JPH0590705A - 光半導体装置 - Google Patents

光半導体装置

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JPH0590705A
JPH0590705A JP27338891A JP27338891A JPH0590705A JP H0590705 A JPH0590705 A JP H0590705A JP 27338891 A JP27338891 A JP 27338891A JP 27338891 A JP27338891 A JP 27338891A JP H0590705 A JPH0590705 A JP H0590705A
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JP
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diffraction grating
etching
layer
type
laser
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JP27338891A
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English (en)
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Nobuaki Oguri
宣明 大栗
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】精度安定性良く微細な周期の回折格子が形成さ
れた光半導体装置である。 【構成】微細な周期を持つ回折格子を含むリッジ型DB
R半導体レーザのこの回折格子は次の如く形成される。
所望の周期より大きい周期の第1の回折格子を形成す
る。その上に全面に亙って格子形成材とは異なる異種材
料を塗布する。次に、この異種材料と格子形成材を同時
にエッチングして行き、異種材料と格子形成材の境でエ
ッチングレートの律速が起こるのを利用して第1の回折
格子の周期より小さい周期の回折格子10を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回折格子構造を有する
半導体装置の特性改善に関し、特に光通信や、光計測分
野における0.8μm帯等の短波長帯光源やフィルタな
どの光半導体装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】回折格子は、光エレクトロニクスの分野
において、フィルタ、光結合器、分布帰還型(DFB)
レ−ザ、分布ブラッグ反射型(DBR)レ−ザなどの種
々の光回路素子に用いられている。特に、DFB、DB
Rレ−ザに代表される波長制御用ないし波長可変半導体
レ−ザに形成された回折格子は、レ−ザの共振器として
用いられる為、回折格子の周期、形状、深さはレ−ザ特
性(発振閾値、結合係数など)を決定する重要な因子で
あり、高精度の回折格子をこうしたレ−ザ中に制御性良
く作成することは重要な課題となっている。
【0003】従来、回折格子の作成は、格子状ホトレジ
ストマスクの作成とエッチングとの2段階の方法で行わ
れている。ここで、光エレクトロニクス分野の回折格子
の周期は0. 1〜1. 0μm程度と微細な為、ホトレジ
ストマスクの作成に従来の光リソグラフィ−技術を適用
することはできない。この為、ホログラフィックな露光
法が一般に用いられてきた。これはレ−ザ光の干渉を用
いた露光法であり、その工程を図6で説明する。
【0004】この方法では、まず図6(a)の如く基板
55にホトレジスト56を塗布し、ここに十分に平行光
線とされた2つのレ−ザビ−ム57、58を2方向(図
示例では、垂線に対してθの角度をなす2方向)から照
射して干渉縞を作ってホトレジスト56を周期的に露光
し、これを現像、ベ−クすることで図6(b)のような
格子状のホトレジストマスク59を作成する。次に、上
記ホトレジストマスク59をエッチングマスクとして図
6(c)のようにエッチング(ウエットまたはドライ)
し、その後エッチングマスクを剥離することにより図6
(d)の如く基板55に周期構造(回折格子)60を転
写する。
【0005】ホログラフィックな干渉露光法において
は、2つのレ−ザビ−ムの入射角度をθ、レ−ザビ−ム
の波長をλとすると、作成できる格子間隔Λ(図6
(b)参照)は、Λ=λ/2sinθと表わせる。露光
用レ−ザとしては、Arレ−ザ(λ=351nm)また
はHe−Cdレ−ザ(λ=325nm)が適している。
Λ≦0.25μm程度のマスクを作るにはHe−Cdレ
−ザを用いる。
【0006】一方、DFB、DBR半導体レ−ザの発振
波長λは、λ=λ0/Neff=2Λ/m(m=1,2,・
・・)で表わすことができる。ここで、λ0/Neffは媒
質内でのブラッグ波長、Neffは媒質の等価屈折率、Λ
はこの半導体レ−ザ中の回折格子の周期である。整数m
=1の場合が1次回折、m=2の場合が2次回折を意味
する。
【0007】こうした半導体レ−ザにおいて、例えば、
GaAsを活性層とする短波長のものでは、回折格子の
周期Λは、発振波長を0.8μmとすると上述の式から
(1次回折を利用する場合とする)約1150Å(0.
