JPH0590726U - 照明器具の取付装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】操作釦を操作しながらの照明器具本体の取り外
しを手間取ることなく簡易に行なえるようにする。 【構成】天井１０に設けた引掛シーリング１に機械的係
止手段５を備えた中間アダプター２を取付ける。照明器
具本体３に電気的接続手段４と係止溝８とを備えたホル
ダー６を設ける。ホルダー６の電気的接続手段４を中間
アダプター２の電気的被接続手段７に接続する。中間ア
ダプター２の機械的係止手段５をホルダー６に設けた係
止溝８に係止する。係止溝８への機械的係止手段５の係
止を解除する操作釦９を引掛シーリング１の下面部に設
ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、天井に直付けされる照明器具の取付装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来から照明器具の取付装置として天井１０に設けた引掛シーリング１に中間 アダプター２を取付け、照明器具本体３に電気的接続手段４と機械的係止手段５ とを備えたホルダー６を設け、ホルダー６の電気的接続手段４を中間アダプター ２の電気的被接続手段に接続すると共にホルダー６の機械的係止手段５を中間ア ダプター２に設けた係止溝８に係止するようになったものが知られている。この ものは、図５に示されるように照明器具本体３の取付けは機械的係止手段５とし てのカム１８を中間アダプター２に設けられた係止溝８に係止することで行われ るようになっている。そして、照明器具本体３の取り外しは機械的係止手段５と してのカム１８を移動操作する操作釦９を押し上げ操作してカム１８を後退移動 させて機械的係止手段５としてのカム１８の係止溝８への係止を解除して照明器 具本体３を下方に引き下げることで取り外しが行われるようになっている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、上記のような従来例においては、照明器具本体３を取り外す場合に は操作釦９を操作して機械的係止手段５としてのカム１８の係止溝８への係止を 解除しながら照明器具本体３の自重によって落下するのを受け止めるようにして 照明器具本体３を取り外すのに反して照明器具本体３を取り外すための操作釦９ は上方に押し上げ操作するようになっているために操作釦９の押し上げ操作を強 く行うと照明器具本体３を持ち上げる状態となり、照明器具本体３の取り外しを 行い難くなるという問題があった。

【０００４】 本考案は上記問題点の解決を目的とするものであり、操作釦を操作しながらの 照明器具本体の取り外しを手間取ることなく簡易に行なうことができる照明器具 の取付装置を提供しようとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案では、上記目的を達成するために、天井１０に設けた引掛シーリング１ に機械的係止手段５を備えた中間アダプター２を取付け、照明器具本体３に電気 的接続手段４と係止溝８とを備えたホルダー６を設け、ホルダー６の電気的接続 手段４を中間アダプター２の電気的被接続手段７に接続すると共に中間アダプタ ー２の機械的係止手段５をホルダー６に設けた係止溝８に係止し、係止溝８への 機械的係止手段５の係止を解除する操作釦９を引掛シーリング１の下面部に設け たものである。

【０００６】

【作用】

しかして、中間アダプター２の下面部に設けられた操作釦９を操作して係止溝 ８に係止された機械的係止手段５の係止を解除することで照明器具本体３を下方 に落とすようにして照明器具本体３の取り外しを行なうことができる。そして、 操作釦９は天井１０に設けられた引掛シーリング１に取付けられることとなる中 間アダプター２に設けられているために操作釦９の操作で照明器具本体３が下方 に落とされるのを阻害するようなことがないものであり、操作釦９を操作しての 照明器具本体３の取り外しを手間取ることなく容易に行なうことができる。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案を図示された実施例に基づいて詳述する。 図１乃至図３には本考案の一実施例が示されている。図３に示されるように天 井１０には引掛シーリング１が取付けられており、この引掛シーリング１に中間 アダプター２が連結され、中間アダプター２に照明器具本体３が着脱自在に連結 固定されるようになっている。ランプ１１が取着されることとなる照明器具本体 ３には照明器具本体３を覆うようにグローブ１２が着脱自在に取付けられるよう になっている。

【０００８】 引掛シーリング１は木ねじのような固着具によって天井１０に取付けられるよ うになっており、下面部には一対の係止孔部（図示省略）が設けられている。 引掛シーリング１に連結される中間アダプター２の上面部には略逆Ｌ状をした 係止爪金具（図示省略）が一対突設されており、係止爪金具を係止孔部の下方か ら挿入して回動して係止することで、係止爪金具により中間アダプター２が機械 的且つ電気的に引掛シーリング１に接続されるようになっている。

【０００９】 中間アダプター２下面部には下面カバー１３が取付けられている。この中間ア ダプター２には下面カバー１３から中間アダプター２の上下方向の中央部にかけ て受電用栓刃受け口溝１４が一対設けられており、この受電用栓刃受け口溝１４ 内部には栓刃受け金具１５が配置され、栓刃受け金具１５は上記係止爪金具及び 後述するホルダー６より突設された栓刃１６と電気的に接続されるようになって いる。そして、内部に栓刃受け金具１５を有する受電用栓刃受け口溝１４が電気 的被接続手段７を構成している。

