JPH0590045U - 密封装置 - Google Patents
密封装置Info
- Publication number
- JPH0590045U JPH0590045U JP037096U JP3709692U JPH0590045U JP H0590045 U JPH0590045 U JP H0590045U JP 037096 U JP037096 U JP 037096U JP 3709692 U JP3709692 U JP 3709692U JP H0590045 U JPH0590045 U JP H0590045U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shaft
- insertion direction
- divided
- lip
- sealing device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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- Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 軸の挿入時にシールリップがめくれた場合で
も密封性を維持することのできる密封装置を提供する。 【構成】 ハウジング3の軸孔4に固定する環状のオイ
ルシール1を設け、該オイルシール1のパッキン材2の
内周側に、軸9の挿入方向Eとは逆方向に傾斜した環状
のダストリップ8を設けた密封装置において、前記ダス
トリップ8を、軸9の挿入方向Eに沿って分割した複数
の分割片12,13で構成し、該複数の分割片12,1
3のうち挿入方向Eの後方に位置する分割片12の内径
を、挿入方向E前方に位置する分割片13の内径よりも
大きく設定した。
も密封性を維持することのできる密封装置を提供する。 【構成】 ハウジング3の軸孔4に固定する環状のオイ
ルシール1を設け、該オイルシール1のパッキン材2の
内周側に、軸9の挿入方向Eとは逆方向に傾斜した環状
のダストリップ8を設けた密封装置において、前記ダス
トリップ8を、軸9の挿入方向Eに沿って分割した複数
の分割片12,13で構成し、該複数の分割片12,1
3のうち挿入方向Eの後方に位置する分割片12の内径
を、挿入方向E前方に位置する分割片13の内径よりも
大きく設定した。
Description
【0001】
本考案は、自動車,建設機械等の産業用機器は勿論、各種一般機械にも適用可 能な密封装置に関する。
【0002】
図2(A),(B)は従来のこの種の密封装置としてのオイルシール100を示 す。オイルシール100はハウジング101の軸孔102内へと嵌合固定される 環状のシール本体としてのパッキン材103を有する。パッキン材103はゴム 状弾性体により一体成形したもので、パッキン材103の内周側には環状の主リ ップ104及び環状のシールリップとしてのダストリップ105を設けてある。
【0003】 主リップ104は軸106の挿入方向A側へ傾斜している一方、ダストリップ 105は挿入方向Aとは逆方向に傾斜している。なお、主リップ104の背面に はスプリング107を装着してある。
【0004】 上記構成において、軸106を矢印A方向に挿入していくと、主リップ104 及びダストリップ105が軸106に所定の接面圧力で接触し、それぞれ密封面 を形成する。そして、主リップ104はハウジング101の内部Bの油等の漏れ を防ぎ、ダストリップ105は外部Dのダストの侵入を防ぐ。
【0005】
しかし上記従来例では、軸106の挿入時において、ダストリップ105が軸 106との摩擦抵抗によって内部B側へと押されるため、図2(B)のように内 部B側へとめくれた状態になることがある。
【0006】 その結果、ダストリップ105の密封性が低下し、外部Dのダストが主リップ 104側へと侵入してしまう虞れがあった。
【0007】 本考案は上記課題を解決するためのもので、軸の挿入時にシールリップがめく れた場合でも密封性を維持することのできる密封装置を提供することを目的とし ている。
【0008】
上記目的を達成するため本考案は、ハウジングに固定する環状のシール本体を 設け、該シール本体の内周側に、軸の挿入方向とは逆方向に傾斜した環状のシー ルリップを設けた密封装置において、前記シールリップを、軸の挿入方向に沿っ て分割した複数の分割片で構成し、該複数の分割片のうち挿入方向後方に位置す る分割片の内径を、挿入方向前方に位置する分割片の内径よりも大きく設定した 。
【0009】
上記構成に基づく本考案は、軸を挿入した場合、挿入方向後方の分割片は前方 の分割片よりも軸との摩擦抵抗が少ない。従って、前方の分割片はめくれても後 方の分割片はめくれない。
【0010】
図1は本考案をオイルシール1に適用した半断面図である。オイルシール1は ゴム状弾性体よりなる環状のパッキン材2を有し、パッキン材2の外周面をハウ ジング3の軸孔4へと嵌合固定してある。パッキン材2は加硫成形により一体化 したものであり、外周側の嵌合部5と、嵌合部5の内側に設けたフランジ部6と を有する。
【0011】 フランジ部6の内周側には環状の主リップ7と環状のシールリップとしてのダ ストリップ8とを設けてある。主リップ7は軸9の挿入方向Eに沿って傾斜して あり、その背面にはスプリング10を装着してある。また、主リップ7の内径は 軸9の外径以下に設定してある。