115μm )にまで小さくなる。m次回折を利用する
時でも、1150Åのm倍程度にしか大きくならない。
よって、回折格子作成の際に露光用レ−ザビ−ムの波長
を小さくすべく、He−Cdレ−ザの波長λ=3250
Å(325nm)を用いたとしても、空気中では1次回
折用の格子を作成することはできない。
【0008】そこで、GaAs系短波長DFB、DBR
半導体レ−ザの1次回折格子(周期Λ=1300Å以
下)の作成方法として、別のものが提案されており、代
表的なものとして、次の3つのものが上げられる。
【0009】第1の方法として、試料を高屈折率媒質中
に浸して、その中で干渉露光を行って媒質の屈折率分だ
け回折格子の周期を短くする方法がある。
【0010】第2の方法は、2光束干渉露光によって得
られた回折格子の周期を更に処理して半分にする。
【0011】第3の方法では、2光束干渉露光によっ
て、ホトレジストマスクを基板に形成しその上にECR
(電子サイクロトロン共鳴)−CVDによりSiNx
を成長させ、エッチング時間を調整することでレジスト
とSiNx膜によるエッチングマスクを作成し、最初に
形成したホトレジストマスクの半分の回折格子を作成す
る方法がある。
【0012】従来の短波長(λ=0.8μm)DFB、
DBR半導体レ−ザ用の1次回折格子(周期Λ=130
0Å以下)は、上述した3つの方法により作成したり、
若しくは、やむなく2次若しくは3次の回折格子を用い
ていた。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかし、以上述べた短
波長(λ=0.8μm)DFB、DBR半導体レ−ザで
は、1次回折格子を用いた場合、次のような問題があっ
た。
【0014】すなわち、第1の方法では、液体やその容
器等に起因する散乱や多重反射のために露光用ビ−ムの
光波面が乱れたり、装置の振動や空気の揺らぎの影響を
受け易くて回折格子の精度が悪くなると言う欠点があ
る。第2の方法では、エッチングマスクとしてホトレジ
スト膜を全面に形成した後の露光/現像条件の制御が厳
しく、面内でバラツキが生じて回折格子の精度が悪くな
る。また、第2のエッチング時に、ウエットエッチング
を用いるならば、基板の面方位が限定される及び回折格
子形状の不整が生じるという欠点が生じる。
【0015】第3の方法では、レジスト上のSiNx
と基板上のSiNx膜のエッチング条件の制御が難し
い。また、エッチング時、ウエットエッチングならば基
板の面方位が限定され、ドライエッチングならば、エッ
チングマスクがレジストとSiNx膜との2種類の材料
で形成されている為、エッチングガスに対する耐性に差
が生じ回折格子形状の不整、深さや寸法の精度が悪くな
るという欠点がある。
【0016】以上のように、1次回折格子を作成する上
での形状の不整、深さや寸法精度が悪くなるという欠点
は、半導体レ−ザの特性に影響を及ぼし、レ−ザ光と回
折格子の結合係数の値が小さくなる、閾値電流の増加を
招く、量子効率の低下をきたす等の悪影響がある。ま
た、2次、3次の回折格子を用いた場合では、1次回折
格子と比較すると、レ−ザ光と回折格子の結合係数の値
が小さい、2次以上の高次回折による光の放射損失が大
きい。また、閾値電流の低下、量子効率の特性向上が困
難であるという欠点もある。
【0017】従って、本発明は、上記問題点に鑑み、短
波長(λ=0.8μm)DFB、DBRレ−ザ等の、1
次回折を利用した1次回折格子を有する半導体装置を提
供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、第1の
周期の回折格子を形成するステップ、該回折格子を格子
部分と異種材料で被覆するステップ、該異種材料と該回
折格子の格子形成材とを同時にエッチングすることを含
むエッチングにより前記第1の周期と異なる第2の周期
の回折格子を形成するステップを有した回折格子の作成
方法を用いて作成した回折格子を具備した半導体装置に
よって達成される。
【0019】
【実施例】実施例1 以下、本発明の第1実施例について説明する。図1は、
本発明をリッジ型DBR半導体レ−ザに適用した時の作
製方法を示す説明図である。
【0020】例えば、MBE装置等で、n型GaAs基
板1上に、n型GaAsバッファ層2(厚さ、05μ
m)、n型AlGaAsクラッド層3(厚さ、1.5μ
