JP3614388B2 - 締結具およびその着脱用工具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、部品点数を低減し、小形軽量化と構成の簡潔化を図り、これを安価に製作できるとともに、着脱操作を容易かつ迅速に行なえ、しかも専用工具による安全かつ合理的な着脱操作を実現できるようにした締結具およびその着脱用工具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、建物の床板や天井、設備機器部等をボルトで取り付ける際、該ボルトへの簡便な取り付け具として、例えば特開平6−147214号公報に、ボルト挿通孔を備えた筒状のケ−シング内に複数の駒を環状かつ起倒可能に配置し、これらの駒をリングバネを介して起立可能に付勢し、前記駒の内面にボルトと噛合可能な雌ネジを形成した緊締具が示されている。
【0003】
前記緊締具の使用に際しては、例えば挿通孔を開口してケ−シングをコンクリ−トに埋め込み、前記挿通孔にボルトを押し込んで前記駒を外側へ押し倒し、前記ボルトを所定量挿入後、該ボルトに負荷を作用させると、駒が起立し、雌ネジがボルトに螺合して、ボルトをロック(拘束)させていた。
【0004】
しかし、この従来の緊締具は、ボルトを取り外す際、ボルトをいちいち回動操作しなければならず、その作業が煩雑で手間が掛かる、という問題があった。
【0005】
本発明はこのような問題を解決し、部品点数を低減し、小形軽量化と構成の簡潔化を図り、これを安価に製作できるとともに、着脱操作を容易かつ迅速に行なえ、しかも専用工具による安全かつ合理的な着脱操作を実現できるようにした締結具およびその着脱用工具を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
このため、請求項1の発明は、ボルト挿通孔を設けた本体と、該本体に軸方向へ移動可能に装着したサブボデ−と、前記本体に前記ボルト挿通孔に臨ませて、内外方向へ拡開および縮小変位可能に設けた複数のドグとを備え、前記ドグの内面にボルトを螺合可能な雌ネジ部を設け、前記ドグの拡開変位時に前記ボルトを挿入可能にするとともに、前記ドグの縮小変位時に前記雌ネジ部を前記ボルトに螺合可能にした締結具において、前記サブボデ−と前記本体とを互いに近接離反動可能に装着し、かつ前記サブボデ−の端部を設置部材に係合可能に装着する一方、前記ドグの一端部を前記本体の一端から突出し、前記ドグの一端部を前記サブボデ−内に収容するとともに、前記サブボデ−内に前記本体側へ増径するテ−パ状のドグガイドを設け、該ドグガイドに前記ドグの一端部を係脱可能に配置し、前記サブボデ−と前記本体側との近接移動時、前記ドグをドグガイドに係合し、ドグの縮小変位を形成可能にするとともに、前記本体とサブボデ−との離反作動時、前記ドグとドグガイドとの係合を解除し、前記ドグの拡開変位を形成可能にし、前記締結具の着脱を簡易かつ迅速に行なえるようにしている。
【0007】
請求項2の発明は、前記ボルト挿通孔に臨ませて前記本体の軸方向に沿って複数の係合孔を設け、該係合孔を隣接する前記ドグの端部間に連通し、かつ前記係合孔を前記本体の端部に開口し、前記係合孔に着脱用工具のキャンセルプラグを挿入可能にし、該キャンセルプラグを前記ドグの端部間に係入し、前記ドグを互いに拡開変位可能にし、着脱工具を利用してドグを強制的に拡開し、ドグの端部間にキャンセルプラグを係入して、締結具の着脱を簡易かつ迅速に行なえるようにしている。
【0008】
請求項3の発明は、前記本体の端部周面に複数の嵌合溝を設け、該嵌合溝に着脱用工具のクリッププラグを係入可能に設け、前記クリッププラグを介し前記本体を保持し、また本体を回動可能にして、締結具の着脱および使用操作を容易に行なえるようにしている。