【００１０】 中間アダプター２には図１に示されるようにカム１８が中間アダプター２の外 面より出没自在に設けられており、このカム１８はばね１９の弾性力により通常 は中間アダプター２の外面より外側方に飛び出すようになっている。カム１８は 先端部の下面が斜めに傾斜したガイド面となっており、ホルダー６を中間アダプ ター２に被嵌していく際、傾斜したガイド面にガイドされてカム１８がばね１９ に抗して後退し、カム１８がホルダー６の側面に当たりながらホルダー６のはめ 込み孔部１７を中間アダプター２に被嵌できるようになっており、図１に示され るようにカム１８がホルダー６に設けられた係止溝８に位置した状態でカム１８ が係止溝８に係止されるようになっている。したがって、本実施例においてはカ ム１８、ばね１９等により機械的係止手段５が構成してある。

【００１１】 照明器具本体３にはランプホルダー２０が設けられ、ランプホルダー２０には ランプ１１が取付けられる。上記機械的係止手段５としてのカム１８は中間アダ プター２の下面部より突出するように設けられた操作釦９によって解除動作させ られるようになっており、つまり、操作釦９を押し込むようにすることで操作釦 ９の上部より側方に突設された操作体９ｂに設けられたガイド面がカム１８の後 部側に設けられた移動補助体１８ａのガイド面に沿って上方へ移動し、これによ ってカム１８がばね１９のばね力に抗して内側方に後退し、この移動によってカ ム１８が係止溝８より外れることとなり、ホルダー６と中間アダプター２との係 止が解除されて照明器具本体３を下方に落とすようにして取り外すことができる ようになっている。

【００１２】 照明器具本体３の中央部にはホルダー６が設けられており、このホルダー６の 中央部には上下に貫通するはめ込み孔部１７が形成されている。そして、ホルダ ー６に設けた電気的接続手段４を構成する栓刃１６がはめ込み孔部１７に突出し ている。 ところで、ホルダー６に上下２段に係止溝８を設けたのは次のような理由によ る。つまり、引掛シーリング１は高さの異なるものが２種類あり、この高さの異 なる２種類の引掛シーリング１に対応してホルダー６に係止溝８を上下２段に形 成したものであり、高さ寸法が長い引掛シーリング１の場合には上の係止溝８に 機械的係止手段５を係止することで、天井１０と照明器具本体３との間に隙間が 生じないようにし、また、高さ寸法が小さい引掛シーリング１の場合には下の係 止溝８に機械的係止手段５を係止することで天井１０と照明器具本体３との間に 隙間が生じないようにするためであり、このような２種類の引掛シーリング１に 対応して照明器具本体３を天井１との間に隙間が生じないように取付けることが できるように上下２段の係止溝８の位置関係が設定されている。

【００１３】 図４は本考案の他の実施例を示すものであり、このものにあっては、機械的係 止手段５としてのカム１８は操作釦９の回動操作にて操作されるようになってい るものが示されている。この操作釦９の下部には回動操作を行いやすいように側 方に向けて突出するつまみ部９ａが設けられており、このつまみ部９ａを持って 操作釦９を回動操作することで機械的係止手段５を操作するものである。尚、操 作釦９の形状としては円弧状のハンドル形状であってもよい。

【００１４】

【考案の効果】

本考案は上述のように、天井に設けた引掛シーリングに機械的係止手段を備え た中間アダプターを取付け、照明器具本体に電気的接続手段と係止溝とを備えた ホルダーを設け、ホルダーの電気的接続手段を中間アダプターの電気的被接続手 段に接続すると共に中間アダプターの機械的係止手段をホルダーに設けた係止溝 に係止し、係止溝への機械的係止手段の係止を解除する操作釦を引掛シーリング の下面部に設けてあるので、中間アダプターの下面部に設けられた操作釦を操作 して係止溝に係止された機械的係止手段の係止を解除することで照明器具本体を 下方に落とすようにして照明器具本体の取り外しを行なうことができるものであ り、操作釦は天井に設けられた引掛シーリングに取付けられることとなる中間ア ダプターの下面部に設けられているために操作釦の操作で照明器具本体が下方に 落とされるのを阻害するようなことがなく、操作釦を操作しての照明器具本体の 取り外しを手間取ることなく容易に行なうことができるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の機械的係止手段のロック状態を示す部
分断面図である。

【図２】同上の機械的係止手段のロック解除状態を示す
部分断面図である。

【図３】同上の照明器具の取付前の断面図である。

【図４】他の実施例を示す側面図である。

【図５】従来例の断面図である。

【符号の説明】

１ 引掛シーリング ２ 中間アダプター ３ 照明器具本体 ４ 電気的接続手段 ５ 機械的係止手段 ６ ホルダー ７ 電気的被接続手段 ８ 係止溝 ９ 操作釦 １０ 天井

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 天井に設けた引掛シーリングに機械的係
   止手段を備えた中間アダプターを取付け、照明器具本体
   に電気的接続手段と係止溝とを備えたホルダーを設け、
   ホルダーの電気的接続手段を中間アダプターの電気的被
   接続手段に接続すると共に中間アダプターの機械的係止
   手段をホルダーに設けた係止溝に係止し、係止溝への機
   械的係止手段の係止を解除する操作釦を引掛シーリング
   の下面部に設けて成る照明器具の取付装置。