m)、n型AlGaAs光ガイド層4(厚さ、0.15
μm)、活性層5(AlGaAs多重量子井戸(MQ
W)、AlGaAs単一量子井戸(SQW)、AlGa
Asバルク、GaAsバルク等:厚さ、〜0.1μ
m)、P型AlGaAs光ガイド層6(厚さ、0.25
μm)、P型AlGaAsクラッド層7(厚さ、1.5
μm)、P型GaAsキャップ層8(厚さ、0.5μ
m)を、順次、エピタキシャル成長させる。
【0021】次に、フォトリソグラフィ−によりリッジ
のパタ−ニングを行った後、リアクティブイオンビ−ム
エッチング(以下RIBE)により1.9〜2.0μm
の深さを得る為のエッチングを行う。
【0022】続いて、P型AlGaAs上部光ガイド層
6の手前まで除去する為に、例えば、塩酸+過酸化水素
による選択エッチングを行う。こうしてリッジのパタ−
ンを得る。
【0023】次に、DBR領域(A部)を形成するた
め、電流注入領域(B部)を保護する為のフォトリソグ
ラフィ−によるパタ−ニングを行う。この時、DBR領
域(A部)での光を閉じ込めるため、P型AlGaAs
上部光ガイド層6に〜0.1μm程度、RIBEによる
エッチングを行う。続いて、DBR領域(A部)に残存
しているP型GaAsキャップ層8とP型AlGaAs
クラッド層7のリッジ部を、例えば、沸騰塩酸による選
択エッチングにより除去する。こうしてDBR領域(A
部)は、P型AlGaAS上部光ガイド層6の〜0.1
μmステップが残る面となる。
【0024】続いて、電流注入領域Bのレジストマスク
を除去して、絶縁膜としてポリイミド9を全面にスピン
塗布する。次に、電流注入領域B以外のポリイミド9の
除去及び電流注入領域Bの注入域を形成するため、O2
プラズマエッチバック法によるアッシング(灰化)を行
った。ここで、ポリイミド9は、単に絶縁膜としてだけ
でなく、電極形成時の段切れを防ぐ層でもある。
【0025】次に、1次回折格子の作成方法につき説明
する。この作成方法は、本発明者が特許願平成2年第4
09794号で提案した作成方法を用いる。すなわち、
図2に示すように、まず初めに、所望の回折格子周期の
2倍となるような周期を持つ第1の回折格子14を半導
体基板15上に、図6で説明した従来のホログラフィッ
ク干渉法で作成する(図6(a))。詳細には以下の通
りである。
【0026】半導体基板15を界面活性剤で洗浄し、次
に有機溶剤による超音波洗浄を2〜3回繰り返した後、
2ブロ−で乾燥して200℃、30分の熱処理を基板
15に行う。続いて、2光束干渉露光用のホトレジスト
層(商品AZ−1350J:ヘキスト社製を所望な程度
希釈したもの)を基板15全面に塗布形成し、80℃の
乾燥をこれに行う。ホトレジスト層の厚さは600Å〜
800Å程度が適当である。
【0027】次に、He−Cdレ−ザ(波長λ=325
nm)による2光束干渉露光法で、上記ホトレジスト層
を所望の周期Λに対応する入射角度θで露光する。その
後、ホトレジスト層をAZ系の現像液で現像し、干渉露
光により生じた干渉縞の強度分布に応じた感光度合いに
対応したレジストパタ−ン(回折格子)を形成する。
【0028】続いて、上記レジストパタ−ンをエッチン
グマスクとして、半導体基板15を、ウエットエッチン
グならば例えばH3PO4系やNH4OH系のエッチング
液を用いて、ドライエッチングならばC12系のガスを
用いてエッチングを行い、そしてエッチングマスク層を
除去することにより第1の回折格子14を基板15上に
得る(図2(a))。
【0029】次は、第1の回折格子14の周期の半分の
周期を持つ第2の回折格子17の作成工程である。初め
に、第1の回折格子14のある半導体基板15に有機溶
剤による超音波洗浄を2〜3回繰り返し施した後、N2
ブロ−で乾燥し90℃、30分の熱処理をこれに行う。
続いて、エッチングマスク層16として、ホトレジスト
(商品名AZ−1350J:ヘキスト社製)を所望の値
に希釈したものを半導体基板15全面に塗布形成し、こ
れに対して80℃、20分の乾燥を施す(図2
(b))。
【0030】次に、C12ガスによるリアクテイ ブイオ
ンビ−ムエッチング(RIBE)を用いて、適正時間エ
ッチングを行う。この時の条件は、到達真空度2×10
-6Torr、C12流量15SCCM以下、エッチング
圧力7.5×10-4Torr〜1.5×10-3Tor
r、イオン引出電圧400Vであり、このエッチング条
