JPH05917Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〈技術分野〉 本考案は記録媒体上に残留するトナーを除去
し、この除去トナーを収容容器内に収集する装置
に関する。

〈従来技術〉 光導電層を有する記録媒体上に形成された静電
潜像を、着色トナーを用いて現像し、この現像し
た像（トナー像）を適宜送られてる転写材に転写
するといつた電子写真方式を用いた画像形成装置
においては、上記記録媒体を再利用するために、
残留するトナー等を除去する装置を備えている。
記録媒体上に形成されたトナー像は、全て転写材
上に転写されるのであれば、残留トナーはなく、
それを除去する装置を必要としないが、転写後に
は記録媒体上には一部のトナーが残る。

上記残留トナーを除去する装置、つまりクリー
ニング装置としてはフアブラシやブレードクリー
ニング等がよく利用されている。特にブレードク
リーニングは、その構成が簡単であるだけでな
く、クリーニング効果も高いため高速の画像形成
装置において広く利用されている。このブレード
クリーニングは、弾性を有するゴムブレードの先
端を、記録媒体に圧接し、残留トナーを記録媒体
より削り取るようにして除去している。この様に
して除去されたトナーは、記録媒体の回転軸方向
に移送され、移送端部に配置された除去トナー収
容容器に収集される。この収容容器は、収集され
たトナーの量が決められた量以上（満杯時等）に
なつたの検出することで、新しいものと交換され
る。

除去トナーの収容容器はその上部に、記録媒体
より除去され移送されてくるトナーを採集するた
めの開口を有している。つまり、トナーの移送手
段の排出部と収容容器の開口を対応させている。
従つて、除去トナーは開口部より収容容器内に落
下し、収集されることになる。この時、除去トナ
ーは収容容器の底に落下する間及び落下すること
で飛散し、収容容器外にも開口部を通つて飛散す
る。これを防止するためには開口部を密閉する必
要があるものの、収容容器と交換する必要性から
密閉することが非常に困難である。

また、収容容器内のトナー量の検出する方式と
しては、トナーの重量を検出するものや、収集量
の高さを光学的に検出するものがある。しかし、
重量検知においてはトナー自体が非常に軽いため
に検出精度が悪くなる。また収集量の高さを光学
的に検出するのであれば、精度があがるものの、
収容容器内でトナーが飛散すればそれを検出し、
誤動作が生じる。そのためにも、収容容器内での
トナーの飛散を防止することが望まれる。

〈目的〉 本考案は、記録媒体より除去したトナーを収集
するための収容容器内でのトナー飛散を防止する
装置を提供することを目的とする。

〈実施例〉 第１図は本考案における除去トナーを収集する
装置の一具体例を示す断面図である。図中１は例
えば記録媒体等の一側端部に配置される収容容
器、２は記録媒体より除去したトナーを収容容器
１方向へ移送する装置に連結されているトナー搬
送パイプ、３はトナー搬送パイプ２内に設けられ
た搬送用スクリユーである。トナー搬送パイプ２
は、収容容器１の上面５を貫通し、トナー排出口
４が収容容器１内の底面６近くに位置すべく配置
されている。このトナー搬送パイプ２内の搬送用
スクリユー３は、除去トナーを強制的に収容容器
１の底面６へ向けパイプ２に沿つて搬送する様に
回転される。

また、トナーを収集する収容容器１内には、容
器内のトナー採集量を検出するため検出部材７が
設けられている。この検出部材７は、収容容器１
内に上下動可能に設けられており、且つ第１図に
示す様にトナーが収容容器１内にない場合におい
てその下限位置がトナー排出口４より上方に位置
付けられる構成である。つまり、検出部材７の検
出片７_-1は、収容容器１の上面５を貫通し上下動
自在に設けられており、検出片７_-1に固定された
ストツパ８が収容容器１の上面５の上部に係止す
ることで、検出部材７は図に示す位置に位置付け
られる訳である。

上記検出部材７の検出片７_-1の上下動経路に
は、検出片７_-1が一定以上まで上昇したのを検出
するセンサ９が設けられている。センサ９は光学
的検知手段であつて、検出片７_-1の上下動経路を
挾んで発光素子１０及び受光素子１１を配置して
構成されている。従つて、発光及び受光素子１
０，１１間の光路を、検出片７_-1の上昇により遮
光することで、検出片７_-1が一定以上上昇したこ
とを検出する。そのため、検出部材７は、センサ
９にて検出された時に収容容器１内の収集トナー
が満杯である様に、収容容器１に位置付けられて
いる。

以上の様な構成のトナー収集装置において、記
録媒体より除去されたトナーはトナー搬送パイプ
２に送り込まれてくる。このトナーはトナー搬送
パイプ２内の搬送用スクリユー３にてパイプ内を
強制的に収容容器１内の底面６へと送り込まれ
る。底面６へ送り込まれたトナーは、そのまま留
り収集量が徐々に増加する。そして、収集された
トナーの収集上面が上昇していく。この時、トナ
ーは収容容器１内の底面へと送り込まれるため、
落下することなく、容器１内で飛散することはな
い。

その後、トナーは容器１の底面６より盛り上が
るようにして容器１内に収集され、そのトナー上
面が上昇し、検出部材７を徐々に押し上げる。こ
の収集トナーが第２図に示す様に収容容器１内に
一杯になれば、押し上げられた検出部材７の検出
片７_-1がセンサ９の光路を遮断する。これによ
り、センサ９にて収容容器１内のトナーが満杯に
なつたことを検出する。

尚、本考案における収容容器１内のトナー量の
検出手段においては、容器１内に検出部材７を設
けているが、これに限らず収容容器１内でのトナ
ー飛散が生じないために、収集されたトナーの上
面を光学的に検知する手段を用いても正確な検出
が可能となる。

〈効果〉 本考案のトナー収集装置は、記録媒体から除去
されたトナーを該トナーを収集する収容容器の底
面に強制的に送り込む手段を設けたから、除去し
たトナーが収容容器内を落下飛散することがなく
なる。従つて、トナーが収容容器外に飛散して他
の装置を汚したり、トナーによる障害の発生を防
止できる。

また、収集したトナー量を検出する手段をトナ
ー排出口より上方に設けたから、トナー量を正確
に検出することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案におけるトナーの収集装置の一
具体例を示す断面図、第２図は第１図における装
置のトナーの満杯検出の状態を示す断面図であ
る。 １……収容容器、２……トナー搬送パイプ、３
……搬送用スクリユー、４……排出口、６……底
面。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 記録媒体上に残るトナーを除去し、該除去した
   トナーを収容容器に収集するトナー収集装置にお
   いて、 上記除去したトナーを上記収容容器の底部へ強
   制的に送り込むトナー搬送手段と、 上記トナー搬送手段の上記収容容器内へのトナ
   ー排出口より上方に設けられ、上記トナー搬送手
   段によつて上記収容容器内に送り込まれたトナー
   の上面の上昇を検出するトナー量検出手段と、 を備えたことを特徴とするトナー収集装置。