JPH0590366U - 診断容器 - Google Patents
診断容器Info
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- JPH0590366U JPH0590366U JP4696791U JP4696791U JPH0590366U JP H0590366 U JPH0590366 U JP H0590366U JP 4696791 U JP4696791 U JP 4696791U JP 4696791 U JP4696791 U JP 4696791U JP H0590366 U JPH0590366 U JP H0590366U
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- diagnostic container
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 フィルタ−4に検出試薬を含浸または被層さ
せた濾過部3を有する上部箱体1と、抗体等の反応試薬
を付着させたシ−ト7に把持手段6を設けた判定部5
と、水分吸収体8を収納する下部箱体2とからなり、検
体を垂らして濾過部3を取り除くか、上部箱体1を開く
だけで直ちに肉眼で判定することができる。また反応
後、判定部5を取り出し、そのままあるいは把持手段6
をシ−ト7から離して保存しておくことができる。 【効果】 容器に反応に必要な試薬をすべて組み込むこ
とによって操作が簡便になる。また反応終了後、判定部
と水分吸収体とを分離し、湿気から隔離することによっ
て反応結果を固定化し、判定部またはシ−トのみをカル
テ等に貼り付けるなどして手軽に保存することができ
る。
せた濾過部3を有する上部箱体1と、抗体等の反応試薬
を付着させたシ−ト7に把持手段6を設けた判定部5
と、水分吸収体8を収納する下部箱体2とからなり、検
体を垂らして濾過部3を取り除くか、上部箱体1を開く
だけで直ちに肉眼で判定することができる。また反応
後、判定部5を取り出し、そのままあるいは把持手段6
をシ−ト7から離して保存しておくことができる。 【効果】 容器に反応に必要な試薬をすべて組み込むこ
とによって操作が簡便になる。また反応終了後、判定部
と水分吸収体とを分離し、湿気から隔離することによっ
て反応結果を固定化し、判定部またはシ−トのみをカル
テ等に貼り付けるなどして手軽に保存することができ
る。
Description
【0001】
本考案は診断容器に関し、特に妊娠、排卵などの診断に適した診断容器に関す る。
【0002】
従来、集団検診等における尿検査では、患者がコップ等の容器に採取した排尿 、または特開昭59-40256号公報に記載のように便器の窪み部分に滞留した排尿に 直接試験紙を浸漬させて、定性または半定量試験が行われているが、試薬がドラ イケミストリ−タイプのため幅広い項目の検査が行えず、精密検査が必要な場合 においては尿検体を搬送し検査所で試験することが行われている。
【0003】 また一般にはコップに採集した排尿をスポイド等で小型の搬送用容器に分注し 、それを検査所に搬送して尿の検査をする方法が行われている。
【0004】 しかしながら、尿の採取場所と検査所とが離れている場合、この尿検体の搬送 は液体状態で行われるため、搬送中に雑菌が増殖し、蛋白グルコ−ス等の検査に おいては、正確な測定結果が得られないという問題があった。
【0005】 更にまた試液中で凝集反応または発色反応を起こさせて検査をする方法もある が、いずれも液相中での反応であり反応結果の固定化ができない欠点を有してい た。
【0006】 また固相タイプでは、内部に水分吸収体を備えた試験片を有する箱体の開口部 に尿を垂らし、抗原抗体反応および酵素反応によって判定する方法もあるが、反 応に必要な試薬成分を別途スポイト等で滴下するなどの操作が数回あるため、繁 雑で、反応に時間を要し、長時間放置しておいた場合、水分吸収体と試験片とが 一体になっているため、一旦水分吸収体に吸収された余分な水分が時間の経過と ともに試験片に戻り、反応結果の固定化ができない欠点を有していた。
【0007】 そのため、操作者と判定者が違う場合や検体数が多い場合は、判定部付近が常 に濡れた状態であるため時間の経過とともに発色剤が褪色したり、発色像が不鮮 明になったりして正確な判定ができないという問題があった。
【0008】
本考案は、如上の問題に鑑みて成されたもので、判定に必要な試薬類をすべて 組み込み、判定部と水分吸収体を分離可能にした、操作が簡単でかつ容易に反応 結果の固定化、保存ができる診断容器を提供することを目的とする。
【0009】
本考案は濾過部を有する上部箱体と、過剰の水分を吸収するための水分吸収体 を収納する下部箱体とからなる診断容器であって、反応試薬を含浸させた親水性 材料からなるシ−トに把持手段を設けた判定部が、上部箱体と下部箱体との間に 配置されてなる診断容器である。
【0010】 また本考案は、前記診断容器において、濾過部が疎水性樹脂からなる凹状の栓 体であり、その底部が検出試薬を含浸または被層させた多孔性シ−トからなるフ ィルタ−である診断容器である。
【0011】 更にまた本考案は、前記診断容器において、検出試薬が金属コロイドである診 断用容器である。
【0012】
本考案は、濾過部に反応に必要な検出試薬が含まれているので、検体を滴下す るだけで試薬が溶解され、判定部のシ−トに含浸された反応試薬と直ちに反応が 起こる。そして判定部は水分吸収体と分離することができるので、水分吸収体か らの液の逆流による変色がなく、安定な状態で反応結果を固定化することができ る。
