JPH0591289A - フアクシミリ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 メモリ受信した受信内容を全く別の場所から
知ることができるようにすることである。 【構成】 メモリ受信した内容を記憶する記憶部８と、
外部ファクシミリ１０，１１からの転送命令を検知する
転送命令検知手段と、前記外部ファクシミリ１０，１１
により指定された転送すべきファクシミリの電話番号を
記憶する転送先記憶手段と、転送すべきファクシミリの
電話番号を記憶した後に指定された前記外部ファクシミ
リ１０，１１により指定されたファクシミリを呼び出す
呼出手段と、前記記憶部８に記憶された内容を呼び出さ
れたファクシミリに転送する転送手段とによりファクシ
ミリ装置を構成した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、代行受信（メモリ受
信）の機能を有するファクシミリ装置に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】従来、メモリ受信の機能を有するファク
シミリ装置において、記憶部に記憶された受信内容を知
るには、操作者がそのファクシミリ装置を操作して受信
内容が印刷された受信紙を出力するようにしているもの
である。すなわち、図４に示すように、電話局１に接続
されたメモリ付きファクシミリ装置２は、記憶部として
のメモリ受信ファイル３を備えている。そして、メモリ
受信した内容は、任意の時に、操作者４により記録紙５
に印刷されて出力される。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来のメモリ受信の機
能を有するファクシミリ装置においては、そのメモリ付
きファクシミリ装置を操作し得る場所に操作者がいなけ
れば受信内容を知ることができない。また、他の場所に
いる第三者にメモリ受信した内容を知らせることもでき
ないものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】メモリ受信した内容を記
憶する記憶部と、外部ファクシミリからの転送命令を検
知する転送命令検知手段と、前記外部ファクシミリによ
り指定された転送すべきファクシミリの電話番号を記憶
する転送先記憶手段と、転送すべきファクシミリの電話
番号を記憶した後に指定された前記外部ファクシミリに
より指定されたファクシミリを呼び出す呼出手段と、前
記記憶部に記憶された内容を呼び出されたファクシミリ
に転送する転送手段とによりファクシミリ装置を構成し
た。

【０００５】

【作用】外部ファクシミリから転送命令を受けたことを
転送命令検知手段により検知すると、転送先記憶手段に
記憶されたファクシミリを呼出手段により呼び出して記
憶部に記憶されていたメモリ受信した内容を転送手段に
より転送するようにしたため、操作者が記憶部を備えた
ファクシミリの設置場所にいなくてもそのファクシミリ
がメモリ受信した内容を知ることができ、また、操作者
がいる場所とは全く別の場所に設置されているファクシ
ミリに転送することもできて、場所的な制約を受けるこ
となく情報の伝達を行なうことができるものである。

【０００６】

【実施例】本発明の一実施例を図１乃至図３に基づいて
説明する。まず、電話局６に接続されたＡと表示したメ
モリ付きファクシミリ７は、記憶部としてのメモリ受信
ファイル８と遠隔操作部９とを備えている。また、前記
電話局６には、多数のファクシミリが接続されている
が、Ｂと表示した外部ファクシミリ１０とＣと表示した
別の外部ファクシミリ１１とが接続されているものとす
る。なお、前記外部ファクシミリ１０，１１は、前記メ
モリ付きファクシミリ７と同様にメモリ受信ファイル８
を備えているものであっても良いし、そのメモリ受信フ
ァイル８を備えていないものでも良い。

【０００７】つぎに、前記ファクシミリ７は、図２に示
すように構成されている。すなわち、外部回線１２にハ
ンドセット１３を備えた電話回路１４が接続され、この
電話回路１４は、モデム１５に接続されている。また、
中央処理装置１６（以下、ＣＰＵと称する）が設けら
れ、このＣＰＵ１６には、バスライン１７を介して処理
プログラムが記憶されたＲＯＭ１８と一時記憶装置とし
て作用するＲＡＭ１９と、外部からの送信内容を記憶す
る記憶部としてのメモリ用ＲＡＭ２０とＤＴＭＦレシー
バ２１と音声ＩＣ２２とが接続されている。また、前記
ＣＰＵ１６には、音声用ＲＡＭ２３とゲートアレイ２４
とが接続され、このゲートアレイ２４には、サーマルヘ
ッド２５とイメージスキャナ２６とが接続されている。

【０００８】なお、２７，２８は、それぞれの外部ファ
クシミリ１０，１１から出力された記録紙である。

【０００９】このような構成において、図３に示すフロ
ーチャートに基づいて操作の一例を説明する。ここで、 Ａ……メモリ付きファクシミリ７ Ｂ……外部ファクシミリ１０ Ｃ……別の外部ファクシミリ１１ であるとする。そして、操作者は、Ｂの外部ファクシミ
リ１０の設置されている場所にいるものとする。

【００１０】しかして、Ａなるメモリ付きファクシミリ
７は、既に外部からの送信を受けてメモリ用ＲＡＭ２０
になんらかの受信内容を記憶しているものとする。この
状態でメモリ付きファクシミリ７の設置場所にいない操
作者は、メモリ用ＲＡＭ２０に記憶されている受信内容
を知りたいため、Ｂなる外部ファクシミリ１０からＡな
るメモリ付きファクシミリ７にダイヤリングする。そし
て、Ｂなる外部ファクシミリ１０とＡなるメモリ付きフ
ァクシミリ７とが回線接続されると、Ａなるメモリ付き
ファクシミリ７でファクシミリモードかリモートコント
ロールモードかの何れであるかの問合せが予め定めた信
号音により行なわれる。その信号音のあった時に、応答
しなければ、通常のファクシミリ送信であり、Ｂなる外
部ファクシミリ１０側で予め定めた実行ボタンを入力す
ると、Ａなるメモリ付きファクシミリ７側ではその認識
音をＤＴＭＦレシーバ２１により検知してリモートコン
トロールモードであると判断する。すなわち、転送命令
検知手段により転送命令が有ったものとして認識する。

