JPH0673545U - オイルシール - Google Patents

オイルシール

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JPH0673545U
JPH0673545U JP015252U JP1525293U JPH0673545U JP H0673545 U JPH0673545 U JP H0673545U JP 015252 U JP015252 U JP 015252U JP 1525293 U JP1525293 U JP 1525293U JP H0673545 U JPH0673545 U JP H0673545U
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JP
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lip
dust
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air flow
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芳雄 楠本
学 石川
徹 篠原
周司 黒坂
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Nissan Motor Co Ltd
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Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 主リップとダストリップとの間の凹部空間内
の負圧を防止するとともに、万一凹部空間内にダスト等
が侵入してもこれを排出できるようにする。 【構成】 軸19に圧接する主リップ14と非接触のダ
ストリップ15とを備え、ダストリップ15の内側面全
周に、軸方向外側B方向に空気流を発生させる複数の突
起18または溝を備えている。軸19が矢印C方向に回
転すると、突起18によって矢印B方向の空気流が発生
し、凹部空間16内にダスト等が侵入してもこれを排出
する。また、主リップ14の内側全周に軸方向内側A方
向に空気流を発生させる複数の突起または溝であるヘリ
ックス17を設けた場合には、よりシール性が向上し、
高温、高周速条件下での使用に適する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、自動車や産業機械等に使用されるオイルシールに関する。
【0002】
【従来の技術】
オイルシールは、一般に機械本体側に固定されて、内周部に軸に接触するリッ プを備え、機械内部の液体や気体等の流体が外部へ流出するのを防止する作用と 、外部から機械内部へ塵埃やダスト等が侵入するのを防止する作用の両方を備え ている。このような働きは、リップが1つでも可能であるが、リップを2つ設け 、一方は専ら流体の内部からの流出を防止し、他方は専ら外部からのダスト等の 侵入を防止する2重構造のものが知られている。前者のリップを主リップといい 、後者のリップをダストリップまたは副リップと呼んでいる。
【0003】 図4は従来のこの種のオイルシールの一例を示している。オイルシール1は、 断面L字形の補強環2とこれに一体に形成されたゴム状弾性体3からなる。ゴム 状弾性体3の内周部先端部には、主リップ4およびダストリップ5が形成されて いる。主リップ4の外周面には、主リップ4の先端部を軸6に押圧するためのス プリング7が嵌め込まれている。このオイルシール1は、補強環2の外周部分が 機械本体側の取付穴に圧入されて使用される。
【0004】 このような2重構造のオイルシールは、ダスト等の侵入を確実に防止するため にダストリップに締め代を設けて軸に圧接させると、主リップとダストリップと の間の凹部空間内の空気が主リップのポンプ作用により排除されてその部分が負 圧になり、両側の主リップおよびダストリップが互いに内側に引き付けられて軸 に対する緊迫力が高くなり、リップの摩耗が早くなってシール性が低下する問題 があった。このため、ダストリップに通気孔を設けて負圧を防止するための対策 が講じられていた。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなダストリップに通気孔を設けたオイルシールでは、 通気孔がダスト等により塞がれて通気孔としての役目を果たさないことがあった 。また、ダストリップを締め代を持って軸に圧接させているため、オイルシール を高温、高周速条件下で使用すると、ダストリップが発熱して寿命を低下させる ため、ダストリップを耐熱性の優れた材料で成形しなければならず、コスト高に なる問題があった。
【0006】 本考案は、このような従来の問題を解決するものであり、主リップとダストリ ップとの間の凹部空間内の負圧を防止するとともに、万一凹部空間内にダスト等 が侵入してもこれを排出することができるオイルシールを提供することを目的と する。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記目的を達成するために、軸に圧接する主リップと軸に非接触の ダストリップとを備え、ダストリップの内側面に、少なくとも軸方向外側に向け て空気流を発生させる複数の突起または溝を備えたものである。
【0008】
【作用】
本考案は、上記構成により、ダストリップの内側面に設けた突起または溝によ り軸方向外側に向けて空気流が発生するので、万一凹部空間内にダスト等が侵入 してもこれを排出することができるとともに、ダストリップが軸と非接触なので 外気と主リップおよびダストリップ間とが流通してその部分が負圧になることが ない。