請求項4の発明は、前記ドグの端部を円周方向に突設し、相隣接するドグの前記突設端部を対向配置し、これらの端部間に前記キャンセルプラグの尖端部を係入可能にし、キャンセルプラグとドグとの係入と、ドグの拡開変位を円滑かつ確実に行なうようにしている
【0009】
請求項5の発明は、ボルト挿通孔を設けた本体と、該本体に軸方向へ移動可能に装着したサブボデ−と、前記本体に前記ボルト挿通孔に臨ませて、内外方向へ拡開および縮小変位可能に設けた複数のドグとを備え、前記ドグの内面にボルトを螺合可能な雌ネジ部を設け、前記ドグの拡開変位時に前記ボルトを挿入可能にするとともに、前記ドグの縮小変位時に前記雌ネジ部を前記ボルトに螺合可能にした締結具の着脱用工具において、前記本体の端面に係合可能な工具本体を設け、該工具本体に一対のキャンセルプラグを突設し、該キャンセルプラグを本体に設けた係合孔を介して、前記ドグの端部間に抜き差し可能に設け、前記キャンセルプラグを前記ドグに係入して、前記ドグを拡開可能にし、締結具の着脱に至便な工具を提供するようにしている。
請求項6の発明は、前記工具本体に一対のクリッププラグを突設し、該クリッププラグの突出端部を前記本体の端部周面に設けた嵌合溝に係合可能に設け、前記クリッププラグを介し前記本体を保持し、かつ本体を回動可能にし、締結具の着脱および使用操作を容易に行なえるようにしている。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をフロアパネルの取り付けに適用した図示の基本形態について説明すると、図1乃至図11において1は床面で、該床面1に複数の台座2が接着等を介して定位置に配置され、該台座2にボルト3が基部をカシメて立設されている。
【0011】
前記ボルト3の所定高さに設置部材である皿状のパネル受4がねじ込まれ、その上部周面に複数の係止突起5が突設され、該突起5に複数のフロアパネル6の隅角部が掛け止められている。
【0012】
前記基本形態のフロアパネル6は、鋼板製の上面板と下面板の端部をカシメて厚肉の矩形板状に構成され、その隅角部に扇形の切欠部6aを形成している。
前記隅角部は略90°に形成され、その端部の切欠部6aは後述する本体8の外径より若干大径の円弧状に形成されている。図中、28はフロアパネル6の下面板に形成した掛止孔で、前記係止突起5を挿入可能にしている。
【0013】
前記パネル受4上に緊締具7が収容され、該緊締具7は略円筒状の合成樹脂製の本体8と、該本体8の周面に内外方向へ移動可能に収容した、合成樹脂製の二つのドグ9とを有している。
前記本体8の内部に、略矩形断面のボルト挿通孔10が形成され、該孔10に前記ボルト3を挿入可能にしており、また前記本体8周面の対称位置に、ドグ収容孔11,11が形成され、これらのドグ収容孔11が前記ボルト挿通孔10に連通している。
【0014】
前記ドグ収容孔11を区画する上下側ガイド面12,13は、互いに平行かつ上向きの斜状に形成され、該ガイド面12,13に前記ドグ9,9が摺動可能に収容されている。
図中、14は前記ドグ収容孔11に臨ませて、前記本体8の周面に形成した環状溝で、該溝14に1〜2巻きのコイル状のセットスプリング15が緩慢に装着されている。
【0015】
前記スプリング15はドグ9,9の組み付け時、図2のようにドグ9,9の外周面に装着され、該ドグ9,9の拡開時、弾性によって原位置、つまり下方へ復帰移動可能に付勢している。
【0016】
前記ドグ9は略蹄形に形成され、その上下に平滑な斜状のスライド面16,17が形成され、該スライド面16,17が前記ガイド面12,13に摺動可能に係合している。