件での半導体基板15のエッチレ−トは1600Å/m
inであり、レジストマスク(エッチングマスク)16
との選択比はほぼ4:1であった。
【0031】上記のエッチングにおいては、エッチング
過程で、全面に塗布形成されたエッチングマスク層16
が最初にエッチングされて減っていき(図2(b)、
(c)参照)、下の半導体基板15が露出したところ
で、エッチングマスク層16と半導体基板15との選択
比の差によりこのエッチングマスク層16と半導体基板
15の境でエッチングレ−トの律速が起こり、独特のエ
ッチングが進行する(図2(c)、(d)参照)。こう
して、初めに作成した第1の回折格子14の周期の半分
の周期を持つ第2の回折格子17が形成される。
【0032】最後に、残存しているエッチングマスク層
16を除去して、半導体基板15に所望の周期の回折格
子17を得る(図2(e))。
【0033】以上の如く、本実施例では、従来技術のホ
ログラフィック干渉法で得た回折格子14にホトレジス
トを全面塗布し、これに露光、現像することなくそのま
まドライエッチングを施すという簡単な方法で、微細な
周期(初めの回折格子の周期の1/2の周期)の回折格
子を精度良く安定して得ることができる。
【0034】こうして、DBR領域(A部)のP型Al
GaAs上部光ガイド6上に1次回折格子10を得る。
【0035】次に、プラズマCVD法により窒化シリコ
ン膜11を基板1全面(DBR領域A、電流注入領域
B)に形成し、電流注入領域Bのリッジの頂き部のみを
エッチングして注入域を形成した。続いて、n型電極1
2及びP型電極13を蒸着形成し、へき開により共振器
面を形成する。
【0036】こうして、1次回折格子構造を有するリッ
ジ型DBR半導体レ−ザを得る。
【0037】本第1実施例による1次回折格子構造を有
するリッジ型DBR半導体レ−ザは、2次回折格子構造
を有するリッジ型DBR半導体レ−ザに比べて、2次以
上の高次回折による放射損失をなくし、結合係数を大き
く取ることができ、閾値電流の低減、量子効率の向上等
を可能にした。
【0038】実施例2 以下、本発明の第2実施例について説明する。図3は本
発明をリッジ型DFB半導体フィルタに適用した時の作
成方法を示す説明図である。
【0039】例えば、MBE装置等でn型GaAs基板
18上に、n型GaAsバッファ層19(厚さ、0.5
μm)、n型AlGaAsクラッド層20(厚さ、1.
5μm)、活性層21(AlGaAsMQW、AlGa
Asバルク、GaAsバルク等 :厚さ、0.1μ
m)、P型AlGaAsバリア層22(厚さ、0.1μ
m)、P型AlGaAs光ガイド層23(厚さ、0.2
μm)の順にエピタキシャル成長する。
【0040】次に、このP型AlGaAs光ガイド層2
3上に、図2(a)〜(e)の工程に従い所望の周期の
1次回折格子24を形成する。続いて、例えば、液相成
長法により、1次回折格子24を形成したP型AlGa
As光ガイド層23上に、P型AlGaAsクラッド層
25(厚さ、1.5μm)、P型GaAsキャップ層2
6(厚さ、0.3μm)の順に再度エピタキシャル成長
する。
【0041】次にフォトリソグラフィ−によりリッジの
パタ−ニングを行った後、エッチングを行い、プラズマ
CVD法により窒化シリコン膜27を形成し、リッジの
頂き部のみをエッチングして注入域とした。リッジの
幅、すなわち注入域は3.0μmである。続いて、P型
電極28を蒸着形成し、ドライエッチングにより、電気
的に分離する溝を形成するため、P型GaAsキャップ
層26の一部をエッチングして分離溝29を得る。さら
に、n型電極30を蒸着形成し、ヘキ開により共振器面
を形成する。
【0042】更に、両共振器面に無反射コ−トを施し
て、1次回折格子構造を有するリッジ型DFBフィルタ
を得る。
【0043】本第2実施例による1次回折格子構造を有
するリッジ型DFBフィルタは、2次回折格子構造を有
するリッジ型DFBフィルタに比べて、放射損失をなく
し結合係数を大きくとることができ、閾値電流の低減、
量子効率の向上、更には、飽和出力の増加が可能となっ
た。
【0044】実施例3 以下、本発明の第3実施例について説明する。図4は本
発明をリッジ型DFB半導体レ−ザに適用した時の作成
方法示す説明図である。
【0045】例えば、MBE装置等で、n型GaAs基
板31上に、n型GaAsバッファ層32(厚さ、0.
