JPH05916U - 吸音型消音器 - Google Patents
吸音型消音器Info
- Publication number
- JPH05916U JPH05916U JP4763491U JP4763491U JPH05916U JP H05916 U JPH05916 U JP H05916U JP 4763491 U JP4763491 U JP 4763491U JP 4763491 U JP4763491 U JP 4763491U JP H05916 U JPH05916 U JP H05916U
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- sound absorbing
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本考案は、吸音型消音器に関し、排気管と外
筒との接触面積を減らして両者間のスライド時の摩擦力
を軽減した吸音型消音器を提供することを目的とする。 【構成】 多数の小孔3を穿設した排気管37と、これ
を囲繞する外筒13との間に吸音材11を充填すると共
に、外筒13の一方の端部と排気管37とをスライド自
在とした吸音型消音器に於て、上記排気管37に、その
長手方向へ延びる複数の帯状の突部41を一体に設け、
当該各突部41で外筒13の上記端部を支持した。
筒との接触面積を減らして両者間のスライド時の摩擦力
を軽減した吸音型消音器を提供することを目的とする。 【構成】 多数の小孔3を穿設した排気管37と、これ
を囲繞する外筒13との間に吸音材11を充填すると共
に、外筒13の一方の端部と排気管37とをスライド自
在とした吸音型消音器に於て、上記排気管37に、その
長手方向へ延びる複数の帯状の突部41を一体に設け、
当該各突部41で外筒13の上記端部を支持した。
Description
【0001】
本考案は、車両排気系に装着される吸音型消音器に関する。
【0002】
従来、車両排気系には例えば実開平1−91014号公報に開示されるような 消音器が装着されており、斯かる消音器内の拡張室に於ける排気エネルギーの拡 張減衰作用や、共鳴室に於ける排気エネルギーの共鳴減衰作用によって排気騒音 を消音している。
【0003】 又、この消音器では消音し難い高周波数領域があるため、従来、多くの車両の 排気系には、上述の如き消音器に加えて、図4に示すような消音器が装着されて いる。
【0004】 図4は耐熱性の吸音材によって高周波数領域の排気騒音の消音を行なう吸音型 消音器を示し、図中、1はエンジンからの排気ガスが流下する排気管で、当該排 気管1にはその一部に多数の小孔3が穿設された開孔部5が形成されており、開 孔部5は外筒7によって囲繞されている。
【0005】 外筒7の両端には縮径部9が形成されており、縮径部9が排気管1に溶接によ って固定されている。そして、外筒7と排気管1との間に形成される空間に、グ ラスウールからなる吸音材11が充填されて、エンジンから放出された排気騒音 のうち高周波数成分の排気エネルギーが、この吸音材11で吸音されることとな る。
【0006】 又、排気管1と外筒5との熱膨張差による亀裂対策から、昨今では、図5に示 すように、外筒13と排気管1との間にスライド機構を持たせた吸音型消音器が 広く使用されている。
【0007】 斯かる吸音型消音器は、両端に縮径部15,17を設けた外筒13の一方の縮 径部17を排気管1の外径よりも若干大径とし、そして、当該縮径部17を貫通 する排気管1を切断して、その端部1aを縮径部17に溶接せずに、端部1aの 外周に巻回したSUSメッシュ19で排気管1と縮径部17との間を塞いで、排 気管1と外筒13との熱膨張差を吸収するスライド機能を持たせたものである。 尚、図中、21は外筒13に接続される下流側排気管を示す。
【0008】 又、実開昭60−187314号公報にも、排気管と外筒との熱膨張差による 亀裂対策として、図6に示すように両端を端板23で閉塞した外筒25を波型管 に成形すると共に、排気管27とマフラパイプ29との接続を、マフラパイプ2 9がスライド可能な嵌合状態とした吸音型消音器31が開示されている。尚、図 中、33はマフラパイプ29の周壁に穿設した小孔、35は吸音材である。
【0009】