前記ドグ9の外周面は、本体8と同径の円弧状面に形成され、その内周面に、前記ボルト3の雄ネジ部と螺合可能な雌ネジ部18が形成されている。
図中、19はボルト挿通孔10の対向位置に突設した凸部で、前記ドグ9と係合し、該ドグ9の下方位置を規制している。
【0017】
前記本体8の上端部に円板状のフランジ20が一体成形され、その上面が前記フロアパネル6の上面と略同高面に配置されている。
前記フランジ20の中央に、前記ボルト挿通孔10に連通する通孔21が形成され、該孔21の外側に複数の凹孔22が形成され、これらの孔21,22に、取外し用の工具23に突設した複数のピンプラグ24を抜き差し可能にしている
【0018】
前記基本形態では、通孔21の上側開口部に複数の弾性片を形成し、また該孔21に差し込むピンプラグ24に頸部を設け、該頸部に前記弾性片を係合し、その弾性によってピンプラグ24と本体8との抜け止めを行なっている。
【0019】
前記工具23は略T字形状に形成され、そのシャンク25の上端部に棒状の把持部26が設けられ、その下端部に略円板状のアタッチメント27が取り付けられていて、該アタッチメント27に前記複数のピンプラグ24が突設されている
【0020】
このように構成した緊締具は、本体8とドグ9とセットスプリング15とで構成され、前記ドグ9は本体8の周面に装着され、従来のように本体の内部にドグを起倒可能に収容していないから、前記収納スペ−スや起倒スペ−スを要せず、その分本体8の小形軽量化を図れる。
しかも、本体8は上端部をフランジ20で一体に閉塞しているから、従来のようなキャップ部材を要せず、その分部品点数の低減と構成の簡潔化を図れ、これを安価に製作できる。
【0021】
次に、前記緊締具7を組み付ける場合は、図6のようにドグ9をドグ収容孔11に挿入し、該ドグ9の下端部を凸部19に当接し、その下端部を本体8の下端面と略同位置に位置付けたところで、セットスプリング15を環状溝14に嵌め込み、該スプリング15をドグ9,9の周面に配置し、ドグ9.9の飛び出しを防止する。
【0022】
このように緊締具7の組み付けは、本体8の外部からドグ9,9を差し込み、該ドグ9,9の周面にセットスプリング15を取り付ければ良いから、従来のようにドグにセットスプリングを取り付け、これを本体内部に収容し、該本体の上端部にキャップを装着する場合に比べて、簡易かつ迅速に組み付けられる。
【0023】
こうして組み付けた緊締具7を使用してフロアパネル6を敷設する場合は、床面1の所定位置に接着等の適宜手段を介して複数の台座2を設置し、各台座2のボルト3にパネル受4をねじ込み、これを床面1から所定高さに位置付ける。
【0024】
そして、隣接するパネル受4の間にフロアパネル6を載せ、その隅角部の掛止孔28をパネル受4の係止突起5に挿入し、フロアパネル6を仮止めする。
前記基本形態では4枚のフロアパネル6の隅角部を近接して配置し、その各切欠部6aの開口縁によって、前記隅角部に本体8の外径より若干大径の円形空スペ−スが形成され、該円形空スペ−スの中央に前記ボルト3が位置し、該ボルト3の上端部がフロアパネル6の上面付近に位置している。
【0025】
次に、前記本体8を前記円形空スペ−スに挿入し、そのボルト挿通孔10に前記ボルト3押し込む。このようにすると、ドグ9,9の間にボルト3が押し込まれ、該ドグ9,9がセットスプリング15の弾性に抗して外側へ移動する。
前記基本形態では、ドグ9,9がセットスプリング15の弾性に抗して、前記外側移動分、ドグ収容孔11のガイド面12,13に沿って上動し、ボルト3のネジ部周面から離間する。
【0026】