【0012】 ダストリップ8には内周側に傾斜面15,16を隣接形成してある。そして、 外部F側の自由端側即ち、傾斜面15から固定端側へ向けて環状のスリット(切 れ目)11を設けてあり、ダストリップ8を挿入方向Eに沿って二つの分割片1 2,13を構成している。
【0013】 二つの分割片12,13のうち、外部F側、即ち、挿入方向後方に位置する分 割片12の内径は、挿入方向前方に位置する分割片13の内径よりも大きく設定 してある。そして、分割片12,13の内径はいずれも軸9の外径以下に設定し てある。
【0014】 なお、パッキン材2の嵌合部5からフランジ部6に亘って断面形状略L字形の 金属環14を埋め込んである。
【0015】 上記構成のオイルシール1はハウジング3へ固定されており、軸9が図1(A )のように矢印E方向にダストリップ8の内方へ挿入され所定位置で停止する。 ここで、ダストリップ8及び主リップ7が軸9に所定の接面圧力で接触し、それ ぞれ密封面を形成する。主リップ7はハウジング3の内部Gの油,水等の密封流 体の漏れを防止し、ダストリップ8、厳密には分割片13は外部Fのダストが侵 入することを防止する。
【0016】 軸9の挿入時、分割片13が軸9との摩擦抵抗によって図1(B)のように主 リップ7側へめくれたとしても、分割片12の内径は分割片13の内径より小さ いため軸9との摩擦抵抗が分割片13よりも少ない。従って、分割片12はめく れることなく密封性を維持し、外部Fからのダスト侵入を防ぐ。
【0017】 更に、万一分割片12,13の双方がめくれたとしても、分割片12と軸9と の摩擦抵抗は小さいし、分割片12自体のゴム弾性と分割片13の弾性力とが相 俟って外部F側へと復元する。従って、上記図1(B)と同様に密封面を形成す る。
【0018】
本考案は以上のように構成したものであるから、軸挿入時に挿入方向前方の分 割片がめくれたとしても、挿入方向後方分割片がめくれることはない。従って、 密封性を維持できる。
【図1】本考案を適用したオイルシールであり、(A)
は軸挿入前の半断面図、(B)は軸挿入中の半断面図。
は軸挿入前の半断面図、(B)は軸挿入中の半断面図。
【図2】従来のオイルシールであり、(A)は軸挿入前
の半断面図、(B)は軸挿入中の半断面図。
の半断面図、(B)は軸挿入中の半断面図。
1 オイルシール 2 パッキン材(シール本体) 3 ハウジング 4 軸孔 5 嵌合部 6 フランジ部 7 主リップ 8 ダストリップ(シールリップ) 9 軸 10 スプリング 11 スリット 12,13 分割片 14 金属環 15,16 傾斜面 E 挿入方向 F 外部 G 内部
Claims (1)
- 【請求項1】 ハウジングに固定する環状のシール本体
を設け、該シール本体の内周側に、軸の挿入方向とは逆
方向に傾斜した環状のシールリップを設けた密封装置に
おいて、 前記シールリップを、軸の挿入方向に沿って分割した複
数の分割片で構成し、該複数の分割片のうち挿入方向後
方に位置する分割片の内径を、挿入方向前方に位置する
分割片の内径よりも大きく設定したことを特徴とする密
封装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP037096U JPH0590045U (ja) | 1992-05-07 | 1992-05-07 | 密封装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP037096U JPH0590045U (ja) | 1992-05-07 | 1992-05-07 | 密封装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0590045U true JPH0590045U (ja) | 1993-12-07 |
Family
ID=12488052
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP037096U Withdrawn JPH0590045U (ja) | 1992-05-07 | 1992-05-07 | 密封装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0590045U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20140006042A (ko) * | 2011-03-17 | 2014-01-15 | 페더럴-모걸 코오포레이숀 | 저 토크 레이디얼 샤프트 시일 조립체 |
KR102087423B1 (ko) * | 2018-10-02 | 2020-03-10 | (주)진양오일씰 | 인풋 샤프트 오일 실 |
-
1992
- 1992-05-07 JP JP037096U patent/JPH0590045U/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20140006042A (ko) * | 2011-03-17 | 2014-01-15 | 페더럴-모걸 코오포레이숀 | 저 토크 레이디얼 샤프트 시일 조립체 |
JP2014511978A (ja) * | 2011-03-17 | 2014-05-19 | フェデラル−モーグル コーポレイション | 低トルクラジアル軸封止組立体 |
KR102087423B1 (ko) * | 2018-10-02 | 2020-03-10 | (주)진양오일씰 | 인풋 샤프트 오일 실 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19960801 |