然し乍ら、図5に示す吸音型消音器にあっては、排気管1の端部1aに排気管 1と別部材のSUSメッシュ19を巻回するために部品点数が増え、又、SUS メッシュ19と外筒1との接触面積が大きいため、熱膨張差によるスライド時に 両者間の摩擦力が大きいといった欠点が指摘されていた。
【0010】 同様に図6に示す従来例にあっても、マフラパイプ29の自由端側に対する排 気管27と端板23との接触面積が大きいため、マフラパイプ29のスライド時 の摩擦力が大きく、十分な機能が発揮し得ない虞があった。
【0011】 本考案は斯かる実情に鑑み案出されたもので、排気管と外筒との間にスライド 機構を設けて両者間の熱膨張差を吸収する構造上、排気管と外筒との接触面積を 減らして両者間のスライド時の摩擦力を軽減した吸音型消音器を提供することを 目的とする。
【0012】
斯かる目的を達成するため、本考案は、多数の小孔を穿設した排気管と、これ を囲繞する外筒との間に吸音材を充填すると共に、外筒の一方の端部と排気管と をスライド自在とした吸音型消音器に於て、上記排気管に、その長手方向へ延び る複数の帯状の突部を一体に設け、当該各突部で外筒の上記端部を支持したもの である。
【0013】
本考案によれば、エンジンから放出された高温の排気ガスが排気管を流下して 外筒と排気管との間に熱膨張差が生じても、排気管に設けた各突部が、夫々、外 筒の端部に当接した構造であるから、従来に比し外筒と排気管との間に小さな摩 擦力が発生し乍ら、両者間の熱膨張差が吸収されることとなる。
【0014】 又、エンジンから放出された高周波数領域の排気エネルギーが各小孔を介して 吸音材で消音されるが、排気管に帯状の突部を外方へ複数突設したので、当該部 位に於ける断面積が従来に比し広がり、排気管内の通気抵抗が当該部位で低下す る。そのため、エンジンからの排気ガス、又、排気ガス中の排気エネルギーが、 従来に比べ当該部位で吸音材内に取り込まれ易く、而も、取り込まれた排気エネ ルギーは、凹凸状に形成された排気管と外筒との間の空間内で従来に比し強い乱 反射を繰り返し乍ら、吸音材で消音されることとなる。
【0015】
以下、本考案の一実施例を図面に基づき詳細に説明する。尚、図5に示す従来 例と同一のものは同一符号を付してそれらの説明は省略する。
【0016】 図1に於て、37はエンジンからの排気ガスが流下する排気管で、当該排気管 37には、図5に示す従来例と同様、その一部に多数の小孔3が穿設された開孔 部39が形成されており、開孔部39は外筒13によって囲繞されている。そし て、当該外筒13の一方の縮径部15は排気管37の外周に固着され、又、切断 された排気管37の端部37aは、外筒13の他方の縮径部17に対し自由端と なっている。
【0017】 又、上記排気管37には、図2及び図3に示すように、8本の帯状の突部41 が、開孔部39からその端部37aに亘り45°の間隔を置いて排気管37の長 手方向へ一体に突設されており、当該各突部41の頂部が、夫々、外筒13の縮 径部17の内周にスライド自在に当接して当該縮径部17を支持し、当該部位で 外筒13と排気管37との熱膨張差を吸収するようになっている。
【0018】 そして、外筒13と排気管37との間に形成される空間に、グラスウールから なる吸音材11が充填されている。 本実施例はこのように構成されているから、エンジンから放出された高温の排 気ガスが排気管37を流下して外筒13と排気管37との間に熱膨張差が生じて も、外筒13の縮径部17と、当該縮径部17の内周にスライド自在に当接する 排気管37の突部41とのスライド機能によって、外筒13と排気管37の熱膨 張差が吸収されることとなる。そして、本実施例は、排気管37に設けた各突部 41の頂部が、夫々、外筒13の縮径部17の内周に当接した構造であるから、 図5や図6に示す従来例に比し縮径部17と排気管37との接触面積が小さく、 そのため、外筒13と排気管37との間に小さな摩擦力が発生し乍ら、両者間の 熱膨張差が吸収されることとなる。
【0019】 又、従来と同様、エンジンから放出された高周波数領域の排気エネルギーが各 小孔3を介して吸音材11で消音されるが、本実施例は、開孔部39から端部3 7aに亘る排気管37に帯状の突部41を外方へ複数突設したので、当該部位に 於ける断面積が従来に比し広がり、排気管37内の通気抵抗が当該部位で低下す ることとなる。