5μm)、n型AlGaAsクラッド層33(厚さ、
1.5μm)、活性層34(AlGaAs多重量子井戸
(MQW)、AlGaAsバルク、GaAsバルク等:
厚さ、〜0.1μm)、P型AlGaAsバリア層35
(厚さ、0.1μm)、P型AlGaAs光ガイド層3
6(厚さ、0.2μm)の順にエピタキシャル成長させ
る。
【0046】次に、このP型AlGaAs光ガイド層3
6上に図2(a)〜(e)に工程に従い所望のピッチの
1次回折格子37を形成する。
【0047】続いて、例えば、液相成長法により位相シ
フト型回折格子37を形成したP型AlGaAs光ガイ
ド層36上にP型AlGaAsクラッド層38(厚さ、
1.5μm)、P型GaAsキャップ型39(厚さ、
0.3μm)の順に再度エピタキシヤル成長する。
【0048】次に、フォトリソグラフィ−によりリッジ
パタ−ニングを行った後、エッチングを行い、プラズマ
CVD法により窒化シリコン膜40を形成し、リッジの
頂き部のみをエッチングして注入域とした。リッジの
幅、すなわち注入域は3.0μmである。続いて、n型
電極41及びP型電極42を蒸着形成し、ヘキ開により
共振器面を形成する。さらに、両共振器面に無反射コ−
トを施して、1次回折格子構造を有するリッジ型DFB
レ−ザを得る。
【0049】本第3実施例による1次回折格子構造を有
するリッジ型DFBレ−ザは、2次回折格子構造を有す
るリッジ型DFBレ−ザに比べて放射損失をなくし、結
合係数を大きくとることができ、閾値電流の低減、量子
効率の向上が可能となった。
【0050】実施例4 以下、本発明の第4実施例について説明する。図5は、
本発明をBH型DFB半導体レ−ザに適用した時の作成
方法を示す説明図である。
【0051】例えば、MBE装置等で、n型GaAs基
板43上に、n型AlGaAsクラッド層44(厚さ、
1.5μm)、活性層45(AlGaAs多重量子井戸
(MQW)、AlGaAsバルク、GaAsバルク等:
厚さ、〜0.1μm)、P型AlGaAsキャリアブロ
ック層46(厚さ、0.05μm)、P型AlGaAs
光ガイド層47(厚さ、0.2μm)の順にエピタキシ
ャル成長させる。
【0052】次に、上記P型AlGaAs光ガイド層4
7上に本発明の図2(a)〜(e)の工程に従い、所望
のピッチの1次回折格子48を形成する。
【0053】続いて、例えば、液相成長法により、1次
回折格子48を形成したP型AlGaAs光ガイド層4
7上にP型AlGaAs光クラッド層49(厚さ、1.