【0013】 また、判定部は上部箱体を開けて取り出し、そのまま保存しておくことができ るが、把持手段をシ−トから離すことによってカルテ等に直接貼り付けることも できる。
【0014】
次に本考案診断容器の一実施例を図面に基づいて説明する。
【0015】 図1は本考案の診断容器の一実施例を示す斜視図、図2は本考案診断容器の使 用状態を説明するための図、図3及び図4は判定部の他の実施例を示す斜視図、 図5は図4のX−X線に沿う断面図である。
【0016】 図中1は上部箱体、2は下部箱体、3は濾過部、4はフィルタ−、5、15及 び25は判定部、6、16及び26は把持手段、7はシ−ト、8は水分吸収体、 9は開口部、27隙間、28は突部を示す。
【0017】 本考案診断容器は、例えば図1及び図2で説明すると、上部箱体1と下部箱体 2とが蝶番または同じ材料の疎水性樹脂等で連結されてなるかあるいは嵌合され てなり、開閉または着脱自在になっている。上部箱体1には濾過部3がはめこま れるように開口部9が設けられており、下部箱体2には水分吸収体8が収納され てあって、判定部5が上部箱体1と下部箱体2の間に挟み込まれた構造をしてい る。
【0018】 濾過部3は側壁がポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエス テル、ポリアミド、ポリカ−ボネ−ト、アクリル樹脂等の疎水性樹脂からなり、 底面が疎水性樹脂または金属製の不織布、焼結体、微孔体、編織物等の多孔性シ −トからなるフィルタ−4で形成されてなる凹状の栓体であり、図1のように開 口部9にはめ込まれていてタブを持って取り外しができるようになっているが、 開口部9に埋め込まれて、嵌合または接着剤等で固定されているようなものでも よい。フィルタ−4は、反応に必要な検出試薬が含浸されてあるか、あるいは検 出試薬を乾燥固化したものを2層乃至3層に積層させた構造になっている。検出 試薬には金属コロイド粒子、特に金コロイド粒子の表面が抗体などで被覆された ものが使用される。金属コロイド粒子は金属、金属化合物、または重合体核が金 属または金属化合物により被覆されたものからなるコロイド粒子である。
【0019】 判定部5は、予め反応試薬を含浸させたセルロ−ス、セルロ−スアセテ−ト等 の親水性材料からなるシ−ト7に、把持手段6が設けられてなり、シ−ト7上で 反応が行われる。シ−ト7には例えばhCGに特異的な抗hCGマウスモノクロ −ナル抗体等を含浸させたりして妊娠診断を直接に行なったりする。
【0020】 把持手段6は、図2に示すように粘着力の弱い糊等の接着剤が端部または裏面 全体に塗布された紙、合成紙、プラスチックフィルム等をシ−ト7の端部に貼り 付けたものであるが、図3または図4に示すようにシ−ト7を挟み込む紙挟みの ようなものでもよい。例えば、図3に示す把持手段16は、金属またはポリ塩化 ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミド、ポリカ− ボネ−ト、アクリル樹脂等の疎水性樹脂からなるクリップであり、把持部をつま んでシ−ト7を離すことができる。また図4の把持手段26は、紙、合成樹脂、 半合成樹脂等からなる2枚のプレ−トを点接着等で軽く貼り合わせたものであり 、図5に示すように先端部がシ−ト7を挟み込むための円筒型の突部28と隙間 27が設けられ、円筒型の突部28でシ−ト7が接着剤等で軽く固定され、シ− ト7の先端は隙間27に挿入されるようになっている。そして2枚のプレ−トを 両側に引っ張ると貼り合わせ部よりプレ−トは分離され、シ−ト7を離すことが できる。
【0021】 水分吸収体8は脱脂綿、不織布等の吸水性、弾力性に富むものが好ましく、脱 脂綿と不織布を重ねたような積層品としても使用できる。
【0022】 本考案診断容器の使用方法は先ず、濾過部3の凹部に尿検体を垂らす。フィル タ−4によって尿中の固形成分が分離され、同時にフィルタ−4に含浸あるいは 被層された検出試薬が溶解し、尿中の成分と一緒に濾過部3を通過して判定部5 のシ−ト7に吸着される。過剰の尿は水分吸収体8に吸収される。
【0023】 次に濾過部3を取り外して、開口部9よりそのまま肉眼で目視判定する。妊娠 中であれば尿中にhCG(ヒト繊毛性性腺刺激ホルモン)が排泄されるので、抗 原抗体反応によりシ−ト7でhCGがマウスモノクロ−ナル抗体によって捕捉さ れる。捕捉されたhCGは検出試薬中の例えば金コロイド標識された抗体によっ て検知され、金コロイド粒子によってシ−ト7が直ちに赤紫色に着色される。陰 性の場合はhCGが検知されないため、着色は見られない。
【0024】 濾過部3が開口部9に埋め込み固定されている場合は、図2のように上部箱体 1を開けて目視判定することができ、更に反応結果を保存する場合などは、把持 手段6を持って判定部5を取り出すことにより、水分吸収体8と分離する。そう すれば検査終了後のシ−ト7は見易く、長時間放置しておいても反応結果が変化 することはない。
【0025】 また、取り出した判定部5、15及び25は、把持手段6、16及び26をシ −ト7から離すか、あるいは図2の例であればそのままの状態でも糊、セロファ ンテ−プ等の接着剤を用いることによって台紙やカルテ等に貼り付けることがで きる。図2において、把持手段6が予め裏面に糊が塗布されたステッカ−状のも のであれば、裏面の剥離紙を剥がすと即、貼り付けが可能である。そして、把持 手段6は紙、合成紙等からなるため、必要事項を直接記入しておくこともできる 。