したがって、ドグ9,9の雌ネジ部18とボルト3のネジ部とは噛合関係を形成せず、緊締具7が迅速かつ円滑に差し込まれ、ボルト3がボルト挿通孔10の奥部に押し込まれ、フランジ20の下端部がフロアパネル6の隅角部の凹部に係合する。
この後、本体8が更に押し込まれ、その下端部がパネル受4に当接したところで、前記押し込みが停止される。
この状況は図2のようで、フランジ20が各フロアパネル6の隅角部の凹部に係合し、フランジ20の上面がフロアパネル6の上面と略同一面上に位置する。
【0027】
前記押し込み停止後、ドグ9,9はセットスプリング15の弾性によって押し戻され、その雌ネジ部18がボルト3のネジ部に噛合し、ドグ9,9がボルト3に連結される。
したがって、ドグ9,9と係合する本体8の上下動が阻止され、また前記押し込み力がフランジ20を介して、フロアパネル6の隅角部の凹部を圧接し、フロアパネル6を安定させる。
【0028】
この後、フロアパネル6の上面にカ−ペット等のフロアシ−トを敷設すれば、前記フランジ20が隠蔽され、その体裁を向上してフロアパネル6の一連の敷設作業が終了する。
【0029】
なお、前記敷設作業後、例えば室内改装に際しフロアパネル6を撤去する場合は、前記フロアシ−トを剥がし、フロアパネル6と本体8の上面を表出する。
そして、工具23を保持し、そのピンプラグ24をフランジ20上面の通孔21,22に差し込み、把持部26を介し工具23を回動して、緊締具7をボルト3から取り外せば、フロアパネル6を容易に取り外せる。その際、ピンプラグ24の頸部に通孔21の弾性片が係合して、本体8が抜け止めされ、該本体8の引き上げ時の脱落が防止される。
【0030】
この場合、工具23の把持部26を省略し、シャンク25の上端部を電気ドリル等の回転工具にチャッキングして電動力に連係すれば、前記緊締具7の取り外し操作の労力の負担が軽減され、これを容易かつ迅速に行なえる。
【0031】
図12乃至図18は本発明の実施形態を示し、前述の基本形態と対応する構成部分には同一の符号を用いている。
この実施形態は、緊締具7を、本体8とドグ9とサブボデ−29とで構成し、前述のセットスプリング15を省略している。前記サブボデ−29は本体8と同径の合成樹脂製の筒体に構成され、その一対の略弓形の係合孔30に、本体8の先端に突設したガイドピ−ス31を摺動可能に挿入している。
【0032】
前記ガイドピ−ス31に長孔32が形成され、該長孔32にサブボデ−29のピン33が挿入され、該サブボデ−29を長孔32に沿って移動可能に装着している。
前記ピン33はサブボデ−29の内面に対向して突設され、また前記ピン33.33と直交するサブボデ−29の内面に、一対のドグガイド34,34が突設されている。
【0033】
前記ドグガイド34の内面は本体8方向に増径するテ−パ状に形成され、そのテ−パ面34aの横断面は、図16のように凹状の湾曲面に形成されていて、前記ドグ9の後述する係合部と係合可能にされている。
【0034】
前記ガイドピ−ス31の基部の両側に係合溝35,35が設けられ、これらの溝35にサブボデ−29の突片36が係脱可能に装着されている。
前記係合溝35の底部に枢軸37が一体成形され、該軸37にドグ9が回動可能に掛け止められている。
図中、38はドグ9の上端部に突設した掛止部で、前記枢軸37に係合可能な略半円状の係合溝に形成され、また前記ドグ9の下端部外縁に略曲面状の係合部9aが形成されている。
【0035】
前記フランジ20の外周面の対称位置に嵌合溝39が形成され、該溝39の底部に係止段部40が突設されている。
また、前記フランジ20の中央に一対の係合孔41が形成され、該係合孔41の大半部はボルト挿通孔10の周面に開口していて、これらの嵌合溝39と係合孔41に、着脱用工具23のクリッププラグ42とキャンセルプラグ43を挿入可能にしている。
