JPH059062U - 自動車用電話装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 同じ地区の通話相手に電話をかける場合に
は、市内局番からの入力を可能にし、電話番号の省略化
を図る。 【構成】 受話器１０のダイヤルボタン１０ａの押下に
よって入力する通話相手の電話番号を、電話装置本体１
２からアンテナ１２ａを介して相手局に発信する自動車
用電話装置において、自動車に装備されるナビゲーショ
ンシステム１３を利用して現在位置を検出すると共に、
現在位置の地区に対応する市外局番を検索し、受話器１
０から入力した通話相手の電話番号が市内局番からの番
号の場合には、調整回路１１は、上記検索された市外局
番を上記入力した電話番号と共に、電話装置本体１２に
出力する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、自動車内に装備される電話装置に関し、特に入力する市内局番に市 外局番を付与する自動車用電話装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種の自動車用電話装置では、外部に電話をかける場合には、受話器 に装備されたダイヤルボタンから、通話相手の電話番号を入力し、上記電話番号 を電話装置本体から相手局に発信することによって、通話相手との通話を行って いた。この場合、電話番号は、相手局の市外局番から番号を入力して通話相手を 特定していた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、上記電話装置では、一般家庭用の電話装置と異なり、自動車の現在 位置から同じ市内の通話相手に電話をかける場合でも、市外局番を入力する必要 があり、電話番号を誤って入力したり、また市外局番がわからない地区では天気 予報等も聞くことができないという問題点があった。

【０００４】 本考案は、上記問題点に鑑みなされたもので、同じ地区の通話相手に電話をか ける場合には、市内局番からの入力を可能にできる自動車用電話装置を提供する ことを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を解決するため、本考案では、電話番号入力手段から入力した通話相 手の電話番号を、電話装置本体から発信する自動車用電話装置において、自動車 の現在位置を検出する検出手段と、前記検出された現在位置からその地区の市外 局番を検索する検索手段と、前記電話番号入力手段から入力する電話番号に応じ て前記検索された市外局番を該電話番号と共に、前記電話装置本体に出力する番 号出力手段とを具えた自動車用電話装置が提供される。

【０００６】

【作用】

自動車に装備されるナビゲーションシステムを利用して現在位置を検出し、さ らに現在位置の地区に対応する市外局番を検索し、該検索された市外局番を上記 電話番号と共に、電話装置本体に出力する。 従って、同じ地区の通話相手に電話をかける場合には、市内局番からの入力を 可能にできる。

【０００７】

【実施例】

本考案の実施例を図１乃至図２の図面に基づき説明する。 図１は、本考案に係る自動車用電話装置の構成を示す構成図である。図におい て、自動車用電話装置では、受話器１０は調整回路１１を介して自動車電話本体 １２と接続され、また調整回路１１にはナビゲーションシステム１３が接続され て構成されている。

【０００８】 受話器１０には、電話番号を入力するダイヤルボタン１０ａが設けられており 、上記受話器１０は、ダイヤルボタン１０ａの押下によって入力した電話番号を 調整回路１１に出力している。 調整回路１１は、オンフックダイヤル機能付の自動車電話用アダプタであり、 上記受話器１０から入力する電話番号を格納し、該電話番号が市外局番であるか 、市内局番であるか判断している。すなわち、上記調整回路１１は、ダイヤルボ タン１０ａで押下された最初の番号が、「０」であるかどうか判断し、「０」の 場合には、市外番号であると認識し、「０」以外の場合には、市内番号であると 認識する。また、調整回路１１は、受話器１０から入力する電話番号が市内番号 の場合には、自動車に装備された後述するナビゲーションシステム１３から市外 番号を取り込んでいる。さらに、調整回路１１は、市外番号から始まる電話番号 を自動車電話本体１２に出力している。

【０００９】 自動車電話本体１２は、調整回路１１から入力する電話番号をアンテナ１２ａ を介して、通信相手の相手局に発信している。 ナビゲーションシステム１３は、自動車の現在位置や目的地等を検出するシス テムであり、通常人工衛生からの位置情報を利用するものや地磁気の方向を検出 する方位センサを利用するもの等がある。上記ナビゲーションシステム１３には 、各地の市外局番が登録されており、自動車の現在位置に対応した市外局番を検 索して調整回路１１に出力している。

【００１０】 次に、図１に示した自動車用電話装置の市外番号出力動作を、図２のフローチ ャートに基づいて説明する。 まず、ドライバ等が受話器１０のダイヤルボタン１０ａを押下することによっ て、所定の電話番号が入力すると（ステップ１０１）、調整回路１１は、入力し た電話番号に市外番号が付いているかどうか判断する（ステップ１０２）。

【００１１】 ここでは、調整回路１１は、上述したごとく、入力した電話番号の最初の番号 が「０」か否かで市外番号が付いているか判断しており、最初の番号が「０」で ない場合には、市外局番が付いていないと判断して、ナビゲーションシステム１ ３で検索された自動車の現在位置に対応した市外局番を取り込む（ステップ１０ ３）。そして、調整回路１１は、上記取り込んだ市外局番を自動車電話本体１２ に自動的に出力した後、上記受話器１０から入力した電話番号を自動車電話本体 １２に出力する（ステップ１０４）。

【００１２】 また、ステップ１０２において、入力した電話番号の最初の番号が「０」の場 合には、市外番号が付いていると判断して、ステップ１０４で市外番号付きの電 話番号を自動車電話本体１２に出力する。 従って、本実施例では、調整回路１１が市外局番を自動的に出力するので、自 動車の現在位置から同じ地区の通話相手に電話をかける場合には、受話器１０か らは、通常の家庭用電話装置と同様に、市内局番からの電話番号を入力するだけ で、自動車電話本体１２には、調整回路１１から市外局番付きの電話番号が入力 する。これにより、自動車電話本体１２は、アンテナ１２ａを介して、通信相手 の相手局に上記電話番号を発信することができ、市外番号の省略化を図ることが できる。また、本実施例では、市外局番が不明の地区でも、天気予報等の公共案 内を聞くことができる。

【００１３】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案では、電話番号入力手段から入力した通話相手の 電話番号を、電話装置本体から発信する自動車用電話装置において、自動車の現 在位置を検出する検出手段と、前記検出された現在位置からその地区の市外局番 を検索する検索手段と、前記電話番号入力手段から入力する電話番号に応じて前 記検索された市外局番を該電話番号と共に、前記電話装置本体に出力する番号出 力手段とを具えたので、同じ地区の通話相手に電話をかける場合には、市内局番 からの入力を可能にできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る自動車用電話装置の構成を示す構
成図である。

【図２】図１に示した自動車用電話装置の市外番号出力
動作を説明するためのフローチャートを示す図である。

【符号の説明】

１０ 受話器 １０ａ ダイヤルボタン １１ 調整回路 １２ 自動車電話本体 １２ａ アンテナ １３ ナビゲーションシステム

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項１】 電話番号入力手段から入力した通話相手
   の電話番号を、電話装置本体から発信する自動車用電話
   装置において、自動車の現在位置を検出する検出手段
   と、前記検出された現在位置からその地区の市外局番を
   検索する検索手段と、前記電話番号入力手段から入力す
   る電話番号に応じて前記検索された市外局番を該電話番
   号と共に、前記電話装置本体に出力する番号出力手段と
   を具えたことを特徴とする自動車用電話装置。