニア州(19047) ラングホーン.クリークロード2550 (72)発明者 シーオドーア・ダニエル・ゴールドマン アメリカ合衆国ペンシルベニア州(18977) ワシントンズクロツシング.ジエネラルド ウフエルムワロード1290

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次のセグメント: a) 少なくとも1つのポリオレフィンセグメント; b) 次の構造 【化1】 (式中、nは0または1であり、RおよびRは別々
    にHまたはC〜C20アルキルであり、RはH、ア
    ルキル、置換アルキル、シクロアルキル、置換シクロア
    ルキル、アルカリール、置換アルカリール、アリール、
    置換アリール、アラルキル、置換アラルキル、ヘテロ環
    または置換ヘテロ環基である)のイミド単位を含む重合
    体の少なくとも1つのセグメント、を含んでなるセグメ
    ント化共重合体。
  2. 【請求項2】 nが1である請求項1記載の組成物。
  3. 【請求項3】 nが1であり、RおよびRがHまた
    はCHであり、RがHまたはアルキルである請求項
    1記載の組成物。
  4. 【請求項4】 R、RおよびRがCHである請
    求項3記載の組成物。
  5. 【請求項5】 ポリオレフィンはおもにプロピレンまた
    はエチレンから誘導される単位を含む請求項1記載の組
    成物。
  6. 【請求項6】 ポリオレフィンのセグメント対全セグメ
    ントの合計の重量比が約1:9〜約9:1である請求項
    1記載の組成物。
  7. 【請求項7】 重量比が約3:7〜約7:3である請求
    項6記載の組成物。
  8. 【請求項8】 イミド単位を含むセグメントが更にメタ
    クリル酸メチルから誘導される単位を含む請求項1記載
    の組成物。
  9. 【請求項9】 イミド単位を含む重合体が更にアクリル
    酸アルキル、メタクリル酸メチル以外のメタクリル酸ア
    ルキル、メタクリル酸、または無水メタクリル酸の少な
    くとも1つから誘導される単位を含む請求項1または8
    記載の組成物。
  10. 【請求項10】 イミドの単位の重量百分率がイミド含
    有セグメント化段階の全単位の40%以上である請求項
    1または7記載の組成物。
  11. 【請求項11】 セグメント化共重合体がグラフト共重
    合体である請求項1記載の組成物。
  12. 【請求項12】 セグメント化共重合体がブロック共重
    合体である請求項1記載の組成物。
  13. 【請求項13】 次の工程: a) 少なくとも1つのセグメントがポリオレフィンで
    あり、少なくとも1つのセグメントが少なくとも1つの
    次の構造 【化2】 (式中、RとRは別々にH、アルキル、置換アルキ
    ル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、アルカリー
    ル、置換アルカリール、アリール、置換アリール、アラ
    ルキル、置換アラルキル、ヘテロ環、置換ヘテロ環、−
    CONRであり、nは0または1であり、R
    はHまたはアルキルであり、かつRとRはHま
    たはCHである)の単位を含む共重合体である別のセ
    グメント共重合体を調製する工程; b) その別の共重合体と第1アミンRNH(ただ
    し、RはH、アルキル、置換アルキル、シクロアルキ
    ル、置換シクロアルキル、アルカリール、置換アルカリ
    ール、アリール、置換アリール、アラルキル、置換アラ
    ルキル、ヘテロ環または置換へテロ環基である)とを少
    なくとも1つの次の構造 【化3】 の単位を次の構造 【化4】 (式中、nは0または1である)の単位に転換するのに
    十分な温度および圧力の条件のもとに反応させる工程; c) 未反応第1アミンの除去によりセグメント共重合
    体を精製する工程; d) 場合によってはそのセグメント化共重合体とアル
    キル化剤とを酸または無水物基から誘導される単位の含
    量を低下させるように反応させる工程; e) セグメント化共重合体を固体の形で単離する工程 を含んでなる請求項1記載のセグメント化共重合体を製
    造する方法。
  14. 【請求項14】 別のセグメント化共重合体が少なくと
    も1つのポリオレフィンのセグメントと式CH=C
    (CH)COORのメタクリル酸エステルの単量体
    から誘導される少なくとも約80%の単位の重合体のセ
    グメントを含むグラフト共重合体であり、ここでメタク