【0036】
すなわち、前記工具23は略分銅状の工具本体44を有し、その上端部に長溝45を形成し、該溝45に把持部26,26を上下に移動可能に収容している。前記把持部26,26間の連結ボルト46に、前記キャンセルプラグ43,43の上端部を枢着し、その下部を工具本体44の下方に突出している。
図中、47は工具本体44の上端部に取り付けたキャップで、その内面に前記連結ボルト46を保持可能な係止バネ48を取り付けている。
【0037】
また、前記キャンセルプラグ43,43の間に、ピン49を介して一対のクリッププラグ42,42が回動可能に連結され、該プラグ42,42の下端部にリセットスプリング50を掛け渡し、該スプリング50の弾性によって、前記プラグ42,42を内側へ回動可能に付勢している。
【0038】
なお、前記キャンセルプラグ43,43は、連結ボルト46と係止バネ48との係脱操作を介して、工具本体44の下端面からの突出長さを長短二様に設定され、連結ボルト46と係止バネ48との係合時に、キャンセルプラグ43を長尺に設定し、該プラグ43の先端部をドグ9,9間に係入して、ドグ9,9の雌ネジ部18,18間を拡開可能にしている。
【0039】
また、連結ボルト46と係止バネ48との係合解除時に、キャンセルプラグ43を短小に設定し、該プラグ43の先端部をドグ9,9間から離間させ、ドグ9,9の雌ネジ部18,18間を拡開不能にしている。
【0040】
前記クリッププラグ42,42の上端部は、図17のように工具本体44の周面から突出し、その下端部は工具本体44の下端部から突出していて、この突出部にフック部42aが形成され、該フック部42aを前記係合段部40に係脱可能にしている。
【0041】
この実施形態の緊締具7を組み立てる場合は、本体8のボルト挿通孔10内に一対のドグ9を挿入し、該ドグ9の掛止部38を枢軸37に掛け止め、この掛け止め状態を維持して、サブボデ−29を本体8の先端部に嵌め込み、ピン33を長孔32に係入する。
したがって、サブボデ−29は長孔32に沿って移動可能に装着され、またドグ9,9は枢軸37を中心に外側へ回動可能に取り付けられる。
【0042】
こうして組み付けた緊締具7を使用してフロアパネル6を敷設する場合は、前述と同様に床面1の所定位置に接着等の適宜手段を介して複数の台座2を設置し、各台座2のボルト3にパネル受4をねじ込み、これを床面1から所定の高さに位置付ける。
【0043】
この後、隣接するパネル受4の間にフロアパネル6を載せ、その隅角部の掛止孔28をパネル受4の係止突起5に挿入し、4枚のフロアパネル6を仮止めして、それらの隅角部に円形の空スペ−スを形成し、該スペ−スに工具23を介して緊締具7を挿入する。
【0044】
すなわち、緊締具7の係合孔41,41に工具23のキャンセルプラグ43,43を挿入し、これをドグ9,9の間に深く差し込み、ドグ9,9を外側へ十分に押し開く。
その際、連結ボルト46を係止バネ48から引き外し、キャンセルプラグ43,43を係合孔41,41に沿って移動して、工具本体44の下端面からフルストロ−ク突出させる。
【0045】
また、クリッププラグ42,42を嵌合溝39,39に挿入し、そのフック部42a,42aを係止段部40,40に掛け止め、当該状態をリセットスプリング50の弾性を介して保持し、前記工具23を緊締具7のフランジ20上に取り付ける。この状況は図12のようである。
【0046】
前記工具23による緊締具7の押し込み当初は、サブボデ−29は自重によって下方へ移動し、ドグ9の下端部がテ−パ面39aの裾部に位置する。