【0020】 そのため、エンジンからの排気ガス、又、排気ガス中の排気エネルギーが、従 来に比べ当該部位で吸音材11内に取り込まれ易く、而も、取り込まれた排気エ ネルギーは、図2の如く凹凸状に形成された排気管37と外筒13との間の空間 内で従来に比し強い乱反射を繰り返し乍ら吸音材11で消音されることとなる。
【0021】 従って、本実施例に係る吸音型消音器によれば、スライド機構に従来の如きS USメッシュ19を用いる必要がないので部品点数を減らすことができ、又、外 筒13と排気管37とのスライド時の摩擦力を軽減するとができると共に、従来 に比し吸音材11による消音効果がより十分に発揮できることとなった。
【0022】 更に、本実施例によれば、開孔部39から端部37aに亘り帯状の突部41を 突設して排気管37の表面積を増加させたので、開孔部39に穿設する小孔3の 数を従来よりも増やして排気エネルギーの吸音材11に対する接触面積を増加さ せれば、更に消音効果をより増大させることが可能である。
【0023】
以上述べたように、本考案によれば、スライド機構に従来の如きSUSメッシ ュを用いる必要がないので部品点数を減らすことができ、又、外筒と排気管との スライド時の摩擦力を軽減するとができると共に、従来に比し吸音材による消音 効果がより十分に発揮できることとなった。
【図1】本考案の一実施例に係る吸音型消音器の断面図
である。
である。
【図2】図1のII−II線端面図である。
【図3】本考案に於ける排気管の斜視図である。
【図4】従来の吸音型消音器の断面図である。
【図5】従来の他の吸音型消音器の断面図である。
【図6】従来の更に他の吸音型消音器の断面図である。
11 吸音材 13 外筒 15,17 縮径部 37 排気管 41 突部
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 多数の小孔(3)を穿設した排気管(3
7)と、これを囲繞する外筒(13)との間に吸音材
(11)を充填すると共に、外筒(13)の一方の端部
と排気管(37)とをスライド自在とした吸音型消音器
に於て、上記排気管(37)に、その長手方向へ延びる
複数の帯状の突部(41)を一体に設け、当該各突部
(41)で外筒(13)の上記端部を支持してなること
を特徴とする吸音型消音器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4763491U JPH05916U (ja) | 1991-06-24 | 1991-06-24 | 吸音型消音器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4763491U JPH05916U (ja) | 1991-06-24 | 1991-06-24 | 吸音型消音器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05916U true JPH05916U (ja) | 1993-01-08 |
Family
ID=12780665
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4763491U Pending JPH05916U (ja) | 1991-06-24 | 1991-06-24 | 吸音型消音器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05916U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102102570A (zh) * | 2009-12-19 | 2011-06-22 | J·埃贝斯佩歇合资公司 | 废气处理装置 |
-
1991
- 1991-06-24 JP JP4763491U patent/JPH05916U/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102102570A (zh) * | 2009-12-19 | 2011-06-22 | J·埃贝斯佩歇合资公司 | 废气处理装置 |
JP2011127607A (ja) * | 2009-12-19 | 2011-06-30 | J Eberspecher Gmbh & Co Kg | 排気ガス処理装置 |
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