【0026】 従って、安定した状態で反応結果を固定し、容易に保存しておくことができる ので、妊娠診断、排卵診断などの試験に最適であり、検査終了後、判定部5また はシ−ト7のみを台紙、カルテ等に貼り付けるなどして経時変化を見て判断する ことができる。また尿の採取場所と検査場所が異なる場合や、母集団が大きい場 合などにも好適であり、一定時間経過後も多数の検体を正確に判定することがで きる。
【0027】 更に、本考案の他の実施例として濾過部3に検出試薬が含まれていない場合、 フィルタ−4に尿検体を垂らし、濾過部3を外すか、上部箱体1を開いて検出試 薬、余分な検出試薬を洗い流すための洗浄液の順に開口部9またはシ−ト7に垂 らして反応を見ることも可能であり、予め尿検体と検出試薬を混合してフィルタ −4に垂らし、以下同様にして判定することもできる。
【0028】
本考案の診断容器は、反応に必要な試薬がすべて組み込まれているため、検体 を垂らす操作のみで直ちに判定することができる。
【0029】 また判定部を水分吸収体と分離することができるので、判定部付近は湿気から 隔離され、検査終了後も鮮明な発色を維持することができる。そして判定部また はシ−トを台紙やカルテに貼り付けるなどして簡便に反応結果の保存ができ、排 卵日予測などの経時変化を見る試験や、集団検診には特に有効である。
【図1】本考案の診断容器の斜視図である。
【図2】本考案の診断容器の使用状態を説明するための
図である。
図である。
【図3】把持手段の他の実施例を示す斜視図である。
【図4】把持手段の他の実施例を示す斜視図である。
【図5】図4のX−X線に沿う断面図である。
1 上部箱体 2 下部箱体 3 濾過部 4 フィルタ− 5、15、25 判定部 6、16、26 把持手段 7 シ−ト 8 水分吸収体 9 開口部 27 隙間 28 突部
Claims (3)
- 【請求項1】濾過部を有する上部箱体と、過剰の水分を
吸収するための水分吸収体を収納する下部箱体とからな
る診断容器であって、反応試薬を含浸させた親水性材料
からなるシ−トに把持手段を設けた判定部が、上部箱体
と下部箱体との間に配置されてなる診断容器。 - 【請求項2】濾過部が疎水性樹脂からなる凹状の栓体で
あり、その底部が検出試薬を含浸または被層させた多孔
性シ−トからなるフィルタ−である請求項1記載の診断
容器。 - 【請求項3】検出試薬が金属コロイドである請求項1ま
たは2記載の診断容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991046967U JPH0729495Y2 (ja) | 1991-05-23 | 1991-05-23 | 診断容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991046967U JPH0729495Y2 (ja) | 1991-05-23 | 1991-05-23 | 診断容器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0590366U true JPH0590366U (ja) | 1993-12-10 |
JPH0729495Y2 JPH0729495Y2 (ja) | 1995-07-05 |
Family
ID=12762039
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991046967U Expired - Lifetime JPH0729495Y2 (ja) | 1991-05-23 | 1991-05-23 | 診断容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0729495Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010002196A (ja) * | 2008-06-18 | 2010-01-07 | Techno Medica Co Ltd | 生体由来試料用検査キット |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0272976U (ja) * | 1988-11-22 | 1990-06-04 | ||
JP3125262U (ja) * | 2006-06-30 | 2006-09-14 | 岡谷電機産業株式会社 | ノイズフィルタ |
-
1991
- 1991-05-23 JP JP1991046967U patent/JPH0729495Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0272976U (ja) * | 1988-11-22 | 1990-06-04 | ||
JP3125262U (ja) * | 2006-06-30 | 2006-09-14 | 岡谷電機産業株式会社 | ノイズフィルタ |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010002196A (ja) * | 2008-06-18 | 2010-01-07 | Techno Medica Co Ltd | 生体由来試料用検査キット |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0729495Y2 (ja) | 1995-07-05 |
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