この状況の下で、ドグ9,9の雌ネジ部18,18間にボルト3が差し込まれると、ドグ9,9は前述のように外側へ十分に押し開かれ、雌ネジ部18,18とボルト3の雄ネジ部とは離間して螺合関係にないから、緊締具7が円形の空スペ−スに円滑に挿入される。
【0047】
この場合、キャンセルプラグ43の先端部は、図12のようにドグ9,9の間に差し込まれ、ドグ9,9の縮小を拘束するとともに、係合部9a,9aがテ−パ面39aの裾部に係合しているから、サブボデ−29の移動が阻止され、その突出位置を維持する。
【0048】
そして、サブボデ−29の下端部がパネル受4に当接したところで、把持部26を引き上げ、連結ボルト46を係止バネ48に保持する。
このため、キャンセルプラグ43の先端部がドグ9,9間から引き抜かれ、これがドグ9,9の上方へ移動して、ドグ9,9の縮小作動とサブボデ−29の移動を促す。
【0049】
この結果、緊締具7ないし本体8が結果的に押し込まれ、ドグ9,9がドグガイド34のテ−パ面34aに沿って係合かつ下動し、その係合部9a,9aが押圧されて、ドグ9,9が枢軸37を支点に内側へ回動する。このため、ドグ9の雌ネジ部18がボルト3の雄ネジ部に接触し、それらの螺合を促す。
【0050】
そして、緊締具7の押し込み後、クリッププラグ42,42の上端部を内側へ押し込み、クリッププラグ42,42の下端部を、リセットスプリング50の弾性に抗して外側へ移動し、フック部42aと係止段部40との係合を解除する。
【0051】
この後、キャンセルプラグ43を引き抜き、かつその際、工具23を右方向へ若干回動し、緊締具7を同動させれば、ドグ9の雌ネジ部18がボルト3のネジ部に確実に螺合する。したがって、緊締具7の上下動が確実に阻止され、フロアパネル6の安定した敷設状態が得られる。
【0052】
一方、前記敷設作業後、例えば室内改装に際しフロアパネル6を撤去する場合は、前記フロアシ−トを剥がし、フロアパネル6と本体8の上面を表出して、表出した嵌合溝39,39と係合孔41,41に、前記工具23のクリッププラグ42とキャンセルプラグ43を挿入する。
【0053】
その際、連結ボルト46を係止バネ48に保持し、キャンセルプラグ43の工具本体44の下端面からの突出長さを制約して、キャンセルプラグ43の先端部を隣接するドグ9,9間の直上に位置し、キャンセルプラグ43とドグ9,9との係合を回避する。
【0054】
この後、把持部26を介し工具23を左方向へ若干回動すると、キャンセルプラグ43を介して本体8とサブボデ−29が同動し、本体8が前記回動分引き上げられて、サブボデ−29から離間する。
このため、ドグ9の係合部9aがドグガイド34のテ−パ面34aから離間し、ドグ9.9の拡開スペ−スが形成されて、ドグ9.9の外側への拡開回動が可能になる。
【0055】
このような状況の下で把持部26を押し下げ、連結ボルト46と係止バネ48の係合を解除して、キャンセルプラグ43をフルストロ−ク突出する。
このようにすると、キャンセルプラグ43の先端部がドグ9.9の間に差し込まれ、ドグ9.9が支軸37,37を支点に外側へ回動し、雌ネジ部18がボルト3のネジ部から離間して、それらの螺合を解除する。
【0056】
したがって、この後、工具23を直線的に引き上げれば、クリッププラグ42を介して、緊締具7がフロアパネル6から速やかに引出され、フロアパネル6の撤去が可能になる。
このようにドグ9の雌ネジ部18と、ボルト3のネジ部との螺合を解除する際は、ドグ9,9の間に一時にキャンセルプラグ43を差し込まず、ドグ9,9をドグガイド34,34から離間させた後に行なっているから、ドグ9,9および雌ネジ部18の破損を防止し、これを安全に行なえる。
