JP2518099Y2 - 吸音型消音器 - Google Patents

吸音型消音器

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JP2518099Y2
JP2518099Y2 JP40173390U JP40173390U JP2518099Y2 JP 2518099 Y2 JP2518099 Y2 JP 2518099Y2 JP 40173390 U JP40173390 U JP 40173390U JP 40173390 U JP40173390 U JP 40173390U JP 2518099 Y2 JP2518099 Y2 JP 2518099Y2
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隆 森
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カルソニック株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、車両排気系に装着され
る吸音型消音器に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両排気系には実開昭58−1
83922号公報に開示されるような消音器が装着され
ており、斯かる消音器内の拡張室に於ける排気エネルギ
ーの拡張減衰作用や、共鳴室に於ける排気エネルギーの
共鳴減衰作用によって排気騒音を消音している。又、斯
かる消音器では消音し難い高周波数領域の排気騒音があ
るため、従来、消音器内のマフラパイプに、チャンバー
と称するグラスウール入りの吸音型消音器を装着して、
斯かる高周波数領域の排気騒音の低減を図った消音器が
広く利用されている。
【0003】図4は斯かる吸音型消音器をマフラパイプ
に装着した消音器の従来例を示し、図中、符号1は消音
器3のエンドプレート5とバッフルプレート7に挿着さ
れたマフラパイプで、その挿入側端部1aは第一拡張室
9に開口し、又、その他端側1bにはインレットパイプ
11が接続されている。又、第二拡張室13に位置する
上記マフラパイプ1には多数の小孔15が穿設され、そ
して、その外周は外筒17で囲繞されている。
【0004】上記外筒17の両端には縮径部19が形成
されており、当該縮径部19の各端部がマフラパイプ1
の外周に溶接で固定されている。そして、外筒17とマ
フラパイプ1との間に形成される空間に、グラスウール
からなる吸音材21が充填されている。而して、エンジ
ンから放出されて消音器3内に伝播された排気騒音のう
ち、共鳴室23で消音し難い高周波数成分の排気エネル
ギーが上記吸音材21で吸音されている。
【0005】又、昨今では、図5に示すように、吸音材
25と金網27をサンドイッチ状に重ね、これらを海苔
巻状に積層して吸音本体29を形成し、そして、その両
端部を縮径して排気管31に溶接した吸音型消音器が実
開昭61−134512号公報に開示されている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】然し乍ら、図4に示す
吸音型消音器にあっては、外筒17内に充填された吸音
材21のうち吸音効果が期待できるのは、主にマフラパ
イプ1側に位置する内側部分であって、外筒17の内周
側に充填されている吸音材21は小孔15から離れてい
るために必ずしも十分に吸音効果を発揮しているとは言
えなかった。又、外筒17内に充填されている吸音材2
1の全てに吸音効果を発揮させる一手段としては、例え
ば外筒17の寸法を長くし、又、マフラパイプ1に多く
の小孔15を穿設すると共に、吸音材21の厚みを少な
くしてマフラパイプ1に接する吸音材21の表面積を大
きくすることが考えられる。然し、斯かる構造では、消
音器全体の寸法が大きくなってしまう欠点があり、好ま
しいものとはいえなかった。
【0007】一方、図5に示す後者の消音器を図4の吸
音型消音器に代えてマフラパイプ1に装着した場合に
は、排気ガスが吸音材25と金網27を通過して第二拡
張室13に流入し、又、排気エネルギーも第二拡張室1
3で拡張してしまうため、第一拡張室9や共鳴室23に
於ける消音効果を期待することができなくなるといった
欠点があった。
【0008】本考案は斯かる実情に鑑み案出されたもの
で、その目的は、高周波数領域の排気騒音を確実に低減
するために、消音器内に充填した吸音材の機能を十分に