5μm)、P型AlGaAs光キャップ層50(厚さ、
0.3μm)の順にエピタキシャル成長させる。
【0054】次に、フォトリソグラフィ−により、中央
部で幅2.0μm程度のストライプをパタ−ニングし、
n−GaAs基板43までエッチングを行いストライプ
状のエピタキシャル成長層を残し、他の部分を完全に除
去する。
【0055】続いて、再度、選択エピタキシャル成長法
でエピタキシャル成長層を除去した部分にP型AlGa
As埋め込み層51(厚さ、2.0μm)、n型AlG
aAs埋め込み層52(厚さ、2.0μm)の順に成長
する。続いて、n型電極53およびP型電極54を蒸着
形成し、ヘキ開により共振器面を形成する。さらに、両
共振器面に無反射コ−トを施して、1次回折格子構造を
有する埋め込み型DFBレ−ザを得る。
【0056】本第4実施例による1次回折格子構造を有
する埋め込み型DFBレ−ザは、2次回折格子構造を有
する埋め込み型DFBレ−ザに比べて、放射損失をなく
し、結合係数を大きくとることができ、閾値電流の低
減、量子効率の向上が可能となった。
【0057】他の実施例 以上、本発明を実施例に基づき説明したが、本発明は第
1〜第4実施例のみに限定されるものではなく、例え
ば、本実施例中、回折格子14の形状は三角形を用いた
が、矩形、台形などでも良く最終的に求められる仕様に
応じて定めれば良く、形成方法も本質的に同じである。
また、上記実施例中の1次回折格子17形成のためのマ
スク材は、ホトレジストに限定されず、ドライエッチン
グ時のエッチング条件に応じて材料を決めれば良い。
【0058】さらに、エッチング法も、本実施例ではリ
アクティブイオンビ−ムエッチング法を用いたが、これ
に限定されず材料とエッチングの諸条件に合わせて選べ
ば、スパッタ、イオンミリング、リアクティブイオンエ
ッチング等を用いても良い。エッチングガスもCl2
限定されず、材料とエッチングの諸条件に合わせて選べ
ば良い。加えて、本実施例では、本発明をDBRレ−
ザ、DFBレ−ザ、DFBフィルタに適用しているが、
これに限定されることはなく、その他の光素子、例え
ば、結合器等に広く適用可能である。
【0059】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、従来の方法で形成された周期Λの回折格子を形成し
た後、これにホトレジスト等の異種材料を全面塗布し、
これをそのままドライエッチング等でエッチングして周
期Λ/2の微細な回折格子を形成するので、工程を短縮
できると共に、パタ−ン精度の安定性が向上でき、歩留
まりも向上して、短波長(λ=0.8μm)帯の1次回
折格子が作成できる。よって、本発明の上記作製方法で
作製した1次回折格子を具備した光半導体装置、例え
ば、DBR/DFB半導体レ−ザでは、レ−ザ光と回折
格子との結合効率の向上が図られ放射損失が防止される
ため、 (1)閾値電流の低下 (2)量子効率の増加 を実現でき、短波長(λ=0.8μm)帯の1次回折格
子を必要とされる光素子の特性を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す半導体レ−ザの作成
方法を示す説明図。
【図2】図1に示す回折格子の作成方法を示す工程断面
図。
【図3】本発明第2実施例を示す半導体フィルタの作成
方法を示す説明図。
【図4】本発明の第3実施例を示す半導体レ−ザの作成
方法を示す説明図。
【図5】本発明の第3実施例を示す半導体レ−ザの作成
方法を示す説明図。
【図6】従来の回折格子の作成方法を示す工程断面図。
【符号の説明】
1,15,18,31,43:基板 2,19,32:バッファ層 3,7,20,25,33,38,44,49:クラッ
ド層 4,6,23,36,47:光ガイド層 5,21,34,45:活性層 8,26,39,50:キャップ層 9:ポリイミド 10,24,37,48:1次回折格子 11,27,40:窒化シリコン膜 12,30,41,53:n型電極 13,28,42,54:P型電極 14:第1の回折格子 16:エッチングマスク層 17:第2の回折格子 22,35:バリア層 29:分離溝 46:キャリアブロック層 51,52:埋め込み層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の周期の回折格子を形成するステッ
    プ、該回折格子を格子部分と異種の材料で被覆するステ
    ップ、該異種材料と該回折格子の格子形成材とを同時に
    エッチングすることを含むエッチングにより前記第1の
    周期と異なる第2の周期の回折格子を形成するステップ
    を有することを特徴とする回折格子の作成方法で作成し
    た回折格子構造を有する光半導体装置。
JP27338891A 1991-09-25 1991-09-25 光半導体装置 Pending JPH0590705A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008048401A1 (en) * 2006-09-08 2008-04-24 The Regents Of The University Of California Apparatus and process for aqueous cleaning of diffraction gratings with minimization of cleaning chemicals

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