【0057】
このように、この実施形態は従来のセットスプリング15を省略し、本体8とサブボデ−29を移動可能に装着し、本体8とサブボデ−29とを工具23を介し近接離反させることで、本体8に掛け止めたドグ9,9を、サブボデ−29のドグガイド34に係脱させ、ドグ9,9の雌ネジ部18をボルト3に螺合若しくは螺合解除可能にしている。
【0058】
【発明の効果】
以上のように、請求項1の発明は、サブボデ−と前記本体とを互いに近接離反動可能に装着し、かつ前記サブボデ−の端部を設置部材に係合可能に装着する一方、前記ドグの一端部を前記本体の一端から突出し、前記ドグの一端部を前記サブボデ−内に収容するとともに、前記サブボデ−内に前記本体側へ増径するテ−パ状のドグガイドを設け、該ドグガイドに前記ドグの一端部を係脱可能に配置し、前記サブボデ−と前記本体側との近接移動時、前記ドグをドグガイドに係合し、ドグの縮小変位を形成可能にするとともに、前記本体とサブボデ−との離反作動時、前記ドグとドグガイドとの係合を解除し、前記ドグの拡開変位を形成可能にしたから、前記締結具の着脱を簡易かつ迅速に行なうことができる。
【0059】
請求項2の発明は、前記ボルト挿通孔に臨ませて前記本体の軸方向に沿って複数の係合孔を設け、該係合孔を隣接する前記ドグの端部間に連通し、かつ前記係合孔を前記本体の端部に開口し、前記係合孔に着脱用工具のキャンセルプラグを挿入可能にし、該キャンセルプラグを前記ドグの端部間に係入し、前記ドグを互いに拡開変位可能にしたから、着脱工具を利用してドグを強制的に拡開し、ドグの端部間にキャンセルプラグを係入して、締結具の着脱を簡易かつ迅速に行なうことができる。
【0060】
請求項3の発明は、前記本体の端部周面に複数の嵌合溝を設け、該嵌合溝に着脱用工具のクリッププラグを係入可能に設けたから、前記クリッププラグを介し前記本体を保持し、また本体を回動可能にして、締結具の着脱および使用操作を容易に行なうことができる
請求項4の発明は、前記ドグの端部を円周方向に突設し、相隣接するドグの前記突設端部を対向配置し、これらの端部間に前記キャンセルプラグの尖端部を係入可能にしたから、キャンセルプラグとドグとの係入と、ドグの拡開変位を円滑かつ確実に行なうことができる。
【0061】
請求項5の発明は、本体の端面に係合可能な工具本体を設け、該工具本体に一対のキャンセルプラグを突設し、該キャンセルプラグを本体に設けた係合孔を介して、前記ドグの端部間に抜き差し可能に設け、前記キャンセルプラグを前記ドグに係入して、前記ドグを拡開可能にしたから、締結具の着脱に至便な工具を提供することができる。
請求項6の発明は、前記工具本体に一対のクリッププラグを突設し、該クリッププラグの突出端部を前記本体の端部周面に設けた嵌合溝に係合可能に設けたから、前記クリッププラグを介し前記本体を保持し、かつ本体を回動可能にして、締結具の着脱および使用操作を容易に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本形態によるフロアパネルの取り付け状況を示す平面図である。
【図2】図1のA−A線に沿う断面図である。
【図3】図2のB−B線に沿う断面図である。
【図4】本発明の緊締具を拡大して示す平面図である。
【図5】本発明の緊締具を拡大して示す正面図である。
【図6】図4のC−C線に沿う断面図である。
【図7】図5の側面図である。
【図8】図4のD−D線に沿う断面図である。
【図9】本発明に適用したドグの平面図である。
【図10】図9のE−E線に沿う断面図である。
【図11】図1の緊締具の取り外しに使用する工具の一例を示す正面図で、一部を断面図示してい
る。