発揮させることのできる吸音型消音器を提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成するた
め、請求項1に係る考案は、複数の小孔を穿設した排気
管の外周を、両端を縮径した外筒で覆い、当該外筒と排
気管との間に形成される空間に吸音材を充填してなる吸
音型消音器に於て、上記外筒に複数の小孔を設けると共
に、当該外筒と排気管との間に仕切壁を設けたものであ
る。
【0010】又、請求項2に係る考案は、上記仕切壁と
外筒を、1枚の板材を巻回して形成したものであり、そ
して、請求項3に記載の考案は、上記仕切壁を、外筒と
排気管との間に介装された内筒で形成したものである。
【0011】
【作用】各請求項に記載の考案によれば、これを例え
ば、チャンバーとして消音器内のマフラパイプに装着す
ると、消音器内に伝播した排気エネルギーのうちの高周
波数領域の排気騒音が、仕切壁よりも内側に充填された
吸音材によって一次的に吸音されることとなる。
【0012】次いで、チャンバーとして配置された拡張
室に再び伝播された高周波数領域の排気騒音が、仕切壁
よりも外側、即ち、外筒に設けた複数の小孔を介して、
吸音型消音器の外側に充填された吸音材によって二次的
に吸音されることとなる。又、仕切壁が、マフラパイプ
内を通過する排気ガスが外筒から外部に流出するのを防
止する。
【0013】
【実施例】以下、本考案に係る吸音型消音器をチャンバ
ーとして適用した一実施例を図面に基づき詳細に説明す
る。図1に於て、符号33はマフラパイプで、当該マフ
ラパイプ33の外周には複数の小孔35が穿設され、そ
して、当該マフラパイプ33の外周に本実施例に係る吸
音型消音器37が装着されている。
【0014】上記吸音型消音器37は、複数の小孔39
が設けられた外筒41と、当該外筒41とマフラパイプ
33との間に介在してマフラパイプ33の小孔35から
流入した排気ガスや排気エネルギーが外筒41から外部
へ流出,伝播するのを遮蔽する仕切壁43と、これらの
間に充填されたグラスウールからなる吸音材45とで構
成されている。そして、斯かる吸音型消音器37は、図
2及び図3に示すように、1枚の帯状の金属製板材47
と吸音材45とをサンドイッチ状に巻回して構成されて
おり、板材47の始端部47aはマフラパイプ33の外
周に溶着され、終端部47bは巻回した板材47の裏面
側に溶着されている。又、板材47の始端部47a側か
ら一定の間隔を開けてマフラパイプ33の軸線方向に設
けられた1本のビード49が、これと対向して巻回され
た板材47に圧接している。そして、上記始端部47a
と当該ビード49との間の板材47には、図3に示すよ
うにマフラパイプ33の小孔35に対応して同一径の小
孔51が穿設されており、当該小孔35,51から排気
ガスが吸音材45内に流入するようになっている。一
方、板材47の終端部47b側には、図2に示すよう
に、板材47と吸音材45を巻回して吸音型消音器37
を形成した際に、当該吸音型消音器37の外筒41とな
る所定幅に亘って、複数の小孔39が穿設されている。
そして、上記ビード49から、板材47の終端部47b
が溶着される部位までの板材47が、マフラパイプ33
から流入した排気ガスが外部へ流出するのを遮蔽する仕
切壁43として機能するようになっている。
【0015】本実施例に係る吸音型消音器37はこのよ
うに構成されており、これを形成するには、第3図に示
すように、マフラパイプ33の小孔35と板材47の小
孔51とを一致させ乍ら、その始端部47aをマフラパ
イプ33の外周に溶接した後、吸音材45と共にこれら
をマフラパイプ33に巻回する。そして、その終端部4
7bを板材47の裏面側に溶接し、板材47のマフラパ
イプ1の軸線方向側両端部を第1図の如く縮径して、当
該部分をマフラパイプ33に溶接すればよい。
【0016】本実施例に係る吸音型消音器37はこのよ
うに構成されているから、斯かる吸音型消音器37を装
着したマフラパイプ33を図4のマフラパイプ1に代え
て消音器3内に挿着すれば、消音器3内に流入した排気
ガスは、板材47と吸音材45を巻回する際に、上記ビ
ード49がこれと対向する板材47に圧接されているの
で、マフラパイプ33の小孔35から板材47に沿って
吸音材45内を流れる排気ガスが、当該ビード49で遮
られる。従って、排気ガスは、外筒41から第二拡張室
13に流出することなく、マフラパイプ33により第一
拡張室9に案内される。又、消音器3内に伝播した排気
エネルギーのうちの高周波数領域の排気騒音が、仕切壁
43よりも内側に充填された吸音材45によって一次的