    リレート単量体は少なくとも約80%がメタクリル酸エ
    ステルの単量体から誘導される単位からなり、そして少
    なくとも約20,000の重量平均分子量を有するもの
    である請求項13記載の方法。
  15. 【請求項15】 第1アミンとの反応、精製、および場
    合によってはアルキル化反応が揮発分を除去する押出機
    で行なわれる請求項14記載の方法。
  16. 【請求項16】 請求項1記載のセグメント共重合体と
    1つ以上の別のポリオレフィンを含んでなる混合物。
  17. 【請求項17】 ポリオレフィンともう一つのポリオレ
    フィンがポリプロピレンまたはポリエチレンである請求
    項16記載の混合物。
  18. 【請求項18】 シート、フィルム、または成形物体の
    形の請求項16記載の混合物。
  19. 【請求項19】 請求項1記載のセグメント化共重合体
    とイミド単位を含むセグメント化共重合体の少なくとも
    1つのセグメントと相溶性の極性重合体を含んでなる混
    合物。
  20. 【請求項20】 少なくとも1つの非極性重合体、少な
    くとも1つの極性重合体、および a) 少なくとも1つのポリオレフィンセグメント; b) 次の構造 【化5】 (式中、nは0または1であり、RとRは別々にH
    またはC〜C20アルキルであり、かつRはH、ア
    ルキル、置換アルキル、シクロアルキル、置換シクロア
    ルキル、アルカリール、置換アルカリール、アリール、
    置換アリール、アラルキル、置換アラルキル、ヘテロ環
    または置換ヘテロ環基である)のイミド単位を含む重合
    体の少なくとも1つのセグメント; c) イミド単位を含むセグメント化共重合体少なくと
    も1つのセグメントと相溶性の少なくとも1つの極性重
    合体を含むセグメント共重合体を含んでなる混合物。
  21. 【請求項21】 非極性重合体がポリエチレン、ポリプ
    ロピレン、またはエチレンとプロピレンの共重合体であ
    り、nは1であり、RとRはHまたはCHであ
    り、かつRはHまたはアルキルである請求項20記載
    の混合物。
  22. 【請求項22】 極性重合体がポリアミドである請求項
    21記載の混合物。
  23. 【請求項23】 極性重合体がポリアルキレンテレフタ
    レートである請求項21記載の混合物。
  24. 【請求項24】 シート、フィルム、または成形物体の
    形の請求項20記載の混合物。
  25. 【請求項25】 次のセグメント: a) 少なくとも1つのポリオレフィンセグメント; b) 次の構造 【化6】 (式中、nは0または1であり、RとRは別々にH
    またはC〜C20アルキルであり、かつRはH、ア
    ルキル、置換アルキル、シクロアルキル、置換シクロア
    ルキル、アルカリール、置換アルカリール、アリール、
    置換アリール、アラルキル、置換アラルキル、ヘテロ環
    または置換ヘテロ環基である)のイミド単位を含む重合
    体の少なくとも1つのセグメントを含むセグメント化共
    重合体の熱処理することによって混合物に混合する工程
    を含んでなる、その極性重合体がイミド単位を含むセグ
    メント化共重合体の少なくとも1つのセグメントと相溶
    性である、少なくとも1つの極性重合体と少なくとも1
    つの非極性重合体の混合物の相溶性を改良する方法。
  26. 【請求項26】 セグメント化共重合体がグラフト共重
    合体であり、ポリオレフィンがポリエチレン、ポリプロ
    ピレン、ポリブチレン、ポリ(4−メチルペンテン)、
    前記オレフィン類の相互の共重合体、および10%以下
    の少なくとも1つの高級モノオレフィンまたは非共役ジ
    エンと前記オレフィンとの共重合体からなる群から選ば
    れ、イミド重合体セグメントが次の式 【化7】 (式中、nは1であり、RとRはHまたはCH
    あり、かつRはHまたはアルキルである)のイミド単
    位を含む重合体であり、オレフィン重合体セグメントは
    イミド重合体セグメントに対し重量比で約1:9〜約
    9:1で存在する請求項25記載の方法。
  27. 【請求項27】 R、RおよびRがCHである
    請求項26記載の方法。
  28. 【請求項28】 非極性重合体がポリプロピレンであ
    り、極性重合体がポリアミドまたはポリアルキレンテレ
    フタレートである請求項26記載の方法。
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