【図12】本発明の実施形態によるフロアパネルの取り付け状況を示す正面図で、一部を断面図示
している。
【図13】前記実施形態に適用した緊締具を分解して示す平面図である。
【図14】前記実施形態に適用した緊締具を分解して示す正面図である。
【図15】前記実施形態に適用した緊締具の平面図で、係合孔と係止段部を示している。
【図16】前記実施形態に適用した緊締具の底面図である。
【図17】前記実施形態に適用した工具の正面図である。
【図18】図17のF−F線に沿う断面図である。
【符号の説明】
3 ボルト
7 緊締具
8 本体
9 ドグ
10 ボルト挿通孔
18 雌ネジ部
23 工具
29 サブボデ−
34 ドグガイド
39 嵌合溝
40 係止段部
41 係合孔
42 クリッププラグ
43 キャンセルプラグ

Claims (6)

  1. ボルト挿通孔を設けた本体と、該本体に軸方向へ移動可能に装着したサブボデ−と、前記本体に前記ボルト挿通孔に臨ませて、内外方向へ拡開および縮小変位可能に設けた複数のドグとを備え、前記ドグの内面にボルトを螺合可能な雌ネジ部を設け、前記ドグの拡開変位時に前記ボルトを挿入可能にするとともに、前記ドグの縮小変位時に前記雌ネジ部を前記ボルトに螺合可能にした締結具において、前記サブボデ−と前記本体とを互いに近接離反動可能に装着し、かつ前記サブボデ−の端部を設置部材に係合可能に装着する一方、前記ドグの一端部を前記本体の一端から突出し、前記ドグの一端部を前記サブボデ−内に収容するとともに、前記サブボデ−内に前記本体側へ増径するテ−パ状のドグガイドを設け、該ドグガイドに前記ドグの一端部を係脱可能に配置し、前記サブボデ−と前記本体側との近接移動時、前記ドグをドグガイドに係合し、ドグの縮小変位を形成可能にするとともに、前記本体とサブボデ−との離反作動時、前記ドグとドグガイドとの係合を解除し、前記ドグの拡開変位を形成可能にしたことを特徴とする締結具。
  2. 前記ボルト挿通孔に臨ませて前記本体の軸方向に沿って複数の係合孔を設け、該係合孔を隣接する前記ドグの端部間に連通し、かつ前記係合孔を前記本体の端部に開口し、前記係合孔に着脱用工具のキャンセルプラグを挿入可能にし、該キャンセルプラグを前記ドグの端部間に係入し、前記ドグを互いに拡開変位可能にした請求項1記載の締結具。
  3. 前記本体の端部周面に複数の嵌合溝を設け、該嵌合溝に着脱用工具のクリッププラグを係入可能に設けた請求項1記載の締結具。
  4. 前記ドグの端部を円周方向に突設し、相隣接するドグの前記突設端部を対向配置し、これらの端部間に前記キャンセルプラグの尖端部を係入可能にした請求項記載の締結具。
  5. ボルト挿通孔を設けた本体と、該本体に軸方向へ移動可能に装着したサブボデ−と、前記本体に前記ボルト挿通孔に臨ませて、内外方向へ拡開および縮小変位可能に設けた複数のドグとを備え、前記ドグの内面にボルトを螺合可能な雌ネジ部を設け、前記ドグの拡開変位時に前記ボルトを挿入可能にするとともに、前記ドグの縮小変位時に前記雌ネジ部を前記ボルトに螺合可能にした締結具の着脱用工具において、前記本体の端面に係合可能な工具本体を設け、該工具本体に一対のキャンセルプラグを突設し、該キャンセルプラグを本体に設けた係合孔を介して、前記ドグの端部間に抜き差し可能に設け、前記キャンセルプラグを前記ドグに係入して、前記ドグを拡開可能にしたことを特徴とする締結具の着脱用工具。
  6. 前記工具本体に一対のクリッププラグを突設し、該クリッププラグの突出端部を前記本体の端部周面に設けた嵌合溝に係合可能に設けた請求項5記載の締結具の着脱用工具。
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