に吸音されることとなる。
【0017】次いで、第一拡張室9から第二拡張室13
に伝播された高周波数領域の排気騒音が、仕切壁43よ
りも外側、即ち、外筒41に設けた複数の小孔39を介
して、吸音型消音器37の外側に充填された吸音材45
によって二次的に吸音されることとなる。このように、
本実施例に係る吸音型消音器37によれば、図4に示す
従来の吸音型消音器に比べて吸音型消音器37の内側の
吸音材45のみならず、吸音型消音器37の外側に充填
された吸音材45をも積極的に利用するので、高周波数
領域の排気騒音をより確実に減衰できることとなった。
【0018】又、本実施例は、仕切壁43を介して吸音
材45を二重構造としたため、消音器3の寸法が長くな
ることがなく、車両装着上、何等支障を来すこともない
利点を有する。尚、上記実施例にあっては、1枚の板材
47をマフラパイプ33に巻回して仕切壁43と外筒4
1を形成したが、本考案は斯かる構造に限定されるもの
ではなく、例えば、図4の如き外筒に複数の小孔を穿設
すると共に、当該外筒とマフラパイプとの間に、別途内
筒を介装して、これらの間に吸音材を充填してもよく、
斯かる構造によっても上記実施例と同様、所期の目的を
達成することが可能である。
【0019】又、上記実施例は、本考案をチャンバーと
して利用したものであるが、本考案に係る吸音型消音器
は、プリマフラ等にも適用できるものである。
【0020】
【考案の効果】以上述べたように、請求項1に係る考案
は、複数の小孔を穿設した排気管の外周を、両端を縮径
した外筒で覆い、当該外筒と排気管との間に形成される
空間に吸音材を充填してなる吸音型消音器に於て、上記
外筒に複数の小孔を設けると共に、当該外筒と排気管と
の間に仕切壁を設けたものであり、又、請求項2に係る
考案は、上記仕切壁と外筒を、1枚の板材を巻回して形
成したものであり、そして、請求項3に記載の考案は、
上記仕切壁を、外筒と排気管との間に介装された内筒で
形成したものであるから、各請求項に記載の考案によれ
ば、図4に示す従来の吸音型消音器に比べて吸音型消音
器の内側の吸音材のみならず、吸音型消音器の外側に充
填された吸音材をも積極的に利用するので、高周波数領
域の排気騒音をより確実に減衰できることとなった。
【0021】又、本考案に係る吸音型消音器は、仕切壁
を介して吸音材を二重構造としたため、これを消音器の
チャンバーとして利用した場合でも消音器の寸法が長く
なることがなく、車両装着上、何等支障を来すこともな
い利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る吸音型消音器の一部切
欠き側面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】図1に示す吸音型消音器の製造方法を示す斜視
図である。
【図4】チャンバーを装着した従来の消音器の断面図で
ある。
【図5】従来の吸音型消音器の一部切欠き斜視図であ
る。
【符号の説明】
33 マフラパイプ 35,39,51 小孔 37 吸音型消音器 41 外筒 43 仕切壁 45 吸音材 47 板材 49 ビード

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の小孔(15,35)を穿設した排
    気管(1,33)の外周を、両端を縮径した外筒(1
    7,41)で覆い、当該外筒(17,41)と排気管
    (1,33)との間に形成される空間に吸音材(21,
    45)を充填してなる吸音型消音器(3,37)に於
    て、上記外筒(41)に複数の小孔(39)を設けると
    共に、当該外筒(41)と排気管(33)との間に仕切
    壁(43)を設けたことを特徴とする吸音型消音器(3
    7)。
  2. 【請求項2】 上記仕切壁(43)と外筒(41)は、
    1枚の板材(47)を巻回して形成されてなることを特
    徴とする請求項1記載の吸音型消音器(37)。
  3. 【請求項3】 上記仕切壁(43)は、外筒(41)と
    排気管(33)との間に介装された内筒で形成されてな
    ることを特徴とする請求項1記載の吸音型消音器(3
    7)。
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JPH0491216U JPH0491216U (ja) 1992-08-10
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