【００１１】ついで、Ａなるメモリ付きファクシミリ７
側では、Ｂなる外部ファクシミリ１０にＩＤナンバーを
音声又は信号により問合せる。Ｂなる外部ファクシミリ
１０側では、例えば、特定のファンクションキーの後に
３桁の数字キーを操作する等してＩＤナンバーを入力す
る。このＩＤナンバーが予め登録されているものであれ
ば、Ａなるメモリ付きファクシミリ７は、送信先の電話
番号をＢなる外部ファクシミリ１０に音声により問合せ
る。そこで、Ｂなる外部ファクシミリ１０側では、操作
者が転送先のファクシミリの電話番号を入力する。すな
わち、特定のファンクションキーの操作後に、電話番号
を数字キーにより入力する。

【００１２】ここで、送信先のファクシミリとしては、
操作者が操作しているＢなる外部ファクシミリ１０の場
合と、全く別の場所に設置されているＣなる他の外部フ
ァクシミリ１１の場合とがある。いま、送信先のファク
シミリとしては、Ｃなる他の外部ファクシミリ１１であ
るものとする。

【００１３】このようにして転送先のファクシミリの電
話番号が入力されると、Ａなるメモリ付きファクシミリ
７はＢなる外部ファクシミリ１０に電話番号がＯＫであ
るか否かの問合せをする。Ｂなる外部ファクシミリ１０
側では、ＯＫならば認識音を発生する予め定めた実行ボ
タンを入力する。これにより、入力された送信先の電話
番号は、Ａなるメモリ付きファクシミリ７側に設けられ
た転送先記憶手段に記憶され、ついで、両者の回線接続
は遮断される。

【００１４】しかして、Ａなるメモリ付きファクシミリ
７は、入力されたＣなる外部ファクシミリ１１を呼び出
すために呼出手段によりダイヤリングする。そして、Ｃ
なる外部ファクシミリ１１と回線接続されると、転送手
段によりメモリ用ＲＡＭ２０に記憶されていた受信内容
（ファイル）が送信される。これにより、Ｃなる外部フ
ァクシミリ１１においては、その受信内容を記録紙２８
として出力する。そして、記録紙２８を出力後にＡなる
メモリ付きファクシミリ７とＣなる外部ファクシミリ１
１との回線は遮断される。

【００１５】このようにして、メモリ付きファクシミリ
７の設置場所と全く異なる場所にいても、操作者のいる
場所と異なる場所に設置された外部ファクシミリ１１に
メモリ付きファクシミリ７で受信していた受信内容を転
送することができ、情報の授受を簡単、かつ、直接的に
行なうことができる。

【００１６】なお、前記実施例においては、Ａなるメモ
リ付きファクシミリ７からＣなる外部ファクシミリ１１
に転送する状態について説明したが、Ａなるメモリ付き
ファクシミリ７からＢなる外部ファクシミリ１０に転送
するようにしても良いものである。この場合には、転送
先となるＢなる外部ファクシミリ１０が送信先の電話番
号入力時に既に接続状態に有るため、両者の回線接続を
断たなくてもファンクションキーの入力等により転送動
作を開始するようにすることができる。

【００１７】

【発明の効果】本発明は上述のように、メモリ受信した
内容を記憶する記憶部と、外部ファクシミリからの転送
命令を検知する転送命令検知手段と、前記外部ファクシ
ミリにより指定された転送すべきファクシミリの電話番
号を記憶する転送先記憶手段と、転送すべきファクシミ
リの電話番号を記憶した後に指定された前記外部ファク
シミリにより指定されたファクシミリを呼び出す呼出手
段と、前記記憶部に記憶された内容を呼び出されたファ
クシミリに転送する転送手段とによりファクシミリ装置
を形成したので、外部ファクシミリから転送命令を受け
たことを転送命令検知手段により検知すると、転送先記
憶手段に記憶されたファクシミリを呼出手段により呼び
出して記憶部に記憶されていたメモリ受信した内容を転
送手段により転送するようにしたため、操作者が記憶部
を備えたファクシミリの設置場所にいなくてもそのファ
クシミリがメモリ受信した内容を知ることができ、ま
た、操作者がいる場所とは全く別の場所に設置されてい
るファクシミリに転送することもできて、場所的な制約
を受けることなく情報の伝達を行なうことができると云
う効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示すファクシミリの接続状
態を示す回路図である。

【図２】メモリ付きファクシミリの内部を示すブロック
図である。

【図３】動作の一例を示すフローチャートである。

【図４】従来の受信内容を知るための手段を示す回路図
である。

【符号の説明】

８ 記憶部 １０ 外部ファクシミリ １１ 外部ファクシミリ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 外部ファクシミリからの送信内容を記憶
   する記憶部と、前記外部ファクシミリからの転送命令を
   検知する転送命令検知手段と、前記外部ファクシミリに
   より指定された転送すべき別のファクシミリの電話番号
   を記憶する転送先記憶手段と、転送すべき別のファクシ
   ミリの電話番号を記憶した後に指定された別のファクシ
   ミリを呼び出す呼出手段と、前記記憶部に記憶された内
   容を別のファクシミリに転送する転送手段とよりなるこ
   とを特徴とするファクシミリ装置。