JPH059056U - 無線電話機の充電構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】充電器２が円すい台状の嵌合凸部８の中心に円
すい形の第１の接点７と嵌合凸部８の傾斜した立上がり
面に沿った一定幅を持つ帯状の第２の接点９とを有し、
無線電話器１が充電器２の第１の接点７に嵌合する円す
い状凹部３を有し、この円すい状凹部の傾斜面の一部に
ばね材により付勢された球状の第１の充電端子５を有
し、かつ充電器２の第２の接点９に嵌合する傾斜面凹部
４Ａを有し、この傾斜面凹部４Ａの一部にばね材により
付勢された球状の第２の充電端子６を有する。 【効果】通常の動作の中で、接点上を充電端子が滑り汚
れ等が付着していた場合に、それを削除する作用を持た
せることにより充電不良となる事故を防ぐことができ
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は無線電話機の充電構造に関し、特に無線電話機をどの方向に乗せても 充電可能な無線電話機の充電構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の無線電話機の充電構造は、図３の正面断面図、図４の充電器１１の平面 図に示す様に、無線電話機１０の底面に円形の嵌合凹部１２を設け、その円形の 中心と中心から一定距離離れた所の２点にコイルばね等により垂直方向に取り付 けられたピン形の充電端子１３，１４が設けられている。充電器１１には、無線 電話機の嵌合凹部１２にはめ込まれる嵌合凸部１５が設けられ、その中心に円形 の第１の接点１６を設け、ピン形充電端子１３，１４の２点間の距離を半径にし たリング状の第２の接点１７が設けられ、無線電話機１０を充電器１１に対して 、どの方向に置いても正極、負極の端子と接点が接触して充電可能となっていた 。すなわちピン形充電端子１３，１４がそれぞれ接点１６，１７に接触して正， 負極同士が接続されていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上述した従来の無線電話機の充電構造では第１の接点の接触点は中心の一点に 限られ、またリング状の第２の接点は接触点は同一の円周線上が接触点になる。 したがって、接点上にほこりや汗等が付着した場合に中心の接点が常に一点に限 られてしまうので接触不良になるおそれがある。また、リング状の接点を使用者 が接点を拭くことをしない限り付着した汚れ等が削除されない欠点があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案の無線電話機の充電構造は、無線電話機の底部を充電器の上に据え置い た状態で無線電話器の充電端子と充電器の正極および負極の接点とがそれぞれ接 触する無線電話器の充電構造において、前記充電器が円すい台状の嵌合凸部の中 心に円すい形の第１の接点と前記嵌合凸部の傾斜した立上がり面に沿った一定幅 を持つ帯状の第２の接点とを有し、前記無線電話器が前記充電器の第１の接点に 嵌合する円すい状凹部を有し、この円すい状凹部の傾斜面の一部にばね材により 付勢された球状の第１の充電端子を有し、かつ前記充電器の第２の接点に嵌合す る傾斜面の凹部を有し、この傾斜面の凹部の一部にばね材により付勢された球状 の第２の充電端子を有する。

【０００５】

【実施例】

次に本考案について図面を参照して説明する。図１は無線電話器１と充電器２ の断面正面図、図２は充電端子部の断面図である。図１において、充電器２の無 線電話機１への嵌合凸部８は、立ち上がりに傾斜８Ａを持たせて円すい台形状に 形成し、その中心部に円すい状の第１の接点７設けると共に立ち上がり斜面８Ａ に沿って帯状の第２の接点９を設けている。無線電話機１の底面には充電器２の 嵌合凸部８と同一形状の嵌合凹部４を有し、円すい状の第１の接点７が嵌入する 凹部３を有している。円すい状凹部３の斜面の一部及び嵌合凹部３の斜面の一部 に板ばね等に取り付けられた先端球状の充電端子５，６を設けた構造となってい る。中心部の第１の接点７は円すい斜面の一点が円周上につながった点及び、嵌 合凸部斜面の一点が円周上につながった点がそれぞれ接触点として存在する。ま た図２（ａ）に示すように、無線電話機１を充電器２に乗せて行くと、充電端子 ６が接点９と接触しはじめる状態となり、図２（ｂ）に示す完全に乗せ終わった 状態において、接点９上の接触点が変わる様に板ばねによる付勢方向を斜めに設 定することにより接点上を滑る距離を設けることができる。

【０００６】

【考案の効果】

以上説明した様に本考案は接点に傾斜を設けると共に充電端子の方向を斜めに 設定することにより、通常の動作の中で接点上を充電端子が滑り汚れ等が付着し ていた場合にそれを削除する作用を持たせることにより、充電不良となる事故を 防ぐことができる効果がある。また本考案の様に斜め方向に接点圧を付勢するこ とにより、電話機の自重方向に働く力はその分力として分散できるので、ばね圧 により電話機が浮くことのない設定を保持しながら必要な接触圧を得ることがで きる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例の正面断面図である。

【図２】本実施例の充電器の端子の接触状態図である。

【図３】従来例の正面断面図である。

【図４】従来例の充電器の平面図である。

【符号の説明】

１，１０ 無線電話機 ２，１１ 充電器 ３ 円すい状凹部 ４，１２ 嵌合凹部 ４Ａ 傾斜面 ５，６ 充電端子 ７，１６ 第１の接点 ８，１５ 嵌合凸部 ８−１ 傾斜面 ９，１７ 第２の接点 １３，１４ ピン形充電端子

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項１】 無線電話機の底部を充電器の上に据え置
   いた状態で無線電話器の充電端子と充電器の正極および
   負極の接点とがそれぞれ接触する無線電話器の充電構造
   において、前記充電器が円すい台状の嵌合凸部の中心に
   円すい形の第１の接点と前記嵌合凸部の傾斜した立上が
   り面に沿った一定幅を持つ帯状の第２の接点とを有し、
   前記無線電話器が前記充電器の第１の接点に嵌合する円
   すい状凹部を有し、この円すい状凹部の傾斜面の一部に
   ばね材により付勢された球状の第１の充電端子を有し、
   かつ前記充電器の第２の接点に嵌合する傾斜面の凹部を
   有し、この傾斜面の凹部の一部にばね材により付勢され
   た球状の第２の充電端子を有することを特徴とする無線
   電話器の充電構造。