【0009】
【実施例】
図1は本考案の一実施例の構成を示すものである。オイルシール11は、断面 L字形の補強環12とこれに一体に成形されたゴム状弾性体13からなる。ゴム 状弾性体13の内周部先端部には、軸19に対し締め代を持って接触する主リッ プ14と、軸19に対し非接触のダストリップ15が形成されている。主リップ 14の内側面すなわち主リップ14とダストリップ15との間の凹部空間16に 向いた面の全周には、展開した状態で軸線Lに平行な母線に対し同方向に同角度 で傾斜する螺旋状の複数の突起であるヘリックス17が円周方向に等間隔に形成 されている。このヘリックス17は、矢印Aで示す軸方向内側へ空気流を発生さ せて、主リップ14のポンプ作用を助勢するためのものである。ヘリックス17 は、高さが0.1mm以下で、主リップ14は軸19にラインコンタクト可能であ り、その傾斜方向は、軸19またはオイルシール11の回転方向により決定され る。一方、ダストリップ15の内側面すなわち凹部空間16に向いた面の全周に は、展開した状態で軸線Lに平行な母線に対し同角度でヘリックス17とは反対 方向に傾斜する複数の突起18が円周方向に等間隔に形成されている。この突起 18は、矢印Bで示す軸方向外側へ空気流を発生させるためのもので、高さが0 .05mm〜0.2mm程度を有している。主リップ14の外周面には、主リップ1 4の先端部を軸19に押圧するためのスプリング20が嵌め込まれている。この オイルシール11は、補強環12の外周部分がハウジングの取付穴に圧入されて 使用される。
【0010】 次に、このオイルシール11の作用について説明する。このオイルシール11 は、オイルシール11を取り付けたハウジングが回転する機械に使用しても、軸 19が回転する機械に使用してもよいが、軸が回転する場合を例にして説明する 。軸19が矢印C方向に回転すると、ダストリップ15の内側面に設けられた突 起18によって矢印B方向の空気流が発生し、万一外部からダスト等が凹部空間 16内に侵入してもこれを排出することができる。また、ダストリップ15と軸 19との間は非接触で隙間が生じているので、凹部空間16が負圧になることは ない。さらに、主リップ14の内側面に設けられたヘリックス17によって矢印 A方向の空気流が発生し、機械内部から外部へ流出しようとする流体を押し戻す ので、シール性が一段と向上する。
【0011】 このように、上記実施例によれば、ダストリップ15の内側面の全周に、軸方 向外側に向けて空気流を発生させる複数の突起18を形成したので、使用時には 主リップ14とダストリップ15との間の凹部空間16内に万一ダスト等が侵入 してもこれを排出することができる。
【0012】 上記実施例において、ヘリックス状の突起18の傾斜角度は回転速度等から適 切に定められるが、図2に示すように、軸線Lに対し傾斜角度を大きくしたねじ 状の複数の突起28を設けるか、または図3に示すように、主リップ14側を凸 に向けた円弧状の複数の突起38を設けて、それぞれ軸方向外側に向けて空気流 を発生させるようにしてもよい。また、突起18、28、38に代えて同様な深 さ以上の溝を形成してもよく、この場合には溝と溝との間が上記実施例における 突起に相当する。なお、溝よりも突起の方が金型製作の観点からは有利になる。
【0013】
【考案の効果】
以上のように、本考案は、軸に圧接する主リップと軸に非接触のダストリップ とを備え、ダストリップの内側面に、軸方向外側に向けて空気流を発生させる複 数の突起または溝を備えているので、主リップとダストリップとの間の凹部空間 内の負圧を防止できるとともに、万一凹部空間内にダスト等が侵入してもこれを 排出することができる。また、シール性向上のために、主リップの内側面に軸方 向内側にむけて空気流を発生させる複数の突起または溝を設けた場合には、凹部 空間が負圧になりやすいので、本考案の適用がより効果的であり、シール性を良 好に維持できるとともに、高温、高周速条件下での使用に特に顕著な効果を有す る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示すオイルシールの概略部
分断面図。
【図2】本考案の別の実施例を示すオイルシールの概略
部分断面図。
【図3】本考案のさらに別の実施例を示すオイルシール
の概略部分断面図。
【図4】従来例を示すオイルシールの概略部分断面図。
【符号の説明】
11 オイルシール 12 補強環 13 ゴム状弾性体 14 主リップ 15 ダストリップ 16 凹部空間 17 ヘリックス 18,28,38 突起 19 軸 20 スプリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 篠原 徹 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)考案者 黒坂 周司 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸に圧接する主リップと軸に非接触のダ
    ストリップとを備え、前記ダストリップの内側面に、少
    なくとも軸方向外側に向けて空気流を発生させる複数の
    突起または溝を備えたオイルシール。
  2. 【請求項2】 主リップの内側面に、軸方向内側に向け
    て空気流を発生させる複数の突起または溝を備えた請求
    項1記載のオイルシール。
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